JPH05177503A - Ｎｃ工作機械におけるパラメータの設定確認装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ＮＣ工作機械のＮＣ装置または機械制御装置
における各種のパラメータ設定の確認、並びに管理を容
易にできるようにした装置を提供しようとするものであ
る。 【構成】 パラメータ入力手段２から入力、設定した当
該ＮＣ工作機械用のパラメータをパラメータ記憶手段３
に記憶し、この記憶した設定パラメータとパラメータ入
力手段から入力した標準パラメータとを比較器４で比較
し、その結果、不一致のパラメータだけを出力装置５に
出力するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ＮＣ工作機械のＮＣ
装置または機械制御装置に各種のパラメータが正しく入
力、設定されたかを確認するＮＣ工作機械におけるパラ
メータの設定確認装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＮＣ装置には、ＮＣ工作機械によってば
らつきのある仕様項目、例えばインチかメトリックか、
同時３軸制御か同時４軸制御か等々、数百に及ぶ選択項
目をパラメータ（助変数）として入力できるような手段
が用意されている。

【０００３】また、ＮＣ装置と工作機械との間に介在
し、シーケンス制御等を行う機械制御装置にも同様に、
例えばＡＴＣ本数が何本か、パレット交換装置が付属す
るかしないか、タイマの設定時間はいくらか等々の項目
をパラメータとして入力できるような手段が用意されて
いる。

【０００４】ところで、ＮＣ装置や機械制御装置に設定
されたパラメータを確認するには、図３にブロック図と
して示すように、パラメータ入力手段よりパラメータ記
憶手段に入力されているパラメータを、出力装置により
取り出して、 ＣＲＴ画面に表示させて作業者が標準パラメータリ
ストと比較する。 テープイメージで打ち出して作業者がパラメータ設
定用テープと比較する。 方法がある。また、上記パラメータを管理するには、 ＣＲＴ画面に表示されたものを、手書きや写真で写
し取る。 テープイメージで打ち出す。 などを実施している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、作業者がＮ
Ｃ装置や機械制御装置に設定されたパラメータと標準パ
ラメータリストとを比較するに際し、現状のようにパラ
メータの数が増えると誤りもまた増えて工数もばかにな
らない。また、テープイメージでの比較でも、いちいち
全てのパラメータを外に打ち出す必要があり、作業性が
悪い。

【０００６】この発明は、ＮＣ装置や機械制御装置のパ
ラメータ設定の確認、並びに管理を容易にできるように
した装置を提供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明のＮＣ工作機械
におけるパラメータの設定確認装置は、ＮＣ工作機械の
ＮＣ装置または機械制御装置に各種のパラメータを入力
するパラメータ入力手段と、該パラメータ手段から入力
し、当該ＮＣ工作機械用に設定したパラメータを記憶す
るパラメータ記憶手段と、前記パラメータ入力手段から
入力した標準パラメータと前記パラメータ記憶手段に記
憶した当該ＮＣ工作機械用に設定したパラメータとを比
較する比較手段と、該比較手段で比較した結果、不一致
のパラメータだけを出力する出力手段とで構成されてい
る。

【０００８】

【作用】この発明のパラメータの設定確認装置によれ
ば、ＮＣ装置または機械制御装置に、設定済のパラメー
タとパラメータ入力手段で読み込んだ標準パラメータと
を比較する手段を設けることにより、パラメータ設定確
認を容易にし、また、比較して異なる部分だけ出力する
ことができるようになる。

【０００９】

【実施例】この発明の実施例を、図１に示すブロック図
と、図２に示す流れ図に従って説明する。図１に示すよ
うに、符号１はあらゆるＮＣ工作機械に共通の（いわゆ
る標準仕様用の）標準パラメータを記録してあるテープ
（標準リスト）で、テープ読取装置（または操作盤によ
る手入力）によるパラメータ入力手段２を介してパラメ
ータ記憶手段３に入力される。そして、その後これによ
りＮＣ工作機械が作動することになる。なお、本発明に
おいては、パラメータ入力手段２とパラメータ記憶手段
３との間に、比較器４が設けられている。

【００１０】ここでまず標準パラメータを入力するの
は、大部分のパラメータは標準のものを使い、一部分の
み、後述のように変更すればよいようにである。

【００１１】ところで、個々のＮＣ工作機械により仕様
が異なるため、部分的にパラメータを変更（新しいテー
プを読み取るかまたは操作盤による手入力）する場合、
或は正しく入力が行なわれたかどうかを確認（入力時に
おける誤動作に基づくエラー発生がないかの確認）する
必要がある場合、パラメータ入力手段２により新たなデ
ータが入力されるが、このデータはパラメータ記憶手段
３に置き換え記憶される。それ故、パラメータ記憶手段
３は変更後のパラメータ記憶手段として作用する。

【００１２】パラメータを変更入力した場合、どの部分
が変更されたのかを知るためには、或は、確実にデータ
が入力されてあるかを確認するためには、従来は全デー
タを出力して、これを標準データ（以前入力されたも
の）と比較しなければ、どこが違うのか知ることができ
なかったが、本発明においては、パラメータ入力手段２
と変更後のパラメータ記憶手段３との間に比較器４を設
けて両者を比較し、不一致パラメータのみ出力装置（テ
ープ、ＣＲＴなど）により出力するように構成したの
で、データのどの部分が変更されたのか、或は、正しく
入力（出力０）されてあるかどうかの確認ができる。

【００１３】図２は実施例の流れ図を示すもので、標準
パラメータがまずパラメータ記憶装置に入力されてい
る。その後、パラメータ手操作入力により変更部分が置
換入力され、記憶される。

【００１４】次に、最初に入力された標準パラメータを
比較データとして、置換記憶されたデータと比較器によ
り比較し、一致、不一致の対比を繰返し、不一致パラメ
ータリストを出力させる。

【００１５】

【発明の効果】本発明によれば、パラメータの変更確
認、パラメータの設定確認が簡単に行なえるので、パラ
メータの設定ミスがなくなり、また、パラメータの変更
管理が容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明による実施例のブロック図である。

【図２】この発明による実施例の流れ図である。

【図３】従来の技術におけるブロック図である。

【符号の説明】

１ テープ ２ パラメータ入力手段 ３ パラメータ記憶手段 ４ 比較器 ５ 出力装置 ６ テープ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＮＣ工作機械のＮＣ装置または機械制御
   装置に各種のパラメータを入力するパラメータ入力手段
   と、該パラメータ手段から入力し、当該ＮＣ工作機械用
   に設定したパラメータを記憶するパラメータ記憶手段
   と、前記パラメータ入力手段から入力した標準パラメー
   タと前記パラメータ記憶手段に記憶した当該ＮＣ工作機
   械用に設定したパラメータとを比較する比較手段と、該
   比較手段で比較した結果、不一致のパラメータだけを出
   力する出力手段とで構成したＮＣ工作機械におけるパラ
   メータの設定確認装置。