JPH05177442A - ダイブロック製造方法 - Google Patents
ダイブロック製造方法Info
- Publication number
- JPH05177442A JPH05177442A JP35656191A JP35656191A JPH05177442A JP H05177442 A JPH05177442 A JP H05177442A JP 35656191 A JP35656191 A JP 35656191A JP 35656191 A JP35656191 A JP 35656191A JP H05177442 A JPH05177442 A JP H05177442A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- working
- coreless
- wire
- electric discharge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金型製作コストを低下すると共に金型寸法精
度を向上し、金型ライフも改善する。 【構成】 ダイブロックの製造にワイヤーカット放電加
工を用い、その際油性の加工液を用いると共に芯を残さ
ないコアレス加工を施す。
度を向上し、金型ライフも改善する。 【構成】 ダイブロックの製造にワイヤーカット放電加
工を用い、その際油性の加工液を用いると共に芯を残さ
ないコアレス加工を施す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金型のダイブロックを製
造する改善された方法に関する。
造する改善された方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーカット放電加工は、種々の材料
の厚板に種々の形状の貫通孔を形成するのに好適の方法
であり、多方面に利用されている。精密打抜き金型の加
工にもワイヤーカット放電加工が応用され、パンチホル
ダー、ストリッパーブロックなどには既に実績もある。
の厚板に種々の形状の貫通孔を形成するのに好適の方法
であり、多方面に利用されている。精密打抜き金型の加
工にもワイヤーカット放電加工が応用され、パンチホル
ダー、ストリッパーブロックなどには既に実績もある。
【0003】ところがダイブロックの製造には従来ワイ
ヤーカット放電加工を利用していない。その理由はダイ
ブロックは切刃部が必要なためタングステンカーバイド
等の超硬合金で作られるが、この材料に水中で放電加工
を施すと放電個所で脱炭が起り、母材の硬度が低下する
からである。硬度の低下は金型ライフの短縮をもたら
す。
ヤーカット放電加工を利用していない。その理由はダイ
ブロックは切刃部が必要なためタングステンカーバイド
等の超硬合金で作られるが、この材料に水中で放電加工
を施すと放電個所で脱炭が起り、母材の硬度が低下する
からである。硬度の低下は金型ライフの短縮をもたら
す。
【0004】上記の理由でワイヤーカット放電加工の出
現後もダイブロックはブロックビルド方式で製作してい
る。この方式は複数のダイ部品を成形研削、光学式倣い
研削等の研削加工で作り、これらを組み立ててダイブロ
ックとするものである。
現後もダイブロックはブロックビルド方式で製作してい
る。この方式は複数のダイ部品を成形研削、光学式倣い
研削等の研削加工で作り、これらを組み立ててダイブロ
ックとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのブロ
ックビルド方式によると、プログレッシブダイの打抜き
工程が多くなるのに比例してダイ部品点数が多くなり、
設計, 加工, 組立ての所用時間が長くなり、金型製作コ
ストを上昇させる大きな原因になっている。又、多くの
部品を組立てることによる累積寸法誤差も問題で、金型
精度が一定レベル以上にならない原因にもなっている。
ックビルド方式によると、プログレッシブダイの打抜き
工程が多くなるのに比例してダイ部品点数が多くなり、
設計, 加工, 組立ての所用時間が長くなり、金型製作コ
ストを上昇させる大きな原因になっている。又、多くの
部品を組立てることによる累積寸法誤差も問題で、金型
精度が一定レベル以上にならない原因にもなっている。
【0006】本発明は上記事情に鑑みて為されたもので
あり、金型製作コストを低下すると共に金型寸法精度を
向上し、金型ライフも改善し得るダイブロック製造方法
を提供するものである。
あり、金型製作コストを低下すると共に金型寸法精度を
向上し、金型ライフも改善し得るダイブロック製造方法
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の方法は、ダイブロックの製造にワイヤーカット
放電加工を用い、その際油性の加工液を用いると共に芯
を残さないコアレス加工を施す点に特徴がある。
本発明の方法は、ダイブロックの製造にワイヤーカット
放電加工を用い、その際油性の加工液を用いると共に芯
を残さないコアレス加工を施す点に特徴がある。
【0008】
【作用】前記のようにワイヤーカット放電加工で加工液
に水を用いると切刃部の硬度が低下するが、油(主成分
はケロシン)を用いると脱炭が起らず、むしろ油に起因
して浸炭により硬度の若干の上昇が認められる。
に水を用いると切刃部の硬度が低下するが、油(主成分
はケロシン)を用いると脱炭が起らず、むしろ油に起因
して浸炭により硬度の若干の上昇が認められる。
【0009】又、芯を残す方式の加工を行うと、母材か
ら芯が切離される際に芯が傾いて母材と接近乃至接触
し、放電して母材に不用な食い込みを生じることがある
が、コアレス加工によればそのような恐れはなくなる。
ら芯が切離される際に芯が傾いて母材と接近乃至接触
し、放電して母材に不用な食い込みを生じることがある
が、コアレス加工によればそのような恐れはなくなる。
【0010】コアレス加工は、先ず貫通孔を形成すべき
母材部分の適当な箇所に細孔放電加工機でパイプ電極を
用いて垂直な貫通孔を穿ってスタート孔とし、このスタ
ート孔に所望の直径(通常0.05〜0.3mm)のワ
イヤーを通して放電を開始し、母材を据えた加工テーブ
ルをプログラムに従って水平に移動させて所望の寸法、
形状の孔が形成するまで孔部の材料を溶解除去していく
のである。
母材部分の適当な箇所に細孔放電加工機でパイプ電極を
用いて垂直な貫通孔を穿ってスタート孔とし、このスタ
ート孔に所望の直径(通常0.05〜0.3mm)のワ
イヤーを通して放電を開始し、母材を据えた加工テーブ
ルをプログラムに従って水平に移動させて所望の寸法、
形状の孔が形成するまで孔部の材料を溶解除去していく
のである。
【0011】貫通孔が大きいとコアレス加工に要する時
間が長くなるが、貫通孔が小さく、又狭ければ短時間で
済むので、精密さと相まってコアレス加工がより有利と
なる。
間が長くなるが、貫通孔が小さく、又狭ければ短時間で
済むので、精密さと相まってコアレス加工がより有利と
なる。
【0012】実際の放電加工においては、線径の大きい
ワイヤーを用いて概略の形状にコアレス加工し、その後
順次線径を小さくして精密に貫通孔を仕上げると良い。
又切刃となる部分については逃げ角が必要であるが、こ
の逃げ角の加工は放電加工機のU, V軸の制御により容
易に行い得る。逃げ角は一般に9〜12分の角度であ
る。
ワイヤーを用いて概略の形状にコアレス加工し、その後
順次線径を小さくして精密に貫通孔を仕上げると良い。
又切刃となる部分については逃げ角が必要であるが、こ
の逃げ角の加工は放電加工機のU, V軸の制御により容
易に行い得る。逃げ角は一般に9〜12分の角度であ
る。
【0013】
【実施例】2種類の金型A, Bを従来法によるブロック
ビルド方式と本発明法によるワイヤーカット放電加工方
式で製作し、金型ライフを比較した。金型ライフは1リ
グラインド当りのパンチ数で測定した。金型Aではブロ
ックビルド方式で100万回のライフが本発明方式では
120万回に、又金型Bでは110万回が130万回に
それぞれ伸びた。この金型ライフは金型精度の向上によ
るものと言える。
ビルド方式と本発明法によるワイヤーカット放電加工方
式で製作し、金型ライフを比較した。金型ライフは1リ
グラインド当りのパンチ数で測定した。金型Aではブロ
ックビルド方式で100万回のライフが本発明方式では
120万回に、又金型Bでは110万回が130万回に
それぞれ伸びた。この金型ライフは金型精度の向上によ
るものと言える。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば金型製作時間が減少し、
又金型精度が向上して金型ライフが伸びる。これにより
プレス打抜きのコスト低減に大きく寄与することができ
る。
又金型精度が向上して金型ライフが伸びる。これにより
プレス打抜きのコスト低減に大きく寄与することができ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 ダイブロックをワイヤーカット放電加工
により製造するに際し、油性の加工液を用いると共に芯
を残さないコアレス加工を施すことを特徴とするダイブ
ロック製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35656191A JPH05177442A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | ダイブロック製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35656191A JPH05177442A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | ダイブロック製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05177442A true JPH05177442A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=18449645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35656191A Pending JPH05177442A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | ダイブロック製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05177442A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103272950A (zh) * | 2013-06-14 | 2013-09-04 | 沈阳飞机工业(集团)有限公司 | 冲切模狭小扁长异形阳模分体加工工艺 |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP35656191A patent/JPH05177442A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103272950A (zh) * | 2013-06-14 | 2013-09-04 | 沈阳飞机工业(集团)有限公司 | 冲切模狭小扁长异形阳模分体加工工艺 |
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