JPH05176875A - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

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JPH05176875A
JPH05176875A JP2015392A JP2015392A JPH05176875A JP H05176875 A JPH05176875 A JP H05176875A JP 2015392 A JP2015392 A JP 2015392A JP 2015392 A JP2015392 A JP 2015392A JP H05176875 A JPH05176875 A JP H05176875A
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JP
Japan
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cleaning
washing
water
tank
dishwasher
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Application number
JP2015392A
Other languages
English (en)
Inventor
Ippei Hagiwara
一平 萩原
Hiromi Odakawa
博美 小田川
Mitsuo Fukuda
光男 福田
Yoshitaka Yajima
義孝 矢島
Masaharu Ohori
正春 大堀
Kiyoshi Nakamura
潔 中村
Naoki Nishio
直樹 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 運転時の低騒音化を実現するとともに、節水
により運転コストを低減し、かつ、洗浄性能を向上す
る。 【構成】 洗浄タンク2内に配設された一対の洗浄かご
4a,4bと、両洗浄かご4a,4bに対応して配置さ
れ、洗浄ポンプ10a,10bから洗浄水を供給される
一対の噴射ノズル7a,7bと、両洗浄ポンプ10a,
10bを任意に作動させて、対応する噴射ノズル7a,
7bから選択的に洗浄水を噴射可能なCPUとを具備す
るため、一方の洗浄かご4a,4bの食器類5を洗浄し
たり、或いは、両洗浄かご4a,4bの食器類5を交互
に洗浄したりして、同時に噴射される洗浄水の量を減少
させ、洗浄水の衝突による騒音を低減可能であるととも
に、洗浄タンク2への給水量を節減可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食器洗浄機に関するもの
で、特に、複数の洗浄かごと噴射ノズルを備え、各洗浄
かごに収納された食器類を同時に洗浄して、洗浄効率を
向上させた食器洗浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の食器洗浄機として、実公
昭52−360号公報、実公昭58−51884号公報
に記載のものを挙げることができる。
【0003】図9は従来の食器洗浄機を示す断面図であ
る。
【0004】図において、101は食器洗浄機の本体、
102は本体101内に設けられた洗浄タンク、103
は洗浄タンク102の底部に形成され、洗浄水を貯留す
る貯留部、104a,104bは洗浄タンク102内に
上下に配設されて、それぞれ食器類105を収納する洗
浄かご、106は本体101に開閉可能に設けられた扉
であり、この扉106を開放して、前記洗浄かご104
a,104bを出し入れするようになっている。107
a,107bは各洗浄かご104a,104bの下側に
配置され、軸受108を中心として水平に回転可能な噴
射ノズル、109は送水管110を介して各噴射ノズル
107a,107bと接続され、前記貯留部103に貯
留された洗浄水を送水管110を経て両噴射ノズル10
7a,107bに供給する洗浄ポンプ、111は洗浄ポ
ンプ109を回転駆動する駆動モータである。
【0005】次に、上記のように構成された食器洗浄機
の動作を説明する。
【0006】この食器洗浄機は、洗浄、すすぎ、乾燥の
3種の工程を順を追って実行する。まず、洗浄工程が開
始されると、洗浄タンク102内には所定量の洗剤を含
んだ洗浄水が給水され、その洗浄水は貯留部103に貯
留される。次に、駆動モータ111の駆動により洗浄ポ
ンプ109が作動し、貯留部103内の洗浄水は送水管
110を経て両噴射ノズル107a,107bに供給さ
れ、それぞれのノズル107a,107bを回転させな
がら、対応する洗浄かご104a,104bに向けて噴
射される。そして、この噴射された洗浄水により、両洗
浄かご104a,104b内の食器類105は、共に洗
浄されることになる。なお、噴射後の洗浄水は、食器類
105や洗浄タンク102の内壁に衝突しながら落下し
て貯留部103に戻され、再び噴射ノズル107a,1
07bに供給されて、食器類105の洗浄に供される。
【0007】この洗浄工程は所定時間継続され、その
後、貯留部103内の洗浄水が図示しない排水管を経て
外部に排水され、すすぎ工程に移行する。すすぎ工程で
は、洗浄タンク102内に洗剤を含まない洗浄水が給水
され、その洗浄水が各噴射ノズル107a,107bか
ら噴射されて、前記した洗浄工程と同様に、それぞれの
洗浄かご104a,104b内の食器類105のすすぎ
が行なわれる。その後、乾燥工程に移行し、図示しない
ヒータの加熱により食器類105が乾燥されて、一連の
洗浄処理が終了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の食器洗浄機は、
上記のように一対の噴射ノズル107a,107bから
噴射される洗浄水により、両洗浄かご104a,104
b内の食器類105の洗浄やすすぎを同時に行なうよう
に構成されている。したがって、洗浄かごと噴射ノズル
が1組のみの場合と比較して、洗浄効率は良好になるも
のの、同時に噴射される洗浄水の量が倍増するため、そ
の洗浄水が洗浄タンク102の内壁等に衝突して生じる
騒音も激増し、運転時の静粛性を考慮する必要があっ
た。
【0009】また、貯留部103内の洗浄水は、洗浄や
すすぎが開始されると、噴射のために貯留部103から
持ち出されて、その貯留量が減少するため、通常は、そ
の持出分を見込んで洗浄水が多めに貯留されている。し
かしながら、前記したように、噴射ノズル107a,1
07bを2つ設けて、その噴射量を倍増した場合には、
洗浄水の持出分も大きく、事前に貯留部103に多量の
洗浄水を給水する必要がある。したがって、水の使用量
が増加し、ひいては、運転コストが高騰してしまう可能
性があった。
【0010】そこで、本発明は、運転時の低騒音化を実
現できるとともに、節水により運転コストを低減し、洗
浄効率を向上させた食器洗浄機の提供を課題とするもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
食器洗浄機は、洗浄タンク内に配設された複数の洗浄か
ごと、前記各洗浄かごに対応して配置された複数の噴射
ノズルと、前記各噴射ノズルに洗浄水を供給する複数の
洗浄ポンプと、前記各洗浄ポンプを任意に作動させて、
対応する噴射ノズルから選択的に洗浄水を噴射可能な制
御手段とを設けたものである。
【0012】請求項2の発明にかかる食器洗浄機は、食
器洗浄機本体に内蔵され、左右に2分割された洗浄タン
クと、前記各洗浄タンク毎に上下に配設され、各洗浄タ
ンク内の洗浄かごに収納された食器類を上下方向から洗
浄水を噴射して洗浄する噴射ノズルと、前記各洗浄タン
クに設けられ、対応する前記噴射ノズルに洗浄水を供給
する洗浄ポンプとからなるものである。
【0013】請求項3の発明にかかる食器洗浄機は、シ
ンクの下側空間に配設された食器洗浄機本体と、前記食
器洗浄機本体に内蔵され、左右に2分割された洗浄タン
クと、前記各洗浄タンク毎に上下に配設され、各洗浄タ
ンク内の洗浄かごに収納された食器類を上下方向から洗
浄水を噴射して洗浄する噴射ノズルと、前記各洗浄タン
クに設けられ、対応する前記噴射ノズルに洗浄水を供給
する洗浄ポンプと、前記洗浄タンクの下部に配設され、
2個の洗浄タンクに共用されて洗浄タンク内の洗浄水を
外部に排出する排水ポンプとからなるものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明においては、制御手段にて各洗
浄ポンプを任意に作動させて、各噴射ノズルから選択的
に洗浄水を噴射可能なため、いずれかの洗浄かごのみに
食器類が収納されているときには、その側の洗浄ポンプ
のみを作動させて洗浄が可能であり、また、全ての洗浄
かごに食器類が収納されているときでも、洗浄ポンプを
所定の順序で作動させて洗浄可能であり、その結果、同
時に噴射される洗浄水の量が減少し、洗浄水が洗浄タン
クの内壁等に衝突して生じる騒音が低減されるととも
に、事前の洗浄タンクへの給水量を節減可能となる。
【0015】請求項2の発明においては、食器洗浄機本
体に内蔵される洗浄タンクを左右に2分割とし、食器類
の洗浄を行なうための上下の噴射ノズルと洗浄ポンプを
洗浄タンク毎に設けているので、特に、1台当たりの洗
浄ポンプの負荷を大きくすることなく、また、各洗浄タ
ンクへの送給バランスを崩すことなく、食器洗浄機の高
さ寸法を大きくしなくても、各洗浄タンクの洗浄かご内
の食器類を上下両方向から洗浄することができる。その
結果、短時間に十分なる洗浄を行なうことができる。
【0016】請求項3の発明においては、食器洗浄機本
体に内蔵される洗浄タンクを左右に2分割とし、内部の
洗浄水を外部に排出する1個の排水ポンプを2個の洗浄
タンクに共用しているので、特に、食器類の収容量を減
少させることなく、また、食器類の外形寸法を制限する
ことなく、食器洗浄機の高さ寸法を小さくすることがで
き、食器洗浄機本体をシンクの下側空間に組込むことが
できる。
【0017】
【実施例】
〈第一実施例〉まず、本発明の第一実施例について説明
をする。
【0018】図1は本発明の第一実施例である食器洗浄
機を示す断面図である。
【0019】図において、1は食器洗浄機の本体、2は
本体1内に設けられた洗浄タンク、3は洗浄タンク2の
底部に形成され、洗浄水を貯留する貯留部、4a,4b
は洗浄タンク2内に上下に配設されて、それぞれ食器類
5を収納する上段洗浄かご及び下段洗浄かご、6は本体
1に開閉可能に設けられた扉であり、この扉6を開放し
て、前記上段洗浄かご4a及び下段洗浄かご4bを出し
入れするようになっている。7a,7bは各洗浄かご4
a,4bの下側に配置され、軸受8を中心として水平に
回転可能な上段噴射ノズル及び下段噴射ノズルであり、
それぞれ多数の噴射孔9を備えている。10aは吸水管
11を介して貯留部3と接続されるとともに、送水管1
2を介して上段噴射ノズル7aと接続された上段洗浄ポ
ンプ、10bは貯留部3内に設置されて、送水管13を
介して下段噴射ノズル7bと接続された下段洗浄ポンプ
であり、これらの洗浄ポンプ10a,10bは貯留部3
内の洗浄水を上段噴射ノズル7aと下段噴射ノズル7b
に供給するようになっている。
【0020】14は一端を洗浄タンク2内に開口させ、
他端を図示しない水道管等に接続された給水管、15は
この給水管14に設けられた給水用ソレノイドバルブで
ある。そして、洗浄の開始時には、この給水用ソレノイ
ドバルブ15が開放されて、洗浄タンク2内に水道水が
洗浄水として給水され、その水位が水位センサ25(図
2に示す)にて検出されて、所定水位に保持されるよう
になっている。16は一端を貯留部3に接続された排水
管、17は排水管16に設けられた排水ポンプであり、
洗浄の終了時には、この排水ポンプ17が作動して、貯
留部3の洗浄水を外部に排出するようになっている。1
8は一端を本体1外に開口させ、他端を洗浄タンク2内
に開口させた吸気風路、19は吸気風路18の中程に設
けられて、外気を吸気風路18を経て洗浄タンク2内に
導入し、洗浄後の食器5を乾燥させる送風機、20は洗
浄タンク2内に導入される外気を加熱するための乾燥用
ヒータ、21は食器を乾燥させた後の外気を、再び本体
1外に排出する排気風路である。
【0021】22は扉6の裏面に設置された洗剤・リン
スボックスであり、この洗剤・リンスボックス22内に
収納されている洗剤・リンスを必要に応じて洗浄水中に
投入するようになっている。23は洗浄タンク2内の一
側に設けられた温度センサであり、この温度センサ23
の検出に基づいて図示しない洗浄水用ヒータが作動し、
洗浄水を所定温度に保つようになっている。
【0022】次に、この食器洗浄機の電気的構成を説明
する。
【0023】図2は本発明の第一実施例である食器洗浄
機の電気的構成を示すブロック図である。
【0024】31は食器洗浄機の洗浄動作を制御する制
御手段としての中央処理装置(以下、単に『CPU』と
いう)であり、その入力側には、前記した温度センサ2
3及び水位センサ25が接続され、出力側には、上段洗
浄ポンプ10a、下段洗浄ポンプ10b、給水用ソレノ
イドバルブ15、排水ポンプ17、送風機19及び乾燥
用ヒータ20がそれぞれ駆動回路32〜37を介して接
続されている。また、38はCPU31の入力側に接続
され、洗浄の開始を指令するためのスタートスイッチ、
39は同じくCPU31の入力側に接続され、食器類5
が収納された洗浄かご4a,4bを指定するためのかご
選択スイッチであり、上段洗浄かご4a、下段洗浄かご
4b、上段及び下段洗浄かご4a,4bの3種類の選択
が可能であり、後述するように、選択された洗浄かご4
a,4bの食器類5のみを対象として洗浄が行なわれ
る。40はCPU31の入力側に接続され、前記したか
ご選択スイッチ39にて上段及び下段洗浄かご4a,4
bが共に選択されたときに、両洗浄かご4a,4bを同
時に洗浄する同時洗浄コースと、交互に洗浄する交互洗
浄コースとを選択するためのコース選択スイッチであ
る。
【0025】また、41はCPU31に接続されたリー
ドオンリメモリ(以下、単に『ROM』という)であ
り、食器洗浄機の一連の動作プログラムが記憶され、そ
のプログラムに従ってCPU31が洗浄動作を実行する
ようになっている。42はCPU31に接続されたラン
ダムアクセスメモリ(以下、単に『RAM』という)で
あり、CPU31の処理データを一時的に記憶するよう
になっている。
【0026】次に、上記のように構成した食器洗浄機の
動作を説明する。
【0027】図3は本発明の第一実施例である食器洗浄
機の同時洗浄コースを実行したときの動作説明図、図4
は本発明の第一実施例である食器洗浄機の交互洗浄コー
スを実行したときの動作説明図、図5は本発明の第一実
施例である食器洗浄機の上段洗浄かごのみを洗浄の対象
としたときの動作説明図、図6は本発明の第一実施例で
ある食器洗浄機の洗浄ポンプの作動状態と必要水位を示
すグラフである。
【0028】まず、上段洗浄かご4a及び下段洗浄かご
4bの双方に食器類5を収納して洗浄する場合を説明す
る。このとき、かご選択スイッチ39にて上段及び下段
洗浄かご4a,4bが共に選択され、コース選択スイッ
チ40にて同時洗浄コースと交互洗浄コースを任意に選
択することが可能となる。
【0029】今、同時洗浄コースが選択されて、スター
トスイッチ38が操作されると、図3に示すように、C
PU31は予洗工程を開始し、まず、給水用ソレノイド
バルブ15を開いて、洗浄タンク2内に洗浄水を給水す
る。そして、水位センサ25の検出に基づき、洗浄水が
所定水位に達したときに、給水用ソレノイドバルブ15
を閉じて給水を中止する。次に、上段洗浄ポンプ10a
と下段洗浄ポンプ10bを共に作動させ、貯留部3内の
洗浄水を、給水管11及び送水管12,13を経て上段
噴射ノズル7aと下段噴射ノズル7bにそれぞれ供給す
る。両噴射ノズル7a,7bは回転しながら洗浄水を噴
射し、その洗浄水により上段洗浄かご4a及び下段洗浄
かご4b内の食器類5が予備的に洗浄される。そして、
所定時間経過後に、両洗浄ポンプ10a,10bを停止
させとともに、排水ポンプ17の作動を開始して、洗浄
タンク2内の洗浄水を外部に排出する。
【0030】次いで、CPU31は洗浄工程を開始し、
前記した予洗工程と同様に、洗浄タンク2内に洗浄水を
給水し、その洗浄水を両洗浄かご4a,4bの食器類5
に噴射して洗浄し、その後、洗浄水を排水する。更に、
第1すすぎ工程に移行して、洗浄タンク2内に洗浄水を
給水し、その洗浄水を両洗浄かご4a,4bの食器類5
に噴射してすすぎを行ない、その後、洗浄水を排水す
る。以下、同様の手順で第2すすぎ工程と第3すすぎ工
程を実行し、乾燥工程に移行する。
【0031】この乾燥工程では、送風機19にて洗浄タ
ンク2内に外気を導入するとともに、乾燥用ヒータ20
を通電してその外気を加熱し、洗浄後の食器類5を乾燥
させる。この乾燥工程を所定時間継続した後に、送風工
程に移行してヒータ20の通電を中止し、送風機19の
送風により食器類5を冷却して、全ての洗浄処理を終了
する。
【0032】以上の同時洗浄コースは、通常の食器洗浄
機にて実施される洗浄処理と同様のものであり、両噴射
ノズル7a,7bから同時に洗浄水を噴射させることか
ら、その噴射量が倍増し、洗浄水が洗浄タンク2の内壁
等に衝突して生じる騒音が増大することになる。また、
噴射量の増大により、多量の洗浄水が貯留部2から噴射
ノズル7a,7b側に持ち出されるため、図6に示すよ
うに、その持出分を見込んで、洗浄水を最も高い水位L
3 まで給水する必要がある。
【0033】一方、前記した同時洗浄コースに代えて、
交互洗浄コースが選択されたときには、図4に示すよう
に、CPU31は予洗工程を開始して、まず、洗浄タン
ク2内に洗浄水を給水する。次に、上段洗浄ポンプ10
aを作動させ、貯留部3内の洗浄水を、給水管11及び
送水管12を経て上段噴射ノズル7aに供給する。した
がって、上段噴射ノズル7aから噴射された洗浄水に
て、上段洗浄かご4a内の食器類5が予備的に洗浄され
る。その後、上段洗浄ポンプ10aを停止させるととも
に、下段洗浄ポンプ10bを作動させて、貯留部3内の
洗浄水を、送水管13を経て下段噴射ノズル7bに供給
する。その結果、下段洗浄かご4b内の食器類5が予備
的に洗浄され、洗浄が終了すると、排水ポンプ17にて
洗浄タンク2内の洗浄水を外部に排出する。
【0034】次いで、CPU31は洗浄工程を開始し、
前記した予洗工程と同様に、洗浄タンク2内に洗浄水を
給水し、まず、上段洗浄かご4a内の食器類5を洗浄
し、次に、下段洗浄かご4b内の食器類5を洗浄し、そ
の後、洗浄水を排水する。更に、第1すすぎ工程から第
3すすぎ工程についても、上段洗浄かご4aと下段洗浄
かご4bの食器類5のすすぎを前後して行ない、その
後、乾燥工程、送風工程を経て洗浄処理を終了する。
【0035】以上の交互洗浄コースは、通常の食器洗浄
機では実施されていない、本実施例の食器洗浄機の特有
の洗浄処理であり、両洗浄ポンプ10a,10bを交互
に作動させていることから、常に一方の噴射ノズル7
a,7bからのみ洗浄水が噴射され、その結果、同時に
噴射される洗浄水の量が減少し、洗浄水が洗浄タンク2
の内壁等に衝突して生じる騒音も必然的に低減すること
になる。また、噴射量の減少により、洗浄タンク2への
給水量を節減可能となり、図6に示すように、噴射量が
多い上段洗浄ポンプ10を作動させた場合の持出分を見
込んで、洗浄水を水位L2 まで給水するだけでよい。し
たがって、両洗浄ポンプ10a,10bを作動させた場
合の水位L3 に比較して、給水量を格段に節減できる。
【0036】一方、洗浄を要する食器類5の量が少な
く、上段洗浄かご4aのみに食器類5を収納して洗浄す
る場合を説明する。
【0037】今、かご選択スイッチ39にて上段洗浄か
ご4aが選択されて、スタートスイッチ38が操作され
ると、図5に示すように、CPU31は予洗工程を開始
して、まず、洗浄タンク2内に洗浄水を給水する。次
に、上段洗浄ポンプ10aのみを作動させ、貯留部3内
の洗浄水を、給水管11及び送水管12を経て上段噴射
ノズル7aに供給する。しがって、上段噴射ノズル7a
から噴射された洗浄水にて、上段洗浄かご4a内の食器
類5が予備的に洗浄される。そして、洗浄が終了する
と、排水ポンプ17にて洗浄タンク2内の洗浄水を外部
に排出する。次いで、CPU31は洗浄工程を開始し、
前記した予洗工程と同様に、洗浄タンク2内に洗浄水を
給水し、上段洗浄かご4a内の食器類5を洗浄し、その
後、洗浄水を排水する。更に、第1すすぎ工程から第3
すすぎ工程についても、上段洗浄かご4aの食器類5の
みを対象としてすすぎを行ない、その後、乾燥工程、送
風工程を経て洗浄処理を終了する。
【0038】また、詳細は説明しないが、下段洗浄かご
4bのみに食器類5を収納して洗浄する場合も全く同様
であり、下段洗浄ポンプ10bのみが作動し、下段噴射
ノズル7bから洗浄水が噴射されて、下段洗浄かご4b
の食器類5が洗浄される。
【0039】以上の上段洗浄かご4aと下段洗浄かご4
bの選択的な洗浄は、通常の食器洗浄機では実施されて
いない、本実施例の食器洗浄機の特有の洗浄処理であ
り、いずれか一方の噴射ノズル7a,7bのみから洗浄
水を噴射させていることから、前記した交互洗浄コース
と同様に、その噴射量が減少し、洗浄水が洗浄タンク2
の内壁等に衝突して生じる騒音も必然的に低減すること
になる。また、噴射量の減少により、洗浄タンク2への
給水量を節減可能となり、図6に示すように、上段洗浄
ポンプ10aを作動させる場合には、洗浄水を水位L2
まで給水するだけでよく、また、下段洗浄ポンプ10b
を作動させる場合には、洗浄水を水位L1まで給水する
だけでよい。したがって、両洗浄ポンプ10a,10b
を作動させた場合の水位L3 に比較して、給水量を格段
に節減できる。
【0040】このように、本実施例の食器洗浄機は、洗
浄タンク2内に上下に配設され、それぞれ食器類5が収
納される上段洗浄かご4a及び下段洗浄かご4bと、前
記両洗浄かご4a,4bにそれぞれ対応して配置された
上段噴射ノズル7a及び下段噴射ノズル7bと、前記両
噴射ノズル7a,7bにそれぞれ接続されて、洗浄水を
供給する上段洗浄ポンプ10a及び下段洗浄ポンプ10
bと、前記両洗浄ポンプ10a,10bを任意に作動さ
せて、対応する噴射ノズル7a,7bから選択的に洗浄
水を噴射可能なCPU31とを具備している。
【0041】したがって、上段洗浄かご4aと下段洗浄
かご4bの双方の食器類5を洗浄する場合には、コース
選択スイッチ40にて交互洗浄コースを指定して、両洗
浄ポンプ10a,10bを交互に作動させ、また、食器
類5の量が少なく、いずれか一方の洗浄かご4a,4b
のみに収納して洗浄する場合には、その洗浄かご4a,
4bをかご選択スイッチ39にて指定して、その側の洗
浄ポンプ10a,10bのみを作動させ、その結果、い
ずれの場合でも、常に一方の噴射ノズル7a,7bから
のみ洗浄水が噴射されて、同時に噴射される洗浄水の量
が減少することになる。
【0042】故に、洗浄水が洗浄タンク2の内壁等に衝
突して生じる騒音を大幅に低減することができ、運転時
の静粛性を向上させて、低騒音化を実現することができ
る。
【0043】また、噴射量の減少により、洗浄タンク2
への給水量を節減することができ、ひいては運転コスト
を大幅に低減することができ、洗浄効率が向上する。
【0044】ところで、上記実施例の洗浄かごは、洗浄
タンク2内に上下に配設された上段洗浄かご4aと下段
洗浄かご4bとして構成されているが、本発明を実施す
る場合には、これに限定されるものではなく、洗浄タン
ク2内に複数配設されて、食器類5を収納可能なもので
あればよい。したがって、例えば、その個数を3個や4
個に変更して構成することも可能である。
【0045】また、上記実施例の噴射ノズルは、上段洗
浄かご4aと下段洗浄かご4bの下側に配置され、回転
しながら洗浄水を噴射する上段噴射ノズル7a及び下段
噴射ノズル7bとして構成されているが、本発明を実施
する場合には、これに限定されるものではなく、洗浄か
ご4a,4bに対応して配置されて、洗浄水を噴射可能
なものであればよい。したがって、例えば、回転せずに
静止状態で洗浄水を噴射する噴射ノズルとして構成する
ことも可能である。
【0046】更に、上記実施例の制御手段は、かご選択
スイッチ39の操作状態に応じて、上段洗浄かご4aと
下段洗浄かご4bのいずれの食器類5を洗浄するかを判
定するCPU31として構成されているが、本発明を実
施する場合には、これに限定されるものではなく、両洗
浄ポンプ10a,10bを任意に作動可能なものであれ
ばよい。したがって、例えば、両洗浄かご4a,4bに
重量を検出するセンサをそれぞれ設け、それらのセンサ
の検出に基づいて、洗浄かご4a,4bの食器類5の有
無を判定し、食器類5が収納されている洗浄かご4a,
4bのみを対象として自動的に洗浄を行なうように構成
することも可能である。
【0047】〈第二実施例〉次に、本発明の第二実施例
を図7に基づいて説明する。
【0048】図7は本発明の第二実施例による食器洗浄
機を示す断面図である。
【0049】51は食器洗浄機本体、52a及び52b
は食器洗浄機本体1の中央部に途中まで設けられた仕切
板51aによって左右に2分割された第1洗浄タンク及
び第2洗浄タンクであり、両洗浄タンクの下部には連通
した共通の貯留部51bが形成されている。53は前記
第1洗浄タンク52a、第2洗浄タンク52bのそれぞ
れの内部に配設された洗浄かご、54は洗浄かご53に
収納された食器類であり、図示しない扉を手前側に開く
ことによって食器類54の出し入れを行なうことができ
るようになっている。55は両洗浄タンクの上部に取付
けられ、洗浄かご53内の食器類54を上方から洗浄水
を噴射することにより洗浄する上側噴射ノズル、56は
洗浄かご53内の食器類54を下方から洗浄水を噴射す
ることにより洗浄する下側噴射ノズルである。
【0050】57aは送水管58を介して洗浄水を第1
洗浄タンク52a内の上側噴射ノズル55及び下側噴射
ノズル56に送給する第1洗浄ポンプ、57bは送水管
58を介して洗浄水を第2洗浄タンク52b内の上側噴
射ノズル55及び下側噴射ノズル56に送給する第2洗
浄ポンプである。
【0051】59は食器洗浄機本体51に水道水の供給
を行なう供給管、60はこの供給管59の途中に取付け
られた給水弁、61は食器洗浄機本体51内に配設され
た水タンクで、内部の水を所定温度に加熱するためのヒ
ータ62が内蔵されている。63は水タンク61の出口
部に設けられた給水弁である。
【0052】64は下部において連通して共通の貯留部
51bを有する第1洗浄タンク52a及び第2洗浄タン
ク52bの底部に取付けられた残菜フィルタ、65は第
1洗浄タンク52a及び第2洗浄タンク52bの共通し
た貯留部51bに貯留した洗浄水を外部に排出するため
の排水管、66はこの排水管65の途中に設けられた排
水ポンプである。
【0053】次に、上記のように構成された本実施例の
食器洗浄機による洗浄処理を説明する。まず、洗浄工程
が開始されると、水タンク61内に貯留されている水道
水がヒータ62に通電されることにより加温され、給水
弁63が開放されて第1洗浄タンク52a及び第2洗浄
タンク52bの共通する貯留部51bに給水される。次
に、この貯留部51b内の洗浄水に所定量の洗剤が加え
られ、第1洗浄ポンプ57a及び第2洗浄ポンプ57b
が作動して、貯留部51b内の洗浄水は送水管58を経
てそれぞれ第1洗浄タンク52a及び第2洗浄タンク5
2bの上側噴射ノズル55及び下側噴射ノズル56に供
給され、これらの噴射ノズルを回転させながら、対応す
る洗浄かご53に向けて噴射される。そして、この噴射
された洗浄水により、両洗浄かご53内の食器類54
は、共に洗浄されることになる。なお、噴射後の洗浄水
は、食器類54や両洗浄タンクの内壁に衝突しながら落
下して貯留部51bに戻され、再び上側噴射ノズル55
及び下側噴射ノズル56に供給されて、食器類54の洗
浄に供される。
【0054】この洗浄工程は所定時間継続され、その
後、貯留部51b内の洗浄水は排水ポンプ66の作動に
よって残菜フィルタ64で濾過され、排水管65を経て
外部に排水され、すすぎ工程に移行する。すすぎ工程で
は、両洗浄タンク内に洗剤を含まない洗浄水が給水さ
れ、その洗浄水が上側噴射ノズル55及び下側噴射ノズ
ル56から噴射されて、前記した洗浄工程と同様に、そ
れぞれの洗浄かご53内の食器類54のすすぎが行なわ
れる。その後、乾燥工程に移行し、図示しないヒータの
加熱により食器類54が乾燥されて、一連の洗浄処理が
終了する。
【0055】なお、この実施例の食器洗浄機は左右に2
分割とした構造であるから、洗浄かご53と上側噴射ノ
ズル55との間隔を大きく確保することができ、大きな
食器類でも十分収納、洗浄することが可能である。
【0056】このように、上記第二実施例の食器洗浄機
は、食器洗浄機本体1に内蔵され、左右に2分割された
洗浄タンク52a及び洗浄タンク52bと、前記各洗浄
タンク毎に上下に配設され、各洗浄タンク内の洗浄かご
53に収納された食器類54を上下方向から洗浄水を噴
射して洗浄する上側噴射ノズル55及び下側噴射ノズル
56と、前記各洗浄タンクに設けられ、対応する前記噴
射ノズルに洗浄水を供給する第1洗浄ポンプ57a及び
第2洗浄ポンプ57bとからなるものである。
【0057】したがって、上記実施例によれば、食器洗
浄機本体51に内蔵される洗浄タンクを左右に2分割と
し、上下の洗浄ノズルと洗浄ポンプを第1洗浄タンク5
2a及び第2洗浄タンク52bのそれぞれに設けている
ので、特に、1台当たりの洗浄ポンプの負荷を大きくす
ることなく、各洗浄タンクへの送給バランスを崩すこと
なく、また、食器洗浄機の高さ寸法を大きくしなくて
も、各洗浄タンクの洗浄かご53内の食器類54を上下
両方向から洗浄することができるため、短時間に十分な
る洗浄を行なうことができる。
【0058】ところで、上記では第1洗浄ポンプ57a
及び第2洗浄ポンプ57bの2台の洗浄ポンプを同時使
用した場合を説明したが、この第二実施例においても、
洗浄水が洗浄タンク内壁と衝突して発生する騒音を低減
し、所要の洗浄水量を低減するために、第一実施例と同
様の制御手段を設けて、交互洗浄とすることも可能であ
り、また、食器量が少ない場合には、いずれか片方の洗
浄ポンプのみを作動させることにより、洗浄水の衝突
音、洗浄水量、運転コストの低減を図ることも可能であ
る。
【0059】また、上記実施例においては、仕切板51
aを洗浄タンクの途中まで設けて第1洗浄タンク52a
及び第2洗浄タンク52bの下部は共通した貯留部51
bとしているが、本発明を実施する場合には、仕切板5
1aを底部まで延長して完全に独立な2槽構造とするこ
ともでき、そして、排水ポンプは各洗浄タンクにそれぞ
れ設けても差支えない。しかし、省スペースの点から貯
留部51b、排水ポンプ66は共通化するのが好まし
い。
【0060】〈第三実施例〉更に、本発明の第三実施例
を図8に基づいて説明する。
【0061】図8は本発明の第三実施例による食器洗浄
機を示す断面図である。図中、図7と同一符号は第二実
施例の構成部分と同一または相当する部分である。
【0062】図において、71はシステムキッチン、7
2はシンク、73は水道水をシンク72に供給するため
の給水管、74は蛇口、75はシンク72の底部に設け
られた残菜かご、76は排水管である。51はシステム
キッチン71のシンク72の下側空間に配設された食器
洗浄機本体、59はシンク72に水道水を送給するため
の給水管73の途中から分岐して食器洗浄機本体51に
も水道水の供給を行なう供給管、60はこの供給管59
の途中に取付けられた給水弁、61はシンク72の下側
奥部に配設された水タンクで、内部の水を所定温度に加
熱するためのヒータ62が内蔵されている。63は水タ
ンク61の出口部に設けられた給水弁である。
【0063】上記のように構成された第三実施例の食器
洗浄機による一連の洗浄処理は、第二実施例と同様に行
なわれるので、その説明は省略する。
【0064】食器洗浄機を使用せず、シンク72内で食
器類の手洗い、野菜類の洗浄等を行なうときには、給水
弁60は閉成され、水道水は給水管73から蛇口74に
送給されて上記洗浄に供される。そして、シンク72内
で洗浄された洗浄水は残菜かご75で濾過された後、排
水管76を通って外部に排出される。なお、シンク72
内の洗浄と食器洗浄機による同時使用は、給水弁60及
び給水弁63を開放することにより可能である。
【0065】このように、上記第三実施例の食器洗浄機
は、シンク72の下側空間に配設された食器洗浄機本体
1と、前記食器洗浄機本体1に内蔵され、左右に2分割
された第1洗浄タンク52a及び第2洗浄タンク52b
と、前記各洗浄タンク毎に上下に配設され、各洗浄タン
ク内の洗浄かご53に収納された食器類54を上下方向
から洗浄水を噴射して洗浄する上側噴射ノズル55及び
下側噴射ノズル56と、前記各洗浄タンクに設けられ、
対応する前記噴射ノズルに洗浄水を供給する第1洗浄ポ
ンプ57a及び第2洗浄ポンプ57bと、前記洗浄タン
クの下部に配設され、2個の洗浄タンクに共用されて洗
浄タンク内の洗浄水を外部に排出する排水ポンプ66と
からなるものである。
【0066】したがって、上記実施例によれば、従来の
食器洗浄機が上下2段に洗浄かご、噴射ノズルを設けて
同時洗浄する構成となっているために食器洗浄機全体の
高さ寸法が大きく、シンクの下側の空間に組込むことは
できなかったのに対して、食器洗浄機本体51に内蔵さ
れる洗浄タンクを左右に2分割とし、内部の洗浄水を外
部に排出する1個の排水ポンプ66を2個の洗浄タンク
に共用して食器洗浄機をシンク72の下側空間に組込ま
れているので、システムキッチン、台所の省スペース化
を図ることができる。
【0067】なお、この第三実施例においても、洗浄水
が洗浄タンク内壁と衝突して発生する騒音を低減し、所
要の洗浄水量を低減するために、第一実施例と同様の制
御手段を設けて、交互洗浄とすることも可能であり、ま
た、食器量が少ない場合には、いずれか片方の洗浄ポン
プのみを作動させることにより、洗浄水の衝突音、洗浄
水量、運転コストの低減を図ることも可能である。
【0068】更に、上記第二実施例及び第三実施例の第
1洗浄タンク52aと第2洗浄タンク52bとは同一容
量である必要はなく、また、第1洗浄ポンプ57aと第
2洗浄ポンプ57bとは同一規格のものとする必要もな
く、これらは互いに相違していても差支えない。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる食器洗浄機は、洗浄タンク内に配設された複数の
洗浄かごと、前記各洗浄かごに対応して配置された複数
の噴射ノズルと、前記各噴射ノズルに洗浄水を供給する
複数の洗浄ポンプと、前記各洗浄ポンプを任意に作動さ
せて、対応する噴射ノズルから選択的に洗浄水を噴射可
能な制御手段とを具備するため、制御手段にて各洗浄ポ
ンプを任意に作動させて、各噴射ノズルから選択的に洗
浄水を噴射し、いずれかの洗浄かごのみに食器類が収納
されているときには、その側の洗浄ポンプのみを作動さ
せて洗浄が可能であり、また、全ての洗浄かごに食器類
が収納されているときでも、洗浄ポンプを所定の順序で
作動させて洗浄可能であり、その結果、同時に噴射され
る洗浄水の量が減少し、洗浄水が洗浄タンクの内壁等に
衝突して生じる騒音を大幅に低減することができ、運転
時の静粛性を向上させて、低騒音化を実現することがで
き、また、洗浄水の噴射量の減少により、事前の洗浄タ
ンクへの給水量を節減して、運転コストを大幅に低減し
て、洗浄効率を向上することができる。
【0070】また、請求項2の発明の食器洗浄機は、食
器洗浄機本体に内蔵され、左右に2分割された洗浄タン
クと、前記各洗浄タンク毎に上下に配設され、各洗浄タ
ンク内の洗浄かごに収納された食器類を上下方向から洗
浄水を噴射して洗浄する噴射ノズルと、前記各洗浄タン
クに設けられ、対応する前記噴射ノズルに洗浄水を供給
する洗浄ポンプとからなるものである。したがって、請
求項1の効果に加えて、1台当たりの洗浄ポンプの負荷
を大きくすることなく、また、各洗浄タンクへの送給バ
ランスを崩すことなく、食器洗浄機の高さ寸法を大きく
しなくても、各洗浄タンクの洗浄かご内の食器類を上下
両方向から洗浄することができるため、短時間に十分な
る洗浄を行なうことができる。
【0071】更に、請求項3の発明の食器洗浄機は、シ
ンクの下側空間に配設された食器洗浄機本体と、前記食
器洗浄機本体に内蔵され、左右に2分割された洗浄タン
クと、前記各洗浄タンク毎に上下に配設され、各洗浄タ
ンク内の洗浄かごに収納された食器類を上下方向から洗
浄水を噴射して洗浄する噴射ノズルと、前記各洗浄タン
クに設けられ、対応する前記噴射ノズルに洗浄水を供給
する洗浄ポンプと、前記洗浄タンクの下部に配設され、
2個の洗浄タンクに共用されて洗浄タンク内の洗浄水を
外部に排出する排水ポンプとからなるものである。した
がって、請求項1及び請求項2の効果に加えて、食器洗
浄機本体に内蔵される洗浄タンクを左右に2分割とし、
内部の洗浄水を外部に排出する1個の排水ポンプを2個
の洗浄タンクに共用して食器洗浄機をシンクの下側空間
に組込まれているので、システムキッチン、台所の省ス
ペース化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例である食器洗浄機を
示す断面図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例である食器洗浄機の
電気的構成を示すブロック図である。
【図3】図3は本発明の第一実施例である食器洗浄機の
同時洗浄コースを実行したときの動作説明図である。
【図4】図4は本発明の第一実施例である食器洗浄機の
交互洗浄コースを実行したときの動作説明図である。
【図5】図5は本発明の第一実施例である食器洗浄機の
上段洗浄かごのみを洗浄の対象としたときの動作説明図
である。
【図6】図6は本発明の第一実施例である食器洗浄機の
洗浄ポンプの作動状態と必要水位を示すグラフである。
【図7】図7は本発明の第二実施例による食器洗浄機を
示す断面図である。
【図8】図8は本発明の第三実施例による食器洗浄機を
示す断面図である。
【図9】図9は従来の食器洗浄機を示す断面図である。
【符号の説明】
2 洗浄タンク 4a 上段洗浄かご 4b 下段洗浄かご 5 食器類 7a 上段噴射ノズル 7b 下段噴射ノズル 10a 上段洗浄ポンプ 10b 下段洗浄ポンプ 31 CPU(制御手段) 51 食器洗浄機本体 52a 第1洗浄タンク 52b 第2洗浄タンク 54 食器類 55 上側噴射ノズル 56 下側噴射ノズル 57a 第1洗浄ポンプ 57b 第2洗浄ポンプ 66 排水ポンプ 72 シンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢島 義孝 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電機 株式会社中津川製作所内 (72)発明者 大堀 正春 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電機 株式会社中津川製作所内 (72)発明者 中村 潔 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電機 株式会社中津川製作所内 (72)発明者 西尾 直樹 岐阜県中津川市駒場町1番3号 三菱電機 株式会社中津川製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄タンク内に配設され、それぞれ食器
    類が収納される複数の洗浄かごと、 前記各洗浄かごにそれぞれ対応して配置された複数の噴
    射ノズルと、 前記各噴射ノズルにそれぞれ接続されて、洗浄水を供給
    する複数の洗浄ポンプと、 前記各洗浄ポンプを任意に作動させて、対応する噴射ノ
    ズルから選択的に洗浄水を噴射可能な制御手段とを具備
    することを特徴とする食器洗浄機。
  2. 【請求項2】 食器洗浄機本体に内蔵され、左右に2分
    割された洗浄タンクと、 前記各洗浄タンク毎に上下に配設され、各洗浄タンク内
    の洗浄かごに収納された食器類を上下方向から洗浄水を
    噴射して洗浄する噴射ノズルと、 前記各洗浄タンクに設けられ、対応する前記噴射ノズル
    に洗浄水を供給する洗浄ポンプとを具備することを特徴
    とする食器洗浄機。
  3. 【請求項3】 シンクの下側空間に配設された食器洗浄
    機本体と、 前記食器洗浄機本体に内蔵され、左右に2分割された洗
    浄タンクと、 前記各洗浄タンク毎に上下に配設され、各洗浄タンク内
    の洗浄かごに収納された食器類を上下方向から洗浄水を
    噴射して洗浄する噴射ノズルと、 前記各洗浄タンクに設けられ、対応する前記噴射ノズル
    に洗浄水を供給する洗浄ポンプと、 前記洗浄タンクの下部に配設され、2個の洗浄タンクに
    共用されて洗浄タンク内の洗浄水を外部に排出する排水
    ポンプとを具備することを特徴とする食器洗浄機。
JP2015392A 1991-10-29 1992-02-05 食器洗浄機 Pending JPH05176875A (ja)

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JP2015392A JPH05176875A (ja) 1991-10-29 1992-02-05 食器洗浄機

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JP28279791 1991-10-29
JP3-282797 1991-10-29
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001058335A1 (fr) 2000-02-14 2001-08-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Lave-vaisselle
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JP2003061890A (ja) * 2001-08-24 2003-03-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 食器洗い機
JP4914453B2 (ja) * 2005-12-27 2012-04-11 ベーエスハー ボッシュ ウント ジーメンス ハウスゲレーテ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 一定の洗浄能力において短縮された運転時間を有する、食器洗浄機のための洗浄プログラム
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CN109998444A (zh) * 2019-05-20 2019-07-12 合肥培恩电器有限公司 一种双泵供水的多旋盘洗碗机

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