JPH05176490A - 薄型コイル - Google Patents

薄型コイル

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Publication number
JPH05176490A
JPH05176490A JP35625691A JP35625691A JPH05176490A JP H05176490 A JPH05176490 A JP H05176490A JP 35625691 A JP35625691 A JP 35625691A JP 35625691 A JP35625691 A JP 35625691A JP H05176490 A JPH05176490 A JP H05176490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating layer
laminated
conductor foil
laminated body
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35625691A
Other languages
English (en)
Inventor
Taiji Matsuyama
泰治 松山
Shinichi Niwa
伸一 丹羽
Riyuusuke Azuma
隆祐 東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP35625691A priority Critical patent/JPH05176490A/ja
Publication of JPH05176490A publication Critical patent/JPH05176490A/ja
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  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】導体箔に絶縁層が積層された積層体を巻回し、
これを所定の厚さに切断することによって形成される薄
型コイルにおいて、積層体の巻回体を所定の厚さに切断
するとき、導体箔にだれやバリが発生しにくく、導体箔
間のショートを回避するためのエッチング処理工程を不
要にする。 【構成】導体箔11に絶縁層12が積層された積層体1
0を巻回し、これを所定の厚さに切断することによって
形成される薄型コイル15であって、絶縁層12は、樹
脂とエステル化した無機物とを反応させたハイブリッド
型のセラミック複合ポリマーであることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、面対向型モー
タなどに適用可能な薄型コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、面対向型モータは扁平化が可能
であることを特徴としているが、より一層扁平化するた
めに駆動コイルの薄型化が要求される。このような要求
に応えることができる薄型コイルとして、導体箔に絶縁
層が積層された積層体を所定回数巻回して巻回体を得、
この巻回体を所定の厚さに輪切り状に切断してなる薄型
コイルが知られている。
【0003】上記のような薄型コイルに用いる積層体の
絶縁層の形成方法として、胴体箔に絶縁シート材を貼付
て形成する方法や、エポキシ樹脂を中心とした有機物を
コーティングし、あるいは特開昭63−32904号公
報に記載されているように、エポキシ樹脂に充填材とし
て無機物の粉体を混合したものをコーティングして形成
する方法などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】導体箔に絶縁層が積層
された積層体を巻回し、これを所定の厚さに切断するこ
とによって形成される薄型コイルの上記絶縁層に求めら
れる条件として、厚さが薄いこと、耐電圧が高いこと、
巻回体を所定の厚さに切断するときの加工性が良好であ
ることなどがある。しかし、絶縁層の形成方法として上
記何れの方法を用いるにせよ、所定の耐電圧を得るには
絶縁層の厚さを厚くする必要があってコイルの占積率が
低下するという難点がある。また、上記積層体を巻回し
てなる巻回体を所定の厚さに切断するとき、銅箔等から
なる導体箔がだれたりバリが発生したりして隣接する導
体箔間がショートするため、切断工程のあとに導体箔間
のショートを除去するためのエッチング処理工程をおく
必要があった。
【0005】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解消するためになされたもので、導体箔に絶縁層が積
層された積層体の巻回体を所定の厚さに切断するとき、
導体箔にだれやバリが発生しにくく、導体箔間のショー
トを除去するためのエッチング処理工程を不要にした薄
型コイルを提供することを目的とする。
【0006】本発明はまた、所定の耐電圧を得るに必要
な絶縁層の厚さを薄くすることができ、もって、占積率
の向上を図ることができる薄型コイルを提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、導体箔に絶縁
層が積層された積層体を巻回し、これを所定の厚さに切
断することによって形成される薄型コイルにおいて、上
記絶縁層を、樹脂とエステル化した無機物とを反応させ
たハイブリッド型のセラミック複合ポリマーで形成した
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】導体箔に絶縁層が積層された積層体の上記絶縁
層を、樹脂とエステル化した無機物とを反応させたハイ
ブリッド型のセラミック複合ポリマーとし、上記積層体
を巻回して所定の厚さに切断して薄型コイルとしたと
き、上記セラミック複合ポリマーの使用によって導体箔
のだれやバリが発生しにくくなり、導体箔間のショート
がなくなる。上記セラミック複合ポリマーは、エポキシ
樹脂に比べて耐電圧が高く絶縁性に優れている。
【0009】
【実施例】以下、図1、図2を参照しながら本発明にか
かる薄型コイルの実施例について説明する。図1(a)
は、薄型コイルを得るための積層体10を示すもので、
積層体10は、銅箔等からなる導体箔11と、この導体
箔11の一面側に積層された絶縁層12とから構成され
ている。上記絶縁層12は、樹脂と、エステル化した無
機物とを反応させたハイブリッド型のセラミック複合ポ
リマーによって形成されている。このセラミック複合ポ
リマーの具体例として、ブチラール樹脂とエステル化シ
リカとを反応させてハイブリッド型のポリエーテルとし
たセラミック複合ポリマーがある。このセラミック複合
ポリマーを導体箔11に塗布し、焼成して絶縁層12を
形成する。焼成温度は160〜240℃で、焼成時間は
30分程度である。
【0010】上記のようにして絶縁層12が形成された
積層体10には接着剤が塗布され、接着剤の介在のもと
に、図1(b)に示すように、所定の横断面形状の巻芯
13の回りに所定回数巻回され、層状に重なっている積
層体10相互が上記接着剤で固着されることにより巻回
体14が形成される。
【0011】上記巻回体14は、巻芯13を抜き取った
後、図1(c)に示すように所定の厚さで輪切り状に切
断され、図1(d)に示すような薄型コイル15とされ
る。巻回体14の切断には、マルチワイヤーソーやバン
ドソーなどが用いられる。
【0012】従来のように、絶縁層12をエポキシ樹脂
等で形成した場合は、切断工程において導体箔11がだ
れたりバリが発生したりして隣接する導体箔相互がショ
ートするため、だれやバリを除去するためにエッチング
処理を行う必要があった。しかし、上記実施例のよう
に、絶縁層12を、樹脂と、エステル化した無機物とを
反応させたハイブリッド型のセラミック複合ポリマーに
よって形成した場合は、導体箔11のだれやバリの発生
がなく、隣接する導体箔相互がショートすることはない
から、ショートを除去するためにエッチング処理を行う
必要もない。
【0013】また、上記実施例のように、絶縁層12
を、樹脂とエステル化した無機物とを反応させたハイブ
リッド型のセラミック複合ポリマーによって形成するこ
とにより、耐電圧を高めることができる。図2は耐電圧
測定方法の例を示すもので、導体箔11に絶縁層12が
積層された積層体10を鉄板18上に上記絶縁層12が
上向きになるように載置し、上記絶縁層12の上にはさ
らに導電性のゴムでなる電極19を載置し、この電極1
9と鉄板18との間に交流電源20から交流電圧を加え
る。積層体12の大きさはおおよそ30×30mm以上
あればよい。電極19の大きさは10×10mmとし
た。交流電源20の電圧を徐々に上げていき、0.5m
A以上の電流が流れたときの電圧を耐電圧とする。
【0014】上記のような方法による耐電圧の測定結果
を示すと次のとおりである。従来のエポキシ樹脂で絶縁
層を形成した場合、絶縁層の厚さが2.5μmで耐電圧
が168V、絶縁層の厚さが3.5μmで耐電圧が18
4Vであった。また、従来の絶縁シートで絶縁層を形成
した場合、絶縁層の厚さが8μmで耐電圧が1004V
であった。これに対して上記本発明の実施例のようにハ
イブリッド型のセラミック複合ポリマーによって絶縁層
を形成した場合は、絶縁層の厚さが3μmで耐電圧が6
00Vであった。いずれの場合も複数回測定してその平
均値を出した。
【0015】上記の測定結果によれば、従来のエポキシ
樹脂で絶縁層を形成した場合に比べて、本発明の上記実
施例の方が明らかに耐電圧が高くなっている。また、従
来の絶縁シートで絶縁層を形成した場合が最も耐電圧が
高いようであるが、絶縁層の厚さが8μmと厚くなって
いるため、これを巻回してコイルにした場合、占積率が
低下するという難点があるし、絶縁層の厚さの割合に対
する耐電圧もそれほど高くはない。その点本発明の上記
実施例の測定結果によれば、絶縁層の厚さが薄い割りに
充分高い耐電圧が得られ、その波及効果として、絶縁層
を薄くして占積率を向上させることができる。
【0016】本発明にかかる薄型コイルは、面対向型モ
ータの駆動コイルとしてばかりでなく、例えば、偏向ヨ
ーク、トランス、その他各種機器のコイルとして用いる
ことができる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、導体箔と絶縁層からな
る積層体を巻回してこれを所定の厚さに切断してなる薄
型コイルにおいて、上記絶縁層を、樹脂とエステル化し
た無機物とを反応させたハイブリッド型のセラミック複
合ポリマーで構成したため、このような絶縁層を有する
積層体を巻回して所定の厚さに切断したとき、導体箔の
だれやバリの発生がなく、隣接する導体箔相互がショー
トすることはないから、だれやバリを除去するためにエ
ッチング処理を行う必要もないという効果を奏する。
【0018】また、絶縁層を、樹脂とエステル化した無
機物とを反応させたハイブリッド型のセラミック複合ポ
リマーによって形成することにより、耐電圧を高めるこ
とができ、よって、絶縁層を薄くして占積率を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる薄型コイルの製造工程の例を示
す正面図。
【図2】薄型コイルに用いられる絶縁層の耐電圧測定方
法の例を示す正面図。
【符号の説明】
10 巻回体 11 導体箔 12 絶縁層 15 薄型コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体箔に絶縁層が積層された積層体を巻
    回し、これを所定の厚さに切断することによって形成さ
    れる薄型コイルであって、上記絶縁層は、樹脂とエステ
    ル化した無機物とを反応させたハイブリッド型のセラミ
    ック複合ポリマーであることを特徴とする薄型コイル。
JP35625691A 1991-12-24 1991-12-24 薄型コイル Pending JPH05176490A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35625691A JPH05176490A (ja) 1991-12-24 1991-12-24 薄型コイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35625691A JPH05176490A (ja) 1991-12-24 1991-12-24 薄型コイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05176490A true JPH05176490A (ja) 1993-07-13

Family

ID=18448127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35625691A Pending JPH05176490A (ja) 1991-12-24 1991-12-24 薄型コイル

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JP (1) JPH05176490A (ja)

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