JPH05292692A - 小型モータ用の薄膜コイルおよびその製造方法 - Google Patents

小型モータ用の薄膜コイルおよびその製造方法

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JPH05292692A
JPH05292692A JP9403192A JP9403192A JPH05292692A JP H05292692 A JPH05292692 A JP H05292692A JP 9403192 A JP9403192 A JP 9403192A JP 9403192 A JP9403192 A JP 9403192A JP H05292692 A JPH05292692 A JP H05292692A
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aluminum foil
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thin film
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Shigenori Uda
成徳 宇田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不良率が低く、生産性に優れた小型モータ用
の薄膜コイルを得ることを目的とする。 【構成】 アルミ箔2にコイルパターンのマスキングを
し、アルマイト処理して不電導体4となるアルマイト層
を形成する。不電導体4はアルミ箔2で形成された電導
体3間を電気絶縁し、電導体3と不電導体4とで薄膜コ
イル1が形成される。薄膜コイル1のコイルパターンを
アルミ箔2をアルマイトすることによって形成するの
で、製造過程で電導体3間をレアーショートさせる金属
生成物がなくなり、これにより不良率が低く、生産性に
優れた小型モータ用の薄膜コイルを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテープレコーダーやビデ
オテープレコーダーなどのテープを駆動する小型モータ
のステータに使用される薄膜コイルとその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、小型モータのステータコイルは、
マグネットワイヤー細線を巻線して形成したコイルから
いわゆるメッキコイルに移行している。
【0003】一般にテープレコーダー,ビデオレコーダ
ーなどに用いられる小型モータのステータコイルを形成
するメッキコイルは、図6に示すように基板24に部分
銅メッキが施されて形成されていた。そして、メッキコ
イル11を電気絶縁性接着剤25で二枚貼り合わせてコ
イルユニット12とし、さらに必要に応じてコイルユニ
ット12を積層して、必要電流容量に応じた小型モータ
用のステータコイル13に形成するのが一般的であっ
た。
【0004】以下、従来のメッキコイルにより形成され
たステータコイルを用いた小型モータについて図6およ
び図7を参照しながら説明する。
【0005】図6において、基板24に銅を所定のパタ
ーンにメッキして形成されたメッキコイル11の断面は
幅,長さともに約50μmである。たとえば、ヘッドホ
ンステレオと呼ばれているテープレコーダーに使用され
るテープ駆動用小型モータのステータでは、メッキコイ
ル11が一層では必要電流容量が得られないのでメッキ
コイル11二枚対向して重ねてコイルユニット12と
し、コイルユニット12をさらに二枚重ねて二層コイル
ユニット13としたものを基台フィルム14に貼り付
け、さらに電気的に90°位相をずらして二層コイルユ
ニット13を貼り付けて(図示せず)図7および図8に
示すステータ15が形成されている。このステータ15
にはヨーク17に固着されたマグネット16が対向して
配設され、ヨーク17とロータ21を軸支するシャフト
18により回転自在に枢支されている。なお、19はス
ラスト軸受、20はラジアル軸受である。
【0006】上記構成の小型モータに通電すると、ステ
ータ15に発生する磁力によりロータ21が回転し、駆
動プーリー22にセットされたベルト23を介してテー
プ駆動用ギヤー(図示せず)へトルクが伝達される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のメッ
キコイルでは、製造方法に困難が伴い不良率が高かっ
た。とくに導電部と絶縁部の幅にそれぞれ50μmの寸
法が要求されるようなメッキコイルでは、メッキの成長
過程での導電部間の接触によるレアーショートや、導電
部上へメッキ液中の異物が沈着によるショートなどで導
電部の切断が高い確率で発生し、不良率が20〜60パ
ーセントにもなることがあった。したがって量産性が著
しく低くなって、1個当たりの単価が高くなるという問
題があった。また、メッキコイルの断面形状は表面部ほ
ど広がる傾向があり、この断面形状の広がりを前提とし
て導電部と絶縁部の間隔を設定しなければならないので
絶縁部のスペースが大きくなり、線積率を向上できない
という問題もあった。
【0008】本発明は上記問題を解決するもので、不良
率が低く、生産性に勝れた小型モータ用の薄膜コイルを
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、アルミニウムからなる箔または膜にコイルパ
ターンを導電体と前記導電体間を電気絶縁する不電導体
とで形成し、前記電導体を前記箔または膜により、前記
不電導体と前記箔または膜を電解酸化してアルマイト層
で形成したものである。
【0010】また、アルミニウムからなる箔または膜を
鉄シート上にクラッド状に被着し、前記箔または膜にコ
イルパターンを電導体と前記電導体間を電気絶縁する不
電導体とで形成し、前記不電導体を前記箔または膜を電
解酸化したアルマイト層で形成した後、前記鉄シートを
酸洗処理して除去して製造するようにしたものである。
【0011】
【作用】本発明の薄膜コイルは上記した構成により、ア
ルミニウム箔または膜によりコイルパターンに形成され
た電導体の電導体間はアルミニウム箔または膜に形成し
たアルマイト層により電気絶縁される。
【0012】また、上記した製造方法により、不電導体
をアルマイト化した後、酸洗処理するので、電導体であ
るアルミニウム箔または膜の表面は不動態化されてエッ
チングされず、鉄シートのみがエッチングされて除去さ
れる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1から図
5を参照しながら説明する。
【0014】図1aにおいて、1は薄膜コイルで、アル
ミニウムからなる箔または膜(以下、アルミ箔という)
2に、図8に示したようなコイルパターンがアルミ箔2
を導体とする電導体3とアルミ箔2を電解酸化してアル
ミ箔2の表裏に達するアルマイト層を電導体3間の電気
絶縁体とする不電導体4とで形成されている。たとえ
ば、電導体3が渦巻状に形設されていれば、不電導体4
も電導体3間を電気絶縁する渦巻状に形設されているも
のである。
【0015】上記構成の薄膜コイル1は、図1bに示し
たように、後述する不電導体4のアルマイト突出部4a
を対向させて重ねることによりコイルユニット8を形成
するものである。
【0016】このように本発明の実施例の小型モータ用
薄膜コイルによれば、アルミ箔2を電導体3とし、電導
体3間のアルミ箔2をアルマイト層化して電導体3間を
電気絶縁するのでアルミ箔2の厚さで薄膜コイル1を形
成することができ、ステータの厚さも薄くなって小型モ
ータを薄型化することができるという効果がある。
【0017】次に、本発明の薄膜コイルの製造方法につ
いて説明する。図2において、5はクラッド板で、鉄シ
ート6にアルミ箔2がクラッド状に被着されている。
【0018】次に、図3に示すように、クラッド板5の
アルミ箔2の表面に図8に示したようなコイルパターン
をレジスト樹脂でマスキング7aし、他方、鉄シート6
の表面の全面にレジスト樹脂をコート7bする。
【0019】次に、表裏がレジストコートされたクラッ
ド板5をアルマイト処理液(たとえば硫酸10%水溶
液)に浸漬して通電し、アルミ箔2を電解酸化してアル
マイト層を形成される。このアルマイト層は図4に示し
たようにアルミ箔2のマスキング7aおよびレジストコ
ート7bされていない面に形成されてアルマイトの結晶
として厚さ方向に成長し、アルミ箔2の表面から裏面に
達して不電導体4を形成する。また、アルマイトの結晶
はアルミ箔2の表面方向(図4では上方)にも成長し、
その先端部がアルミ箔2の表面から突出して先記した突
出部4aを形成する。このアルマイト処理において、マ
スキング7aされている面はアルマイト処理されないの
でアルミ箔2がそのまま残り、残ったアルミ箔によって
電導体3が形成される。そして、電導体3,3間はアル
マイト層で形成された不電導体4,4で電気絶縁され
る。
【0020】アルマイト処理が終わると、図5に示すよ
うにレジスト樹脂7a,7bを洗浄除去して発煙硝酸な
どの強酸中に浸漬して酸洗する。この酸洗によりアルミ
箔2で形成された電導体3はエッチングされるが、その
表面に形成される酸化物被膜が不動態となってそれ以上
のエッチングを阻止し電導体3を残留させる。他方、鉄
シート6は不動態が形成されることなくエッチングされ
て除去される。鉄シート6が除去されると電導体3の裏
面に不動態が形成されて電導体3のエッチングは阻止さ
れる。そして酸洗が終わると、図1aに示すようなアル
ミ箔2に電導体3と電導体3間を電気絶縁する不電導体
4がコイルパターン通りに形成された薄膜コイル1が残
されて一連の製造工程が終了される。
【0021】このように本発明の実施例の小型モータ用
の薄膜コイルの製造方法によれば、電導材であるアルミ
箔2に電気絶縁体である不電導体4を化成により形成さ
せるので、メッキコイルのように電導材を生長させる過
程で電導体間が接触してレアーショートするというよう
な問題をなくすることができ、不良率を低減して生産性
を向上することができるという効果がある。
【0022】なお、上記のようにして製造された薄膜コ
イル1を合成樹脂箔に被着してステータを形成してもよ
く、あるいは、アルミ箔2を合成樹脂箔に被着してアル
ミ箔2をアルマイト処理して薄膜コイル1を形成しても
よいもので、後者のものでは酸洗は不要である。
【0023】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなよう
に、本発明によれば、アルミ箔を電導体とし、電導体間
のアルミ箔をアルマイト処理によりアルマイト層化して
電導体間を電気絶縁したので、アルミ箔の厚さで薄膜コ
イルを形成することができ、ステータの厚さも薄くなっ
て小型モータを薄型化することができる。
【0024】また、電導材であるアルミ箔に電気絶縁体
である不電導体をアルマイト処理によりアルマイト層化
して製造するので、製造過程で電導体間をレアーショー
トさせるような電導材の成長がなく、不良率を低減させ
て生産性を向上することができる。
【0025】さらに、アルマイト処理後に強酸洗するこ
とにより、電導体をエッチングすることなく、アルミ箔
を保持している鉄シートのみをエッチングして除去する
ことができる。
【0026】このように本発明の小型モータ用の薄膜コ
イルとその製造方法によれば、不良率が低く、生産性に
優れた小型モータ用の薄膜コイルを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例の小型モータ用薄膜コ
イルの要部の側断面図 (b)同薄膜コイルユニットの要部の側断面図
【図2】同小型モータ用薄膜コイルの製造方法にかかる
クラッド板の側断面図
【図3】同クラッド板をレジストコートした側断面図
【図4】同アルマイト処理によるアルマイト生成状態の
側断面図
【図5】同アルマイト処理後の酸洗状態の側断面図
【図6】従来例の小型モータ用薄膜コイルの要部の側断
面図
【図7】小型モータの要部の側断面図
【図8】薄膜コイルを用いたステータの平面図
【符号の説明】
1 薄膜コイル 2 アルミ箔 3 電導体 4 不電導体 5 クラッド板 6 鉄シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムからなる箔または膜にコイ
    ルパターンを、電導体と前記電導体間を電気絶縁する不
    電導体とで形成し、前記電導体を前記箔または膜によ
    り、前記不電導体を前記箔または膜を電解酸化したアル
    マイト層で形成してなる小型モータ用の薄膜コイル。
  2. 【請求項2】 アルミニウムからなる箔または膜を合成
    樹脂箔面に被着してなる請求項1記載の小型モータ用の
    薄膜コイル。
  3. 【請求項3】 アルミニウムからなる箔または膜を鉄シ
    ート面にクラッド状に被着し、前記箔または膜にコイル
    パターンを電導体と前記電導体間を電気絶縁する不電導
    体とで形成し、前記不電導体を前記箔または膜を電解酸
    化したアルマイト層で形成した後、前記鉄シートを強酸
    洗処理して除去する小型モータ用の薄膜コイルの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPWO2019021577A1 (ja) * 2017-07-26 2020-02-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 平面モータ

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