JPH05176332A - テレビジヨンチユーナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、衛星放送を受信し得るようになされ
たテレビジヨン受像機、ビデオテープレコーダ等のテレ
ビジヨンチユーナに関し、１本の同軸ケーブルを直接テ
レビジヨン受像機に接続するだけで、衛星放送及び地上
放送を受信し得るようにする。 【構成】本発明は、所定の増幅回路で地上波と衛星放送
波のテレビジヨン放送信号を増幅した後、分配器で分配
し、それぞれ第１及び第２の信号処理回路で処理する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はテレビジヨンチユーナに
関し、例えば衛星放送を受信し得えるようになされたテ
レビジヨン受像機、ビデオテープレコーダに適用し得
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、衛星放送においては、ダウンコン
バータを介して衛星放送のテレビジヨン放送波を受信す
るようになされている。

【０００３】すなわち衛星放送の受信システムは、パラ
ボラアンテナ直下にダウンコンバータを配置し、これに
より当該パラボラアンテナで受信したテレビジヨン放送
信号を所定周波数帯域にダウンコンバートした後、屋内
に導くようになされている。

【０００４】従つて衛星放送を受信し得えるようになさ
れたテレビジヨン受像機側においては、地上波受信用の
アンテナ入力端子に加えて、別途衛星放送用のアンテナ
入力端子が設けられ、それぞれ地上波受信用のアンテナ
入力端子にＵＨＦ及びＶＨＦのアンテナを接続すると共
に、衛星放送用のアンテナ入力端子にダウンコンバータ
を接続するようになされている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、マンシヨン
等の集合住宅においては、ＵＨＦ及びＶＨＦのアンテナ
出力とダウンコンバータの出力とを１本の同軸ケーブル
で供給するようになされたものがある。

【０００６】すなわちこの種の集合住宅においては、ビ
ルの屋上等にＵＨＦ及びＶＨＦのアンテナ、衛星放送の
アンテナを配置し、ダウンコンバータの出力信号と地上
波受信用アンテナの出力信号とを混合器で混合する。さ
らにこの種の集合住宅においては、当該混合器の出力信
号を所定の増幅回路で増幅した後、分配器で分配し、こ
れにより各世帯に１本の同軸ケーブルで衛星放送用及び
地上波のテレビジヨン放送信号を供給するようになされ
ている。

【０００７】従つてこのような集合住宅で衛星放送を受
信する場合、テレビジヨン受像機側において１本の同軸
ケーブルで伝送された放送信号を地上波と衛星放送波と
に分配した後、改めてアンテナ入力端子に接続し直す必
要があつた。

【０００８】この場合１本の同軸ケーブルで伝送された
放送信号を直接テレビジヨン受像機に接続することがで
きれば、便利であると考えられる。

【０００９】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、１本の同軸ケーブルを直接テレビジヨン受像機に接
続して衛星放送も受信することができるテレビジヨンチ
ユーナを提案しようとするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、地上波のテレビジヨン放送信号と
衛星放送波のテレビジヨン放送信号を増幅する増幅回路
１６と、増幅回路１６の出力信号を分配する分配器１８
と、分配器１８の第１の出力信号から地上波又は衛星放
送波のテレビジヨン放送信号を分離して処理する信号処
理回路２４、２６と、分配器１８の第２の出力信号から
地上波又は衛星放送波のテレビジヨン放送信号を分離し
て処理する第２の信号処理回路１２Ａとを備えるように
する。

【００１１】

【作用】地上波のテレビジヨン放送信号と衛星放送波の
テレビジヨン放送信号を増幅した後、分配器１８で分配
し、その出力信号をそれぞれ第１及び第２の信号処理回
路で処理するようにすれば、１本の同軸ケーブルで伝送
された放送信号を直接テレビジヨン受像機に接続して衛
星放送波を受信することができる。

【００１２】

【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。

【００１３】図１において、１は全体としてテレビジヨ
ン放送の受信システムを示し、テレビジヨンチユーナ２
で所望のチヤンネルを選局してモニタ装置（図示せず）
に出力する。

【００１４】すなわち受信システム１においては、アン
テナ４Ｖ、４ＵでそれぞれＶＨＦ及びＵＨＦの地上放送
波を受信するのに対し、アンテナ４Ｐで衛星放送波を受
信する。ここでアンテナ４Ｖ、４Ｕは、受信信号を混合
器６で混合した後、混合器８でアンテナ４Ｐの受信信号
と混合する。これにより当該受信システム１において
は、混合器８から１本の同軸ケーブルで受信信号を伝送
するようになされている。

【００１５】テレビジヨンチユーナ２においては、主ア
ンテナ入力端子１０Ａに混合器８の出力信号を受け、こ
れにより当該アンテナ入力端子１０Ａを介して衛星放送
チユーナ部１２Ａに当該受信信号を供給する。

【００１６】ここで衛星放送チユーナ部１２Ａは、ハイ
パスフイルタ回路（ＨＰＦ）１４に受信信号を与え、こ
こで帯域制限した後衛星放送波及び地上放送波を増幅回
路（ＡＭＰ）１６で増幅する。分配器１８は、増幅回路
１６の出力信号を２分配し、選局回路２０及びローパス
フイルタ回路（ＬＰＦ）２２に出力する。かくして増幅
回路１６は、分配器１８で発生する分配時の損失を補い
得るように、その利得が選定されるようになされてい
る。

【００１７】選局回路２０は、分配器１８の出力信号か
らユーザの所望する衛星放送チヤンネルを選局し、所定
の中間周波信号ＩＦ１に変換して出力する。これにより
衛星放送チユーナ部１２Ａは、中間周波信号ＩＦ１を検
波回路（ＤＥＴ）２４で検波した後、信号処理回路２６
で処理することにより、所望の衛星放送チヤンネルを受
信し得るようになされている。

【００１８】これに対してローパスフイルタ回路２２
は、分配器１８の出力信号から地上放送波を選択し、地
上放送チユーナ部１２Ｂに出力する。

【００１９】ここで地上放送チユーナ部１２Ｂは、選択
回路２８を介して、当該地上放送波を選局回路３０に与
え、ここでユーザの所望する地上放送チヤンネルを選局
し、所定の中間周波信号ＩＦ２に変換して出力する。こ
れにより地上放送チユーナ部１２Ｂは、中間周波信号Ｉ
Ｆ２を増幅回路３２で増幅した後、検波回路（ＤＥＴ）
３４で検波して信号処理回路３６で処理し、所望の地上
放送チヤンネルを受信し得るようになされている。

【００２０】このとき当該テレビジヨンチユーナ２にお
いては、主アンテナ端子１０Ａの入力を分配器１８で分
配した後、その分配出力を地上放送チユーナ部１２Ｂに
出力することにより、主アンテナ入力端子に１本の同軸
ケーブルを接続するだけの簡易な接続で衛星放送及び地
上放送を受信し得、その分接続作業を簡略化することが
できる。

【００２１】さらにこの実施例においてテレビジヨンチ
ユーナ２においては、分配器１８の分配出力を外部アン
テナ出力端子４０を介して外部出力するようになされ、
これにより当該外部アンテナ出力端子４０に別途ビデオ
テープレコーダ等を接続して衛星放送、地上放送を受信
し得るようになされている。これにより当該テレビジヨ
ンチユーナ２においては、改めて主アンテナ端子１０Ａ
の入力信号を当該テレビジヨンチユーナ２の外部で分配
しなくてもビデオテープレコーダ等を接続し得、その分
機器間の接続を簡略化することができる。

【００２２】さらにテレビジヨンチユーナ２において
は、ユーザの操作に応動して選択回路２８に制御信号Ｓ
Ｃを出力し、これにより選択回路２８の選択出力を切り
換えるようになされている。

【００２３】ここで選択回路２８においては、分配器１
８の分配出力及び地上放送アンテナ入力端子１０Ｂの入
力信号が入力されるようになされ、これにより分配器１
８の分配出力に代えて入力端子１０Ｂの入力信号を選択
出力し得るようになされている。従つて当該テレビジヨ
ンチユーナ２においては、地上放送波及び衛星放送波を
別途伝送する場合、それぞれアンテナ入力端子１０Ｂ及
び１０Ａに地上放送波及び衛星放送波のアンテナを接続
することにより、地上放送及び衛星放送を受信すること
ができ、その分必要に応じてアンテナ間の接続を自由に
選択し得るようになされている。従つて、その分当該テ
レビジヨンチユーナ２においては、使い勝手を向上する
ことができる。

【００２４】以上の構成によれば、テレビジヨンチユー
ナの内部に地上放送波及び衛星放送波のアンテナ入力を
２分配する分配器を設け、当該分配器でアンテナ入力を
分配して処理することにより、１本の同軸ケーブルを接
続するだけで地上放送及び衛星放送を受信することがで
き、その分当該テレビジヨンチユーナの使い勝手を向上
することができる。

【００２５】さらに分配器の出力信号を別途外部機器に
出力することにより、必要に応じて地上放送及び衛星放
送の受信機器を簡易に接続し得、その分当該テレビジヨ
ンチユーナの使い勝手を向上することができる。なお上
述の実施例においては、主アンテナ入力端子１０Ａの入
力信号をハイパスフイルタ回路１４を介して増幅する場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、衛星放送
波及び地上放送波を通過帯域に設定すれば、種々のフイ
ルタ回路を広く適用することができ、必要に応じて省略
するようにしてもよい。

【００２６】さらに上述の実施例においては、ローパス
フイルタ回路を介してテレビジヨンチユーナ部１２Ａに
分配器１８の出力信号を送出する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、バンドパスフイルタ回路を
用いるようにしてもよく、さらには必要に応じて省略す
るようにしてもよい。

【００２７】さらに上述の実施例においては、所望のチ
ヤンネルを選局してモニタ装置に出力する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、例えばビデオテープ
レコーダ等のテレビジヨンチユーナに広く適用すること
ができる。

【００２８】

【発明の効果】上述のように本発明によれば、地上波及
び衛星放送波のテレビジヨン放送信号を増幅した後、分
配してそれぞれ処理することにより、１本の同軸ケーブ
ルで伝送された放送信号を直接テレビジヨン受像機に接
続して衛星放送波を受信することができ、その分衛星放
送を受信する場合でも、アンテナの接続を簡略化するこ
とができるテレビジヨンチユーナを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例によるテレビジヨンチユーナ
を示すブロツク図である。

【符号の説明】

１……受信システム、２……テレビジヨンチユーナ、１
０Ａ、１０Ｂ……アンテナ入力端子、１６、３２……増
幅回路、１８……分配器、２８……選択回路。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】地上波のテレビジヨン放送信号と衛星放送
   のテレビジヨン放送信号を増幅する増幅回路と、 上記増幅回路の出力信号を分配する分配器と、 上記分配器の第１の出力信号から上記衛星放送のテレビ
   ジヨン放送信号を分離して処理する第１の信号処理回路
   と、 上記分配器の第２の出力信号から上記地上放送のテレビ
   ジヨン放送信号を分離して処理する第２の信号処理回路
   と、 を具えることを特徴とするテレビジヨンチユーナ。
2. 【請求項２】地上波のテレビジヨン放送信号と衛星放送
   波のテレビジヨン放送信号を増幅する増幅回路と、 上記増幅回路の出力信号を分配する分配器と、 上記分配器の第１の出力信号から上記地上波又は上記衛
   星放送波のテレビジヨン放送信号を分離して処理する第
   １の信号処理回路と、 上記分配器の第２の出力信号から上記地上波又は上記衛
   星放送波のテレビジヨン放送信号を分離して処理する第
   ２の信号処理回路とを具え、 上記第１又は第２の信号処理回路は、 上記第１又は第２の出力信号と、所定の外部入力端子か
   ら入力されたテレビジヨン放送信号とを選択的に処理す
   るようにしたことを特徴とするテレビジヨンチユーナ。