JP3577676B2 - ブースター - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、地上放送信号と衛星放送信号とを複数の受信機器で受信しようとする場合において、複数の受信機器のために上記放送信号を分配すると共に、良質画像での受信を可能にする為にそれらの放送信号の内のレベルの低い信号を増幅する為に用いられるブースターに関する。尚本件明細書中においては、VHF及びUHFのテレビ放送信号、FM放送信号、有線放送信号など地上の施設のみによって行われている放送の信号を地上放送信号と総称し、放送衛星及び通信衛星を利用して行われている放送の信号を衛星放送信号と呼ぶ。
【0002】
【従来の技術】
地上放送信号と衛星放送信号とを入力する為の入力端子と、地上放送信号受信用の受信機器を夫々接続する為の第1及び第2の地上放送出力端子と、衛星放送信号受信用の受信機器を接続する為の衛星放送出力端子とを備える。上記入力端子に入力した上記各放送信号は分波回路において衛星放送信号と地上放送信号とに分け、衛星放送信号は上記衛星放送出力端子に与え、地上放送信号は増幅器で増幅したのち分配回路を通して上記二つの地上放送出力端子に与えるようにしている。
【0003】
上記構成のものにあっては、上記入力端子に地上放送信号及び衛星放送信号が入力されるようにした状態において、第1及び第2の地上放送出力端子に夫々地上放送信号用のテレビ受像機或いはビデオテープレコーダ等の受信機器を接続すれば、それらの受信機器においては夫々増幅された地上放送信号を得ることができて、夫々良画質の画像で番組を見たり良画質で録画したりすることができる。又衛星放送出力端子に衛星放送信号のビデオテープレコーダを接続すれば、衛星放送の番組を録画することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこの従来のブースターでは、第1及び第2の地上放送出力端子には夫々地上放送信号のみが、又衛星放送出力端子には衛星放送信号のみが夫々出力されるので、上記のような使用に当たって電気知識に疎いものが接続を行うと、誤って地上放送信号用のテレビ受像機やビデオテープレコーダを衛星放送出力端子に繋いだり、衛星放送信号用のビデオテープレコーダを地上放送出力端子に繋いだりして、夫々画像を見られなかったり録画できなかったりする間違いが生じ易いという問題点があった。
【0005】
本願発明のブースターは上記従来技術の問題点(技術的課題)を解決する為に提供するものである。
第1の目的は、入力端子に地上放送信号及び衛星放送信号が入力された場合、複数の出力端子にはそのどれにも上記地上放送信号及び衛星放送信号が出力されるようにしたブースターを提供することである。
第2の目的は、複数の地上放送信号用のテレビ受像機或いはビデオテープレコーダを接続して夫々地上放送信号の番組を受像或いは録画したい場合、何れも好みの番組を見たり録画したりできるようにすることである。
第3の目的は、複数の衛星放送信号用のテレビ受像機或いはビデオテープレコーダを接続して夫々衛星放送信号の番組を受像或いは録画したい場合、何れも好みの番組を見たり録画したりできるようにすることである。
第4の目的は、上記受像或いは録画の為に地上放送信号用或いは衛星放送信号用のテレビ受像機或いはビデオテープレコーダを接続する場合、電気知識に疎い者が接続を行っても、誤接続無く夫々目的の信号の受信が可能な状態にすることができるブースターを提供することである。
他の目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明により容易に明らかになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願発明におけるブースターは、地上放送信号を受信する為のアンテナと、衛星放送信号を受信する為のコンバータを備えるアンテナに接続され、地上放送信号と衛星放送信号とを入力すると共に、衛星放送受信用のアンテナにおけるコンバータを動作させるために出力端子からの直流電流を通過させる為の入力端子と、
夫々接続される受信機器に対して衛星放送信号と地上放送信号との両信号を夫々出力すると共に、夫々接続される受信機器からコンバータ作動用の直流電流を受け入れる為の二つの出力端子とを備え、
上記入力端子と、上記二つの出力端子との間には、増幅部と、分配部とを接続し、
上記増幅部にあっては、入力端子から入来する放送信号を地上放送信号と衛星放送信号とに分ける為の分波回路と、分波回路から出力される地上放送信号のみを増幅する機能を有する増幅回路と、分波回路により分波された衛星放送信号と上記増幅回路から出力される地上放送信号とを一つにまとめる為の混合回路とを備えさせ、
上記分配部にあっては、上記増幅部からの全帯域の信号を上記二つの出力端子に分配する為の分配回路を備えさせると共に、
上記分配回路により分配され、上記一方の出力端子に向かわせる信号の回路に、上記一方の出力端子に向かう信号の全帯域の信号をロス少なく通過させ、かつ、コンバータ作動用の直流電流の通過は阻止する機能を有しているコンデンサを備えさせ、
上記他方の出力端子に向かわせる信号の回路に、上記他方の出力端子に向かう信号の全帯域の信号をロス少なく通過させ、かつ、コンバータ作動用の直流電流の通過は阻止する機能を有しているコンデンサを備えさせ、
さらに、上記の入力端子と上記一方の出力端子間には、上記一方の出力端子に接続される受信機器から上記の入力端子に向けてのコンバータ作動用の直流電流を受け入れる為に、
ダイオードの働きが、上記他方の出力端子に接続される受信機器から上記の入力端子に向けてのコンバータ作動用の直流電流に係わる電圧が自体のダイオードに加わる電圧と相違する場合、高い電圧の直流のみを通すようになっているダイオードと、上記地上放送信号と衛星放送信号の高周波信号の通過を阻止する機能を有するコイルとを接続し、
さらに、上記の入力端子と上記他方の出力端子間には、上記他方の出力端子に接続される受信機器から上記の入力端子に向けてのコンバータ作動用の直流電流を受け入れる為に、
ダイオードの働きが、上記一方の出力端子に接続される受信機器から上記の入力端子に向けてのコンバータ作動用の直流電流に係わる電圧が自体のダイオードに加わる電圧と相違する場合、高い電圧の直流のみを通すようになっているダイオードと、上記地上放送信号と衛星放送信号の高周波信号の通過を阻止する機能を有するコイルとを接続したものである。
【0007】
【作用】
入力端子に地上放送信号と衛星放送信号とが入力されると、それらの放送信号は何れも増幅部に与えられる。増幅部はそれらの放送信号の全てを出力すると共に、それらの放送信号のうちの少なくとも一つを増幅して出力する。分配部は、それら増幅部から出力された全ての放送信号を複数の出力端子に夫々分配して与える。従ってそれらの出力端子には地上放送信号用或いは衛星放送信号用の何れの受信機器を接続しても夫々目的とする信号の受信が出来る。
【0008】
【実施例】
以下本願の実施例を示す図面について説明する。尚実施例の説明中においてはVHFのテレビ放送信号及びUHFのテレビ放送信号を夫々V信号、U信号とも略称し、両者を合わせてVU信号とも略称する。図1において、Aはブースターで、この例では地上放送信号である有線放送信号(10〜76MHz)、FM放送信号(76〜90MHz)、V信号(90〜222MHz)及びU信号(470〜770MHz)と、衛星放送信号(950〜1880MHz)とを入力して、前者のみを増幅し後者はそのまま出力するようにしたものを例示する。尚上記衛星放送信号としては、本例では放送衛星からの信号(BS信号とも呼ばれ、その周波数帯域は1035〜1335MHz)と通信衛星からの信号(CS信号とも呼ばれ、その周波数帯域は950〜1880MHz)の両方を取り扱うようにしているが、それらの一方のみを取り扱うようにしたものであっても良い。Bは上記地上放送信号や衛星放送信号等の放送信号を受信する為の受信用設備、Cは受信した放送信号を利用する受信機器を示す。
【0009】
先ずブースターAについて説明する。1はブースターにおける各種の部材を納めるためのケースで、例えば樹脂製であるが金属製のものであっても良い。A1は地上放送信号と衛星放送信号とを入力する為の入力端子、A2,A2’は受信機器を接続する為の出力端子である。上記入力端子及び出力端子は、伝送線例えば同軸ケーブルの接続が可能なF型端子を用いるが、同軸ケーブルを直付けする構造のものを用いても良い。これらの端子は上記伝送線の接続の為にケースに対して外部に露出する状態に取付けているが、ケース内に備えさせてケースの透孔を通してケース内に引き込んだ伝送線を接続するようにしても良い。A4は増幅部で、上記入力端子に入力した地上放送信号及び衛星放送信号を受け入れてそれを出力すると共に、それらの放送信号の内の少なくとも一つ例えば本例では上記地上放送信号の全体を増幅して出力する為のものである。A4aはその入力端を示し、上記入力端子A1に接続している。A4bは出力端を示す。A5は分配部で、増幅部から出力された地上放送信号と衛星放送信号の何れをも上記複数の出力端子に夫々分配して与える為のものであり、A5aは上記出力端A4bに接続した入力端、A5b,A5b'は出力端子A2,A2’に接続した出力端を夫々示す。A6は電源部で、上記増幅部A4に動作用の電源電流を供給する為のものである。A7は電流通過部で、衛星放送受信用のアンテナにおけるコンバータを動作させるための直流電流を出力端子A2,A2’から入力端子A1に通過させる為のものであり、上記直流電流の受入端A7a,A7a'を出力端子A2,A2’に、送出端A7bを入力端子A1に夫々接続している。
【0010】
次に上記増幅部A4を説明する。2は分波回路で、入来する放送信号を二つのグループに分ける為のもので、例えば地上放送信号と衛星放送信号とに分ける為のものであり、両者の周波数の相違によってそれらの分割を行うようにしている。即ち、3は第1のフィルタとして例示するローパスフィルタで、10〜770MHzの周波数帯域の信号のみを通過させる機能を有しており、上記地上放送信号のみを通過させる。4は第2のフィルタとして例示するハイパスフィルタで、950〜1880MHzの周波数帯域の信号のみを通過させる機能を有しており、上記衛星放送信号のみを通過させる。5は増幅回路で、10〜770MHzの帯域の信号を例えば30dB(その他に20dBの場合もある)増幅する機能を有する。6は伝送回路で、950〜1880MHzの帯域の信号をロス少なく伝送する機能を有する。7は混合回路で、上記分波回路2により分波された信号を一つにまとめるためのもので、周波数の相違を利用して相互の影響がない状態でまとめるようにしている。即ち、8は第3のフィルタとして例示するローパスフィルタ、9は第4のフィルタとして例示するハイパスフィルタを夫々示し、これらは上記フィルタ3,4とそれぞれ同様の機能を有している。尚上記放送信号の分割は、例えば増幅することを必要とするレベルの異なるものに分けたり、或いは夫々一つの増幅回路での増幅が可能な帯域幅毎に分けてもよい。
【0011】
次に上記分配部A5を説明する。11は分配回路で、10〜1880MHzの全帯域の信号を分配できる機能を有したものを用いている。尚12,12’はコンデンサで、上記帯域の信号はロス少なく通過させ、コンバータ作動用の直流電流の通過は阻止する機能を有している。
【0012】
次に上記電源部A6を説明する。14は電源回路で、商用周波の交流を受け入れて7Vの直流電流を出力するようにしてあり、該直流電流を上記増幅回路5にその動作用の電力として供給するようにしている。15は電源プラグ、16は電源コードの引出口である。
【0013】
次に上記電流通過部A7を説明する。17,17’はコイルで、1A程度の直流電流は通過させ、10〜1880MHzの高周波信号の通過は阻止する機能を有している。18,18’はダイオードで、1A程度の直流電流を通過させる容量を備えている。又上記二つのダイオードを図示の如く接続することによって、一方のダイオード18のアノードに加わる直流の電圧と他方のダイオード18のアノードに加わる直流の電圧が相違する場合、高い電圧の直流のみをそのダイオード18のカソードに通すようにしている。19は上記コイル17と同様のコイルである。上記のようなコイル17,17’とダイオード18,18’とコイル19とを出力端子A2,A2’と入力端子A1との間に接続することによって、コンバータ動作用の直流電流のみの通過を可能にしている。
【0014】
尚上記ブースターにおいて、20は周知のアース回路の存在を示すものである。
【0015】
次に受信用の設備Bを説明する。21はFM放送とVHF及びUHFのテレビ放送の電波を受信する為のアンテナ、22は衛星放送の電波を受信する為のアンテナで、受信した衛星放送信号を衛星第1中間周波の周波数に変換する為の周知のコンバータを備える。23は混合器で、FM放送信号及びVU信号と衛星放送信号とを混合して出力する為のものである。24は接続ケーブルで、地上放送信号及び衛星放送信号の伝達が可能なものであり、例えば同軸ケーブルが用いられる。尚該接続ケーブル24には、有線放送信号を引き込むための引込用ケーブルが、混合器を介して接続される場合もある。
【0016】
次に受信機器Cを説明する。25はVU信号を受信する為のテレビ受像機、26は衛星放送信号を受信してその放送内容を録画する為のビデオテープレコーダ(以下VTRと略称する)を夫々示す。27は上記受信機器とブースターAの接続の為の接続ケーブルを示す。尚上記受信機器としては上記のものの他に、衛星放送信号の受信用チューナ(その出力は通常のVU信号用のテレビ受像機に接続される)、VU信号と衛星放送信号の両方の受信が可能なテレビ受像機或いはVTR、VU信号の録画が可能なVTR、FMチューナ(その出力は通常のステレオ音響機器に接続する)、有線放送受信機等がある。
【0017】
次に上記ブースターの使用に当っては、その入力端子A1には例えば図示の如き受信用設備を接続し、各出力端子A2,A2’には例えば図示の機器25,26を夫々接続する。又電源プラグ15をコンセントに差す。すると電源回路14から電源の直流が増幅回路5に供給され、回路5が動作する。
【0018】
上記状態において、VTR26からはアンテナ22のコンバータを作動させるための直流電流が出力される。該直流電流は出力端子A2’に入り、コイル17’、ダイオード18’、コイル19を経て入力端子A1から出力される。そしてケーブル24、混合器23を通り、アンテナ22のコンバータに与えられ、それを動作させる。
【0019】
上記直流電流の供給の場合、ダイオード18’を通った直流電流は、ダイオード18によって出力端子A2に流出することが阻止される。従ってそこに接続しているテレビ受像機25に障害を与えたりすることはない。
【0020】
アンテナ21,22により受信された信号の伝達は次の通りである。アンテナ21で受信されたFM放送信号及びVU信号は、混合器23、ケーブル24を経て入力端子A1に与えられる。該信号はローパスフィルタ3を通り、増幅回路5により増幅され、ローパスフィルタ8を通る。更にその信号は分配回路11で分配され、コンデンサ12,12’を経て各々の出力端子A2,A2’に出力される。出力された信号はテレビ受像機25においてVHF及びUHFのテレビ番組の受信に利用する。
【0021】
一方アンテナ22で受信された衛星放送信号は、混合器23、ケーブル24を経て入力端子A1に与えられる。該信号はハイパスフィルタ4を通り、伝送回路6を経て、ハイパスフィルタ9を通る。更にその信号は分配回路11で分配され、コンデンサ12,12’を経て各々の出力端子A2,A2’に出力される。出力された信号はVTR26において衛星放送の番組の録画に利用する。
【0022】
次に上記ブースターAでは、電流通過部A7を、両出力端子A2,A2’と入力端子A1とを結ぶように構成しているので、何れの出力端子A2,A2’にコンバータ作動用の直流電流を出力する受信機器を接続しても、それからの直流電流を入力端子A1から送出してコンバータを作動させることが出来る。
【0023】
又上記ブースターAでは上記のように各出力端子A2,A2’の何れにもFM放送信号及びVU信号と衛星放送信号が出力されるので、どの出力端子A2,A2’に、衛星放送信号の受信用チューナ、VU信号と衛星放送信号の両方の受信が可能なテレビ受像機或いはVTR、VU信号の録画が可能なVTR、FMチューナ等のどの受信機器を接続しても、受信機器においては夫々目的の信号を受信利用できる。
【0024】
上記出力端子A2,A2’に何れも衛星放送信号を利用する受信機器を接続した場合、各々の機器からコンバータ作動用の直流電流が送出される。この場合、一方の受信機器からの電圧が高く他方の受信機器からの電圧が低いと、ダイオード18,18’の存在により、電圧値が高い側の直流電流のみがその側のダイオードを通して入力端子A1に向け送られる。そして他方の側のダイオードはその高い電圧値の直流電流が他方の受信機器に流れ込むことを阻止し、その破損を防止する。
【0025】
次に、上記増幅部A4においてそこに入来する上記種々の放送信号の内、例えばU信号のみが増幅を必要としその他の信号は増幅を要しない場合には、上記第1のフィルタ3として通過帯域が470〜770MHzのバンドパスフィルタを用い、第2のフィルタ4として阻止帯域が470〜770MHzのバンドエリミネータフィルタを用い、増幅回路5として470〜770MHzの帯域の増幅が可能なものを用いると良い。
【0026】
次に図2は増幅部の異なる実施例を示すもので、増幅回路5で地上放送信号を増幅するのみならず、増幅回路31によって衛星放送信号も増幅するようにした例を示すものである。この場合、上記増幅回路31には電源回路14から作動用の直流を供給する。なお、機能上前図のものと同一又は均等の構成で説明が重複すると考えられる部分には、前図と同一の符号を付して重複する説明を省略した。(また次図以降のものにおいても同様の考えで同一の符号を付して重複する説明を省略する。)
【0027】
次に図3は、増幅部の更に異なる例と増幅部に動作用の直流を供給する手段の異なる実施例を示すものである。本例の増幅部A4は、地上放送信号は伝送線路32を通すことによって増幅することなく出力し、衛星放送信号のみを増幅回路31により増幅して出力するようにしている。又増幅回路31の動作が必要な場合には、何れかの出力端子A2,A2’に衛星放送信号を受信する為の受信機器が接続されて、上記コンバータ作動用の直流電流が送られて来るので、増幅回路31への動作用の電源電流の供給は、その受信機器からコンバータに向けて送る直流電流の一部を利用するよう、電流通過部A7においてダイオード18,18’のカソード側の接続回路33から供給ライン34を通して行うようにしている。
【0028】
次に図4は出力端子の数の異なる実施例を示すもので、三つの出力端子A2,A2’,A2”を備えた例を示す。この場合、出力端子の数に対応して、分配部A5においては3分配の分配回路35及び三つのコンデンサ12,12’,12”を用い、又電流通過部A7においては三つのコイル17,17’,17”と三つのダイオード18,18’,18”を用いている。尚同様の考えで出力端子の数を4或いはそれ以上にしても良い。
【0029】
【発明の効果】
以上のように本願発明にあっては、入力端子A1に地上放送信号と衛星放送信号とが入力されると、複数の出力端子A2,A2’のどれにもそれら地上放送信号と衛星信号とが出力される特長がある。
従ってそれらの出力端子A2,A2’に、複数の地上放送信号用のテレビ受像機25或いはビデオテープレコーダを接続して夫々好みの地上放送の番組を見たり録画したり、或いは衛星放送信号用のテレビ受像機やビデオテープレコーダ26を接続して夫々好みの衛星放送の番組を見たり録画したり出来る効果がある。
しかもそのような種々の放送信号の受信の為にそれらの受信機器を出力端子A2,A2’に接続する場合、二つの出力端子A2,A2’にはそのどれにも上記の如く地上放送信号と衛星信号とが出力されるから、どの受信機器をどの出力端子A2,A2’に接続しても夫々の受信機器においてはその受信機器で必要とする放送信号を得ることが出来る。従って、誤接続無く夫々目的の信号の受信が可能な状態にすることができる使用上の容易性がある。
その上、本願発明におけるブースターAにあっては、上記二つの出力端子があっても、これらに個別選択的に接続される一つ、又は二つの受信機器の何れからでもコンバータ作動用の直流電流を送ったり、送らなかったりすることができる特長がある。しかも二つの受信機器から、コンバータ作動用の直流電流を一緒に送る場合、二つの受信機器の何れからかのコンバータ作動用の直流電流について、一方のダイオード18に加わる電圧と他方のダイオード18に加わる電圧が相違する場合、高い電圧の直流のみを通すようになっているダイオードを接続するように構成しているので、何れの出力端子A2,A2’にコンバータ作動用の直流電流を出力する受信機器を接続しても、それからの直流電流を入力端子A1から送出してコンバータを作動させることが出来る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブロック回路図。
【図2】増幅部の異なる実施例を示す部分図。
【図3】増幅部の更に異なる実施例を示す部分図。
【図4】出力端子数の異なる実施例を示す部分図。
【符号の説明】
A1 入力端子
A2,A2’ 出力端子
A4 増幅部
A5 分配部
Claims (1)
- 地上放送信号を受信する為のアンテナと、衛星放送信号を受信する為のコンバータを備えるアンテナに接続され、地上放送信号と衛星放送信号とを入力すると共に、衛星放送受信用のアンテナにおけるコンバータを動作させるために出力端子からの直流電流を通過させる為の入力端子と、
夫々接続される受信機器に対して衛星放送信号と地上放送信号との両信号を夫々出力すると共に、夫々接続される受信機器からコンバータ作動用の直流電流を受け入れる為の二つの出力端子とを備え、
上記入力端子と、上記二つの出力端子との間には、増幅部と、分配部とを接続し、
上記増幅部にあっては、入力端子から入来する放送信号を地上放送信号と衛星放送信号とに分ける為の分波回路と、分波回路から出力される地上放送信号のみを増幅する機能を有する増幅回路と、分波回路により分波された衛星放送信号と上記増幅回路から出力される地上放送信号とを一つにまとめる為の混合回路とを備えさせ、
上記分配部にあっては、上記増幅部からの全帯域の信号を上記二つの出力端子に分配する為の分配回路を備えさせると共に、
上記分配回路により分配され、上記一方の出力端子に向かわせる信号の回路に、上記一方の出力端子に向かう信号の全帯域の信号をロス少なく通過させ、かつ、コンバータ作動用の直流電流の通過は阻止する機能を有しているコンデンサを備えさせ、
上記他方の出力端子に向かわせる信号の回路に、上記他方の出力端子に向かう信号の全帯域の信号をロス少なく通過させ、かつ、コンバータ作動用の直流電流の通過は阻止する機能を有しているコンデンサを備えさせ、
さらに、上記の入力端子と上記一方の出力端子間には、上記一方の出力端子に接続される受信機器から上記の入力端子に向けてのコンバータ作動用の直流電流を受け入れる為に、
ダイオードの働きが、上記他方の出力端子に接続される受信機器から上記の入力端子に向けてのコンバータ作動用の直流電流に係わる電圧が自体のダイオードに加わる電圧と相違する場合、高い電圧の直流のみを通すようになっているダイオードと、上記地上放送信号と衛星放送信号の高周波信号の通過を阻止する機能を有するコイルとを接続し、
さらに、上記の入力端子と上記他方の出力端子間には、上記他方の出力端子に接続される受信機器から上記の入力端子に向けてのコンバータ作動用の直流電流を受け入れる為に、
ダイオードの働きが、上記一方の出力端子に接続される受信機器から上記の入力端子に向けてのコンバータ作動用の直流電流に係わる電圧が自体のダイオードに加わる電圧と相違する場合、高い電圧の直流のみを通すようになっているダイオードと、上記地上放送信号と衛星放送信号の高周波信号の通過を阻止する機能を有するコイルとを接続したことを特徴とするブースター。
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