JPH0517556A - 水性樹脂組成物 - Google Patents

水性樹脂組成物

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JPH0517556A
JPH0517556A JP6937691A JP6937691A JPH0517556A JP H0517556 A JPH0517556 A JP H0517556A JP 6937691 A JP6937691 A JP 6937691A JP 6937691 A JP6937691 A JP 6937691A JP H0517556 A JPH0517556 A JP H0517556A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 低酸価アクリル樹脂(A)とエポキシ樹脂
(B)を部分的に結合させ、これに高酸価アクリル樹脂
(C)を混合又は前記(C)を前記結合物の(B)に部
分的に結合させ、更にレゾール型フェノール樹脂及び/
又はアミノ樹脂(D)を予備縮合させたものを、揮発性
塩基(E)水溶液に分散させた水性樹脂組成物。 【効果】 本発明の水性樹脂組成物は、低酸価アクリル
樹脂(A)をエポキシ樹脂(B)で包み、その外側を高
酸価アクリル樹脂(C)で囲んで多層構造とすることに
より分散安定性と加工性の両方が優れ、フェノール樹脂
及び/又はアミノ樹脂を予備縮させることにより硬化
性、風味保持性、耐蝕性を改善したもので、食缶及び飲
料缶の内面用塗料に好適に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水性エポキシ樹脂被覆
組成物に関し、特に水性分散液の安定性及び塗膜の加工
性、硬化性及び耐蝕性が優れ、かつ風味保持性が優れた
金属缶、特に食缶及び飲料缶の内面塗装に好適な水性樹
脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】金属缶用塗料は、金属缶の加工、流通又
は内容物等から受ける諸条件に十分に耐えることが必要
である。また作業環境の衛生上及び火災・爆発等の防災
上の諸問題への対応が重要で、特に飲料用缶及び食用缶
については食品衛生上の要件を満足することが必要であ
る。このため、近年、水性塗料が広く使用されるように
なった。
【0003】このような状況の中で、水性エポキシ樹脂
被覆組成物は、取扱いが容易なため特に注目され、各種
の組成物が提案されている。例えば、特開昭59−13
5260号公報には、高酸価アクリル樹脂変性エポキシ
樹脂と酸価を有しないアクリル樹脂を、アミン水溶液に
分散させた水性樹脂組成物、特開昭61−293266
号公報には、アクリル樹脂変性エポキシ樹脂に軟質成分
としてエポキシ化炭化水素又は植物油を添加、水中に分
散させた被覆組成物、特開昭62−223211号公報
には、第四アンモニウム塩の水溶性エポキシ樹脂を水性
媒体中に分散させたビニル系重合体の水性分散液、特公
平1−25488号には、高酸価アクリル樹脂とエポキ
シ樹脂とを予め部分的に結合させ、さらにフェノール樹
脂をこれらに予備縮合させたものを、アミンを添加した
水性媒体中に分散させた水性樹脂分散液が開示されてい
る。
【0004】しかしながら、これら従来の水性エポキシ
樹脂組成物は、一般に分散安定性が不良であったり、加
工性、耐蝕性が悪かったり、また風味保持性が低いとい
う問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の水分散塗料組成
物は、塗膜の加工性を向上させるために低ガラス転移温
度のアクリル樹脂を用いると、水分散安定性が低下し、
加工性と水分散安定性の両立が困難であった。本発明は
このような問題を解決し、加工性と水分散安定性の両方
が優れ、かつ硬化性、風味保持性、耐蝕性が改善された
水性樹脂組成物を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、低ガ
ラス転移温度物の低酸価アクリル樹脂をエポキシ樹脂で
包み、その外側を高酸価アクリル樹脂で囲んだ多層構造
とすることにより、水分散安定性を損なうことなく加工
性を向上させると共に、フェノール樹脂及び/又はアミ
ノ樹脂を予備縮合させることにより、硬化性、風味保持
性及び耐蝕性を向上させることができることを見い出し
た。
【0007】本発明は、酸価0〜70のアクリル樹脂
(A)とエポキシ樹脂(B)を部分的に結合させ、これ
に酸価100〜500のアクリル樹脂(C)を混合又は
前記(C)を前記結合物の(B)に部分的に結合させ、
更にこれらにレゾール型フェノール樹脂及び/又はアミ
ノ樹脂(D)を予備縮合させたものを、揮発性塩基
(E)水溶液に分散させた水性樹脂組成物である。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明で使用するアクリル樹脂は、α,β
−不飽和カルボン酸とそれと共重合性のモノマーとを反
応させて得られる共重合体である。α,β−不飽和カル
ボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸等の不飽和
一塩基性酸又はマレイン酸、フマル酸等の不飽和二塩基
性酸若しくはそのモノアルキル(炭素数1〜12)エス
テル等が例示される。
【0010】また、共重合性のモノマーとしては、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸ブチル等の(メタ)アクリル酸アル
キル;スチレン、ビニルトルエン、クロルスチレン等の
スチレン系モノマー;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキ
シエチルエステル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
プロピルエステル等のヒドロキシル基含有アクリルモノ
マー;マレイン酸ジメチルエステル、マレイン酸ジブチ
ルエステル、フマル酸ジメチルエステル、フマル酸ジブ
チルエステル等の不飽和二塩基性酸ジアルキルエステ
ル;酢酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル;ジメ
チル(メタ)アクリルアミド等のアクリルアミド類;
(メタ)アクリルニトリル等が例示される。
【0011】共重合反応は、通常、両モノマーを有機溶
媒中で、ベンゾイルパーオキサイド又はアゾビスイソブ
チロニトリル等の遊離基発生剤を重合開始剤として、8
0〜150℃の温度で行う。
【0012】高酸価アクリル樹脂(C)の酸価は100
〜500、好ましくは150〜350である。酸価が1
00未満では水中における分散安定性、塗膜の耐加工性
及び用途によっては風味保持性が低下する。500を超
えると塗膜の耐蝕性、耐熱水性及び耐レトルト性が低下
する。低酸価アクリル樹脂(A)の酸価は70以下、好
ましくは50以下である。70を超えると多層構造とな
らず、結果として水分散安定性が低下する。
【0013】アクリル樹脂(A)、(C)の数平均分子
量は3,000〜80,000が好ましい。3,000
未満では耐加工性、耐蝕性及び風味保持性が低下し、8
0,000を超えると適正塗装粘度における固形分含量
が低下する。
【0014】本発明で使用するエポキシ樹脂(B)は、
ビスフェノールA、F、B又はそれらのハロゲン置換体
とエピハロヒドリンとの縮合単位を40%以上、好まし
くは60%以上含み、数平均分子量1,000以上、好
ましくは3,000以上の末端に1個以上のオキシラン
環を含むエポキシ樹脂で、以下の方法で製造することが
できる。また、これらのエポキシ樹脂は、それらの混合
物を使用してもよい。
【0015】1.ビスフェノールA、F、B又はそのハ
ロゲン核置換体とエピハロヒドリン又はβ−メチルエピ
ハロヒドリンの反応により得られるエポキシ樹脂。 2.1項のエポキシ樹脂とビスフェノールA、F、B又
はそのハロゲン核置換体の反応により得られるエポキシ
樹脂。 3.1又は2項のエポキシ樹脂と(無水)フタル酸、
(無水)マレイン酸、アジピン酸等の二塩基性酸の反応
により得られる変性エポキシ樹脂。 4.1又は2項のエポキシ樹脂と酢酸、酪酸、安息香
酸、ヒマシ油脂肪酸、大豆油脂肪酸、トール油脂肪酸等
の一塩基性酸の反応により得られる変性エポキシ樹脂。 5.(多価)アルコールと(多)塩基性酸の反応により
得られるポリエステルポリオールと1又は2項のエポキ
シ樹脂から得られる変性エポキシ樹脂。 ここに、多価アルコールの例としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール又はトリメチロールプロ
パン等が挙げられる。多塩基性酸の例としては、(無
水)フタール酸、(無水)マレイン酸、アジピン酸等の
二塩基性酸;無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸
等が挙げられる。
【0016】エポキシ樹脂(B)とアクリル樹脂
(A)、(C)との部分結合形成法としては、次の三つ
の方法がある。 1.エポキシ樹脂のエポキシ基とアクリル樹脂のカルボ
キシル基をアミンを触媒として反応させエステル結合を
形成させる。 2.エポキシ樹脂にα,β−不飽和酸を反応させ、これ
を重合性モノマーの一成分として他の共重合性モノマー
と重合させエステル結合させる。 3.エポキシ樹脂溶液中でアクリル重合を行い、エポキ
シ樹脂グラフト化アクリル樹脂とする。
【0017】低酸価アクリル樹脂(A)/エポキシ樹脂
(B)/高酸価アクリル樹脂(C)の固形分重量比が1
〜20/90〜50/9〜30の範囲が好ましい。低酸
価アクリル樹脂(A)の使用比が1未満では加工性向上
等の塗膜の改質効果が認められず、20を超えると耐蝕
性が低下する。また、高酸価アクリル樹脂(C)の使用
比が9未満では分散安定性が低下し、30を超えると耐
蝕性、耐熱水性及び耐レトルト性が低下する。より好ま
しくは5〜10/85〜70/10〜20である。
【0018】本発明で使用するレゾール型フェノール樹
脂及び/又はアミノ樹脂(D)のレゾール型フェノール
樹脂としては、フェノール、炭素数1〜12のアルキル
置換基を有するフェノール、ビスフェノールA、F、B
等とホルムアルデヒドをアルカリ性触媒で反応させて得
られるレゾール型フェノール樹脂及び/又はそのアルキ
ル(炭素数1〜8)エーテル化物又はアリルエーテル化
物等が挙げられる。またアミノ樹脂としては部分メチル
化メラミン樹脂、完全メチル化メラミン樹脂、部分ブチ
ル化メラミン樹脂、完全ブチル化メラミン樹脂等のメラ
ミン樹脂;部分メチル化尿素樹脂、完全メチル化尿素樹
脂等の尿素樹脂が挙げられる。
【0019】アクリル樹脂(A)、(C)とレゾール型
フェノール樹脂及び/又はアミノ樹脂(D)の予備縮合
は、〔(A)、(C)〕/(D)の使用割合が、固形分
重量比で100/500〜100/1の範囲が好まし
い。100/1を超えると塗膜の耐蝕性が低下し、予備
縮合の効果が発揮されない。一方、100/500未満
では塗膜の風味保持性が低下する。より好ましくは10
0/150〜100/2である。
【0020】また、エポキシ樹脂(B)とレゾール型フ
ェノール樹脂及び/又はアミノ樹脂(D)の予備縮合
は、(B)/(D)の使用割合が、固形分重量比で10
0/100〜100/0.5の範囲が好ましい。100
/0.5を超えると塗膜の密着性及び耐蝕性が低下し、
予備縮合の効果が発揮されない。一方、100/100
未満では塗膜の風味保持性が低下する。より好ましくは
100/50〜100/1である。
【0021】〔エポキシ樹脂(B)+アクリル樹脂
(A)、(C)〕/〔レゾール型フェノール樹脂及びア
ミノ樹脂(D)〕の固形分重量比は100/0.5〜1
00/100の範囲が好ましい。100/0.5を超え
ると塗膜の密着性が低下する。一方、100/100未
満では塗膜の風味保持性が低下する。より好ましくは1
00/1〜100/50である。
【0022】以上の予備縮合は、50〜150℃で30
分〜5時間反応させて行う。
【0023】予備縮合は次の各ものに行うことができ、
併用も可能である。 1.エポキシ樹脂単独 2.エポキシ樹脂と低酸価アクリル樹脂の部分結合物 3.エポキシ樹脂と低酸価アクリル樹脂の部分結合形成
と同時 4.低酸価アクリル樹脂 5.エポキシ樹脂、低酸価アクリル樹脂、高酸価アクリ
ル樹脂の部分結合物 6.エポキシ樹脂と低酸価アクリル樹脂の部分結合物
と、高酸価アクリル樹脂の部分結合形成と同時 7.高酸価アクリル樹脂
【0024】本発明の水性樹脂組成物の製造において、
アクリル樹脂(A)、(C)(以下、レゾール型フェノ
ール樹脂及び/又はアミノ樹脂と予備縮合したものを含
む)、エポキシ樹脂(B)(以下、レゾール型フェノー
ル樹脂及び/又はアミノ樹脂と予備縮合したものを含
む)を溶解することのできる有機溶剤が使用できる。通
常、使用する溶剤の例としては、イソプロパノール、ブ
タノール、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノー
ル等のアルコール;エチレングリコール、ジエチレング
リコール、1,3−ブチレングリコール等のグリコー
ル;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル等のグリコールエーテ
ル;エチレングリコールエチルエーテルアセテート、エ
チレングリコールメチルエーテルプロピオネート等のグ
リコールエーテルエステル;メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン等のケトン;トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素等;及びそれらの混合物が挙げられる。
【0025】しかしながら、エポキシ樹脂(B)及びア
クリル樹脂(A)、(C)を溶解するために使用する有
機溶剤量は、取扱い作業に支障のない範囲で少ないほど
好ましい。必要ならば、水性樹脂分散液から常圧又は減
圧下に脱溶剤してもよい。水性樹脂分散液の最終有機溶
剤含有量は、20重量%以下とすることが好ましい。
【0026】本発明の水性樹脂分散液では、揮発性塩基
を添加してpHを5〜11とした水溶液中において、高酸
価アクリル樹脂(C)のカルボキシル基が第四アンモニ
ウム塩を形成して、水分散性を与える。
【0027】揮発性塩基(E)としては、アンモニア;
メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エ
チルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ブチ
ルアミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン等のアル
キルアミン;エタノールアミン、メチルエタノールアミ
ン、ジメチルエタノールアミン等のアミノアルコール;
モルホリン等の環状アミンが例示される。
【0028】揮発性塩基(E)水溶液への分散法として
は次の方法が使える。 1.得られた全ての樹脂の混合物に、必要量の揮発性塩
基を加えた後、これを水に入れ分散させる。又はこれに
水を入れ分散させる。 2.得られた全ての樹脂の混合物に、必要量の水と揮発
性塩基の混合液を加えて分散させる。 3.得られた全ての樹脂の混合物を、必要量の水と揮発
性塩基の混合液に加えて分散させる。 4.フェノール樹脂及び/又はアミノ樹脂を予備縮合さ
せた及び/又は縮合されていない高酸価アクリル樹脂
に、必要量の揮発性塩基を加えた後、これを水に入れる
か、又はこれに水を入れるかして分散させ、これに残り
の樹脂を加えて分散させる。 5.フェノール樹脂及び/又はアミノ樹脂を予備縮合さ
せた及び/又は縮合されていない高酸価アクリル樹脂
に、必要量の水と揮発性塩基の混合液を加え分散させた
後、これに残りの樹脂を加えて分散させる。又はこれを
残りの樹脂に加えて分散させる。 6.フェノール樹脂及び/又はアミノ樹脂を予備縮合さ
せた及び/又は縮合されていない高酸価アクリル樹脂
を、必要量の水と揮発性塩基の混合液に加え分散させた
後、これに残りの樹脂を加えて分散させる。又はこれを
残りの樹脂に加えて分散させる。
【0029】本発明の水性樹脂組成物は、必要により、
更にフェノール樹脂及び/又はメラミン樹脂、尿素樹脂
等のアミノ樹脂、p−トルエンスルホン酸等の硬化触媒
を添加して、水性樹脂組成物とすることができる。使用
するメラミン樹脂の例としては、部分メチル化メラミン
樹脂、完全メチル化メラミン樹脂、部分ブチル化メラミ
ン樹脂、完全ブチル化メラミン樹脂等が挙げられる。ま
た、尿素樹脂の例としては、部分メチル化尿素樹脂、完
全メチル化尿素樹脂が、更に、フェノール樹脂の例とし
ては、フェノール、アルキルフェノール、ビスフェノー
ルA、F、B又はそれらのハロゲン置換体から得られる
レゾール型又はノボラック型フェノール樹脂、あるいは
それらの炭素数1〜8のアルキルエーテル化樹脂又はア
リルエーテル化樹脂が挙げられる。
【0030】本発明の水性樹脂組成物は、組成物の特性
を損なわない範囲で、用途に適した防錆剤、顔料又は充
填剤等を配合して、防錆プライマー、防錆性塗料等の水
性塗料組成物又は水性印刷インキ等としても使用でき
る。
【0031】本発明の水性樹脂組成物は基材として金
属、例えば、鉄鋼板、アルミニウム板、及び鉄鋼板の表
面に亜鉛、スズ、クロム、ニッケル、アルミニウム等の
単独又は複数金属をめっき処理しためっき鋼板、あるい
は、これらの表面をクロム酸、リン酸等で化学処理又は
電解処理したもの、更には、紙、木材等の塗装に有用で
ある。塗装方法は公知の方法が利用できる。すなわちエ
アスプレー、エアレススプレー、ロールコーター、電着
塗装、浸漬塗装及びハケ塗り等である。
【0032】硬化条件としては常温乾燥も可能である
が、80〜350℃の温度範囲で10秒〜30分の強制
乾燥が好ましい。
【0033】
【作用効果】本発明の水性樹脂組成物は、内側から低酸
価アクリル樹脂(C)/エポキシ樹脂(B)/高酸価ア
クリル樹脂(C)の多層構造として、低ガラス転移温度
物を内部に封じ込めることにより、分散安定性を損なう
ことなく加工性の向上を図ると共に、フェノール樹脂及
び/又はアミノ樹脂(D)を予備縮合させることにより
硬化性、風味保持性、耐蝕性を改善したもので、飲料缶
の内面用塗料として好適に用いられる。
【0034】
【実施例】以下、実施例を挙げ、本発明を詳細に説明す
るが、これにより本発明の範囲が特に限定されるもので
はない。以下、部及び%はそれぞれ重量部及び重量%を
示す。
【0035】合成例1 高酸価アクリル樹脂の合成 スチレン240部、アクリル酸エチル180部、メタク
リル酸358部、ブチルセロソルブ170部、n−ブタ
ノール300部及び過酸化ベンゾイル15部の混合物の
1/4を窒素置換したフラスコに仕込んで80〜90℃
に加熱し、残りの3/4を同温度で4時間かけて徐々に
滴下した。次いで過酸化ベンゾイル2部及びブチルセロ
ソルブ50部の混合物を30分かけて徐々に滴下した。
滴下終了後更に同温度で2時間撹拌して、固形分60
%、固形分酸価300の高酸価アクリル樹脂溶液を得
た。
【0036】合成例2 高酸価アクリル樹脂の合成 マレイン酸モノブチル667部、スチレン330部、ア
クリル酸エチル90部、ブチルセロソルブ175部、n
−ブタノール500部及びアゾビスイソブチロニトリル
21部の混合物の1/4を窒素置換したフラスコに仕込
み、120〜130℃に加熱し、残りの3/4を同温度
で2時間かけて徐々に滴下した。次いでアゾビスイソブ
チロニトリル3部及びブチルセロソルブ50部の混合物
を30分かけて徐々に滴下した。滴下終了後、更に同温
度で2時間撹拌して、固形分60%、固形分酸価200
の高酸価アクリル樹脂溶液を得た。
【0037】合成例3 低酸価アクリル樹脂の合成 スチレン240部、アクリル酸2−エチルヘキシル52
8部、アクリル酸10部、ブチルセロソルブ219部、
n−ブタノール300部及び過酸化ベンゾイル15部の
混合物の1/4を窒素置換したフラスコに仕込んで80
〜90℃に加熱し、残りの3/4を同温度で2時間かけ
て徐々に滴下した。次いで過酸化ベンゾイル2部及びブ
チルセロソルブ50部の混合物を30分かけて徐々に滴
下した。滴下終了後更に同温度で2時間撹拌して、固形
分60%、固形分酸価10の低酸価アクリル樹脂溶液を
得た。
【0038】合成例4 低酸価アクリル樹脂の合成 マレイン酸モノブチル50部、スチレン400部、アク
リル酸2−エチルヘキシル637部、ブチルセロソルブ
175部、n−ブタノール500部及びアゾビスイソブ
チロニトリル21部の混合物の1/4を窒素置換したフ
ラスコに仕込んで120〜130℃に加熱し、残りの3
/4を同温度で2時間かけて徐々に滴下した。次いでア
ゾビスイソブチロニトリル3部及びブチルセロソルブ5
0部の混合物を30分かけて徐々に滴下した。滴下終了
後更に同温度で2時間撹拌して、固形分60%、固形分
酸価15の低酸価アクリル樹脂溶液を得た。
【0039】合成例5 エポキシ樹脂の合成 フラスコにエポキシ樹脂「エピコート1009」(エポ
キシ当量3,100、シェル化学製)500部、ブチル
セロソルブ133部及びセロソルブアセテート200部
を仕込み、120℃で加熱撹拌溶解させて、固形分60
%のエポキシ樹脂溶液を得た。
【0040】合成例6 エポキシ樹脂の合成 フラスコにエポキシ樹脂「エピコート1007」(エポ
キシ当量2,400、シェル化学製)500部、アジピ
ン酸7.6部、トリ(n−ブチル)アミン1部及びセロ
ソルブアセテート338部を仕込み、120℃で5時間
反応させ、固形分60%、固形分酸価0.2のエポキシ
樹脂溶液を得た。
【0041】合成例7 レゾール型フェノール樹脂の合
成 石炭酸94部、37%ホルマリン405部及び25%水
酸化ナトリウム水溶液211部を混合し、50℃で2時
間反応させた。塩酸で中和後、酢酸エチル/n−ブタノ
ール=1/1の混合溶剤で抽出して、固形分80%のレ
ゾール型フェノール樹脂溶液を得た。
【0042】合成例8 アリル化レゾール型フェノール
樹脂の合成 合成例7と同一の配合で、同例と同様に反応させた後、
アリルクロライド80部を加えて同温度で1時間反応さ
せ、合成例7と同様に処理して、固形分80%のアリル
化レゾール型フェノール樹脂溶液を得た。
【0043】合成例9、10、11、12、13 低酸
価アクリル樹脂の合成 表1に示す組成の混合物のそれぞれの1/4を窒素置換
したフラスコに仕込んで80〜90℃に加熱し、残りの
3/4を同温度で2時間かけて徐々に滴下した。次いで
過酸化ベンゾイル2部及びセロソルブアセテート50部
の混合物を30分かけて徐々に滴下した。滴下終了後更
に同温度で2時間撹拌して、表1に示す固形分、固形分
酸価のそれぞれの低酸価アクリル樹脂溶液を得た。
【0044】
【表1】
【0045】合成例14、15、16、17、18 高
酸価アクリル樹脂の合成 表2に示す材料の混合物のそれぞれの1/4を窒素置換
したフラスコに仕込んで80〜90℃に加熱し、残りの
3/4を同温度で2時間かけて徐々に滴下した。次いで
過酸化ベンゾイル2部及びメチルイソブチルケトン50
部の混合物を30分かけて徐々に滴下した。滴下終了後
更に同温度で2時間撹拌して、表2に示す固形分、固形
分酸価のそれぞれの高酸価アクリル樹脂溶液を得た。
【0046】
【表2】
【0047】合成例19 エポキシ樹脂結合アクリルモ
ノマーの合成 フラスコにエポキシ樹脂「エピコート1007」1,4
40部及びセロソルブアセテート970部を仕込み、1
30℃で均一に溶解した後、ジメチルエタノールアミン
1部及びメタクリル酸17部を加え、同温度で4時間撹
拌を続け、酸価0.1のエポキシ樹脂結合アクリルモノ
マー溶液を得た。
【0048】合成例20 エポキシ樹脂結合アクリル樹
脂の合成 フラスコにn−ブタノール450部を仕込み、80〜9
0℃でスチレン240部、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル180部、アクリル酸メチル300部、合成例19で
得たエポキシ樹脂結合アクリルモノマー溶液500部及
び過酸化ベンゾイル15部の混合物を3時間かけて徐々
に滴下した。次いで過酸化ベンゾイル2部及びn−ブタ
ノール30部の混合物を同温度で30分かけて滴下し
た。同温度で更に2時間撹拌を続け、固形分60%のエ
ポキシ樹脂結合アクリル樹脂溶液を得た。
【0049】合成例21 フラスコにエピコート1007 480部、セロソルブ
アセテート750部を仕込み、110℃で均一に溶解し
た後、スチレン240部、アクリル酸ブチル480及び
過酸化ベンゾイル30部の混合物を2時間かけて徐々に
滴下した。ついで過酸化ベンゾイル3部及びセロソルブ
アセテート50部の混合物を同温度で30分かけて滴下
した。同温度で更に2時間撹拌を続け固型分60%エポ
キシ樹脂結合アクリル樹脂溶液を得た。
【0050】合成例22 フラスコに合成例21のエポキシ樹脂結合アクリル樹脂
溶液2000部、セロソルブアセテート5部、ジメチル
エタノールアミン1部及びメタクリル酸8部を仕込み、
130℃で4時間撹拌を続け、酸価0.1のエポキシ樹
脂結合アクリルモノマー溶液を得た。
【0051】合成例23 エポキシ樹脂結合アクリル樹
脂の合成 フラスコにn−ブタノール500部を仕込み、80〜9
0℃でスチレン240部、メタクリル酸エチル280
部、メタクリル酸258部、合成例22で得たエポキシ
樹脂結合アクリルモノマー溶液1,080部及び過酸化
ベンゾイル20部の混合物を3時間かけて徐々に滴下し
た。次いで過酸化ベンゾイル2部及びn−ブタノール1
8部の混合物を同温度で30分かけて滴下した。同温度
で更に3時間撹拌を続け、固形分60%、固形分酸価1
18のエポキシ樹脂結合アクリル樹脂溶液を得た。
【0052】上記合成例により製造された樹脂を用い、
本発明の水性樹脂組成物を以下の実施例に示すように製
造した。この水性樹脂組成物の塗膜は次の方法により評
価した。
【0053】a)耐加工性 試験片に同じ板厚のアルミニウム板を1枚挟み、バイス
でしめる。50倍ルーペで加工部の塗膜のワレ程度を判
定した。 ○:ワレなし △:若干のワレあり ×:かなりのワレあり
【0054】b)耐蝕性 裏面をポリエステルテープでシールした試験片を沸騰し
た3%食塩水に1時間浸漬して、塗膜面の腐食程度を判
定した。 ○:腐食なし △:若干の腐食あり ×:かなりの腐食あり
【0055】c)耐レトルト性 試験片をレトルト殺菌機にて、125℃で30分間処理
して、塗膜の白化の程度を判定した。 ○:白化なし △:若干白化あり ×:かなり白化あり
【0056】d)耐熱水性 試験片をイオン交換した沸騰水中に1時間浸漬して、塗
膜の白化の程度を判定した。 ○:白化なし △:若干白化あり ×:かなり白化あり
【0057】e)過マンガン酸カリウム消費量 両面塗装の試験片を耐圧ガラスビンに入れ、塗膜面との
接触比が1cm2 /1mlとなるように活性炭処理した水道
水を入れ密閉した後、レトルト殺菌機にて、125℃で
30分間処理し、処理液を食品衛生法記載の試験法に準
じて測定した。 ○:5ppm 以下 △:5〜10ppm ×:10ppm 以上
【0058】f)風味保持性 両面塗装の試験片を耐圧ガラスビンに入れ、塗膜面との
接触比が1cm2 /1mlとなるように、活性炭処理した水
道水を入れ密封した後、レトルト殺菌機にて、125℃
で30分処理した。その後50℃で3ヶ月保存した後、
官能試験を行った。 ○:全く変化なし △:若干変化あり ×:かなり変化あり
【0059】実施例1 フラスコに合成例4で得た低酸価アクリル樹脂溶液33
3部、合成例5で得たエポキシ樹脂溶液1,000部及
びトリ(n−ブチル)アミン118部を仕込み、100
℃で3時間撹拌した。酸価0.2を確認後、合成例7で
得たレゾール型フェノール樹脂溶液250部及び合成例
1で得た高酸価アクリル樹脂溶液333部を加え、更に
同温度で30分撹拌した。このものはGPCによる分子
量測定により予備縮合されていることが確認できる。8
0℃に冷却してからイオン交換水2,766部を加え、
30分撹拌し、固形分25%、pH6、4、粘土980cp
s(以下いずれも25℃)の水性樹脂組成物を得た。こ
れを厚さ0.30mmのアルミニウム板の片面に、乾燥塗
布量70mg/dm2 、100μm のアルミ箔の両面に乾燥
塗布量70mg/dm2 となるように塗布し、250℃で3
0秒焼き付けた。片面塗装板に対して、加工性、耐蝕
性、耐レトルト性及び耐熱水性を、両面塗装板に対し
て、過マンガン酸カリウム消費量及び風味保持性を上記
試験法に従って評価し、結果を表3に示す。
【0060】
【表3】
【0061】比較例1 フラスコに合成例4で得た低酸価アクリル樹脂溶液33
3部、合成例5で得たエポキシ樹脂溶液1,000部及
びトリ(n−ブチル)アミン118部を仕込み、均一に
100℃で30時間撹拌して酸価0.2を確認後、合成
例1で得た高酸価アクリル樹脂溶液333部を加え、更
に同温度で30分撹拌した。80℃に冷却してからイオ
ン交換水2,766部を加え、30分撹拌した後、25
℃に冷却し、これに合成例7のレゾール型フェノール樹
脂溶液250部を加え、固形分25%、pH7.2、粘度
1210cps の水性樹脂組成物とした。これを実施例1
と同様にして塗膜を作成した。塗膜の評価結果を表3に
示す。
【0062】比較例2 フラスコに合成例5で得たエポキシ樹脂溶液1,000
部、トリn−ブチルアミン118部、合成例7で得たレ
ゾール型フェノール樹脂250部及び合成例1で得た高
酸価アクリル樹脂溶液333部を仕込み、100℃で3
0分撹拌した。80℃に冷却してからイオン交換水2,
299部を加え、同温度で30分撹拌し、固形分25
%、pH7.1、粘度1100cps の水性樹脂組成物を得
た。これを実施例1と同様にして塗膜を作成した。塗膜
の評価結果を表3に示す。
【0063】実施例2 合成例7で得たレゾール型フェノール樹脂溶液250部
の代わりに、ヘキサメトキシメチルメラミン200部を
用いた以外は、実施例1と同様にして塗膜を作成した。
塗膜の評価結果を表3に示す。
【0064】実施例3 フラスコに合成例3で得た低酸価アクリル樹脂溶液25
0部、合成例6で得たエポキシ樹脂溶液916部及びジ
メチルエタノールアミン2部を仕込み、100℃で3時
間撹拌して酸価0.1を確認後、合成例8で得たアリル
化レゾール型フェノール樹脂溶液125部を加え、同温
度で1時間撹拌し、アリル化レゾール型フェノール樹脂
予備縮合アクリル変性エポキシ樹脂溶液を得た。このも
のはGPCによる分子量測定により予備縮合されている
ことが確認できる。
【0065】一方別のフラスコに合成例1で得た高酸価
アクリル樹脂溶液333部を仕込み、撹拌しながら80
℃に加熱してジメチルエタノールアミン57部とイオン
交換水3,317部の混合液を加え、同温度で30分撹
拌した。その後、前記のアリル化レゾール型フェノール
樹脂予備縮合アクリル変性エポキシ樹脂溶液1,293
部を同温度で30分かけて徐々に滴下し、固形分20
%、pH6.9、粘度480cps の水性樹脂組成物を得
た。これを実施例1と同様にして塗膜を作成した。塗膜
の評価結果を表3に示す。
【0066】実施例4、5、6、7及び比較例3 表4に示すように、フラスコに合成例9、10、11、
12、13で得た低酸価アクリル樹脂溶液333部、合
成例5で得たエポキシ樹脂溶液833部及びジメチルエ
タノールアミン57部を仕込み、80℃で3時間撹拌し
た後、合成例8のアリル化レゾール型フェノール樹脂溶
液125部及び合成例1で得た高酸価アクリル樹脂溶液
333部を加え、更に同温度で30分撹拌した。このも
のはGPCによる分子量測定により予備縮合されている
ことが確認できる。イオン交換水2,319部を加え、
同温度で30分撹拌し、固形分25%、pH6.3〜7.
7、粘度460〜920cps の水性樹脂組成物を得た。
この水性樹脂組成物の安定性を表4に示す。
【0067】
【表4】
【0068】実施例8、9、10及び比較例4、5 表5に示すように、フラスコに合成例3で得た低酸価ア
クリル樹脂溶液167部、合成例6で得たエポキシ樹脂
溶液833部及びトリ(n−ブチル)アミン1部を仕込
み、120℃で3時間撹拌して酸価0.5を確認してか
ら、合成例7で得たレゾール型フェノール樹脂溶液11
0部及び合成例14〜18で得た高酸価アクリル樹脂溶
液416部を加えて、同温度で更に30分撹拌した。こ
のものはGPCによる分子量測定により予備縮合なされ
ていることが確認できる。これを80℃に冷却してイオ
ン交換水及びジメチルエタノールを加えて同温度で30
分撹拌して固形分25%、pH6.5〜7.8、粘度63
0〜1100cpsの水性樹脂組成物を得た。これを実施
例1と同様にして塗膜を作成した。水性樹脂組成物の安
定性及び塗膜の評価結果を表5に示す。
【0069】
【表5】
【0070】実施例11 フラスコに合成例20で得たエポキシ樹脂結合アクリル
樹脂溶液120部、合成例5で得たエポキシ樹脂溶液
1,080部、合成例1で得た高酸価アクリル樹脂溶液
500部及び合成例7で得たレゾール型フェノール樹脂
溶液125部を仕込み、80℃で1時間撹拌した。これ
はGPCの分子量測定によりフェノール樹脂の予備縮合
がなされていることを確認できる。その後これを80℃
にしたジメチルエタノールアミン85部及びイオン交換
水1,823部の混合物に30分かけて徐々に滴下し
た。同温度で更に30分撹拌を続け、固形分30%、pH
7.9、粘度870cps の水性樹脂組成物を得た。これ
を実施例1と同様にして塗膜を作成した。水性樹脂組成
物の安定性、塗膜の評価結果を表3に示す。
【0071】実施例12 フラスコに合成例23で得たエポキシ樹脂結合アクリル
樹脂溶液500部、合成例5で得たエポキシ樹脂溶液1
500部、合成例8で得たアリル化レゾール型フェノー
ル樹脂溶液37.5部及びヘキサメトシキメチルメラミ
ン22部を仕込み、80℃で1時間撹拌した。このもの
はGPCの分子量測定によりフェノール樹脂及びメラミ
ン樹脂の予備縮合がなされていることを確認できる。こ
れを同温度で撹拌しながら、イオン交換水2,032部
とジメチルエタノールアミン34部の混合液を30分か
けて徐々に滴下した。同温度で更に10分撹拌を継続し
て、固形分30%、pH6.8、粘度740cps の水性樹
脂組成物を得た。これを実施例1と同様にして塗膜を作
成した。水性樹脂組成物の安定性、塗膜の評価結果を表
3に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 酸価0〜70のアクリル樹脂(A)とエ
    ポキシ樹脂(B)を部分的に結合をさせ、これに酸価1
    00〜500のアクリル樹脂(C)を混合又は前記
    (C)を前記結合物の(B)に部分的に結合させ、更に
    これらに〔レゾール型フェノール樹脂及び/又はアミノ
    樹脂〕(D)を予備縮合させたものを、揮発性塩基
    (E)水溶液に分散させた水性樹脂組成物。
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DE1992602909 DE69202909T2 (de) 1991-03-11 1992-03-09 Wässrige Harzzusammensetzung und Verfahren zur Beschichtung von Dosen.
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02286737A (ja) * 1989-04-28 1990-11-26 Dainippon Ink & Chem Inc ゴム変性水性樹脂組成物

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