JPH05175357A - 多層基板のストリップ線路構造 - Google Patents
多層基板のストリップ線路構造Info
- Publication number
- JPH05175357A JPH05175357A JP3357276A JP35727691A JPH05175357A JP H05175357 A JPH05175357 A JP H05175357A JP 3357276 A JP3357276 A JP 3357276A JP 35727691 A JP35727691 A JP 35727691A JP H05175357 A JPH05175357 A JP H05175357A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- strip line
- line
- strip
- dielectric
- adjustment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Waveguides (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ストリップ線路を用いた多層基板において、
インピーダンス調整のために線路の一部を切断すること
を可能にする。 【構成】 ストリップ線路をショートスタブとして使用
する場合、ストリップ線路14a〜14c、ストリップ
線路15a、15bおよびスルーホール16a〜16d
からなるストリップ線路を該当する回路において並列に
接続する。このとき、ストリップ線路15a自体を誘電
体13の上面に形成し、露出させる。そして、高周波回
路において、ショートスタブのインダクタンスが所望す
る値と異なっていた場合、例えばインダクタンスが所望
する値より小さい場合には誘電体13の上面に形成され
ている上段のストリップ線路15aの端子AB間を途中
から切断し、ストリップ線路15a−1およびストリッ
プ線路15a−2に分割する。これにより、ショートス
タブのインダクタンスが増加してインピーダンスを所望
の値に調整することができる。
インピーダンス調整のために線路の一部を切断すること
を可能にする。 【構成】 ストリップ線路をショートスタブとして使用
する場合、ストリップ線路14a〜14c、ストリップ
線路15a、15bおよびスルーホール16a〜16d
からなるストリップ線路を該当する回路において並列に
接続する。このとき、ストリップ線路15a自体を誘電
体13の上面に形成し、露出させる。そして、高周波回
路において、ショートスタブのインダクタンスが所望す
る値と異なっていた場合、例えばインダクタンスが所望
する値より小さい場合には誘電体13の上面に形成され
ている上段のストリップ線路15aの端子AB間を途中
から切断し、ストリップ線路15a−1およびストリッ
プ線路15a−2に分割する。これにより、ショートス
タブのインダクタンスが増加してインピーダンスを所望
の値に調整することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波回路で使用され
るストリップ線路を改良した多層基板のストリップ線路
構造に関する。
るストリップ線路を改良した多層基板のストリップ線路
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高周波回路ではインピーダンス
としてストリップ線路(材質は銅など)が使用される
が、このストリップ線路を中間層として誘電物質の層に
より挟み込んで多層基板として用いることが多い。これ
は主に小型化を図るという理由による他、例えばストリ
ップ線路を中間層に用いれば、外部の影響を受けにくい
という利点があるからである。このように、小型化を図
った高周波回路は、例えば無線機等に利用される。
としてストリップ線路(材質は銅など)が使用される
が、このストリップ線路を中間層として誘電物質の層に
より挟み込んで多層基板として用いることが多い。これ
は主に小型化を図るという理由による他、例えばストリ
ップ線路を中間層に用いれば、外部の影響を受けにくい
という利点があるからである。このように、小型化を図
った高周波回路は、例えば無線機等に利用される。
【0003】図10は従来の多層基板のストリップ線路
構造を示す図てある。この図において、1は下層の導電
体としてのアース板(例えば、材質は銅箔)、2、3は
誘電体であり、これらは順次積層されている。誘電体2
と誘電体3との間にはストリップ線路4(材質は銅)が
挟み込まれている。なお、図10におけるH−H’断面
は図11のように示される。
構造を示す図てある。この図において、1は下層の導電
体としてのアース板(例えば、材質は銅箔)、2、3は
誘電体であり、これらは順次積層されている。誘電体2
と誘電体3との間にはストリップ線路4(材質は銅)が
挟み込まれている。なお、図10におけるH−H’断面
は図11のように示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の多層
基板のストリップ線路構造にあっては、ストリップ線路
自体が誘電物質の層に包囲されているため、インピーダ
ンスの誤差等が生じた場合に、線路の一部を切断する等
の微妙な調整をすることができないというという問題点
があった。なお、インピーダンスの誤差としては、例え
ば製作上の誤差や基板の誘電率のばらつき等によって回
路の性能が本来の値から外れるようなケースがある。
基板のストリップ線路構造にあっては、ストリップ線路
自体が誘電物質の層に包囲されているため、インピーダ
ンスの誤差等が生じた場合に、線路の一部を切断する等
の微妙な調整をすることができないというという問題点
があった。なお、インピーダンスの誤差としては、例え
ば製作上の誤差や基板の誘電率のばらつき等によって回
路の性能が本来の値から外れるようなケースがある。
【0005】そのため、従来では調整の必要な箇所は予
めストリップ線路を多層基板に挟み込むことはしなかっ
た。しかし、このような調整の必要のない箇所も小型
化、外部の影響等の点を考慮すると、多層化した方が望
ましい場合がある。
めストリップ線路を多層基板に挟み込むことはしなかっ
た。しかし、このような調整の必要のない箇所も小型
化、外部の影響等の点を考慮すると、多層化した方が望
ましい場合がある。
【0006】そこで本発明は、インピーダンス調整のた
めに線路の一部を切断することが可能な多層基板のスト
リップ線路構造を提供することを目的としている。
めに線路の一部を切断することが可能な多層基板のスト
リップ線路構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による多層基板の
ストリップ線路構造は、上記目的達成のため、複数の誘
電物質層を積層して多層化し、この誘電物質層の間に主
ストリップ線路を挟み込むようにして形成する多層基板
において、前記複数の誘電物質層のうち、最外部に積層
配置する誘電物質層の表面に調整用のストリップ線路を
形成するとともに、該調整用のストリップ線路と前記主
ストリップ線路とを接続する接続用スルーホールを形成
し、該接続用スルーホールによって前記主ストリップ線
路に前記調整用のストリップ線路を接続して高周波回路
におけるインピーダンスとして作用させ、該インピーダ
ンスの値を前記調整用のストリップ線路を切断すること
によって調整可能に構成したことを特徴とする。
ストリップ線路構造は、上記目的達成のため、複数の誘
電物質層を積層して多層化し、この誘電物質層の間に主
ストリップ線路を挟み込むようにして形成する多層基板
において、前記複数の誘電物質層のうち、最外部に積層
配置する誘電物質層の表面に調整用のストリップ線路を
形成するとともに、該調整用のストリップ線路と前記主
ストリップ線路とを接続する接続用スルーホールを形成
し、該接続用スルーホールによって前記主ストリップ線
路に前記調整用のストリップ線路を接続して高周波回路
におけるインピーダンスとして作用させ、該インピーダ
ンスの値を前記調整用のストリップ線路を切断すること
によって調整可能に構成したことを特徴とする。
【0008】また、好ましい態様として前記主ストリッ
プ線路は、高周波回路においてインダクタンスとして作
用するショートスタブ、キャパシタンスとして作用する
オープンスタブあるいは位相を変換するトランスミッシ
ョンラインのうちの少なくとも1つ以上のものとして用
いることを特徴とする。
プ線路は、高周波回路においてインダクタンスとして作
用するショートスタブ、キャパシタンスとして作用する
オープンスタブあるいは位相を変換するトランスミッシ
ョンラインのうちの少なくとも1つ以上のものとして用
いることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明では、調整用のストリップ線路と主スト
リップ線路とは接続用スルーホールによって接続され、
これら全体は、高周波回路におけるインピーダンスとし
て作用する。このとき、インピーダンスの値を調整する
必要があれば、露出している調整用のストリップ線路を
切断することによって行われる。したがって、容易にイ
ンピーダンスの微妙な調整をすることができる。
リップ線路とは接続用スルーホールによって接続され、
これら全体は、高周波回路におけるインピーダンスとし
て作用する。このとき、インピーダンスの値を調整する
必要があれば、露出している調整用のストリップ線路を
切断することによって行われる。したがって、容易にイ
ンピーダンスの微妙な調整をすることができる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。第1実施例 図1は本発明に係る多層基板のストリップ線路構造を示
す図である。図1において、11は下層の導電体として
の薄いアース板(材質は、例えば銅箔)、12、13は
それぞれアース板11に比べて厚い誘電体であり、これ
らのアース板11、誘電体12および誘電体13は順次
積層されている。
て説明する。第1実施例 図1は本発明に係る多層基板のストリップ線路構造を示
す図である。図1において、11は下層の導電体として
の薄いアース板(材質は、例えば銅箔)、12、13は
それぞれアース板11に比べて厚い誘電体であり、これ
らのアース板11、誘電体12および誘電体13は順次
積層されている。
【0011】誘電体12と誘電体13との間に挟み込ま
れるように、中段のストリップ線路14a〜14c(材
質は銅)が形成されている。一方、誘電体13の上面に
は上段のストリップ線路15a、15b(材質は同じく
銅)が形成されている。中段のストリップ線路14a〜
14cは主ストリップ線路に相当し、上段のストリップ
線路15a、15bは調整用のストリップ線路に相当す
る。
れるように、中段のストリップ線路14a〜14c(材
質は銅)が形成されている。一方、誘電体13の上面に
は上段のストリップ線路15a、15b(材質は同じく
銅)が形成されている。中段のストリップ線路14a〜
14cは主ストリップ線路に相当し、上段のストリップ
線路15a、15bは調整用のストリップ線路に相当す
る。
【0012】誘電体13にはスルーホール16a〜16
d(接続用スレーホールに相当)が形成されており、こ
れらのスルーホール16a〜16dは、例えば誘電体1
3に開けた小孔の周囲に銅メッキを施すことによって形
成される(図2参照)。スルーホール16a、16bは
前述した上段のストリップ線路15aの両端A、Bと、
中段のストリップ線路14aおよび14cの線路途中と
をそれぞれ接続している。
d(接続用スレーホールに相当)が形成されており、こ
れらのスルーホール16a〜16dは、例えば誘電体1
3に開けた小孔の周囲に銅メッキを施すことによって形
成される(図2参照)。スルーホール16a、16bは
前述した上段のストリップ線路15aの両端A、Bと、
中段のストリップ線路14aおよび14cの線路途中と
をそれぞれ接続している。
【0013】また、スルーホール16c、16dは上段
のストリップ線路15bの両端C、Dと、中段のストリ
ップ線路14bの両端とをそれぞれ接続している。な
お、図1におけるG−G’断面は図2のように示され
る。
のストリップ線路15bの両端C、Dと、中段のストリ
ップ線路14bの両端とをそれぞれ接続している。な
お、図1におけるG−G’断面は図2のように示され
る。
【0014】以上の構成において、本実施例におけるス
トリップ線路をショートスタブとして使用する場合、ス
トリップ線路14a〜14c、ストリップ線路15a、
15bおよびスルーホール16a〜16dからなるスト
リップ線路を、該当する回路において図3に示すよう
に、並列に接続し、ストリップ線路14cの端部を接地
する。
トリップ線路をショートスタブとして使用する場合、ス
トリップ線路14a〜14c、ストリップ線路15a、
15bおよびスルーホール16a〜16dからなるスト
リップ線路を、該当する回路において図3に示すよう
に、並列に接続し、ストリップ線路14cの端部を接地
する。
【0015】これにより、図3に示すストリップ線路構
造は高周波回路においてインダクタンスとして作用す
る。高周波回路としては、例えば図4に示すように高周
波の信号が入力し、FET21に対してインピーダンス
のマッチングを行う入力回路22や、高周波信号を増幅
するFET21の出力側で出力信号のインピーダンスマ
ッチングを行う出力回路23が該当し、このような入力
回路22あるいは出力回路23においてストリップ線路
がショートスタブとして用いられる。
造は高周波回路においてインダクタンスとして作用す
る。高周波回路としては、例えば図4に示すように高周
波の信号が入力し、FET21に対してインピーダンス
のマッチングを行う入力回路22や、高周波信号を増幅
するFET21の出力側で出力信号のインピーダンスマ
ッチングを行う出力回路23が該当し、このような入力
回路22あるいは出力回路23においてストリップ線路
がショートスタブとして用いられる。
【0016】ここで、入力回路22あるいは出力回路2
3において、ショートスタブのインダクタンスが所望す
る値と異なっていた場合(製作上の誤差や基板の誘電率
のばらつき等による場合)、例えばインダクタンスが所
望する値より小さい場合には図5に示すように誘電体1
3の上面に形成されている上段のストリップ線路15a
の端子AB間を途中から切断し、ストリップ線路15a
−1およびストリップ線路15a−2に分割する。これ
により、ショートスタブのインダクタンスが増加してイ
ンピーダンスを所望の値に調整することができる。
3において、ショートスタブのインダクタンスが所望す
る値と異なっていた場合(製作上の誤差や基板の誘電率
のばらつき等による場合)、例えばインダクタンスが所
望する値より小さい場合には図5に示すように誘電体1
3の上面に形成されている上段のストリップ線路15a
の端子AB間を途中から切断し、ストリップ線路15a
−1およびストリップ線路15a−2に分割する。これ
により、ショートスタブのインダクタンスが増加してイ
ンピーダンスを所望の値に調整することができる。
【0017】このように、本実施例ではストリップ線路
15a自体が誘電体13の上面に形成され、露出してい
るため、上記のようにインピーダンス調整の誤差等が生
じた場合に、線路の一部を切断することで、容易にイン
ダクタンスの微妙な調整をすることができるという効果
が得られる。
15a自体が誘電体13の上面に形成され、露出してい
るため、上記のようにインピーダンス調整の誤差等が生
じた場合に、線路の一部を切断することで、容易にイン
ダクタンスの微妙な調整をすることができるという効果
が得られる。
【0018】一方、図1に示すショートスタブのインダ
クタンスが所望する値より大きい場合には図示は略す
が、誘電体13の上面に形成されている上段のストリッ
プ線路15bの端子CD間を途中から切断する。これに
より、ショートスタブのインダクタンスが減少してイン
ピーダンスを所望の値に調整することができる。なお、
この場合はストリップ線路15aの端子AB間を切断す
るときに比べて、インダタンスは微小な変化となる。
クタンスが所望する値より大きい場合には図示は略す
が、誘電体13の上面に形成されている上段のストリッ
プ線路15bの端子CD間を途中から切断する。これに
より、ショートスタブのインダクタンスが減少してイン
ピーダンスを所望の値に調整することができる。なお、
この場合はストリップ線路15aの端子AB間を切断す
るときに比べて、インダタンスは微小な変化となる。
【0019】次に、本実施例におけるストリップ線路を
トランスミッションラインとして使用する場合、ストリ
ップ線路14a〜14c、ストリップ線路15a、15
bおよびスルーホール16a〜16dからなるストリッ
プ線路構造を図6に示すように接続し、ストリップ線路
14aおよびストリップ線路14cの端部を該当する高
周波回路において直列に接続する。
トランスミッションラインとして使用する場合、ストリ
ップ線路14a〜14c、ストリップ線路15a、15
bおよびスルーホール16a〜16dからなるストリッ
プ線路構造を図6に示すように接続し、ストリップ線路
14aおよびストリップ線路14cの端部を該当する高
周波回路において直列に接続する。
【0020】これにより、図6に示すストリップ線路は
高周波回路においてトランスミッションラインして作用
し、信号の位相変換を行う。高周波回路としては、前記
同様に図4に示す入力回路22や出力回路23が該当
し、このような入力回路22あるいは出力回路23にお
いてストリップ線路がトランスミッションラインとして
用いられる。
高周波回路においてトランスミッションラインして作用
し、信号の位相変換を行う。高周波回路としては、前記
同様に図4に示す入力回路22や出力回路23が該当
し、このような入力回路22あるいは出力回路23にお
いてストリップ線路がトランスミッションラインとして
用いられる。
【0021】ここで、入力回路22あるいは出力回路2
3において、トランスミッションラインが所望する値と
異なっていた場合には、誘電体13の上面に形成されて
いる上段のストリップ線路15aの端子AB間を途中か
ら切断したり、あるいはストリップ線路15bの端子C
D間を途中から切断したりする。これにより、トランス
ミッションラインの値が変化し、所望の値に調整するこ
とができる。
3において、トランスミッションラインが所望する値と
異なっていた場合には、誘電体13の上面に形成されて
いる上段のストリップ線路15aの端子AB間を途中か
ら切断したり、あるいはストリップ線路15bの端子C
D間を途中から切断したりする。これにより、トランス
ミッションラインの値が変化し、所望の値に調整するこ
とができる。
【0022】第2実施例 次に、図7、8は本発明の第2実施例を示す図であり、
オープンスタブとして使用する例である。図7におい
て、31は下層の導電体としての薄いアース板(材質
は、例えば銅箔)、32、33はそれぞれアース板31
に比べて厚い誘電体であり、これらのアース板31、誘
電体32および誘電体33は順次積層されている。
オープンスタブとして使用する例である。図7におい
て、31は下層の導電体としての薄いアース板(材質
は、例えば銅箔)、32、33はそれぞれアース板31
に比べて厚い誘電体であり、これらのアース板31、誘
電体32および誘電体33は順次積層されている。
【0023】誘電体32と誘電体33との間に挟み込ま
れるように、中段のストリップ線路34a、34b(材
質は銅)が形成されている。一方、誘電体33の上面に
は上段のストリップ線路35(材質は同じく銅)が形成
されている。中段のストリップ線路34a、34bは主
ストリップ線路に相当し、上段のストリップ線路35は
調整用のストリップ線路に相当する。
れるように、中段のストリップ線路34a、34b(材
質は銅)が形成されている。一方、誘電体33の上面に
は上段のストリップ線路35(材質は同じく銅)が形成
されている。中段のストリップ線路34a、34bは主
ストリップ線路に相当し、上段のストリップ線路35は
調整用のストリップ線路に相当する。
【0024】誘電体33にはスルーホール36a、36
b(接続用スレーホールに相当)が形成されており、こ
れらのスルーホール36a、36bは、例えば誘電体3
3に開けた小孔の周囲に銅メッキを施すことによって形
成される(図2と同様の技術)。スルーホール36a、
36bは前述した上段のストリップ線路35aの両端
E、Fと、中段のストリップ線路34aおよび34bの
線路端部とをそれぞれ接続している。
b(接続用スレーホールに相当)が形成されており、こ
れらのスルーホール36a、36bは、例えば誘電体3
3に開けた小孔の周囲に銅メッキを施すことによって形
成される(図2と同様の技術)。スルーホール36a、
36bは前述した上段のストリップ線路35aの両端
E、Fと、中段のストリップ線路34aおよび34bの
線路端部とをそれぞれ接続している。
【0025】以上の構成において、本実施例におけるス
トリップ線路をオープンスタブとして使用する場合、ス
トリップ線路34a、34bおよびストリップ線路35
をスルーホール36a、36bを介して相互に接続し、
図8に示すように、このストリップ線路を該当する回路
におけるオープンスタブを必要とするラインに対して並
列に接続する。
トリップ線路をオープンスタブとして使用する場合、ス
トリップ線路34a、34bおよびストリップ線路35
をスルーホール36a、36bを介して相互に接続し、
図8に示すように、このストリップ線路を該当する回路
におけるオープンスタブを必要とするラインに対して並
列に接続する。
【0026】これにより、図8に示すストリップ線路は
高周波回路において並列キャパシタンスして作用する。
高周波回路としては、例えば図4に示すような高周波増
幅回路が該当する。
高周波回路において並列キャパシタンスして作用する。
高周波回路としては、例えば図4に示すような高周波増
幅回路が該当する。
【0027】ここで、高周波回路において、オープンス
タブのキャパシタンスが所望する値と異なっていた場
合、例えばキヤパシタンスが所望する値より大きい場合
には図9に示すように誘電体33の上面に形成されてい
る上段のストリップ線路35の端子EF間を途中から切
断し、ストリップ線路35−1およびストリップ線路3
5−2に分割する。これにより、オープンスタブのキャ
パシタンスが減少してインピーダンスを所望の値に調整
することができる。
タブのキャパシタンスが所望する値と異なっていた場
合、例えばキヤパシタンスが所望する値より大きい場合
には図9に示すように誘電体33の上面に形成されてい
る上段のストリップ線路35の端子EF間を途中から切
断し、ストリップ線路35−1およびストリップ線路3
5−2に分割する。これにより、オープンスタブのキャ
パシタンスが減少してインピーダンスを所望の値に調整
することができる。
【0028】このように、第2実施例にあってもストリ
ップ線路35自体が誘電体33の上面に形成され、露出
しているため、上記のようにインピーダンス調整の誤差
等が生じた場合に、線路の一部を切断することで、容易
にキャパシタンスの微妙な調整をすることができるとい
う効果が得られる。
ップ線路35自体が誘電体33の上面に形成され、露出
しているため、上記のようにインピーダンス調整の誤差
等が生じた場合に、線路の一部を切断することで、容易
にキャパシタンスの微妙な調整をすることができるとい
う効果が得られる。
【0029】なお、ストリップ線路の一部を切断する態
様は上記実施例に限定されるものではなく、インピーダ
ンス調整の必要に応じて適切に調整用のストリップ線路
を形成し、調整の際に切断するようにすればよい。
様は上記実施例に限定されるものではなく、インピーダ
ンス調整の必要に応じて適切に調整用のストリップ線路
を形成し、調整の際に切断するようにすればよい。
【0030】また、上記各実施例では調整用のストリッ
プ線路を最上面の誘電体層に形成しているが、外部から
簡単に切断できればよいので、例えば調整用のストリッ
プ線路を最下面の誘電体層に形成してもよい。さらに、
上記各実施例に示したような、本発明を適用した多層基
板はコードレス電話、携帯電話等の高周波信号を扱う装
置において使用することが可能である。
プ線路を最上面の誘電体層に形成しているが、外部から
簡単に切断できればよいので、例えば調整用のストリッ
プ線路を最下面の誘電体層に形成してもよい。さらに、
上記各実施例に示したような、本発明を適用した多層基
板はコードレス電話、携帯電話等の高周波信号を扱う装
置において使用することが可能である。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、調整用のストリップ線
路を積層基板の上面に形成し、露出させているので、イ
ンピーダンス調整の際に、調整用のストリップ線路の一
部を簡単に切断することができ、容易に高周波回路のイ
ンピーダンスの調整をすることができるという効果が得
られる。
路を積層基板の上面に形成し、露出させているので、イ
ンピーダンス調整の際に、調整用のストリップ線路の一
部を簡単に切断することができ、容易に高周波回路のイ
ンピーダンスの調整をすることができるという効果が得
られる。
【図1】本発明に係る多層基板の第1実施例のストリッ
プ線路構造を示す斜視図である。
プ線路構造を示す斜視図である。
【図2】図1のG−G’矢視断面を示す図である。
【図3】同実施例におけるストリップ線路をショートス
タブとして使用する場合の接続状態を示す図である。
タブとして使用する場合の接続状態を示す図である。
【図4】同実施例の多層基板を使用する高周波回路を示
す図である。
す図である。
【図5】同実施例における調整用のストリップ線路を切
断する状態を示す図である。
断する状態を示す図である。
【図6】同実施例におけるストリップ線路を高周波回路
においてトランスミッションラインとして使用する場合
の接続状態を示す図である。
においてトランスミッションラインとして使用する場合
の接続状態を示す図である。
【図7】本発明に係る多層基板の第2実施例のストリッ
プ線路構造を示す斜視図である。
プ線路構造を示す斜視図である。
【図8】同実施例におけるストリップ線路を高周波回路
においてオープンスタブとして使用する場合の接続状態
を示す図である。
においてオープンスタブとして使用する場合の接続状態
を示す図である。
【図9】同実施例における調整用のストリップ線路を切
断する状態を示す図である。
断する状態を示す図である。
【図10】従来の多層基板のストリップ線路構造を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図11】図1のH−H’矢視断面を示す図である。
11、31 アース板 12、13、32、33 誘電体 14a〜14c、34a、34b 中段のストリップ線
路(主ストリップ線路) 15a、15b、35 上段のストリップ線路(調整用
のストリップ線路) 16a〜16d、36a、36b スルーホール(接続
用スレーホール) 21 FET 22 入力回路 23 出力回路
路(主ストリップ線路) 15a、15b、35 上段のストリップ線路(調整用
のストリップ線路) 16a〜16d、36a、36b スルーホール(接続
用スレーホール) 21 FET 22 入力回路 23 出力回路
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の誘電物質層を積層して多層化し、
この誘電物質層の間に主ストリップ線路を挟み込むよう
にして形成する多層基板において、 前記複数の誘電物質層のうち、最外部に積層配置する誘
電物質層の表面に調整用のストリップ線路を形成すると
ともに、 該調整用のストリップ線路と前記主ストリップ線路とを
接続する接続用スルーホールを形成し、 該接続用スルーホールによって前記主ストリップ線路に
前記調整用のストリップ線路を接続して高周波回路にお
けるインピーダンスとして作用させ、 該インピーダンスの値を前記調整用のストリップ線路を
切断することによって調整可能に構成したことを特徴と
する多層基板のストリップ線路構造。 - 【請求項2】 前記主ストリップ線路は、高周波回路に
おけるショートスタブ、オープンスタブあるいはトラン
スミッションラインのうちの少なくとも1つ以上のもの
として用いることを特徴とする請求項1記載の多層基板
のストリップ線路構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3357276A JPH05175357A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 多層基板のストリップ線路構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3357276A JPH05175357A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 多層基板のストリップ線路構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05175357A true JPH05175357A (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=18453291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3357276A Pending JPH05175357A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 多層基板のストリップ線路構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05175357A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07202519A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-04 | Nec Corp | マイクロ波回路 |
JPH0946015A (ja) * | 1995-07-28 | 1997-02-14 | Hewlett Packard Co <Hp> | プリント回路基板 |
US7361845B2 (en) | 2002-01-31 | 2008-04-22 | Nec Electronics Corporation | Wiring line for high frequency |
JP2009118152A (ja) * | 2007-11-06 | 2009-05-28 | Clarion Co Ltd | 電子素子 |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP3357276A patent/JPH05175357A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07202519A (ja) * | 1993-12-28 | 1995-08-04 | Nec Corp | マイクロ波回路 |
JPH0946015A (ja) * | 1995-07-28 | 1997-02-14 | Hewlett Packard Co <Hp> | プリント回路基板 |
US7361845B2 (en) | 2002-01-31 | 2008-04-22 | Nec Electronics Corporation | Wiring line for high frequency |
JP2009118152A (ja) * | 2007-11-06 | 2009-05-28 | Clarion Co Ltd | 電子素子 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU727581B2 (en) | A high frequency balun provided in a multilayer substrate | |
US5497137A (en) | Chip type transformer | |
US6388551B2 (en) | Method of making a laminated balun transform | |
EP1536558B1 (en) | Balun | |
US6150897A (en) | Balun circuit with a cancellation element in each coupled line | |
US6762659B2 (en) | Radio filter of combline structure with capacitor compensation circuit | |
US6628189B2 (en) | Laminated balun transformer | |
US7468643B2 (en) | Bandpass filter and wireless communications equipment using same | |
JP3333014B2 (ja) | 高周波信号分配・合成器 | |
JP2001144513A (ja) | 結合線路を用いた高周波部品 | |
JP3405316B2 (ja) | 高周波スイッチ | |
JPH11214943A (ja) | バルントランス | |
JPH08125413A (ja) | 平衡不平衡変換回路 | |
US5426404A (en) | Electrical circuit using low volume multilayer transmission line devices | |
US20030001710A1 (en) | Multi-layer radio frequency chip balun | |
JPH05175357A (ja) | 多層基板のストリップ線路構造 | |
US6518658B2 (en) | Surface-mounting type electronic circuit unit suitable for miniaturization | |
JP2001267503A (ja) | キャパシタ及び集積回路 | |
US6630874B2 (en) | Phase shifter and communication device using the same | |
JP2000106501A (ja) | 電力分配回路、電力合成回路 | |
KR100517946B1 (ko) | 밸룬 구조 | |
JP2004350143A (ja) | バラントランス | |
US20060238271A1 (en) | Low temperature co-fired ceramic 90 degree power splitter | |
JP2003023332A (ja) | 電子回路用配線基板 | |
JPH05275960A (ja) | チップディレーライン |