JPH0517493Y2 - - Google Patents

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JPH0517493Y2
JPH0517493Y2 JP1987018374U JP1837487U JPH0517493Y2 JP H0517493 Y2 JPH0517493 Y2 JP H0517493Y2 JP 1987018374 U JP1987018374 U JP 1987018374U JP 1837487 U JP1837487 U JP 1837487U JP H0517493 Y2 JPH0517493 Y2 JP H0517493Y2
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JP
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oil
viscous
crown gear
spline
gear
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JP1987018374U
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JPS63164641U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、ビスカスカツプリングを備えたフル
タイム式4輪駆動車において、被駆動輪側に装備
されるビスカス式差動装置の潤滑装置に関し、詳
しくは、ビスカスカツプリングと車軸とのスプラ
イン結合部への給排油に関する。 近年、入、出力の回転差により自動的に係合し
てトルク伝達するビスカスカツプリングが出現
し、これを用いた4輪駆動車が種々提案されてい
る。かかるビスカスカツプリングの使用態様の1
つとして、被駆動輪側の差動装置で左右輪にそれ
ぞれビスカスカツプリング経由により動力伝達す
るように構成したビスカス式差動装置がある。
【従来の技術】
そこで、従来上記ビスカス式差動装置に関して
は、例えば特開昭58−50349号公報がある。ここ
で、左右の車軸を利用してここに直接ドリブンプ
レートをスプライン嵌合するようにして、フアイ
ナルギヤと車軸との間にビスカスカツプリングを
装備することが示されている。
【考案が解決しようとする問題点】
ところで、ビスカスカツプリングはハウジング
内部に粘性媒体が封入されているので、先行技術
のような車軸へのじか付け構造では組付及びシー
ルが非常に難しい。また、旋回時には単一のハウ
ジング内部で左右のプレートの回転差が異なり、
この状態でスリツプ等により回転差が増大した場
合のトルク伝達を適切に行い難い。 このため、ビスカスカツプリングを独立した密
封構造にし、これを2個用いて左右の車輪に各別
の系路で伝動構成することが望まれる。この場合
には2個のビスカスカツプリングの各リブ側が車
軸に一体的にスプライン結合され、且つこの結合
部はカツプリングの両サイドケース内部であるこ
とから、オイル飛沫による潤滑を行い難い。従つ
て、スプライン結合部には特別の給排油手段を設
けて、強制潤滑する必要がある。 本考案は、このような点に鑑みてなされたもの
で、2個の独立したビスカスカツプリングにより
左右の車軸に伝動構成する方式において、両者の
スプライン結合部を適切に潤滑するようにしたビ
スカス式差動装置の潤滑装置を提供することを目
的としている。
【問題点を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、デフキヤ
リア内部で2個のビスカスカツプリングが、共通
のハウジングをクラウンギヤに一体結合し、各ハ
ブを左右の車軸にスプライン結合して各別に伝動
構成されるビスカス式差動装置において、上記ス
プライン結合部と連通する一方のサイドケースに
給油口を、他方のサイドケースに排油口を設け、
クラウンギヤの上部に掻き上げられたオイルを捕
集して導く油樋を設置し、給油口の個所に油樋か
ら落下するオイルを給油口に導入する羽根車を取
付け、クラウンギヤの周囲にオイルの掻き上げを
制限する仕切板を設けるように構成されている。
【作用】
上記構成に基づき、ビスカス式差動装置でクラ
ウンギヤにより掻き上げられたオイルは油樋で捕
集して案内され、羽根車により給油口に導入され
る。そして、給油口からのオイルは2個のビスカ
スカツプリングの各ハブと車軸とのスプライン結
合部を通つて排油口から排出され、かかるオイル
でスプライン結合部を潤滑するようになる。 こうして本考案では、クラウンギヤによる掻き
上げオイルを利用して、2個のビスカスカツプリ
ングと車軸とのスプライン結合部を、常に良好に
潤滑することが可能となる。
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。 第1図は例えばFFベースの4輪駆動車のリヤ
デフにビスカス式差動装置を適用したもので、デ
フキヤリア1の後部にカバー2を被ぶせて密閉さ
れ、このデフキヤリア1の内部の前方にプロペラ
軸等と連結する軸3のドライブピニオン4が挿入
され、このピニオン4と直角に向きを変えて配置
される大径のクラウンギヤ5に噛合つてフアイナ
ルギヤ6を成す。また、デフキヤリア1の左右の
軸承部1a,1bからは左右輪の車軸7,8が外
部に取出されており、デフキヤリア1の内部でギ
ヤ5と両車軸7,8がそれぞれビスカスカツプリ
ング9,10を介して伝動構成される。 ビスカスカツプリング9,10は共通の筒状ハ
ウジング11の一方にサイドケース12が、両者
のフランジ部11a,12cをビス13で固定し
て取付けられ、このハウジング11に上記クラウ
ンギヤ5を嵌着してハウジング11及びサイドケ
ース12とボルト14により一体的に共締めされ
る。サイドケース12は外側ボス部12aを軸承
部1aのベアリング15に嵌合して回転自在に支
持され、このボス部12aに車軸7が給油溝16
を有して嵌合し、軸承部1aで車軸7との間にオ
イルシール17が取付けてある。 ハウジング11の他方にもサイドケース20が
圧入して取付けられ、このケース外側ボス部20
aが上述と同様に軸承部1bでベアリング15に
より支持され、且つボス部20aに車軸8が嵌合
する。また、ハウジング11の内部には2つのハ
ブ21,22がそれ同志嵌合すると共に、ケース
12,20の内側ボス部12b,20bに嵌合し
て直線的に設置され、各嵌合にはシール23が取
付けられる。そして、ハウジング11内部のハブ
21,22との間の中間には仕切り24が設置さ
れ、この仕切り24の左側に粘性媒体と共に多数
のプレート25を有して一方のビスカスカツプリ
ング9を成し、ハブ21のスプライン21aが車
軸7のスプライン7aに一体的に結合し且つスナ
ツプリング26で抜け止めされている。一方、仕
切り24の右側にも同様に粘性媒体と共に多数の
プレート25を有して他方のビスカスカツプリン
グ10を成し、ハブ22と車軸8がスプライン2
2a,8aで結合され、スナツプリング26で抜
け止めされている。 こうして、ハウジング11、サイドケース1
2、ハブ21、仕切り24、プレート25等によ
り独立したビスカスカツプリング9を成し、この
ハブ21から車軸7に伝動構成される。同様にハ
ウジング11、サイドケース20、ハブ22、仕
切り24、プレート25等により独立したビスカ
スカツプリング10を成し、このハブ22から車
軸8に伝動構成される。 続いて、第1図及び第2図aないしcにおい
て、スプライン部の強制潤滑系について述べる。 先ず、クラウンギヤ5の回転方向を考慮して右
側サイドケース20の外側ボス部20aに給油口
30が傾斜して設けられ、左側サイドケース12
の外側ボス部12aに排油口31が径方向直線的
に設けられる。こうして、ギヤ5の回転に伴う右
ねじの方式で給油口30からのオイルを車軸8と
サイドケース20との隙間を介してスプライン2
2a,8aに導き、更にスプライン21a,7a
から車軸7とサイドケース12との隙間を介して
排油口31に導くと共に遠心力で排油するように
なつている。 また、給油口30の個所から回転方向進み側に
は、断面L字形の羽根車32がサイドケース20
との間で深さを漸増した扇形を成して取付けられ
る。一方、クラウンギヤ5の上部の歯の部分から
右側に断面U字形の油樋33が、途中をカバー2
の取付部2aにボルト34で締結して略水平に設
置される。この油樋33はクラウンギヤ5で掻き
上げたオイルを捕集して羽根車側に導くもので、
底33aが右下りに傾いて屈曲し、供給口33b
が羽根車32の直上で開口している。更に、ギヤ
5によるオイル掻き上げ量を制限するため、ギヤ
5の周囲のカバー2の側に仕切板35が設けら
れ、この仕切板35の開口部35aで掻き上げオ
イル量を定めている。 次いで、このように構成されたビスカス式差動
装置と潤滑装置の作用について述べる。 先ず、車両走行時にドライブピニオン4、クラ
ウンギヤ5を介してビスカスカツプリング9,1
0のハウジング11に動力が入力しており、同時
にハブ21,22及び車軸7,8は路面により回
されて同一方向に回転している。そこで、乾燥路
面の直進又は旋回の場合は、ハウジング11とハ
ブ21,22の回転差が小さいことで、ビスカス
カツプリング9,10は解放して動力伝達しな
い。そのため、旋回時に各半径に応じた速度で車
軸7,8を回転することを可能にしている。 一方、前輪がスリツプしたり、又は積荷により
後輪のタイヤ有効径が減じて、ハウジング11と
ハブ21,22の間に大きい回転差を生じると、
ビスカスカツプリング9,10が自動的に係合し
て動力伝達し、4輪駆動になる。ここで、2個の
ビスカスカツプリング9,10で左右輪に各別に
伝動構成されているので、旋回時等で左右の車輪
速度が異なる場合に、それぞれの回転差に基づい
てトルク伝達する。 上記差動及び動力伝達時に、クラウンギヤ5の
回転でデフキヤリア1の内部の底に溜つているオ
イルが掻き上げられ、このオイルが油樋33で捕
集して羽根車32側に導かれる。そして、供給口
33bから落下するオイルが羽根車32により受
取られて給油口30からケース20内部に導入す
るのであり、このオイルがスプライン22a,8
a及び21a,7aの部分を通り、排油口31か
ら外部に排出する。こうして、かかるオイルの流
れによりスプライン22a,8a及び21a,7
aの部分等が潤滑される。 高速時にはクラウンギヤ5が高速回転すること
で、オイルの掻き上げも増すが、このときその掻
き上げオイルは仕切板35により制限される。従
つて、開口部35aを通過する所定量のオイルが
連続して供給されることになり、羽根車32によ
り給油口30に導入するオイルに圧力がかかつて
供給量を増すようになる。
【考案の効果】
以上述べてきたように、本考案によれば、 ビスカス式差動装置において、2個の独立した
ビスカスカツプリングを介して伝動構成されるの
で、組付、シール性及び左右のビスカスカツプリ
ングの機能が向上する。 各ビスカスカツプリングと車軸とのスプライン
結合部が強制潤滑されるので、車軸の移動を伴う
動力伝達を良好に行い得る。 クラウンギヤにより掻き上げられたオイルを、
油樋、羽根車により良好に供給することができ、
仕切板により高速時のオイル不足を防ぐことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の潤滑装置の実施例を示す水平
断面図、第2図aは要部の平面図、bは同正面
図、cは同側面図である。 1……デフキヤリア、5……クラウンギヤ、
7,8……車軸、9,10……ビスカスカツプリ
ング、11……ハウジング、12,20……サイ
ドケース、21,22……ハブ、7a,8a,2
1a,22a……スプライン、30……給油口、
31……排油口、32……羽根車、33……油
樋、35……仕切板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 デフキヤリア内部で2個のビスカスカツプリン
    グが、共通のハウジングをクラウンギヤに一体結
    合し、各ハブを左右の車軸にスプライン結合して
    各別に伝動構成されるビスカス式差動装置におい
    て、 上記スプライン結合部と連通する一方のサイド
    ケースに給油口を、他方のサイドケースに排油口
    を設け、 クラウンギヤの上部に掻き上げられたオイルを
    捕集して導く油樋を設置し、 給油口の個所に油樋から落下するオイルを給油
    口に導入する羽根車を取付け、 クラウンギヤの周囲にオイルの掻き上げを制限
    する仕切板を設けるビスカス式差動装置の潤滑装
    置。
JP1987018374U 1987-02-10 1987-02-10 Expired - Lifetime JPH0517493Y2 (ja)

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JP1987018374U JPH0517493Y2 (ja) 1987-02-10 1987-02-10

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JPS63164641U JPS63164641U (ja) 1988-10-26
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