JPH0517491Y2 - - Google Patents

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JPH0517491Y2
JPH0517491Y2 JP1986182841U JP18284186U JPH0517491Y2 JP H0517491 Y2 JPH0517491 Y2 JP H0517491Y2 JP 1986182841 U JP1986182841 U JP 1986182841U JP 18284186 U JP18284186 U JP 18284186U JP H0517491 Y2 JPH0517491 Y2 JP H0517491Y2
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JP
Japan
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poly
grooves
belt
rolling
isolation member
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JP1986182841U
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JPS6389461U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、複数本のポリVベルトを係合する
ために複数段のポリV溝を有する多段プーリの改
良に関する。
(従来の技術) 自動車のエンジン部からクランク軸を介してエ
アコン用コンプレツサやパワーステアリングなど
へ回転動力を伝達するために使用されるプーリと
しては、従来から鋳造によるものが広く使用され
てきたが、これは重量がかさむばかりか重量バラ
ンスが劣るため、回転むらを生じやすい問題があ
つた。
一方、近年、自動車が高性能化されるに伴い、
プーリの多段化が強く要求されるようになつてき
ている。
この要望に応えるために、従来旋削による多段
プーリが使用されるようになつている。この多段
プーリは、ウエブ部の外周のリム部に複数のポリ
V溝を形成し、隣接するポリV溝間にはポリVベ
ルトのかけ間違いやずれを防止するための隔離用
突出部を一体に形成した構成のものである。
ところが、旋削による多段プーリでは、その製
造に時間がかかり、コストが高くなる問題があつ
た。
(考案が解決しようとする問題点) そこで、近年の技術の進歩によつて、金属円板
から多段プーリを転造する技術が開発され、第4
図に示すような形状の多段プーリが提案されるよ
うになつている。
ところが、この多段プーリでも、ウエブ部1の
周囲のリム部2のポリV溝3,3間の境界部に隔
離用突出部4を設けているが、転造による場合に
は、この隔離用突出部4を直接形成するのでは、
リム部2における突出基部の肉がひけて肉不足と
なつてしまう。そのため、隔離用突出部4の中間
部に凹み溝5を形成することによつてリム部2に
おける突出基部側にまわすボリユームを補う配慮
が必要となる。そして、このように凹み溝5を形
成すると、製造工程が増加することになり、コス
トが高くなることが予想される。
(考案の目的) この考案は、このような考察のもとになされた
ものであつて、簡単に、しかも安価に製造できる
多段プーリを提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上述した目的を達成するために、この考案の多
段プーリは、内周面の周方向に複数のV山を形成
するポリVベルトが係合される複数段のポリV溝
が、リム部に複数形成されると共に、隣接する複
数段のポリV溝の境界部が形成されてなる金属円
板を素材として転造成形された多段プーリであつ
て、前記境界部に係合溝が転造により形成される
と共に、この係合溝に弾性体にて形成された隔離
部材を突出するようにはめ込み固定してなること
を特徴とする。
(作用) この考案の多段プーリでは、隣接するポリV溝
間の境界部に弾性隔離部材を取付けるだけである
ため、隔離用突出部をリム部のポリV溝の形成と
同時に、一体に形成せずとも済み、簡単にして安
価に製造できる。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図に基づいて詳説
する。
第1図はこの考案の一実施例を示している。こ
の多段プーリは、1枚の金属円板の外周部を折曲
げ、ウエブ部11に対してリム部12が継続され
た形にして、転造法によつてそのリム部12に2
段のポリV溝13,13を境界部14を介して形
成したものである。
リム部12の各ポリV溝13は、回転する金属
円板の外周部に転造ローラを強く押し当てること
により、形成したものである。この転造時に、境
界部14もポリV溝13,13間に各ポリV溝1
3の高さとほぼ等しい高さに形成される。そし
て、この境界部14には、弾性体の隔離部材15
をはめ込むための係合溝16も同時に形成され
る。
隔離部材15は、例えば硬質ゴムや弾性プラス
チツクのような弾性材のリングであり、境界部1
4の係合溝16に高速回転で抜け外れない程度に
弾性材の弾性を利用して固くはめ込まれている。
この隔離部材15の断面形状については、第1図
に示すように、係合溝16にはめ込んだ状態で、
その突出部17がポリV溝13に係合するポリV
ベルト18の側面と約0.4〜0.6mmの間隙Gをあけ
ることができる形状とする。
尚、上記の境界部14の係合溝16は、単に隔
離部材15のはめ込みのために形成されたもので
あるが、転造により山部を形成するためのボリユ
ームを補うためにも役立つ。
上記の構成の多段プーリの動作を次に説明す
る。
リム部12の各ポリV溝13にはポリVベルト
18が係合され、回転力を伝達する。そして、境
界部14に取付けられた隔離部材15は、ポリV
ベルト18を正規の位置に係合し、掛け間違いを
防止する役目を果たす。また、時にはポリVベル
ト18の異常なねじれによりポリVベルト18が
隣りのポリV溝13にずれ込むのを防ぐ役目も果
たす。またさらに、ポリVベルト18がこの隔離
部材15に接触することがあつても、その素材の
性質上、ポリVベルト18を痛めることがない。
また、プーリの色に対し隔離部材15を色違い
にすることにより、ポリVベルト18の掛け間違
いを防止できる。さらに、クランクプーリなどの
厳密なタイミング調整を必要とするポリVベルト
を掛け回す多段プーリとして使用する場合には、
隔離部材15に凸又は凹状のタイミングマークを
付けておくとエンジン発火点の調整が容易に行な
えることになる。
第2図は、この考案の他の実施例を示してい
る。この実施例では、隔離部材19を確実に境界
部20の係合溝21に係合しておくために、係合
溝21を底広がりに形成し、隔離部材19をはめ
込んだ際に抜け止めするようにしている。このよ
うに係合溝21を形成することで、高速回転時の
遠心力による抜け落ちをより確実に防ぐことがで
きる。
また、第3図は、隣接するポリV溝の間隔が大
きい場合に好適な実施例を示すもので、隔離部材
15の中央部には肉ぬすみ部(凹溝)を形成し、
材料の節約を図つてある。
尚、この考案は上記の実施例に限定されること
はなく、実用新案登録請求の範囲に記載された技
術的思想の範囲内において種々の変形が可能であ
る。
(考案の効果) この考案は上記の構成を有するため、旋削によ
り隔離用突出部を形成する場合に比して重量の軽
量化が図れる。また転造によつて隔離用突出部を
形成する場合のようにその突出部による肉のひけ
を補うための深い凹み溝の形成を不要とし、製造
工程を簡素化でき、コストの低下が図れる。しか
も、隔離部材が弾性材であるため、ポリVベルト
が接触しても痛めることがない利点も有する。
よつて、この考案の多段プーリによれば、境界
部に係合溝を形成することにより、ポリV溝の山
部を形成する肉のボリユームを補なうことができ
るばかりか、係合溝に隔離部材をはめ込み固定し
ているため、高速回転時の遠心力による隔離部材
の抜け落ちを確実に防止することができ、さらに
はポリVベルトのずれをも確実に防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例の断面説明図、第
2図及び第3図はそれぞれこの考案の他の実施例
の断面説明図、第4図は転造による多段プーリの
断面説明図である。 11……ウエブ部、12……リム部、13……
ポリV溝、14……境界部、15……隔離部材、
18……ポリVベルト、19……隔離部材、20
……境界部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内周面の周方向に複数のV山を形成するポリV
    ベルトが係合される複数段のポリV溝が、リム部
    に複数形成されると共に、隣接する複数段のポリ
    V溝の間に境界部が形成されてなる金属円板を素
    材として転造成形された多段プーリであつて、前
    記境界部に係合溝が転造により形成されると共
    に、この係合溝に弾性体にて形成された隔離部材
    を突出するようにはめ込み固定してなることを特
    徴とする多段プーリ。
JP1986182841U 1986-11-29 1986-11-29 Expired - Lifetime JPH0517491Y2 (ja)

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JP1986182841U JPH0517491Y2 (ja) 1986-11-29 1986-11-29

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JP1986182841U JPH0517491Y2 (ja) 1986-11-29 1986-11-29

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JPS6389461U JPS6389461U (ja) 1988-06-10
JPH0517491Y2 true JPH0517491Y2 (ja) 1993-05-11

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5345975U (ja) * 1976-09-21 1978-04-19
JPS5345975A (en) * 1976-10-07 1978-04-25 Sony Corp Mask for exposure
JPS60241573A (ja) * 1984-05-14 1985-11-30 Hitachi Ltd 複数ベルト巻掛け多溝プ−リ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS60241573A (ja) * 1984-05-14 1985-11-30 Hitachi Ltd 複数ベルト巻掛け多溝プ−リ

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Publication number Publication date
JPS6389461U (ja) 1988-06-10

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