JPS6126677Y2 - - Google Patents
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- JPS6126677Y2 JPS6126677Y2 JP1960282U JP1960282U JPS6126677Y2 JP S6126677 Y2 JPS6126677 Y2 JP S6126677Y2 JP 1960282 U JP1960282 U JP 1960282U JP 1960282 U JP1960282 U JP 1960282U JP S6126677 Y2 JPS6126677 Y2 JP S6126677Y2
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 17
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 1
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は特に自動二輪車における遠心式ベルト
変速装置の改良に関する。
変速装置の改良に関する。
自動二輪車の中でも比較的エンジン出力が小さ
く駆動輪への伝達トルクが小さい自動二輪車にお
いては、エンジンのクランクシヤフトの回転を駆
動輪に伝達する手段としてゴムを主体とするドラ
イブベルトが使用され、変速にはエンジン回転数
の増加に伴なう遠心力の利用によりクランクシヤ
フト側のプーリのピツチを自動的に変え、それに
応じて駆動輪側のピツチが変化して回転比が変わ
る遠心式ベルト変速装置が一般に採用され、運転
の軽便性が図られている。
く駆動輪への伝達トルクが小さい自動二輪車にお
いては、エンジンのクランクシヤフトの回転を駆
動輪に伝達する手段としてゴムを主体とするドラ
イブベルトが使用され、変速にはエンジン回転数
の増加に伴なう遠心力の利用によりクランクシヤ
フト側のプーリのピツチを自動的に変え、それに
応じて駆動輪側のピツチが変化して回転比が変わ
る遠心式ベルト変速装置が一般に採用され、運転
の軽便性が図られている。
遠心式ベルト変速装置は第1図及び第2図に示
すように構成されており、クランク軸1の端部1
aには一端にランププレート2が固着された摺動
軸(カラー)3及び固定フエース4が嵌合されナ
ツト5により強固に締付固定されており、摺動軸
3にはランププレート2と固定フエース4との間
に可動フエース6が軸方向に摺動自在に装着され
ている。ランププレート2の外周部には所定の間
隔で溝2aが複数形成されており、これらの各溝
2a内には夫々第4図に示すように略コ字状をな
すスライドピース7が周部に設けられた溝7a
(第3図)を介して嵌合されており、これらの各
スライドピース7の開口部7bには、可動フエー
ス6の内面に各溝2aと対向して形成された軸方
向に平行な凸状部6aが嵌合されている。すなわ
ち、可動フエース6はスライドピース7を介して
ランププレート2にスプライン結合されており、
摺動軸3に対して軸方向にのみ摺動して移動し得
るようになつている。
すように構成されており、クランク軸1の端部1
aには一端にランププレート2が固着された摺動
軸(カラー)3及び固定フエース4が嵌合されナ
ツト5により強固に締付固定されており、摺動軸
3にはランププレート2と固定フエース4との間
に可動フエース6が軸方向に摺動自在に装着され
ている。ランププレート2の外周部には所定の間
隔で溝2aが複数形成されており、これらの各溝
2a内には夫々第4図に示すように略コ字状をな
すスライドピース7が周部に設けられた溝7a
(第3図)を介して嵌合されており、これらの各
スライドピース7の開口部7bには、可動フエー
ス6の内面に各溝2aと対向して形成された軸方
向に平行な凸状部6aが嵌合されている。すなわ
ち、可動フエース6はスライドピース7を介して
ランププレート2にスプライン結合されており、
摺動軸3に対して軸方向にのみ摺動して移動し得
るようになつている。
ランププレート2と可動フエース6との間には
円柱状の重錘8が円周方向に所定の間隔で配設さ
れており、クランク軸1の回転による遠心力に応
じてランププレート2のランプ部2bに沿つて半
径方向に外方に移動し、該ランプ部2bと協働し
て可動フエース6を固定フエース4の方向に移動
させて固定フエース4と可動フエース6との間隔
を狭め、これらの固定フエース4と可動フエース
6との間に装着されたベルト9の一方側のピツチ
を変えるようになつている。ベルト9の他方側は
図示しない駆動輪側に設けられた固定フエース4
と可動フエース等で構成されたプーリに装着され
ており、そのピツチは前記固定フエース4と可動
フエース6とにより決定されるクランク軸1側の
ピツチに応じて変化するようになつている。すな
わち、クランク軸1側のベルトのピツチが大きく
なると、これに伴ない駆動輪側のピツチが小さく
なり、駆動輪の回転数が増大し、車速が増加す
る。このようにして、クランク軸1の回転に応じ
て車速を無段変速制御するようになつている。
円柱状の重錘8が円周方向に所定の間隔で配設さ
れており、クランク軸1の回転による遠心力に応
じてランププレート2のランプ部2bに沿つて半
径方向に外方に移動し、該ランプ部2bと協働し
て可動フエース6を固定フエース4の方向に移動
させて固定フエース4と可動フエース6との間隔
を狭め、これらの固定フエース4と可動フエース
6との間に装着されたベルト9の一方側のピツチ
を変えるようになつている。ベルト9の他方側は
図示しない駆動輪側に設けられた固定フエース4
と可動フエース等で構成されたプーリに装着され
ており、そのピツチは前記固定フエース4と可動
フエース6とにより決定されるクランク軸1側の
ピツチに応じて変化するようになつている。すな
わち、クランク軸1側のベルトのピツチが大きく
なると、これに伴ない駆動輪側のピツチが小さく
なり、駆動輪の回転数が増大し、車速が増加す
る。このようにして、クランク軸1の回転に応じ
て車速を無段変速制御するようになつている。
ところで、スライドピース7はランププレート
2と可動フエース6との間のトルク伝達と同時に
ダンパの機能をも果しているために走行時には常
に衝撃を受けている。また、前記従来の可動フエ
ース6の凸状部6aの断面形状及び当該凸条部と
噛合するスライドピース7の開口部7bの形状は
第4図に示すように矩形状に形成されているため
に、組付性,作動性,精度等の点から凸条部6a
と開口部7bとの間のギヤツプを或る報度よりも
小さくすることができない。このためクランク軸
1の回転時における騒音の発生、トルク伝達時に
おいてスライドピース7に働らく半径方向の分力
による当該スライドピース7の耐久性の低下等の
大きな要因となつている。
2と可動フエース6との間のトルク伝達と同時に
ダンパの機能をも果しているために走行時には常
に衝撃を受けている。また、前記従来の可動フエ
ース6の凸状部6aの断面形状及び当該凸条部と
噛合するスライドピース7の開口部7bの形状は
第4図に示すように矩形状に形成されているため
に、組付性,作動性,精度等の点から凸条部6a
と開口部7bとの間のギヤツプを或る報度よりも
小さくすることができない。このためクランク軸
1の回転時における騒音の発生、トルク伝達時に
おいてスライドピース7に働らく半径方向の分力
による当該スライドピース7の耐久性の低下等の
大きな要因となつている。
本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、回
転時におけるランププレートと可動フエースとの
間のガタ付きを無くすると共に、トルク伝達時に
スライドピースに働らく半径方向の分力を無くし
スライドピースの耐久性を向上させることを目的
とする。この目的を達成するために本考案におい
ては、回転軸に固着された固定フエース及びラン
ププレートと、該ランププレートの外周部に所定
の間隔で形成された複数の溝内に夫々嵌合され径
方向に開口するスライドピースと、前記固定フエ
ースとランププレートとの間に配列軸支され内面
に前記各スライドピースと嵌合する凸条部が形成
され前記ランププレートとスプライン結合された
可動フエースと、該可動フエースと前記ランププ
レートとの間に配設され回転時の遠心力により前
記ランププレートに沿つて移動して前記可動フエ
ースを移動させる重錘とを備え、前記可動フエー
スと固定フエースとの間に装着したベルトのピツ
チを変えるようにした遠心式ベルト変速装置にお
いて、前記スライドピースの開口部及び前記可動
フエースの凸条部の各接触面を夫々前記ランププ
レートの回転中心において所定角度で交差すべく
テーパ状に形成し、回転時において前記スライド
ピースと可動フエースの凸条部とを密着させると
共に、前記スライドピースを介して前記可動フエ
ースに伝達されるトルクの方向を前記接触面の接
線方向と垂直をなすようにした遠心式ベルト変速
装置を提供するものである。
転時におけるランププレートと可動フエースとの
間のガタ付きを無くすると共に、トルク伝達時に
スライドピースに働らく半径方向の分力を無くし
スライドピースの耐久性を向上させることを目的
とする。この目的を達成するために本考案におい
ては、回転軸に固着された固定フエース及びラン
ププレートと、該ランププレートの外周部に所定
の間隔で形成された複数の溝内に夫々嵌合され径
方向に開口するスライドピースと、前記固定フエ
ースとランププレートとの間に配列軸支され内面
に前記各スライドピースと嵌合する凸条部が形成
され前記ランププレートとスプライン結合された
可動フエースと、該可動フエースと前記ランププ
レートとの間に配設され回転時の遠心力により前
記ランププレートに沿つて移動して前記可動フエ
ースを移動させる重錘とを備え、前記可動フエー
スと固定フエースとの間に装着したベルトのピツ
チを変えるようにした遠心式ベルト変速装置にお
いて、前記スライドピースの開口部及び前記可動
フエースの凸条部の各接触面を夫々前記ランププ
レートの回転中心において所定角度で交差すべく
テーパ状に形成し、回転時において前記スライド
ピースと可動フエースの凸条部とを密着させると
共に、前記スライドピースを介して前記可動フエ
ースに伝達されるトルクの方向を前記接触面の接
線方向と垂直をなすようにした遠心式ベルト変速
装置を提供するものである。
以下本考案の一実施例を添附図面に基づいて詳
述する。
述する。
第5図及び第6図において、クランク軸1の端
部1aにはランププレート10、摺動軸3及び固
定フエース4が嵌合されており、これらはナツト
4により当該クランク軸1に強固に締付固定され
ている。摺動軸3にはランププレート10と固定
フエース3との間に軸受11を介して可動フエー
ス12が軸方向に移動自在に軸支されており、該
軸受11は可動フエース12に圧入嵌合されてい
る。ランププレート10には回転軸1との取付部
10aとランプ部10bとの間に段差部10cが
円周方向に沿つて且つ全周に亘り形成されてい
る。ランプ部10bは可動フエース12側に所定
の角度で傾斜して略皿状に形成されている。この
ランププレート10のランプ部10bの外周部に
は等間隔で複数個所例えば3個所の膨出部10b
がランプ部10bの傾斜方向に膨出して形成され
ており、これらの各膨出部10dには溝10eが
設けられている。かかる形状のランププレート1
0は金属板で一体に形成されており、従つて、段
差部10aを設けることによりランププレート1
0自体の剛性が向上する。
部1aにはランププレート10、摺動軸3及び固
定フエース4が嵌合されており、これらはナツト
4により当該クランク軸1に強固に締付固定され
ている。摺動軸3にはランププレート10と固定
フエース3との間に軸受11を介して可動フエー
ス12が軸方向に移動自在に軸支されており、該
軸受11は可動フエース12に圧入嵌合されてい
る。ランププレート10には回転軸1との取付部
10aとランプ部10bとの間に段差部10cが
円周方向に沿つて且つ全周に亘り形成されてい
る。ランプ部10bは可動フエース12側に所定
の角度で傾斜して略皿状に形成されている。この
ランププレート10のランプ部10bの外周部に
は等間隔で複数個所例えば3個所の膨出部10b
がランプ部10bの傾斜方向に膨出して形成され
ており、これらの各膨出部10dには溝10eが
設けられている。かかる形状のランププレート1
0は金属板で一体に形成されており、従つて、段
差部10aを設けることによりランププレート1
0自体の剛性が向上する。
スライドピース13は第7図に示すように略U
字状をなしており、周縁部13aにはランププレ
ート10の板厚よりも僅かに大きい所定幅の溝1
3bが形成されている。このスライドピース13
の開口部13cは略々台形状をなしており、両側
面13d,13dは底部13eの方向に狭くなる
ように傾斜し、後述するランププレート12の回
転中心0において所定の角度αで交差するように
形成されている。また、このスライドピース13
の底部13e側の両隅部13f,13fは切欠か
れており、全体形状は前述したように略U字状を
なしている。更に、このスライドピース13の溝
13aの口元には締代13g,13gが設けられ
ている。かかる形状のスライドピース13はプラ
スチツク等の合成樹脂で一体に形成されている。
このスライドピース13は溝13bを介してラン
ププレート10の溝10e内に第6図及び第9図
に示すように嵌合されている。この際スライドピ
ース13は溝13bに設けた締代13g,13g
によりランププレート10に係止される。すなわ
ち、組付時において第8図に示すようにランププ
レート10にスライドピース13が係止される。
字状をなしており、周縁部13aにはランププレ
ート10の板厚よりも僅かに大きい所定幅の溝1
3bが形成されている。このスライドピース13
の開口部13cは略々台形状をなしており、両側
面13d,13dは底部13eの方向に狭くなる
ように傾斜し、後述するランププレート12の回
転中心0において所定の角度αで交差するように
形成されている。また、このスライドピース13
の底部13e側の両隅部13f,13fは切欠か
れており、全体形状は前述したように略U字状を
なしている。更に、このスライドピース13の溝
13aの口元には締代13g,13gが設けられ
ている。かかる形状のスライドピース13はプラ
スチツク等の合成樹脂で一体に形成されている。
このスライドピース13は溝13bを介してラン
ププレート10の溝10e内に第6図及び第9図
に示すように嵌合されている。この際スライドピ
ース13は溝13bに設けた締代13g,13g
によりランププレート10に係止される。すなわ
ち、組付時において第8図に示すようにランププ
レート10にスライドピース13が係止される。
可動フエース12の内面にはランププレート1
0の各溝10eに対向して軸方向に平向な凸条部
12aが突設形成されており、この凸条部12a
の断面形状はスライドピース13の開口部13c
と合致する形に形成されている。そして、可動フ
エース12の各凸条部12aは夫々ランププレー
ト10の各溝10eに嵌合されたスライドピース
13の開口部13cに嵌合されている。すなわ
ち、可動フエース12は凸条部12a,スライド
ピース13を介してランププレート10にスプラ
イン結合されており、摺動軸3上を軸方向にのみ
移動し得るようになつている。
0の各溝10eに対向して軸方向に平向な凸条部
12aが突設形成されており、この凸条部12a
の断面形状はスライドピース13の開口部13c
と合致する形に形成されている。そして、可動フ
エース12の各凸条部12aは夫々ランププレー
ト10の各溝10eに嵌合されたスライドピース
13の開口部13cに嵌合されている。すなわ
ち、可動フエース12は凸条部12a,スライド
ピース13を介してランププレート10にスプラ
イン結合されており、摺動軸3上を軸方向にのみ
移動し得るようになつている。
可動フエース12の外周部にはシール部材を介
して可動フエースシール14が装着されており、
ランププレート10を密閉保護するようになつて
いる。
して可動フエースシール14が装着されており、
ランププレート10を密閉保護するようになつて
いる。
ランププレート10と可動フエース12との間
には周方向に所定の間隔で所定数の重錘8が配設
されており、クランク軸1の回転による遠心力に
よりランプ部10bに沿つて外方向に移動する
際、ランププレート10との協働作用により可動
フエース12を固定フエース4の方向に押圧移動
させてこれら両者間の間隔を制御するようになつ
ている。固定フエース4と可動フエース12の傾
斜面4c,12cの間には断面形状が略台形状を
なす駆動用のベルト9の一方が装着され、該ベル
ト9の他方は図示しない駆動輪側に設けられた固
定フエースと可動フエース等で構成されたプーリ
に装着されており、クランク軸1のトルクを前記
駆動輪に伝達するようになつている。
には周方向に所定の間隔で所定数の重錘8が配設
されており、クランク軸1の回転による遠心力に
よりランプ部10bに沿つて外方向に移動する
際、ランププレート10との協働作用により可動
フエース12を固定フエース4の方向に押圧移動
させてこれら両者間の間隔を制御するようになつ
ている。固定フエース4と可動フエース12の傾
斜面4c,12cの間には断面形状が略台形状を
なす駆動用のベルト9の一方が装着され、該ベル
ト9の他方は図示しない駆動輪側に設けられた固
定フエースと可動フエース等で構成されたプーリ
に装着されており、クランク軸1のトルクを前記
駆動輪に伝達するようになつている。
かかる構成において、クランク軸1が回転する
と、これに伴ない固定フエース4,ランププレー
ト10及び可動フエース12が回転し、その遠心
力Faにより第10図に示すように溝10eに沿
つてスライドピース13が径方向に外方に押出さ
れ、開口部13cが可動フエース12の凸条部1
2aに嵌合し、当該開口部13cの両側面13
d,13dが凸条部12aの対向する両側面12
b,12bに当接する。従つて、回転時において
可動フエース12とランププレート10との間の
クリアランスが自動的に調整されて取り除かれ実
質的に0となる。これに伴ない騒音が低減すると
共にスライドピース13の耐久性が向上する。
と、これに伴ない固定フエース4,ランププレー
ト10及び可動フエース12が回転し、その遠心
力Faにより第10図に示すように溝10eに沿
つてスライドピース13が径方向に外方に押出さ
れ、開口部13cが可動フエース12の凸条部1
2aに嵌合し、当該開口部13cの両側面13
d,13dが凸条部12aの対向する両側面12
b,12bに当接する。従つて、回転時において
可動フエース12とランププレート10との間の
クリアランスが自動的に調整されて取り除かれ実
質的に0となる。これに伴ない騒音が低減すると
共にスライドピース13の耐久性が向上する。
また、この状態において各当接面12b,12
bと13d,13dとの延長線がランププレート
10の中心0に前記所定の角度αで交差する。こ
の角度αはランププレート10が矢印C方向に回
転する場合において、ランププレート10から可
動フエース12へのトルクの伝達力Fbの方向が
スライドピース13の凸状部12aとの接触面1
3dと垂直となるように設定されている。このよ
うな角度αにスライドピース13の開口部13c
及び可動フエース12の凸条部12aの各接触面
の角度を設定することにより、当該接触部におい
てスライドピース13に作用するトルク伝達時の
半径方向の分力をキヤンセルすることができる。
この結果スライドピース13の負担が軽減されて
耐久性が向上する。
bと13d,13dとの延長線がランププレート
10の中心0に前記所定の角度αで交差する。こ
の角度αはランププレート10が矢印C方向に回
転する場合において、ランププレート10から可
動フエース12へのトルクの伝達力Fbの方向が
スライドピース13の凸状部12aとの接触面1
3dと垂直となるように設定されている。このよ
うな角度αにスライドピース13の開口部13c
及び可動フエース12の凸条部12aの各接触面
の角度を設定することにより、当該接触部におい
てスライドピース13に作用するトルク伝達時の
半径方向の分力をキヤンセルすることができる。
この結果スライドピース13の負担が軽減されて
耐久性が向上する。
一方、重錘8はクランク軸1の回転に応じた遠
心力Faを受け、第5図の矢印Dで示すように半
径方向に外向きに移動する。このときに重錘8は
ランププレート10のランプ部10bに圧接しな
がら当該ランプ部10bに沿つて移動し当該ラン
プ部10bと協働して可動フエース12を押圧
し、固定フエース4の方向に2点鎖線12′で示
すように摺動させる。この可動フエース12の摺
動に伴ない当該可動フエース12と固定フエース
4との間隔が狭まり、その結果、ベルト9がこれ
ら両フエース4と12との対向する傾斜面4c,
12cに沿つて半径方向に外方に移動し、ピツチ
が増大し、車速が増加する。
心力Faを受け、第5図の矢印Dで示すように半
径方向に外向きに移動する。このときに重錘8は
ランププレート10のランプ部10bに圧接しな
がら当該ランプ部10bに沿つて移動し当該ラン
プ部10bと協働して可動フエース12を押圧
し、固定フエース4の方向に2点鎖線12′で示
すように摺動させる。この可動フエース12の摺
動に伴ない当該可動フエース12と固定フエース
4との間隔が狭まり、その結果、ベルト9がこれ
ら両フエース4と12との対向する傾斜面4c,
12cに沿つて半径方向に外方に移動し、ピツチ
が増大し、車速が増加する。
以上説明したように本考案によれば、ランププ
レートに嵌合するスライドピースの開口部及び当
該開口部に嵌合する可動フエースの凸条部の各接
触面を所定の角度でテーパ状に形成し、回転時に
おいて遠心力により両者を密着させるようにした
ので、組付性,作業性を良好に確保しつつ回転時
におけるスライドピースと可動フエースとの間の
クリアランスを無くすことができ、騒音が低減さ
れると共にスライドピースの耐久性が向上する。
更に、ランププレートから可動フエースへのトル
クの伝達の方向を前記接触面の接線方向と垂直と
なるように前記角度を設定したので、伝達力のス
ライドピースへの半径方向の分力を実質的に無く
することができ、スライドピースの耐久性が向上
する等の利点がある。
レートに嵌合するスライドピースの開口部及び当
該開口部に嵌合する可動フエースの凸条部の各接
触面を所定の角度でテーパ状に形成し、回転時に
おいて遠心力により両者を密着させるようにした
ので、組付性,作業性を良好に確保しつつ回転時
におけるスライドピースと可動フエースとの間の
クリアランスを無くすことができ、騒音が低減さ
れると共にスライドピースの耐久性が向上する。
更に、ランププレートから可動フエースへのトル
クの伝達の方向を前記接触面の接線方向と垂直と
なるように前記角度を設定したので、伝達力のス
ライドピースへの半径方向の分力を実質的に無く
することができ、スライドピースの耐久性が向上
する等の利点がある。
第1図は遠心式ベルト変速装置の縦断面図、第
2図は第1図の矢線A−A断面図、第3図は第2
図に示すスライドピースの端面図、第4図は第2
図に示すスライドピースの拡大図、第5図は本考
案に係る遠心式ベルト変速装置の一実施例を示す
縦断面図、第6図は第5図の矢線B−B断面図、
第7図は第6図に示すスライドピースの拡大図、
第8図は第7図のスライドピースの側面図、第9
図及び第10図は夫々第6図に示すランププレー
ト、可動フエース及びスライドピースの組付時及
び回転時における状態を示す説明図である。 1……クランク軸、3……摺動軸、4……固定
フエース、9……ベルト、10……ランププレー
ト、11……軸受、12……可動フエース、13
……スライドピース、14……可動フエースシー
ル。
2図は第1図の矢線A−A断面図、第3図は第2
図に示すスライドピースの端面図、第4図は第2
図に示すスライドピースの拡大図、第5図は本考
案に係る遠心式ベルト変速装置の一実施例を示す
縦断面図、第6図は第5図の矢線B−B断面図、
第7図は第6図に示すスライドピースの拡大図、
第8図は第7図のスライドピースの側面図、第9
図及び第10図は夫々第6図に示すランププレー
ト、可動フエース及びスライドピースの組付時及
び回転時における状態を示す説明図である。 1……クランク軸、3……摺動軸、4……固定
フエース、9……ベルト、10……ランププレー
ト、11……軸受、12……可動フエース、13
……スライドピース、14……可動フエースシー
ル。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 回転軸に固着された固定フエース及びランプ
プレートと、該ランププレートの外周部に所定
の間隔で形成された複数の溝内に夫々嵌合され
径方向に開口するスライドピースと、前記固定
フエースとランププレートとの間に配列軸支さ
れ内面に前記各スライドピースと嵌合する凸条
部が形成され前記ランププレートとスプライン
結合された可動フエースと、該可動フエースと
前記ランププレートとの間に配設され回転時の
遠心力により前記ランププレートに沿つて移動
して前記可動フエースを移動させる重錘とを備
え、前記固定フエースと可動フエースとの間に
装着したベルトのピツチを変えるようにした遠
心式ベルト変速装置において、前記スライドピ
ースの開口部及び前記可動フエースの凸条部の
各接触面を夫々前記ランププレートの回転中心
において所定の角度で交差すべくテーパ状に形
成し、回転時において前記スライドピースと可
動フエースの凸条部とを密着させるようにした
ことを特徴とする遠心式ベルト変速装置。 2 前記接触面のテーパの角度は前記ランププレ
ートから前記スライドピースを介して前記可動
フエースに伝達されるトルクの方向が前記接触
面の接線の方向と垂直をなすように設定されて
いることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
第1項記載の遠心式ベルト変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1960282U JPS58122059U (ja) | 1982-02-15 | 1982-02-15 | 遠心式ベルト変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1960282U JPS58122059U (ja) | 1982-02-15 | 1982-02-15 | 遠心式ベルト変速装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58122059U JPS58122059U (ja) | 1983-08-19 |
JPS6126677Y2 true JPS6126677Y2 (ja) | 1986-08-09 |
Family
ID=30031805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1960282U Granted JPS58122059U (ja) | 1982-02-15 | 1982-02-15 | 遠心式ベルト変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58122059U (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2893606B2 (ja) * | 1989-12-21 | 1999-05-24 | バンドー化学株式会社 | Vベルト式自動変速機ガイド部材 |
JP2600500Y2 (ja) * | 1992-06-15 | 1999-10-12 | 本田技研工業株式会社 | 可動型プーリ用ガイド部材 |
-
1982
- 1982-02-15 JP JP1960282U patent/JPS58122059U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58122059U (ja) | 1983-08-19 |
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