JPH05174539A - ガイドローラ - Google Patents

ガイドローラ

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JPH05174539A
JPH05174539A JP34255791A JP34255791A JPH05174539A JP H05174539 A JPH05174539 A JP H05174539A JP 34255791 A JP34255791 A JP 34255791A JP 34255791 A JP34255791 A JP 34255791A JP H05174539 A JPH05174539 A JP H05174539A
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JP
Japan
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guide roller
outer peripheral
synthetic resin
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peripheral surface
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Shinichi Kondo
真一 近藤
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はテープカセットにおいて、磁気テー
プの走行をガイドする場合などに使用するガイドローラ
に関し、特に、該ガイドローラが回転中心軸を中心にし
て回転する際に発生する振動や騒音等をガイドローラ自
身で吸収することが出来るようにしたものである。 【構成】 本発明のガイドローラ1においては、内,外
周面3,4を非発泡合成樹脂で形成し、上記内,外周面
3,4間の間層部5を発泡合成樹脂で形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテープカセットなどにお
いて、磁気テープの走行をガイドする場合などに使用す
るガイドローラに関し、特にガイドローラ自身に吸音効
果をもたせることができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】テープカセットにおいては、一般に図3
に示したようにガイドローラ101…101が回転中心
軸102…102に回転自在に取付けられていて、これ
らガイドローラ101…101により磁気テープ103
の走行をガイドするようになっている。
【0003】そして、上記ガイドローラ101…101
は図4に示したように、非発泡の硬質の合成樹脂によ
り、厚肉の円筒状に形成されていて、外周面105に磁
気テープ103を懸架し、内周面106に回転中心軸1
02を挿入することにより、該回転中心軸102に回転
自在に取付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ガイドローラ101は合成樹脂により厚肉の円筒状に形
成されていたために、成形時に所謂合成樹脂のヒケによ
り、ガイドローラ101の内,外周面106,105に
凹部が発生し、磁気テープ103等の円滑な走行を阻害
するという問題点があった。
【0005】そこで、上記ヒケの問題を解決するため
に、図5に示したように、内,外周面106,105の
間に空隙部107,108を形成したガイドローラ11
1も開発されるに至った。
【0006】しかし、上記内,外周面106,105の
間に空隙部107,108を形成したガイドローラ11
1にも次に述べるような問題点があった。
【0007】(1)無発泡の硬質の合成樹脂でガイドロ
ーラ111を形成していたために、該ガイドローラ11
1と回転中心軸102の接触面(摺接面)で発生した振
動や騒音(異音)等が外周面105側の磁気テープ10
3に伝わりやすい。
【0008】(2)上記内,外周面106,105間に
形成した空隙部107,108で騒音等が増幅、拡大さ
れる虞がある。
【0009】本発明は上記従来の問題点を解決すること
を目的として為されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のガイドローラに
あっては、内,外周面を非発泡合成樹脂で形成し、上記
内,外周面間の間層部を発泡合成樹脂で形成した。
【0011】
【作用】ガイドローラが回転する際に、その内周面と回
転中心軸の外周面との間で発生した振動や騒音等は、ガ
イドローラの内,外周面間に存在する発泡合成樹脂によ
り吸収されて、外周面側の磁気テープ等に伝達されるの
が抑制される。
【0012】
【実施例】次に本発明を図1〜図2を参照して説明す
る。
【0013】1は本発明のガイドローラであり、該ガイ
ドローラ1は厚肉の円筒状に形成されていて、内周側の
軸受孔2内に挿入した回転中心軸102に回転自在に取
付けられていて、外周側で磁気テープの走行をガイドす
るようになっている。
【0014】上記ガイドローラ1の内,外周面3,4は
非発泡合成樹脂により形成されている。
【0015】上記ガイドローラ1の内周面3の表面は平
滑に形成されていて、回転中心軸102に取付けたとき
に、ガイドローラ1を円滑に回転させることができるよ
うになっていると共に、外周面4の表面も平滑に形成さ
れていて、磁気テープ等を円滑に走行させることができ
るようになっている。
【0016】また、上記非発泡合成樹脂の内,外周面
3,4間の間層部5は発泡合成樹脂で形成されている。
【0017】そして、上記ガイドローラ1の回転時に、
該ガイドローラ1と上記回転中心軸102の接触面で発
生する振動や騒音等を上記発泡合成樹脂の間層部5で吸
収することにより、上記振動や騒音等が上記外周面4に
接触しながら走行する磁気テープ等に伝わるのを防止す
るようになっている。
【0018】実施例のガイドローラ1は発泡剤をブレン
ドしたポリプロピレンで形成されている。
【0019】そして、上記内,外周面3,4は上記発泡
剤をブレンドしたポリプロピレンの発泡を抑制すること
により、非(未)発泡ポリプロピレンで形成され、上記
内,外周面3,4間の間層部5は発泡を促進させて、無
数のセル状の気泡を設けた発泡ポリプロピレンで形成さ
れている。
【0020】上記発泡剤をブレンドしたポリプロピレン
で非発泡の内,外周面3,4と、充分に発泡した間層部
5を一体的に形成するために、ポリプロピレンの樹脂温
度を、発泡剤を含まずに成形する場合のポリプロピレン
(以下100%PPという)の樹脂温度よりも若干高め
にする一方、成形金型の温度は100%PPの場合の金
型温度よりも若干、低目に設定しておく。
【0021】例えば、100%PPの溶融樹脂温度を1
80℃とし、成形金型温度を55℃とした場合に、発泡
剤50%ブレンドポリプロピレンとして、発泡成形用テ
ナイトポリプロピレン・マスターバッチ(商標名)の溶
融樹脂温度は、上記100%PPの場合よりも10℃高
い190℃に、また成形金型温度は、上記100%PP
の場合よりも7℃低い48℃に設定して、溶融樹脂を成
形金型内に注入すれば、成形金型の温度が低目になって
いるので、成形金型内に注入された溶融樹脂のうち成形
金型に接触する内,外周面3,4は成形金型によって冷
却され、急速に温度が低下し、発泡しないで固化して、
きめの細い所謂硬質のスキン層の内,外周面3,4が形
成されるが、これら内,外周面3,4間の間層部5の温
度低下速度は遅いので、該間層部5は充分に発泡してか
ら固化することになるのである。
【0022】なお、発泡剤ブレンドポリプロピレンは発
泡剤の含有率により、100%PPから発泡剤50%ブ
レンドポリプロピレンまでの範囲においては、樹脂温度
は180℃〜190℃の間で、また成形金型温度は55
℃〜48℃の範囲の温度に設定される。
【0023】実施例のガイドローラ1は以上、説明した
ような構成であって、発泡剤をブレンドしたポリプロピ
レンの溶融温度を100%PPの場合よりもやや高目の
温度にし、100%PPの場合よりもやや低目の温度に
した成形金型で成形するという簡単な方法で作ることが
できる。
【0024】そして、上記方法で作られたガイドローラ
1は、内,外周面3,4が上述したように、非発泡の、
きめの細い硬質のスキン層になっているので、回転中心
軸102に取付けた場合でも、該軸102を中心にして
円滑に回転し、また外周面4に沿って磁気テープを円滑
に走行させることができるのである。
【0025】なお、実施例では合成樹脂として、ポリプ
ロピレンを使用した場合を示したが、その他の合成樹脂
を使用してもよい。
【0026】また、発泡剤の種類、含有率も適宜に選択
される。
【0027】また、本発明でガイドローラとは回転しな
がら他の部材を移動させる場合などに使用する回転ガイ
ド部材を云い、リールやハブ等も含む。
【0028】
【発明の効果】本発明のガイドローラには次に述べるよ
うな効果がある。
【0029】(1)内,外周面を非発泡合成樹脂で形成
したので、内,外周面が発泡合成樹脂のものに較べて円
滑にガイドローラを回転させることができると共に、外
周面に沿って磁気テープ等を円滑に走行させることがで
きる。
【0030】(2)ガイドローラの内周面と、回転中心
軸の外周面の摺接面で発生した振動や騒音等を内,外周
面間の発泡合成樹脂で吸収し、振動や騒音が外周面に伝
わるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガイドローラの斜視図。
【図2】本発明のガイドローラの断面図。
【図3】テープカセットの斜視図。
【図4】従来例の断面図。
【図5】他の従来例の断面図。
【符号の説明】
1…ガイドローラ、2…軸受孔、3…内周面、4…外周
面、5…間層部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内,外周面を非発泡合成樹脂で形成し、
    上記内,外周面間の間層部を発泡合成樹脂で形成したこ
    とを特徴とするガイドローラ。
JP34255791A 1991-12-25 1991-12-25 合成樹脂製のガイドローラ及びガイドローラの製造方法 Expired - Fee Related JP3239404B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09198752A (ja) * 1996-01-23 1997-07-31 Fuji Parts:Kk 磁気テープ用ガイドローラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09198752A (ja) * 1996-01-23 1997-07-31 Fuji Parts:Kk 磁気テープ用ガイドローラ

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