JPH05173639A - 位置制御装置及びその制御方法 - Google Patents

位置制御装置及びその制御方法

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JPH05173639A
JPH05173639A JP33908691A JP33908691A JPH05173639A JP H05173639 A JPH05173639 A JP H05173639A JP 33908691 A JP33908691 A JP 33908691A JP 33908691 A JP33908691 A JP 33908691A JP H05173639 A JPH05173639 A JP H05173639A
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JP
Japan
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control
control system
drive control
value
drive
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JP33908691A
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English (en)
Inventor
Hidenori Sekiguchi
英紀 関口
Toru Kamata
徹 鎌田
Yuji Sakata
裕司 阪田
Fumio Tabata
文夫 田畑
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体製造装置等における精密位置決め用制御
装置及びその制御方法に関し、特に当該半導体製造装置
等のスループットの向上を図ることが可能になる位置制
御装置及びその制御方法の提供を目的とする。 【構成】第1の制御対象14と第2の制御対象15との相互
位置制御をする装置であって、前記第1の制御対象14を
駆動制御する第1の駆動制御系11と、前記第2の制御対
象15を駆動制御する第2の駆動制御系12と、前記第1の
駆動制御系11から出力される第1の制御信号S1と、前
記第2の駆動制御系12から出力される第2の制御信号S
2とを切り換える信号切換手段13とを具備し、前記信号
切換手段13は、制御選択信号SEに基づいて前記第1の
制御信号S1又は第2の制御信号S2を選択出力するこ
とを含み構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位置制御装置及びその
制御方法に関し、特に半導体製造装置等における精密位
置決め用制御装置に関する。
【0002】ステッパ等の半導体製造装置では、露光パ
ターンの微細化に伴って、1μm以下の位置決め精度が
必要である。また、ウエハの複数の位置にパターンを転
写するために100 mm以上の移動ストロークが必要であ
る。
【0003】このように、長い移動ストロークと、高精
度な位置決め精度という相反する目的をひとつのステー
ジで達成するのは困難なために、長い移動ストロークを
もち、かつ粗い位置決め精度をもつコースステージと、
短い移動ストロークで高い位置決め精度をもつファイン
ステージとを組み合わせて、長いストロークで高い位置
決め精度を実現している。
【0004】
【従来の技術】図14(a),(b)は、従来例に係る位
置制御装置を説明する図である。同図(a)は従来例に
係る位置制御装置の構成図であり、同図(b)は当該位
置制御装置の制御関係を示す説明図である。
【0005】図14(a)に示すように、位置制御装置
は、第1の位置検出器1Aと第1のフィードバック補償
器1Bと第1のアクチュエータ1Cと、コースステージ
4と、第2の位置検出器2Aと、第2のフィードバック
補償器2Bと、第2のアクチュエータ2Cと、ファイン
ステージ5から成るものである。
【0006】当該位置制御装置の動作は、例えば、コー
スステージ制御系1は、まず、第1の位置検出器1Aが
不図示の基礎部に対するコースステージ4の位置を検出
すると、第1のフィードバック補償器1Bによってコー
スステージ4の目標位置の設定をし、該設定に基づいて
第1のアクチュエータ1Cがコースステージ4の駆動を
する。
【0007】また、ファインステージ制御系2は、第2
の位置検出器2Aが、前記基礎部に対するファインステ
ージ5の位置を検出すると、第2のフィードバック補償
器2Bによってファインステージ5の目標位置を設定
し、該設定に基づいて第2のアクチュエータ2Cが、コ
ースステージ4上に搭載されたファインステージ5の駆
動をする。
【0008】以上の動作で、コースステージやファイン
ステージの位置決めを行う。図14(b)に示すように、
位置制御装置の制御系は2つに分かれており、コースス
テージ4の位置制御をするコースステージ制御系1とフ
ァインステージ5の位置制御をするファインステージ制
御系2とから成る。また、これらのコースステージ制御
系1とファインステージ制御系2とは、各々独立に制御
されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来例の位置
制御装置によれば、コースステージ制御系1と、ファイ
ンステージ制御系2とが別個にフィードバック制御され
ており、また、従来例の位置制御方法によれば、まずコ
ースステージ4をおおよその目標位置に位置決めし、そ
の後コースステージ上に搭載されたファインステージ5
による精密な位置決めを行うことによって位置制御を行
っていた。
【0010】当該位置制御方法によると、コースステー
ジ4の位置決めの際に生じる目標位置との誤差は、ファ
インステージ5が移動することによって補正している。
しかし、コースステージ制御系1(以下第1の駆動制御
系ともいう)と、ファインステージ制御系2(以下第2
の駆動制御系ともいう)とがまったく別個に制御されて
いるために、ファインステージの位置検出器2Aとは全
く無関係にコースステージ4が駆動する。
【0011】このため、コースステージ4の位置決め精
度が悪いと、ファインステージ5が位置補正のために大
きく移動しなければならない。しかし、ファインステー
ジ5が移動できる範囲は小さい。このため、コースステ
ージ4の位置決めの際に生じる誤差があまりに大きい
と、ファインステージ5による精密な位置補正ができな
くなるという問題が生じる。
【0012】そこで、このような問題を解決すべく、次
のような方法が提案されている。すなわち、まず、コー
スステージ4を目標の位置に位置決めし、その時の位置
をファインステージの位置を検出する第2の位置検出器
2Aで検出する。
【0013】次に、その位置検出結果に基づいてコース
ステージ4の目標位置を補正し、コースステージ4を補
正後の目標の位置に位置決めをする。次いで、ファイン
ステージ5の位置決めを行うという方法である。
【0014】この方法によれば、コースステージ4の位
置決め精度が多少粗くても、ファインステージ5が位置
補正の際に大きく移動することはない。しかし、この位
置制御方法によると、コースステージを2回位置決めす
る必要があるので、位置決めに要する時間がかかり、装
置のスループットが向上しないといった問題が生じる。
【0015】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、第1の駆動制御系と第2の駆動制
御系とを分離制御することなく、両制御系間の位置検出
器を自動切り換え制御し、第1の制御対象と第2の制御
対象との相互位置制御を正確かつ短時間に行うこと、及
び当該装置のスループットの向上を図ることが可能とな
る位置制御装置及びその制御方法の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明に係る位
置制御装置の原理図を示し、図2は、本発明に係る位置
制御装置の制御方法の原理図を示している。
【0017】本発明の位置制御装置は、図1に示すよう
に、第1の制御対象14と第2の制御対象15との相互位置
制御をする装置であって、前記第1の制御対象14を駆動
制御する第1の駆動制御系11と、前記第2の制御対象15
を駆動制御する第2の駆動制御系12と、前記第1の駆動
制御系11から出力される第1の制御信号S1と、前記第
2の駆動制御系12から出力される第2の制御信号S2と
を切り換える信号切換手段13とを具備し、前記信号切換
手段13は、制御選択信号SEに基づいて前記第1の制御
信号S1又は第2の制御信号S2を選択出力することを
特徴とする。
【0018】なお、本発明の位置制御装置において、前
記第2の駆動制御系12と前記信号切換手段13との間に接
続された異常検出手段16を具備し、前記異常検出手段16
は、第2の駆動制御系12の異常動作を検出して前記信号
切換手段13に制御選択信号SEを出力することを特徴と
する。
【0019】さらに、本発明の位置制御装置において、
前記第1の駆動制御系11は、第1の制御対象14の位置を
検出する第1の位置検出手段11Aと、前記第1の駆動制
御系11と第2の駆動制御系12間の制御調整をする位置補
正手段11Bと、前記第1の制御対象14を駆動する第1の
駆動制御手段11Cとから成り、前記第2の駆動制御系12
は、第2の制御対象15の位置を検出する第2の位置検出
手段12Aと、前記第2の制御対象15を駆動する第2の駆
動制御手段12Bから成ることを特徴とする。
【0020】また、本発明の位置制御装置の第1の制御
方法は、図2(a)に示すように、第1の駆動制御系11
により駆動制御される第1の制御対象14と第2の駆動制
御系12により駆動制御される第2の制御対象15との相互
位置制御をする方法であって、図2(c)のフローチャ
ートに示すように、まずステップP1で、ある制御範囲
に基づいて第2の制御信号S2により第1又は2の制御
対象14,15 を制御する第1の制御処理をし、前記制御範
囲を越えた場合に、ステップP3で、第1の制御信号S
1により第1の駆動制御系11を制御する第2の制御処理
をすることを特徴とする。
【0021】なお、本発明の位置制御装置の第1の制御
方法において、ステップP3Aで前記第2の制御処理
は、第2の駆動制御系12の制御範囲を越えた場合に、該
第1の駆動制御系11の制御量を第2の駆動制御系12の制
御量に演算補正処理をすることを特徴とする。
【0022】また、本発明の第1の制御方法において、
前記演算補正処理は、ステップP3Bで第1の駆動制御
系11により検出される第1の位置検出値PE に補正利得
Gを乗じ、さらに、前記結果値に補正偏差Oを加算する
ことを特徴とする。
【0023】さらに、本発明の位置制御装置の第2の制
御方法は、本発明の位置制御装置の第1の制御方法であ
って、前記演算補正処理は、第1の駆動制御系11により
検出される任意の2点間に係る第1の位置検出値PE1
E2と、前記第2の駆動制御系12により検出される任意
の2点間に係る第2の位置検出値PL1,PL2とに基づい
て前記補正利得Gと補正偏差Oを求めることを特徴とす
る。
【0024】また、本発明の位置制御装置の第3の制御
方法は、本発明の位置制御装置の第1,第2の制御方法
であって、前記演算補正処理は、第1の駆動制御系11に
より検出される任意の2点間に係る第1の位置検出値P
E1,PE2と、前記第2の駆動制御系12により検出される
任意の2点間に係る第2の位置検出値PL1,PL2が、第
1,第2の駆動制御系11,12により検出される複数の第
1,第2の位置検出値PE ,PL において、前記第1の
位置検出値PE の最小値PEmin及び最大値PEm axと、前
記第2の位置検出値PL の最小値PLmin及び最大値P
Lmaxとに基づいて前記補正利得Gと補正偏差Oを求める
ことを特徴とする。
【0025】さらに、本発明の位置制御装置の第4の制
御方法は、本発明の位置制御装置の第1の制御方法であ
って、前記演算補正処理は、第1の駆動制御系11により
検出される複数の第1の位置検出値PEnと、前記第2の
駆動制御系12により検出される複数の第2の位置検出値
Lnとを保持し、前記保持した複数の第1の位置検出値
Enと第2の位置検出値PLnとの相関関係を求め、前記
相関関係に基づいて補正利得Gと補正偏差Oを求めるこ
とを特徴とし、上記目的を達成する。
【0026】
【作 用】本発明の位置制御装置によれば、図1に示す
ように、第1の制御信号S1と、第2の制御信号S2と
を切り換える信号切換手段13とを具備し、該信号切換手
段13は、制御選択信号SEに基づいて第1の制御信号S
1又は第2の制御信号S2を選択出力している。
【0027】例えば、第2の駆動制御系12と信号切換手
段13との間に接続された異常検出手段16を具備し、該異
常検出手段16は、第2の駆動制御系12の異常動作を検出
して信号切換手段13に制御選択信号SEを出力してい
る。
【0028】このため、第2の駆動制御系12から出力さ
れる第2の制御信号S2を第1の駆動制御系11に直接取
り込んで駆動制御をすることが可能になり、第1の駆動
制御系と第2の駆動制御系とを分離制御することなく両
制御系間の位置検出手段の自動切り換え制御をすること
が可能になる。
【0029】これにより、第2の位置検出手段12Aに異
常動作が発生したときなどにも、第1の位置検出手段11
Aに切り換わる自動切り換え制御をし、第1の駆動制御
系11による駆動制御をすることが可能になる。
【0030】また、本発明の位置制御装置の第1の制御
方法によれば、図2(c)のステップP1で、第2の位
置検出手段12Aのある制御範囲に基づいて第2の位置検
出手段12Aにより第1又は2の制御対象14,15 を制御す
る第1の制御処理をし、その後、制御範囲を越えて制御
信号SEが出力された場合に、ステップP3で第1の位
置検出手段11Aにより第1の制御対象14を制御する第2
の制御処理をしている。
【0031】ここで、第1,第2の制御処理について図
を参照しながら詳述する。図2(a)は本発明の位置制
御装置の制御方法に係る第1の制御処理の説明図であ
り、同図(b)は本発明の位置制御装置の制御方法に係
る第2の制御処理の説明図である。
【0032】第1の制御処理は、図2(a)に示すよう
に、第2の位置検出手段12Aにより、第1または第2の
制御対象14,15 を制御する処理である。この処理では、
第1の位置検出手段11Aは使用しない。
【0033】また、第2の制御処理は、図2(b)に示
すように、第1の位置検出手段11Aにより第1の制御対
象14を制御する処理である。この処理では、第2の駆動
制御系12は使用せず、従って、第2の制御対象15は制御
されない。
【0034】このため、第1の制御処理時には、精度の
よい第2の位置検出手段12Aにより第1の制御対象14が
制御される。そのために第1の制御対象14の位置制御の
精度が向上する。
【0035】なお、本発明の位置制御装置の第1の制御
方法において、第2の制御処理は、第2の駆動制御系12
の制御範囲を越えた場合に、図2(b)のステップP3
Aで該第1の駆動制御系11の制御量を第2の駆動制御系
12の制御量に演算補正処理をしている。
【0036】また、当該演算補正処理は、第1の駆動制
御系11により検出される第1の位置検出値PE に補正利
得Gを乗じ、さらに、結果値に補正偏差Oを加算してい
る。なお、ここでは補正利得Gを一定値にとっている。
【0037】このため、第2の位置検出手段12Aが使用
できない場合でも、第1の位置検出手段11Aを使用し
て、第1の制御対象14を位置制御することが可能にな
る。さらに、第1の駆動制御系11の制御量と第2の駆動
制御系12の制御量との間に分解能その他の質的又は量的
な単位の差異があるときでも、一方の駆動制御系で用い
ている制御量を他方の駆動制御系で用いることが可能に
なり、位置検出手段の切替えによる制御処理の変更が円
滑に行われる。
【0038】本発明の位置制御装置の第2の制御方法に
よれば、本発明の位置制御装置の第1の制御方法であっ
て、演算補正処理は、第1の駆動制御系11により検出さ
れる任意の2点間に係る第1の位置検出値PE1,P
E2と、第2の駆動制御系12により検出される任意の2点
間に係る第2の位置検出値PL1,PL2とに基づいて補正
利得Gと補正偏差Oを求めている。
【0039】このため、位置や条件などによって、予め
設定した値から変化する補正利得Gを算出して求めるこ
とにより、補正利得Gを一定値にして補正偏差Oのみを
求める場合に比して、より円滑に制御処理の変更が可能
になる。
【0040】本発明の位置制御装置の第3の制御方法に
よれば、本発明の位置制御装置の第1,第2の制御方法
であって、演算補正処理は、第1の駆動制御系11により
検出される任意の2点間に係る第1の位置検出値PE1
E2と、第2の駆動制御系12により検出される任意の2
点間に係る第2の位置検出値PL1,PL2が、第1,第2
の駆動制御系11,12により検出される複数の第1,第2
の位置検出値PE ,P L において、第1の位置検出値P
E の最小値PEmin及び最大値PEmaxと、第2の位置検出
値PL の最小値PLmin及び最大値PLmaxとに基づいて補
正利得Gと補正偏差Oを求めている。
【0041】このため、極力離れた2点を通る直線を用
いて補正利得Gと補正偏差Oを算出することが可能にな
るので、補正利得Gを一定値にして補正偏差Oのみを求
める場合や、任意の2点間に係る位置検出値に基づいて
補正利得Gと補正偏差Oを求める場合などに比して、よ
り円滑に制御処理の変更が可能になる。
【0042】本発明の位置制御装置の第4の制御方法に
よれば、本発明の位置制御装置の第1の制御方法であっ
て、演算補正処理は、第1の駆動制御系11により検出さ
れる複数の第1の位置検出値PEnと、第2の駆動制御系
12により検出される複数の第2の位置検出値PLnとを保
持し、保持した複数の第1の位置検出値PEnと第2の位
置検出値PLnとの相関関係を、例えば最小二乗法によっ
て求め、相関関係に基づいて補正利得Gと補正偏差Oを
求めている。
【0043】このため、複数のデータをもとにして第1
の位置検出値PEnと第2の位置検出値PLnとの相関関係
を求めることにより、測定誤差をさらに小さく抑えるこ
とができる。
【0044】これにより、より円滑に制御処理の変更が
可能になる。
【0045】
【実施例】次に図を参照しながら本発明の実施例につい
て説明をする。図3〜図13は、本発明の実施例に係る位
置制御装置及びその制御方法を説明する図である。
【0046】(1)第1の実施例 図3は、本発明の各実施例に係る位置制御装置の構成図
であり、図4は本発明の各実施例に係る位置制御装置の
ステージ駆動部と、位置検出部との関係を説明する補足
説明図である。
【0047】図5は、本発明の各実施例に係る位置制御
装置の制御方法を説明するフローチャートである。ま
た、図6は本発明の各実施例に係るゲイン・オフセット
を説明する補足説明図である。さらに、図7は、本発明
の第1の実施例に係るゲイン・オフセット設定処理方法
を説明するフローチャートである。
【0048】例えば、ステッパーなどの露光装置に使用
されるXYステージに応用可能な位置制御装置は、図3
において、コースステージ制御系21と、ファインステー
ジ制御系22と、信号切替器23と、コースステージ24と、
ファインステージ25と、エラー検出器26から成るもので
ある。また、ここではX軸方向の駆動制御のみについて
説明をする。なお、Y軸方向の駆動制御はX軸方向の駆
動制御と同様に行われるため、説明を省略する。
【0049】すなわち、コースステージ制御系21は、第
1の駆動制御系11の一実施例であり、コースステージ位
置検出部21Aと、位置補正部31と、コースステージ駆動
制御部33から成り、コースステージ24の駆動制御をする
ものである。
【0050】コースステージ位置検出部21Aは、第1の
位置検出手段11Aの一実施例であり、ロータリーエンコ
ーダ21aと、カウンタ21bから成り、コースステージ24
の位置を検出するものである。
【0051】当該コースステージ位置検出部21Aの機能
は、例えば、後述するモータ33cが回転すると、ロータ
リーエンコーダ21aがモータ33cの回転量を電気信号に
変換する。また、この電気信号をカウンタ21bがカウン
トし、コースステージ24の位置を検出する。
【0052】位置補正部31は、位置補正手段11Bの一実
施例であり、乗算器31aと、加算器31bと、ゲイン演算
器31cと、オフセット演算器31dと、ゲイン・オフセッ
ト設定器31eから成るものであって、コースステージ制
御系21と、ファインステージ制御系22との間の位置検出
データの精度を調整するものである。
【0053】例えば、乗算器31a、加算器31bは、入力
されてくる2つの信号をそれぞれ乗算,加算して出力す
るものであり、ゲイン演算器31c,オフセット演算器31
dはゲイン・オフセット設定器31eからのデータに基づ
いて位置検出データの単位を調整するゲインG,オフセ
ットOを算出するものである。なお、ゲインG,オフセ
ットOについては後に詳述する。
【0054】ゲイン・オフセット設定器31eは、カウン
タ21bとレーザ測長器22Aからの位置検出データを入
力、保持するものである。また、コースステージ駆動制
御部33は、第1の駆動制御手段11Cの一実施例であり、
コースステージ制御器33aと、モータアンプ33bと、モ
ータ33cから成り、コースステージ24を駆動するもので
ある。
【0055】例えば、コースステージ制御器33aはコー
スステージ駆動制御部33の入出力を制御するものであ
る。モータアンプ33bと、モータ33cはコースステージ
24を直接駆動するものである。
【0056】ファインステージ制御系22は、第2の駆動
制御系12の一実施例であり、レーザ測長器22Aと、ファ
インステージ駆動制御部43から成るものである。レーザ
測長器22Aは、第2の位置検出手段12Aの一実施例であ
り、図示しない基礎部に対するファインステージ25の位
置を検出するものである。
【0057】ファインステージ駆動制御部43は、第2の
駆動制御手段12Bの一実施例であり、ファインステージ
制御器43aと、圧電素子アンプ43bと、圧電素子43cか
ら成り、コースステージ24上に搭載されたファインステ
ージ25を駆動するものである。
【0058】信号切替器23は、入力されてくる複数の信
号を選択するものであり、この場合は、後述するエラー
信号SE1に基づいて、加算器31bから出力されるコー
スステージ制御系21に係るコースステージ制御信号S11
と、レーザ測長器22Aから出力されるファインステージ
制御系22に係るファインステージ制御信号S21とのいず
れかを選択して出力するものである。なお、コースステ
ージ制御信号S11は第1の制御信号S1の一実施例であ
り、ファインステージ制御信号S21は第2の制御信号S
2の一実施例である。
【0059】また、コースステージ24は、モータ33c等
によって駆動されて、長い移動ストロークで移動するも
のである。ファインステージ25は、圧電素子43cによっ
て駆動され、短い移動ストロークで緻密な移動をするも
のであり、この上にウエハ等の被処理対象物が搭載され
る。
【0060】エラー検出器26は、ファインステージ25が
レーザ測長器22Aの検出範囲を越えたりしてレーザ測長
器22Aによる検出が不可能になったとき、その異常を検
出してエラー信号SE1を出力するものである。これ
は、例えば、ウエハのファインステージへの装着、脱着
(以下ではウエハローディングと呼ぶ)時には、レーザ
測長器の測定範囲を越えてコースステージを移動させる
必要があるが、そのような場合はエラー信号SE1が出
力される。
【0061】以下で、当該装置の第1,第2の制御対象
となるコースステージ24,ファインステージ25につい
て、図4を参照しながら詳述する。図4は本発明の各実
施例に係る位置制御装置のステージ駆動部と、位置検出
部との関係を説明する補足説明図である。
【0062】最初に、ステージ駆動部について説明す
る。図4に示すように、上述のコースステージ24はX軸
コースステージ24XとY軸コースステージ24Yの2つに
分かれており、X軸コースステージ24Xの上部にY軸コ
ースステージ24Yが設けられている。
【0063】X軸コースステージ24XとY軸コースステ
ージ24Yは、X軸用ボールネジBXとY軸用ボールネジ
BYにそれぞれ接続されており、これらに接続されてい
るX軸用モータMX、Y軸用モータMYによって駆動さ
れる。こうしてX軸コースステージ24XとY軸コースス
テージ24YはX軸,Y軸方向に移動する。
【0064】なお、X軸用モータMX、Y軸用モータM
Yは、図3のモータ33cに対応するものである。Y軸コ
ースステージ24Yの上にはファインステージ25が設けら
れている。また、ファインステージ25の側面にはX軸用
圧電素子PXとY軸用圧電素子PYが設けられており、
かつY軸コースステージ24Yに固定されている。これら
の圧電素子は、電圧をかけると伸縮する。そのため、こ
れらの圧電素子を側面に持つファインステージ25は、圧
電素子に加えられた電圧によってY軸コースステージ24
Y上をX軸,Y軸方向に移動する。
【0065】以上のようにしてX軸コースステージ24
X,Y軸コースステージ24Y,ファインステージ25は駆
動される。次に、ステージ駆動部と位置検出部との関係
について説明する。
【0066】まず、コースステージ24の位置検出を以下
で述べる。図4に示すように、コースステージを駆動す
るX軸用モータMX、Y軸用モータMYにはX軸用ロー
タリーエンコーダRX,Y軸用ロータリーエンコーダR
Yがそれぞれ設けられている。
【0067】これらのロータリーエンコーダRX,RY
は、X軸用モータMX,Y軸用モータMYの回転を信号
に変換するものである。この信号を、不図示のカウンタ
21bがカウントすることによって、不図示の基礎部に対
するコースステージの位置を検出する。なお、上記X軸
用ロータリーエンコーダRX,Y軸用ロータリーエンコ
ーダRYは、図3のロータリーエンコーダ21aに対応し
ている。
【0068】次に、ファインステージ25の位置検出を以
下で述べる。図4に示すように、ファインステージ25の
側面にはミラーMが設けられており、ステージの外部の
基礎部にはX軸用レーザ測長器XLと、Y軸用レーザ測
長器YLとが設けられている。
【0069】これらの測長器XL,YLは、レーザー光
を発射し、ファインステージ25の側面に設けられている
ミラーMから反射されるレーザー光を検出することによ
って、微妙な位置変化を検出するものである。このよう
にして、ファインステージ25の基礎部に対する位置が検
出される。なお、X軸用レーザ測長器XL、Y軸用レー
ザ測長器YLは、図3のレーザ測長器22Aに対応してい
る。
【0070】以上のようにしてX軸コースステージ24
X,Y軸コースステージ24Y,ファインステージ25の位
置は検出される。このようにして、本発明の各実施例に
係る位置制御装置によれば、コースステージ制御信号S
11と、ファインステージ制御信号S21とを切り換える信
号切換器23と、ファインステージ制御系22と信号切換器
23との間に接続されたエラー検出器26を具備している。
【0071】また、該エラー検出器26は、例えばウエハ
ローディング時のように、レーザ測長器の測定範囲を逸
脱して、位置検出が不可能になるというようなファイン
ステージの位置検出器22Aの異常動作を検出して、信号
切換器23にエラー信号SE1を出力している。そして、
当該信号切換器23は、該エラー信号SE1に基づいてコ
ースステージ制御信号S11又はファインステージ制御信
号S21を選択して出力している。
【0072】このため、ファインステージ制御系22から
出力されるファインステージ制御信号S21をコースステ
ージ制御系21に直接取り込んで駆動制御をすることがで
きるので、ファインステージの位置検出器であるレーザ
測長器22Aに異常動作が発生したときなどに、位置検出
器をコースステージの位置検出器に切り換える自動切り
換え制御をすることが可能になる。
【0073】これにより、従来問題となっているような
第1の駆動制御系の位置決め誤差による第2の駆動制御
系の位置決め不能の問題や、第1の駆動制御系を2回位
置決めすることによるスループットの低下の問題を防止
することが可能となる。
【0074】以下で本発明の第1の実施例に係る位置検
出装置の制御方法について当該装置の動作を補足しなが
ら説明する。図5は本発明の各実施例に係る位置検出装
置の制御方法を説明するフローチャートである。
【0075】まず、ステップP1でレーザ測長器22Aの
位置検出処理に基づいて、位置制御処理を行う。このと
き、ファインステージ25の位置がレーザ測長器22Aによ
って検出され、コースステージの位置制御と、もし必要
ならばファインステージの位置制御がいずれもレーザ測
長器22Aによってなされている。
【0076】次に、ステップP2で、レーザ測長器22A
による位置検出が可能かどうかの判定処理を行う。検出
可能な場合(Yes)は再度ステップP1に戻り位置制
御処理を行う。また、検出不可能な場合(No)はステ
ップP3に移行する。
【0077】なお、ステップP2で検出不可能の際は、
レーザ測長器22Aの異常をエラー検出器26が検出し、エ
ラー信号SE1が信号切替器23に出力される。次いで、
ステップP3で、ゲイン・オフセット設定処理を行う。
ここで、ゲインGとは、補正利得の一実施例であって、
カウンタ21bによる位置検出値(以下エンコーダカウン
タ値という)PE と、レーザ測長器22Aによる位置検出
値(以下レーザ測長値という)PL との間の単位を調整
する比例定数である。
【0078】すなわち、カウンタ21bと、レーザ測長器
22Aの測定分解能には、著しい差異がある。このため、
一方の位置検出値をそのまま他方で用いることが出来な
い。そこで、ある比例定数を位置検出値に乗じて、単位
の差を調整する。この比例定数がゲインGである。
【0079】また、測定器は何れも相対位置の測定をす
るものであるので、カウンタ21bと、レーザ測長器22A
の測定に係る原点(基準値)が一致していないと、2つ
の制御系間の位置検出値間にずれが生じ、たとえゲイン
を乗じても、一方の位置検出値をそのまま他方で用いる
ことが出来なくなる。そこで、そのずれを調整するため
に、オフセットOを加算して、調整する。なお、オフセ
ットOは、補正偏差の一実施例である。
【0080】ここで、図6は、本発明の各実施例に係る
位置制御装置の制御方法の補足説明図であり、エンコー
ダカウンタ値PE と、レーザ測長値PL との相関関係を
示すグラフである。
【0081】図6において、横軸にエンコーダカウンタ
値PE をとり、縦軸にレーザ測長値PL をとっている。
図6における直線は、エンコーダカウンタ値PE と、レ
ーザ測長値PL との関係を示している。この直線におけ
る傾きがゲインGであり、P L 軸の切片がオフセットO
である。
【0082】このようなゲインG,オフセットOを設定
する際に、該設定処理は、位置補正部31によってなされ
る。次に、図5のステップP3に係るゲイン・オフセッ
ト設定処理について図7を参照しながら補足説明をす
る。
【0083】図7は本発明の第1の実施例に係るゲイン
・オフセット設定処理方法を説明するフローチャートで
ある。まず、図7のステップP1で、エンコーダカウン
タ値PE の入力処理をする。このとき、該エンコーダカ
ウンタ値PE が、ゲイン・オフセット設定器31eに出力
される。
【0084】次に、ステップP2で、レーザ測長値PL
の入力処理をする。このとき、レーザ測長値PL がゲイ
ン・オフセット設定器31eに出力される。次いで、ステ
ップP3で、オフセットOの算出処理を行う。このと
き、ゲイン・オフセット設定器31eから出力されるエン
コーダカウンタ値PE と、レーザ測長値PL と、予め設
定されていて、ゲイン・オフセット設定器31eに保持さ
れているゲインGとに基づいて、オフセットOが、 O=PL −G×PE (1) なる式によって算出される。
【0085】次に、ステップP4で、終了確認の判定処
理が行われ、終了してよいならば終了し、終了できなけ
ればステップP1に戻って再度当該処理を繰り返すこと
になる。こうして、ゲイン・オフセットの設定処理が行
われる。
【0086】このようにして求められたゲインG,オフ
セットOは、位置補正部31によって、 PL =O+G×PE (2) となる変換式によって、コースステージ制御に係る位置
検出に用いられる。
【0087】以下で、図5に戻って、位置検出装置の制
御方法について再び述べる。図5のステップP4で、コ
ースステージ制御系21による位置制御処理を行う。この
とき、エラー信号SE1に基づいて、信号切替器23がコ
ースステージ制御系21側に切り換わり、エンコーダカウ
ンタ値に基づいてコースステージ制御をする。
【0088】以上のようにして、本発明の第1の実施例
に係る位置制御装置の制御方法によれば、図5のステッ
プP1でレーザ測長器22Aの位置検出可能な範囲内でレ
ーザ測長値に基づいてコースステージ制御系21と、もし
必要ならばファインステージ制御系22の位置制御処理を
し、当該範囲を越えた場合に、ステップP2でエラー検
出器26から出力されるエラー信号SE1を検出し、ステ
ップP4でエンコーダカウンタ値に基づいてコースステ
ージ制御系の位置制御処理をしている。
【0089】このため、レーザ測長器22Aが測定可能な
場合には、ファインステージ制御系22のみならずコース
ステージ制御系21も精度の良いレーザ測長値で位置制御
されるために、コースステージの位置決め精度が向上
し、そのためにファインステージの移動量が減少するこ
とで最終的にファインステージの位置決めを短時間で確
実に行うことが可能となる。
【0090】また、本実施例に係る位置制御装置の制御
方法によれば、コースステージ制御系による位置制御処
理の際に、コースステージ制御系の位置検出値であるエ
ンコーダカウンタ値PE を、ファインステージ制御系の
位置検出値であるレーザ測長値PL に、演算補正処理を
している。
【0091】例えば、コースステージ制御系により検出
されるエンコーダカウンタ値PE にゲインGを乗じ、さ
らに、結果値にオフセットOを加算してレーザ測長値P
L に変換するような演算補正処理をしている。
【0092】このため、エンコーダカウンタ値PE とレ
ーザ測長値PL との間に分解能などの差異があるときで
も、演算補正処理によりファインステージ制御系で用い
ている制御量とコースステージ制御系で用いている制御
量を同じ単位にすることが可能になり、両制御系の位置
検出手段の切替えが円滑かつ安定に行われる。
【0093】(2)第2の実施例 以下で、本発明の第2の実施例について図8,図9を参
照しながら説明する。図8は、本発明の第2の実施例に
係る位置制御装置の制御方法を説明するフローチャート
であり、図9は本発明の第2の実施例に係るゲイン・オ
フセット設定処理の補足説明図である。
【0094】本実施例においては、第1の実施例に係る
位置制御装置の制御方法において、図5のステップP3
に示すゲイン・オフセット設定処理の内容が異なるだけ
であり、他の部分は第1の実施例と同様なので、当該ゲ
イン・オフセット設定処理の内容のみ説明する。よっ
て、図8のフローチャートも、ゲイン・オフセット設定
処理の内容を示している。
【0095】まず、図8のステップP1で、エンコーダ
カウンタ値PE1の入力処理をする。このとき、該エンコ
ーダカウンタ値PE1が、ゲイン・オフセット設定器31e
に出力され、保持される。
【0096】次に、エンコーダカウンタ値PE1を入力し
たのとほぼ同時に、ステップP2で、レーザ測長値PL1
の入力処理をする。このとき、該レーザ測長値PL1がゲ
イン・オフセット設定器31eに出力され、保持される。
【0097】次いで、ステップP3で、PE1と異なるエ
ンコーダカウンタ値PE2の入力処理をする。このとき、
該エンコーダカウンタ値PE2が、ゲイン・オフセット設
定器31eに出力され、保持される。
【0098】次に、エンコーダカウンタ値PE2を入力し
たのとほぼ同時に、ステップP4で、PL1と異なるレー
ザ測長値PL2の入力処理をする。このとき、該レーザ測
長値PL2がゲイン・オフセット設定器31eに出力され、
保持される。
【0099】次いで、ステップP5で、予め設定され、
保持されている閾値データPthと、エンコーダカウンタ
値PE1とPE2との差の絶対値との比較処理をする。も
し、P E1とPE2との差の絶対値が閾値データPthよりも
大きい場合(Yes)は、ステップP6に移行するが、
逆に小さい場合(No)は再びステップP3に戻り、エ
ンコーダカウンタ値PE2,レーザ測長値PL2の入力処理
をする。
【0100】次に、ステップP6で、ゲインGの算出処
理を行い、ステップP7で、オフセットOの算出処理を
行う。これらの算出処理について図9を参照しながら説
明する。
【0101】ここで、図9は、図6と同様に、エンコー
ダカウンタ値PE とレーザ測長値P L とを軸にとったグ
ラフである。ステップP1,P2で保持したエンコーダ
カウンタ値PE1、レーザ測長値PL1の組を図9の平面上
に示すと、A(PE1,PL1)点になる。次にステップP
3,P4で保持したPE2,PL2の組を図9の平面上に示
すと、これはA点と異なる時点で検出されたものなの
で、A点と異なるB(PE2,PL2)点になる。
【0102】すると、図9に示すようなA,Bの2点を
通る直線を描くことができる。この直線の傾きがゲイン
Gであり、PL での切片がオフセットOになるので、こ
の直線の式が求められれば、ゲイン,オフセットが求ま
る。
【0103】2点を通る直線の式は、数学的な公式です
ぐ求まり、これによると、ゲインGは G=(PL2−PL1)/(PE2−PE1) オフセットOは O=(PL1E2−PL2E1)/(PE2−PE1) で求まる。
【0104】ところで、このA,Bの2点は、グラフに
示す平面上で、あまり近い位置にあると、2点を通る直
線の誤差が大きく、よって正確なゲイン,オフセットが
求まらない。ステップP5で、閾値データPthと、エン
コーダカウンタ値PE1とPE2との差の絶対値との比較処
理をしたのはこのためであって、ある程度2点間の距離
が離れていないとゲイン,オフセットの算出をしないよ
うになっている。
【0105】図8に戻って、位置制御装置の制御方法に
ついて説明を続ける。次に、図8のステップP8で、終
了確認の判定処理が行われ、終了してよい場合(Ye
s)は終了し、終了できない場合(No)はステップP
3に戻って再度当該処理を繰り返すことになる。
【0106】こうして、本発明の第2の実施例に係る位
置制御装置の制御方法によれば、異なる時点でのエンコ
ーダカウンタ値とレーザ測長値との組(PE1,PL1)と
(P E2,PL2)を通る直線を用いてエンコーダカウンタ
値とレーザ測長値との相関関係を求めることによってゲ
インとオフセットとを算出している。
【0107】このため、条件や、検出する位置などによ
って、予め設定した値から若干変化するゲインを検出す
る位置ごとにその都度算出している。これにより、第1
の実施例のように、ゲインを一定値にとってオフセット
のみを求める場合に比して、測定誤差が少なく、精度の
高いゲイン・オフセットの設定及び円滑な位置検出手段
の切替えが可能になる。
【0108】(3)第3の実施例 以下で、本発明の第3の実施例について図10, 図11を参
照しながら説明する。図10は、本発明の第3の実施例に
係る位置制御装置の制御方法を説明するフローチャート
であり、図11は本発明の第3の実施例に係るゲイン・オ
フセット設定処理の補足説明図である。
【0109】本実施例においては、第2の実施例と同様
に、第1の実施例に係る位置制御装置の制御方法におい
て、図5のステップP3に示すゲイン・オフセット設定
処理の内容が異なるだけであり、他の部分は第1の実施
例と同様なので、当該ゲイン・オフセット設定処理の内
容のみ説明する。よって、図10のフローチャートも、ゲ
イン・オフセット設定処理の内容を示している。
【0110】まず、図10のステップP1で、エンコーダ
カウンタ値PE1の入力処理をする。このとき、該エンコ
ーダカウンタ値PE1が、ゲイン・オフセット設定器31e
に出力され、保持される。
【0111】次に、ステップP2で、レーザ測長値PL1
の入力処理をする。このとき、該レーザ測長値PL1がゲ
イン・オフセット設定器31eに出力され、保持される。
次いでステップP3で、エンコーダカウンタ値PE1と、
予め保持しているエンコーダカウンタ値の最小値PEmin
との比較処理を行う。もし、PE1がPEminよりも小さい
場合(Yes)はステップP4に移行し、逆に大きい場
合(No)はステップP5に移行する。
【0112】ステップP4では、PEminよりもPE1のほ
うが小さいので、PE1を新たなエンコーダカウンタ値の
最小値として設定処理する。さらに、そのときのレーザ
測長値PL1を、レーザ測長値の新たな最小値PLminとし
て設定処理する。
【0113】ステップP5では、PE1と予め保持してい
るエンコーダカウンタ値の最大値P Emaxとの比較処理を
行う。もし、PE1がPEmaxよりも大きい場合(Yes)
はステップP6に移行し、逆に小さい場合(No)はス
テップP7に移行する。
【0114】ステップP6では、PEmaxよりもPE1のほ
うが大きいので、PE1を新たなエンコーダカウンタ値の
最大値として設定処理する。さらに、そのときのレーザ
測長値PL1を、レーザ測長値の新たな最大値PLmaxとし
て設定処理する。
【0115】ステップP7では、予め設定され、保持さ
れている閾値データPthと、エンコーダカウンタ値P
EmaxとPEminとの差(PEmax−PEmin)の絶対値との比
較処理をする。もし、(PEmax−PEmin)の絶対値が閾
値データPthよりも大きい場合(Yes)は、ステップ
P8に移行するが、逆に小さい場合(No)は再びステ
ップP1に戻り、再度入力処理をする。
【0116】ステップP8では、PEmaxとPE1との差
(PEmax−PE1)と、PE1とPEminとの差(PE1−P
Emin)との比較処理をする。(PEmax−PE1)が(PE1
−PEmin)よりも大きい場合(Yes)はステップP9
に移行し、逆に小さい場合(No)はステップP10に移
行する。
【0117】ステップP9では、ゲイン・オフセットに
直接関与するエンコーダカウンタ値とレーザ測長値との
組PE2,PL2にそれぞれPEmax,PLmaxという値をとる
設定処理を行う。
【0118】ステップP10では、ゲイン・オフセット算
出に直接関与するエンコーダカウンタ値とレーザ測長値
との組PE2,PL2にそれぞれPEmin,PLminという値を
とる設定処理を行う。
【0119】ステップP11で、ゲインGの算出処理を行
い、ステップP12で、オフセットOの算出処理を行う。
これらの算出処理については、第2の実施例におけるス
テップP6,P7と同じなので省略する。
【0120】すなわち、ゲインGは G=(PL2−PL1)/(PE2−PE1) オフセットOは O=(PL1E2−PL2E1)/(PE2−PE1) と求められる。
【0121】以下で、上記のステップP9〜P12までに
係るゲイン・オフセットの設定処理方法について図11を
参照しながら詳述する。図11は、本実施例に係る位置制
御装置の測定方法の補足説明図であり、エンコーダカウ
ンタ値PE と、レーザ測長値PL との相関関係を示すグ
ラフである。
【0122】図11では、横軸にエンコーダカウンタ値P
E をとり、縦軸にレーザ測長値PL をとっている。図11
において、C(PEmin,PLmin),D(PEmax
Lmax)はそれぞれエンコーダカウンタ値PE の最小
値、最大値を示す点である。また、A(PE1,PL1)は
新たに入力されたエンコーダカウンタ値とレーザ測長値
との組を示す点である。
【0123】第2の実施例で述べたように、この図に示
す平面において、2点が検出されれば、この2点を通る
直線を求めることによって、ゲイン・オフセットの設定
が可能になる。
【0124】2点を通る直線を求めるときに、その基準
となる2点は互いにできるだけ離れていたほうが望まし
い。そこで、図11に示すようなときに、PE1,PL1が入
力された時点でのゲイン・オフセットを求める際には、
A点とC点を通る直線を用いるよりも、A点とD点を通
る直線を用いるほうがよい。A点,C点間の距離より
も、A点,D点の距離のほうが大きいからである。
【0125】そこで、図11のような場合は、2点として
A点とD点をとり、この2点を通る直線の傾きとPL
の切片を求めることにより、ゲイン・オフセットを求め
る。すなわち、この場合のゲインG、オフセットOは G=(PLmax−PL1)/(PEmax−PE1) O=(PEmaxL1−PLmaxE1)/(PEmax−PE1) となる。
【0126】もしもA点がD点側に近く、A点,D点間
の距離よりも、A点,C点の距離のほうが大きい場合に
は、図11に示すような場合とは逆に、A点,C点を通る
直線を解析してゲイン・オフセットを求める。
【0127】ここで、図10のフローチャートに戻り、当
該ゲイン・オフセット設定処理方法の説明を続ける。図
10のステップP13で、終了確認の判定処理が行われ、終
了してよい場合(Yes)は終了し、終了できない場合
(No)はステップP1に戻って再度当該処理を繰り返
すことになる。
【0128】このようにして、本発明の第3の実施例に
係る位置制御装置の制御方法によれば、その時点でのエ
ンコーダカウンタ値とレーザ測長値との最大値の組(P
Emax,PLmax)及び最小値の組(PEmin,PLmin)を保
持し、新たに入力されたエンコーダカウンタ値とレーザ
測長値との組(PE1,PL1)との差が大きいほうをゲイ
ン・オフセット算出に関与するもう一つの組(PE2,P
L2)として用いている。
【0129】このため、極力離れた2点を通る直線を用
いてゲイン・オフセット算出が可能になる。これによ
り、第1の実施例のような、ゲインを一定値にとってオ
フセットのみを求める場合や、第2の実施例のような、
任意の2点の位置検出値に基づいてゲインやオフセット
を求める場合などに比して、より精度の高いゲイン・オ
フセットの設定及び円滑な位置検出手段の切替えが可能
になる。
【0130】(4)第4の実施例 以下で、本発明の第4の実施例について図12, 図13を参
照しながら説明する。図12は、本発明の第4の実施例に
係る位置制御装置の制御方法を説明するフローチャート
であり、図13は本発明の第4の実施例に係るゲイン・オ
フセット設定処理の補足説明図である。
【0131】本実施例においては、第2の実施例と同様
に、第1の実施例に係る位置制御装置の制御方法におい
て、図5のステップP3に示すゲイン・オフセット設定
処理の内容が異なるだけであり、他の部分は第1の実施
例と同様なので、当該ゲイン・オフセット設定処理の内
容のみ説明する。よって、図12のフローチャートも、ゲ
イン・オフセット設定処理の内容を示している。
【0132】まず、図12のステップP1で、測定回数i
を1回目に設定する。次に、ステップP2で、エンコー
ダカウンタ値PEiの入力処理をする。このとき、該エン
コーダカウンタ値PEiが、ゲイン・オフセット設定器31
eに出力され、保持される。
【0133】次いで、エンコーダカウンタ値PEiを入力
したのとほぼ同時に、ステップP3でレーザ測長値PLi
の入力処理をする。このとき、該レーザ測長値PLiがゲ
イン・オフセット設定器31eに出力され、保持される。
【0134】次に、ステップP4で測定回数iがN回に
達したかどうかを判定処理する。Nは最初に設定してあ
る測定回数であり、これに達した時点で測定を中止し、
ゲイン・オフセット算出を開始するものである。
【0135】ステップP4で測定回数iがN回に達しな
い場合(No)はステップP7に移行して、最初に設定
していたゲインGと、PEi,PLiに基づいてオフセット
Oを算出し、その後、ステップP8で測定回数iのカウ
ントを1つ加算し、ステップP2に戻り、i+1回目の
測定を開始する。
【0136】そしてステップP4で測定回数がN回に達
した場合(Yes)はステップP5に移行する。このと
き、保持されているPEiとPLiとの組はN組ある。この
N組のデータを、横軸にエンコーダカウンタ値PE 、縦
軸にレーザ測長値PL をとった平面に示すと、図13に示
すように、N個の点として示すことが出来る。
【0137】なお、図13は、本実施例に係る位置制御装
置の制御方法の補足説明図であって、図6などと同様の
グラフであって、エンコーダカウンタ値PE とレーザ測
長値PL の関係を示すグラフである。本実施例において
は、求まったN組のデータを全て用いて、実際の測定値
との誤差が最小になるような直線に近似することによっ
てPE とPL の相関関係を求めている。
【0138】図12のステップP5では、最小二乗法によ
ってゲインGを求めている。すなわち、ゲインGは、 G={NΣPEiLi−(ΣPEi)(ΣPLi)}/{NΣPEi 2 −(ΣPEi2 } と求められる。ここで、Σは、i=1からNまでの総和
をとっている。
【0139】ステップP6では、ステップP5で求まっ
たゲインGと、N回目の測定結果であるPENと、PLN
に基づいて、 O=PLN−G×PEN なる式によってオフセットOの算出処理をする。
【0140】ステップP9で、終了確認の判定処理が行
われ、終了してよい場合(Yes)は終了し、終了でき
ない場合(No)はステップP1に戻って再度当該処理
を繰り返すことになる。
【0141】このようにして、本発明の第4の実施例に
係る位置制御装置の制御方法によれば、エンコーダカウ
ンタ値とレーザ測長値との測定をN回繰り返し、それを
保持して、N個のデータを最小二乗法によって統計的に
処理することによりゲインを算出している。
【0142】すなわち、第2、第3の実施例では、当該
平面での2点のみを通る直線を求めることでゲイン・オ
フセット設定をしていたが、本実施例においては、求め
られたN組のデータを全て用いて、最小二乗法によって
誤差が最小になるような直線に近似することによってP
E とPL の相関関係を求めている。
【0143】このため、N個のデータをもとにして統計
処理することにより、第1〜第3の実施例に比して、よ
り一層測定誤差が少なく、精度の高いゲイン・オフセッ
トの設定及び円滑な位置検出手段の切替えが可能にな
る。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置制御
装置によれば、信号切換手段とを具備し、該信号切換手
段は、制御選択信号に基づいて第1の制御信号又は第2
の制御信号を選択出力している。
【0145】このため、第2の制御信号が検出できる範
囲では、第2の駆動制御系から出力される第2の制御信
号を第1の駆動制御系に直接取り込んで駆動制御をする
ことが可能になる。これにより、第2の駆動制御系の位
置決めが常に可能となり、第1の駆動制御系の位置決め
が一度でなされることにより、スループットの向上が可
能となる。
【0146】また、本発明の位置制御装置の第1の制御
方法によれば、ある制御範囲に基づいて第1又は2の制
御対象を制御し、その後、制御範囲を越えた場合に、第
2の制御対象の制御範囲を越えた当該駆動制御系から出
力される制御選択信号に基づいて第1の駆動制御系の位
置検出手段を第2の制御信号から第1の制御信号に切り
替えて、第1の制御信号を位置補正して第1の駆動制御
系を制御している。
【0147】このため、第2の位置検出手段が検出範囲
を越えた場合でも、第1の駆動制御系が制御不能に陥い
ることはなく、また、両駆動制御系の制御量の間に分解
能その他の質的又は量的な単位の差異があるときでも、
第1と第2の駆動制御系で用いている制御量を同じ単位
で、第1の駆動制御系で用いることが可能になる。これ
により、円滑に位置検出手段の切替えが可能になる。
【0148】また、本発明の位置制御装置の第2の制御
方法によれば、任意の2点間に係る第1の位置検出値
と、任意の2点間に係る第2の位置検出値とに基づいて
補正利得と補正偏差を求めている。
【0149】このため、補正利得を一定値にして補正偏
差のみを求める場合に比して、より円滑に位置検出手段
の切替えが可能になる。さらに、本発明の位置制御装置
の第3の制御方法によれば、第1の位置検出値の最小値
及び最大値と、第2の位置検出値の最小値及び最大値と
に基づいて補正利得と補正偏差を求めている。
【0150】このため、極力離れた2点を通る直線を用
いて補正利得と補正偏差を算出することが可能になるの
で、補正利得を一定値にして補正偏差のみを求める場合
や、任意の2点間に係る位置検出値に基づいて補正利得
と補正偏差を求める場合などに比して、より円滑に位置
検出手段の切替えが可能になる。
【0151】また、本発明の位置制御装置の第4の制御
方法によれば、複数の第1の位置検出値と第2の位置検
出値との相関関係を求め、相関関係に基づいて補正利得
と補正偏差を求めている。
【0152】このため、複数のデータによって第1の位
置検出値と第2の位置検出値との相関関係を求められる
ので、測定誤差をさらに小さく抑えることができる。よ
って、より円滑に位置検出手段の切替えが可能になる。
【0153】以上により、第1あるいは第2の位置決め
制御系が制御不能に陥ることなく、位置決めに要する時
間の短縮化が図れるので、半導体製造装置などのスルー
プットの向上に寄与するところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位置制御装置の原理図である。
【図2】本発明に係る位置制御装置の制御方法の原理図
である。
【図3】本発明の各実施例に係る位置制御装置の構成図
である。
【図4】本発明の各実施例に係る位置制御装置の補足説
明図である。
【図5】本発明の各実施例に係る位置制御装置の制御方
法を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の各実施例に係るゲイン・オフセットを
説明する補足説明図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係るゲイン・オフセッ
ト設定処理方法を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施例に係る位置制御装置の制
御方法を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施例に係るゲイン・オフセッ
ト設定処理の補足説明図である。
【図10】本発明の第3の実施例に係る位置制御装置の制
御方法を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施例に係るゲイン・オフセッ
ト設定処理の補足説明図である。
【図12】本発明の第4の実施例に係る位置制御装置の制
御方法を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の第4の実施例に係るゲイン・オフセッ
ト設定処理の補足説明図である。
【図14】従来例に係る位置制御装置とその制御方法の説
明図である。
【符号の説明】
11…第1の駆動制御系、 11A…第1の位置検出手段、 11B…位置補正手段、 11C…第1の駆動制御手段、 12…第2の駆動制御系、 12A…第2の位置検出手段、 12B…第2の駆動制御手段、 13…信号切換手段、 14…第1の制御対象、 15…第2の制御対象、 16…異常検出手段、 S11…第1の制御信号、 S21…第2の制御信号、 SE…制御選択信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/027 // H01L 21/68 G 8418−4M (72)発明者 田畑 文夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の制御対象(14)と第2の制御対象
    (15)との相互位置制御をする装置であって、前記第1
    の制御対象(14)を駆動制御する第1の駆動制御系(1
    1)と、前記第2の制御対象(15)を駆動制御する第2
    の駆動制御系(12)と、前記第1の駆動制御系(11)か
    ら出力される第1の制御信号(S1)と、前記第2の駆
    動制御系(12)から出力される第2の制御信号(S2)
    とを切り換える信号切換手段(13)とを具備し、 前記信号切換手段(13)は、制御選択信号(SE)に基
    づいて前記第1の制御信号(S1)又は第2の制御信号
    (S2)を選択出力することを特徴とする位置制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位置制御装置であって、
    前記第2の駆動制御系(12)と前記信号切換手段(13)
    との間に接続された異常検出手段(16)を具備し、 前記異常検出手段(16)は、第2の駆動制御系(12)の
    異常動作を検出して前記信号切換手段(13)に制御選択
    信号(SE)を出力することを特徴とする位置制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の位置制御装置であって、
    前記第1の駆動制御系(11)は、第1の制御対象(14)
    の位置を検出する第1の位置検出手段(11A)と、前記
    第1の駆動制御系(11)と第2の駆動制御系(12)間の
    制御調整をする位置補正手段(11B)と、前記第1の制
    御対象(14)を駆動する第1の駆動制御手段(11C)と
    から成り、 前記第2の駆動制御系(12)は、第2の制御対象(15)
    の位置を検出する第2の位置検出手段(12A)と、前記
    第2の制御対象(15)を駆動する第2の駆動制御手段
    (12B)から成ることを特徴とする位置制御装置。
  4. 【請求項4】 第1の駆動制御系(11)により駆動制御
    される第1の制御対象(14)と第2の駆動制御系(12)
    により駆動制御される第2の制御対象(15)との相互位
    置制御をする方法であって、 ある制御範囲に基づいて第2の制御信号(S2)により
    第1又は2の制御対象(14,15 )を制御する第1の制御
    処理をし、前記制御範囲を越えた場合に、第1の制御信
    号(S1)により第1の駆動制御系(11)を制御する第
    2の制御処理をすることを特徴とする位置制御装置の制
    御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の位置制御装置の制御方法
    であって、前記第2の制御処理は、第2の駆動制御系
    (12)の制御範囲を越えた場合に、該第1の駆動制御系
    (11)の制御量を第2の駆動制御系(12)の制御量に演
    算補正処理をすることを特徴とする位置制御装置の制御
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項4,5記載の位置制御装置の制御
    方法であって、前記演算補正処理は、第1の駆動制御系
    (11)により検出される第1の位置検出値(P E )に補
    正利得(G)を乗じ、さらに、前記結果値に補正偏差
    (O)を加算することを特徴とする位置制御装置の制御
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項4,5,6記載の位置制御装置の
    制御方法であって、前記演算補正処理は、第1の駆動制
    御系(11)により検出される任意の2点間に係る第1の
    位置検出値(PE1,PE2)と、前記第2の駆動制御系
    (12)により検出される任意の2点間に係る第2の位置
    検出値(PL1,PL2)とに基づいて前記補正利得(G)
    と補正偏差(O)を求めることを特徴とする位置制御装
    置の制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項4,5,6,7記載の位置制御装
    置の制御方法であって、前記演算補正処理は、第1の駆
    動制御系(11)により検出される任意の2点間に係る第
    1の位置検出値(PE1,PE2)と、前記第2の駆動制御
    系(12)により検出される任意の2点間に係る第2の位
    置検出値(PL1,PL2)が、第1,第2の駆動制御系
    (11,12)により検出される複数の第1,第2の位置検
    出値(PE ,PL )において、前記第1の位置検出値
    (PE )の最小値(PEmin)及び最大値(PEmax)と、
    前記第2の位置検出値(PL )の最小値(PLmin)及び
    最大値(PLmax)とに基づいて前記補正利得(G)と補
    正偏差(O)を求めることを特徴とする位置制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項4,5,6記載の位置制御装置の
    制御方法であって、前記演算補正処理は、第1の駆動制
    御系(11)により検出される複数の第1の位置検出値
    (PEn)と、前記第2の駆動制御系(12)により検出さ
    れる複数の第2の位置検出値(PLn)とを保持し、 前記保持した複数の第1の位置検出値(PEn)と第2の
    位置検出値(PLn)との相関関係を求め、前記相関関係
    に基づいて補正利得(G)と補正偏差(O)を求めるこ
    とを特徴とする位置制御装置の制御方法。
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