JPH05171782A - 不燃性畳 - Google Patents

不燃性畳

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Publication number
JPH05171782A
JPH05171782A JP5616891A JP5616891A JPH05171782A JP H05171782 A JPH05171782 A JP H05171782A JP 5616891 A JP5616891 A JP 5616891A JP 5616891 A JP5616891 A JP 5616891A JP H05171782 A JPH05171782 A JP H05171782A
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JP
Japan
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layer
combustible
tatami
tatami mat
felt
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Withdrawn
Application number
JP5616891A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Akine
憲次 秋子
Noboru Bessho
別所  昇
Sunao Nakajima
直 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Steel Chemical Co Ltd
Priority to JP5616891A priority Critical patent/JPH05171782A/ja
Publication of JPH05171782A publication Critical patent/JPH05171782A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F6/00Magnetic springs; Fluid magnetic springs, i.e. magnetic spring combined with a fluid

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不燃性畳床に組み込まれた木質層の引火を防
ぐことにより、耐火性が改善された畳を提供する。 【構成】 結合剤で結合した無機質繊維を結合した繊維
層2の上に、吸湿性を付与する木質層3を重ね、不燃性
フェルト6を介して畳表4を積層する。不燃性フェルト
6によって、木質層3の燃焼が防止される。必要に応じ
て、繊維層2を合成樹脂発泡体1或いはインシュレーシ
ョンボードで裏打ちする。 【効果】 不燃性フェルト6により、木質層3の引火が
防止される。そのため、畳床の耐火度が向上し、火災等
が生じた場合に畳表4が燃えることがあっても木質層3
の燃焼が防止され、安全性の高いものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災時等における安全
性に優れた軽量の不燃性畳に関する。
【0002】
【従来の技術】畳は、和室の床材として古くから使用さ
れているものであり、藁を主体とした畳床の表面にい草
等から作製された畳表を張ったものが広く使用されてい
る。ところが、農業の機械化に伴って藁が細かく裁断さ
れ、畳床として使用可能な藁の量が極めて少なくなって
きている。そのため、畳床用の材料として国内産の藁を
入手することが難しくなり、一部では外国から輸入した
藁を畳床に使用している。また、藁を使用した畳床にあ
っては、虫が涌いたり、藁自体が腐り、必要とする強度
を維持することが出来なくなる場合もある。
【0003】そこで、藁の使用量少なくしたり、軽量樹
脂,無機質繊維,木質材料等を藁の代替品として使用す
ることが研究され、一部で実施されている。たとえば、
実開昭55−99338号公報では、難燃性軽質材層,
ソフトボード層,防水紙層等を積層した無縫合畳が紹介
されている。また、実公昭62−37890号公報で
は、軟質繊維板間に呼吸性粉末,ほう酸,ケイ酸等を混
合した合成樹脂発泡層を軟質繊維板間に介在させた畳床
が紹介されている。
【0004】本発明者等も、藁に代えて成形した無機質
繊維を主体とする畳床を開発し、その一部を特願平2−
122115号として出願している。新しく提案した畳
床は、たとえば図1に示すように、無機質繊維を適宜の
結合剤で成形した繊維層2を発泡樹脂製の下地層1に重
ね合わせたものを畳床の主体にしている。そして、繊維
層2の上に畳床の表面層を形成する木質層3を張り、そ
の上に畳表4が張られる。
【0005】畳表4を含めて各層が積層された畳床に、
縁帯5が縫い付けられる。木質層4としては、畳床に要
求される吸湿性を与えるために設けられるものであり、
チップ状に破砕した木材を結合剤を使用して所定の形状
に圧縮成形したものや、木目が交互にベニヤ板を張り合
せたもの、或いはこれらを組み合わせたもの等が使用さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】木質層3の厚みは、所
定の吸湿性を得ること及び畳床の感触を当たりのよいも
のとするため、通常10〜20mmの厚みで無機質繊維
層2と畳表4との間に介装される。しかし、可燃性の木
質層3を挟み込むため、無機質繊維層2を主体とする畳
床の長所,すなわち不燃性が損なわれる。
【0007】そこで、本発明は、このように不燃性畳床
に組み込まれた木質層の引火を防ぐことにより、耐火性
が改善された畳を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の不燃性畳は、そ
の目的を達成するため、結合剤で無機質繊維を結合した
繊維層を主体とする畳床の上に、木質層及び不燃性フェ
ルトの順に積層し、最外層に畳表を張り合せたことを特
徴とする。
【0009】本発明の不燃性畳は、図2に示すようにガ
ラスウール,ロックウール,スラグウール等の不燃性の
繊維を結合剤を使用して所定の形状に成形した繊維層2
を主体とするものである。繊維層2としては、繊維の絡
合いを良くして圧縮強度を向上させるため、たとえば繊
維原料をシート状に編成した後、複数層に積み重ね、全
体を圧縮しながら押し縮めた厚み20〜40mm及び密
度120〜250kg/m3 、好ましくは20〜30m
m及び120〜200kg/m3 のものが使用される。
このようにして得られた無機質繊維層2は、シート面に
対して垂直な方向にも繊維が伸び、しかも繊維相互が三
次元的に絡み合っているため、圧縮強度に優れたものと
なる。
【0010】繊維層2は、必要に応じ合成樹脂発泡層1
或いはインシュレーションボードで裏打ちしている。合
成樹脂発泡層1としては、たとえばスチレンビーズを加
熱・発泡させたものが使用される。この種の発泡樹脂
は、発泡の程度に応じて比重を調整することができる。
そこで、圧縮強度及び軽量性を勘案し、比重0.10〜
0.40程度に発泡させたものが好ましい。なお、スチ
レンの外に、エチレン,ウレタン等を発泡性の樹脂とし
て使用することも出来る。
【0011】繊維層2の表側には、吸湿性を付与する木
質層3及び木質層3の引火を防止する不燃性フェルト6
が積層されている。木質層としては、チップ状に破砕し
た木材を結合剤を使用して所定の形状に圧縮成形したも
のや、木目が交互にベニヤ板を張り合せたもの、或いは
これらを組み合わせたもの等が使用される。木質層3
は、畳床に要求される吸湿性を与える上で所定の厚みが
必要とされる。しかし、木質層3の厚みが大きくなりす
ぎると剛性が高くなり、得られた畳床が堅い感触を与え
るものとなる。この点で、木質層3の厚みは、2.7〜
20mmとすることが好ましい。
【0012】木質層3は、難燃処理した後で、繊維層2
に積層される。しかし、木質層3を完全に不燃化するこ
とはできない。そこで、木質層3を燃焼から保護するた
め、木質層3の上に不燃性フェルト6が積層されてい
る。不燃性フェルト6としては、ロックウール,セラミ
ックスウール,ガラスウール等の繊維をフェルト状に成
形したものが使用される。不燃性フェルト6の厚みは、
2〜5mm程度に設定することが好ましい。この厚みが
2mm未満では、木質層に十分な耐火性を付与すること
ができず、十分な耐火時間が得られない。また、不燃性
フェルト6の厚みが5mmを超えると、畳自体の厚みに
制約があることから、他の構成部材が薄くなり、強度的
に問題を生じる。また、不燃性フェルト6の厚みが増す
に従って、踏圧が加わった場合の圧縮が大きくなり、踏
み心地が悪化する。不燃性フェルト6のより好ましい厚
みは、3〜5mmである。
【0013】不燃性フェルト6の上表面は、畳表4で直
接覆うことができる。しかし、不燃性フェルト6の上に
畳表4を直接被せると、不燃性フェルト6の短繊維が畳
表4を突き抜けて、表側に突出することがある。突出し
た不燃性フェルト6の短繊維は、畳に接触する人間の皮
膚を刺激して不快感を催すことがある。そこで、この短
繊維の突出を防止するため、不燃性フェルト6と畳表4
との間に、不織布7を介在させることが望ましい。不織
布7としては、目付け15〜100g/m2 、好ましく
は30〜50g/m2 で市販の不織布を難燃処理したも
のが使用される。或いは、不燃性のセラミックスシート
を、不織布7の代わりに使用することも可能である。な
お、符番5は、第1図と同様に縁帯を示す。
【0014】
【作用】木質層と畳表との間に介装された不燃性フェル
トにより、木質層の引火が防止される。そのため、畳床
の耐火度が向上し、火災等が生じた場合に畳表が燃える
ことがあっても木質層の燃焼が防止され、安全性の高い
ものとして重宝される。また、不燃性フェルトは、木質
層の剛い感触を和らげるため、吸湿性を重視した木質層
の厚肉化も可能となる。これにより、吸湿性に富むと共
に、過度の乾燥状態にあるときに水分を吐き出す呼吸作
用が呈され、吸湿性に富むと共に、過度の乾燥状態にあ
るとき水分を吐き出す呼吸作用をもち、不燃性に優れた
畳となる。しかも、藁を全く使用していないので、材料
の入手に支障を来すことがなく、軽量で取り扱い易いも
のとなる。
【0015】
【実施例】発泡樹脂層1として、スチレンビーズを発泡
させた比重が0.2で厚みが20mmの樹脂発泡体を使
用した。また、繊維層2としては、長さ20〜100m
mでアスペクト比1000〜20000のロックウール
を少量のフェノール樹脂と混合してシートに成形し、こ
のシートを3層に重ね、圧縮しながら押し縮めることに
よって製造した比重0.15で厚み25mmの板体を使
用した。そして、第3層の木質層としては、板厚2.7
mmのベニヤ板を使用した。
【0016】これら樹脂発泡体1,無機質繊維層2及び
木質層3を貼り合せ、厚み比が第1層:第2層:第3層
=20:25:2.7の畳床を得た。この畳床は、比重
が0.14と小さく、従来の藁を主材とする畳床に比較
して約1/3程度の軽いものであった。そして、木質層
3の表側を不燃性フェルト6として厚さ4mmのロック
ウールフェルトで被い、目付け50g/m2 で難燃処理
した不織布7を被せた。この上に、市販されているい草
でできた畳表4を被せた。
【0017】得られた畳に対して、次の安全性試験を行
った。木質層3が積層された側の畳表面に、ガスバーナ
を使用して温度1000℃のフレームをあてた。不燃性
フェルト6を介在させない畳にあっては、フレーム照射
後、約1分で木質層3が着火して燃焼を開始した。更に
フレーム照射を継続したところ、10分で木質層は完全
に焼失した。
【0018】これに対し、不燃性フェルト6を介装した
畳では、畳表4は燃焼するものの、10分間経化後も木
質層3に何らの変化も見られなかった。
【0019】この対比から明らかなように、不燃性フェ
ルトを介在させることによって、木質層3の燃焼が抑え
られ、より優れた耐火性をもつ畳であることが判る。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、呼吸作用を付与するため無機質繊維層の上に積層し
た木質層と畳表との間に、不燃性フェルトを介在させて
いる。この不燃性フェルトによって引火,燃焼から木質
層が保護され、より安全な畳となる。しかも、軽量であ
るため運搬や取扱いが容易となり、藁を使用していない
ことから原料入手も容易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明者等が先に提案した畳床に畳表を張り
付けた状態を示す。
【図2】 本発明に従った不燃性畳の一例を示す。
【符号の説明】
1 合成樹脂発泡体 2 無機質繊維層 3
木質層 4 畳表 5 縁帯 6
不燃性フェルト 7 不織布

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結合剤で無機質繊維を結合した繊維層を
    主体とする畳床の上に、木質層及び不燃性フェルトの順
    に積層し、最外層に畳表を張り合せたことを特徴とする
    不燃性畳。
JP5616891A 1991-02-26 1991-02-26 不燃性畳 Withdrawn JPH05171782A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5616891A JPH05171782A (ja) 1991-02-26 1991-02-26 不燃性畳

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5616891A JPH05171782A (ja) 1991-02-26 1991-02-26 不燃性畳

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05171782A true JPH05171782A (ja) 1993-07-09

Family

ID=13019569

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5616891A Withdrawn JPH05171782A (ja) 1991-02-26 1991-02-26 不燃性畳

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JP (1) JPH05171782A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105155808A (zh) * 2015-07-17 2015-12-16 浙江柏尔木业有限公司 一种防脱落木瓷地板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105155808A (zh) * 2015-07-17 2015-12-16 浙江柏尔木业有限公司 一种防脱落木瓷地板

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980514