JPH0684674B2 - 畳 床 - Google Patents

畳 床

Info

Publication number
JPH0684674B2
JPH0684674B2 JP12211590A JP12211590A JPH0684674B2 JP H0684674 B2 JPH0684674 B2 JP H0684674B2 JP 12211590 A JP12211590 A JP 12211590A JP 12211590 A JP12211590 A JP 12211590A JP H0684674 B2 JPH0684674 B2 JP H0684674B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
tatami
wood
tatami floor
straw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP12211590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0416668A (ja
Inventor
別所  昇
憲次 秋子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP12211590A priority Critical patent/JPH0684674B2/ja
Publication of JPH0416668A publication Critical patent/JPH0416668A/ja
Publication of JPH0684674B2 publication Critical patent/JPH0684674B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、火炎時等における安全性に優れた軽量の畳床
に関する。
[従来の技術] 畳は、和室の床材として古くから使用されているもので
あり、藁を主体とした畳床の表面にい草等から作製され
た畳表を張ったものが広く使用されている。ところが、
農業の機械化に伴って藁が細かく裁断され、畳床として
使用可能な藁の量が極めて少なくなってきている。その
ため、畳床用の材料として国内産の藁を入手することが
難しくなり、一部では外国から輸入した藁を畳床に使用
している。
このような傾向から天然の藁を使用して畳床を製造する
と、原料コストが製品原価に影響し、畳の値段が高いも
のとなる。また、天然の藁には、種々の虫や卵等が付着
していたり、乾燥が十分でない場合がある。そのため、
藁を使用した畳床にあっては、虫が涌いたり、藁自体が
腐り、必要とする強度を維持することが出来なくなる場
合もある。
そこで、藁の使用量少なくしたり、軽量樹脂,無機質繊
維,木質材料等を藁の代替品として使用することが研究
され、一部で実施されている。たとえば、実開昭55−99
338号公報では、難燃性軽質材層,ソフトボール層,防
水紙層等を積層した無縫合畳が紹介されている。また、
実公昭62−37890号公報では、軟質繊維板間に呼吸性粉
末,ほう酸,ケイ酸等を混合した合成樹脂発泡層を軟質
繊維板間に介在させた畳床が紹介されている。
[発明が解決しようとする課題] 軽量樹脂,無機質繊維,木質等を藁の代替品として使用
した畳床は,一般に軽量であるため、取扱いが容易なも
のとなる。この軽量性は、特に合成発泡樹脂の使用量が
多くなるほど顕著なものとなる。しかしながら、合成発
泡樹脂は、火炎時等に有毒ガスを発生するものが多い。
そのため、仮に畳床が延焼するような事態に至ったと
き、発生した有毒ガスによって重大な事故につながる虞
れがある。また、吸湿性に劣るため、畳に対する感触を
劣化させる。
他方、木材を破砕して得たチップ等の細片を結合剤によ
って板状に成形したものにあっては、吸湿性に富むもの
の、可燃性であるという欠点を有している。また、この
種の木質層単独で畳床を作るとき、或いは畳床の大半を
木質層とするとき、得られた畳床の剛性が非常に大きく
なり、使用者に嫌われがちな堅い感触をもった畳とな
る。
そこで、本発明は、複数材料を積層して畳床を作成する
とき、その層構成に工夫を加えることによって、火炎時
等において有毒ガス発生の危険性がなく、しかも弾力感
に富む畳床を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の畳床は、その目的を達成するため、発泡樹脂製
の第1層の上に結合剤を使用して無機質繊維を成型した
第2層を設け、該第2層の上に更に木質の第3層を設け
たことを特徴とする。
この畳床は、たとえば第1図に具体的に示すような積層
構造となっている。
建築物の床面に接する第1層1を構成する発泡樹脂とし
ては、代表的なものとしてスチレンビーズを加熱・発泡
させたものが使用される。この種の発泡樹脂は、発泡の
程度に応じて比重を調整することができる。しかし、過
度に発泡させたものにあっては、圧縮強度が弱くなる。
他方、発泡の程度が低いと、軽量性を十分に活用するこ
とができない。この点から、比重が0.10〜0.40となるよ
うに発泡させたものを、発泡樹脂層として使用すること
が好ましい。なお、スチレンの外に、エチレン,ウレタ
ン等を発泡性の樹脂として使用することも出来る。
第2層2を構成する無機質繊維としては、ガラスウー
ル,ロックウール,スラグウール等の不燃性の繊維を結
合剤を使用して所定の形状に成形したものが使用され
る。このとき、繊維の絡合いを良くし無機質繊維層の圧
縮強度を向上させるために、たとえば繊維原料をマット
状又はシート状に薄層編成した後、これらを同一方向又
は異方向に複数層積み重ねて、全体を上下方向に圧縮し
ながら水平方向に押し縮めたものを使用することが好ま
しい。
たとえば、薄層編成した10層のロックウールシートをベ
ルトコンベア上で積層する手段としては、薄層のロック
ウールシートをベルトコンベアの走行方向と直角に連続
的に折り畳む方法,薄層のロックウールシートをベルト
コンベアの走行方向に連続的に折り畳む方法,10層の薄
層ロックウールシートをベルトコンベアの走行方向に連
続的に積み重ねる方法,製品の出来上り寸法に切断した
薄層のロックウールシートを10層積み重ねてベルトコン
ベア上に載せ断続的に走行させる方法等が採用される。
このようにして得られた無機質繊維層2は、シート面に
対して水平方向主体であった繊維成分が垂直な方向にも
繊維が屈曲して折り曲げられ、しかも繊維相互が三次元
的に絡み合っているため、圧縮強度に優れたものとな
る。
木質層3は、畳床の表面層を形成するものであって、そ
の上に畳表4が張られる。そして、畳表4を含めて第1
〜第3層の側部に、縁帯5が縫い付けられる。木質層と
しては、チップ状に破砕した木材を結合剤を使用して所
定の形状に圧縮成形したものや、木目が交互にベニヤ板
を張り合せたもの、或いはこれらを組み合わせたもの等
が使用される。木質層3は、畳床に要求される吸湿性を
与える上で所定の厚みが必要とされる。しかし、木質層
3の厚みが大きくなりすぎると剛性が高くなり、得られ
た畳床が堅い感触を与えるものとなる。この点で、木質
層3の厚みは、10〜20mmとすることが好ましい。
[作用] 本発明の畳床においては、建築物の床面に接する箇所に
発泡樹脂層を配置している。この発泡樹脂層は、軽量
性,断熱性,遮音性等に優れているものの、火炎時に有
毒ガスを発生させるという欠点がある。そこで、発泡樹
脂層の上に不燃性の無機質繊維層を積層して、畳表側か
らまわってきた炎が発泡樹脂層に直接達することを防い
でいる。そのため、仮に火炎等が発生した場合にあって
も有毒ガスの発生がなく、居住者は、炎に注意しながら
安全に逃げることができる。
また、畳表側にある木質層は、吸湿性に富むと共に、過
度の乾燥状態にあるときに水分を吐き出す呼吸作用を持
っている。そのため、畳表は、常に一定湿度の乾燥状態
に維持され、感触の良いものとなる。
しかも、本発明の畳床は、藁を全く使用していないの
で、材料の入手に支障を来すことがなく、軽量で取り扱
い易いものとなる。
[実施例] 第1層として、スチレンビーズを発泡させた比重が0.2
で厚みが15mmの樹脂発泡体を使用した。また、第2層と
しては、長さ30〜100mmでアスペクト比1000〜20000のロ
ックウールに少量のフェノール樹脂を噴霧し薄層状のシ
ートに形成し、このシートを10層に重ね、上下方向に圧
縮して厚み一定の状態下で左右から押し縮めることによ
って製造した比重0.15で厚み20mmの板体を使用した。そ
して、第3層の木質層としては、天然木材を長さ1cm程
度のチップに砕いたものを、フェノール樹脂を結合剤と
して比重0.25で厚み15mmの板体に成形したものを使用し
た。
これら樹脂発泡体,無機質繊維体及び木質層を貼り合
せ、厚み比が第1層:第2層:第3層=15:20:15の畳床
を得た。この畳床は、比重が0.14と小さく、従来の藁を
主材とする畳床に比較して約1/3程度の軽いものであっ
た。
得られた畳床に対して、次の安全性試験を行った。
木質層が貼られた側の畳床表面に、ガスバーナを使用し
て温度1000〜1500℃のフレームをあてた。フレーム照射
後、約1分で木質層が着火して燃焼を開始した。このと
きの木質層側の畳床の表面温度を測定したところ、約50
0〜600℃であった。他方、発泡樹脂層側の畳床の表面温
度は、室温と変りなく、発泡樹脂層に何らの変化も見ら
れなかった。
更にフレーム照射を継続したところ、10分で木質層は完
全に焼失した。このとき、木質層側の畳床の表面温度は
500〜600℃に達したが、発泡樹脂層側の表面温度は40℃
に過ぎなかった。そして、発泡樹脂層は、この時点に至
っても初期の状態を維持していており、燃焼に由来する
有毒ガスの発生は皆無であった。
また、畳床から50mm×50mm×50mmの直方体を試験片とし
て切り出し、積層面に垂直な方向に沿って厚みが25mmと
なるまで荷重を加えた。第2図は、このときの厚み減少
と荷重の関係を表したグラフである。なお、第2図に
は、藁を原料とした畳床を同じ条件下で圧縮した場合の
厚みと荷重との関係を併せ示す。第2図から明らかなよ
うに、本実施例の畳床は、藁製の畳床に比較して何ら遜
色がない圧縮強度を持っているものであることが判か
る。
[発明の効果] 以上に説明したように、本発明の畳床は、床面に接する
側に合成発泡樹脂層を設け、その上に無機質繊維層及び
木質層を積層した3層構造となっている。そのため、無
機質繊維層が耐火層として働き、仮に火炎時に木質層が
着火して燃焼するような場合が生じても、合成発泡樹脂
層が燃焼することがないため、有毒ガスの発生がない。
したがって、被災者は、火炎に注意しながら、火炎現場
から安全に逃避することができる。また、表側に吸湿性
に優れ呼吸作用のある木質層が貼られているので、畳表
は常に感触の良い一定湿度に維持される。しかも、軽量
であるため運搬や取扱いが容易となり、藁を使用してい
ないことから原料入手も容易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の畳床を具体的に示し、第2図は本発明
実施例における畳床の圧縮強度を表したグラフである。 1:発泡樹脂製の第1層 2:無機質繊維製の第2層 3:木質の第3層 4:畳表 5:縁帯

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡樹脂製の第1層の上に結合剤を使用し
    て無機質繊維を成型した第2層を設け、該第2層の上に
    更に木質の第3層を設けたことを特徴とする畳床。
JP12211590A 1990-05-10 1990-05-10 畳 床 Expired - Lifetime JPH0684674B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12211590A JPH0684674B2 (ja) 1990-05-10 1990-05-10 畳 床

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12211590A JPH0684674B2 (ja) 1990-05-10 1990-05-10 畳 床

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0416668A JPH0416668A (ja) 1992-01-21
JPH0684674B2 true JPH0684674B2 (ja) 1994-10-26

Family

ID=14828002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12211590A Expired - Lifetime JPH0684674B2 (ja) 1990-05-10 1990-05-10 畳 床

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0684674B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0416668A (ja) 1992-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2642371A (en) Composite wooden board
US3778304A (en) Magnesium oxychloride fireproofing
NO810325L (no) Kompositt av magnesiumoxydsement/fiberflor og fremgangsmaate ved fremstilling derav
WO2006014859A1 (en) Fiberglass products for reducing the flammability of mattresses
KR100653385B1 (ko) 흡음 및 방염 내장재 및 그 제조방법
US5952248A (en) Fire retardant thermal and acoustic insulation material
US7655580B2 (en) Fire resistant panel and method of making
JPS6332941B2 (ja)
JPH0684674B2 (ja) 畳 床
KR100799497B1 (ko) 난연과 흡음 방음 기능을 갖는 내장재의 제조방법 및내장재의 구조
EP1037740B1 (en) Fire retardant thermal and acoustic insulation material
JP5170512B2 (ja) 生分解性断熱材とその成型体およびそれらの製造方法並びにそれらの製造方法を用いた植物育成材と肥料材
CN210216987U (zh) 一种新型防火隔音式环保装饰用复合板
JPH05171782A (ja) 不燃性畳
KR101115335B1 (ko) 친환경 샌드위치판넬 및 샌드위치판넬의 제조방법
JPH05311852A (ja) 不燃性畳
JPH0647715Y2 (ja) 裁断自在の断熱マット材
CN205742622U (zh) 一种阻燃保暖墙体
KR100573335B1 (ko) 흡음단열 패널
JPS5910264Y2 (ja)
KR20200106595A (ko) 건축 자재용 볏짚 패널
JPS6146118Y2 (ja)
JPH05140847A (ja) 床材用不織布の製造方法
JP3174010U (ja) 積層体
JPH03246008A (ja) 畳床用木質繊維板