JP5170512B2 - 生分解性断熱材とその成型体およびそれらの製造方法並びにそれらの製造方法を用いた植物育成材と肥料材 - Google Patents
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請求項5に係る生分解性断熱材の製造方法では、第8の工程で、半乾式成形された繊維を加熱して乾燥させるとともに高圧で圧縮するようにしたことにより、ボード状生分解性断熱材が製造される。
請求項20に係る生分解性断熱材の成型体では、成型体には、側面に凹または凸の実加工が施されるようにしたことにより、成型体同士、面接続がし易くなり施工性が向上する。
請求項21に係る生分解性断熱材の成型体では、成型体をフェルト状に成型して構成し、このフェルト状成型体を、繊維目付100g/m 2 以下の生分解性不織布を片面または両面のいずれかに重ねてニードルパンチ加工したことにより、成型体は薄い厚みで断熱性能と防音性能とを確保した上で、柔軟性を向上させることができ、ロール巻きすることができ、施工性が向上する。
図1に示すステップS1(第1の工程)のチップ片加工工程では、木片にそれぞれ樹皮が取り除かれたトド松、唐松および杉の乾燥間伐材を用い、これらを種類毎に長さ約20mm、巾約15mm、厚み約2mmの木片チップに加工処理した。トド松、唐松および杉をそれぞれタイプA、BおよびCのチップ片とした。ステップS2(第2の工程)の難燃防蟻処理工程では、難燃防蟻剤として、以下の二種のタイプの処理剤を調製した。
(1)処理剤タイプ1を、ホウ酸10wt%、ホウ砂2wt%、リン酸一カリウム1wt%、ポリリン酸アンモニウム10wt%の懸濁水溶液とした。
(2)処理剤タイプ2を、ホウ酸10wt%、炭酸カリウム1wt%、リン酸水素二アンモニウム15wt%の水溶液とした。ホウ酸、ホウ砂は防蟻、防虫効果を発揮し、他の成分、リン酸一カリウム、ポリリン酸アンモニウム、炭酸カリウム、リン酸水素二アンモニウムは肥料成分となる。難燃性は、ホウ酸、ホウ砂を含む他の成分すべてで発揮される。
繊維状結合材のタイプ1:完全ケン化度のポバール樹脂粉末を木質原料(木質繊維)に対し10wt%の割合で混合し、ポバール樹脂で被覆された木質繊維(ステップS3で混合処理された木質原料)と、
繊維状結合材のタイプ2:繊度5dtex、カット長20mmの熱水可溶性のポバール繊維と、
繊維状結合材のタイプ3:繊度3dtex、 カット長20mmの生分解性熱融着ポリオレフィン複合繊維との各タイプの繊維状結合材を用意し、
(1)ポバール樹脂で被覆された木質繊維(繊維状結合材のタイプ1)とこれら各種の繊維状結合材(繊維状結合材のタイプ1、2)とを、繊維状結合材のタイプ1とタイプ3との重量比を5:1とした繊維状結合材を製作した。これを記号Dで表す。
(2)繊維状結合材のタイプ2とタイプ3との重量比を1:1とした繊維状結合材を製作した。これを記号Eで表す。
次に、ステップS5(第4の工程)の分散混合工程では、木質原料A〜Cと、製作された繊維状結合材D、Eを表2に示す配合割合で計量した混合物をトロンメルにより混合して分散させた。混合物は、投入口の周速0.5m/sec、排出口の周速0.8m/sec、7メッシュ金網張りの回転トロンメルに投入され、混合して分散された。混合物は投入口から排出口に向かって回転分散されながら移動するが、その際メッシュ金網から原料混合物の微細化物を除去するようにした。表2は、後述するように、樹種と浸漬された難燃防蟻剤の種類、混合された繊維状結合材の種類、配合割合、生分解性断熱材の厚み、密度を変化させて製造した試作製品を示す。
このようにして試作された断熱材の性能評価を行った。性能評価の結果を表3に示す。表2の断熱材(試作No. 1〜8)の熱伝導率を、JIS A−1412の平板直接法で、また、比熱容量をコールラウシュ液体カロリメトリー法で測定した。断熱材の弾力復元性は、厚み方向に5%圧縮した時の弾力性(触感観察により、◎:良好、○;普通、△:復元不良)と復元率(%)で評価した。
次に、表2に示す試作品のNo.1およびNo.2のサンプルを縦10cm×横10cm×厚み2cmに切り出し、側面4面と底面とをアルミ箔で被覆した試験体を製作し、この試験体で、建築基準法第2条9号公示によるCCM( Cone Calorimetry )による防火性を評価した結果、5.2MJ/10分、6.5MJ/20分で準不燃および不燃に合格した。CCMとは、発熱量試験(コーンカロリー計試験、ISO5660)のことで、試験体の表面にかけた輻射熱に対しての試験体の燃焼性を求めるものである。加熱速度は、フラッシュオーバー時の輻射強度に近い50KW/m2とし、試験体(10cm×10cm)を水平位置に置き、その輻射に10分間曝す。口火は電気スパークを用いる。判定項目は、合計発熱量と最高発熱速度と防火上有害な燃焼性状等を示さなく、かつ裏面まで燃え抜けないことである。
また、表2に示す試作品のNo.6(構成素材:B−2、結合材:Eタイプ、密度:80Kg/m3)と一般の断熱材に用いられる無機短繊維断熱材(密度16Kg/m3のガラスウール断熱材)との断熱性能を比較した。その結果を表4に示す。
さらに、表2に示す試作品のNo.2(構成素材:A−1、結合材:Eタイプ、厚み:50mm、密度:55Kg/m3)と、厚み50mm、密度48Kg/m3のガラスウール断熱材との吸音性能を比較した。吸音性能の計測は、JIS A−1409、残響室法による吸音率を、背面に空気層のない剛壁密着の条件で測定した。その結果を表5に示す。
また、表2に示す試作品のNo.4(構成素材:A−2、結合材:Eタイプ、厚み:50mm、密度:55Kg/m3)断熱材の耐火性能と遮音性能との評価を行った。
図3の(A)ないし(C)に示すように、胴差し(断面寸法100×100mm)2と、土台(断面積寸法100×100mm)3と、これら上下の胴差し2と土台3との間を結ぶ左右の柱(断面積寸法100×100mm)4、5と、左右両側の柱4、5間の間柱(断面積寸法100×50mm)6を備え、左右の柱4、5と間柱との間隔を455mmとした木造軸組み10を製作した。木造軸組み10には、厚さ2mmのグラファイト配合の加熱膨張フェルト12が貼られる。この木造軸組み10に、試作品No. 4の厚み50mmの断熱材11を2枚重ねで柱間4、6および5,6にやや大きめのサイズで挿入し、両面10A、10Bを12.5mmの石膏ボード13、14で被覆した間仕切壁20を製作し、この間仕切壁の耐火性能と遮音性能を評価した。
耐火性能は、ISO 834の標準加熱曲線で建設省公示第1358号の耐火試験を実施した。結果は、非加熱面側の平均温度132℃、最高温度145℃で準耐火45分に合格した。また、間仕切壁20について、JIS A−1409の残響室法により音響透過損失の性能を測定した。結果は、遮音等級D−50の良好な遮音性能を示した。
さらに、表2に示す試作品のNo. 4(構成素材:A−2、結合材:Eタイプ、厚み:50mm、密度:55Kg/m3)と、試作品のNo. 6(構成素材:B−2、結合材:Eタイプ、厚み:50mm、密度:80Kg/m3)と、試作品のNo. 8(構成素材:C−2、結合材:Eタイプ、厚み:25mm、密度:160Kg/m3)の各断熱材の調湿性能の評価を行った。
表2に示す試作品のNo. 4、6および8の各断熱材を、100×100mmにカットし側面4周と裏面を粘着アルミテープでシールし、45℃で24時間乾燥させ、続いて25℃で50%RH(相対湿度パーセント)、72時間養生して吸放湿性能を測定した。
吸放湿性能の測定条件は、25℃、90%RH、24時間吸湿させ、続いて、25℃、50%RH、24時間放湿させ、これを1サイクルとして3サイクル実施し、吸湿量、放湿量を測定した。その結果を表6に示す。
また、表2に示す試作品のNo. 4(構成素材:A−2、結合材:Eタイプ、厚み:50mm、密度:55Kg/m3)の断熱材の床遮音性能の評価を行った。
サイズ60×220mmの露出梁桁の上面に、厚み22mmの実加工付きの高張力木製フローリング材を敷設した床(イ)と、この床(イ)に試作品のNo. 4の厚み50mmの断熱材を梁桁間に、梁桁の上面と断熱材の間が空気層になるように挿入敷設し、更に梁桁の下面に12.5mmの石膏ボードを被覆した床(ロ)の構成で、バングマシンにより床に衝撃を加え、階下の対応する部屋での減衰した衝撃音を測定した。
測定法はJIS A−1418(建築物における床衝撃音レベルの測定)に準拠して実施した。床(イ)の衝撃音レベルが71dBであるのに対し、床(ロ)の衝撃音レベルが50dBと良好な床遮音性能を示した。
さらに、表2に示す試作品のNo. 4(構成素材:A−2、結合材:Eタイプ、厚み:50mm、密度:55Kg/m3)の断熱材について他の断熱材と比較した防蟻性評価を行った。
(i)試作品No. 4の密度55Kg/m3の試作断熱材、(ii)密度28Kg/m3の押出発泡ポリスチレン断熱材、および(iii)密度16Kg/m3のガラスウール断熱材をそれぞれ、縦横高さのサイズを2×2×2cmにカットした試験体を製作した。これら試験体を用いて25℃、75%RHの環境下で1ヶ月、イエシロアリ(Coptotermes formosanus )による食害試験を実施した。防蟻性を重量減少率(○:5%以下、△:5〜10%、×:10%以上)と目視観察(○:良好、△:破損有り小、×:破損有り大)で評価した。得られた結果を表7に示す。
また、表2に示す試作品のNo. 4(構成素材:A−2、結合材:Eタイプ、厚み:50mm、密度:55Kg/m3)の断熱材について施工性評価を行った。
(i)試作品No. 4の密度55Kg/m3の断熱材と、(ii)密度16Kg/m3の市販ガラスウール断熱材とにより、厚み50〜100mmで、北海道伊達市および帯広市の木造軸組の戸建住宅4棟(規模、約200m2、2階建)で断熱施工をして、施工性(作業性、施工スピード、廃材処理)と居住性(断熱性、防音性、シックハウス対策)について評価した。工務店および施主による評価を表8にまとめた。
図4に示すように、ステップS31で、トド松(木質:A)をチップ片に加工し、ステップS32で、タイプ2の処理剤(ホウ酸10wt%、炭酸カリウム1wt%、リン酸水素二アンモニウム15wt%の水溶液)に加え、ポリジメチルシロキサン撥水剤を0.5wt%追添加して、難燃防蟻処理する。難燃防蟻処理された木質原料に、ステップS33で、繊維状生分解性結合材E(繊維状結合材のタイプ2(繊度5dtex、カット長20mmの熱水可溶性のポバール繊維)と繊維状結合材のタイプ3(繊度3dtex、 カット長20mmの生分解性熱融着ポリオレフィン複合繊維)との重量比を1:1とした繊維状結合材)を投入し、難燃防蟻処理された木質原料と繊維状生分解性結合材Eとの重量比が50:50となるよう配合した原料Mと、難燃防蟻処理された木質原料と繊維状生分解性結合材Eとの重量比が80:20となるよう配合した原料Nとをそれぞれ用意し、それぞれの原料M、N毎にカーディングマシンで混合解繊処理した。次に、ステップS34で、それぞれ解繊処理された原料M、Nを別々にエアーレイド乾式抄造装置に投入し、乾式抄造し、ステップS35でマットフォーミングし、厚み5mm、坪量750g/m2のマットMt、Ntをそれぞれ成形した。
上記実施例に基づいて製造されたフェルトMfに対し、3次元成型の可能性を探るため凹凸形状や曲面形状の成形加工テストを行った。テストはフェルトMfに対し、温度70〜150℃、プレス圧1〜10Kgf/cm2の低圧でプレスを行った(図4のステップS39参照)。その結果、低圧で湿潤接着、熱融着接着による成形ができ、立体形状の加工が可能で スタンパブル成形性を有することが確認された。このため、このようにスタンパブル成形を行うことができるので、断熱防音性を有する成形素材としての適性が確認され、自動車内装天井材やフロアーインシュレーター等に利用できることが判明した。
また、表2に示す試作品のNo. 4(構成素材:A−2、結合材:Eタイプ、厚み:50mm、密度:55Kg/m3)の断熱材について農業用マットとしての評価と自然分解性の評価を行った。
試作品のNo. 4の断熱材マットは 施肥成分としてN、P、K、Bを含有し、DIN38409、EPA610、DIN−EN120に基く環境汚染物質は検出されなかった。
また、米、麦等の穀類や、トマト、きゅうり、ナス等の果実野菜、ごぼう、ジャガイモ等の根菜の育苗マット、施肥マットとして使用したところ、連作障害もなく植物の生育、収穫は良好であった。さらに、マットは、3ヶ月から4ヶ月で 土中で自然に分解し、土壌微生物の活動にマイナスの因子がないことも確認できた。
タイプ1、2 肥料成分を兼ねた難燃防蟻剤
D、E 生分解性結合材
Claims (23)
- 主要成分を、木質繊維を50〜90重量%、肥料成分を兼ねた難燃性防蟻剤を2〜30重量%および生分解性結合材を5〜30重量%とするとともに、この断熱材の密度を30〜300Kg/m3とする生分解性断熱材の製造方法であって、
木質繊維材料をチップ加工する第1の工程と、チップ加工された原料に難燃防蟻剤を投入して難燃防蟻処理する第2の工程と、難燃防蟻処理された原料を解繊する第3の工程と、解繊された繊維原料に繊維状の生分解性結合材を投入して分散させ混合させる第4の工程と、分散混合された繊維を集綿し面状に積層して乾式成形する第5の工程と、成形された繊維を圧縮して乾式成形する第6の工程と、圧縮された繊維を加湿して加熱し半乾式成形する第7の工程と、加湿されて加熱成形された繊維を乾燥させて加熱し乾式成形する第8の工程とを有することを特徴とする生分解性断熱材の製造方法。 - 第3の工程で、粉末状生分解性結合材を所定の重量比で投入することを特徴とする請求項1に記載の生分解性断熱材の製造方法。
- 第3の工程後、解繊処理された原料の含水率を15wt%前後となるよう含水率をコントロールして調湿することを特徴とする請求項1または2に記載の生分解性断熱材の製造方法。
- 第8の工程後、乾燥されて加熱成形された繊維を調湿養生することを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1に記載の生分解性断熱材の製造方法。
- 第8の工程で、半乾式成形された繊維を加熱して乾燥させるとともに高圧で圧縮することを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1に記載の生分解性断熱材の製造方法。
- 第8の工程で、半乾式成形された繊維を加熱して乾燥させるとともに、繊維両面のうち少なくともいずれか一方を所定の密度に高めるよう圧縮し繊維内密度を異ならせることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1に記載の生分解性断熱材の製造方法。
- 主要成分を、木質繊維を50〜90重量%、肥料成分を兼ねた難燃性防蟻剤を2〜30重量%および生分解性結合材を5〜30重量%とするとともに、この断熱材の密度を30〜300Kg/m3とする生分解性断熱材の製造方法であって、
木質繊維材料をチップ加工する第1の工程と、難燃防蟻剤を投入して難燃防蟻処理する第2の工程と、難燃防蟻処理された原料に繊維状の生分解性結合材を投入して混合し、解繊する第3の工程と、解繊された原料に抄造処理を行い、フェルト状に成形する第4の工程と、フェルト状に成形された繊維を加湿して加熱し半乾式成形する第5の工程とを有することを特徴とする生分解性断熱材の製造方法。 - 第5の工程後、乾燥されて加熱成形された繊維を調湿養生することを特徴とする請求項7に記載の生分解性断熱材の製造方法。
- 第5の工程後、乾燥されて加熱成形された繊維両面のうち少なくともいずれか一方に生分解性不織布を重ねてニードルパンチ加工を行うことを特徴とする請求項7または8に記載の生分解性断熱材の製造方法。
- 第4の工程の抄造処理が、繊維原料を空気中に分散させて乾式抄造するエアーレイド処理により行われることを特徴とする請求項7に記載の生分解性断熱材の製造方法。
- 第4の工程により得られたフェルト状繊維を、単層または複層に積層し、第5の工程で、単層または複層に成形されたフェルト状繊維を重ね合わせ加湿して加圧し半乾式成形し、第5の工程後、半乾式成形された繊維を加熱して乾燥させ乾式成形し、立体形状にプレス加工することを特徴とする請求項7ないし10のうちいずれか1に記載の生分解性断熱材の製造方法。
- 製造された生分解性断熱材を所望の寸法にカットし、成型体に成形することを特徴とする請求項1ないし11のうちいずれか1に記載の生分解性断熱材の成型体の製造方法。
- 木質繊維は、木材チップまたは靱皮チップのうち少なくともいずれか一方を蒸煮して解繊した平均繊維径1mm以下でかつ平均繊維長20mm以下の繊維であることを特徴とする請求項1ないし11のうちいずれか1に記載の生分解性断熱材の製造方法により製造される生分解性断熱材。
- 木材チップは、針葉樹、広葉樹、間伐材または廃棄木材のうちいずれかを用いることを特徴とする請求項13に記載の生分解性断熱材の製造方法により製造される生分解性断熱材。
- 難燃防蟻剤は、ホウ素系化合物とリン系化合物との混合物からなることを特徴とする請求項1ないし11のうちいずれか1に記載の生分解性断熱材の製造方法により製造される生分解性断熱材。
- 生分解性結合材は、熱水可溶性ポリビニルアルコール、澱粉、カルボキシメチルセルロースまたはキトサンのうち少なくともいずれか1を含む素材と、生分解性ポリオレフィン、ポリエステルまたはカプロラクタムのうち少なくともいずれか1を含む素材とからなり、平均繊維径が1mm以下か、繊度が10dtex以下かまたは繊維長が20mm以下の繊維であることを特徴とする請求項1ないし11のうちいずれか1に記載の生分解性断熱材の製造方法により製造される生分解性断熱材。
- 請求項13ないし16のうちいずれか1に記載の方法により製造される生分解性断熱材を、マット状、ボード状またはフェルト状のうちいずれか1に成型してカットしてなることを特徴とする生分解性断熱材の成型体。
- 生分解性断熱材の成型体を、中心層とこの中心層の両外側層のうち少なくともいずれか一方を中心層と密度を異ならせて構成したことを特徴とする請求項17に記載の生分解性断熱材の成型体。
- 成型体の外側層を中心層に対して高密度に加工し、成型体の平均密度を100ないし300Kg/m3としたことを特徴とする請求項18に記載の生分解性断熱材の成型体。
- 成型体には、側面に凹または凸の実加工が施されることを特徴とする請求項17ないし19のうちいずれか1に記載の生分解性断熱材の成型体。
- 成型体をフェルト状に成型して構成し、このフェルト状成型体を、繊維目付100g/m2以下の生分解性不織布を片面または両面のいずれかに重ねてニードルパンチ加工したことを特徴とする請求項17に記載の生分解性断熱材の成型体。
- 請求項1ないし11のうちいずれか1に記載の方法により製造される生分解性断熱材を所定の寸法にカットして植物育成床に用いることを特徴とする植物育成材。
- 請求項1ないし11のうちいずれか1に記載の方法により製造される生分解性断熱材を所定の寸法にカットして施肥マットに用いることを特徴とする肥料材。
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