JPH05171209A - ラバープレス成形用ゴム型 - Google Patents

ラバープレス成形用ゴム型

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JPH05171209A
JPH05171209A JP33222491A JP33222491A JPH05171209A JP H05171209 A JPH05171209 A JP H05171209A JP 33222491 A JP33222491 A JP 33222491A JP 33222491 A JP33222491 A JP 33222491A JP H05171209 A JPH05171209 A JP H05171209A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
powder
press molding
magnet
magnetic field
Prior art date
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Pending
Application number
JP33222491A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Yamaguchi
登士也 山口
Taku Saito
卓 斎藤
Tadahiko Furuta
忠彦 古田
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH05171209A publication Critical patent/JPH05171209A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定部位に所定の特性を備えた材料が配され
た2層成形品をラバープレス成形法により成形する。 【構成】 ゴム型本体1、2の所定部位に永久磁石3が
配され、ゴム型本体1、2、永久磁石3及び蓋部材7に
より、所定形状のキャビティ6が形成されている。ま
ず、所定の特性を備えた磁性材料(Fe粉末)8を粉末
供給孔5から添加し、このFe粉末8を磁場の磁力に永
久磁石3の端面に分散、保持させる。次いで、Ti合金
粉末9をキャビティ6内に充填し、蓋部材7で蓋閉す
る。そして、CIP成形すれば、所定部位に所定の特性
を備えた磁性材料が配された2層成形品を容易に成形す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラバープレス成形用ゴム
型に関する。
【0002】
【従来の技術】粉末冶金法の一成形法として、従来より
ラバープレス成形法が知られている。このラバープレス
成形法は、原料粉末を充填したゴム型に、流体を媒介と
して周囲より方向性の無い、均等な圧力を加えながら加
圧成形するものであり、均一密度の成形体を得ることが
でき、特に複雑形状の成形品を容易に均一密度とするこ
とができるという特徴を有する。
【0003】ところで、金型を用いる一般的な一軸圧縮
成形において、材質の異なる2種類の原料粉末を用い、
2層成形品を形成することがなされている。例えば、実
開昭60−97734号公報には、材質の異なる2種類
の原料粉末を成形型内に順次摺り切り充填してから圧縮
成形することにより、充填方向に2層化された2層成形
品を形成する技術が開示されている。これは、例えば摺
動部品において、摺動面のみを高耐摩耗性材料で形成し
て、コスト低減を図ることに利用することができる。
【0004】また粉末冶金法などにより製造した、例え
ば摺動部品においては、窒化処理、CVD処理、PVD
処理などの表面処理を施して、摺動面に高耐摩耗性のコ
ーティング層を形成することがなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記実開昭6
0−97734号公報に開示された技術では、粉末の充
填方向にしか2層化することができず、単純な形状の2
層成形品しか形成することができない。このため、この
技術を利用してラバープレス成形法により2層成形品を
形成しようとした場合、複雑形状の成形品を容易に均一
密度とすることができるというラバープレス成形法の特
徴を生かしきれない。
【0006】また、例えば摺動部品を形成しようとし
て、ラバープレス成形法により成形した成形品を焼成し
てから、上記表面処理することにより摺動面に高耐摩耗
性のコーティング層を形成しようとした場合、所定部位
のみに表面処理を施すことは非常に困難である。本発明
は上記実情に鑑みてなされたものであり、所定部位に所
定の特性を備えた材料が配された2層成形品を、複雑形
状の場合でも容易に形成することのできるラバープレス
成形用ゴム型を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のラバープレス成
形用ゴム型は、所定形状のキャビティを形成する型内面
の所定部位に、磁場付与手段により磁場が付与されてい
ることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明のラバープレス成形用ゴム型では、まず
所定の特性を備えた磁性材料よりなる原料粉末を型内に
所定量添加する。この磁性材料よりなる原料粉末は、型
内の所定部位に付与された磁場の磁力により吸引され
て、該所定部位に保持される。そして、他の原料粉末を
型内に添加することにより、所定部位のみが所定の特性
を備えた磁性材料を含み、残りの部位が他の材料のみよ
りなる2層成形品を容易に形成することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)本実施例は、本発明のラバープレス成形用
ゴム型を利用して、図2のバルブ機構に用いられるロッ
カアーム21を製造するものである。このロッカアーム
21は、Ti合金製のもので、カム22と摺動する摺動
面にTi−Fe系の耐摩耗層23が形成されている。
【0010】図1の断面図に示すように、本実施例のラ
バープレス成形用ゴム型は、2分割された第1ゴム型本
体1、第2ゴム型本体2と、第1ゴム型本体1及び第2
ゴム型本体2間に挟持された磁場付与手段としてのアル
ニコよりなる永久磁石3と、第1ゴム本体1にその軸方
向両端が挟持された円柱状の中子4と、粉末供給孔5を
密閉して、第1ゴム型本体1、第2ゴム型本体2、永久
磁石3及び中子4とともにキャビティ6を形成するゴム
製の蓋部材7とから構成されている。
【0011】上記第1ゴム型本体1、第2ゴム型本体
2、永久磁石3及び中子4をセットした状態で、粉末供
給孔5から、まず強磁性材料としてのカルボニルFe粉
末(平均粒径3μm)8を少量添加した。なお、Fe粉
末の他に、Ti合金に添加することにより硬化作用のあ
る他の磁性材料、例えばCo粉末やNi粉末などを用い
ることができる。上記Fe粉末8は、永久磁石3により
付与された磁場の磁力により、永久磁石3の端面に分
散、保持された。次いで、Ti合金粉末(平均粒径70
μm)9をキャビティ6内に充填した。そして、粉末供
給孔5を蓋部材7で密閉した。
【0012】このゴム型を4ton/cm2 の圧力でC
IP成形することにより、永久磁石3に対面する厚さ約
1mmにわたる部位のみがFe粉末8を含み、他の部位
がTi合金粉末9のみよりなる2層成形品を形成した。
そして、上記2層成形品を10-5torr、1300
℃、4時間の条件で真空焼結を行ってロッカアーム21
を製造した。
【0013】このロッカアーム21は、摺動面のみにT
i−Fe系の耐摩耗層23が形成され、この耐摩耗層2
3は、Ti合金中へのFeの固溶及び化合物の析出によ
る強化により、Hv600の硬度となった。またこの耐
摩耗層23は、永久磁石3の端面と接触しているため、
表面粗度及び平面度共に良好であった。 (実施例2)本実施例は、本発明のラバープレス成形用
ゴム型を利用して、図2のバルブ機構に用いられるバル
ブ24を製造するものである。このバルブ24は、Ti
合金製のもので、バルブシートと摺動するバルブフェー
ス面にTi−Fe系の耐摩耗層25が形成されている。
【0014】図3の断面図に示すように、本実施例のラ
バープレス成形用ゴム型は、ゴム型本体10と、該ゴム
型本体10の所定部位に鋳込まれたFPマグネット(フ
ェライトプラスチックマグネット)よりなる厚さ1.5
mmのマグネットシート(磁場付与手段)11と、粉末
供給孔12を密閉して、ゴム型本体10及びマグネット
シート11とともにキャビティ13を形成するゴム製の
蓋部材14とから構成されている。
【0015】上記粉末供給孔12から、まずカルボニル
Fe系粉末(平均粒径3μm)15をマグネットシート
11めがけて少量添加した。このFe粉末15は、マグ
ネットシート11により付与された磁場の磁力により、
マグネットシート11の端面に分散、保持された。次い
で、Ti合金粉末(平均粒径70μm)16をキャビテ
ィ13内に充填した。そして、粉末供給孔12を蓋部材
14で密閉した。
【0016】このゴム型を4ton/cm2 の圧力でC
IP成形することにより、マグネットシート11に対面
する厚さ約1mmにわたる部位のみがFe粉末15を含
み、他の部位がTi合金粉末16のみよりなる2層成形
品を形成した。そして、上記2層成形品を10-5tor
r、1300℃、4時間の条件で真空焼結を行ってバル
ブ24を製造した。
【0017】このバルブ24は、バルブシートと摺動す
るバルブフェース面のみにHv600の強度をもつTi
−Fe系の耐摩耗層25が形成された。また、本実施例
により製造したバルブ24は、磁場付与手段としてFP
マグネットよりなる薄いマグネットシート11を用いて
いるため、CIP成形時、マグネットシート11の面上
にある粉末にも成形圧力が伝達され、密度ムラの無い良
好な成形品を得ることができた。
【0018】なお上記実施例1、2では、磁場付与手段
として、永久磁石やFPマグネットを用いたが、電磁石
を用いることも可能である。また上記実施例1、2で
は、本発明のラバープレス成形用ゴム型を利用して、T
i合金製部材の所定部位に耐摩耗層を形成する例につい
て示したが、この他に例えば、磁性材料としてのFe、
Co、Niなどが金属部材同士を接合する際のろう材と
なり得る場合に、本発明のラバープレス成形用ゴム型を
利用して、ラバープレス成形後の焼結接合時に接合面と
なる部位のみに磁性材料としてのろう材を配することが
できる。
【0019】なお、本発明のラバープレス成形用ゴム型
において、所定の特性を備えた磁性材料よりなる原料粉
末を型内の所定位置に配設した時に、磁場付与手段によ
り付与される磁場が前記所定位置以外の部位に作用し、
所望しない部位に前記原料粉末が位置せしめられるよう
な場合には、前記所望しない部位に磁場が付与されない
ように磁気遮蔽板などの磁気遮蔽手段を併用することが
好ましい。例えば図4に示すように、永久磁石3の一端
側をキャビティ内に突出させ、その永久磁石3の端面に
磁気遮蔽板17を配設することにより、永久磁石3の端
面部分には前記原料粉末を配しないようにすることがで
きる。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のラバープレ
ス成形用ゴム型は、磁場付与手段により付与された磁場
の磁力を利用するものであるから、所定部位に磁場付与
手段を配することにより、複雑形状品であっても、所定
の特性をもつ磁性材料が所定部位に配された2層成形品
を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るラバープレス成形用ゴム型の断面
図である。
【図2】実施例により製造する製品を説明する正面図で
ある。
【図3】その他の実施例に係るラバープレス成形用ゴム
型の断面図である。
【図4】その他の実施例に係るラバープレス成形用ゴム
型の断面図である。
【符号の説明】
1は第1ゴム型本体、2は第2ゴム型本体、3は永久磁
石、6はキャビティ、7は蓋部材、10はゴム型本体、
11はマグネットシート、13はキャビティ、14は蓋
部材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 卓 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 古田 忠彦 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状のキャビティを形成する型内面
    の所定部位に、磁場付与手段により磁場が付与されてい
    ることを特徴とするラバープレス成形用ゴム型。
JP33222491A 1991-12-16 1991-12-16 ラバープレス成形用ゴム型 Pending JPH05171209A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33222491A JPH05171209A (ja) 1991-12-16 1991-12-16 ラバープレス成形用ゴム型

Applications Claiming Priority (1)

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JP33222491A JPH05171209A (ja) 1991-12-16 1991-12-16 ラバープレス成形用ゴム型

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JPH05171209A true JPH05171209A (ja) 1993-07-09

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ID=18252564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33222491A Pending JPH05171209A (ja) 1991-12-16 1991-12-16 ラバープレス成形用ゴム型

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JP (1) JPH05171209A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH076622A (ja) * 1993-06-17 1995-01-10 Toho Gas Co Ltd 結晶相安定化固体電解質材料
JPH0769720A (ja) * 1993-06-17 1995-03-14 Toho Gas Co Ltd 複合材分散強化型固体電解質材料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH076622A (ja) * 1993-06-17 1995-01-10 Toho Gas Co Ltd 結晶相安定化固体電解質材料
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