JPH05170986A - ポリプロピレン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂組成物

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JPH05170986A
JPH05170986A JP33851891A JP33851891A JPH05170986A JP H05170986 A JPH05170986 A JP H05170986A JP 33851891 A JP33851891 A JP 33851891A JP 33851891 A JP33851891 A JP 33851891A JP H05170986 A JPH05170986 A JP H05170986A
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JP
Japan
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wollastonite
resin composition
polypropylene
polypropylene resin
based resin
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Application number
JP33851891A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Miyashita
拓 宮下
Seiichi Hitomi
誠一 人見
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐衝撃性、剛性及び流動性に優れたポリプロ
ピレン系樹脂組成物を提供する。 【構成】 ポリプロピレン系樹脂20〜98重量%と、
アスペクト比が20〜100、平均粒径が1〜500μ
mのワラストナイト2〜80重量%からなることを特徴
とするポリプロピレン系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリプロピレン系樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリプロピレン系樹脂組成物
は射出成形によって、インスツルメンパネル、トリム、
フェンダー、バンパー、スポイラーなどの自動車部品、
テレビ・VTRハウジングなどの家電製品、パソコンハ
ウジングなどのOA機器部品、コンテナ、パレットなど
の産業用品などの多くの用途に用いられている。
【0003】上記の用途において、ポリプロピレン樹脂
単体の成形品では剛性が不足し、該樹脂の剛性を改善す
るために、種々の試みがなされている。ポリプロピレン
樹脂の剛性を向上させる手段として、例えば、特開昭5
7−8235号公報には、ポリプロピレン系樹脂にタル
クを添加する技術が開示されている。また、例えば、特
開昭56−88447号公報には、ポリプロピレン系樹
脂に、タルク、炭酸カルシウム、マイカなどのフィラー
を添加する技術が開示されている。
【0004】しかしながら、フィラーの添加によって、
一般に、剛性は向上する反面、耐衝撃性が著しく低下す
るという問題点がある。また、剛性向上の効果は、フィ
ラーの種類によって異なることが知られている。
【0005】更に、例えば、特公昭64−2616号公
報には、エチレン・プロピレン共重合体にワラスナイト
をフィラーとして添加する技術が開示されている。しか
しながら、上記技術はワラストナイトのアスペクト比の
小さい(約10程度)ものを使用しているので、ある程
度の剛性を向上させることができても、耐衝撃性が低下
するという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、特殊な範囲のアスペクト比
と平均粒径を有するワラストナイトを使用することによ
り、耐衝撃性、剛性および流動性の性能バランスに優れ
たポリプロピレン系樹脂組成物の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のポリプロピレン
系樹脂組成物は、ポリプロピレン系樹脂20〜98重量
%と、アスペクト比が20〜100、平均粒径が1〜5
00μmのワラストナイト2〜80重量%からなること
を特徴とし、そのことにより、上記目的が達成される。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。本発明で
使用されるポリプロピレン系樹脂としては、プロピレン
単独重合体、エチレン・プロピレンランダム共重合体、
エチレン・プロピレンブロック共重合体などが挙げられ
る。
【0009】上記エチレン・プロピレンランダム共重合
体及びエチレン・プロピレンブロック共重合体のエチレ
ン含量は、0.2〜30重量%の範囲が好ましい。ま
た、上記ポリプロピレン系樹脂は、成形上の理由によ
り、メルトインデックスが、1〜80g/10分(JI
S K−7210、230℃、2.16kgf)の範囲
が好ましい。
【0010】本発明で使用されるワラストナイトは、石
灰石と花崗岩の接触部で変成作用を受けて発達した鉱物
を、粉砕して得られた針状の結晶である。上記ワラスト
ナイトは、アスペクト比が小さくなると耐衝撃性の向上
に効果がなく、大きくなるとポリプロピレン系樹脂に対
する分散性が低下するので、アスペクト比は20〜10
0の範囲に限定される。
【0011】ワラストナイトのアスペクト比は、電子顕
微鏡によって測定される。上記ワラストナイトは、平均
粒径が小さくなるとポリプロピレン系樹脂に対する分散
性が低下し、大きくなると成形体の耐衝撃性が大幅に低
下するので、平均粒径は1〜500μmの範囲に限定さ
れる。
【0012】ワラストナイトの粒径は、例えば、レーザ
回析/散乱式粒度分布装置〔日揮装(株)製「マイクロ
トラックSPA MKII」〕などの装置によって測定さ
れ、平均粒径は粒度の累積分布曲線において、50%の
点での粒径値である。
【0013】上記ワラストナイトの添加量は、少なくな
ると剛性の向上に効果がなく、逆に多くなると樹脂分が
不足して製品の形状を保つことができなくなるので、ポ
リプロピレン系樹脂組成物中、2〜80重量%の範囲に
限定される ワラストナイトの組成は、主成分として、SiO2 を4
6〜53重量%及びCaOを44〜50重量%含有し、
残余成分としてAl2 3 、Fe2 3 、MgO、Na
2 O、TiO2 、K2 O及び不純物を含有し、残余成分
の割合は10重量%以下である。
【0014】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物に
は、剛性の向上の効果をより高めるために本発明の効果
を損なわない範囲で、ワラストナイトのほかにタルクや
マイカなど他のフィラーが添加されてもよい。
【0015】さらに、添加されるフィラーには、剛性、
耐衝撃性及び成形性をより一層向上させるために、例え
ば、ステアリン酸エステル、ポリエチレングリコール、
チタンカップリング剤、シランカップリング剤などによ
る表面処理が施されていてもよい。
【0016】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物に
は、必要に応じて、他の各種樹脂、充填剤、ゴム状物
質、顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、可塑
剤、滑剤、帯電防止剤などを配合することができる。
【0017】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物をペ
レット化する方法は、任意の方法が採用され、例えば、
一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ロー
ル、ブラベンダープラストグラフ、ニーダーなどの溶融
混練装置を使用して、従来と全く同様な方法で行うこと
ができる。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施例につき説明する。 (実施例1) 1)試験片の作製 エチレン・プロピレンブロック共重合体〔徳山曹達
(株)製「MS640」、エチレン含量2重量%〕70
重量%と、ワラスナトイト(関西砂利(株)製、アスペ
クト比30、平均粒径24μm)30重量%からなる主
組成物100重量部に、ヒンダードフェノール系酸化防
止剤〔チバガイギー(株)製「Irganox101
0」〕0.1重量部及び硫黄系酸化防止剤〔シプロ化成
(株)製「SEENOX412S」〕0.2重量部を添
加し、二軸押出機〔池貝鉄工(株)製「PCM87」〕
で押出して、ペレットを製造した。
【0019】上記ペレットを射出成形機〔東芝(株)製
「IS−30EP」〕にて成形し、試験用サンプルを作
製した。尚、ワラストナイトとしては、組成がSiO2
48〜51重量%、CaO46〜48重量%、Al2
3 0.1〜0.3重量%、Fe2 3 0.1〜0.3重
量%、MgO0.2〜0.4重量%、Na2 O0.1〜
0.2重量%、TiO2 0〜0.1重量%及びK2 O0
〜0.2重量%であるものを使用した。 2)物性の測定 (1)剛性 剛性の指標として曲げ弾性率を選び、1)で作製したサ
ンプルにつきJISK−7203に準拠して、曲げ弾性
率を測定したところ、22×103 kgf/cm2 であ
った。 (2)耐衝撃性 耐衝撃性の指標としてアイゾット衝撃値を選び、1)で
作製したサンプルにつきJIS K−7110に準拠し
て、アイゾット衝撃試験を行ったところ、7.0kgf
・cm/cm であった。 (3)成形性 成形性の指標としてメルトインデックス(MI)を、J
IS K−7210(230℃、2.16kgf)に準
拠して測定したところ、7.5g/10分であった。 (実施例2)アスペクト比30、平均粒径60μmのワ
ラストナイト〔関西砂利(株)製〕を使用したこと以外
は、実施例1と同様にして、試験用サンプルを試作した
後、実施例1と同様な項目につき物性を測定し、その結
果を表1に示した。 (比較例1〜2)表1に示すワラストナイトを使用した
こと以外は、実施例1と同様にして、試験用サンプルを
試作した後、実施例1と同様な項目につき物性を測定
し、その結果を表1に示した。 (比較例3〜8)ワラストナイトに代えて表1に示すフ
ィラーを使用したこと以外は、実施例1と同様にして、
試験用サンプルを試作した後、実施例1と同様な項目に
つき物性を測定し、その結果を表1に示した。
【0020】
【表1】
【0021】(実施例3)エチレン・プロピレンブロッ
ク共重合体の代わりに、プロピレン単独重合体〔徳山曹
達(株)製「ME240」〕を使用したこと以外は、実
施例1と同様にして、試験用サンプルを試作した後、実
施例1と同様な項目につき物性を測定し、その結果を表
2に示した。 (実施例4)エチレン・プロピレンブロック共重合体の
代わりに、プロピレン単独重合体〔徳山曹達(株)製
「ME240」〕を使用したこと以外は、実施例2と同
様にして、試験用サンプルを試作した後、実施例2と同
様な項目につき物性を測定し、その結果を表2に示し
た。 (比較例9〜10)表1に示すワラストナイトを使用し
たこと以外は、実施例3と同様にして、試験用サンプル
を試作した後、実施例1と同様な項目につき物性を測定
し、その結果を表2に示した。 (比較例11〜16)ワラストナイトに代えて表1に示
すフィラーを使用したこと以外は、実施例3と同様にし
て、試験用サンプルを試作した後、実施例1と同様な項
目につき物性を測定し、その結果を表2に示した。
【0022】
【表2】
【0023】尚、上記実施例および比較例で使用した各
種フィラーの種類、アスペクト比及び平均粒径を、各種
フィラーのメーカ名とグレード名と共に表3に示した。
【0024】
【表3】
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ポリプロピレン系樹脂
に、上述のワラストナイトが添加されることにより、耐
衝撃性、剛性及び成形性の性能バランスに優れたポリプ
ロピレン系樹脂組成物を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂20〜98重量%
    と、アスペクト比が20〜100、平均粒径が1〜50
    0μmのワラストナイト2〜80重量%からなることを
    特徴とするポリプロピレン系樹脂組成物。
JP33851891A 1991-12-20 1991-12-20 ポリプロピレン系樹脂組成物 Pending JPH05170986A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5641717A (en) * 1994-04-25 1997-06-24 Castle; Richard B. Compositions comprising fused particulates and methods of making same
KR970070085A (ko) * 1996-04-29 1997-11-07 황선두 웰드강도가 향상된 폴리프로필렌 수지 조성물
CN101864108A (zh) * 2010-06-03 2010-10-20 上海琥达投资发展有限公司 一种硅灰石改性的热塑性树脂复合材料及制备产品的方法

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KR970070085A (ko) * 1996-04-29 1997-11-07 황선두 웰드강도가 향상된 폴리프로필렌 수지 조성물
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