JPH05170721A - 芳香族アミド化合物および神経成長因子分泌誘導剤 - Google Patents
芳香族アミド化合物および神経成長因子分泌誘導剤Info
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- JPH05170721A JPH05170721A JP12327792A JP12327792A JPH05170721A JP H05170721 A JPH05170721 A JP H05170721A JP 12327792 A JP12327792 A JP 12327792A JP 12327792 A JP12327792 A JP 12327792A JP H05170721 A JPH05170721 A JP H05170721A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】神経成長因子分泌誘導作用を有する化合物およ
び該化合物を有効成分とする神経成長因子分泌誘導剤の
創製。 【構成】式 【化1】 [式中、R1、R2、R3はそれぞれ、水素原子、低級ア
ルキル基または低級アルコキシ基を、Arは置換されて
いてもよい芳香族基を、 【化2】 はC=CまたはHC−CHを、Xは水素原子、CH2C
OOHまたはCH2CONHArを、Yは水素原子また
はCOOHを示し、XがCH2COOHまたはYがCO
OHの場合はそれらのCOOHが隣接する水酸基と脱水
縮合してラクトン環を形成していてもよい]で表される
化合物またはそのキノン体、あるいはそれらの塩、およ
び、該化合物を有効成分とする神経成長因子分泌誘導
剤。 【効果】医薬、特に老年性痴呆症あるいはアルツハイマ
ー病等における神経退行性の治療または予防に有効。
び該化合物を有効成分とする神経成長因子分泌誘導剤の
創製。 【構成】式 【化1】 [式中、R1、R2、R3はそれぞれ、水素原子、低級ア
ルキル基または低級アルコキシ基を、Arは置換されて
いてもよい芳香族基を、 【化2】 はC=CまたはHC−CHを、Xは水素原子、CH2C
OOHまたはCH2CONHArを、Yは水素原子また
はCOOHを示し、XがCH2COOHまたはYがCO
OHの場合はそれらのCOOHが隣接する水酸基と脱水
縮合してラクトン環を形成していてもよい]で表される
化合物またはそのキノン体、あるいはそれらの塩、およ
び、該化合物を有効成分とする神経成長因子分泌誘導
剤。 【効果】医薬、特に老年性痴呆症あるいはアルツハイマ
ー病等における神経退行性の治療または予防に有効。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬、特に老年性痴呆
症あるいはアルツハイマー病等における神経退行性疾患
の治療または予防に有用な化合物、および該化合物を有
効成分とする神経成長因子分泌誘導剤に関する。
症あるいはアルツハイマー病等における神経退行性疾患
の治療または予防に有用な化合物、および該化合物を有
効成分とする神経成長因子分泌誘導剤に関する。
【0002】
【従来の技術】社会の高齢化が進む中で、種々の脳機能
改善作用剤が提案されている。 神経成長因子(nerve
growth factor、以下NGFと略記する)は発生過程にお
ける交感および知覚神経細胞や脳神経細胞の分化促進因
子あるいは栄養因子として生体内で極めて重要な役割を
果たしている。 またこのNGFは物質(タンパク質)
としての性質がすでに解明されている[ネイチャー(Natu
re);302巻, 538頁 (1983年)]。老年性痴呆病やアルツハ
イマー病等の患者においては、NGFの合成、分泌は極
めて低レベルであるか欠如している。 そこでNGFを
老年痴呆症やアルツハイマー病等の神経退行性疾患に用
いてこれらを治療する試みが行われている[ネイチャー
(Nature);329巻, 65頁 (1989年)]。 しかし生体内に
おけるNGFの合成、分泌は通常低レベルであり、これ
を生体から単離したり、クローニングを行って治療等に
必要な量を産生することは極めて困難である。 一方、
NGFは交感および知覚神経細胞や脳神経細胞において
生合成されることが知られている[バイオケミカル・バ
イオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Bi
ochemical Biophysical Research Communications);13
6巻, 57頁 (1986年)]。
改善作用剤が提案されている。 神経成長因子(nerve
growth factor、以下NGFと略記する)は発生過程にお
ける交感および知覚神経細胞や脳神経細胞の分化促進因
子あるいは栄養因子として生体内で極めて重要な役割を
果たしている。 またこのNGFは物質(タンパク質)
としての性質がすでに解明されている[ネイチャー(Natu
re);302巻, 538頁 (1983年)]。老年性痴呆病やアルツハ
イマー病等の患者においては、NGFの合成、分泌は極
めて低レベルであるか欠如している。 そこでNGFを
老年痴呆症やアルツハイマー病等の神経退行性疾患に用
いてこれらを治療する試みが行われている[ネイチャー
(Nature);329巻, 65頁 (1989年)]。 しかし生体内に
おけるNGFの合成、分泌は通常低レベルであり、これ
を生体から単離したり、クローニングを行って治療等に
必要な量を産生することは極めて困難である。 一方、
NGFは交感および知覚神経細胞や脳神経細胞において
生合成されることが知られている[バイオケミカル・バ
イオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Bi
ochemical Biophysical Research Communications);13
6巻, 57頁 (1986年)]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、各種神経細胞
や脳神経細胞のNGFの分泌を高める方策が種々試みら
れている。 たとえば、カテコール化合物によるNGF
分泌誘導が試みられている[月刊薬事;29巻, 49頁 (19
87年)]。 しかしこれらの化合物はその作用強度や細胞
毒性などの点から未だ満足すべきものではない。
や脳神経細胞のNGFの分泌を高める方策が種々試みら
れている。 たとえば、カテコール化合物によるNGF
分泌誘導が試みられている[月刊薬事;29巻, 49頁 (19
87年)]。 しかしこれらの化合物はその作用強度や細胞
毒性などの点から未だ満足すべきものではない。
【0004】
【発明が解決しようとするための手段】本発明者らはこ
のような観点から、カテコール系化合物に代わりうるN
GF分泌促進剤を発掘すべく鋭意研究を行い、ある種の
芳香族アミド化合物が強いNGF分泌誘導作用を有する
ことを見いだし、さらに研究を重ねて本発明を完成し
た。
のような観点から、カテコール系化合物に代わりうるN
GF分泌促進剤を発掘すべく鋭意研究を行い、ある種の
芳香族アミド化合物が強いNGF分泌誘導作用を有する
ことを見いだし、さらに研究を重ねて本発明を完成し
た。
【0005】本発明は、(1)式
【0006】
【化6】
【0007】[式中、R1、R2、R3は水素原子、低級
アルキル基または低級アルコキシ基を、Arは置換され
ていてもよい芳香族基を、
アルキル基または低級アルコキシ基を、Arは置換され
ていてもよい芳香族基を、
【0008】
【化7】
【0009】はC=CまたはHC−CHを、Xは水素原
子、CH2COOHまたはCH2CONHArを、Yは水
素原子またはCOOHを示し、XがCH2COOHまた
はYがCOOHの場合はそれらのCOOHが隣接する水
酸基と脱水縮合してラクトン環を形成していてもよい]
で表される化合物またはそのキノン体、あるいはそれら
の塩、および、(2)上記の化合物またはそのキノン
体、もしくはそれらの塩の一または二以上を有効成分と
する神経成長因子分泌誘導剤に関する。
子、CH2COOHまたはCH2CONHArを、Yは水
素原子またはCOOHを示し、XがCH2COOHまた
はYがCOOHの場合はそれらのCOOHが隣接する水
酸基と脱水縮合してラクトン環を形成していてもよい]
で表される化合物またはそのキノン体、あるいはそれら
の塩、および、(2)上記の化合物またはそのキノン
体、もしくはそれらの塩の一または二以上を有効成分と
する神経成長因子分泌誘導剤に関する。
【0010】前記式(I)中、R1、R2、R3で表され
る低級アルキル基としては、直鎖状または分枝状の炭素
数1〜15のアルキル基(たとえば、メチル,エチル,
プロピル,ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、デシル、ドデシル、ペンタデシルなど)が好ま
しく、低級アルコキシ基としては直鎖状または分枝状の
炭素数1〜6のアルコキシ基(たとえば、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシなど)
が好ましい。 R1としては水素原子、直鎖状の炭素数
1〜10のアルキル基(たとえば、メチル,エチル,プ
ロピル,ブチル,ペンチル,ヘキシル、デシルなど)、
または直鎖状の炭素数1〜4のアルコキシ基(メトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ)がより
好ましく、水素原子またはメチル基が最も好ましい。
R2、R3としては水素原子、直鎖状の炭素数1〜6のア
ルキル基(メチル,エチル,n−プロピル,n−ブチ
ル、n−ペンチル、n−ヘキシル)、または直鎖状の炭
素数1〜3のアルコキシ基(メトキシ、エトキシ、n−
プロポキシ)がより好ましく、水素原子、メチル基また
はメトキシ基が最も好ましい。前記式(I)中、Arで
表される芳香族基としては、フェニル、α−ナフチル、
β−ナフチルなどの炭素数6〜10のものが好ましく、
フェニルが最も好ましい。 これら芳香族基の置換基と
してはハロゲン(たとえば、フルオロ、クロロ、ブロモ
など)、ヒドロキシ、低級アルキル基(たとえば、メチ
ル、エチル、プロピルなどの炭素数1〜4のアルキル
基)、低級アルコキシ基(たとえば、メトキシ、エトキ
シなどの炭素数1〜3のアルコキシ基)、ニトロなどが
あげられる。前記式(I)中、
る低級アルキル基としては、直鎖状または分枝状の炭素
数1〜15のアルキル基(たとえば、メチル,エチル,
プロピル,ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、デシル、ドデシル、ペンタデシルなど)が好ま
しく、低級アルコキシ基としては直鎖状または分枝状の
炭素数1〜6のアルコキシ基(たとえば、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、ブトキシ、ヘキシルオキシなど)
が好ましい。 R1としては水素原子、直鎖状の炭素数
1〜10のアルキル基(たとえば、メチル,エチル,プ
ロピル,ブチル,ペンチル,ヘキシル、デシルなど)、
または直鎖状の炭素数1〜4のアルコキシ基(メトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシ)がより
好ましく、水素原子またはメチル基が最も好ましい。
R2、R3としては水素原子、直鎖状の炭素数1〜6のア
ルキル基(メチル,エチル,n−プロピル,n−ブチ
ル、n−ペンチル、n−ヘキシル)、または直鎖状の炭
素数1〜3のアルコキシ基(メトキシ、エトキシ、n−
プロポキシ)がより好ましく、水素原子、メチル基また
はメトキシ基が最も好ましい。前記式(I)中、Arで
表される芳香族基としては、フェニル、α−ナフチル、
β−ナフチルなどの炭素数6〜10のものが好ましく、
フェニルが最も好ましい。 これら芳香族基の置換基と
してはハロゲン(たとえば、フルオロ、クロロ、ブロモ
など)、ヒドロキシ、低級アルキル基(たとえば、メチ
ル、エチル、プロピルなどの炭素数1〜4のアルキル
基)、低級アルコキシ基(たとえば、メトキシ、エトキ
シなどの炭素数1〜3のアルコキシ基)、ニトロなどが
あげられる。前記式(I)中、
【0011】
【化8】
【0012】は炭素−炭素二重結合C=Cまたはその飽
和型であるHC−CHを表す。 またXは水素原子、C
H2COOHまたはCH2CONHArのいずれかを示
し、Yは水素原子またはCOOHのいずれかを示す。
この場合のArも置換されていてもよい芳香族基を表
す。 さらに、XがCH2COOHまたはYがCOOH
の場合はそれらのCOOHが隣接する水酸基と脱水縮合
してラクトン環を形成していてもよい。 すなわち、X
がCH2COOHの場合ラクトン化した化合物は式
和型であるHC−CHを表す。 またXは水素原子、C
H2COOHまたはCH2CONHArのいずれかを示
し、Yは水素原子またはCOOHのいずれかを示す。
この場合のArも置換されていてもよい芳香族基を表
す。 さらに、XがCH2COOHまたはYがCOOH
の場合はそれらのCOOHが隣接する水酸基と脱水縮合
してラクトン環を形成していてもよい。 すなわち、X
がCH2COOHの場合ラクトン化した化合物は式
【0013】
【化9】
【0014】で表され、YがCOOHの場合ラクトン化
した化合物は式
した化合物は式
【0015】
【化10】
【0016】で表される。 また、化合物(I)のキノ
ン体は式
ン体は式
【0017】
【化11】
【0018】で表される。
【0019】化合物(I)として代表的な化合物の構造
を例示すると、(i)ラクトン化していない化合物として
を例示すると、(i)ラクトン化していない化合物として
【0020】
【化12】
【0021】[式中、R1、R2、R3はそれぞれ、水素
原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基を、Xは
水素原子、CH2COOHまたはCH2CONHArを、
Arは置換されていてもよい芳香族基を示す]の構造の
もの、より具体的にはβ−(2,5−ジヒドロキシフェ
ニル)グルタル酸ジアニリド(C)を、(ii)(II)型の
化合物として
原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基を、Xは
水素原子、CH2COOHまたはCH2CONHArを、
Arは置換されていてもよい芳香族基を示す]の構造の
もの、より具体的にはβ−(2,5−ジヒドロキシフェ
ニル)グルタル酸ジアニリド(C)を、(ii)(II)型の
化合物として
【0022】
【化13】
【0023】[式中、R1、R2、R3はそれぞれ、水素
原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基を、Ar
は置換されていてもよい芳香族基を示す]の構造のも
の、より具体的には6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ
−2−オキソ−2H−クロメン−4−イルアセトアニリ
ド(B)を、(iii)(III)型の化合物として
原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基を、Ar
は置換されていてもよい芳香族基を示す]の構造のも
の、より具体的には6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ
−2−オキソ−2H−クロメン−4−イルアセトアニリ
ド(B)を、(iii)(III)型の化合物として
【0024】
【化14】
【0025】[式中、R1、R2、R3はそれぞれ、水素
原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基を、Ar
は置換されていてもよい芳香族基を示す]の構造のも
の、より具体的には6−ヒドロキシ−2−オキソ−2H
−クロメン−3−カルボアニリドを、(iv)キノン型(I
V)の化合物として具体的にはβ−(1,4−ベンキノ
ン−2−イル)グルタル酸ジアニリド(D)を、それぞ
れあげることができる。
原子、低級アルキル基または低級アルコキシ基を、Ar
は置換されていてもよい芳香族基を示す]の構造のも
の、より具体的には6−ヒドロキシ−2−オキソ−2H
−クロメン−3−カルボアニリドを、(iv)キノン型(I
V)の化合物として具体的にはβ−(1,4−ベンキノ
ン−2−イル)グルタル酸ジアニリド(D)を、それぞ
れあげることができる。
【0026】化合物(I)は分子中に有する置換基の種
類によっては塩を形成していてもよく、たとえばアルカ
リ金属(カリウム、ナトリウムなど)、アルカリ土類金
属(カルシウム、マグネシウムなど)、アンモニアなど
との塩があげられる。
類によっては塩を形成していてもよく、たとえばアルカ
リ金属(カリウム、ナトリウムなど)、アルカリ土類金
属(カルシウム、マグネシウムなど)、アンモニアなど
との塩があげられる。
【0027】本発明の化合物(I)は2,5−ジヒドロ
キシベンズアルデヒド誘導体(V)、マロン酸(VI)お
よびアニリン誘導体(VII)を溶媒中、有機塩基の存在
下に反応させて合成することができる。
キシベンズアルデヒド誘導体(V)、マロン酸(VI)お
よびアニリン誘導体(VII)を溶媒中、有機塩基の存在
下に反応させて合成することができる。
【0028】
【化15】
【0029】溶媒は通常の有機溶媒、たとえばベンゼ
ン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒、テトラヒドロフ
ラン、ジブチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ピリジ
ン、ピペリジンなどの塩基性溶媒などが用いられる。
有機塩基としてはブチルアミン、ジブチルアミン、シク
ロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリエチ
ルアミン、ピリジン、ピペリジンなどが用いられる。
これらの塩基は原料の2,5−ジヒドロキシベンズアル
デヒド誘導体(V)1モルに対して0.001〜0.1
モル程度、好ましくは0.005〜0.05モル程度用
いる。 溶媒を兼ねてピリジン、ピペリジンなどの塩基
性溶媒を用いるのが便利である。 反応は室温〜180
℃で行われ、50〜130℃の範囲が好ましい。 マロ
ン酸(VI)は2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド誘
導体(V)1モルに対して通常過剰に(1.05〜5モ
ル)用いられ、1.5〜2.5モル程度用いるのが好ま
しい。 アニリン誘導体(VII)も2,5−ジヒドロキ
シベンズアルデヒド誘導体(V)1モルに対して通常過
剰に(2〜20モル)用いる。 反応時間は通常1〜4
0時間、好ましくは3〜15時間である。
ン、トルエンなどの芳香族炭化水素系溶媒、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなどのエステル系溶媒、テトラヒドロフ
ラン、ジブチルエーテルなどのエーテル系溶媒、ピリジ
ン、ピペリジンなどの塩基性溶媒などが用いられる。
有機塩基としてはブチルアミン、ジブチルアミン、シク
ロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリエチ
ルアミン、ピリジン、ピペリジンなどが用いられる。
これらの塩基は原料の2,5−ジヒドロキシベンズアル
デヒド誘導体(V)1モルに対して0.001〜0.1
モル程度、好ましくは0.005〜0.05モル程度用
いる。 溶媒を兼ねてピリジン、ピペリジンなどの塩基
性溶媒を用いるのが便利である。 反応は室温〜180
℃で行われ、50〜130℃の範囲が好ましい。 マロ
ン酸(VI)は2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド誘
導体(V)1モルに対して通常過剰に(1.05〜5モ
ル)用いられ、1.5〜2.5モル程度用いるのが好ま
しい。 アニリン誘導体(VII)も2,5−ジヒドロキ
シベンズアルデヒド誘導体(V)1モルに対して通常過
剰に(2〜20モル)用いる。 反応時間は通常1〜4
0時間、好ましくは3〜15時間である。
【0030】2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド誘
導体(V)およびアニリン誘導体(VII)は市販のものを
用いるが、市販されていない化合物の場合は公知の方法
またはそれに類似の方法で合成する。
導体(V)およびアニリン誘導体(VII)は市販のものを
用いるが、市販されていない化合物の場合は公知の方法
またはそれに類似の方法で合成する。
【0031】キノン体(IV)は化合物(I)を通常の酸
化反応に付すことにより製造することができる。 ま
た、化合物(I)および化合物(IV)は反応後、通常の
操作(抽出、精製など)により反応液から単離すること
ができる。
化反応に付すことにより製造することができる。 ま
た、化合物(I)および化合物(IV)は反応後、通常の
操作(抽出、精製など)により反応液から単離すること
ができる。
【0032】本発明の化合物(I)の一または二以上を
上記したような神経成長因子分泌誘導剤として用いるに
あたっては、自体公知の方法にしたがってたとえば、錠
剤,顆粒剤,カプセル剤,注射剤,座剤など種々の剤型
で、人を含む哺乳動物に経口的もしくは非経口的に投与
しうる。 投与量は対象疾患の種類、症状などにより差
異はあるが、一般的に成人においては、経口投与の場
合、一日につき0.1mg〜500mg、好ましくは5
mg〜200mgである。 化合物(I)を二以上用い
ると、それぞれを単独で用いた場合の結果から予測され
るよりも強い神経成長因子分泌誘導作用が観察されるこ
ともある。
上記したような神経成長因子分泌誘導剤として用いるに
あたっては、自体公知の方法にしたがってたとえば、錠
剤,顆粒剤,カプセル剤,注射剤,座剤など種々の剤型
で、人を含む哺乳動物に経口的もしくは非経口的に投与
しうる。 投与量は対象疾患の種類、症状などにより差
異はあるが、一般的に成人においては、経口投与の場
合、一日につき0.1mg〜500mg、好ましくは5
mg〜200mgである。 化合物(I)を二以上用い
ると、それぞれを単独で用いた場合の結果から予測され
るよりも強い神経成長因子分泌誘導作用が観察されるこ
ともある。
【0033】本発明の神経成長因子分泌誘導剤は人を含
む哺乳動物の脳機能障害の治療および予防に有用であ
り、その対象疾患としてはたとえば家族性自律神経障
害、神経線維腫瘍、神経芽細胞腫、褐色細胞腫、老人性
痴呆症、アルツハイマー病などがあげられる。
む哺乳動物の脳機能障害の治療および予防に有用であ
り、その対象疾患としてはたとえば家族性自律神経障
害、神経線維腫瘍、神経芽細胞腫、褐色細胞腫、老人性
痴呆症、アルツハイマー病などがあげられる。
【0034】
【試験例および実施例】以下の実験例および実施例によ
り、本発明の作用および実施態様を具体的に説明する。
り、本発明の作用および実施態様を具体的に説明する。
【0035】実験例 i)実験材料および方法 アストログリア細胞を用いるNGF生合成の研究はアル
ツハイマー型老人痴呆症との関連で極めて興味深い問題
である。 そこでマウスアストログリア細胞(MB−8
細胞)を用いて、本発明の化合物(I)のNGF生合成
促進活性を検討した。このとき、増殖期の細胞より正常
の脳内の状態に近いと考えられる静止期のMB−8細胞
を用いた。 a)実験材料 DMEM(Dulbecco's modified Eagle medium)は日水製
薬社製、牛胎児血清(FCS)はボクネック(Bocknek)社
製、 硫酸ストレプトマイシンとベンジルペニシリンカ
ルシウムは明治製菓株式会社よりそれぞれ購入した。
24穴マルチウェルプレートはファルコン(Falcon)社製
を使用した。 他の試薬はすべて市販の特級品を用い
た。
ツハイマー型老人痴呆症との関連で極めて興味深い問題
である。 そこでマウスアストログリア細胞(MB−8
細胞)を用いて、本発明の化合物(I)のNGF生合成
促進活性を検討した。このとき、増殖期の細胞より正常
の脳内の状態に近いと考えられる静止期のMB−8細胞
を用いた。 a)実験材料 DMEM(Dulbecco's modified Eagle medium)は日水製
薬社製、牛胎児血清(FCS)はボクネック(Bocknek)社
製、 硫酸ストレプトマイシンとベンジルペニシリンカ
ルシウムは明治製菓株式会社よりそれぞれ購入した。
24穴マルチウェルプレートはファルコン(Falcon)社製
を使用した。 他の試薬はすべて市販の特級品を用い
た。
【0036】b)実験方法 MB−8細胞の培養 8日齢マウス脳からのアストログリア細胞(MB−8細
胞)を10%FCS、グルタミン(2mM)、ペニシリン
(100units/ml)、およびストレプトマイシン(100
μg/ml)を含むDMEM中、炭酸ガス培養器中(37℃、
5%CO2)で培養した。 これを数回繰り返し、コンフ
ルエント(満杯)状態に達したのち、FCSの代わりに
0.5%BSAを含むDMEM中で約10日間培養し、
静止期に導入した。 この細胞を種々の化合物を添加し
た0.5%BSAを含むDMEM中で24時間培養し、
その培養上清を集めてその中に含まれるNGF量を以下
に述べるマウスβNGFの酵素免疫測定法により測定し
た。
胞)を10%FCS、グルタミン(2mM)、ペニシリン
(100units/ml)、およびストレプトマイシン(100
μg/ml)を含むDMEM中、炭酸ガス培養器中(37℃、
5%CO2)で培養した。 これを数回繰り返し、コンフ
ルエント(満杯)状態に達したのち、FCSの代わりに
0.5%BSAを含むDMEM中で約10日間培養し、
静止期に導入した。 この細胞を種々の化合物を添加し
た0.5%BSAを含むDMEM中で24時間培養し、
その培養上清を集めてその中に含まれるNGF量を以下
に述べるマウスβNGFの酵素免疫測定法により測定し
た。
【0037】ii)NGFの酵素免疫測定法(Enzyme Immu
noassay:EIA) ポリスチレンマイクロタイタープレート(ファルコンFa
lcon3910,96well)に0.05Mトリス−塩酸緩衝液(p
H8.3)で希釈した Protein A-Sepharose CL-4B で
調製した抗マウスβNGF抗体免疫グロブリンG(Ig
G)(10μg/ml)を10μlづつ加え室温で2時間放置
し、抗マウスβNGF抗体IgGを吸着させた。 抗体
溶液を回収した後プレートは100μlづつの洗浄緩衝
液(0.4M塩化ナトリウム、0.1%BSA、0.1%
アジ化ナトリウム、1mM塩化マグネシウムを含む0.
1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.6)で3回洗浄した
のち、150μlの洗浄緩衝液を添加し室温で1時間ブ
ロッキングした。 洗浄緩衝液を吸引除去したのち、各
ウェルに試料あるいはNGFの標準溶液25μl(試料
と同一の緩衝液で希釈したもの)を加えて室温で4時間
放置した。 100μlづつの洗浄緩衝液でプレートを
3回洗浄したのち、洗浄緩衝液で希釈したビオチン化抗
βNGF抗体液(35ng/ml)を30mlづつ加えて、
4℃で一晩放置した。 洗浄後、β−D−ガラクトシダ
ーゼ標識ストレプトアビシン(200倍希釈したもの)
30μlを加え、室温で1時間放置した。 固相に固定
されたβ−D−ガラクトシダーゼの活性は、基質として
4−メチルウンベリフェリル−β−ガラクトシドを用い
て酵素反応の結果生成する4−メチルウンベリフェロン
の蛍光強度を測定した。 すなわち3回洗浄後、基質
(10μg/ml)30μlづつ加えて室温で3時間反応さ
せたのち、0.1Mグリシン−水酸化ナトリウム緩衝液
(pH10.3)150μlを加えて酵素反応を停止し、
これをさらに、予め反応停止液2.0mlを入れた試験
管に移し蛍光強度を励起波長360nm,測定波長450
nmで測定した。 蛍光光時計の蛍光強度は1μg/mlの
キニーネを含む0.1N硫酸の蛍光強度を100に調整
した。
noassay:EIA) ポリスチレンマイクロタイタープレート(ファルコンFa
lcon3910,96well)に0.05Mトリス−塩酸緩衝液(p
H8.3)で希釈した Protein A-Sepharose CL-4B で
調製した抗マウスβNGF抗体免疫グロブリンG(Ig
G)(10μg/ml)を10μlづつ加え室温で2時間放置
し、抗マウスβNGF抗体IgGを吸着させた。 抗体
溶液を回収した後プレートは100μlづつの洗浄緩衝
液(0.4M塩化ナトリウム、0.1%BSA、0.1%
アジ化ナトリウム、1mM塩化マグネシウムを含む0.
1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.6)で3回洗浄した
のち、150μlの洗浄緩衝液を添加し室温で1時間ブ
ロッキングした。 洗浄緩衝液を吸引除去したのち、各
ウェルに試料あるいはNGFの標準溶液25μl(試料
と同一の緩衝液で希釈したもの)を加えて室温で4時間
放置した。 100μlづつの洗浄緩衝液でプレートを
3回洗浄したのち、洗浄緩衝液で希釈したビオチン化抗
βNGF抗体液(35ng/ml)を30mlづつ加えて、
4℃で一晩放置した。 洗浄後、β−D−ガラクトシダ
ーゼ標識ストレプトアビシン(200倍希釈したもの)
30μlを加え、室温で1時間放置した。 固相に固定
されたβ−D−ガラクトシダーゼの活性は、基質として
4−メチルウンベリフェリル−β−ガラクトシドを用い
て酵素反応の結果生成する4−メチルウンベリフェロン
の蛍光強度を測定した。 すなわち3回洗浄後、基質
(10μg/ml)30μlづつ加えて室温で3時間反応さ
せたのち、0.1Mグリシン−水酸化ナトリウム緩衝液
(pH10.3)150μlを加えて酵素反応を停止し、
これをさらに、予め反応停止液2.0mlを入れた試験
管に移し蛍光強度を励起波長360nm,測定波長450
nmで測定した。 蛍光光時計の蛍光強度は1μg/mlの
キニーネを含む0.1N硫酸の蛍光強度を100に調整
した。
【0038】iii)結果 a)マウスβNGFの標準曲線 確立したB−SAシステムに基づくマウスβNGFに対
するEIA系の標準曲線を第1図に示す。 測定は0.1
5pg/mlから9ng/mlの範囲で行ったが、9ng/ml
以上では曲線はプラトーになり、測定範囲は1pg/ml
〜9ng/mlであった。 また、バックグランドが低
く、1pg/mlから9ng/mlで蛍光強度の差が約100
倍あり、NGF濃度の読み取りは容易であった。 本法
の検出限界は約1pg/lと極めて高感度であった。
するEIA系の標準曲線を第1図に示す。 測定は0.1
5pg/mlから9ng/mlの範囲で行ったが、9ng/ml
以上では曲線はプラトーになり、測定範囲は1pg/ml
〜9ng/mlであった。 また、バックグランドが低
く、1pg/mlから9ng/mlで蛍光強度の差が約100
倍あり、NGF濃度の読み取りは容易であった。 本法
の検出限界は約1pg/lと極めて高感度であった。
【0039】b)MB−8細胞のNGFの合成・分泌に及
ぼす発明化合物の効果 本発明の化合物(I)のNGF分泌促進効果を第2〜4
図に示した。 第2図は化合物(B)と化合物(C)の
混合物の第1回再結晶品(BとCの組成は未確認)の、
第3図は上記の混合物の第2回再結晶品(組成はB 0.2
5g + C 0.81g)の、第4図は化合物(C)のN
GF分泌促進効果をそれぞれ示す。 図2〜4の結果
は、本発明の化合物(B)と(C)が強いNGF分泌促
進効果を有すること、および、(B)と(C)の混合物
がさらに強いNGF分泌促進効果を発揮することを示し
ている。
ぼす発明化合物の効果 本発明の化合物(I)のNGF分泌促進効果を第2〜4
図に示した。 第2図は化合物(B)と化合物(C)の
混合物の第1回再結晶品(BとCの組成は未確認)の、
第3図は上記の混合物の第2回再結晶品(組成はB 0.2
5g + C 0.81g)の、第4図は化合物(C)のN
GF分泌促進効果をそれぞれ示す。 図2〜4の結果
は、本発明の化合物(B)と(C)が強いNGF分泌促
進効果を有すること、および、(B)と(C)の混合物
がさらに強いNGF分泌促進効果を発揮することを示し
ている。
【0040】実施例1(合成例) ピリジン(10ml)とアニリン(2ml)の混合液に
2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(1.1g,1
ミリモル)とマロン酸(1.6g,1.5ミリモル)を
加え、70゜Cで10時間撹拌したのち、減圧下に濃縮
して反応液の容量を半分にする。 濃縮液を2N−HC
l(50ml)に注ぎ込み、酢酸エチル(40ml)で
抽出する。 無水硫酸ナトリウム(5g)で乾燥したの
ち抽出液を濃縮乾固し、乾式法にてシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲルの量は200g、カラム
の大きさは直径30mm×高さ900mm)にかける。
ベンゼン−アセトン(2:1,V/V,3l)で流すと
A(45mg)、B(150mg)、C(1.03g)
がこの順序で流出する。 A(6−ヒドロキシ−2−オキソ−2H−クロメン−3
−カルボアニリド):メタノールから再結晶すると黄色
針状晶が得られる。 融点:284−286℃(分解) 電子衝撃マススペクトル(EIMS m/z %):281 (M+, 40),
189 (100), 161 (4), 105 (21). 元素分析:計算値(C16H11O4N): C, 68.32; H, 3.94;
N, 4.98. 実測値: C, 68.17; H, 3.97; N, 4.95. 赤外スペクトル(ν KBr cm-1): 3300, 1710, 1695, 1
595, 1570, 1555, 1500,1440. 紫外スペクトル(λ MeOH nm (log ε)): 207 (4.42),
229 (4.36), 304 (4.22), 370sh (3.90).1 HNMR(アセトン-d6, 270 MHz,δ): 7.15 (1H, br
t, J=7Hz, H-4'), 7.20(1H, dd, J=8,2 Hz, H-7), 7.3
1 (1H, d, J=2 Hz, H-5), 7.38 (2H, t, J=7 Hz, H-
3',5'), 7.41 (1H, d, J=8 Hz, H-8), 7.73 (2H, br d,
J=7 Hz, H-2',6'),8.86 (1H, s, OH), 10.73 (1H, br
s, NH), 10.75 (1H, br s, H-4).13 C-NMR(アセトン-d6, 67.5 MHz,δ): 160.7(s,
C-2), 119.6(s, C-3), 147.5(d, C-4), 113.8 (d, C-
5), 154.4 (s, C-6), 122.6 (d, C-7), 117.2 (d,C-8),
147.3(s,C-8a), 119.7(s,C-4a), 159.9(s,CONH), 138.
8 (s, C-1'), 119.8(d, C-2',6'), 129.0 (d, C-3',
5'), 124.3 (d, C-4') . B(6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2−オキソ−
2H−クロメン−4−イルアセトアニリド):エタノー
ルから再結晶すると無色板状晶が得られる。
2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(1.1g,1
ミリモル)とマロン酸(1.6g,1.5ミリモル)を
加え、70゜Cで10時間撹拌したのち、減圧下に濃縮
して反応液の容量を半分にする。 濃縮液を2N−HC
l(50ml)に注ぎ込み、酢酸エチル(40ml)で
抽出する。 無水硫酸ナトリウム(5g)で乾燥したの
ち抽出液を濃縮乾固し、乾式法にてシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲルの量は200g、カラム
の大きさは直径30mm×高さ900mm)にかける。
ベンゼン−アセトン(2:1,V/V,3l)で流すと
A(45mg)、B(150mg)、C(1.03g)
がこの順序で流出する。 A(6−ヒドロキシ−2−オキソ−2H−クロメン−3
−カルボアニリド):メタノールから再結晶すると黄色
針状晶が得られる。 融点:284−286℃(分解) 電子衝撃マススペクトル(EIMS m/z %):281 (M+, 40),
189 (100), 161 (4), 105 (21). 元素分析:計算値(C16H11O4N): C, 68.32; H, 3.94;
N, 4.98. 実測値: C, 68.17; H, 3.97; N, 4.95. 赤外スペクトル(ν KBr cm-1): 3300, 1710, 1695, 1
595, 1570, 1555, 1500,1440. 紫外スペクトル(λ MeOH nm (log ε)): 207 (4.42),
229 (4.36), 304 (4.22), 370sh (3.90).1 HNMR(アセトン-d6, 270 MHz,δ): 7.15 (1H, br
t, J=7Hz, H-4'), 7.20(1H, dd, J=8,2 Hz, H-7), 7.3
1 (1H, d, J=2 Hz, H-5), 7.38 (2H, t, J=7 Hz, H-
3',5'), 7.41 (1H, d, J=8 Hz, H-8), 7.73 (2H, br d,
J=7 Hz, H-2',6'),8.86 (1H, s, OH), 10.73 (1H, br
s, NH), 10.75 (1H, br s, H-4).13 C-NMR(アセトン-d6, 67.5 MHz,δ): 160.7(s,
C-2), 119.6(s, C-3), 147.5(d, C-4), 113.8 (d, C-
5), 154.4 (s, C-6), 122.6 (d, C-7), 117.2 (d,C-8),
147.3(s,C-8a), 119.7(s,C-4a), 159.9(s,CONH), 138.
8 (s, C-1'), 119.8(d, C-2',6'), 129.0 (d, C-3',
5'), 124.3 (d, C-4') . B(6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2−オキソ−
2H−クロメン−4−イルアセトアニリド):エタノー
ルから再結晶すると無色板状晶が得られる。
【0041】融点:218-219℃ 電子衝撃マススペクトル(EIMS m/z %): 297 (M+, 30),
238 (4), 176 (7), 163(38), 135 (85), 107 (17), 93
(100). 元素分析:計算値(C17H15O4N): C, 68.67; H, 5.08;
N, 4.71. 実測値:C, 68.58; H, 5.15; N, 4.70. 赤外スペクトル(ν KBr cm-1): 3350, 1715, 1665, 1
602, 1540, 1503, 1485,1190. 紫外スペクトル(λ MeOH nm (log ε)): 206 (4.52),
240 (4.43), 285 (3.54).1 H-NMR (アセトン-d6, 270 MHz,δ): 2.58 (2H,
m H-3), 2.67 (1H,dd, J=17.5 Hz, H-9), 2.97 (1H, d
d, J=17.5 Hz, H-90), 3.51 (1H, m, H-4), 6.65(1H, d
d, J=8, 2 Hz, H-7), 6.69 (1H, d, J=2 Hz, H-5), 6.9
0 (1H, d, J=8 Hz,H-8), 7.00 (1H, t, J=7 Hz, H-4'),
7.31 (2H, t, J=7 Hz, H-3',5'), 7.55(2H, br d, J=7
Hz, H-2',6'), 9.40 (1H, s, OH), 9.95 (1H, br s, N
H).13 C-NMR (アセトン-d6, 67.5 MHz,δ): 168.5
(s, C-2), 41.2 (t, C-3),31.3 (d, C-4), 113.8 (d, C
-5), 153.8 (s, C-6), 114.7 (d, C-7), 117.8 (d,C-
8), 131.3 (s, C-4a), 143.6 (s, C-8a), 33.9 (t, C-
9), 168.1 (s, C-10), 139.6 (s, C-1'), 119.6 (d, C-
2',6'), 128.9 (d, C-3',5') 123.4, (d, C-4'). C(β−(2,5−ジヒドロキシフェニル)グルタル酸
ジアニリド): アセトンから再結晶すると無色針状晶が
得られる。
238 (4), 176 (7), 163(38), 135 (85), 107 (17), 93
(100). 元素分析:計算値(C17H15O4N): C, 68.67; H, 5.08;
N, 4.71. 実測値:C, 68.58; H, 5.15; N, 4.70. 赤外スペクトル(ν KBr cm-1): 3350, 1715, 1665, 1
602, 1540, 1503, 1485,1190. 紫外スペクトル(λ MeOH nm (log ε)): 206 (4.52),
240 (4.43), 285 (3.54).1 H-NMR (アセトン-d6, 270 MHz,δ): 2.58 (2H,
m H-3), 2.67 (1H,dd, J=17.5 Hz, H-9), 2.97 (1H, d
d, J=17.5 Hz, H-90), 3.51 (1H, m, H-4), 6.65(1H, d
d, J=8, 2 Hz, H-7), 6.69 (1H, d, J=2 Hz, H-5), 6.9
0 (1H, d, J=8 Hz,H-8), 7.00 (1H, t, J=7 Hz, H-4'),
7.31 (2H, t, J=7 Hz, H-3',5'), 7.55(2H, br d, J=7
Hz, H-2',6'), 9.40 (1H, s, OH), 9.95 (1H, br s, N
H).13 C-NMR (アセトン-d6, 67.5 MHz,δ): 168.5
(s, C-2), 41.2 (t, C-3),31.3 (d, C-4), 113.8 (d, C
-5), 153.8 (s, C-6), 114.7 (d, C-7), 117.8 (d,C-
8), 131.3 (s, C-4a), 143.6 (s, C-8a), 33.9 (t, C-
9), 168.1 (s, C-10), 139.6 (s, C-1'), 119.6 (d, C-
2',6'), 128.9 (d, C-3',5') 123.4, (d, C-4'). C(β−(2,5−ジヒドロキシフェニル)グルタル酸
ジアニリド): アセトンから再結晶すると無色針状晶が
得られる。
【0042】融点:177-178℃(アセトン-n-ヘキサン) 電子衝撃マススペクトル(EIMS m/z %): 390 (M+,
−), 297 (30), 238 (4), 176 (8), 163 (38), 135 (8
6), 107 (17), 93 (100). 質量分析(陽イオンFABMS m/z): 391.1685 (M+-H), 計
算値(C23H22O4N2), 391.1658. 元素分析:計算値(C23H22O4N2): C, 70.75; H, 5.68;
N, 7.18. 実測値: C,71.18; H, 5.71, N; 7.11. 赤外スペクトル(ν KBr cm-1): 3330, 1675, 1650, 1
595, 1540, 1500, 1445.紫外スペクトル(λ MeOH nm
(log ε): 205 (4.62), 242 (4.51), 297 (3.68). 1 H-NMR(アセトン-d6, 270 MHz,δ): 3.72 (4H, m
H-8, 10), 3.87 (1H, m, H-7), 6.38 (1H, dd, J=8, 2
Hz, H-4), 6.57 (1H, d, J=8 Hz, H-3), 6.59 (1H, d,
J=2 Hz, H-6), 6.98 (2H, t, J=7 Hz, H-4',4"), 7.23
(4H, t, J=7 Hz,H-3',5' and 3",5"), 7.53 (4H, br d,
J=7 Hz, H-2',6' and 2",6"), 8.54, 8.67 (1H,各 s,
OH), 9.84 (2H, br s, NH x 2).13 C-NMR(アセトン-d6, 67.5 MHz,δ): 130.4 (s,
C-1), 147.2 (s, C-2),115.8 (d, C-3), 113.2 (d, C-
4), 149.6 (s, C-5), 115.2 (d, C-6), 33.0 (d,C-7),
40.6 (t, C-8, 10), 170.0 (s, C-9, 11), 139.2 (s,C-
1',1"), 119.1(d,C-2',6', C-2",6"), 128.6 (d, C-3',
5', C-3",5"), 122.9 (d, C-4',4"). 実施例2 ピリジン(40ml)とアニリン(15ml)の混合液
に2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(4.2g,
35ミリモル)とマロン酸(12g,0.1モル)を加
え、90゜Cで10時間撹拌したのち、実施例1と同様
の処理を行うとA(110mg)、B(380mg)、
C(4.7g)が得られる。
−), 297 (30), 238 (4), 176 (8), 163 (38), 135 (8
6), 107 (17), 93 (100). 質量分析(陽イオンFABMS m/z): 391.1685 (M+-H), 計
算値(C23H22O4N2), 391.1658. 元素分析:計算値(C23H22O4N2): C, 70.75; H, 5.68;
N, 7.18. 実測値: C,71.18; H, 5.71, N; 7.11. 赤外スペクトル(ν KBr cm-1): 3330, 1675, 1650, 1
595, 1540, 1500, 1445.紫外スペクトル(λ MeOH nm
(log ε): 205 (4.62), 242 (4.51), 297 (3.68). 1 H-NMR(アセトン-d6, 270 MHz,δ): 3.72 (4H, m
H-8, 10), 3.87 (1H, m, H-7), 6.38 (1H, dd, J=8, 2
Hz, H-4), 6.57 (1H, d, J=8 Hz, H-3), 6.59 (1H, d,
J=2 Hz, H-6), 6.98 (2H, t, J=7 Hz, H-4',4"), 7.23
(4H, t, J=7 Hz,H-3',5' and 3",5"), 7.53 (4H, br d,
J=7 Hz, H-2',6' and 2",6"), 8.54, 8.67 (1H,各 s,
OH), 9.84 (2H, br s, NH x 2).13 C-NMR(アセトン-d6, 67.5 MHz,δ): 130.4 (s,
C-1), 147.2 (s, C-2),115.8 (d, C-3), 113.2 (d, C-
4), 149.6 (s, C-5), 115.2 (d, C-6), 33.0 (d,C-7),
40.6 (t, C-8, 10), 170.0 (s, C-9, 11), 139.2 (s,C-
1',1"), 119.1(d,C-2',6', C-2",6"), 128.6 (d, C-3',
5', C-3",5"), 122.9 (d, C-4',4"). 実施例2 ピリジン(40ml)とアニリン(15ml)の混合液
に2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(4.2g,
35ミリモル)とマロン酸(12g,0.1モル)を加
え、90゜Cで10時間撹拌したのち、実施例1と同様
の処理を行うとA(110mg)、B(380mg)、
C(4.7g)が得られる。
【0043】実施例3 50mlのナス型コルベン中でピリジン(2ml)に
2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(212mg、
2ミリモル)とマロン酸(312mg、3ミリモル)を
溶解したのち、さらにアニリン(1ml)を加える。
以下の3−1〜3−5に示すような各種の条件で実施例
1と同様の反応を行う。 反応終了後、反応液を1NH
Cl(30ml)に加え、酢酸エチル(50ml)で抽
出、水洗、乾固してHPLCにより生成物(A)(B)
(C)の組成比を求めた。
2,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド(212mg、
2ミリモル)とマロン酸(312mg、3ミリモル)を
溶解したのち、さらにアニリン(1ml)を加える。
以下の3−1〜3−5に示すような各種の条件で実施例
1と同様の反応を行う。 反応終了後、反応液を1NH
Cl(30ml)に加え、酢酸エチル(50ml)で抽
出、水洗、乾固してHPLCにより生成物(A)(B)
(C)の組成比を求めた。
【0044】 反応温度(℃) 反応時間(h) (A):(B):(C) 3−1 125 10 9.8 6.9 19.5 3−2 90 10 4.6 5.7 22.5 3−3 70 10 14.0 16.1 53.1 3−4 70 20 3.1 5.9 27.5 3−5 60 10 6.7 10.4 46.5 製剤例1 (1)化合物B 5g 化合物C 16g (2)乳糖 198g (3)トウモロコシ澱粉 40g (4)ステアリン酸マグネシウム 2g (1),(2)および15gのトウモロコシ澱粉から作
ったペーストとともに顆粒化し、これに10gのトウモ
ロコシ澱粉と(4)を加え、混合物を圧縮錠剤機で圧縮
して、錠剤一錠当たり(1)20mgを含有する直径5m
mの錠剤1000個を製造した。
ったペーストとともに顆粒化し、これに10gのトウモ
ロコシ澱粉と(4)を加え、混合物を圧縮錠剤機で圧縮
して、錠剤一錠当たり(1)20mgを含有する直径5m
mの錠剤1000個を製造した。
【0045】
【発明の効果】本発明において用いられるアミド化合物
(I)を含有してなる神経成長因子分泌誘導剤は毒性が
低いので安全である。 有用な対象疾患名としては、た
とえば老年痴呆性症,アルツハイマー病などがあげら
れ、これらの疾病の予防または治療に用いることができ
る。
(I)を含有してなる神経成長因子分泌誘導剤は毒性が
低いので安全である。 有用な対象疾患名としては、た
とえば老年痴呆性症,アルツハイマー病などがあげら
れ、これらの疾病の予防または治療に用いることができ
る。
【図1】B−SAシステムに基づくマウスβNGFに対
するEIA系の標準曲線
するEIA系の標準曲線
【図2】化合物(I)のNGF分泌誘発促進効果
【図3】化合物(I)のNGF分泌誘発促進効果
【図4】化合物(I)のNGF分泌誘発促進効果
Claims (12)
- 【請求項1】式 【化1】 [式中、R1、R2、R3はそれぞれ、水素原子、低級ア
ルキル基または低級アルコキシ基を、Arは置換されて
いてもよい芳香族基を、 【化2】 はC=CまたはHC−CHを、Xは水素原子、CH2C
OOHまたはCH2CONHArを、Yは水素原子また
はCOOHを示し、XがCH2COOHまたはYがCO
OHの場合はそれらのCOOHが隣接する水酸基と脱水
縮合してラクトン環を形成していてもよい]で表される
化合物またはそのキノン体、あるいはそれらの塩。 - 【請求項2】Arが炭素数6〜10の芳香族基である請
求項1記載の化合物。 - 【請求項3】Arがハロゲン、ヒドロキシ、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基またはニトロで置換されていて
もよいフェニル基である請求項1記載の化合物。 - 【請求項4】R1、R2およびR3がそれぞれ、炭素数1
〜15のアルキル基である請求項1記載の化合物。 - 【請求項5】式 【化3】 [式中、R1、R2、R3はそれぞれ、水素原子、低級ア
ルキル基または低級アルコキシ基を、Arは置換されて
いてもよい芳香族基を示す]で表される請求項1記載の
化合物。 - 【請求項6】式 【化4】 [式中、R1、R2、R3はそれぞれ、水素原子、低級ア
ルキル基または低級アルコキシ基を、Arは置換されて
いてもよい芳香族基を示す]で表される請求項1記載の
化合物。 - 【請求項7】式 【化5】 [式中、R1、R2、R3はそれぞれ、水素原子、低級ア
ルキル基または低級アルコキシ基を、Xは水素原子、C
H2COOHまたはCH2CONHArを、Arは置換さ
れていてもよい芳香族基を示す]で表される請求項1記
載の化合物。 - 【請求項8】6−ヒドロキシ−2−オキソ−2H−クロ
メン−3−カルボアニリドである請求項1記載の化合
物。 - 【請求項9】6−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2−
オキソ−2H−クロメン−4−イルアセトアニリドであ
る請求項1記載の化合物。 - 【請求項10】β−(2,5−ジヒドロキシフェニル)
グルタル酸ジアニリドである請求項1記載の化合物。 - 【請求項11】請求項1記載の化合物またはそのキノン
体、あるいはそれらの塩の一または二以上を有効成分と
する神経成長因子分泌誘導剤。 - 【請求項12】有効成分が請求項9の化合物と請求項1
0の化合物の混合物である請求項11記載の神経成長因
子分泌誘導剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12327792A JPH05170721A (ja) | 1991-05-16 | 1992-05-15 | 芳香族アミド化合物および神経成長因子分泌誘導剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-111973 | 1991-05-16 | ||
JP11197391 | 1991-05-16 | ||
JP12327792A JPH05170721A (ja) | 1991-05-16 | 1992-05-15 | 芳香族アミド化合物および神経成長因子分泌誘導剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05170721A true JPH05170721A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=26451230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12327792A Withdrawn JPH05170721A (ja) | 1991-05-16 | 1992-05-15 | 芳香族アミド化合物および神経成長因子分泌誘導剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05170721A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2002083660A1 (ja) * | 2001-04-10 | 2004-08-05 | タカラバイオ株式会社 | 治療剤 |
JP2006512306A (ja) * | 2002-08-29 | 2006-04-13 | テンプル・ユニバーシティ−オブ・ザ・コモンウェルス・システム・オブ・ハイアー・エデュケイション | アリール及びヘテロアリールプロペンアミド、それらの誘導体並びにそれらの治療用途 |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP12327792A patent/JPH05170721A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2002083660A1 (ja) * | 2001-04-10 | 2004-08-05 | タカラバイオ株式会社 | 治療剤 |
JP2006512306A (ja) * | 2002-08-29 | 2006-04-13 | テンプル・ユニバーシティ−オブ・ザ・コモンウェルス・システム・オブ・ハイアー・エデュケイション | アリール及びヘテロアリールプロペンアミド、それらの誘導体並びにそれらの治療用途 |
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