JPH05170073A - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

車両用ブレーキ装置

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JPH05170073A
JPH05170073A JP34123391A JP34123391A JPH05170073A JP H05170073 A JPH05170073 A JP H05170073A JP 34123391 A JP34123391 A JP 34123391A JP 34123391 A JP34123391 A JP 34123391A JP H05170073 A JPH05170073 A JP H05170073A
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JP
Japan
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main liquid
liquid flow
cylinder
brake
wheel cylinder
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Withdrawn
Application number
JP34123391A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ogawa
博史 小川
Kenji Takeda
武田  憲司
Akihide Tachibana
彰英 橘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両停止時に発生する車体の前後方向振動を
防止するという初期の目的を達成しつつ、装置自体を小
型簡便な構成とする。 【構成】 マスタシリンダ100と左右ホイールシリン
ダ201,202とを接続する左右の主液流路110,
120には、三位置電磁弁311,312、リザーバ3
21、モータ330、ポンプ341、および逆止弁35
1,352からなるABS制御装置部300が配置され
ている。左主液流路110の三位置電磁弁311と左ホ
イールシリンダ201間には、減圧調整弁401が設け
られており、さらに左主液流路110の減圧調整弁40
1と左ホイールシンダ201間と右主液流路120の三
位置電磁弁311と右ホイールシリンダ202間は二位
置電磁弁500を備えた副液流路210によって接続さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンチスキッド制御装置
を利用して自動車等の車両の車体停止直前のブレーキ圧
力を制御する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両停止時に発生する車体の
前後方向振動をアンチスキッド制御装置を利用して防止
する装置がさまざま考案されている。例えば特開平1−
306358号公報に開示される装置では、アンチスキ
ッド制御装置に改造を加えることによって、あるいはア
ンチスキッド制御装置とパワーステアリング制御装置を
組合せることによって上記目的を達成しようとしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示される装置では、以下に示す問題点が生ずる。 アンチスキッド制御装置に改造を加えた場合、装置が
複雑となりコストアップとなる。
【0004】アンチスキッド制御装置とパワーステア
リング制御装置を組合せると、装置が大型化してしま
う。 そこで本発明は上記問題に鑑みてなされたものであっ
て、車両停止時に発生する車体の前後方向振動を防止す
るという初期の目的を達成しつつ、装置自体を小型簡便
な構成としたブレーキ圧力制御装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、車両の走行速度を検出する速度検出手段
と、マスタシリンダと、右車輪に取り付けられた右ホイ
ールシリンダと、左車輪に取り付けられた左ホイールシ
リンダと、前記マスタシリンダにて発生したブレーキ液
圧を前記右ホイールシリンダに供給すべく、前記右ホイ
ールシリンダに接続された右主液流路と、前記マスタシ
リンダにて発生したブレーキ液圧を前記左ホイールシリ
ンダに供給すべく、前記左ホイールシリンダに接続され
た左主液流路と、前記右主液流路および左主液流路に設
けられ、車輪にロック傾向が発生したときに車輪のロッ
ク傾向を抑えるアンチスキッド制御手段とを備えた車両
用ブレーキ装置において、前記右主液流路あるいは左主
液流路のどちらか一方に設けられ、その設けられる位置
が前記アンチスキッド制御手段の下流側であり、速度検
出手段によって検出される車両の走行速度が低下して車
両が停止状態に移行するときに、ブレーキ圧力を減圧し
て前記左右ホイールシリンダから前記アンチスキッド制
御手段へブレーキ液を還流する減圧手段と、前記アンチ
スキッド制御手段および減圧手段の下流側において、前
記右主液流路と左主液流路とを接続する副液流路と、前
記副液流路に設けられ、前記右主液流路と左主液流路間
の連通あるいは遮断を制御する制御弁と、を備えること
を特徴する車両用ブレーキ装置をその要旨とする。
【0006】
【作用】以上の構成によれば、制御弁を開弁状態とする
ことによって右主液流路と左主液流路間が連通し、右ホ
イールシリンダと左ホイールシリンダのブレーキ圧力が
等しくなる。そして、減圧手段によって左右ホイールシ
リンダに蓄えられていたブレーキ液が、減圧手段が設け
られている側の主液流路を通ってアンチスキッド制御装
置へ還流して、左右ホイールシリンダのブレーキ圧力は
等しく減圧される。ここで、減圧手段の設けられている
位置は、左主液流路あるいは右主液流路のどちらか一方
のアンチスキッド制御手段の下流側であって、かつアン
チスキッド制御手段と独立していることから、アンチス
キッド制御手段を何ら改造する必要はない。また、左右
ホイールシリンダに蓄えられていたブレーキ液は減圧手
段が設けられている主液流路を通ってアンチスキッド制
御手段へ還流し、その後はアンチスキッド制御手段によ
ってマスタシリンダへ返されることから、ブレーキ系以
外の他の装置を用いることなく、左右ホイールシリンダ
のブレーキ圧力は減圧される。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図に示す実施例を用いて詳細
に説明する。図1に本実施例の装置構成図を示す。マス
タシリンダ100と前輪の左右ホイールシリンダ20
1,202とを接続する左右の主液流路110,120
には、アンチスキッド制御手段たるアンチロックブレー
キシステム(以下、「ABS」と言う。)制御装置部3
00があり、その構成要素は、三位置電磁弁311,3
12、リザーバ321、モータ330、このモータ33
0により駆動されるポンプ341、および逆止弁35
1,352である。
【0008】三位置電磁弁311は、左主液流路110
のマスタシリンダ100と後述する減圧手段である減圧
調整弁401間に配置され、三位置電磁弁312は、右
主液流路120のマスタシリンダ100と右ホイールシ
ンダ202間に配置されている。なお、三位置電磁弁3
11,312は同様に構成されている。このうち例え
ば、三位置電磁弁312は、aの位置ではマスタシリン
ダ100と右ホイールシリンダ202間を連通、右ホイ
ールシリンダ202とリザーバ321間を遮断し、bの
位置では右ホイールシリンダ202とマスタシリンダ1
00、リザーバ321とのそれぞれ間を遮断し、cの位
置ではマスタシリンダ100と右ホイールシリンダ20
2間を遮断、右ホイールシリンダ202とリザーバ32
1間を連通する。左主液流路110の三位置電磁弁31
1と左ホイールシリンダ201間には、減圧調整弁40
1が設けられており、さらに左主液流路110の減圧調
整弁401と左ホイールシンダ201間と右主液流路1
20の三位置電磁弁311と右ホイールシリンダ202
間は二位置電磁弁500を備えた副液流路210によっ
て接続されている。二位置電磁弁500はaの位置では
左主液流路110と右主液流路120とを遮断し、bの
位置では連通する。
【0009】二位置電磁弁500は図2に示すような構
成となっており、スプール501をスプリング502に
て付勢することによって左主液流路110と右主液流路
120間を遮断し、コイル503の通電時にスプール5
01を図中下方に移動させ、左主液流路110と右主液
流路120間を連通する。
【0010】次に、減圧調整弁401について図3,図
4,図5を用いて説明する。図3の断面図、および図4
の斜視図に示すスプール1は、シリンダ2内に慴動自在
に挿入され、内部に連通穴1aが形成された円筒形状を
有している。この連通穴1a内には、中央に小径穴3a
が形成されたバルブプレート3が配されており、このバ
ルブプレート3はスプリング4にて図3中上方に付勢さ
れている。また、このスプール1の下端部には、スプリ
ング4を保持するためのキャップ5がねじ止めにより固
定されている。
【0011】さらに、シリンダ2内には、スプール1と
同様に慴動可能に挿入されたニードル支持体6が設けら
れ、その内部には先端が円錐形状となったニードル7が
圧入固定されている。このニードル支持体6には、連通
穴6aおよびスリット6bが形成されている。またニー
ドル支持体6の上部には、中央に穴部をもち、三方向に
放射状に延びるギャッププレート8が配設されている。
このギャッププレート8の上部にはスプリング9が設け
られており、ギャッププレート8を介してニードル支持
体6、およびスプール1を図3中下方に付勢している。
【0012】シリンダ2は3つの部分、第一シリンダ部
2a,第二シリンダ部2b,および第三シリンダ部2c
から構成され、それぞれろう付けで一体となっている。
また、シリンダ2の底部には、シリンダ2内に挿入され
たストッパ13が配設され、シリンダ2内からの作動油
の洩れを防止するために、ストッパの外周部にOリング
15および16が設けられている。シリンダ2の外周側
にはボビン10とボビン10に巻線を施したコイル11
が設けられている。これらのシリンダ2、ボビン、およ
びコイル11はケース12に収納され、ケース12の上
部にはカバー14がケース12と螺合されている。カバ
ー14には、シリンダ2の上部室17とホイルシリンダ
201を連通する制御穴14aと、上部室17と三位置
電磁弁311側を連通する連通穴14bが設けられてい
る。
【0013】尚、この減圧調整弁401は、コイル11
に通電することで、図5の如く磁気回路が形成されるよ
う材質が決められている。すなわち、スプール1、ニー
ドル支持体6、第一シリンダ部2a、ケース12、第三
シリンダ部2cは磁性体である鉄系の材質である。一
方、第二シリンダ部2b、ニードル7、カバー14、お
よびスプリング9は非磁性体のステンレス系、ストッパ
13はアルミ系、ボビン10は樹脂系の材質となってい
る。
【0014】速度検出手段である車輪速センサ911,
912は、電磁ピックアップ形式の車輪速センサであり
各車輪の車輪速度Vを検出する。ブレーキ信号検出セン
サ920はブレーキペダルが踏み込まれているか否かを
検出するものである。
【0015】電子制御装置(以下、「ECU」と言
う。)900には車輪速センサ911,912、ブレー
キ信号920からの信号がそれぞれ入力される。ECU
900は、これら入力信号を基に前記三位置電磁弁31
1,312、モータ330、減圧調整弁401、二位置
電磁弁500を駆動制御する。
【0016】次に、以上のように構成された本実施例の
ECU900により実行される制御を図6,図7に示す
フローチャートと図8に示すタイムチャートに基づいて
説明する。
【0017】制動開始前においては、三位置電磁弁31
1,312はaの位置にあり、マスタシリンダ100と
左右ホイールシリンダ201,202間は連通してい
る。従って、運転者の踏み込み操作によってブレーキペ
ダルに与えられた踏力は、マスタシリンダ100から左
主液流路110,右主液流路120を経て左右ホイール
シリンダ201,202に液圧力として伝えられ、この
液圧力により運転者の踏力に応じた車輪制動力を発生す
る。これによって車体速度は、時間と共に減少する。
【0018】この時、ステップS100では、車輪速セ
ンサ911,912よって検出された車輪速度V、ブレ
ーキ信号発生装置920によって検出されたブレーキ信
号の読み込みが行なわれている。
【0019】次にこれらの信号等の情報を基に、ABS
制御が必要かどうかをステップS200にて判断する。
ABS制御が必要と判断すればステップS300へと進
みABS制御を行う。このステップS300で行われる
ABS制御は、図1のABS制御装置300を作動させ
て左右ホイールシリンダ201,202の圧力をコント
ロールするものであるが、公知の制御を用いており、こ
こでは説明を省略する。またステップS200でABS
制御が不必要と判断した場合にのみ、ステップS400
にて実行される前後振動低減ブレーキ圧力制御への待機
状態となる。つまりABSの制御を優先させ、ABS制
御中は、前後振動低減ブレーキ圧力制御は行わないよう
になっている。
【0020】以下、ステップS400にて実行される振
動低減ブレーキ圧力制御を図7に示すフローチャートを
用いて詳細に説明する。まず、ステップS410におい
て、ステップS100にて検出され、読み込まれた車輪
速度Vと制御開始速度VS を比較し、V≦VS となった
ときに制御開始と判断し、ステップS420以下にて、
図8に示すような三位置電磁弁311,312、減圧調
整弁401、二位置電磁弁500、モータ300を駆動
する制御処理を行う。V>VS ならば、制御開始には適
さないと判断し、以下の制御を行わず、本ルーチンを終
了する。
【0021】ステップS420では、まず減圧を開始す
る準備段階として、所定時間Δt1の間、減圧調整弁4
01のコイル11に通電(以下、「ON状態」と言
う。)する。その結果、電磁力の発生によりスプール1
およびニードル支持体6は図3中上方へ移動し、制御穴
14aをニードル7にて閉塞させる。すると、マスタシ
リンダ100から圧送されるブレーキオイルの油圧が全
てバルブプレート3に作用し、スプリング4の付勢力と
反対の方向、すなわち図3中下方向の力が発生し、バル
ブプレート3は、キャップ5に接触するまで押し下げら
れる。この時、ブレーキ液の流れは、図9に示すように
上部室17→連通穴6a→スリット6b→スプール内連
通穴1a→バルブプレート3の外周部→下部室18とな
り、流通抵抗少なく上部室17から下部室18へと流れ
る。
【0022】そして、ステップS430にて左右ホイー
ルシリンダ201,202の圧力を減圧すべく、二位置
電磁弁500をaからbの位置、三位置電磁弁311を
aからcの位置、三位置電磁弁312をaからbの位置
にそれぞれ切り換える。すると、左右ホイールシリンダ
201、202とリザーバ321が連通する状態とな
る。三位置電磁弁311がcの位置、三位置電磁弁31
2がbの位置となると上部室17はリザーバ321と連
通することとなり、上部室17は低圧となる。
【0023】このとき、同時に減圧調整弁401のコイ
ル11の通電を停止(以下、「OFF状態」と言う。)
する。これにより、スプリング9による付勢力、および
ニードル7への液圧力によってスプール1およびニード
ル支持体6は下方へ移動し、制御穴14aを閉塞してい
たニードル7は制御穴14aから引き抜かれる。する
と、下部室18に蓄積されていたブレーキオイルの油圧
がバルブプレート3に作用し、バルブプレート3は、ス
プール1に接触するまで押し上げられる。この時ブレー
キオイルの流れは、図10に示すように下部室18→バ
ルブプレート3内の小径部3a→スプール内連通穴1a
→スリット6b→連通穴6a→上部室17となる。
【0024】このときブレーキ液の流れは、スプール1
およびニードル支持体6が上方へと移動する時とはバル
ブプレート3部で異なり、小径部3aが絞り穴として作
用するたる。このため、スプール1およびニードル支持
体6の下方移動はゆっくりと行われることとなる。また
図4に示すように、ニードル7の側面は、先端部分が傾
斜しているので、下方移動に伴い徐々に開口面積が増加
する。この結果、左右ホイルシリンダ201,202と
リザーバ321との連通開度はゼロから徐々に増加して
いくこととなり、図11の如く減圧初期の滑らかな減圧
特性が達成される。
【0025】その後、ステップS440に進み、二位置
電磁弁500をbからaの位置、三位置電磁弁311を
cからaの位置に、三位置電磁弁312をbからaの位
置にそれぞれ切り換える。すると、左右ホイールシリン
ダ201,202とリザーバ321が遮断し、マスタシ
リンダ100と左右ホイールシリンダ201,202が
連通する状態となる。これによって左右ホイールシリン
ダ201,202の圧力は大きくなる。
【0026】そして、ステップS450にてステップS
100にて取り込まれたブレーキ信号からブレーキペダ
ルが踏み込まれいるか否かを判断する。ここで、ブレー
キペダルが踏み込まれいると判断されると、ブレーキペ
ダルの踏み込みが終了するまで、ステップS450を繰
り返す。
【0027】一方、ブレーキペダルが踏み込まれいない
と判断されると、ステップS450に進み、左右ホイル
シリンダ201,202の圧力の減圧によりリザーバ3
21に蓄積されたブレーキ液を排出して、マスタシリン
ダ100に返すため、モータ330を一定時間作動して
ポンプ341を駆動させる。これによって、リザーバ3
21に蓄積されたブレーキ液はマスタシリンダ100に
還流されて制御は終了する。
【0028】なお、ステップS450の処理は以下のよ
うにしても良い。すなわち、図12に示すように、ブレ
ーキペダルが踏み込まれいないと判断されると二位置電
磁弁500をaからbの位置、三位置電磁弁312をa
からcの位置にそれぞれ一定時間Δt3 の間切り換え
る。これにより、リザーバ321→三位置電磁弁312
→二位置電磁弁500→三位置電磁弁311→マスタシ
リンダ100の流路間が連通し、リザーバ321に蓄積
されたブレーキ液はマスタシリンダ100に返される。
この方法では、ポンプ341駆動してブレーキ液を排出
する方法と比べてブレーキ液排出時に発生するポンプ3
41駆動に起因する音を防止することができる。
【0029】以上説明したように本実施例によれば、左
主液流路110のABS制御装置部300とホイールシ
リンダ201間に設けられた減圧調整弁401によっ
て、左右ホイールシリンダのブレーキ液をABS制御装
置部300に還流する構成であるので、ABS制御装置
部300を改造することなく左右ホイールシリンダの圧
力を等しく滑らかに減圧することができ、またABS制
御装置以外の他の制御装置を用いる必要もない。
【0030】次に第2実施例を説明する。第2実施例で
は、図13に示すように、第1実施例の構成に加えて逆
止弁700を左主液流路110減圧調整弁401と並列
に接続している。これによって、減圧調整弁401が故
障して減圧調整弁401の上流側から下流側へのブレー
キ液の流れが遮断された場合においても、逆止弁700
を介してマスタシリンダ100からホイールシリンダ2
01へブレーキ液が供給されて制動力を確保することが
できる。
【0031】次に第3実施例を説明する。通常、図2に
示す二位置電磁弁500のコイル503に通電していな
い閉弁状態において、右主液流路120側が左主液流路
110側よりも高圧であるときには、その圧力差がスプ
ール501を上方へ付勢する力として働くため、開弁す
ることはないが、左主液流路110側が右主液流路12
0側よりも高圧であるときには、その圧力差がスプール
501を下方へ付勢する力として働くため、開弁する可
能性がある。そこで本実施例では、図14に示すよう
に、第1実施例の構成に加えて右主液流路120から左
主液流路110へのブレーキ液の流れのみを許容する逆
止弁800を副流路210の二位置電磁弁500よりも
左主液流路110側に配置した。
【0032】これにより、左主液流路110側からのブ
レーキ液は逆止弁800にて阻止され、二位置電磁弁5
00が圧力差によって開弁する事はない。なお、本発明
は上記実施例に限定されるものではなく、後輪側にも減
圧調整弁および二位置電磁弁を設けて前後振動低減ブレ
ーキ圧力制御を行っても良い。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、減
圧手段が、右主液流路あるいは左主液流路のどちらか一
方のアンチスキッド制御手段の下流側に設けられてお
り、また、左右ホイールシリンダに蓄えられていたブレ
ーキ液は、減圧手段が設けられている主液流路を通って
アンチスキッド制御手段へ還流し、その後はアンチスキ
ッド制御手段によってマスタシリンダへ返されることか
ら、アンチスキッド制御手段を改造したり、ブレーキ系
以外の他の装置を用いたりして装置を大型化、複雑化す
ることなく小型簡便な構成で車体の前後方向振動を防止
することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す構成図であ
る。
【図2】二位置電磁弁の構成を示す断面図である。
【図3】減圧調整弁の構成を示す断面図である。
【図4】減圧調整弁の構成部品を示す斜視図である。
【図5】減圧調整弁をオン状態とした時の磁気回路を説
明する説明図である。
【図6】ECU600による制御を示したフローチャー
トである。
【図7】減圧調整弁におけるブレーキ油の流れを示した
説明図である。
【図8】第1実施例において、ブレーキスイッチ、三位
置電磁弁、減圧調整弁、二位置電磁弁、車速、ホイール
シリンダ圧力の時間変化を示したタイムチャートであ
る。
【図9】減圧調整弁におけるブレーキ油の流れを示した
説明図である。
【図10】減圧調整弁におけるブレーキ油の流れを示し
た説明図である。
【図11】ホイルシリンダ圧力の時間変化を示したタイ
ムチャートである。
【図12】第1実施例において、ブレーキスイッチ、三
位置電磁弁、減圧調整弁、二位置電磁弁、車速、ホイー
ルシリンダ圧力の時間変化を示したタイムチャートであ
る。
【図13】第2実施例の構成を示す構成図である。
【図14】第3実施例の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
110 左主液流路 120 右主液流路 201 左ホイールシリンダ 202 右ホイールシリンダ 210 副液流路 300 ABS制御装置部 401 減圧調整弁 500 二位置電磁弁 900 ECU 911 車輪速センサ 912 車輪速センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橘 彰英 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行速度を検出する速度検出手段
    と、 マスタシリンダと、 右車輪に取り付けられた右ホイールシリンダと、 左車輪に取り付けられた左ホイールシリンダと、 前記マスタシリンダにて発生したブレーキ液圧を前記右
    ホイールシリンダに供給すべく、前記右ホイールシリン
    ダに接続された右主液流路と、 前記マスタシリンダにて発生したブレーキ液圧を前記左
    ホイールシリンダに供給すべく、前記左ホイールシリン
    ダに接続された左主液流路と、 前記右主液流路および左主液流路に設けられ、車輪にロ
    ック傾向が発生したときに車輪のロック傾向を抑えるア
    ンチスキッド制御手段とを備えた車両用ブレーキ装置に
    おいて、 前記右主液流路あるいは左主液流路のどちらか一方に設
    けられ、その設けられる位置が前記アンチスキッド制御
    手段の下流側であり、速度検出手段によって検出される
    車両の走行速度が低下して車両が停止状態に移行すると
    きに、ブレーキ圧力を減圧して前記左右ホイールシリン
    ダから前記アンチスキッド制御手段へブレーキ液を還流
    する減圧手段と、 前記アンチスキッド制御手段および減圧手段の下流側に
    おいて、前記右主液流路と左主液流路とを接続する副液
    流路と、 前記副液流路に設けられ、前記右主液流路と左主液流路
    間の連通あるいは遮断を制御する制御弁と、 を備えることを特徴する車両用ブレーキ装置。
JP34123391A 1991-12-24 1991-12-24 車両用ブレーキ装置 Withdrawn JPH05170073A (ja)

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JP34123391A JPH05170073A (ja) 1991-12-24 1991-12-24 車両用ブレーキ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102021112714A1 (de) 2021-05-17 2022-11-17 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Halbhohlstanzniet, eine Stanznietverbindung aus mindestens zwei Bauteilen mithilfe des Halbhohlstanzniets, ein Herstellungsverfahren für den Halbhohlstanzniet sowie ein Verfahren zum Verbinden der Bauteile mit dem Halbhohlstanzniet

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DE102021112714A1 (de) 2021-05-17 2022-11-17 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Halbhohlstanzniet, eine Stanznietverbindung aus mindestens zwei Bauteilen mithilfe des Halbhohlstanzniets, ein Herstellungsverfahren für den Halbhohlstanzniet sowie ein Verfahren zum Verbinden der Bauteile mit dem Halbhohlstanzniet

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