JPH05170052A - 車両用ワイパ - Google Patents

車両用ワイパ

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Publication number
JPH05170052A
JPH05170052A JP3335023A JP33502391A JPH05170052A JP H05170052 A JPH05170052 A JP H05170052A JP 3335023 A JP3335023 A JP 3335023A JP 33502391 A JP33502391 A JP 33502391A JP H05170052 A JPH05170052 A JP H05170052A
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JP
Japan
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wiper
stabilizer bar
arms
vehicle
arm
Prior art date
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Application number
JP3335023A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakano
博之 中野
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Asmo Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Asmo Co Ltd
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被払拭面の水分や塵埃等を単に払拭できるに
留まらず、びびり現象の発生を防止して大幅に騒音を低
減することができ、合わせて、ワイパブレードの浮き上
がりを防止して払拭性能が大幅に向上する車両用ワイパ
を得る。 【構成】 ワイパ10では、ワイパアーム12Aとワイ
パアーム12Bの先端部に、スタビライザーバー30が
連結されている。このスタビライザーバー30には、ワ
イパアーム12Aとワイパアーム12Bの相対距離変化
に追従して伸縮するエアーダンパ36が設けられてい
る。また、スタビライザーバー30に、浮き上がりを防
止用フィンを設けることもできる。したがって、ワイパ
アーム12A、12Bの自励振動はスタビライザーバー
30によって相互に伝達されて緩衝され、大幅に低減さ
れ、所謂びびり現象の発生が防止される。このため、騒
音が低減され、払拭性能も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のウインドシール
ドガラス等を払拭する車両用ワイパに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のウインドシールドガラス等を払
拭する車両用ワイパでは、ワイパブレード(ブレードラ
バー)がウインドシールドガラス面に密着して移動する
ことにより、雨滴等を払拭するが、ウインドシールドガ
ラス面に付着した油膜等によりウインドシールドガラス
面の各部分において摩擦係数の差が生じているため、ワ
イパアーム及びワイパブレードの自励振動(所謂、びび
り現象)が発生した。このようなびびり現象が発生する
と、単に払拭不良となるに留まらず、ブレードラバーの
異常磨耗やワイパ駆動用のリンク部分の耐久性低下の原
因となったり、ワイパモータの消費電力の増加の原因で
あった。また、このようなびびり現象は、極めて目障り
や耳障りである。
【0003】この場合、単にワイパアームの剛性を高く
してびびり現象の発生を阻止する構成としたのでは、ワ
イパアームが大型の形状で重くなり、依然として根本的
な対策とはなり得ない。
【0004】また、ブレードラバーの摩擦係数を低下さ
せることによりびびり現象の発生を阻止し、これにより
前述の欠点を解決するという対策も考えられている。こ
のブレードラバーの摩擦係数を低下させる方法として
は、種々のものが提案されている(例えば、特公昭46
−33087号公報、特公昭57−2490号公報
等)。
【0005】しかしながら、前記各公報に記載の対策で
は、ブレードラバーの摩擦係数を低下させるためのブレ
ードラバーの製作(表面処理等)が複雑であり、また、
単に摩擦係数を低下させることによってびびり現象の発
生を減少させる構成であるため、ワイパ本来の払拭性能
に悪影響を与える可能性もあった。
【0006】また、ワイパアーム及びワイパブレードの
反転時における衝撃を減少させるために、例えばピボッ
ト軸周りにスプリング等の緩衝部材を設けた構成のワイ
パ(例えば、実開昭62−66860号公報、実公平3
−36452号公報等)や、ワイパアーム駆動用のリン
クロッドにダンパを連結した構成のワイパ(例えば、実
開昭61−18968号公報等)も提案されているが、
これらの対策では、ワイパアーム及びワイパブレードの
反転時における反転衝撃を減少させることはできるもの
の、びびり現象の発生を防止するという点においては殆
ど効果がなかった。
【0007】一方、前述のびびり現象と共にワイパの払
拭性能に悪影響を及ぼすものとして、車両高速走行時等
に発生する所謂ワイパブレードの浮き上がり現象があ
る。このワイパブレードの浮き上がり現象が発生する
と、ブレードラバーが所定のアーム圧で被払拭面に密着
されなくなったり最悪の場合にはブレードラバーが被払
拭面から離間するため、著しく払拭性能を損なう。この
ため、従来から、ワイパアームに浮き上がり防止用のフ
ィンを設ける等の対策が採られている。
【0008】しかしながら、このような従来のワイパブ
レードの浮き上がり現象防止のための対策では、浮き上
がり防止用フィンの面積やその取付け位置の制限が大き
く、また、運転席側のワーパブレードと助手席側のワイ
パブレードの浮き上がりを共に(同時に)防止すること
が極めて困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、被払拭面の水分や塵埃等を確実に払拭できるに留
まらず、びびり現象の発生を防止して大幅に騒音を低減
することができ、合わせて、ワイパブレードの浮き上が
りを防止して払拭性能が大幅に向上する車両用ワイパを
得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の車
両用ワイパは、リンク機構によって互いに連結された複
数組のワイパアーム及びワイパブレードを備えた車両用
ワイパにおいて、所定の剛性を有する連結部材によっ
て、前記複数組のワイパアーム及びワイパブレードのう
ち隣接するワイパアームを、払拭移動を阻害することな
く連結したことを特徴としている。
【0011】請求項2に係る発明の車両用ワイパは、請
求項1記載の車両用ワイパにおいて、前記連結部材は、
前記隣接するワイパアームの払拭移動の際の相対距離変
化に追従して伸縮して前記相対距離変化を吸収すること
を特徴としている。
【0012】請求項3に係る発明の車両用ワイパは、請
求項1または請求項2記載の車両用ワイパにおいて、前
記連結部材に、前記ワイパブレードの被払拭面からの浮
き上がり防止用のフィン部材を設けたことを特徴として
いる。
【0013】
【作用】請求項1に記載の車両用ワイパでは、連結部材
によって連結された隣接する(例えば、運転席側と助手
席側の)ワイパアームは、全体として剛性が向上し、各
ワイパアームの自励振動は連結部材によって互いに伝達
されて緩衝し合い、これにより大幅に低減される。
【0014】したがって、被払拭面の水分や塵埃等を確
実に払拭できるに留まらず、びびり現象の発生が防止さ
れ騒音が大幅に低減される。
【0015】請求項2に記載の車両用ワイパでは、連結
部材が、隣接するワイパアームの払拭移動の際の相対距
離変化に追従して伸縮してこれを吸収するため、前記請
求項1記載の車両用ワイパと同様にびびり現象の発生が
防止されるのみならず、隣接するワイパアームの相対距
離変化があってもこれに対応することができてワイパア
ームの払拭移動が円滑に行なわれる。したがって、適用
の範囲も拡大する。
【0016】さらに、伸縮する連結部材によって、ワイ
パアーム及びワイパブレードの反転時の衝撃も吸収さ
れ、反転音も低減される。したがって、ワイパ作動時の
騒音が更に一層低減される。また、ワイパアームやワイ
パブレードに他の衝撃(例えば、被払拭面に溜まった雪
にワイパアームが衝突した場合等)が作用した場合であ
っても、これが同様に吸収され、耐久性も向上する。
【0017】請求項3に記載の車両用ワイパでは、フィ
ン部材によってワイパアーム(ワイパブレード)の浮き
上がり現象が防止される。
【0018】この場合、フィン部材は連結部材に設けら
れているため、連結部材が連結された複数の(例えば、
運転席側と助手席側の)ワイパアーム(ワイパブレー
ド)の浮き上がり現象を同時に防止することができる。
また、フィン部材はワイパアームやワイパブレードとは
独立して連結部材に設けられているため、その面積や取
付け位置の制限を受けることがなく、設計の自由度や適
用の範囲が拡大する。
【0019】
【実施例】図1には本発明の第1実施例に係る車両用ワ
イパ10の全体構成図が示されている。
【0020】ワイパ10は、基本的に同一構造の右ワイ
パ10A及び左ワイパ10Bによって構成されて所謂並
行連動式とされている。左右ワイパは、それぞれワイパ
アーム12A、12B、ワイパブレード14A、14B
を備えており、ワイパアーム12A、12Bの往復回動
によってそれぞれワイパブレード14A、14Bが往復
回動してウインドシールドガラスに付着した雨滴等を払
拭する。
【0021】右ワイパ10Aのワイパアーム12Aはピ
ボット軸16の一端に固定され回動可能に支持されてお
り、これによりワイパアーム12A及びワイパブレード
14Aは常にピボット軸16と共に回転する。
【0022】ピボット軸16の他端にはピボットレバー
18の一端が固定されている。このため、ピボットレバ
ー18を揺動させることによりピボット軸16を回動さ
せることができる。
【0023】一方、左ワイパ10Bのワイパアーム12
Bはピボット軸20の一端に固定され回動可能に支持さ
れており、これによりワイパアーム12B及びワイパブ
レード14Bは常にピボット軸20と共に回転する。ま
た、ピボット軸20の他端にはピボットレバー22の一
端が固定されており、ピボットレバー22を揺動させる
ことによりピボット軸20を回動させることができる。
【0024】右ワイパ10Aのピボットレバー18と、
左ワイパ10Bのピボットレバー22とは、連結ロッド
24によって連結されている。このため、ピボットレバ
ー18とピボットレバー22、すなわちピボット軸16
とピボット軸20とは常に連動される。
【0025】ピボットレバー22の他端(連結ロッド2
4との連結部位)には、リンクロッド26の一端が連結
されており、さらに、リンクロッド26の他端はワイパ
モータ28のクランクアームに連結されている。このた
め、ワイパモータ28の回転力は、リンクロッド26を
介してピボットレバー22へ伝達され、さらに連結ロッ
ド24を介してピボットレバー18へ伝達される構成で
ある。
【0026】一方、右ワイパ10Aのワイパアーム12
Aの先端部と、左ワイパ10Bのワイパアーム12Bの
先端部には、連結部材としてのスタビライザーバー30
がそれぞれボールジョイント32、34によって連結さ
れている。また、スタビライザーバー30の中間部に
は、エアーダンパ36が配置されている。このエアーダ
ンパ36は、ワイパアーム12Aとワイパアーム12B
の払拭移動の際の相対距離変化(例えば、0.7Hz〜1.2H
z)に追従して伸縮して両ワイパアームの相対距離変化
を吸収し、かつ自励振動(びびり)周波数(約15Hz)
には追従しない周波数ダンピング特性を備えている。こ
のため、ワイパアーム12Aとワイパアーム12Bは、
スタビライザーバー30によって払拭移動を阻害される
ことなく円滑に移動が可能な構成である。
【0027】なお、スタビライザーバー30は、ワイパ
アーム12A、ワイパアーム12Bのそれぞれ先端部を
連結するに限らず、例えばワイパアーム12A、12B
のそれぞれ中間部を連結する構成としてもよく、連結位
置は特に限定されるものではない。
【0028】また、前記エアーダンパ36に代えて他の
構成のダンパ、例えばオイル式のダンパあるいはすべり
摩擦式のダンパをスタビライザーバー30の中間部に装
備することも当然に可能である。
【0029】次に本実施例の作用を説明する。上記構成
のワイパ10では、ワイパモータ28が作動すると、こ
の回転力はリンクロッド26を介してピボットレバー2
2へ伝達され、これによってピボット軸20が往復回動
されてワイパアーム12Bが往復回動する。またこれと
同時に、ピボットレバー22へ伝達されたワイパモータ
28の回転力は、さらに連結ロッド24を介してピボッ
トレバー18へ伝達され、これによってピボット軸16
が往復回動されてワイパアーム12Aもワイパアーム1
2Bと同期してが往復回動する。このワイパアーム12
Aとワイパアーム12Bの往復回動により、ワイパブレ
ード14A、14Bのブレードラバーがウインドシール
ドガラス面に密着して移動し、雨滴等を払拭する。
【0030】ここで、ワイパ10は、ワイパアーム12
Aとワイパアーム12Bがスタビライザーバー30によ
って連結された構造であるため、全体として剛性が向上
しており、さらに、スタビライザーバー30に配置され
たエアーダンパ36は、ワイパアーム12A、12Bの
払拭移動の際の相対距離変化に追従して伸縮してこれを
吸収しかつ自励振動周波数には追従しない周波数ダンピ
ング特性を備えているため、各ワイパアーム12A、1
2Bの自励振動(びびり現象)はこのスタビライザーバ
ー30によって互いに伝達されて緩衝し合い、これによ
り大幅に低減される。
【0031】したがって、ウインドシールドガラスの水
分や塵埃等を確実に払拭できるに留まらず、各ワイパア
ーム12A、12B及びワイパブレード14A、14B
の自励振動、所謂びびり現象が発生することがなく、騒
音が大幅に低減されると共に目障りになることもない。
また、びびり現象が防止されるため、ブレードラバーの
異常磨耗やワイパ駆動用のリンク部分(連結ロッド24
やリンクロッド26)の耐久性低下の原因となることが
なく、また、ワイパモータ28の消費電力が増加するこ
ともない。
【0032】また、ワイパアーム12Aとワイパアーム
12Bとの相対距離変化があってもこれに対応すること
ができるため、各ワイパアーム12A、12Bの払拭移
動が円滑に行なわれ、適用の範囲も拡大する。
【0033】さらに、各ワイパアーム12A、12B及
びワイパブレード14A、14Bの反転時の衝撃は前記
びびり現象の振動周波数とは異なるためにこの反転時の
衝撃が吸収され、反転音も低減される。したがって、ワ
イパ10作動時の騒音が更に一層低減される。また、ワ
イパワーム12A、12Bやワイパブレード14A、1
4Bに他の衝撃(例えば、ウインドシールドガラス面に
溜まった雪にワイパアーム12A、12Bが衝突した場
合等)が作用した場合であっても、これが同様に吸収さ
れ、耐久性も向上する。
【0034】ここで、図2には、前記スタビライザーバ
ー30及びエアーダンパ36を装備したワイパ10(ワ
イパアーム12A、12B)の自励振動(びびり現象)
の発生状態を、スタビライザーバー30及びエアーダン
パ36を装備しない従来のワイパと比較した試験データ
が示されている。
【0035】なお、図2において、縦軸は各ワイパアー
ム先端部における振動加速度(G)を示し、横軸はワイ
パモータ28の作動電圧(すなわち、払拭速度)を示し
ている。また、線Aはワイパアーム12A、線Bはワイ
パアーム12Bを示しており、線Cは前記従来のワイパ
の運転席側ワイパアーム、線Dは前記従来のワイパの助
手席側ワイパアームを示している。
【0036】また、前記自励振動(びびり現象)の発生
試験は、以下の条件の基に実施した。
【0037】・被払拭面 :車両のフロントウイン
ドシールドガラス ・被払拭面条件 :ワックスを付着させた状態とする ・雨滴 :水道水 ・散水態様 :連続的に散水する ・ワイパ払拭速度:高速から低速までの4段階 ・運転態様 :散水しながら、ワイパを連続的に作
動させる さらにまた、図3には、作動電圧を12Vにて前記ワイ
パモータ28を運転(すなわち、高速回転)した際の、
前記ワイパアーム12A、ワイパアーム12B、従来の
運転席側ワイパアーム、従来の助手席側ワイパアームの
それぞれ先端部における振動時間軸波形が示されてい
る。
【0038】これら図2及び図3においても明らかなよ
うに、スタビライザーバー30及びエアーダンパ36を
装備したワイパ10(ワイパアーム12A、12B)の
自励振動(びびり現象)は、スタビライザーバー30及
びエアーダンパ36を装備しない従来のワイパに比べて
1/10以下に低減している。
【0039】なお、本実施例においては、スタビライザ
ーバー30にエアーダンパ36を装備した例を示した
が、ワイパアーム12Aとワイパアーム12Bが常に並
行移動してスタビライザーバー30連結部位の相対距離
が変化しない構成のワイパであれば、エアーダンパ36
を敢えて装備する必要はなく、単にスタビライザーバー
30のみを連結する構成としてもよい。この場合であっ
ても、両ワイパアームの自励振動がスタビライザーバー
30を介して直接的に伝達されて互いに緩衝し合い、前
記びびり現象の発生が防止される。
【0040】次に、本発明の第2実施例を説明する。な
お、前記第1実施例と基本的に同一の部品には前記第1
実施例と同一の符号を付与しその説明を省略している。
【0041】図4には第2実施例に係る車両用ワイパ4
0の全体構成図が示されている。ワイパ40では、ワイ
パアーム12Aの先端部とワイパアーム12Bの先端部
には、連結部材としてのスタビライザーバー42が連結
されている。
【0042】スタビライザーバー42は、フィン形(所
謂、逆キャンバーの翼型断面形)に形成されたフィン部
材としての一対のフィン部44、46と、スタビライザ
ーバー42の中間(フィン部44、46の間)に位置す
るロッド部48から構成されている。各フィン部44、
46の端部は、図5に示す如く、ケース52及びピン5
4から成るボールジョイント50のケース52の外周に
固定されている。また、ボールジョイント50のケース
52とワイパアーム12A、12Bとの間には、ワッシ
ャー56及びスプリング58が配置されており、所定位
置で保持している。
【0043】スタビライザーバー42の中間に位置する
ロッド部48は露出されており、さらに、前記第1実施
例と同様のダンパが内蔵されている。これにより、前記
第1実施例と同様に、ワイパアーム12Aとワイパアー
ム12Bの払拭移動の際の相対距離変化に追従して伸縮
して両ワイパアームの相対距離変化を吸収する構成であ
る。この場合にも、内蔵されたダンパは、ワイパアーム
12A、12Bの自励振動(びびり)周波数には追従し
ない周波数ダンピング特性を備えている。
【0044】次に本第2実施例の作用を説明する。この
ワイパ40においても、ワイパアーム12Aとワイパア
ーム12Bがスタビライザーバー42によって連結され
た構造であるため、全体として剛性が向上しており、さ
らに、各ワイパアーム12A、12Bの自励振動(びび
り現象)はスタビライザーバー42によって互いに伝達
されて緩衝し合い、これにより大幅に低減される。
【0045】したがって、ウインドシールドガラスの水
分や塵埃等を確実に払拭できるに留まらず、各ワイパア
ーム12A、12B及びワイパブレード14A、14B
のびびり現象が防止されて騒音が大幅に低減されると共
に、目障りになることもない。また、びびり現象が防止
されるため、各部の耐久性低下の原因となることがな
く、また、ワイパモータ28の消費電力が増加すること
もない。
【0046】また、このワイパ40においても、ワイパ
アーム12Aとワイパアーム12Bとの相対距離変化が
あってもロッド部48が伸縮する(フィン部44とフィ
ン部46が接離する)ことによりこれに対応することが
できるため、各ワイパアーム12A、12Bの払拭移動
が円滑に行なわれ、適用の範囲も拡大する。さらに、各
ワイパアーム12A、12B及びワイパブレード14
A、14Bの反転時の衝撃が吸収され、反転音も低減さ
れる。
【0047】さらに、ワイパ40においては、スタビラ
イザーバー42のフィン部44、46によってワイパア
ーム12A、12B及びワイパブレード14A、14B
の浮き上がり現象が防止される。したがって、ワイパブ
レード14A、14Bのブレードラバーが常に所定のア
ーム圧でウインドシールドガラス面に密着され、確実に
払拭することができる。
【0048】この場合、フィン部44、46は連結部材
としてのスタビライザーバー42に一体的に設けられて
いるため、スタビライザーバー42が連結されたワイパ
アーム12Aとワイパアーム12B(すなわち、運転席
側と助手席側)の浮き上がり現象を同時に防止すること
ができる。また、フィン部44、46はワイパアーム1
2A、12B及びワイパブレード14A、14Bとは独
立してスタビライザーバー42に設けられているため、
その面積や取付け位置の制限を受けることがなく、設計
の自由度や適用の範囲が拡大する。
【0049】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る車両用ワ
イパは、被払拭面の水分や塵埃等を確実に払拭できるに
留まらず、びびり現象の発生を防止して大幅に騒音を低
減することができ、合わせて、ワイパブレードの浮き上
がりを防止して払拭性能が大幅に向上するという優れた
効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る車両用ワイパの全体
構成図である。
【図2】第1実施例に係る車両用ワイパの自励振動(び
びり現象)の発生状態を従来のワイパと比較した試験デ
ータを示す線図である。
【図3】第1実施例に係る車両用ワイパと従来のワイパ
のそれぞれワイパアーム先端部における振動時間軸波形
図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る車両用ワイパの全体
構成図である。
【図5】第2実施例に係る車両用ワイパのスタビライザ
ーバー取付け部分の断面図である。
【符号の説明】
10 ワイパ 12A ワイパアーム 12B ワイパアーム 14A ワイパブレード 14B ワイパブレード 24 連結ロッド 30 スタビライザーバー(連結部材) 36 エアーダンパ 40 ワイパ 42 スタビライザーバー(連結部材) 44 フィン部(フィン部材) 46 フィン部(フィン部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 21/44 F 8207−3J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンク機構によって互いに連結された複
    数組のワイパアーム及びワイパブレードを備えた車両用
    ワイパにおいて、 所定の剛性を有する連結部材によって、前記複数組のワ
    イパアーム及びワイパブレードのうち隣接するワイパア
    ームを、払拭移動を阻害することなく連結したことを特
    徴とする車両用ワイパ。
  2. 【請求項2】 前記連結部材は、前記隣接するワイパア
    ームの払拭移動の際の相対距離変化に追従して伸縮して
    前記相対距離変化を吸収することを特徴とする請求項1
    記載の車両用ワイパ。
  3. 【請求項3】 前記連結部材に、前記ワイパブレードの
    被払拭面からの浮き上がり防止用のフィン部材を設けた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用
    ワイパ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006525872A (ja) * 2003-02-26 2006-11-16 フォームテック クリーブランド,インク. シート材を多形状に成形するためのロール成形装置

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JP2006525872A (ja) * 2003-02-26 2006-11-16 フォームテック クリーブランド,インク. シート材を多形状に成形するためのロール成形装置

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