JPH05169625A - オフセット印刷装置 - Google Patents

オフセット印刷装置

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Publication number
JPH05169625A
JPH05169625A JP35658291A JP35658291A JPH05169625A JP H05169625 A JPH05169625 A JP H05169625A JP 35658291 A JP35658291 A JP 35658291A JP 35658291 A JP35658291 A JP 35658291A JP H05169625 A JPH05169625 A JP H05169625A
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JP
Japan
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blanket
blanket cylinder
substrate
plate
carriage
Prior art date
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Pending
Application number
JP35658291A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeaki Takigawa
茂明 瀧川
Tetsuro Kato
鉄郎 加藤
Yasuhiro Shima
康裕 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05169625A publication Critical patent/JPH05169625A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】印刷効率を低下させることなくブランケット一
枚に係る使用のインターバルを長く取るようにし、ブラ
ンケットの乾燥時間を長くしてより良い乾燥状態を得
て、印刷の品質を向上させる。 【構成】版aからインキの転移を受け、基板bにインキ
を転写するブランケット胴4に、その周面方向に亘って
複数のブランケット9を取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフセット印刷装置、
特にガラス基板などの被印刷体に精細パターンを印刷す
るオフセット印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷においては多くの手法が開発されて
いるが、従来からこの印刷により精細パターンを得るに
は印刷再現に優れているオフセット印刷が多く採用され
ている。そして昨今においてはカラー表示装置などに用
いられるカラーフィルタもこのオフセット印刷を用いて
生産されるようになってきている。
【0003】このような極めて精密な精細パターンをガ
ラス板などの基板に印刷することができるオフセット印
刷装置としては、本出願人が先に提案したものがある。
このオフセット印刷装置は、ブランケット胴を上下移動
できるものとするとともに、このブランケット胴の下方
で、版と基板(被印刷物であって、例えばカラーフィル
タ用ガラス板)が取付固定された台車を横方向に往復移
動するようにして前記基板に印刷するものである。
【0004】例えば図9に示すように、オフセット印刷
装置1は、架台2に対して構成されたブランケット胴移
動機構部3がブランケット胴4を支持して、このブラン
ケット胴4が上下方向に移動できるように設けられてい
て、待避位置と転移、転写位置である下位置とに配置可
能となっている。また前記架台2に台車5が水平方向に
移動可能に支持されている。このオフセット印刷装置1
では、台車5の移動によってスキージングとドクタリン
グとが行われるように設けられていて、スキージ6とド
クター7とが架台2に対して上下移動可能に取り付けら
れている。
【0005】そしてこのオフセット印刷装置1の動作
は、前記台車5の移動により台車上の版定盤8の上面に
固定した版aをブランケット胴4の下方に位置させ、ブ
ランケット胴4を降下させて下位置に配置して接しさせ
る。そののち台車5を移動(矢印R方向)させるととも
にブランケット胴4を回転させ、版aからインキを前記
ブランケット胴4の周面に配置した一枚のブランケット
9に転移させる(図10)。つぎに台車上の基板定盤1
0の上面に固定した基板bへの転写が行われる。版aか
らインキを受けたブランケット胴4は一旦上昇し待機す
る(待避位置)。前記台車5は、インキの転移時の移動
方向と逆方向(矢印L方向)に移動し、待避するブラン
ケット胴4の下方に基板bを対応位置させる(図1
1)。そののちブランケット胴4が降下して下位置に配
置して基板bに接し、転移時に台車5が移動(矢印R方
向)するとともにブランケット胴4が回転して、ブラン
ケット9から基板bへのインキの転写が行われ(図1
2)、再び台車5が逆方向(矢印L方向)に移動して待
機位置に戻る(図13)。スキージ6は、転移終了後に
版上に降下し、この版上に供給されたインキを前記台車
5の移動(矢印L方向への移動)による相対移動によっ
てスキージングする。またドクター7は前記スキージン
グ終了後、転写のための台車移動(矢印R方向への移
動)の前に版上に降下しており、転写のための台車移動
による相対移動によってドクタリングし、余分なインキ
が掻き取られた版aがブランケット9に接するように設
けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したオ
フセット印刷装置にあっては、ブランケット胴のブラン
ケットに1印刷サイクルごとにごみ取りロール11を接
触させてごみ取りを行い、またドライヤー12から熱風
をブランケットに吹き付け乾燥を行っており、インキ転
写を終了して待機位置に配置されたブランケット胴を空
転させた状態でのごみ取り工程、乾燥工程を有してい
る。上記乾燥は、ブランケットに染み込んだインキの溶
剤を飛ばすために必要になっている。これは現在、イン
キを100%被印刷体である基板に転写するものとして
いるが、インキの溶剤の一部がブランケットの中に染み
込む形で残ってしまい、この溶剤残りがブランケットを
膨潤させ、印刷再現に悪影響を及ぼす。すなわちブラン
ケットに溶剤が染み込んで膨潤すると、ブランケット表
面が凸凹となってインキの転写性が低下し、よってブラ
ンケット側にインキ残りが発生し、また被印刷物側では
線がシャープに印刷されない(微細的に見てインキの境
目がギザギザになる)。
【0007】このような点から上述したように乾燥を行
っている。しかしながら、ドライヤー(熱風の吹き付け
・吹き付け口で110℃)で乾燥を行っているが、短時
間で乾燥させるべく高温の空気を吹き付けると、ブラン
ケットが傷み、その表面に細かな凹凸、亀裂が入り、こ
れによってシャープな線が印刷できなくなり、印刷の品
質上好ましくない。このため時間をかけて自然乾燥させ
るようにすることが望ましいが、これでは1印刷サイク
ルが長くなり、生産高率が悪いという問題がある。な
お、上記印刷装置においてブランケットの乾燥時間を長
くした場合、印刷のシャープさが維持できることが確認
されている。
【0008】そこで本発明は上記した事情に鑑み、印刷
効率を低下させることなくブランケット一枚に係る使用
のインターバル(転写終了から転移前まで)を長く取る
ようにすることを課題とし、ブランケットの乾燥時間を
長くしてより良い乾燥状態を得て、印刷の品質の向上を
図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した課題を
考慮してなされたもので、その第一の発明は、ブランケ
ット胴が待避位置とこの待避位置の下方でインキ転移・
インキ転写する下位置との二位置に配置できるように昇
降可能に設けられ、前記ブランケット胴の下方で水平方
向に移動する平坦な版に、下位置に位置したブランケッ
ト胴のブランケットが接して、版からブランケットにイ
ンキを転移し、前記ブランケット胴の下方で水平方向に
移動する基板に、下位置に位置してインキが転移した前
記ブランケット胴のブランケットが接して、このブラン
ケットから基板にインキを転写するオフセット印刷装置
において、前記ブランケット胴にその周面方向に亘って
複数のブランケットを取り付けたことを特徴とするオフ
セット印刷装置であり、このオフセット印刷装置を提供
して、上記課題を解消するものである。
【0010】また第二の発明は、周面方向に亘って複数
のブランケットを取り付けたブランケット胴と、前記ブ
ランケット胴の下方に水平方向に移動する版台車を配
し、前記ブランケット胴に前記版台車上に配置した平坦
な版が接し、ブランケット胴の回転とともに前記版台車
が移動して前記版からブランケット胴のブランケットに
インキを転移するインキ転移機構体と、前記ブランケッ
ト胴の上方に水平方向に移動する基板台車を配し、前記
ブランケット胴に前記基板台車下に配置した基板が接
し、ブランケット胴の回転とともに前記基板台車が移動
して前記ブランケット胴のブランケットから基板にイン
キを転写するインキ転写機構体と、を備えることを特徴
とするオフセット印刷装置であり、このオフセット印刷
装置を提供して、上記課題を解消するものである。
【0011】また第三の発明は、周面方向に亘って複数
のブランケットを取り付けたブランケット胴と、前記ブ
ランケット胴の下方に水平方向に移動する版台車を配
し、前記ブランケット胴に前記版台車上に配置した平坦
な版が接し、ブランケット胴の回転とともに前記版台車
が移動して前記版からブランケット胴のブランケットに
インキを転移するインキ転移機構体と、からなる印刷部
が、印刷色数に応じて複数並設され、前記印刷部のブラ
ンケット胴の上方に該印刷部の並設方向に移動する基板
台車を配し、各印刷部におけるブランケット胴のブラン
ケットに前記基板台車の下面側に配置した基板が接し、
ブランケット胴の回転とともに前記基板台車が移動して
前記ブランケット胴のブランケットから基板にインキを
転写するインキ転写機構体を、備えることを特徴とする
オフセット印刷装置であり、このオフセット印刷装置を
提供して、上記課題を解消するものである。
【0012】
【作用】第一の発明においては、ブランケット胴がその
周面に複数のインキ転移・インキ転写部分を有するよう
になり、その部分ごとに、すなわち一枚のブランケット
にかかる印刷サイクルを他のブランケットの印刷サイク
ルにオーバーラップさせずにブランケットごとに印刷サ
イクルを完結できるようになる。
【0013】そして、第二の発明においては、ブランケ
ット胴の下方にあるインキ転移機構体の版から該ブラン
ケット胴の一つのブランケットにインキ転移を行い、ブ
ランケット胴の上方にあるインキ転写機構体の基板に前
記ブランケットからインキ転写を行い、この一つのブラ
ンケットにかかる印刷サイクルの終了を経てから、他の
ブランケットの印刷サイクルに移れるようになる。
【0014】第三の発明では、印刷部それぞれにおいて
各ブランケット胴の下方にあるインキ転移機構体の版か
らブランケット胴のブランケットにインキ転移が行われ
る。そして各印刷部に亘るインキ転写機構体に取り付け
られている基板が一色目の印刷部からインキ転写を受け
ると、二色目の印刷部側に移動してこの二色目の印刷部
からインキ転写を受け、このようにして基板が順次移動
して印刷部ごとにインキ転写を受けるようになる。そし
て印刷部それぞれでは順次移動してくる基板に一つのブ
ランケットがインキ転写して1印刷サイクルを終了する
と、他のブランケットによる印刷サイクルに移れるよう
になる。
【0015】
【実施例】次に本発明を図1から図8に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。図1と図2とは第一の発明に係
る実施例を示している。すなわち第一の発明において
は、ブランケット胴4の周面に対称にして二枚のブラン
ケット9a,9bを取り付けたものである。そしてこの
オフセット印刷装置1では、一方のブランケット9aに
より版aからインキ転移、基板bへのインキ転写を終え
た後、対向位置にある他方のブランケット9bによるイ
ンキ転移・インキ転写が行われるように設けられてお
り、他方のブランケット9bが使用されている間、前記
の一方のブランケット9aは使用されず、この間にブラ
ンケット9aに対するごみ取り工程、乾燥工程が設定さ
れ、例えばブランケット胴4が待避位置に配置された際
のブランケット9aにごみ取りロール11、ドライヤー
12が対向したとき、これらが動作するように設けられ
ている。
【0016】図1に示した実施例では、従来と同様に、
版aと基板bとが一つの台車5に設けられた版定盤8と
基板定盤10に取り付けられていて、台車5の往復移
動、ブランケット胴4の昇降により、ブランケット9a
を用いたインキ転移、インキ転写が行われ、つぎにブラ
ンケット9bを用いたインキ転移、インキ転写が行わ
れ、これが順次繰り返される。
【0017】図2に示した実施例は、上記台車5に代え
てそれぞれ単独に移動できる版台車13と基板台車14
とを架台2に備えていて、版aと基板bとが単独に移動
できるものである。このオフセット印刷装置1では、1
印刷サイクルが、(1)版台車13の移動によるインキ
ング、ドクタリング、(2)版台車13がブランケット
胴4の下方に移動する、ブランケット胴4が下位置に移
動する、(3)版台車13の移動及びブランケット胴4
の回転によりインキ転移する、(4)ブランケット胴4
の上昇待避する、版台車13が後退するように移動す
る、(5)版台車13に代わって基板定盤14がブラン
ケット胴4の下方側に移動し、ブランケット胴4が下位
置に移動する、(6)基板台車14の移動及びブランケ
ット胴4の回転によりインキ転写する、(7)ブランケ
ット胴4の上昇待避、基板台車14が後退するように移
動する、となる。
【0018】上述の版台車13と基板台車14とを分離
したこのオフセット印刷装置1でも、ブランケット胴4
の周面に対称にして二枚のブランケット9a,9bを取
り付けている。そして一方のブランケット9aにより版
aからインキ転移、基板bへのインキ転写を終えた後、
対向位置にある他方のブランケット9bによるインキ転
移・インキ転写が行われるように設けられており、他方
のブランケット9bが使用されている間、前記の一方の
ブランケット9aは使用されず、この間にブランケット
9aに対するごみ取り工程、乾燥工程が設定され、例え
ばブランケット胴4が待避位置に配置された際のブラン
ケット9aにごみ取りロール11、ドライヤー12が対
向したとき、これらが動作するように設けられている。
【0019】図3と図4は第三の発明に係る実施例であ
って、基板に対して三色を印刷するオフセット印刷装置
を示している。図3においてこのオフセット印刷装置1
は、一色ごとに連続的に印刷することができるように三
組の印刷部20が並設され、そしてこの印刷部の上方に
並設方向に亘ってインキ転写機構体21が設けられてい
る。
【0020】前記印刷部20それぞれは、架台(図示せ
ず)に組み込まれたブランケット胴移動機構部22によ
り支持されて上下方向に移動するブランケット胴23
と、このブランケット胴23の下方側に位置するインキ
転移機構体24とを備えてなるものである。前記ブラン
ケット胴23はブランケット胴移動機構部22により上
下のインキ転写機構体21やインキ転移機構体24から
離れた待避位置となる中間位置Aと、インキ転移が行わ
れる位置となる下位置Bと、インキ転写が行われる位置
となる上位置Cとに配置可能に設けられている。インキ
転移機構体24は上述したオフセット印刷装置の場合と
同様に、前記ブランケット胴23の下方に水平方向に往
復移動する版台車240を配し、この版台車240上の
版定盤241に取り付けた版aが移動することによって
インキングを行うスキージ242及びドクタリングを行
うドクター243を備えている。
【0021】一方、上記インキ転写機構体21は、印刷
部20におけるブランケット胴23の上方に印刷部の並
設方向に亘って水平方向に移動する基板台車210を配
し、この基板台車210下の基板定盤211に取り付け
た基板bが移動して、各ブランケット胴23と接触する
ことによってインキ転写が行われるように設けられてい
る。このインキ転写機構体21の始端側には、基板定盤
211と対峙するように基板供給部212が設けられて
いて、位置合わせ動作する位置合わせ台213とカメラ
214を備えており、この基板供給部212から基板定
盤211の下面に基板bを取り付ける動作は次のように
して行われる。
【0022】前記基板供給部212による基板の供給
は、まずロボットハンド(図示せず)により基板bが位
置合わせ台213上のほぼ定まった位置に載置される。
この時点では位置合わせ台213からピン215が突出
していてこのピン215に基板bが乗った状態となる。
前記カメラ214は位置合わせ台213を貫通して基板
bに臨むようにして設置されており、このカメラ214
によって基板のブラックマトリックスのターゲットマー
クの位置を認識する。前記の認識された位置に基づい
て、位置合わせ台213が水平移動し、基板を所定位置
(装置に対する正しい位置)に配置する。この位置合わ
せは基板に予め設けられているブラックマトリックスに
対して以降の印刷が正しい位置に行われるようにするた
めである。
【0023】位置合わせ後、上記ピン215が下がり、
基板bは位置合わせ台213の上面側に位置する吸引装
置(図示せず)により吸引されて、位置合わせ台213
の表面に保持される。基板台車210が移動してこの基
板b上に位置すると、位置合わせ台213のピン215
が上がり、基板bを基板定盤211に押し付ける。基板
定盤211には下面に臨むようにして吸引装置(図示せ
ず)が設けられており、この吸引装置の吸引により基板
を下面に吸引保持する。
【0024】上記位置合わせ時などにおいて他の部分か
らの振動が伝わらないようにするため、この基板定盤へ
の基板の取付が終了した後に、第一色目の印刷部におけ
るインキ転移機構体の動作が開始される(タイミングを
示す図6参照)。上記版a上へのインキングは、ブラン
ケット胴移動機構部22の動作によりブランケット胴2
3が中間位置Aに待避している時に、版a上にインキc
を供給しスキージ242及び版aのR方向の移動により
行われ、また引き続きドクタリングもドクター243及
び版aのR方向の移動により行われる。
【0025】ドクタリングが終了すると、版台車240
の移動により版aがブランケット胴23の下方に位置す
るとともに、前記ブランケット胴移動機構部22の動作
によりブランケット胴23が下がって下位置Bに配置さ
れ(図4参照)、適切な転移圧(版に対してブランケッ
トを押し付ける圧力)が加えられた状態の下で版aとブ
ランケット230とが接触し、版台車240の移動及び
ブラケット胴23の回転により、版aからブランケット
230にインキが転移する。
【0026】インキを受けたブランケット胴23はブラ
ンケット胴移動機構部22の動作により上昇してインキ
転移機構体24から離れ、これとともに上記インキ転写
機構体21の基板定盤211がブランケット胴23の上
方に移動する。そしてブランケット胴移動機構部22の
動作によりブランケット胴23が上位置Cに配置され
(図5参照)、適切な転写圧(印圧)が加えられた状態
の下でブランケット230と基板bとが接触し、基板台
車210の移動(L方向)及びブラケット胴23の回転
により、ブランケット230から基板bにインキが転写
され、第一色目の印刷が終了する。この転写後、ブラン
ケット胴移動機構部22の動作により、ブランケット胴
23は中間位置Aに下がり、インキ転移機構体24側の
インキング動作の妨げとならないように待避状態とな
る。インキ転写が終わったブランケット230は、この
待避中に、ごみ取りロール(ポリウレタン製のもの)2
00が接触して清浄になり、さらに近設したドライヤー
201が作動して加熱乾燥されて、転移後にこのブラン
ケット230に浸透したインキの溶剤を除去する。
【0027】上述のようにして第一色目の印刷部20で
の1印刷サイクルによって基板bにインキ転写された基
板台車210は、第二色目の印刷部20側に移動する。
第二色目の印刷部20においても上述した第一色目の印
刷部20と同様にして、1印刷サイクル当たり、インキ
転移機構体24でのインキング、ドクタリング、ブラン
ケットへのインキ転移、ブランケットから前記基板への
インキ転写が行われ、更に基板台車210が第三色目の
印刷部20側に移動して、同様にして1印刷サイクル当
たり、インキの転移、転写が行われ、三組の印刷部20
を経て、三色の印刷が施された基板が得られる。各印刷
部11での印刷サイクルは、図6に示すように、生産効
率を考慮して印刷部間においてオーバーラップするよう
に設定されているが、後述する振動対策のため、第一色
目の印刷部での転写動作時に第二色目の印刷部での転移
動作時を合わせ、第二色目の印刷部での転写動作時に第
三色目の印刷部での転移動作時を合わせるなど、一つの
印刷部での振動発生動作と他の印刷部での転移転写動作
が重ならないように各種動作のタイミングが設定されて
いる。
【0028】第三色目の印刷が終了すると、基板台車2
10はインキ転写機構体21の終端に移動する。この終
端には排出部216が基板台車210と対峙するように
設けられていて、前記排出部216の排出台217上に
基板台車210が位置すると、排出台217のピン21
8が上昇して基板bを支え、そして基板定盤211の真
空吸引が停止して保持状態が解除され、基板bは排出台
217上に移る。そしてロボットハンド(図示せず)に
よりこの基板bが排出台217上からカセットなどの収
納箇所に受け渡される。基板台車210は基板bを排出
した後、始端側に高速で戻って、位置合わせ済みの基板
を基板供給部212から受け取り、再び第一色目の印刷
部側に移動する。
【0029】基板台車210がインキ転写のために印刷
部20側に移動している間に、基板供給部212では上
述と同様に、位置合わせ台213がロボットハンドから
つぎの基板を受け取り、位置合わせをしてこの基板を吸
引保持している。
【0030】上記オフセット印刷装置1では、インキ転
移時とインキ転写時にブランケット胴23の回転と版台
車240、基板台車210の移動とに同期が取れるよう
にするため、図示はしないが、ブランケット胴23の両
側の周面位置にギヤが設けられ、かつ版台車240、基
板台車210それそれに前記ギヤに噛み合うラックギヤ
が設けられている。このため、版台車240、基板台車
210、ブランケット胴23の移動を開始するときと終
了するとき、また同期を取るためギヤが噛み合うときと
外れるときなどに、装置全体に伝わる振動が生じ易い。
そこで、インキの転移時と転写時、ドクタリング時、及
び上記位置合わせ時は、前述した印刷装置が振動しない
ときに行われるようにタイミングが取られている。
【0031】なお、上記した実施例において、予めブラ
ックマトリックスが印刷されている基板に対して複数色
を印刷するようにしたが、このブラックマトリックスの
印刷自体を一つの印刷部で行うようにすれば(上記の実
施例では印刷部を四組とすることになる。)、基板の位
置合わせは不要になる。
【0032】本実施例のオフセット印刷装置1では、図
示するように、ブランケット胴23の周面に対称にして
二枚のブランケット230a,230bを取り付けてい
る。そして、各印刷部20それぞれで、一方のブランケ
ット230aによる、版aからインキ転移、基板bへの
インキ転写の1印刷サイクルを終えた後、これに代わっ
て、対向位置にある他方のブランケット230bによ
る、インキ転移・インキ転写の1印刷サイクルが行われ
るように設けられており、他方のブランケット230b
が使用されている間、前記の一方のブランケット230
aは使用されず、この間にブランケット230aに対す
るごみ取り工程、乾燥工程が設定され、例えばブランケ
ット胴23が中間位置に配置された際のブランケット2
30aにごみ取りロール200、ドライヤー201が対
向したとき、これらが動作するように設けられている。
【0033】図8は上記の三色印刷を行うオフセット印
刷装置の変更例を示していて、ブランケット胴23がブ
ランケット胴支持機構部25により支持されて上下方向
には移動しない点、及びブランケット胴23自体の形状
が異なっている。すなわち、この実施例では、ブランケ
ット胴23のブランケット230(230a,230
b)か取り付けられているブランケット胴周面高さより
ブランケット間の周面高さを低くし、このブランケット
間周面231が上方及び下方に位置したとき、ブランケ
ット胴23と干渉することなく版a及び基板bが移動で
きるようにしたものであり、ブランケット間周面231
が上方及び下方に位置したときブランケット胴と係わり
なく版台車240及び基板台車210が移動できるよ
う、ブランケット胴にはこのブランケット間周面231
に対応する部分にギヤが設けられていない。
【0034】この実施例においても、各印刷部20で、
一方のブランケット230aにより1印刷サイクルが行
われ、この印刷サイクルが終了した後に、他方のブラン
ケット230bによる1印刷サイクルか開始されるもの
で、例えばインキ転写を終えたブランケット230aが
図上左側のごみ取りロール側に位置した後、版台車と基
板台車との噛み合いが外れている間に、ブランケット胴
23が1回転半して前記ブランケット230aをドライ
ヤー201側に向くように動作し、この回転中、そして
他方のブランケット230bの印刷サイクル中にブラン
ケット230aがドライヤー201に対面したときにこ
れを動作させて乾燥させるものである。
【0035】図7は第二の発明に係る実施例であって、
基板に一色を印刷するオフセット印刷装置を示す。この
オフセット印刷装置1は上述の実施例における印刷部を
一組有するようにした構造のものである。すなわちこの
オフセット印刷装置1では、ブランケット胴移動機構部
22にブランケット胴23が、中間位置Aと下位置Bと
上位置Cとに配置可能に支持されているとともに、ブラ
ンケット胴23の下方にインキ転移機構体24を配し、
ブランケット胴23の上方にインキ転写機構体21を配
している。
【0036】上述した実施例と同様に、前記インキ転移
機構体24は、ブランケット胴23の下方に水平方向に
往復移動する版台車240を配し、下位置Bのときのブ
ランケット胴23に版定盤241の上面の版aを接しさ
せ、ブランケット胴23の回転とともに版台車240の
移動によって版aからブランケット230にインキを転
移する。インキ転写機構体21は、ブランケット胴23
の上方に水平方向に移動する基板台車210を配し、上
位置Cのときのブランケット胴23に基板定盤の211
の下面の基板bを接しさせ、ブランケット胴23の回転
とともに基板台車210の移動によってブランケット2
30から基板bにインキを転写する。このインキ転写機
構体21にはやはり上述した実施例と同様にして、1印
刷サイクルごとに基板を順次供給し、排出できるよう
に、始端側には上記実施例と同一構成の基板供給部21
2が設けられているとともに、終端側には排出部216
が設けられている。
【0037】この装置においても、基板の供給、基板の
位置合わせ、版へのインキング、ドクタリング、下位置
に配置されたブランケット胴へのインキ転移、ブランケ
ット胴の上位置への移動、上位置でのブランケット胴か
ら基板へのインキ転写、基板の排出が順を追って行わ
れ、一色を印刷した基板が得られるようになる。そし
て、ブランケット胴23の周面に対称にして二枚のブラ
ンケット230a,230bを取り付けていて、一方の
ブランケット230aにより版aからインキ転移、基板
bへのインキ転写を終えた後、対向位置にある他方のブ
ランケット230bによるインキ転移・インキ転写が行
われるように設けられており、他方のブランケット23
0bが使用されている間、前記の一方のブランケット2
30aは使用されず、この間にブランケット230aに
対するごみ取り工程、乾燥工程が設定され、例えばブラ
ンケット胴23が待避位置に配置された際のブランケッ
ト230aにごみ取りロール200、ドライヤー201
が対向したとき、これらが動作するように設けられてい
る。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上説明した構成を有するもの
である。これによって、一つのブランケットが印刷サイ
クル中で使用されているときに他のブランケットを乾燥
させることができるようになり、一つのブランケット当
たりの乾燥時間を長く設定することができる。このため
ブランケットが傷むことなく適正に乾燥して、良好な印
刷再現を維持することができるようになるなど、実用性
に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明に係る実施例を示す説明図である。
【図2】同じく第一の発明に係る他の実施例を示す説明
図である。
【図3】第三の発明に係る複数色を印刷するオフセット
印刷装置の実施例を示す説明図である。
【図4】図3に示した実施例におけるインキ転移時を示
す説明図である。
【図5】図4に示した実施例におけるインキ転写時を示
す説明図である。
【図6】図4に示した実施例における各印刷部の動作タ
イミングを示す説明図である。
【図7】第三の発明に係る複数色を印刷するオフセット
印刷装置の他の実施例を示す説明図である。
【図8】第二の発明に係る一色を印刷するオフセット印
刷装置の実施例を示す説明図である。
【図9】従来例を示す説明図である。
【図10】従来例におけるインキ転移時を示す説明図で
ある。
【図11】従来例におけるインキ転写前の状態を示す説
明図である。
【図12】従来例におけるインキ転写時を示す説明図で
ある。
【図13】従来例におけるインキ転移前の状態を示す説
明図である。
【符号の説明】
1…オフセット印刷装置 4…ブランケット胴 5…台車 6…スキージ 7…ドクター 8…版定盤 9,9a,9b…ブランケット 10…基板定盤 20…印刷部 21…インキ転写機構体 210…基板台車 211…基板定盤 22…ブランケット胴移動機構部 23…ブランケット胴 230,230a,230b…ブランケット 24…インキ転移機構体 240…版台車 241…版定盤 a…版 b…基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブランケット胴が待避位置とこの待避位置
    の下方でインキ転移・インキ転写する下位置との二位置
    に配置できるように昇降可能に設けられ、前記ブランケ
    ット胴の下方で水平方向に移動する平坦な版に、下位置
    に位置したブランケット胴のブランケットが接して、版
    からブランケットにインキを転移し、前記ブランケット
    胴の下方で水平方向に移動する基板に、下位置に位置し
    てインキが転移した前記ブランケット胴のブランケット
    が接して、このブランケットから基板にインキを転写す
    るオフセット印刷装置において、 前記ブランケット胴にその周面方向に亘って複数のブラ
    ンケットを取り付けたことを特徴とするオフセット印刷
    装置。
  2. 【請求項2】上記版と基板は、ブランケット胴の下方で
    水平方向に移動する一つの台車上に配置される請求項1
    記載のオフセット印刷装置。
  3. 【請求項3】上記版は、ブランケット胴の下方で水平方
    向に移動する版台車上に配置され、上記基板は、ブラン
    ケット胴の下方で水平方向に移動する基板台車上に配置
    される請求項1記載のオフセット印刷装置。
  4. 【請求項4】周面方向に亘って複数のブランケットを取
    り付けたブランケット胴と、 前記ブランケット胴の下方に水平方向に移動する版台車
    を配し、前記ブランケット胴に前記版台車上に配置した
    平坦な版が接し、ブランケット胴の回転とともに前記版
    台車が移動して前記版からブランケット胴のブランケッ
    トにインキを転移するインキ転移機構体と、 前記ブランケット胴の上方に水平方向に移動する基板台
    車を配し、前記ブランケット胴に前記基板台車下に配置
    した基板が接し、ブランケット胴の回転とともに前記基
    板台車が移動して前記ブランケット胴のブランケットか
    ら基板にインキを転写するインキ転写機構体と、を備え
    ることを特徴とするオフセット印刷装置。
  5. 【請求項5】周面方向に亘って複数のブランケットを取
    り付けたブランケット胴と、 前記ブランケット胴の下方に水平方向に移動する版台車
    を配し、前記ブランケット胴に前記版台車上に配置した
    平坦な版が接し、ブランケット胴の回転とともに前記版
    台車が移動して前記版からブランケット胴のブランケッ
    トにインキを転移するインキ転移機構体と、からなる印
    刷部が、印刷色数に応じて複数並設され、 前記印刷部のブランケット胴の上方に該印刷部の並設方
    向に移動する基板台車を配し、各印刷部におけるブラン
    ケット胴のブランケットに前記基板台車の下面側に配置
    した基板が接し、ブランケット胴の回転とともに前記基
    板台車が移動して前記ブランケット胴のブランケットか
    ら基板にインキを転写するインキ転写機構体を、備える
    ことを特徴とするオフセット印刷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013171894A1 (ja) * 2012-05-18 2013-11-21 Sakamoto Jun ブランケットセット、転写ロール、印刷装置
JP2019072964A (ja) * 2017-10-18 2019-05-16 凸版印刷株式会社 印刷装置

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