JPH05168812A - アルコール中の水分除去方法 - Google Patents

アルコール中の水分除去方法

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Publication number
JPH05168812A
JPH05168812A JP35555891A JP35555891A JPH05168812A JP H05168812 A JPH05168812 A JP H05168812A JP 35555891 A JP35555891 A JP 35555891A JP 35555891 A JP35555891 A JP 35555891A JP H05168812 A JPH05168812 A JP H05168812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
alcohol
compound
crystallization
ipa
Prior art date
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Pending
Application number
JP35555891A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yamazaki
博 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMAZAKI KAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
YAMAZAKI KAGAKU KOGYO KK
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Filing date
Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Extraction Or Liquid Replacement (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、アルコール中の水分除去方法に関
し、さらに詳しくは設備コストを低廉にすると共に水分
除去効果を著しく向上させることができるアルコール中
の水分除去方法に関する。 【構成】化合物の結晶水として水分を吸着することがで
きる化合物に、水分を含有しているアルコールを含浸さ
せ、該アルコール中の水分を前記化合物に化合物の結晶
水として吸着させた後、脱水されたアルコールと前記結
晶水として水分を吸着した化合物とを100℃未満の温
度範囲内で加熱することによりアルコールを蒸留させ、
さらに該アルコールと化合物とを100℃以上の温度に
加熱して、前記化合物中の結晶水を化合物から放出させ
るようにしたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルコール中の水分除
去方法に関し、さらに詳しくは設備コストを低廉にする
と共に水分除去効果を著しく向上させることができるア
ルコール中の水分除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に半導体やレンズの製作工程におい
ては、これら製品の洗浄後に水切り乾燥工程が行われる
が、この洗浄工程に際し従来はフロン113による蒸気
洗浄が行われていた。ところが、オゾン層破壊による地
球環境問題がクローズアップされてフロン113は全廃
される方向となった。
【0003】そこでフロン113使用に替わる方法の一
手段として、イソプロピルアルコール(以下単に「IP
A」と略称する)が使用されることとなった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フロン11
3は水分を溶解しないが、IPAは水分を溶解してしま
うという問題点がある。即ち、IPAにより洗浄工程を
繰り返すと、IPA中の水分濃度が徐々に高まり、遂に
はIPAが使用不能の状態になってしまう。
【0005】大体の目安として、IPA−水の共沸濃度
は水(約12重量%)が使用限界とされているから、I
PA中の水分除去は必要不可欠な工程となる。しかしな
がら現時点で行われているアルコールの水分除去方法
は、加熱蒸留による分留方法しかなく、この方法ではI
PA−水(約12重量%)で共沸を起こすため、水分濃
度をそれ以下に下げることは困難であると共に設備コス
トが高くなるものであった。
【0006】そのため使用不可能なIPAは簡単に廃液
として処分され、資源の無駄使いとなっていた。本発明
は、上記の問題点に鑑み、設備コストが低廉でかつ水分
除去効果の高いアルコールの水分除去方法を提供しよう
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明では、化
合物の結晶水として水分を吸着することができる化合物
に、水分を含有しているアルコールを含浸させ、該アル
コール中の水分を前記化合物に化合物の結晶水として吸
着させた後、脱水されたアルコールと前記結晶水として
水分を吸着した化合物とを100℃未満の温度範囲内で
加熱することによりアルコールを蒸留させ、さらに該ア
ルコールと化合物とを100℃以上の温度に加熱して、
前記化合物中の結晶水を化合物から放出させるようにし
たことをもって、課題解決のための手段とするものであ
る。
【0008】
【作用】本発明者は、各種実験の結果、上記操作を1回
行うことにより、25重量%の水分を含んだIPAを8
重量%の水分に減少することができ、それをさらにもう
1回繰り返すことにより3重量%の水分に減少すること
ができた。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
本発明では、水分吸着剤として結晶水の形で水分を吸着
する化合物を用いるが、その一例としてNa 2Co 3
(炭酸ナトリウム)が好適であり、Na 2Co 3は加水
分解ではなく結晶水として水分を吸着して、Na 2Co
3・ H2 Oになる。この結晶水は、化合物を100℃以
上に加熱することにより、化合物中から放出されること
になる。
【0010】即ち、Na 2Co 3中に水分を含んだIP
Aを含浸させ、Na 2Co 3が結晶水として水分を吸着
することにより、IPAを含んだNa 2Co 3・ H2 O
が得られ、その後このNa 2Co 3・ H2 Oを100℃
未満に加熱してIPAを蒸留する。IPAの蒸留が完了
した後加熱温度を100℃以上にして、化合物中の結晶
水を放出させることになる。
【0010】本発明で用いられる脱水処理対象たるアル
コールとしては、IPAのほかメタノール、エチルアル
コール等種々のアルコールが含まれる。
【0011】また本発明で用いられる結晶水として水分
を吸着することができる化合物としては、Na 2Co 3
のほか、Na2 SO4 ( 硫酸ナトリウム )、CaSO4
(硫酸カルシウム)、Al2 (SO4 )3 (硫酸アルミ
ニウム)等がある。
【0012】また脱水されたアルコールと前記結晶水と
して水分を吸着した化合物とを100℃未満の温度範囲
内で加熱するのは、吸着化合物の結晶水放出温度以下の
温度でアルコールのみを蒸発させるための理由であり、
これを100℃以上の温度に加熱するとアルコールと共
に水分も蒸発させてしまうという問題となる。
【0013】さらにアルコールを放出した化合物を10
0℃以上の温度に加熱するのは、吸着化合物の結晶水を
放出させるための理由であり、これを100℃未満の温
度に加熱すると化合物から結晶水を放出させることがで
きず、再度の利用が不可能となるという問題となる。
【0014】第1実施例 10KgのNa 2Co 3に、25重量%の水分を含んだ
IPA1Kgを含浸させ、20分間放置し、次いでその
混合物を90℃の温度で10分間保持し、さらにその混
合物を105℃の温度で10分間保持した。その結果、
IPAの水分含有量は8重量%に減少した。さらにこの
操作を繰り返したところ、IPAの水分含有量は3重量
%に減少した。
【0015】第2実施例 10KgのNa 2Co 3に、20重量%の水分を含んだ
IPA1Kgを含浸させ、30分間放置し、次いでその
混合物を85℃の温度で30分間保持し、さらにその混
合物を110℃の温度で30分間保持した。その結果、
IPAの水分含有量は6重量%に減少した。さらにこの
操作を繰り返したところ、IPAの水分含有量は2重量
%に減少した。
【0016】
【発明の効果】よって本発明によれば、従来行われてい
る無水エタノールの製造方法に見られる如く、共沸点近
くまで蒸留塔で蒸留精製する際の蒸気使用量が増大して
エネルギーコストが多大となったり、蒸留塔の必要段数
が多くなったりするということがないので、設備コスト
は低廉となり、かつアルコールからの水分除去効果は格
段に優れたものとなる等の効果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化合物の結晶水として水分を吸着すること
    ができる化合物に、水分を含有しているアルコールを含
    浸させ、該アルコール中の水分を前記化合物に化合物の
    結晶水として吸着させた後、脱水されたアルコールと前
    記結晶水として水分を吸着した化合物とを100℃未満
    の温度範囲内で加熱することによりアルコールを蒸留さ
    せ、さらに該アルコールと化合物とを100℃以上の温
    度に加熱して、前記化合物中の結晶水を化合物から放出
    させるようにしたことを特徴とするアルコール中の水分
    除去方法。
JP35555891A 1991-12-24 1991-12-24 アルコール中の水分除去方法 Pending JPH05168812A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59123501A (ja) * 1982-07-26 1984-07-17 Nippon Soda Co Ltd 有機溶剤の脱水方法
JPS60224646A (ja) * 1984-04-24 1985-11-09 Mitsui Toatsu Chem Inc 臭気のないイソプロピルアルコ−ルの製造方法
JPH0350561A (ja) * 1989-07-18 1991-03-05 Konica Corp 静電荷像現像トナー

Patent Citations (3)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19981208