JPH05168378A - 釣り用リールのクラッチ機構 - Google Patents

釣り用リールのクラッチ機構

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JPH05168378A
JPH05168378A JP33743691A JP33743691A JPH05168378A JP H05168378 A JPH05168378 A JP H05168378A JP 33743691 A JP33743691 A JP 33743691A JP 33743691 A JP33743691 A JP 33743691A JP H05168378 A JPH05168378 A JP H05168378A
Authority
JP
Japan
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clutch mechanism
clutch
spool
pin
handle
Prior art date
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Pending
Application number
JP33743691A
Other languages
English (en)
Inventor
Jun Sato
純 佐藤
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
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Publication of JPH05168378A publication Critical patent/JPH05168378A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アワセのタイミングを逸することが無く、し
かも、円滑に釣り糸の巻取り操作を行えるクラッチ機構
を構成する。 【構成】 スプール軸7に形成したピン9と、このスプ
ール軸7の軸芯に沿う方向への作動により前記ピン9と
係脱自在に構成されたクラッチスリーブ10とでクラッ
チ機構Cを構成し、クラッチスリーブ10をピン9に係
合した状態で、この夫々の回転方向での相対的な遊び量
Fを10度以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンドルとスプールと
の間の伝動軸に形成した係合部と、この伝動軸の軸芯に
沿う方向への作動により前記係合部と係脱自在に構成さ
れた筒体とで形成された釣り用リールのクラッチ機構の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のように構成されたクラッチ
機構としては実開昭62−164772号公報に示され
るものが存在し、この従来例では伝動軸としてのスプー
ル軸の所定部位に矩形等の異径状に係合部を形成し、こ
の係合部と係脱自在な筒体を該伝動軸に遊嵌してクラッ
チ機構が構成されると共に、この筒体に形成したギヤと
ドラグ機構の出力ギヤとの咬合によって、筒体を係合位
置(クラッチ入り位置)に設定した状態ではハンドルか
らの動力を該クラッチ機構、及び、スプール軸を介して
スプールに伝え、又、筒体を非係合位置(クラッチ切り
位置)に設定した場合にはハンドルとスプールとの伝動
を断ってスプールの自由回転を許容するよう構成されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前述した従来
からのクラッチ機構について考えるに、この構造のクラ
ッチ機構では伝動軸とクラッチ機構との係合によってハ
ンドルからの動力をスプールに伝えると共に、釣り糸の
張力によってスプールに逆転力が作用した場合にはハン
ドル軸に形成したラチェットホイール、ワンウェイロー
ラクラッチ等の一方向クラッチによってスプールの逆転
を阻止するよう構成されている。
【0004】又、この構造のクラッチ機構を用いたリー
ルとしてベイトキャスティング用等の両軸受リールを例
に挙げると、この種のリールではクラッチ機構を入り位
置に設定した状態で魚信を待つのが普通であり、魚信を
感じた際に、竿を振ってアワセを行った場合には、前述
した一方向クラッチによってスプールの逆転が阻止され
るものの、クラッチ機構が嵌合型に構成されているた
め、係合部と筒体との間に回転方向への遊びが存在する
と、竿を振ってから釣り糸に張力が作用するまでに余分
の時間を要し、アワセのタイミングを逸することもあ
る。
【0005】尚、アワセのタイミングは前述した一方向
クラッチの遊びの影響を受けるものであるが、例えば、
ワンウェイローラクラッチのように遊び量が10°以下
のものを用いたリールでも、係合部と筒体との間に、回
転方向への遊びが存在すると、例えば、ルアーをリトリ
ーブする場合のように、ハンドルで釣り糸を巻取り操作
する際にも、この遊びがノイズとなってアタリの判別が
困難になることもある。特に、スプールを駆動するギヤ
伝動系のバックラッシを小さくする等、ギヤフィーリン
グの向上を図ったリールにおいて、この種のノイズが発
生した場合にはノイズが顕著化されるものとなる。
【0006】因みに、従来からのリールでは、クラッチ
機構の部位の遊びについては余り考慮が払われず、改善
が望まれている。
【0007】本発明の目的は、アワセのタイミングを逸
することが無く、しかも、円滑に釣り糸の巻取り操作を
行えるリールを合理的に構成する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は冒頭に記
したように、伝動軸の係合部と、この係合部と係脱自在
に構成された筒体とで形成された釣り用リールのクラッ
チ機構において、前記筒体を前記係合部に係合した状態
で、この夫々の回転方向での相対的な遊び量を10度以
下に設定してある点にあり、その作用、及び、効果は次
の通りである。
【0009】
【作用】上記特徴を例えば、図3及び図4に示すように
構成すると、このクラッチ機構Cを備えたリールの使用
時にアワセを行った場合には、クラッチ機構Cの遊びに
相当する量だけスプール3が回動した後、ラチェットホ
イール等の一方向クラッチによってスプール3の回転が
阻止されるものの、この遊び量Fが10度以下に設定さ
れているので、アワセのタイミングが大幅に遅れること
が無く、又、バス釣りでのリトリーブのようにハンドル
操作を間歇的に行った場合にも、この遊びに起因するノ
イズの発生も抑制されるものとなる。
【0010】尚、この10度という値は上記した作用を
奏するに適当な値であることが実験により確認されてい
る。
【0011】
【発明の効果】従って、アワセのタイミングを逸するこ
とが無く、しかも、円滑に釣り糸の巻取り操作を行える
リールが合理的に構成されたのである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図7に示すように、左右のケース1、1の間にレ
ベルワンダー2、釣り糸を巻取るスプール3夫々を配置
すると共に、右側のケース1の外部にハンドル4、ドラ
グ操作具5夫々を備え、又、この右側のケース部1の内
部にクラッチ機構Cを備えてベイトキャスティング用の
両軸受リールを構成する。
【0013】図5に示すように、前記ハンドル4からの
動力はハンドル軸6、ドラグ機構D、及び、前記クラッ
チ機構C夫々を介して、前記スプール3と一体回転する
スプール軸7に伝わるよう伝動系を構成し、又、ハンド
ル軸6に該ハンドル軸6の逆転を阻止する戻しホイール
8を備える。尚、このリールでは、ハンドル軸6に外嵌
するワンウェイクラッチRによって、ハンドル軸6の逆
転を阻止するよう構成されている。
【0014】図1乃至図4に示すように、前記クラッチ
機構Cは、スプール軸7に対し、スプール軸7の軸芯と
直交する姿勢に突出形成したピン9(係合部の一例)
と、スプール軸7の軸芯に沿う方向への作動によりこの
ピン9と係脱するスリット10Aを有したクラッチスリ
ーブ10(筒体の一例)とで成り、このクラッチスリー
ブ10はスプール軸7に対して遊嵌されると共に、非係
合側に入力ギヤ10Bを一体形成してあり、この入力ギ
ヤ10Bは前記ドラグ機構Dの出力ギヤ11と咬合す
る。
【0015】又、このクラッチスリーブ10では、該筒
体10の軸芯Xと平行姿勢の駆動面10Dを前記スリッ
ト10Aと一連に形成し、又、該クラッチスリーブ10
の巻取り回転方向の上手側ほど、係合側の端縁(スプー
ル側)に向けて傾斜する姿勢の傾斜面10S,10Sを
駆動面10D側の外端部と連なる形状に形成し、更に、
傾斜面10Sの外端部と、傾斜面10S内端部との前記
軸芯X方向でのギャップGをピン9の径E(係合深さ)
の2/3に設定してあり、又、クラッチ入り状態で、前
記ピン9とクラッチスリーブ10との回転方向での遊び
量Fを10度以下に設定してある。
【0016】尚、ピン9はスプール軸7に対して形成さ
れた貫通孔7Aに挿通する状態で備えられ、又、このピ
ン9の中央部の小径部9Aに係合する抜止め部材12の
打ち込みにより脱落が阻止されている。
【0017】図6に示すように、前記クラッチスリーブ
10を一対の支軸13,13にスライド自在に支持され
るヨーク14に係合支持し、この支軸13,13にヨー
ク14をクラッチ入り側に付勢するコイルバネ15,1
5を外嵌する。又、このヨーク14との接触により、ク
ラッチスリーブ10をクラッチ切り位置に操作するよ
う、一対のカム部16A,16Aを一体形成したスライ
ド作動型のカムプレート16を備え、このカムプレート
16に操作ノブ17を備え、又、このカムプレート16
をクラッチ切り位置、及び、クラッチ切り位置の何れか
に保持するトッグルバネ18を備え、更に、カムプレー
ト16の端部に戻し片19を形成する。
【0018】尚、この戻し片19は、カムプレート16
をクラッチ切り位置に設定した状態で前記戻しホイール
8の歯部と接触する位置に達し、この状態でハンドル4
を巻取り方向に操作した場合にはカムプレート16をク
ラッチ入り位置まで復元操作するよう機能する。
【0019】そして、このリールでは、クラッチ操作時
にはクラッチスリーブ10の係合形態の設定により係脱
が円滑に行われ、しかも、高速巻取り操作時にハンドル
操作を緩めてもピン9とスリット10Aとが連係状態を
維持するよう構成され、更に、遊び量Fの設定により、
アワセのタイミングの遅れを低減し、又、巻取り操作時
には、遊びに起因するノイズの発生を抑制するよう構成
されている。
【0020】〔別実施例〕本発明は上記実施例以外に、
例えば、図8及び図9に示すように伝動軸7(スプール
軸)に対して、軸芯方向視で矩形となる係合部9を形成
し、この係合部9と筒体10(クラッチスリーブ)とで
クラッチ機構Cを構成することが可能であり、このよう
に構成されたクラッチ機構Cにおいても回転方向での遊
び量Fを10度以下に設定することにより、前述した良
好な状態での使用が可能になる。
【0021】又、本発明では、ハンドルとスプールとの
間のスプール軸以外の伝動軸に対して筒体を外嵌してク
ラッチ機構を構成することが可能であり、又、ベイトキ
ャスティング用以外にも船釣り用などのリールに適用す
ることが可能である。
【0022】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】クラッチ機構の構造を示す一部切欠き側面図
【図2】クラッチ機構の分解図状態を示す一部切欠き側
面図
【図3】クラッチ機構の分解斜視図
【図4】遊び量を示す断面図
【図5】リール右側部の断面図
【図6】クラッチ機構の操作系の側面図
【図7】リールの全体平面図
【図8】別実施例のクラッチ機構の断面図
【図9】別実施例のクラッチ機構の分解斜視図
【符号の説明】
3 スプール 4 ハンドル 7 伝動軸 9 係合部 10 筒体 F 遊び量

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドル(4)とスプール(3)との間
    の伝動軸(7)に形成した係合部(9)と、この伝動軸
    (7)の軸芯方向への作動により前記係合部(9)と係
    脱自在に構成された筒体(10)とで形成された釣り用
    リールのクラッチ機構であって、 前記筒体(10)を前記係合部(9)に係合した状態
    で、この夫々の回転方向での相対的な遊び量(F)を1
    0度以下に設定してある釣り用リールのクラッチ機構。
  2. 【請求項2】 前記係合部(9)が、伝動軸(7)に対
    し該伝動軸(7)の軸芯と直交する姿勢のピンで構成さ
    れて成る請求項1記載の釣り用リールのクラッチ機構。
JP33743691A 1991-12-20 1991-12-20 釣り用リールのクラッチ機構 Pending JPH05168378A (ja)

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