JPH0516805U - 道路または庭用ブロツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】玉砂利の高級感を有し、かつ施工や補修も容易
であり、加えて水はけが良好で歩きやすく耐久性のある
道路または庭用のブロックを提供する。 【構成】 モルタルまたはコンクリートよりなる基材上
面に概ね直径３〜６ｍｍの大きさの玉石からなる玉石層
を一体に形成してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は道路または庭用のブロックに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般に、舗道や庭園または建物の玄関まわりなどを舗装するために、コンクリ ートブロックや玉砂利などが敷設されることがある。

【０００３】 しかしながら、前者のコンクリートブロックにあっては、安価で施工も容易で あるものの、今一つ高級感を満たすことができない。

【０００４】 一方、後者の玉砂利は高級感を有しているが、敷設部分に土入れを行ったあと 玉砂利材を敷き詰めるため施工に手間がかかっていた。さらに、かかる玉砂利は 雨後に水溜まりができやすく、また、歩行の際の安定感に乏しいため歩きにくか った。加えて、長年の使用にわたっては玉砂利が散逸することがあり、随時その 補給をする必要があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、上記した問題点に鑑み提案されたものであって、玉砂利の高級感 を有し、かつ施工や補修も容易であり、加えて水はけが良好で歩きやすく耐久性 のある道路または庭用のブロックを提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

すなわち、この考案は、モルタルまたはコンクリートよりなる基材上面に概ね 直径３〜６ｍｍの大きさの玉石からなる玉石層を一体に形成してなることを特徴 とする道路または庭用ブロックに係る。

【０００７】

【実施例】 以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。 図１はこの考案の道路または庭用ブロックの一例を示す斜視図、図２は玉石層 の拡大断面図、図３はこの考案のブロックを製造例を示す断面図、図４はこの考 案の道路または庭用ブロックの施工例を示す断面図である。

【０００８】 図１に示されるように、この考案の道路または庭用ブロック１０は基材１１の 上面１３に玉石層１２が一体に形成されている。

【０００９】 基材１１は公知のモルタルまたはコンクリートなどが適当な大きさの四角形状 に形成されていて、その厚みは６０ｍｍ〜７０ｍｍである。また、舗道用ブロッ クや透水性ブロックなどを用いることも可能である。 実施例では縦３００ｍｍ×横３００ｍｍの正方形に形成されたもの、あるいは 縦６００ｍｍ×横３００ｍｍの長方形に形成されたものが用いられている。

【００１０】 玉石層１２は公知の玉砂利などの玉石１５よりなり、前記基材１１の上面に一 体に形成されている。この玉石層１２の厚みは１５ｍｍ〜２０ｍｍである。 この玉石１５の大きさは概ね直径３ｍｍ〜６ｍｍに形成されている。 前記玉石１５の大きさが３ｍｍ未満では玉砂利の風合いが得られにくく、６ｍ ｍより大きい場合では後述するバインダー層による玉石１５間の接合が困難であ る。

【００１１】 前記玉石１５の表面はエポキシ樹脂などからなるバインダー層１６が形成され ていて、各玉石１５をその合接部１７においてのみ互いに接合するとともに、該 玉石１５の間に適度な空隙１９を形成する。雨水などはこの空隙１９から土中に 排出される。

【００１２】 この道路または庭用ブロックの製法例を図３に示す。 まず、成形するブロックの形状を規定する型３０内にコンクリートなどの基材 ２１が配される。 次に、直径が概ね３ｍｍ〜６ｍｍの玉砂利にエポキシ樹脂などを添加、混合し てその周囲にバインダー層２６を形成した玉石２５を前記型３０の基材２１上面 に導入する。そして、前記玉石２５の合接部２７においてのみ互いに接合した玉 石層２２を一体に形成する。

【００１３】 このようにして得られたブロック２０は、図４に図示したように、所望の枚数 が土面３５に前記基材２１部分を埋め込まれ、必要に応じてモルタルやコンクリ ート材などで補強されて敷設される。

【００１４】

【考案の効果】

以上図示し説明したように、この考案によれば、施工も簡単で補修も容易であ るとともに、高級な玉砂利の風合いを有する道路または庭用ブロックを提供する ことができる。 また、バインダーによって玉石がその合接部においてのみ互いに接合されてい るため適度の空隙を有しており、水はけに優れ雨後に水たまりができることがな く歩行の際の安定感にも優れている。 そして、玉砂利が散逸することがないので耐久年数も長く、いつまでも玉砂利 の高級感を維持する道路または庭用ブロックを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の道路または庭用ブロックの一例を示
す斜視図である。

【図２】玉石層の拡大断面図である。

【図３】この考案のブロックを製造例を示す断面図であ
る。

【図４】この考案の道路または庭用ブロックの施工例を
示す断面図である。

【符号の説明】

１０ 道路または庭用ブロック １１ 基材 １２ 玉石層 １５ 玉石 １６ バインダー層

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 モルタルまたはコンクリートよりなる基
   材上面に概ね直径３〜６ｍｍの大きさの玉石からなる玉
   石層を一体に形成してなることを特徴とする道路または
   庭用ブロック。
2. 【請求項２】 請求項１において、玉石層の各玉石がそ
   の合接部においてのみ互いに接合されている道路または
   庭用ブロック。