JPH05167522A - コードレス電話装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声呼び出しから信号呼び出しへの切換をス
ムーズに行なうことができるとともに、その切換時に、
コマンドに対応する音がコードレス電話機から聞こえな
いコードレス電話装置を提供することを目的とするもの
である。 【構成】 着信音を送出する音源手段を主装置に設け、
音声呼び出し中に信号呼び出しを行ないたい場合、上記
音源手段に着信音を送出させ、この送出された着信音
を、通話チャネルを使用してコードレス電話機に流すも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、無線回線を通して、複
数のコードレス電話機を、外線や内線のコードレス電話
機と接続できるコードレス電話装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】複数のコードレス電話機を収容できる従
来のコードレス電話装置において、コードレス電話機に
は呼出音音源回路が設けられ、主装置からのコマンドに
応じて、その呼出音音源回路が呼出音を送出することに
よって、コードレス電話機を信号呼び出し、通話チャネ
ルを使って主装置からコードレス電話機を音声で呼び出
すことによって、コードレス電話機を音声呼び出しす
る。ところで、上記従来装置において、コードレス電話
機を信号呼び出しした後に音声呼び出しする場合の基本
的構成は、次のとおりである。

【０００３】主装置からコードレス電話機を信号呼び出
しするには、まず、主装置から内線の複数のコードレス
電話機に着信音送出コマンドを送出するが、この場合、
無線チャネルのうちの制御チャネルを使用して主装置か
ら電波を送出し、複数のコードレス電話機のうちの一台
が、主装置の接続装置と無線リンクを張り、制御データ
のやり取りを行ない、このときに他の内線のコードレス
電話機はそのやり取りをモニタしている。そして、使用
している制御チャネルを利用して、移行すべき通話チャ
ネルを主装置から指定する。この通話チャネルを利用し
て、無線リンクを張っているコードレス電話機に着信音
送出コマンドを送出し、無線のやり取りを傍受している
内線のコードレス電話機も着信音送出コマンドを傍受す
る。この受信した着信音送出コマンドによって、内線の
各コードレス電話機は着信音を送出し、これによって、
コードレス電話機を信号呼出しする。

【０００４】この信号呼び出しから音声呼び出しに切り
換えるには、この通話チャネルを通して音声呼び出しを
行なう電話機に対して、主装置から通話回路を動作さ
せ、スピーカから音声を送出できるようにコマンドを送
出する。この結果、上記通話チャネルが音声信号送出用
に使用されて、スピーカから音声を送出でき、また、着
信信号を送出していた全ての内線のコードレス電話機の
着信音が停止することによって、信号呼び出しを音声呼
び出しに切り換える動作が終了する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記従来装置において
は、音声呼び出しを行なった後に信号呼び出しを行なう
場合、通話に使用される周波数帯域を使用して、主装置
から着信シーケンスに従ったコマンドを再度、送出する
必要があり、音声呼び出しから信号呼び出しへの切り換
えがスムーズではないという問題がある。また、主装置
から着信シーケンスに従ったコマンドを再度、送出する
場合、通話に使用される周波数帯域を使用するので、そ
のコマンドが音としてコードレス電話機から送出される
ので、聞き苦しいという問題がある。

【０００６】本発明は、音声呼び出しから信号呼び出し
への切換をスムーズに行なうことができるとともに、そ
の切換時に、コマンドに対応する音がコードレス電話機
から聞こえないコードレス電話装置を提供することを目
的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、着信音を送出
する音源手段を主装置に設け、音声呼び出し中に信号呼
び出しを行ないたい場合、上記音源手段に着信音を送出
させ、この送出された着信音を、通話チャネルを使用し
てコードレス電話機に流すものである。

【０００８】

【作用】本発明は、音声呼び出し中に信号呼び出しを行
ないたい場合、主装置からコードレス電話機に向かっ
て、通話チャネルを使用して着信音を送出するので、音
声呼び出しから信号呼び出しへの切り換えをスムーズに
行なうことができ、しかもその切換時に、コマンドに対
応する音がコードレス電話機から聞こえない。

【０００９】

【実施例】図１は、本発明コードレス電話装置の一実施
例を示すブロック図である。

【００１０】この実施例は、主装置１０と接続装置２０
とコードレス電話機３０とで構成され、１つの主装置１
０について、複数の接続装置２０と複数のコードレス電
話機３０とが設けられているが、図１においては、接続
装置、コードレス電話機の代表を１つづつ示してある。

【００１１】主装置１０は、外線Ｌと複数の接続装置２
０とを収容し、コードレス電話機３０と外線Ｌとを交換
接続するとともに、コードレス電話機３０同士を交換接
続するものであり、外線インタフェース回路１１と、交
換部１２と、接続装置インタフェース回路１３と、主装
置１０の全体を制御する制御回路１４と、呼出コマンド
データ蓄積回路１５と、着信音を送出する呼出音音源回
路１６とを有している。なお、呼出音音源回路１６は、
着信音を送出する音源手段の一例である。

【００１２】上記実施例における主装置１０が従来の主
装置と異なる点は、呼出音音源回路１６が設けられてい
る点であり、また、音声呼び出し中に信号呼び出しを行
ないたい場合、呼出音音源回路１６が送出した着信音
を、通話チャネルを使用してコードレス電話機３０に流
させるような制御を制御装置１４が実行する点である。
なお、接続装置２０とコードレス電話機３０とは、それ
ぞれ、従来の接続装置、コードレス電話機と同様のもの
である。

【００１３】接続装置２０は、複数のコードレス電話機
３０と無線接続を行なう装置であり、主装置接続インタ
フェース回路２１と、無線回路２２と、制御回路２３と
を有する。また、コードレス電話機３０は、無線回路３
１と、通話回路３２と、制御回路３３と、呼出コマンド
データ識別回路３４と、呼出音音源回路３５と、応答ボ
タン３６と、受話器３７と、送話器３８と、スピーカ３
９とを有する。

【００１４】次に、上記実施例の動作について説明す
る。

【００１５】まず、外線Ｌまたは内線電話機から着信が
あると、制御回路１４は、呼出コマンドデータ蓄積回路
１５から着信音送出コマンドを取り出し、接続インタフ
ェース回路１３を通して接続装置２０へ送出し、主装置
１０から送出されたコマンドを、主装置接続インタフェ
ース回路２１を通して接続装置２０が受信し、制御回路
２３の制御によって無線回路２２、アンテナＡ１がその
コマンドをコードレス電話機３０に送出する。

【００１６】そして、コードレス電話機３０において
は、アンテナＡ２、無線回路１０を介して受信した着信
音送出コマンドを呼出コマンドデータ識別回路３４で識
別し、着信音送出コマンドであると識別されれば、呼出
音音源回路３５と通話回路３２とを制御回路３３が制御
し、呼出音音源回路３５とスピーカ３９とを、通話回路
３２を通して呼出信号送出用リンクを張り、スピーカ３
９から着信音を送出する。これによって信号呼出が行な
われる。

【００１７】一方、上記実施例において、信号呼出から
音声呼出に切り換えるには、主装置１０が音声呼出切換
コマンドをコードレス電話機３０に送出し、この音声呼
出切換コマンドを受信したコードレス電話機３０におい
て、呼出コマンドデータ識別回路３４が音声呼出切換コ
マンドであることを識別すると、呼出音音源回路３５と
通話回路３２とスピーカ３９とで構成される呼出信号送
出用リンクを制御回路３３が切り離し、無線回路３１と
通話回路３２とスピーカ３９とを制御回路３３がリンク
させ、通話パスを形成する。これによって、信号呼出か
ら音声呼出への切り換え動作が完了する。

【００１８】そして、音声呼出から信号呼出に再度、切
り換える場合、制御回路１４の制御の下に、主装置１０
の呼出音音源回路１６で送出された呼出音を、通話チャ
ネルを使用して送出すればよく、これによって、コード
レス電話機３０のスピーカ３９が呼出音を送出し、信号
呼出を行なうことができる。

【００１９】上記実施例においては、音声呼び出し中に
信号呼び出しを行ないたい場合、通話チャネルを使用し
て主装置１０からコードレス電話機３０に着信音を送出
するので、音声呼び出しから信号呼び出しへの切り換え
をスムーズに行なうことができ、しかもその切換時に、
コマンドに対応する音がコードレス電話機３０から聞こ
えない。

【００２０】この後、被呼側のコードレス電話機３０で
応答ボタン３６を押すと、無線回路３１を通して応答コ
マンドを送出するように制御回路３３が制御し、接続装
置２０では、無線回路２２を通して上記応答コマンドを
受信し、制御回路２３の制御によって、主装置接続イン
タフェース回路２１を使用してそのコマンドを主装置１
０へ送出する。そして、このコマンドに基づいて、制御
回路１４は、呼出音音源回路１６からの呼出音を通話路
に送出することを停止させ、また、交換部１２を制御し
て発呼側電話機と被呼側のコードレス電話機３０との通
話リンクを張る。

【００２１】

【発明の効果】本発明によれば、音声呼び出しから信号
呼び出しへの切換をスムーズに行なうことができるとと
もに、その切換時に、コマンドに対応する音がコードレ
ス電話機から聞こえないという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【符号の説明】

１０…主装置、 １４…制御回路、 １６…呼出音音源回路、 ２０…接続装置、 ３０…コードレス電話機、 ３５…呼出音音源回路。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 和彦 東京都千代田区内幸町１丁目１番６号 日 本電信電話株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外線と複数の接続装置とを収容し、コー
   ドレス電話機と上記外線とを交換接続するとともに上記
   コードレス電話機同士を交換接続する主装置と、複数の
   上記コードレス電話機と無線接続を行なう複数の接続装
   置と、複数のコードレス電話機とで構成されたコードレ
   ス電話装置であって、着信音送出コマンドを上記主装置
   が上記コードレス電話機に送出し、接続された上記コー
   ドレス電話機の音源部が着信音を送出するコードレス電
   話装置において、 着信音を送出する音源手段が上記主装置に設けられ、上
   記音源手段が送出した着信音を、通話チャネルを使用し
   て上記コードレス電話機に流すことを特徴とするコード
   レス電話装置。