JPH05167186A - 半導体レーザ素子の製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子の製造方法

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JPH05167186A
JPH05167186A JP35192891A JP35192891A JPH05167186A JP H05167186 A JPH05167186 A JP H05167186A JP 35192891 A JP35192891 A JP 35192891A JP 35192891 A JP35192891 A JP 35192891A JP H05167186 A JPH05167186 A JP H05167186A
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Masaki Tsunekane
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高出力で安定して動作する半導体レーザ素子
を提供する。 【構成】 本発明は量子井戸を活性層とする半導体レー
ザにおいて、Alを含んだ半導体層上にSiO2 膜を堆
積させた領域1を形成した後、800℃以上の高温で保
持し、領域1下の量子井戸を無秩序化させ、その無秩序
化させた領域に於てレーザ素子の共振器の反射面を構成
することにより、無秩序化された共振器面を含む領域の
活性層が、レーザ素子の反射器面近傍を除く、無秩序化
していないレーザ素子の中央部分の活性層に比べ、実効
的に大きなエネルギーギャップを有し、反射面近傍に於
けるレーザ発振光の吸収を少なくすることにより、従来
のレーザ素子より高い出力で安定して動作する半導体レ
ーザ素子の、簡便で生産性の高い製造方法を提供するも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】光情報処理システムあるいは光通
信システムの光源として期待される高出力半導体レーザ
素子の製造方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】発振波長0.7から0.8μm帯で50
mW以上の高出力で、しかも単一横モードで安定して動
作する半導体レーザ素子が多方面で求められている。例
えば光情報処理の分野では光ディスクの光源として50
mW以上の単一基本横モード出力で安定して動作する半
導体レーザ素子が求められている。また衛星間光通信の
光源としても同じ波長帯で100mW以上の高出力で安
定した基本横モード出力で動作するレーザ素子が将来必
要とされている。またこのような高出力レーザは固体レ
ーザや第2高調波光の励起用光源としても注目されてい
る。この波長帯で用いられる半導体の活性領域の材料と
してはAlGaAsの三元結晶が広く用いられている。
この材料を活性領域とするレーザの場合、共振器の反射
面を形成する端面に露出している活性層表面に於て多数
の表面準位が存在し、これを介したキャリヤーの非発光
再結合が多い。反射面近傍の活性層に注入されたキャリ
ヤーはこの再結合によって失われ、キャリヤー濃度は中
央部に比べて少なくなっている。その結果中央部の高い
注入キャリヤー密度によってつくられる最大利得波長す
なわち発振するレーザ光の波長に対して、反射面近傍の
活性層は吸収領域になる。高出力動作時に、活性層端面
での光密度が平方センチメートル当り数メガワット程度
にまで高まると、その吸収領域での局所的発熱によって
ついには反射面が、融解し破懐されレーザ素子が動作不
良になることが一般に知られている。また短時間で破壊
にまで至らなくても、長時間にわたる活性層端面での局
所的発熱により酸化反応が進み、素子特性の劣化の大き
な原因となる。安定した単一横モードを高出力まで維持
するためには横方向の導波路幅を5〜6ミクロンメート
ル以下の有限な値にしなければならなず、反射面に於け
る活性層端面の光密度を下げるには限界がある。このよ
うに反射面の活性層端面における表面準位はこれらの材
料とする単一横モードレーザの高出力動作及び高出力動
作時の信頼性に重大な影響を及ぼしている。
【0003】このレーザ端面における光吸収を少なく
し、より高出力までの動作及び高出力時の安定動作を可
能にするレーザ構造として、ウィンドウと呼ばれる構造
を導入したレーザ素子が提案、試作されている。これは
レーザ素子の反射面となる端面近傍の活性層のバンドギ
ャップを選択的に中央部の活性層より広げ、レーザ素子
の発振光に対して反射面近傍での活性層での光の吸収を
なくした構造である。特に活性層に、組成の異なる半導
体薄膜を積層した量子井戸を用い、局所的に不純物を拡
散させることによってその薄膜間の原子配列を乱しすな
わち無秩序化し、組成を平均化または平均に近づけるこ
とによって、実効的にバンドギャップが広がることを利
用したウィンドウレーザの製造方法は、素子を製造する
過程で活性層を1度もエッチング等で大気に曝す必要が
ないため、素子の信頼性や製造歩留まりの点で有利であ
ると考えられる。
【0004】従来、アプライド・フィジックス・レター
ズ誌(Applied Physics Letter
s)、49巻、23号、1572〜1574頁(198
6年、12月8日発行)に図20,21に示すような高
出力ウィンドウレーザ素子の製造方法が記載されてい
る。これはGaAs基板上に量子井戸活性層113をp
nの両AlGaAsクラッド層112、113で挟んだ
レーザ構造を一様に形成しておき、まずSi34膜13
0を一様に形成した後、フォトリソグラフィー技術とウ
ェットエッチングにより最終的に反射面を形成しようと
する領域134のSi34膜を取り除き、半導体層すな
わちGaAsコンタクト層115を露出させる。次にS
i膜131を一様に形成する。これを850℃で7.5
時間加熱し、Siを量子井戸活性層まで熱拡散させ、原
子配列を乱して無秩序化し実効的にバンドギャップを広
げる。Si及びSi34膜を取り除いた後さらにZnを
一様に拡散して活性層を無秩序化したウィンドウ領域1
34に電流が漏れないようにする。最後にレーザ発振が
高率良く行えるように図bに示すように素子の中央部に
ストライプ状にプロトンを注入し高抵抗領域150を形
成する。最後に上下に電極を形成し、先にSiを拡散さ
せた領域でへき開して反射面を形成し素子が完成すると
いうものである。bでは分かり易くするため上下に形成
する電極を省略してある。またウィンドウ部に選択的に
拡散させ、量子井戸活性層の原子配列を乱す不純物原子
としてはSi以外にZnが用いられた例もある。エレク
トロニクス・レターズ誌(Electronics L
etters)20巻、9号、383〜384頁(19
84年、4月26日発行)やジャパニーズ・ジャーナル
・オブ・アプライド・フィジックス(Japanese
Journal ofApplied Physic
s)24巻、8号、L647〜L649頁(1985
年、8月発行)、最近では第50回応用物理学会学術講
演会、講演予稿集、27p−ZG−3、879頁(19
89年、9月27日発行)にその例がある。これらのZ
nの拡散はいずれも素子の全面にSi34膜を形成した
後、反射面を形成しようとする領域にエッチングで窓を
開け、石英のアンプル内に固体のZnAs2 と共に真空
内で封入し、600℃程度の温度で加熱し、Znを含む
雰囲気ガスより拡散させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は次のような点である。従来の技術では、Si
の拡散源としてSi自体を真空中で蒸着し、熱拡散させ
ているが、量子井戸活性層まで拡散させるには、850
℃で7.5時間とかなり長い時間が必要である。このよ
うな高温で長い時間熱処理すると、結晶成長時にp及び
nの導伝型を形成するために添加した不純物が少なから
ず拡散し、再分布する。これが量子井戸活性層内まで拡
散した場合には、非発光再結合の準位を形成し、発振を
始めるのに必要な閾値電流の増加や電流から光への変換
効率の低下、さらには信頼性への悪影響を与える可能性
がある。またウィンドウ領域ではSiが、拡散させた半
導体表面から量子井戸活性層にかけ、かなり高濃度で導
入され、電子濃度の非常に高い、すなわち電気抵抗の低
いnの導伝型が形成される。そのためSi拡散後、レー
ザ素子の半導体表面から再度Znを高濃度で拡散してや
らないと、p側電極より注入した電流がウィンドウ領域
からn側の半導体基板へかなり漏れてしまい、発振に寄
与しない無効電流が増加する心配がある。さらに拡散源
として形成したSi膜はウェットエッチングで選択的に
取り除くことは難しいため、Arイオンなどを用いたド
ライエッチングが必要であり、これらのプロセスはレー
ザ素子の生産性を大きく低下させる原因になる。
【0006】また不純物としてZnを用いた場合、Zn
の半導体中での拡散係数が大きく拡散が速いために、S
iとは異なり600℃程度の低い温度で十分深くまで拡
散させることができる。しかし逆にそのため拡散深さや
濃度の制御が難しい。拡散温度、拡散時間、As圧、拡
散領域の表面状態等の微妙な違いによりZn拡散プロフ
ァイルが大きく変化してしまう。このため例えばn−G
aAs基板にまでZn拡散が及ぶとそこで接合電圧の低
いGaAsのpn接合が形成されるためそこに電流が漏
れてしまう可能性がある。また逆に拡散が浅いと無秩序
化が充分に行われず、良好な高出力特性が得られない可
能性がある。またレーザ素子の表面からZnを拡散させ
るために表面から活性層までの距離の許容範囲が狭く、
ウェハ内の層厚の不均一性により素子の歩留まりや特性
の均一性が低下してしまう心配がある。またSiの場合
と同様、ウィンドウ部は活性層を貫いて低抵抗のp型領
域となるため、ここを通して電流が漏れないために、レ
ーザ素子のウィンドウ上部に絶縁性の誘電体膜を設け
た、電極自体をエッチングで取り除くプロセスが必要で
ある。さらにZnの場合には、以上のような問題を除い
ても、拡散によって原子配列が平均化した活性層が、拡
散していない活性層からのレーザ発振光に対して、かな
り吸収損失が大きいことが一般的に言われており、高出
力レーザ素子のウィンドウ部を形成するための拡散不純
物としては、適しているとは言えない。
【0007】本発明は高出力で単一横モードで安定して
動作できる高出力半導体レーザ素子の簡便なプロセスに
よって生産性の高い製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の構成によ
れば、量子井戸を活性層とする半導体レーザにおいて、
AlをIII族元素の混晶比で50%以上含んだ半導体層
上にSiO2膜を堆積させた領域1を形成した後、80
0℃以上の高温で保持し、領域1下の量子井戸を無秩序
化させ、その無秩序化された領域に於てレーザ素子の共
振器面を構成することにより、無秩序化された共振器面
を含む領域の活性層が、レーザ素子の共振器面近傍を除
く、無秩序化していないレーザ素子の中央部分の活性層
に比べ、実効的に大きなエネルギーギャップを有するよ
うにすることを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法
が得られる。
【0009】また本発明の第2の構成によれば、第1の
構成の半導体レーザ素子の製造方法において、領域1に
おける量子井戸活性層とSiO2 膜との間の半導体の層
厚を0.5μm以下に薄くし、800℃以上の高温で保
持して領域1下の量子井戸を無秩序化させた後、SiO
2 膜を除去し、さらに新たに半導体層をエピタキシャル
成長することを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法
が得られる。
【0010】また本発明の第3の構成によれば、第2の
構成の半導体レーザ素子の製造方法において、SiO2
膜を除去した後、領域1以外の領域ではIII族元素にお
けるAlの混晶比が30%未満にした半導体層を表面に
露出させ、その上に新たに半導体層をエピタキシャル成
長することを特徴とする半導体レーザの製造方法が得ら
れる。
【0011】また本発明の第4の構成によれば、第1又
は第2の構成の半導体レーザの製造方法において、領域
1以外の領域においては、最も表面にはAlを含まない
半導体層が露出しており、レーザ素子の全面にSiO2
膜を形成することを特徴とする半導体レーザ素子の製造
方法が得られる。
【0012】さらに本発明の第5の構成によれば、第4
の構成の半導体レーザ素子の製造方法において、領域1
以外の領域に形成するAlを含まない半導体層の層厚
を、量子効果によってレーザの発振光を吸収しない程度
に薄くすることを特徴とする半導体レーザ素子の製造方
法が得られる。
【0013】
【作用】量子井戸構造を有するAlを含む半導体上にS
iO2 膜を形成し、800℃以上の高温で熱処理するこ
とによりSiO2 膜内のSiが半導体内に拡散し、量子
井戸構造の原子配列を平均化することがアプライド・フ
ィジックス・レターズ誌(Applied Physi
cs Letters)49巻、9号,510〜512
頁(1986年、9月1日発行)に記載されている。さ
らにSiO2 膜をAlを含む半導体表面に形成すること
により、半導体表面上にSiのみを形成した場合と比較
して、同じ熱処理条件に於いても、より深い領域にまで
Siが拡散する現象を見いだしたことがアプライド・フ
ィジックス・レターズ誌(Applied Physi
cs Letters)54巻、13号、1265〜1
267頁(1989年、3月27日発行)に記載されて
いる。すなわちSiO2 膜を拡散源とすることにより、
Siそのものを拡散源とするよりも、同じ熱処理温度で
も時間をより短くでき、レーザ素子に与える悪影響を少
なく抑えることができる。さらにこの論文によれば、S
iO2 膜を拡散源とした場合、Siが拡散した領域は高
抵抗になることを見いだし、これが膜から同時に拡散し
たOによるキャリヤー補償であると推測している。また
SiO2 膜をAlを含まない半導体表面に形成した場合
には、Siの拡散が起きないことがジャーナル・オブ・
アプライド・フィジックス誌(Journal of
Applied Physics)61巻、4号、13
72〜1379頁(1987年、2月15日発行)に記
載されている。
【0014】本発明は量子井戸を活性層とする半導体レ
ーザにおいて、Alを含んだ半導体層上にSiO2 膜を
堆積させた領域1を形成した後、800℃以上の高温で
保持し、領域1下の量子井戸を無秩序化させ、その無秩
序化させた領域に於てレーザ素子の共振器の反射面を構
成することにより、無秩序化された共振器面を含む領域
の活性層が、レーザ素子の反射面近傍を除く、無秩序化
していないレーザ素子の中央部分の活性層に比べ、実効
的に大きなエネルギーギャップを有し、反射面近傍に於
けるレーザ発振光の吸収を少なくすることにより、従来
のレーザ素子より高い出力でしかも単一横モードで安定
して動作する半導体レーザ素子の、簡便でしかも生産性
の高い製造方法を提供するものである。
【0015】
【実施例】図1〜図6は、請求項1に記載の発明の実施
例を示す工程図であり、レーザ素子の製作手順を表すも
のである。まず、n型<100>GaAs基板11上に
n型AlxGa1-xAs(例えばx=0.5)クラッド層
12を1.5μm、続けて導伝型を形成する不純物をま
ったく含まないGaAsとAlyGa1-yAs(例えばy
=0.3)を交互に積層した多重量子井戸活性層13、
p型AlzGa1-zAs(例えばz=0.5)クラッド層
14、そしてオーミック抵抗を得るためのp型GaAs
コンタクト層15を一様に形成する。形成する手法は気
相エピタキシャル成長法でもよいし、あるいは分子線エ
ピタキシャル成長法でもよい。量子井戸活性層13内の
GaAs層はすべて同じ層厚を持ち、また量子効果を得
るに十分な程度に薄くしておく(例えば70Å)。また
pn両クラッドのAl組成、すなわちxとzを同じ値に
しておけば、レーザ発振時の光強度が活性層13で最大
値を取り、発振に必要な電流値を最小にすることができ
る。以上の層構造を形成後、レーザ素子の共振器形成方
向、例えば<0,1,1>方向に共振器を形成する場合
には、<0,1,1>方向に幅50μmでGaAsコン
タクト層15を、フォトリソグラフィ技術とエッチング
技術を利用して取り除き、p型クラッド層14を露出さ
せ、溝3を形成する。溝3は少なくとも2本以上平行に
形成し、溝と溝の間は適当な共振器長、例えば500μ
mの幅でGaAsコンタクト層が残るようにする。そし
て溝内に露出しているp型クラッド層14上にSiO2
膜1をスパッタリング法で4000Å一様に形成する。
このSiO2 膜は他に真空蒸着法でも化学的気相堆積法
で形成してもよい。そして溝内以外のSiO2 膜をフォ
トリソグラフィ技術とウェットエッチングにより取り除
く。これをAs雰囲気内で800℃以上、例えば850
℃、3時間熱処理を行うと図1に示すように、溝内のS
iO2膜1下の量子井戸活性層23にSiが拡散し、G
aAsとAlyGa1-yAs の原子配列が乱れて無秩序
化し、溝間のもともとの活性層13に比べ実効的にバン
ドギャップが広がる。
【0016】次に図2に示すように溝3内のSiO2
1をウェットエッチングで除去した後、新たにSiO2
膜を3000Å一様に形成し、フォトリソグラフィ技術
とエッチング技術を利用して共振器と平行な<0,1,
1>方向に10μmの幅でストライプ状のSiO2 膜2
を形成する。
【0017】次に図3に示すように、このストライプ状
のSiO2 膜2を保護マスクとしてSiO2 膜2下以外
に露出しているGaAsコンタクト層15を選択的なウ
ェットエッチング技術、例えば過酸化水素(H22)と
アンモニア(NH3 OH)を主な成分とするエッチング
溶液を用いて取り除く。
【0018】さらにこのストライプ状のSiO2 膜2を
保護マスクとして、燐酸(H2PO4)と過酸化水素(H
22)を主な成分とするエッチング溶液を用いて、p型
クラッド層14をエッチングしてSiO2 膜下のpクラ
ッド層をメサ形状に加工する。その際ストライプ状のS
iO2 膜下から十分離れた位置において活性層上にpク
ラッド層を0.2〜0.3μm残すようにメサを形成す
れば、高出力動作時でも安定した単一横モードが維持で
きる横方向の屈折率分布が得られる。これを気相エピタ
キシャル成長法を用いてメサ状のpクラッド層の側部を
n型GaAs16で埋め込み、電流をメサ領域以外に流
さないような電流狭窄構造が完成する。図4は埋め込み
成長直後の様子を示した図である。気相エピタキシャル
成長法ではSiO2 膜2上にGaAsが形成されないの
で、埋め込み成長後でもSiO2 膜2はそのまま表面に
露出しており、これをウェットエッチング技術により選
択的に除去することは容易である。またn型GaAsの
代わりにn型Ga0.5In0 .5Pを用いても選択的な埋め
込み成長が可能である、しかもGaAsで埋め込んだ場
合に比べて活性層からのレーザ発振光の吸収が少ないの
で、より高い効率でレーザ素子から光を取り出すことが
できる。
【0019】埋め込み成長後、SiO2 膜2をウェット
エッチングにより取り除き、pn両半導体面上に電極1
01、102を形成し、先に原子の配列を乱した活性層
の領域4で<0,1,−1,>方向にへき開し、レーザ
素子が完成する。図5は完成したレーザ素子を示した図
である。
【0020】図6には完成したレーザ素子の構造をより
分かり易く説明するための断面構造を示す。この図より
分かるようにこのレーザ素子は共振器の反射面近傍の活
性層23が素子中央部の活性層13に比べバンドギャッ
プが広く、中央部の活性層で発生するレーザ発振光に対
して透明になる。そのため高出力動作時でも反射面近傍
の活性層における発熱が少なく、安定動作が可能にな
る。また反射面近傍の活性層23のバンドギャップの拡
大に加え、反射面近傍のpクラッド層はSiと同時に拡
散したOによるキャリヤー補償効果により高抵抗化して
おり、加えて反射面近傍では先の製造プロセスによって
p型GaAsコンタクト層15が除去され、p型AlG
aAsクラッド層14上に電極102が形成されている
ためオーミック抵抗が大きく、反射面近傍にはきわめて
電流が流れにくい構造になっている。このため活性層2
3やその露出している表面準位を通して流れる無効電流
は抑えられ、高出力動作時の信頼性をより高めることが
できる。また従来例に比べ、熱処理時間が約半分に短縮
されたこと、Siの拡散源であるSiO2 膜がウェット
エッチングによって容易に除去できる点でレーザ素子の
生産性が大幅に向上する。
【0021】図7〜図10は請求項2に記載の発明の実
施例を示す工程図であり、レーザ素子の製造方法を示し
た図である。この実施例では量子井戸活性層とSiO2
膜との距離、すなわち間のpクラッド層厚を薄くするこ
とにより、従来例及び請求項1の実施例に比べ、より短
い時間あるいは低い温度でSi拡散による活性層の無秩
序化を起こさせ、レーザ素子を作製する実施例を示した
ものである。まず図7に示すようにn型GaAs基板1
1上にn型AlxGa1-xAsクラッド層12を1.5μ
m、GaAsとAlyGa1-yAsの積層からなる量子井
戸活性層13、さらにp型AlzGa1-zAsクラッド層
14を0.5μm形成する。p型クラッド層14上にS
iO2 膜1を4000Å一様に形成し、フォトリソグラ
フィ技術とウェットエッチングにより、<0,1,−1
>方向に50μmの幅で、少なくとも2本以上のSiO
2 膜のストライプ1を形成する。SiO2 膜のストライ
プ1とストライプ1の間は500μm離しておく。これ
をAs雰囲気の中で850℃、1時間熱処理することに
より、SiO2 膜ストライプ1の下の量子井戸活性層2
3は、Siの拡散により原子配列が乱れて無秩序化し、
SiO2 膜1の形成されていない領域の活性層13に比
べ、実効的に大きなバンドギャップを有する。実験によ
れば、p型AlzGa1-zAsクラッド層(z=0.5の
場合)の層厚を0.5μm以下とすることにより、85
0℃で1時間以下の熱処理で、レーザの発振光に対して
透明となるのに十分な、活性層のバンドギャップの拡大
が可能であることが分かっており、さらに薄くすればよ
り短い時間であるいは低い温度で、同じ効果を得ること
ができることがわかっている。
【0022】次に図8に示すように熱処理後、SiO2
膜のストライプ1をウェットエッチングによりすべて取
り除き、気相エピタキシャル成長法によりp型クラッド
層14と同じAl組成を持つp型AlzGa1-zAs層2
4を1μm、p型GaAsコンタクト層15を1μm形
成する。
【0023】次に図9に示すように、コンタクト層15
上に一様にSiO2膜を形成した後、フォトリソグラフ
ィ技術とウェットエッチングにより、<0,1,1>方
向に幅10μmのSiO2 膜のストライプ2を形成し、
そのSiO2 膜のストライプ2をマスクとしてウェット
エッチング技術によりp型コンタクト層15及びp型A
lGaAs層24、14をメサ状に加工し最後にメサ側
面をn型GaAs16で埋め込むことによりレーザ構造
が完成される。このエッチング及び埋め込み成長の詳細
については先の請求項1の実施例と同じである。
【0024】最後にSiO2 膜2を除去した後、pn両
電極101、102を形成し、活性層にSiを拡散させ
た領域4で<0,1,−1>方向にへき開して、反射面
を形成することにより高出力半導体レーザ素子が完成す
る。図10は完成した素子を示した図である。量子井戸
活性層の無秩序化の際にp型AlGaAsクラッド層を
0.5μm以下に薄くすることにより、熱処理時間が従
来例及び請求項1の実施例に比べ、大幅に短縮できるた
め、熱処理によるレーザ素子の特性の悪化や信頼性への
悪影響を最小限に抑えることができ、また生産性もいっ
そう向上することができる。
【0025】図11〜図14は請求項3に記載の発明の
実施例の工程図であり、高出力レーザ素子の製造方法を
示した図である。まず図11に示すようにn型GaAs
基板11上にn型AlxGa1-xAsクラッド層12を
1.5μm、GaAsとAly Ga1-yAs の積層から
なる量子井戸活性層13、さらにp型AlzGa1-zAs
クラッド層14を0.5μm形成し、最後にp型Alr
Ga1-rAs層34を0.1μm形成する。最後に形成
したAlGaAs層34のAl組成は0.3以下とし、
例えばここではr=0.3としたが活性層からの発振光
を吸収しない大きなバンドギャップを持つ組成の範囲内
で値を下げてもよい。フォトリソグラフィ技術とウェッ
トエッチング技術により<0,1,−1>方向に50μ
mの幅で最後に形成したp型AlGaAs層34を取り
除き、p型AlGaAsクラッド層14を露出させた溝
3を形成する。全面にSiO2膜を形成し、フォトリソ
グラフィ技術とウェットエッチングにより、溝内のSi
2 膜2を残してAlGaAs層34上のSiO2 膜を
除去する。850℃、1時間の熱処理により溝3内のS
iO2 膜2下の量子井戸活性層23にSiを拡散させ、
原子配列を乱し実効的にバンドギャップを拡大する。
【0026】次に図12に示すように溝3内のSiO2
膜をウェットエッチングにより取り除き、気相エピタキ
シャル成長法によりp型クラッド層14と同じAl組成
のp型AlGaAs層24を1μm、p型GaAsコン
タクト層15を1μm形成する。従来より、酸素雰囲気
中、例えば大気中に露出させたAlGaAs上に新たに
半導体層を成長する場合、表面に露出したAl原子が酸
化しているために成長界面における電気抵抗の増大やキ
ャリヤーの再結合、表面形状の悪化が避けられず、レー
ザ素子に限らずデバイス作製の際の大きな障害になって
いる。GaやAsの酸化に比べ、AlとOとは結合力が
強く、エピタキシャル成長時の条件を工夫しても、例え
ば成長時の加熱温度を上げても、Oとの結合を切り、良
好な表面状態を作り出すことは難しい。しかし下地とな
るAlGaAs層のAl組成を下げることにより、先に
あげた障害が改善される。特にAl組成を0.3以下に
下げることにより、GaAs上に成長した場合と遜色の
ない電気的特性の得られることを実験によって確かめて
いる。
【0027】次に図13に示すように、GaAsコンタ
クト層15上に一様にSiO2 膜を形成した後、フォト
リソグラフィ技術とウェットエッチングにより<0,
1,1>方向に幅10μmのSiO2 膜のストライプ2
を形成し、そのSiO2 膜のストライプ2をマスクとし
てウェットエッチング技術によりp型GaAsコンタク
ト層15及びp型AlGaAs層24、34をメサ状に
加工し最後にメサ側面をn型GaAs16で埋め込むこ
とによりレーザ構造が完成される。このエッチング及び
埋め込み成長の詳細については先の請求項1の実施例と
同様である。
【0028】最後にSiO2 膜2を除去した後、pn両
電極101、102を形成し、活性層にSiを拡散させ
た領域4で<0,1,−1>方向にへき開を行い、反射
面を形成することにより高出力半導体レーザ素子が完成
する。図14は完成したレーザ素子の構造を分かり易く
説明するために素子断面の層構造を示した図である。
【0029】図15は請求項4に記載の発明の実施例と
して、高出力レーザ素子の製造工程を示した図である。
n型GaAs基板11上にn型AlxGa1-xAsクラッ
ド層12を1.5μm、量子井戸活性層13、p型Al
zGa1-zAsクラッド層14を1.5μm、p型GaA
sコンタクト層15を1μm、一様に形成した後、フォ
トリソグラフィ技術とウェットエッチング技術により<
0,1,−1>方向に50μmの幅でGaAsコンタク
ト層15を取り除いて溝3を形成し、p型AlGaAs
クラッド層14を露出させる。全面にSiO2 膜1を一
様に形成した後、850℃、3時間熱処理することによ
り、溝3下の量子井戸活性層23のみにSiが拡散し、
原子配列が乱れ実効的にバンドギャップが広がる。これ
はSiO2 膜1に直接接触しているGaAsコンタクト
層15がSiO2 膜1からのSiの拡散を抑えるためで
あり、コンタクト層15下は熱処理後でも量子井戸活性
層13は元の原子配列を維持している。請求項1の実施
例と異なる点は、SiO2 膜1を全面に形成した状態で
熱処理していることであり、GaAs、ここではコンタ
クト層15を拡散を抑えるマスクとしても利用している
点である。
【0030】熱処理を行った後、フォトリソグラフィ技
術とウェットエッチングにより全面に形成したSiO2
膜を、<0,1,1>方向に10μmの幅を残して取り
除き、SiO2 膜のストライプを形成すれば、レーザ素
子は請求項の実施例に関する図2、図3、図4の工程と
まったく同じ工程でレーザ素子を作製することができ
る。
【0031】図16〜図18は請求項5に記載の発明の
実施例として、高出力半導体レーザ素子の製造工程を示
した図である。n型GaAs基板11上にn型Alx
1-xAsクラッド層12を1.5μm、量子井戸活性
層13、p型AlzGa1-zAsクラッド層14を0.5
μm、最後に薄いp型GaAs層44を成長する。p型
GaAs層44の層厚はここでは例として50Åとす
る。成長後フォトリソグラフィ技術とウェットエッチン
グ技術により<0,1,−1>方向に50μmの幅で表
面のGaAs層44を取り除いてp型AlzGa1-zAs
クラッド層14を露出させた溝3を形成する。全面にS
iO2 膜1を一様に形成した後、850℃、1時間熱処
理することにより、pクラッド層14を露出させた溝3
下の量子井戸活性層23のみにSiが拡散し、原子配列
が乱れ実効的にバンドギャップが広がる(図16)。S
iO2 膜1下のGaAs層44は50Åと薄くても、そ
の下のAlGaAs層14にSiが拡散しないことは実
験的に確かめている。
【0032】次に図17に示すように全面のSiO2
をウェットエッチングにより取り除いた後、気相エピタ
キシャル成長法を用いてp型クラッド層14と同じAl
組成のp型AlzGa1-zAs層24を1μm、p型Ga
Asコンタクト層15を1μm形成する。
【0033】次に図18に示すようにGaAsコンタク
ト層15上に一様にSiO2 膜を形成した後、フォトリ
ソグラフィ技術とウェットエッチングにより、<0,
1,1>方向に幅10μmのSiO2 膜のストライプ2
を形成し、そのSiO2 膜のストライプ2をマスクとし
てウェットエッチング技術によりp型コンタクト層15
及びp型AlGaAs層24、44をメサ状に加工し、
最後にメサ側面をn型GaAs16で埋め込むことによ
りレーザ構造が完成される。このエッチング及び埋め込
み成長については先の請求項1の実施例に詳細に述べら
れている。
【0034】そしてpn両電極101、102を形成
し、Si拡散により実効的にバンドギャップの広がった
活性層23の領域で、<0,1,−1>方向にへき開し
反射面を形成することによりレーザ素子が完成する。図
19は本実施例により製造されたレーザ素子の構造をよ
り分かり易く説明するための断面構造を示している。通
常、活性層上0.5μmと近い位置にGaAs層を形成
すると、活性層からの発振光を吸収してしまいレーザ素
子の発振特性が悪化するが、本実施例のようにGaAs
の層厚を50Å程度に薄くすることにより量子効果が現
れて実効的にバンドギャップが広がり、発振光を吸収し
ない。このように薄いGaAs層を拡散マスクとして用
いることにより、レーザ素子を作製する過程において、
特にマスクとしたGaAs層が活性層に近く、その上に
さらに半導体層を形成する場合でも、GaAs層を除去
する必要がない。さらにGaAs層上の成長となるた
め、その再成長界面がレーザ素子に与える電気的悪影響
を最小限に抑えることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明により単一横モードで安定した高
出力動作が可能な高出力半導体レーザ素子を生産性よく
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した発明の一実施例の一工程で
形成される構造を示す斜視図である。
【図2】請求項1に記載した発明の一実施例の一工程で
形成される構造を示す斜視図である。
【図3】請求項1に記載した発明の一実施例の一工程で
形成される構造を示す斜視図である。
【図4】請求項1に記載した発明の一実施例の一工程で
形成される構造を示す斜視図である。
【図5】請求項1に記載した発明の一実施例の一工程で
形成される構造を示す斜視図である。
【図6】請求項1に記載した発明の一実施例で製造され
た半導体レーザ素子の構造を示す部分破断斜視図であ
る。
【図7】請求項2に記載した発明の一実施例の一工程で
形成される構造を示す斜視図である。
【図8】請求項2に記載した発明の一実施例の一工程で
形成される構造を示す斜視図である。
【図9】請求項2に記載した発明の一実施例の一工程で
形成される構造を示す斜視図である。
【図10】請求項2に記載した発明の一実施例の一工程
で形成される構造を示す斜視図である。
【図11】請求項3に記載した発明の一実施例の一工程
で形成される構造を示す斜視図である。
【図12】請求項3に記載した発明の一実施例の一工程
で形成される構造を示す斜視図である。
【図13】請求項3に記載した発明の一実施例の一工程
で形成される構造を示す斜視図である。
【図14】請求項3に記載した発明の一実施例で製造さ
れた半導体レーザ素子の構造を示す部分破断斜視図であ
る。
【図15】請求項4に記載した発明の一実施例の一工程
で形成される構造を示す斜視図である。
【図16】請求項5に記載した発明の一実施例の一工程
で形成される構造を示す斜視図である。
【図17】請求項5に記載した発明の一実施例の一工程
で形成される構造を示す斜視図である。
【図18】請求項5に記載した発明の一実施例の一工程
で形成される構造を示す斜視図である。
【図19】請求項5に記載した発明の一実施例で製造さ
れた半導体レーザ素子の構造を示す部分破断斜視図であ
る。
【図20】従来の高出力ウィンドウレーザ素子の製造方
法における一工程で製造された構造を示す斜視図であ
る。
【図21】従来の高出力ウィンドウレーザ素子の製造方
法における一工程で製造された構造を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 SiO2膜 2 SiO2 膜 3 溝 4 量子井戸活性層が無秩序化した領域 11 n型GaAs基板 12 n型AlxGa1-xAsクラッド層 13 GaAs/AlyGa1-yAs量子井戸活性層 14 p型AlzGa1-zAsクラッド層 15 p型GaAsコンタクト層 16 n型GaAs電流ブロック層 23 無秩序化したGaAs/AlyGa1-yAs量子
井戸活性層 24 p型AlzGa1-zAs層 34 p型AlrGa1-rAs層 44 p型GaAs層 101 n側電極 102 p側電極 111 n型GaAs基板 112 n型AlGaAsクラッド層 113 量子井戸活性層 114 p型AlGaAsクラッド層 115 p型GaAsコンタクト層 123 無秩序化した量子井戸活性層 124 Zn拡散したp型AlGaAsクラッド層 140 Si拡散領域 150 プロトン注入高抵抗領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 量子井戸を活性層とする半導体レーザに
    おいて、AlをIII族元素の混晶比で50%以上含んだ
    半導体層上にSiO2 膜を堆積させた領域1を形成した
    後、800℃以上の高温で保持し、領域1下の量子井戸
    を無秩序化させ、その無秩序化させた領域に於てレーザ
    素子の共振器面を構成することにより、無秩序化された
    共振器面を含む領域の活性層が、レーザ素子の共振器面
    近傍を除く無秩序化していないレーザ素子の中央部分の
    活性層に比べ、実効的に大きなエネルギーギャップを有
    するようにすることを特徴とする半導体レーザ素子の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体レーザ素子の製
    造方法において、領域1における量子井戸活性層とSi
    2 膜との間の半導体の層厚を0.5μm以下に薄く
    し、800℃以上の高温で保持して領域1下の量子井戸
    を無秩序化させた後、SiO2 膜を除去し、その上に新
    たに半導体層をエピタキシャル成長することを特徴とす
    る半導体レーザ素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の半導体レーザ素子の製
    造方法において、SiO2膜を除去した後、領域1以外
    の領域ではIII族元素におけるAlの混晶比を30%未
    満にした半導体層を表面に露出させ、その上に新たに半
    導体層をエピタキシャル成長することを特徴とする半導
    体レーザの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の半導体レーザの
    製造方法において、領域1以外の領域においては、最も
    表面にAlを含まない半導体層を形成しておき、レーザ
    素子の全面にSiO2 膜を形成することを特徴とする半
    導体レーザ素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体レーザ素子の製
    造方法において、領域1以外の領域に形成するAlを含
    まない半導体層の層厚を、量子効果によってレーザの発
    振光を吸収しない程度に十分薄くすることを特徴とする
    半導体レーザ素子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014029941A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Fujitsu Ltd 光半導体装置及び光半導体装置の製造方法

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