JPH0516695A - 車両の出力制限装置 - Google Patents

車両の出力制限装置

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JPH0516695A
JPH0516695A JP3175028A JP17502891A JPH0516695A JP H0516695 A JPH0516695 A JP H0516695A JP 3175028 A JP3175028 A JP 3175028A JP 17502891 A JP17502891 A JP 17502891A JP H0516695 A JPH0516695 A JP H0516695A
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accelerator pedal
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憲二 池浦
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  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクセル誤操作のみを正しく判定し、アクセ
ル踏力センサの故障時等のときは、車両の走行を可能と
して操作性を向上させる。 【構成】 アクセルペダルの踏力が設定値以上であるこ
とを検出するアクセル踏力検出手段1と、アクセルペダ
ルのスロークを検出するアクセル操作量検出手段2と、
アクセル踏力が設定値以上でかつアクセルのフルスロー
クを検出したときにアクセル誤操作を判定する手段3
と、アクセル誤操作判定時にエンジンの発生出力を低減
する手段4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のアクセル誤操作に
よる予期しない加速を防止するためのエンジン出力制限
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の運転中、とっさの場合など、アク
セルペダルとブレーキペダルを踏み誤り、車両を停止さ
せるつもりが、逆に加速させてしまうことがある。
【0003】このようなアクセル誤操作の対策として、
特開昭61−190135号公報には、変速機の大きい
ギヤ比で運転中に、アクセルペダルの踏力または踏み込
み速度が設定値を越えて大きくなったときに、たとえば
燃料の供給量を走行不能の状態まで減少させるようにし
た装置が開示されている。
【0004】また、特開平1−115734号公報に開
示された装置では、アクセルペダルの踏み込み状態が、
予め設定してある正常操作に比較して著しく異なる場合
を、アクセル誤操作と判定して、車両の動力機能を停止
または低下させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの装置
は、いずれもアクセルペダルの踏力にもとづき、通常よ
りも過大な力でアクセルペダルが踏まれた場合を基準に
してアクセル誤操作を判定し、車両の走行を不能として
いるため、もしアクセルペダルの踏力を検出するセンサ
に故障や誤作動などがあると、誤ってアクセル誤操作と
判定されることがあり、車両の走行が不能となってしま
う。
【0006】アクセルペダルの操作に誤りがあっての予
期せぬ加速時等に車両を停止させることはもちろん正規
の機能であって、本来の目的も達成されるが、この場合
には誤操作が解除されれば通常の状態に復帰するのでそ
の後の走行に支障はないが、アクセル踏力センサの故障
等が原因で停止したときは、その後の走行も不能となっ
てしまうことが多い。
【0007】通常の運転時には、まずアクセルペダルと
ブレーキペダルを踏み誤ることはなく、アクセル誤操作
の可能性は極めて低い。したがって、仮にアクセル踏力
センサが故障のまま車両を運転しても、格別に走行安全
性が損なわれることはない。ところが、従来例ではアク
セル踏力センサの故障等が原因になって車両が停止した
場合、その後の復帰が不可能なことが多いため、かえっ
て走行の支障をきたすことがあった。
【0008】そこで本発明は、本来のアクセル誤操作の
みを正しく判定し、アクセル踏力センサの故障時等はア
クセル誤操作とすることなく、車両の走行を可能として
操作性を向上させることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明は、図1
に示すように、アクセルペダルの踏力が設定値以上であ
ることを検出するアクセル踏力検出手段1と、アクセル
ペダルのスロークを検出するアクセル操作量検出手段2
と、アクセル踏力が設定値以上でかつアクセルのフルス
ロークを検出したときにアクセル誤操作を判定する手段
3と、アクセル誤操作判定時にエンジンの発生出力を低
減する手段4とを備える。
【0010】また、検出したアクセル踏力が設定値以上
であるにもかかわらずアクセルフルストークでないとき
はアクセル踏力検出手段に異常が発生したと判定して警
告する手段5を備える。
【0011】
【作用】したがって、アクセル誤操作と判定されるの
は、アクセルペダルの踏力が設定値以上で、かつアクセ
ルペダルがフルスロークされたときのみで、それ以外の
ときは、たとえばアクセルペダルの踏力のみが設定値以
上となっても、アクセルペダルがフルスロークしていな
いときなどは、アクセル踏力検出手段が作動不良等であ
るとして、エンジンの発生出力そのものを低減すること
はない。
【0012】アクセル踏力検出手段の故障等のときは、
運転者に警告して修理を促すことができる。
【0013】
【実施例】図2は本発明の実施例を示すもので、図中1
0はアクセルペダルの踏力が最大となるとき(設定値以
上)にオンとなるアクセル踏力スイッチ、11はアクセ
ルペダルの踏み込み量(スローク量)に応じて電圧を出
力するアクセルストロークセンサであり、コンロールユ
ニット12にはこれらの各検出信号が入力する。
【0014】コンロールユニット12は原則として、ア
クセルストロークセンサ11の信号に基づいてモータ1
3を介してスロットルバルブ14の開度を制御する。
【0015】この実施例において、スロットルバルブ1
4はアクセルペダルとは機械的な連係がなく、切り離さ
れていて、モータ13によってのみ開度が制御される。
【0016】スロットルバルブ14を開くとエンジンの
吸入空気量が増え、エンジン出力が増大するし、逆に閉
じるとエンジン出力は減少する。
【0017】一方、コンロールユニット12はアクセル
踏力スイッチ10がオンで、かつアクセルストロークセ
ンサ11の出力が最大値をとるときに、アクセル誤操作
と判定して運転者の予期せぬ加速を防止するためにスロ
ットルバルブ14の開度をゼロ、つまりスロットル全閉
にしてエンジン出力を減少させ、同時に誤操作警告ラン
プやブザー15によりアクセル誤操作を運転者に警報す
る。
【0018】ただし、アクセル踏力スイッチ10がオン
であっても、アクセルストロークセンサ11の出力が最
大値とならないときは、アクセル踏力センサ10に故障
等の異常(スイッチがオン)が発生したものと判断し
て、スロットルバルブ14の開度はアクセルスローク量
に応じて制御するが、アクセル踏力センサ10の異常を
表示ランプ16により警告する。
【0019】図3はコンロールユニット12で実行され
るこれらの制御動作を示すフローチャートであり、ステ
ップ1,2でアクセル踏力スイッチ10からの信号と、
アクセルストロークセンサ11からの信号を読み込む。
ステップ3でアクセル踏力スイッチ10がオンかどうか
を判定し、オンでなければステップ5に移行して、アク
セルストロークセンサ11の出力に応じてスロットルバ
ルブ14の開度を制御する。
【0020】これに対してスイッチオンのときは、ステ
ップ4でアクセルストロークがフルストロークかどうか
を判定し、フルストロークであればアクセル踏力スイッ
チ10も既にオンとなっていることから、アクセルペダ
ルが異常に踏み込まれているアクセル誤操作と判断し、
スロットルバルブ14を全閉にすると共に、アクセル誤
操作信号を出力して運転者に警告する(ステップ6,
7)。なお、警告は運転席に設けたランプ、ブザー15
等により行う。
【0021】しかしステップ4でフルストロークでない
ときは、アクセル踏力スイッチ10に故障などの異常が
発生したものと判断して、ステップ8,9に移行して、
アクセルストロークセンサ11の出力に応じてスロット
ルバルブの開度を制御すると共に、アクセル踏力スイッ
チ10の異常を警告する。
【0022】したがって、アクセル誤操作時にはスロッ
トルバルブ14を閉じてエンジン出力を減少させる一
方、アクセル踏力スイッチ10が故障しているときなど
は、運転者にこの故障等を警告するが、スロットルバル
ブ14の制御は通常の制御を続行するので、車両が走行
不能に陥ることはない。
【0023】図4は他の実施例を示すフローチャート
で、アクセルストロークセンサ11の故障を判定したと
きにはアクセル踏力スイッチ10の出力を用いてスロッ
トル制御を行うフェールセイフを含む制御である。
【0024】スロットルバルブ14はアクセルペダルと
連動していないため、アクセルストロークセンサ11が
故障したときには、スロットル開度の制御が不能となっ
てしまう。そこで、このような場合、アクセル踏力スイ
ッチ10からの信号によって、必要最低限のスロットル
開度制御を行い、車両の走行は可能とした。
【0025】ステップ1,2でアクセル踏力スイッチ1
0とアクセルストロークセンサ11からの信号を読み込
み、ステップ3で所定時間内におけるアクセルストロー
クセンサ11の出力の変化により、ストロークセンサの
出力が正常かどうかを判断する。
【0026】所定時間内にアクセルストロークセンサ1
1の出力が全く変化しない場合は正常に作動していない
と判定して、ステップ4に移行してアクセル踏力スイッ
チ10がオンかどうかを判定する。そして、オンのとき
は運転者が登坂路や加速などで大きなスロットル開度を
要求しているものと判断して、スロットルバルブ14の
開度を一定の中開度に切換え、オフのときは一定の小開
度に保つ(ステップ5,6)。
【0027】これによって、アクセルストロークセンサ
11が故障していても、最低減のエンジン出力制御機能
は維持して、とりあえず自力の走行を可能とする。
【0028】同時にステップ7において、アクセルスト
ロークセンサ11に故障等の異常が発生したことを警告
する。
【0029】また、ステップ3において、アクセルスト
ロークセンサ11が正常に機能していると判断したとき
は、ステップ8でアクセル踏力スイッチ10がオンかど
うかを見て、オンのときはさらにステップ9でアクセル
ペダルがフルストロークしているかどうかによって、ア
クセル誤操作の判定を行う。アクセル操作が過大なとき
は、誤操作と判断してスロットルバルブの開度を全閉に
すると共に、警告を発する(ステップ10,11)。
【0030】また、ステップ9でフルストークしていな
いときは、アクセル踏力スイッチ10が既にオンとなっ
ているのであるから、前記と同様に、この場合はアクセ
ル踏力スイッチ10に故障等の異常が発生したものと判
断し、ステップ12で異常の発生を警告する。ただし、
アクセルストロークセンサは正常なので、その後、ステ
ップ13に移り、ストロークセンサ出力に応じてスロッ
トルバルブの開度を制御し、車両の走行機能は確保す
る。
【0031】なお、ステップ8でアクセル踏力スイッチ
がオフのときは、正常な場合であって、ステップ14に
移行してアクセルストロークセンサの出力に応じたスロ
ットルバルブの開度制御を行う。
【0032】次に図5の実施例を説明する。これはエン
ジンキースイッチをオンにしたときのアクセル踏力スイ
ッチ10の信号から、異常の発生を判断するようにした
ものである。
【0033】ステップ1〜3でアクセル踏力スイッチ1
0とアクセルストロークセンサ11からの信号と、エン
ジンキースイッチがオンになったことを読み込み、エン
ジンキースイッチがオンになった瞬間に一度だけステッ
プ5に進み、それ以外のときはステップ7に移る。この
ステップ5においては、アクセル踏力スイッチ10がオ
ンかどうかを判断し、オンのときはフェイルフラグ=1
とする(ステップ6)。通常はエンジンキースイッチが
オンになった始動時にアクセルペダルの踏力が最大とな
ることはなく、この場合には異常をあらわすフェイルフ
ラグを「1」する。この後に再び、ステップ7でアクセ
ル踏力スイッチ10がオンかどうかを確認する。スイッ
チオンのときは、フェイルフラグ=1かどうかを見て、
もしそうでなければ、アクセル踏力スイッチ10が正常
に機能しているにもかかわらず、アクセルペダルが必要
以上に踏み込まれたとして、アクセルペダルの誤操作と
判断し、スロットルバルブ14を全閉すると共にアクセ
ル誤操作を警告する一方、フェイルフラグ=0にする
(ステップ8〜11)。
【0034】これに対してステップ8において、フェイ
ルフラグ=1のときは、依然としてアクセル踏力スイッ
チ10がオンのままになっているとして、故障等が発生
したものと判定し、異常を警告する。ただし、スロット
ルバルブ14の開度はアクセルストロークセンサ11の
出力に基づいてそのまま制御を続行し、車両の走行機能
を維持する(ステップ12,13)。
【0035】なお、ステップ7でアクセル踏力スイッチ
10がオフのときは、異常が解消されたものと判断し
て、フェイルフラグ=0として(ステップ14)ステッ
プ15に進み、スロットル開度制御を行う。フェイルか
らの回復の場合、突然にスロットル開度が急変すると危
険なので、徐々に正常状態に近づける。
【0036】なお、上記実施例では異常時にエンジン出
力を低減するために、スロットルバルブ14をモータに
よりアクセルペダルとは独立して制御することを前提と
して説明したが、アクセルペダルと機械的に連動するタ
イプについても、スロットル開度を制御する代わりに燃
料噴射量(供給量)を制御することにより、本発明を同
様に適用することができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明は、アクセル踏力が
設定値以上になったことを検出する手段と、アクセル操
作量検出手段との信号を組み合わせて、アクセル誤動作
を判断するので、ブレーキペダルと間違えてアクセルペ
ダルを踏み込むようなアクセル誤操作に基づく予期せぬ
加速は確実に防止する一方で、アクセル踏力検出手段の
故障等のときはアクセル誤操作と判断しないため、走行
不能に陥ることはなく、操作性や実用性が改善される。
【0038】また、この故障等の発生時には運転者に警
告して改善を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の実施例を示すブロック回路図である。
【図3】同じくその制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図4】他の実施例の制御動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】さらに他の実施例の制御動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 アクセル踏力スイッチ 11 アクセルストロークセンサ 12 コントロールユニット 14 スロットルバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 41/22 310 Z 9039−3G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルの踏力が設定値以上であ
    ることを検出するアクセル踏力検出手段と、アクセルペ
    ダルのスロークを検出するアクセル操作量検出手段と、
    アクセル踏力が設定値以上でかつアクセルのフルスロー
    クを検出したときにアクセル誤操作を判定する手段と、
    アクセル誤操作判定時にエンジンの発生出力を低減する
    手段とを備えることを特徴とする車両の出力制限装置。
  2. 【請求項2】 検出したアクセル踏力が設定値以上であ
    るにもかかわらずアクセルフルストークでないときはア
    クセル踏力検出手段に異常が発生したと判定して警告す
    る手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両
    の出力制限装置。
JP03175028A 1991-07-16 1991-07-16 車両の出力制限装置 Expired - Fee Related JP3099432B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012071643A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Toyota Motor Corp 誤操作判定装置、車両用警告装置及び車両用走行制御装置
JP2013036434A (ja) * 2011-08-10 2013-02-21 Denso Corp 車両制御装置、および車両制御プログラム
JP2020131862A (ja) * 2019-02-18 2020-08-31 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
JP2021059133A (ja) * 2019-10-03 2021-04-15 株式会社フィールド 急加速防止装置

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