JPH05166274A - 記録再生媒体保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクなどの回転する記録再生媒体を簡単
な機構を用いて保持することを目的とする。 【構成】 モーターシャフト３と一体型に弾性体６と複
数個のおもり７を取りつけることにより、記録再生媒体
の回転とともにおもり７が遠心力により移動し、弾性体
６が変形して記録再生媒体としてのディスク１をしっか
り保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、回転するディスクなど
を保持するための記録再生媒体保持装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、オーディオ、映像、コンピュータ
などの記録再生媒体として回転するディスクなどを使用
する機器が普及してきたが、ディスクなどの回転する記
録再生媒体を保持する装置は、記録再生媒体の上から別
の部材で押さえるのが一般的であった。

【０００３】以下に従来の記録再生媒体保持装置につい
て図面を参照しながら説明する。図５、図６、図７に示
すように、従来の回転するディスクなどの記録再生媒体
保持装置は、ディスク１がトレイ２の上にのせられモー
ターシャフト３とクランパ４の間に、保持棒５で押さえ
られるようにして配置されるような構成になっている。

【０００４】以上の構成の記録再生媒体保持装置の動作
を説明する。まず、ディスク１が停止した状態を示す図
６においては、ディスク１はトレイ２に保持されている
が、図７に示すように、ディスク１が回転している状態
の場合には、ディスク１はトレイ２より離れ、モーター
シャフト３と、クランパ４によって挟まれ、ディスク１
とモーターシャフト３、クランパ４はいずれも同じ回転
速度で回っている。また、保持棒５はクランパ４がスム
ーズに回るようにクランパ４を保持している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、ディスク１をモーターシャフト３に固定す
るために、クランパ４とモーターシャフト３を強力な力
で圧接しなければならず、そのために保持棒５で押さえ
るという方法をとらなければならないという問題点を有
していた。

【０００６】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、ディスクなどの回転する記録再生媒体を簡単な機構
を用いて保持するようにした、記録再生媒体保持装置を
提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録再生媒体保持装置は、モーターシャフト
と一体構成で、かつディスクに嵌合する部分に弾性体を
設け、この弾性体の外周におもりをバランスよく複数個
設けた構成を有するものである。

【０００８】

【作用】本発明は上記した構成において、モーターシャ
フトが回転を始めると、おもりが遠心力により、ディス
クの外周方向へ移動し、弾性体が変形しディスクをモー
ターシャフトにしっかり固定することとする。

【０００９】

【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。

【００１０】図１、図２、図３、図４に示すように本実
施例において、前述の従来例と同一構成部品には同じ番
号を付し、その説明は省略する。ここで、図１はディス
ク１が停止状態を示している。図２はディスク１が回転
を始めたときの状態を示していて、図３は図２の拡大図
である。図３に示すように本実施例の特徴的構成は、モ
ーターシャフト３と一体型で、かつディスクと嵌合する
弾性体６を設け、さらに、弾性体６の回転中心から外周
方向に複数のおもり７を取りつけた構成となっている。

【００１１】以上のように構成された本実施例の記録再
生媒体保持装置は、弾性体６はモーターシャフト３と同
じ回転数で回転し、図４のようにディスク１が回転して
いる状態では、モーターシャフト３の回転にしたがっ
て、弾性体６に取りつけられたおもり７は遠心力でディ
スク１の外周方向へ移動し、弾性体６が変形してディス
ク１をモーターシャフト３の下方向へしっかりと押さえ
つけることができる。

【００１２】以上のように本発明によると、モーターシ
ャフト３に一体に設けられ、かつディスク１と嵌合する
弾性体６におもり７をつけ、モーターシャフト３の回転
とともに遠心力によりおもり７がディスク１の外周方向
へ移動し弾性体が変形しディスク１をモーターシャフト
３の下方向へしっかりと押さえることができる。したが
って、従来のように上から別のクランパで押さえる必要
がなくなり、構成が簡単になり非常に便利となる。

【００１３】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、モーターシャフトに設けられた弾性体とおも
りにより回転するディスクをモーターシャフトに簡単
に、かつしっかりと固定することができる優れた記録再
生媒体保持装置を実現できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の記録再生媒体保持装置の側
面図

【図２】同保持装置における回転ディスクがモーターシ
ャフトに装着され停止の場合の側面図

【図３】同保持装置の要部拡大図

【図４】同ディスクが回転状態にある場合の要部拡大図

【図５】従来の記録再生媒体保持装置の斜視図

【図６】同保持装置の要部側面図（ディスク停止の場
合）

【図７】同保持装置の要部側面図（ディスク回転の場
合）

【符号の説明】

１ ディスク ２ トレイ ３ モーターシャフト ６ 弾性体 ７ おもり

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】回転するモーターシャフトにつながり、か
   つディスクに嵌合する部分に弾性体を設けるとともに、
   この弾性体の外周部に複数個のおもりを設け、モーター
   シャフトが回転するにしたがって前記おもりが外側へ移
   動し、前記弾性体が変形することにより、回転するディ
   スクなどの記録再生媒体を保持するようにした記録再生
   媒体保持装置。