JPH05166236A - 光磁気記録媒体製造装置 - Google Patents

光磁気記録媒体製造装置

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JPH05166236A
JPH05166236A JP35164091A JP35164091A JPH05166236A JP H05166236 A JPH05166236 A JP H05166236A JP 35164091 A JP35164091 A JP 35164091A JP 35164091 A JP35164091 A JP 35164091A JP H05166236 A JPH05166236 A JP H05166236A
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JP
Japan
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film thickness
mask
substrate
disk
evaporation source
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JP35164091A
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English (en)
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Tatsuya Sato
達哉 佐藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクの内周から外周にかけて記録に必要
とするレーザ光強度の変化の少ない光磁気ディスクを得
ること。 【構成】 一対の支持体兼用電極4はその間に抵抗加熱
式の蒸発源5を支持している。基板ホルダ2は、ガイド
レール10に案内されて、製造室内において一定速度で
連続的に移送され、蒸発源5の直上を通過するようにな
されており、前記基板ホルダ2の本体の下方側に、前記
基板1を保持した回転自在なターンテーブル13および
膜厚補正用マスク7を備えている。膜厚均一化用マスク
11は支持体9により支持され、膜厚補正用マスク7よ
りも蒸発源側に配置され、回転導入機12により面内で
自転させられる。これにより、基板及び膜厚補正用マス
クが必ずしも蒸発源の上に配置されていなくても膜厚分
布を所定の分布とすることが可能となり、複数の基板に
同時に成膜することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、光磁気記録媒体製造装置に関
し、より詳細には、レーザ光を用いて情報の記録、再
生、消去を行なう光磁気記録媒体の製造装置に関する。
【0002】
【従来技術】光磁気記録方式においては、光磁気記録装
置を簡単化するために光磁気ディスクを一定の回転数で
回転させながら用いるいわゆるCAV方式が広く用いら
れている。レーザ光で光磁気ディスクの記録を行なう部
分を一定温度以上に加熱する必要があるが、上記CAV
方式においては、ディスクの回転数が一定のため、内周
と外周ではレーザ照射部における線速度が外周側になる
ほど早くなり、熱効率が低下するため、外周になるにし
たがってより強いレーザ光を照射する必要がある。光磁
気ディスクドライブはディスクのコントロールトラック
上にあらかじめ記録されたこのレーザ光強度の情報を読
み取り、このレーザ光強度を制御している。
【0003】光磁気ディスクの記録は、半導体レーザで
記録膜をキュリー点以上に温度を上げ、外部磁界をかけ
たまま温度を下げて外部磁界の向きに磁化した領域を作
り出すことで、“0”,“1”の情報を記録するもので
ある。光磁気ディスクが回転数一定で回転していると
き、線速度はディスクの中心からの距離に比例して大き
くなるため、同一強度のレーザを照射し、記録膜を加熱
すると外周側ほどレーザ光を強くする必要がある。すな
わち、内周側よりも外周側の方が記録に必要なレーザ光
強度はより大きくなる。したがって光磁気ディスクを駆
動する場合に、記録レーザ光の強度を内周側から外周側
に向って段階的あるいは連続的に大きくすることは、半
導体レーザのパワーマージンを大きくする必要があり、
また、パワー制御回路等を複雑にし、ドライブ側にとっ
て負担となっていた。
【0004】
【目的】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、ディスクの内周から外周にかけて記録に必要と
するレーザ光強度の変化の少ない光磁気ディスクを極め
て生産性を高く製造可能とした光磁気記録媒体製造装置
を提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、(1)
蒸発源と、複数の円板状の基板を保持し、かつ前記蒸発
源と前記円板状の基板の間に、膜厚を基板の径方向に連
続的あるいは段階的に変化させ、その際に外周側の方が
内周側よりも膜厚が小さくあるいは大きくなるように開
口部を設定した円板状の膜厚補正用マスクを各基板毎に
配置した基板ホルダと、前記膜厚補正用マスクよりも蒸
発源側に円板状の膜厚均一化用マスクを配置し、該膜厚
均一化用マスクを面内で自転させかつ前記蒸発源が配設
された領域において、前記基板あるいは膜厚補正用マス
クの少なくとも一方を面内で自転させつつ前記基板ホル
ダを一定速度で連続的に移送しながら真空蒸着するこ
と、或いは、(2)ターゲットと、複数の円板状の基板
を保持し、かつ前記蒸発源と前記円板状の基板の間に、
膜厚を基板の径方向に連続的あるいは段階的に変化さ
せ、その際に外周側の方が内周側よりも膜厚が小さくあ
るいは大きくなるように開口部を設定した円板状の膜厚
補正用マスクを各基板毎に配置した基板ホルダと、前記
膜厚補正用マスクよりもターゲット側に円板状の膜厚均
一化用マスクを配置し、該膜厚均一化用マスクを面内で
自転させかつ前記ターゲットが配設された領域におい
て、前記基板あるいは膜厚補正用マスクの少なくとも一
方を面内で自転させつつ前記基板ホルダを一定速度で連
続的に移送しながらスパッタ成膜すること、或いは、
(3)蒸発源と、複数の円板状の基板を保持し、かつ前
記蒸発源と前記円板状の基板の間に、膜厚を基板の径方
向に連続的あるいは段階的に変化させ、その際に外周側
の方が内周側よりも膜厚が小さくあるいは大きくなるよ
うに開口部を設定した円板状の膜厚補正用マスクを各基
板毎に配置した基板ホルダと、前記膜厚補正用マスクよ
りも蒸発源側に円板状の膜厚均一化用マスクを配置し、
該膜厚均一化用マスクを面内で自転させかつ前記蒸発源
が配設された領域において、前記基板あるいは膜厚補正
用マスクの少なくとも一方を面内で自転させつつ前記基
板ホルダを一定速度で連続的に移送しながらイオンプレ
ーティングすること、更には、(4)前記(1),
(2)又は(3)において、前記蒸発源あるいはターゲ
ットを複数個用い、各蒸発源あるいはターゲットに対
し、その直上に膜厚均一化用マスクを設けたこと特徴と
したものである。以下、本発明の実施例に基づいて説明
する。
【0006】図1は、本発明による光磁気記録媒体製造
装置の一実施例を説明するための構成図で、図中、1は
基板、2は基板ホルダ、3は隔壁、4は支持体兼用電
極、5は蒸発源、6は予備室、7は膜厚補正用マスク、
8は電源、9は支持体、10はガイドレール、11は膜
厚均一化用マスク、12は回転導入機、13はターンテ
ーブル、14はラック、15は回転軸、16はピニオン
である。
【0007】基板1は回転導入機(図示せず)により面
内で自転が可能である。一対の支持体兼用電極4はその
間に抵抗加熱式の蒸発源5を支持している。なお、この
ような蒸発源に変えてビーム状の蒸発源等、従来の真空
蒸着方式で用いられている蒸発源を適宜使用することが
できる。このとき蒸発粒子の分布は膜厚均一化用マスク
に入射する位置においては充分回転対称とみなせるもの
とする。基板ホルダ2は、例えば搬送路を形成したガイ
ドレール10に案内されて、真空に排気された予備室6
から前記光磁気記録媒体製造室内に移送された後、前記
予備室6と隔壁3により遮断された前記光磁気記録媒体
製造室において一定速度で連続的に移送されるように構
成されている。
【0008】基板ホルダ2は蒸発源5の直上を通過する
ようになされており、前記基板ホルダ2の本体の下方側
に、前記基板1を保持した回転自在なターンテーブル1
3および膜厚補正用マスク7を備えている。前記ターン
テーブル13はその中心に回転軸15を有しており、前
記回転軸15が前記本体を貫通して上方に延びており、
前記回転軸の上方端寄にピニオン16が設けられてい
る。前記ピニオン16は前記光磁気記録媒体製造室に固
定されているラック14に接合し、前記基板ホルダ2が
前記ガイドレール10に沿って移動することにより、前
記ターンテーブル13を所定方向に回転させることがで
きる。
【0009】さらに膜厚均一化用マスク11が支持体9
により支持され膜厚補正用マスク7よりも蒸発源側に配
置されている。また、膜厚均一化用マスク11は回転導
入機12により面内で自転させられる。これにより、基
板及び膜厚補正用マスクが必ずしも蒸発源の直上に配置
されていなくても膜厚分布を所定の分布とすることが可
能となり、複数の基板に同時に成膜することが可能とな
る。
【0010】図2は、膜厚均一化用マスクを示す図で、
図中の斜線部は遮蔽部分を示す。開口角は次のように設
定されている。 γ(r)=a/f(r) γ :マスク中心からの距離rにおける開口角の総和 f(r):膜厚均一化用マスクに入射する蒸発物質の分布 (計算値または実測値) a:正の定数 この実施例1の光磁気記録媒体製造装置においては、前
記膜厚補正用マスクの開口部は図3のごとく、その開口
角が、例えば γ′(r)=−b・r+d γ′:マスク中心からの距離rにおける開口角の総和 b,d:正の定数 となるように設定されており、蒸発物質が通過後にはそ
の面内分布が外周側の方が内周側よりも膜厚が小さくな
るよう修正される。なお、開口部は必ずしも連続してい
る必要はなく、図4(a),(b)のように複数の開口領
域に分割されていてもよい。
【0011】さて、支持体兼用電極4は導電体であっ
て、電極としての役割を兼ねており、それらの真空槽外
へ突出した端部間は図示のように電源8に接続されてい
る。なお、図中の接地は必ずしも必要ない。また、基板
1の替わりに膜厚補正用マスク7を面内で自転させる機
構にしてもよい。実際には、これら電気的接続は種々の
スイッチ類を含み、これらの操作により成膜プロセスを
実現するのであるが、これらスイッチ類は図中に示され
ていない。
【0012】以下、前記実施例による光磁気記録媒体の
製造方法について説明する。基板1を図1にように基板
ホルダ2にセットして、蒸発物質を蒸発源5に保持させ
る。蒸発物質を構成する母材はどの様な薄膜を形成する
かに応じて決める。例えば反射層としてAl(アルミニ
ューム)を用いる場合には金属Alを、Crを用いる場
合には金属Crを母材として使用する。ここでは説明の
ため反射層をAl膜とする。真空槽内はあらかじめ10
-5〜10-6Torrの圧力にされる。この状態において電源
8を作動させ蒸発源5を加熱し、蒸発物質を蒸発させ
る。また、蒸着時には基板1は面内で自転しながら一定
速度で連続的に移動している。蒸発物質は基板の側へ向
かって飛行するが、前述したように開口角を設定された
膜厚均一化用マスクを通過する際に、その面内分布が均
一化され、さらに膜厚補正用マスクにより目的とする分
布に修正された後、基板の側に飛行していく。請求項1
においては、膜厚を基板の径方向に連続的あるいは段階
的に変化させ、その際に外周側の方が内周側よりも膜厚
が小さくなるように成膜する。反射層のAlの膜厚が厚
いほど、熱伝導による熱拡散が大きくなり記録層を記録
可能な温度まで加熱するために必要なレーザパワーが大
きくなる。したがって、反射層のAlの膜厚が、外周側
になるほど小さくなるように成膜すれば内周側と外周側
の間のレーザパワーの変化を小さくすることができる。
【0013】このように本発明は、基板上に設けた膜の
膜厚を基板の内周側から外周側に向かって連続的にもし
くは段階的に変化させる手段を設けることによって達成
できる。実施例1の光磁気記録媒体記録装置は、蒸発源
5と該蒸発源に対向させて複数の基板1を保持する基板
ホルダ2を有し、前記基板ホルダ2を少なくとも前記蒸
発源5が配設された領域にて一定速度で連続して移送さ
せ、かつ前記基板ホルダ2は前記蒸発源5による蒸発領
域を規制するために前記蒸発源5と各基板1の間にそれ
ぞれ膜厚補正用マスク7を有する。また前記蒸発源5と
膜厚補正用マスク7の間に膜厚均一化用マスク11を配
置している。
【0014】膜厚補正用マスク7あるいは基板1の少な
くとも一方は、回転導入機により面内で自転させること
が可能である。さらに膜厚均一化用マスク11は、回転
導入機12により面内で自転させることが可能である。
また、膜厚補正用マスク7はもちろん基板をセットする
作業中には取り外すことができる。なお、膜厚補正用マ
スク7の中心および基板1の中心は同軸上にあり、かつ
膜厚均一化用マスク11の中心と蒸発分布の中心は同軸
上にあるものとする。蒸発源5からの蒸発物質は、膜厚
均一化用マスク11を通過する際にその面内分布が均一
化され、さらに膜厚補正用マスク7を通過する際に、そ
の面内分布が目的とする分布に修正され、基板の側に飛
行していく。実施例1の場合は、膜厚補正用マスク7の
開口部の設定により膜厚を基板1の径方向に連続的ある
いは段階的に変化させ、その際に外周側の方が内周側よ
りも膜厚が小さくなるように分布を修正している。この
とき膜厚補正用マスク7あるいは基板1の少なくとも一
方が面内で自転し、かつ膜厚均一化用マスク11が面内
で自転しているので、膜厚補正用マスク7および膜厚均
一化用11マスクの影は生じない。
【0015】図5は、光磁気記録媒体の他の製造方法
(実施例2)を適用した成膜に用いる膜厚補正用マスク
を示す図で、開口角は、例えば γ″(r)=c・r+e γ″:マスク中心からの距離rにおける開口角の総和 c,e:正の定数 と設定されている。この場合においても、開口部は必ず
しも連続している必要はなく、図6(a),(b)のよう
に複数の開口領域に分割されていても良い。
【0016】金属膜よりも熱伝導率が小さい第2誘電体
保護層、例えばSiO2あるいはSiOなどの膜厚が小
さいほど反射層への熱伝導による熱損失が大きくなり、
記録層を記録可能な温度まで加熱するために必要なレー
ザパワーが大きくなる。したがって、第2誘電体保護層
として、例えばSiO2を膜厚が、外周側になるほど大
きくなるように電子ビーム蒸発源を用いて成膜すれば内
周側と外周側の間のレーザパワーの変化を小さくするこ
とができる。
【0017】このように、実施例2の光磁気記録媒体製
造装置は蒸発物質が通過する際に、その面内分布を修正
するための膜厚補正用マスクの開口部が実施例1とは逆
に、膜厚を基板の径方向に連続的あるいは段階的に変化
させ、その際に外周側の方が内周側よりも膜厚が大きく
なるように設定されている。実施例2の場合にも、膜厚
補正用マスクあるいは基板の少なくとも一方が面内で自
転し、かつ膜厚均一化用マスクが面内で自転しているの
で、膜厚補正用マスクおよび膜厚均一化用マスクの影は
生じない。
【0018】図7は、本発明による光磁気記録媒体製造
装置の他の実施例を示す図で、図中、21は基板、22
は基板ホルダ、23は隔壁、24は支持体兼用電極、2
5はターゲット、26は予備室、27は膜厚補正用マス
ク、28は電源、29は支持体兼用電極、30はガイド
レール、31は膜厚均一化用マスク、32は回転導入
機、33はターンテーブル、34はラック、35は回転
軸、36はピニオンである。
【0019】支持体兼用電極24はターゲット25を支
持している。基板ホルダ22は、例えば搬送路を形成し
たガイドレール30に案内されて、真空に排気された予
備室26から前記光磁気記録媒体製造室内に移送された
後、前記予備室26と隔壁23により遮断された前記光
磁気記録媒体製造室内において一定速度で連続的に移送
されるように構成されている。基板ホルダ22はターゲ
ット25の直上を通過するようになされており、前記基
板ホルダ22の本体の下方側に、前記基板21を保持し
た回転自在なターンテーブル33および膜厚補正用マス
ク27を備えている。前記ターンテーブル33はその中
心に回転軸35を有しており、前記回転軸35が前記本
体を貫通して上方に延びており、前記回転軸35の上端
寄りにピニオン36が設けられている。前記ピニオン3
6は前記光磁気記録媒体製造室に固定されているラック
34に接合し、前記基板ホルダ22が前記ガイドレール
30に沿って移動することにより、前記ターンテーブル
33を所定方向に回転させることができる。
【0020】さらに膜厚均一化用マスク31が支持体兼
用電極29により支持され、膜厚補正用マスク27より
もターゲット25側に配置されている。また、膜厚均一
化用マスク31は回転導入機32により面内で自転させ
られる。これにより基板21及び膜厚補正用マスク27
が必ずしもターゲット25の直上に配置されていなくて
も膜厚分布を所定の分布とすることが可能となり複数の
基板に同時に成膜することが可能となる。
【0021】図8は、膜厚均一化用マスクを示す図で、
図中の斜線部は遮蔽部分を示す。開口角は次のように設
定されている。 γ(r)=a/f(r) γ :マスク中心からの距離rにおける開口角の総和 f(r):膜厚均一化用マスクに入射するターゲットから
の粒子の分布 (計算値または実測値) a:正の定数 ここで、放電を安定化するために開口部を網目状にして
も良い。
【0022】実施例3の光磁気記録媒体製造装置におい
ては、前記膜厚補正用マスクの開口部は図9の如く、そ
の開口角が、例えば、 γ′(r)=−b・r+d γ′(r):マスク中心からの距離rにおける開口角の総
和 b,d :正の定数 となるように設定されており、ターゲットからの粒子が
通過後にはその面内分布が外周側の方が内周側よりも膜
厚が小さくなるよう修正される。なお、開口部は必ずし
も連続している必要はなく、図10(a),(b)のよ
うに複数の開口領域に分割されていてもよい。
【0023】さて、支持体兼用電極24は導電体であっ
て、電極としての役割を兼ねており、それらの真空槽外
へ突出した端部は図示のように電源28の負端子に接続
されている。又、電源28の正端子は支持体兼用電極2
9に接続されている。なお、図中の設置は必ずしも必要
ない。また、基板ホルダ22の替わりに膜厚補正用マス
ク27を面内で自転させてもよい。実際には、これら電
気的接続は種々のスイッチ類を含み、これらの操作によ
り成膜プロセスを実現するのであるが、これにスイッチ
類は図中に示されていない。
【0024】以下、前記実施例3による光磁気記録媒体
の製造方法について説明する。基板21を基板ホルダ2
2にセットして、ターゲット25を支持体兼用電極24
に保持させる。ターゲット25を構成する母材はどの様
な薄膜を形成するかに応じて決める。例えば、反射層と
してAl(アルミニューム)を用いる場合には金属Al
を、Crを用いる場合には金属Crを母材として使用す
る。ここでは、説明のため反射層をAl膜とする。真空
槽内はあらかじめ10-5〜10-6Torrの圧力にされた
後、Arガスが10-2Torrの圧力まで導入される。この
状態において電源28を作動させターゲットをスパッタ
し、成膜を行なう。また、スパッタ時には基板21は面
内で自転しながら一定速度で連続的に移動している。
【0025】ターゲットからの粒子は基板の側へ向かっ
て飛行するが、前述したように開口角を設定された膜厚
均一化用マスクを通過する際に、その面内分布が均一化
されさらに膜厚補正用マスク27により目的とする分布
に修正された後、基板の側に飛行していく。実施例3に
おいては、膜厚を基板の径方向に連続的あるいは段階的
に変化させ、その際に外周側の方が内周側よりも膜厚が
小さくなるように成膜する。反射層のAlの膜厚が厚い
ほど、熱伝導による熱拡散が大きくなり記録層を記録可
能な温度まで加熱するために必要なレーザパワーが大き
くなる。したがって、反射層のAlの膜厚が、外周側に
なるほど小さくなるように成膜すれば内周側と外周側の
間のレーザパワーの変化を小さくすることができる。
【0026】このように、実施例3の光磁気記録媒体製
造装置は、ターゲット25を保持するターゲット電極2
4と、ターゲット25と、複数の基板21をターゲット
25に対向するように保持する基板ホルダ22を有し、
前記基板ホルダ22を少なくとも前記ターゲット25が
配設された領域にて一定速度で連続して移送させ、かつ
前記基板ホルダ22は前記ターゲット25によるスパッ
タ領域を規制するために前記ターゲット25と各基板2
1の間にそれぞれ膜厚補正用マスク27を有する。また
前記ターゲット25と膜厚補正用マスク27の間に膜厚
均一化用マスク31を配置している。
【0027】膜厚補正用マスク27あるいは基板21の
少なくとも一方は、回転導入機により面内で自転させる
ことが可能である。さらに膜厚均一化用マスク31は、
公知の回転導入機32により面内で自転させることが可
能である。また、膜厚補正用マスク27はもちろん基板
21をセットする作業中には取り出すことができる。な
お、膜厚補正用マスク27の中心および基板21の中心
は同軸上にあり、かつ膜厚均一化用マスク31の中心と
ターゲット25からの粒子の分布の中心は同軸上にある
ものとする。
【0028】さらにスパッタのための電源手段を有し真
空槽内には、活性もしくは不活性ガス、あるいは、これ
ら両者の混合ガスが導入される。スパッタの方式として
はDCスパッタ、RFスパッタのいずれを用いてもよ
い。また、スパッタされた粒子の面内分布が回転対称と
なるならばマグネトロンスパッタ方式を用いてもよい。
スパッタされたターゲットを構成する粒子は、膜厚均一
化用マスク31を通過する際にその面内分布が均一化さ
れ、さらに膜厚補正用マスク27を通過する際に、その
面内分布が目的とする分布に修正され、基板21の側に
飛行していく。実施例3の場合は、膜厚補正用マスク2
7の開口部の設定により膜厚を基板21の径方向に連続
的あるいは段階的に変化させ、その際に外周側の方が内
周側よりも膜厚が小さくなるように分布を修正してい
る。このとき膜厚補正用マスク27あるいは基板21の
少なくとも一方が面内で自転し、かつ膜厚均一化用マス
ク31が面内で自転しているので、膜厚補正用マスク2
7および膜厚均一化用マスク31の影は生じない。
【0029】図11は、光磁気記録媒体の他の製造方法
(実施例4)を適用した成膜に用いる膜厚補正用マスク
を示す図で、その開口角は、例えば、 γ″(r)=c・r+e γ″ :マスク中心からの距離rにおける開口角の総和 c,e:正の定数 と設定されている。この場合においても、開口部は必ず
しも連続している必要はなく、図12(a),(b)の
ように複数の開口領域に分割されていても良い。金属膜
よりも熱伝導率が小さい第2誘電体保護層、例えばSi
2あるいはSiOなどの膜厚が小さいほど反射層への
熱伝導による熱損失が大きくなり、記録層を記録可能な
温度まで加熱するために必要なレーザパワーが大きくな
る。したがって、第2誘電体保護層の膜厚が、外周側に
なるほど大きくなるように成膜すれば内周側と外周側の
間のレーザパワーの変化を小さくすることができる。こ
のときには、ターゲットをSiあるいはSiO2、導入
ガスをAr及びO2としてスパッタを行なう。なお、図
7においてはDC二極スパッタの例を示しているが、も
ちろんRFスパッタやマグネトロンスパッタも可能であ
る。
【0030】このように、実施例4の光磁気記録媒体製
造装置は蒸発物質が通過する際に、その面内分布を修正
するための膜厚補正用マスク27の開口部が実施例3と
は逆に、膜厚を基板21の径方向に連続的あるいは段階
的に変化させ、その際に外周側の方が内周側よりも膜厚
が大きくなるように設定されている。請求項4の場合に
も、膜厚補正用マスク27あるいは基板21の少なくと
も一方が面内で自転し、かつ膜厚均一化用マスク31が
面内で自転しているので、膜厚補正用マスク27および
膜厚均一化用マスク31の影は生じない。
【0031】図13は、本発明による光磁気記録媒体製
造装置の更に他の実施例を示す図で、図中、41は基
板、42は基板ホルダ、43は隔壁、44は支持体兼用
電極、45は蒸発源、46は予備室、47は膜厚補正用
マスク、48a,48bは電源、49は支持体兼用電
極、50はガイドレール、51は膜厚均一化用マスク、
52は回転導入機、53はターンテーブル、54はラッ
ク、55は回転軸、56はピニオンである。
【0032】一対の支持体兼用電極44はその間に抵抗
加熱式の蒸発源45を支持している。なお、このような
蒸発源に変えてビーム状の蒸発源等、従来の真空蒸着方
式で用いられている蒸発源45を適宜使用することがで
きる。このとき蒸発粒子の分布は膜厚均一化用マスク5
1に入射する位置においては充分回転対称とみなせるも
のとする。基板ホルダ42は、例えば搬送路を形成した
ガイドレール50に案内されて、真空に排気された予備
室46から前記光磁気記録媒体製造室内に移送された
後、前記予備室46と隔壁43により遮断された前記光
磁気記録媒体製造室内において一定速度で連続的に移送
されるように構成されている。基板ホルダ42は蒸発源
45の直上を通過するようになされており前記基板ホル
ダ42の本体の下方側に、基板41を保持した回転自在
なターンテーブル53および膜厚補正用マスク47を備
えている。前記ターンテーブル53はその中心に回転軸
55を有しており、前記回転軸55が前記本体を貫通し
て上方に延びており、前記回転軸55の上方端寄りにピ
ニオン56が設けられている。前記ピニオン56は前記
光磁気記録媒体製造室に固定されているラック54に接
合し、前記基板ホルダ42が前記ガイドレール50に沿
って移動することにより、前記ターンテーブル53を所
定方向に回転させることができる。
【0033】さらに膜厚均一化用マスク51が支持兼用
電極49により支持され膜厚補正用マスク47よりも蒸
発源側に配置されている。また、膜厚均一化用マスク5
1は回転導入機52により面内で自転させられる。これ
により基板41及び膜厚補正用マスク47が必ずしも蒸
発源45直上に配置されていなくても膜厚分布を所定の
分布とすることが可能となり複数の基板に同時に成膜す
ることが可能となる。
【0034】図14は、膜厚均一化用マスクを示す図
で、図中の斜線部は遮薮部分である。開口角は次のよう
に設定されている。 γ(r)=a/f(r) γ :マスク中心からの距離rにおける開口角の総和 f(r):膜厚均一化用マスクに入射する蒸発物質の分布 (計算値または実測値) a :正の定数 ここで、放電を安定化するために開口部を網目状にして
もよい。
【0035】実施例5の光磁気記録媒体製造装置におい
ては、前記膜厚補正用マスク27の開口部は図15のご
とく、その開口角が、例えば、 γ′(r)=−b・r+d γ′ :マスク中心からの距離 b,d:正の定数 となるように設定されており、蒸発物質が通過後にはそ
の面内分布が外周側の方が内周側よりも膜厚が小さくな
るよう修正される。なお、開口部は必ずしも連続してい
る必要はなく、図16(a),(b)のように複数の開
口領域に分割されていてもよい。
【0036】さて、支持体兼用電極44は導電体であっ
て、電極としての役割を兼ねており、それらの真空槽外
へ突出した端部は図示のように電源48aに接続されて
いる。また、支持体兼用電極49は導電体であって、電
極としての役割をかねており、それらの真空槽外へ突出
した端部は図示のように電極48bの負端子に接続され
ている。又、電源48bの正端子は支持体兼用電極44
に接続されている。なお、図中の接地は必ずしも必要な
い。また、基板41の替わりに膜厚補正用マスク47を
面内で自転させる機構にしてもよい。実際には、これら
電気的接続は種々のスイッチ類を含み、これらの操作に
より成膜プロセスを実現するのであるが、これらスイッ
チ類は図中に示されていない。
【0037】以下、前記実施例5による光磁気記録媒体
の製造方法について説明する。基板41を図13のよう
に基板ホルダ42にセットして、蒸発物質を蒸発源45
に保持させる。蒸発物質を構成する母材はどの様な薄膜
を形成するかに応じて決める。例えば反射層としてAl
(アルミニューム)を用いる場合には金属Alを、Cr
を用いる場合には金属Crを母材として使用する。ここ
では、説明のため反射層をAl膜とする。真空槽内はあ
らかじめ10-5〜10-6Torrの圧力にされた後、Arガ
スが10-2Torrの圧力まで導入される。この状態におい
て電源48bを作動させ蒸発源45と膜厚均一化用マス
ク51のあいだに直流放電を発生させる。さらに電源4
8aを作動させ蒸発源45を加熱し、蒸発物質を蒸発さ
せる。また、蒸着時には基板41は面内で自転しながら
一定速度で連続的に移動している。
【0038】このとき、蒸発物質の一部は、放電により
発生した電子によりイオン化され、イオン化されていな
い蒸発物質及びArイオンとともに膜厚均一化用マスク
51に向って飛行するが、前述したように開口角を設定
された膜厚均一化用マスク51を通過する際に、その面
内分布が均一化されさらに膜厚補正用マスク47により
目的とする分布に修正された後、基板41の側に飛行し
ていく。イオンプレーティング法を用いることにより、
Al膜の基板に対する密着性が向上する。実施例5にお
いては、膜厚を基板の径方向に連続的あるいは段階的に
変化させ、その際に外周側の方が内周側よりも膜厚が小
さくなるように成膜する。反射層のAlの膜厚が厚いほ
ど、熱伝導による熱拡散が大きくなり記録層を記録可能
な温度まで加熱するために必要なレーザパワーが大きく
なる。したがって、反射層のAlの膜厚が、外周側にな
るほど小さくなるように成膜すれば内周側と外周側の間
のレーザパワーの変化を小さくすることができる。
【0039】このように、実施例5の光磁気記録媒体製
造装置は、蒸発源45と該蒸発源に対向させて基板41
を保持する基板ホルダ42を有し、前記基板ホルダ42
を少なくとも前記蒸発源45が配設された領域にて一定
速度で連続して移送させ、かつ前記基板ホルダ42は前
記蒸発源45による蒸発領域を規制するために前記蒸発
源45と各基板41の間にそれぞれ膜厚補正用マスク4
7を有する。また、前記蒸発源45と膜厚補正用マスク
47の間に膜厚均一化用マスク51を配置している。膜
厚補正用マスク47あるいは基板41の少なくとも一方
は、回転導入機により面内で自転させることが可能であ
る。さらに膜厚均一化用マスク51は、回転導入機52
により面内で自転させることが可能である。また、膜厚
補正用マスク47はもちろん基板41をセットする作業
中には取り外すことができる。
【0040】なお、膜厚補正用マスク47の中心および
基板41の中心は同軸上にあり、かつ膜厚均一化用マス
ク51の中心と蒸発分布の中心は同軸上にあるものとす
る。さらにイオンプレーティングのための電源手段を有
し、真空槽内には、活性もしくは不活性ガス、あるい
は、これら両者の混合ガスが導入される。イオンプレー
ティングの方式としてはDCイオンプレーティング、R
Fイオンプレーティングのいずれを用いてもよい。この
とき膜厚均一化用マスク51と蒸発源45の間に放電を
発生させるよう電源手段が接続され、また膜厚補正用マ
スク47は基板ホルダ42に対し、正電位あるいは同電
位である。
【0041】蒸発源45からの蒸発物質は、膜厚均一化
用マスク51を通過する際にその面内分布が均一化さ
れ、さらに膜厚補正用マスク47を通過する際に、その
面内分布が目的とする分布に修正され、基板の側に飛行
していく。実施例5の場合は、膜厚補正用マスク47の
開口部の設定により、膜厚を基板41の径方向に連続的
あるいは段階的に変化させ、その際に外周側の方が内周
側よりも膜厚が小さくなるように分布を修正している。
このとき膜厚補正用マスク47あるいは基板41の少な
くとも一方が面内で自転し、かつ膜厚均一化用マスク5
1が面内で自転しているので、膜厚補正用マスク47お
よび膜厚均一化用マスク51の影は生じない。
【0042】図17は、光磁気記録媒体の他の製造方法
(実施例6)を適用した成膜に用いる膜厚補正用マスク
を示す図で、開口角は次のように設定される。 γ″(r)=c・r+e γ″ :マスク中心からの距離rにおける開口角の総和 c,e:正の定数 この場合においても、開口部は必ずしも連続している必
要はなく、図18(a),(b)のように複数の開口領
域に分割されていても良い。
【0043】金属膜よりも熱伝導率が小さい第2誘電体
保護層、例えば、SiO2あるいはSiOなどの膜厚が
小さいほど反射層への熱伝導による熱損失が大きくな
り、記録層を記録可能な温度まで加熱するために必要な
レーザパワーが大きくなる。したがって、第2誘電体保
護層の膜厚が、外周側になるほど大きくなるように成膜
すれば内周側と外周側の間のレーザパワーの変化を小さ
くすることができる。このときには、蒸発物質をSiあ
るいはSiO2、導入ガスをAr及びO2としてイオンプ
レーティングを行なう。なお、図13においてはDCイ
オンプレーティングの例を示しているが、もちろんRF
イオンプレーティングも可能である。図13において
は、膜厚補正用マスク47は基板ホルダ42に対して正
電位であるが、同電位としてもよい。
【0044】請求項1,2,3の光磁気記録媒体製造装
置は複数の基板を取付けた状態で移送可能な基板ホルダ
と、各基板ごとに設けられた膜厚補正用マスクを有して
おり、大気に真空槽および基板を晒すことなく大量の基
板を順次成膜室に送りこむことが可能であり、なおかつ
各基板ごとの膜厚補正を正確に行なうことができ、極め
て量産に適した光磁気記録媒体製造装置である。
【0045】このように、実施例6の光磁気記録媒体製
造装置は蒸発物質が通過する際に、その面内分布を修正
するための膜厚補正用マスク47の開口部が実施例5と
は逆に、膜厚を基板41の径方向に連続的あるいは段階
的に変化させ、その際に外周側の方が内周側よりも膜厚
が大きくなるように設定されている。実施例6の場合に
も、膜厚補正用マスク47あるいは基板41の少なくと
も一方が面内で自転し、かつ膜厚均一化用マスク51が
面内で自転しているので、膜厚補正用マスク47および
膜厚均一化用マスク51の影は生じない。
【0046】図19は、本発明による光磁気記録媒体製
造装置の更に他の実施例を示す図で、図中、4a,4b
は支持体兼用電極、5a,5bは蒸発源、8a,8bは
電源、9a,9bは支持体、11a,11bは膜厚均一
化用マスク、12a,12bは回転導入機で、その他、
図1と同じ作用をする部分は同一の符号を付してある。
【0047】図19において蒸発源5a,5bを複数個
とし、各蒸発源に対し、その直上に膜厚均一化用マスク
11a,11bをそれぞれ配備している。このため、粒
子の分布は均一化されているので各蒸発源が必ずしも同
軸上に配置されていなくてもよく、特に多元系の磁性膜
の作製に有利である。前述の効果はスパッタ装置、イオ
ンプレーティング装置についても同様に得られる。
【0048】このように、実施例7の光磁気記録媒体製
造装置は、蒸発源あるいはターゲットを複数個用い、各
蒸発源あるいはターゲットに対し、その直上に膜厚均一
化用マスクを配備している。このため、粒子の分布は均
一化されているので各蒸発源あるいはターゲットが必ず
しも基板に向かう粒子の分布の中心が膜厚補正用マスク
の中心と同軸上に配置されていなくてもよく、特に多元
系の磁性膜の作製に有利である。なお、前記実施例では
基板ホルダのターンテーブルに基板を装着して基板ある
いは膜厚補正用マスクを自転させながら移送する例を示
したが、本発明を適用する装置はこれに限られるもので
ないことは当然であり、基板ホルダに複数の基板を装着
して基板を公転あるいは自公転させながら移送して成膜
を行なっても充分な効果が期待できることは言うまでも
ない。
【0049】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と、以下のような効果がある。 (1)請求項1,2,3の光磁気記録媒体製造装置によ
れば、光磁気ディスクを構成する膜の膜厚を内周側から
外周側に向かって径方向に連続的あるいは段階的に変化
させることが可能なため、一定の回転数で光磁気ディス
クを回転させるいわゆるCAV方式において記録に要す
るレーザ光強度の変化の小さい光磁気ディスクの製造方
法を提供することができる。したがって、本発明を用い
ることによりドライブ側の負担を軽減することができ
る。また、光磁気記録媒体製造装置は複数の基板を取付
けた状態で移送可能な基板ホルダと、各基板ごとに設け
られた膜厚補正用マスクを有しており、大気に真空槽お
よび基板を晒すことなく大量の基板を順次成膜室に送り
こむことが可能であり、なおかつ各基板ごとの膜厚補正
を正確に行なうことができ、極めて量産に適している。 (2)請求項4によれば、さらに蒸発源、あるいはター
ゲットの基板に対する位置に関しての制約を軽減でき、
特に多元系磁性膜の作製に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による光磁気記録媒体製造装置の一実
施例を説明するための構成図である。
【図2】 膜厚均一化用マスクを示す図である。
【図3】 膜厚補正用マスクの開口部を示す図である。
【図4】 膜厚補正用マスクの開口部を複数の開口領域
に分割した図である。
【図5】 実施例2の膜厚補正用マスクの開口部を示す
図である。
【図6】 実施例2の膜厚補正用マスクの開口部を複数
の開口領域に分割した図である。
【図7】 本発明による光磁気記録媒体製造装置の他の
実施例を示す図である。
【図8】 膜厚均一化用マスクを示す図である。
【図9】 実施例3の膜厚補正用マスクの開口部を示す
図である。
【図10】 実施例3の膜厚補正用マスクの開口部を複
数の開口領域に分割した図である。
【図11】 実施例4の膜厚補正用マスクの開口部を示
す図である。
【図12】 実施例4の膜厚補正用マスクの開口部を複
数の開口領域に分割した図である。
【図13】 本発明による光磁気記録媒体製造装置の更
に他の実施例を示す図である。
【図14】 膜厚均一化用マスクを示す図である。
【図15】 実施例5の膜厚補正用マスクの開口部を示
す図である。
【図16】 実施例5の膜厚補正用マスクの開口部を複
数の開口領域に分割した図である。
【図17】 実施例6の膜厚補正用マスクの開口部を示
す図である。
【図18】 実施例6の膜厚補正用マスクの開口部を複
数の開口領域に分割した図である。
【図19】 本発明による光磁気記録媒体製造装置の更
に他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…基板、2…基板ホルダ、3…隔壁、4…支持体兼用
電極、5…蒸発源、6…予備室、7…膜厚補正用マス
ク、8…電源、9…支持体、10…ガイドレール、11
…膜厚均一化用マスク、12…回転導入機、13…ター
ンテーブル、14…ラック、15…回転軸、16…ピニ
オン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸発源と、複数の円板状の基板を保持
    し、かつ前記蒸発源と前記円板状の基板の間に、膜厚を
    基板の径方向に連続的あるいは段階的に変化させ、その
    際に外周側の方が内周側よりも膜厚が小さくあるいは大
    きくなるように開口部を設定した円板状の膜厚補正用マ
    スクを各基板毎に配置した基板ホルダと、前記膜厚補正
    用マスクよりも蒸発源側に円板状の膜厚均一化用マスク
    を配置し、該膜厚均一化用マスクを面内で自転させかつ
    前記蒸発源が配設された領域において、前記基板あるい
    は膜厚補正用マスクの少なくとも一方を面内で自転させ
    つつ前記基板ホルダを一定速度で連続的に移送しながら
    真空蒸着することを特徴とする光磁気記録媒体製造装
    置。
  2. 【請求項2】 ターゲットと、複数の円板状の基板を保
    持し、かつ前記蒸発源と前記円板状の基板の間に、膜厚
    を基板の径方向に連続的あるいは段階的に変化させ、そ
    の際に外周側の方が内周側よりも膜厚が小さくあるいは
    大きくなるように開口部を設定した円板状の膜厚補正用
    マスクを各基板毎に配置した基板ホルダと、前記膜厚補
    正用マスクよりもターゲット側に円板状の膜厚均一化用
    マスクを配置し、該膜厚均一化用マスクを面内で自転さ
    せかつ前記ターゲットが配設された領域において、前記
    基板あるいは膜厚補正用マスクの少なくとも一方を面内
    で自転させつつ前記基板ホルダを一定速度で連続的に移
    送しながらスパッタ成膜することを特徴とする光磁気記
    録媒体製造装置。
  3. 【請求項3】 蒸発源と、複数の円板状の基板を保持
    し、かつ前記蒸発源と前記円板状の基板の間に、膜厚を
    基板の径方向に連続的あるいは段階的に変化させ、その
    際に外周側の方が内周側よりも膜厚が小さくあるいは大
    きくなるように開口部を設定した円板状の膜厚補正用マ
    スクを各基板毎に配置した基板ホルダと、前記膜厚補正
    用マスクよりも蒸発源側に円板状の膜厚均一化用マスク
    を配置し、該膜厚均一化用マスクを面内で自転させかつ
    前記蒸発源が配設された領域において、前記基板あるい
    は膜厚補正用マスクの少なくとも一方を面内で自転させ
    つつ前記基板ホルダを一定速度で連続的に移送しながら
    イオンプレーティングすることを特徴とする光磁気記録
    媒体製造装置。
  4. 【請求項4】 前記蒸発源あるいはターゲットを複数個
    用い、各蒸発源あるいはターゲットに対し、その直上に
    膜厚均一化用マスクを設けたことを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の光磁気記録媒体製造装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09228046A (ja) * 1996-02-23 1997-09-02 Ricoh Co Ltd 巻き取り式成膜装置
JP2009199685A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Ricoh Co Ltd スパッタリング装置及びそれを用いた光記録媒体の製造方法並びに光記録媒体
CN104233187A (zh) * 2013-06-14 2014-12-24 三星显示有限公司 沉积掩模
CN107190236A (zh) * 2017-07-27 2017-09-22 京东方科技集团股份有限公司 坩埚、蒸镀装置及蒸镀方法
CN109306448A (zh) * 2018-11-12 2019-02-05 上海天马有机发光显示技术有限公司 掩膜组件、蒸镀装置、蒸镀方法、阵列基板及显示面板

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