JPH05165029A

JPH05165029A - 照明装置

Info

Publication number: JPH05165029A
Application number: JP3327581A
Authority: JP
Inventors: Nobuyuki Takahashi; 伸行高橋; Masanobu Okano; 昌伸岡野
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1991-12-11
Filing date: 1991-12-11
Publication date: 1993-06-29

Abstract

(57)【要約】【目的】室内の明るさに応じた調光をし、低温時の特
性を改善する。【構成】面状ヒータ７と調光フイルター６ａ，６ｂ，
６ｃ，６ｄを巻取収納可能に連続形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、情報機器等の液晶表示
装置において、液晶表示用バツクライトユニツトとして
用いられる照明装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】透過型液晶表示装置のバツクライトとし
て利用される照明装置は、一般に、画面全体に渡つて均
一なるバツクライトが要求され、かつ、使用環境に応じ
てその明るさを調整できることが望ましく、また、自動
車中等で液晶表示装置を使用する場合、外気温が特に低
温であれば液晶表示装置を温める必要がある。

【０００３】従来、照明装置は、光源として一般に蛍光
放電管を使用し、拡散板により光を拡散して均一な光源
を得ている。そして、これを調光する場合は、インバー
タ制御等により蛍光放電管の明るさを変えることにより
行つていた（従来例１）。

【０００４】また、他の方式では、バツクライトの明る
さは変えずに、液晶パネルの方で明るさを変化させると
いう方法がとられていた（従来例２）。

【０００５】さらに、室内が低温である場合、液晶パネ
ルの液晶が正常に駆動しないことがあり、これを正常に
駆動させるために、液晶パネルに直接透明の面状ヒータ
を貼り付けて加熱するという方法がとられていた（従来
例３）。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来例１では、調光を
行なう場合、光源として利用している蛍光放電管の明る
さを変化させることにより、バツクライトの面上の明る
さを変化させていたが、この場合、蛍光放電管の特性か
ら調光の範囲が５０〜１００％と狭く、広範囲の調光が
不可能であり、夜間等暗い場所で液晶を見る場合にまぶ
しく感じてしまう等の欠点があつた。

【０００７】また、従来例２では、液晶パネルを駆動す
る電圧にて調光しているが、この場合は、液晶パネル上
のコントラストが低下するという問題があつた。

【０００８】さらに、従来例３では、面状ヒータを液晶
パネルに貼り付ける方法がとられていたがこれでは、室
内が高温である場合にも面状ヒータが液晶パネルに密着
しているため、その透過率が悪くなり、画面の輝度が低
くなるという欠点があつた。

【０００９】本発明は、上記課題に鑑み、広範囲に渡る
調光が可能であり、コントラストの低下をも防止し、ま
た低温時の特性改善をなし得る照明装置の提供を目的と
する。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図１〜４の如く、表示板１の後方に配された照明
装置本体２と、該照明装置本体２内で表示板１を後方か
ら照射する光源３と、光源３からの光を表示板１に拡散
するよう表示板１に平行に配された拡散板４とを備えた
照明装置において、前記拡散板４の付近に、拡散板４上
の輝度を調整するための調光体６が設けられ、該調光体
６は、異なつた透過率を有する複数個のフイルター６
ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄが連続形成されてなり、該調光体
６の端部に、前記表示板１を温めるための面状ヒータ７
が連続形成され、該面状ヒータ７および調光体６は、前
記照明装置本体２により表示板１および拡散板４に対し
て平行移動可能に巻き付け支持されたものである。

【００１１】

【作用】上記課題解決手段において、光源３からの光を
拡散板４に照射し、この光を拡散板４にて拡散した後、
表示板１を後方から照射する。

【００１２】このとき、拡散板４の付近に、異なつた透
過率を有する複数個のフイルター６ａ〜６ｄからなる調
光体６を設けているので、昼間には高輝度な液晶を見、
夜間暗い所では輝度を低くしてまぶしくない状態で見る
など、照明装置の輝度を多段階に調整でき、従来例１の
ように蛍光放電管の明るさ自体を変えるのに比べて広範
囲、かつ、きめ細かい調光が可能となる。

【００１３】また、調光体６のフイルター６ａ，６ｂ，
６ｃ，６ｄを拡散板４とほぼ同じ大きさとしているの
で、拡散板４の全面に渡つて均一に輝度を調整でき、従
来例２のように表示板１の駆動電圧を変えるのに比べ
て、表示板１のコントラストが低下するのを防止でき
る。

【００１４】さらに、ヒータ７を付加していることによ
り、低温での始動時に、表示板１を効果的に温めること
により、液晶の低温特性を改善することができる。一
方、周囲の温度が高くなり、表示板１を温める必要がな
くなれば、ヒータ７を巻き取つて収納しておく。

【００１５】

【実施例】図１は本発明の一実施例を示す照明装置の断
面図、図２は照明装置の正面図、図３は調光体およびヒ
ータを示す展開正面図、図４はヒータとボビンの接続状
態を示す図である。

【００１６】図示の如く、本実施例の照明装置は、表示
板１の後方に配された照明装置本体２と、該照明装置本
体２内で表示板１を後方から照射する光源３と、光源３
からの光を表示板１に拡散するよう表示板１の後方に平
行に配された拡散板４と、光源３の後方および側方への
光を拡散板４に反射させる反射板５とを備え、前記拡散
板４の前側に、拡散板４上の輝度を調整するための調光
体６と、前記表示板１を温めるための面状ヒータ７とが
設けられたものである。

【００１７】前記表示板１は、図１，２の如く、長方形
の液晶表示素子が使用され、前記拡散板４の前側に配さ
れている。

【００１８】前記照明装置本体２は、前記光源３、拡散
板４および調光体６を収納するよう全面開放の箱形に形
成され、前記表示板１の後方に配されている。

【００１９】前記光源３は、冷陰極蛍光灯が使用されて
おり、前記反射板５の中央部に配置されている。

【００２０】前記拡散板４は、長方形の平板状に形成さ
れており、表示板１の後方に表示板１と平行に配されて
いる。

【００２１】前記反射板５は、拡散板４の周縁部から光
源３の後方にかけて設けられており、その上下壁５ａ，
５ｂは光源３からの上下方向への照射光を拡散板４側へ
反射するよう傾斜して形成されている。

【００２２】前記調光体６は、図３の如く、異なつた透
過率を有する複数個（四個）のフイルター６ａ，６ｂ，
６ｃ，６ｄが連続形成されてなり、前記照明装置本体２
のボビン８に、拡散板４に対して平行移動可能に巻き付
け支持されたものである。該各フイルター６ａ，６ｂ，
６ｃ，６ｄは、光の波長に対してほぼ等しい分光透過率
を有するＮＤフイルター（Ｎｅｕｔｒａｌ−Ｄｅｎｓｉ
ｔｙＦｉｌｔｅｒ）等が使用され、その面積は前記拡
散板４と同等かそれよりやや大きい程度に設定されてい
る。そして、その透過率は、１００％、５０％、１０％
および１％に夫々設定されている。

【００２３】前記ボビン８は、照明装置本体２の側壁に
上下一対に支持され、中心軸周りに回転することにより
前記調光体６を拡散板４の上下両側から巻き取つて張架
するものである。ここで、調光体６をボビン８にて巻き
取るのは、調光体６を拡散体４の上下に格納することに
より薄型かつ小型化を損なわないようにするためであ
る。なお、該ボビン８は、手動で巻取る他、ステツピン
グモータ等により自動的に巻取可能とされていてもよ
い。

【００２４】前記面状ヒータ７は透明の絶縁フイルムに
金属の薄膜を形成したものであり、前記調光体６のフイ
ルター６ａの端部に一体的に連続形成されている。そし
て、フイルター６ａ〜６ｄと同様に、前記ボビン８によ
り巻き取り収納可能とされている。ここで、図４中、９
は外部のブラシ電極であり、前記ボビン８には、ブラシ
電極９に接触するための端子９ａが形成されている。該
端子９ａは、面状ヒータ７の端部に配された配線リード
部７ｃに電気的に接続されており、この端子９ａおよび
配線リード部７ｃを介して電源が供給され、面状ヒータ
７は駆動される。

【００２５】なお、図３中、７ａはヒート部、６ｅ，７
ｂはボビン８により巻き取るための縁部である。

【００２６】上記構成において、光源３からの光のう
ち、前方への光は直接拡散板４に照射され、一方、光源
３からの上下方向への光は反射板５の上下壁５ａ，５ｂ
にて反射され、夫々拡散板４により拡散され、表示板１
を後方から照射する。

【００２７】ここで、低温始動時には、ボビン８を回転
させて調光体６を巻き付けてこれを拡散板４に対し平行
移動させ、表示板１の下にヒート部７ａが来るように
し、ブラシ電極９を介して、外部よりヒータ７に電気を
流し、表示板１を温める。次に周囲温度が上昇し、ヒー
タ７が不必要となつた場合には、ヒータ７の電源１０を
切り、ボビン７を回し、調光体６のうちのフイルター６
ａ〜６ｄが来るよう調光体６を平行移動させる。

【００２８】この際、例えば、昼間には、透過率が１０
０％のフイルター６ａを拡散板４に対応する位置に移動
させ、液晶の画面を高輝度にする。また、夜間暗い所で
は、透過率が１０％あるいは１％のフイルター６ｃ，６
ｄを拡散板４に対応する位置に移動させ、輝度を低くし
てまぶしくない状態で見ることが可能となる。さらに、
日中比較的暗い場所や、夜間の比較的明るい場所では、
透過率が５０％のフイルター６ｂを使用すればよい。

【００２９】このように、拡散板４の付近に、異なつた
透過率を有する複数個のフイルター６ａ，６ｂ，６ｃ，
６ｄからなる調光体６を設けているので、昼間には高輝
度で液晶が見え、夜間暗い所では輝度を低くしてまぶし
くない状態で見るなど、照明装置の輝度を照明環境に応
じて多段階に調整でき、従来の蛍光放電管の明るさ自体
を変えるのに比べて広範囲かつきめ細かい調光が可能と
なる。

【００３０】また、フイルター６ａ〜６ｄによる調光の
ため、液晶の駆動電圧で調光する場合と違い、明るくし
た場合にコントラストが低下するということがない。

【００３１】さらに、室内が低温である場合に、ヒータ
７が設置されていることにより液晶を温めることがで
き、また、周囲の温度が高く明るい場合には、ヒータ７
を収納することにより従来のようにヒータ７による輝度
の低下をなくすことができ、高輝度な状態で液晶を見る
ことができる。

【００３２】以上のことから、特に周囲温度や明るさ等
の環境の変化が著しい自動車等の車内で液晶表示装置を
使用する場合にその効果は大となる。

【００３３】さらにまた、調光体６および面状ヒータ７
をボビン８により巻き付けて支持しているので、場所を
とらずコンパクトであり、液晶の特徴である薄型、小
型、軽量であることを損なわない。

【００３４】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。

【００３５】例えば、上記実施例では、照明装置を直下
型のバツクライトとして例示したが、エツジライト型の
ものであつてもよい。

【００３６】また、上記実施例では、調光体６を、拡散
板４の表側に設けていたが、裏側に設けたものであつて
もよい。

【００３７】

【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、拡散板の付近に、異なつた透過率の複数個のフ
イルターからなる調光体を設けているので、照明装置の
輝度を多段階に調整でき、従来例１のように蛍光放電管
の明るさ自体を変えるのに比べて広範囲かつきめ細かい
調光が可能となる。

【００３８】また、調光体のフイルターを拡散板とほぼ
同じ大きさとしているので、拡散板の全面に渡つて均一
に輝度を調整でき、従来例２のように表示板の駆動電圧
を変えるのに比べて、表示板のコントラストが低下する
のを防止できる。

【００３９】さらにまた、ヒータを設置し、これを格納
可能としていることから、低温時に液晶を温めることが
でき、低温でない場合にはヒータを格納して透過率を低
下させることなく、高輝度の液晶を見ることができると
いつた優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す照明装置の断面図

【図２】照明装置の正面図

【図３】調光体およびヒータを示す展開正面図

【図４】ヒータとボビンの接続状態を示す図

【符号の説明】

１表示板２照明装置本体３光源４拡散板５反射板６調光体６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄフイルター７ヒータ８ボビン９ブラシ電極９ａブラシ端子

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】表示板の後方に配された照明装置本体
と、該照明装置本体内で表示板を後方から照射する光源
と、光源からの光を表示板に拡散するよう表示板に平行
に配された拡散板とを備えた照明装置において、前記拡
散板の付近に、拡散板上の輝度を調整するための調光体
が設けられ、該調光体は、異なつた透過率を有する複数
個のフイルターが連続形成されてなり、該調光体の端部
に、前記表示板を温めるための面状ヒータが連続形成さ
れ、該面状ヒータおよび調光体は、前記照明装置本体に
より表示板および拡散板に対して平行移動可能に巻き付
け支持されたことを特徴とする照明装置。