JPH05164615A - 放射測温装置 - Google Patents

放射測温装置

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JPH05164615A
JPH05164615A JP34985891A JP34985891A JPH05164615A JP H05164615 A JPH05164615 A JP H05164615A JP 34985891 A JP34985891 A JP 34985891A JP 34985891 A JP34985891 A JP 34985891A JP H05164615 A JPH05164615 A JP H05164615A
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JP
Japan
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emissivity
temperature
measured
wavelength
ratio
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JP34985891A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Ide
敏彦 井手
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Chino Corp
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Chino Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最適な放射率を選択し、放射率による誤差を
低減して被測温体の温度を高精度に計測する。 【構成】 互いに異なる三つの波長帯λ1,λ2,λ3
における各々の分光放射エネルギーE1,E2,E3の
べき乗の比と放射率ε3との関係を定めておき、被測温
体Wの各波長帯λ1,λ2,λ3の分光放射エネルギー
E1,E2,E3を実測して検出し、この検出した分光
放射エネルギーE1,E2,E3に基づいて二組の分光
放射エネルギーE1,E2,E3の波長λ1,λ2,λ
3のべき乗の比を求め、二個以上の放射率ε3a,ε3
b,ε3c,ε3dが算出された時に、各組の放射率の
値ε3aとε3c,ε3bとε3dを比較して一致また
は最小誤差の放射率ε3aを選択し、最終的に選択され
た放射率ε3aを用いて被測温体Wの温度Tを演算す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測温体として例えば
放射率の低い金属より放出される分光放射エネルギーに
基づいて放射率の変動による誤差を自動補正して被測温
体の温度を計測する放射測温装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば被測温体として放射率の低い金属
の温度を測温する際には、互いに異なる二つの波長にお
ける分光放射エネルギーの比をとることで連続して温度
計測が行える二色形放射温度計が従来より用いられてい
る。
【0003】ここで、一般に、黒体の放射強度、光学系
の分光透過率、素子の分光感度等を補正した後の波長λ
1,λ2,λ3に対する出力E1,E2,E3はウィー
ンの式から下記の(1)式で表される。
【0004】なお、ε1は波長λ1のときの放射率、ε
2は波長λ2のときの放射率、ε3は波長λ3のときの
放射率、C2は放射の第2定数(0.014388m・
K)である。
【数1】 上述した(1)式から、下記の(2)式が成立する。
【数2】 これより、各々の分光放射エネルギーの波長のべき乗の
比X1,X2は放射率ε1,ε2,ε3のみの関数で表
され、温度値Tに依存しない量であることが判る。
【0005】一方、金属の酸化膜の成長時の放射率の挙
動は、光の干渉現象として説明することができる。すな
わち、金属に対して光が入射されると、この光は金属上
に成長した酸化膜の表面で反射するとともに、光の一部
が酸化膜を透過して金属の表面で反射することになり、
酸化膜中において光の干渉現象が生じる。この光の干渉
現象は酸化膜の成長とともに複雑に揺れ動くが、金属と
酸化膜の各々の屈折率および消衰係数によって一義的に
決まるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各々の分光
放射エネルギーの波長のべき乗の比X1と放射率ε3の
関係について、鉄の酸化をシミュレーションして求める
と、図3に示す特性グラフで表現される。なお、波長は
各々λ2=1.7μm、λ3=2μmとしている。
【0007】従って、この結果から、一般に放射率ε3
は図3に示すように各々の分光放射エネルギーの波長の
べき乗の比X2に対して一価函数とはならずに多値を取
ることがある。このため、各々の分光放射エネルギーの
波長のべき乗の比X2の値に対する放射率ε3の近似式
を示す検量線を複数描くことができ、特性曲線上に複数
の放射率が求まり、放射率を一義的に決定することがで
きないという問題があった。
【0008】また、特別な関係を持たずに異なる二つの
波長を適当に選択した場合、図3に示すように中・高放
射率領域で特性曲線が開いた状態になる。このため、特
性グラフにおいて、中・高放射率領域を一本の検量線で
代表させた場合、代表される検量線毎に放射率に誤差が
生じ、常に高精度な被測定体の温度計測を行うことがき
なかった。
【0009】そこで、本発明は上述した問題点に鑑みて
なされたものであって、その目的は、最適な放射率を選
択し、放射率による誤差を低減して被測温体の温度を高
精度に計測できる放射測温装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による請求項1の放射測温装置は、互いに異
なる複数の波長帯における被測温体の各々の分光放射エ
ネルギーの波長のべき乗の比と放射率との関係に基づい
て前記被測定体より実測した少なくとも二組の分光放射
エネルギーによる放射率を求め、二個以上の放射率が算
出された時に各組の放射率の値を比較して一致または最
小誤差の放射率を選択し、この選択された放射率に基づ
いて前記被測温体の温度の演算を行う構成になることを
特徴としている。
【0011】また、請求項2の放射測温装置は、略二倍
の関係でなる二つの波長帯における被測温体の各々の分
光放射エネルギーの波長のべき乗の比と放射率との関係
に基づいて前記被測定体より実測した分光放射エネルギ
ーから放射率を求め、この求めた放射率に基づいて前記
被測温体の温度の演算を行う構成になることを特徴とし
ている。
【0012】
【作用】請求項1の放射測温装置では、互いに異なる複
数の波長帯における被測温体の各々の分光放射エネルギ
ーの波長のべき乗の比と放射率との関係を定めておき、
各々の分光放射エネルギーを検出し、この検出した各の
分光放射エネルギーに基づいて少なくとも二組の分光放
射エネルギーの波長のべき乗の比を求め、この各組の分
光放射エネルギーの波長のべき乗の比と対応する放射率
を定めた関係から放射率を求め、二個以上の放射率が算
出された時には、各組の放射率の値を比較して一致また
は最小誤差の放射率を選択し、最終的に選択された放射
率に基づいて被測温体の温度を演算する。
【0013】また、請求項2の放射測温装置では、略二
倍の関係でなる二つの波長帯における被測温体の各々の
分光放射エネルギーの波長のべき乗の比と放射率との関
係を定めておき、被測定体の分光放射エネルギーを検出
し、この検出した分光放射エネルギーに基づいて各々の
分光放射エネルギーの波長のべき乗の比を求め、この各
々の分光放射エネルギーの波長のべき乗の比と対応する
放射率を定めた関係から放射率を求め、この放射率を用
いて被測温体の温度を演算する。
【0014】
【実施例】図1は本発明による放射測温装置の一実施例
を示すブロック構成図である。この実施例による放射測
温装置は、各々の分光放射エネルギーの波長のべき乗の
比と分光放射率(以下、単に放射率という)との関係を
示すデータ、あるいはこのデータを近似する検量線に基
づいて実測した分光放射エネルギーから放射率を求め、
放射率の変動の影響による誤差を自動補正して被測温体
の温度を計測するもので、筐体本体をなす放射検出器1
内に検出手段2、記憶手段3、比率演算手段4、照合手
段5、放射率決定手段6、温度演算手段7、出力手段8
が設けられている。なお、記憶手段3、比率演算手段
4、照合手段5、放射率決定手段6、温度演算手段7等
はマイクロコンピュータ等で構成されている。
【0015】検出手段2は予め定められた透過波長をも
つフィルタを有する回転セクタ20と検出素子21等か
ら構成され、被測温体Wである例えば鉄、アルミニウ
ム、黄銅等の金属からの互いに異なる波長帯として三つ
の波長帯λ1,λ2,λ3における分光放射エネルギー
E1,E2,E3を検出している。
【0016】記憶手段3には図2および図3に示すよう
に予め計算または実測により求められた互いに異なる三
つの波長λ1,λ2,λ3における各々の分光放射エネ
ルギーをE1,E2,E3、放射率をε1,ε2,ε3
としたときの二組の分光放射エネルギーの波長のべき乗
の比X1,X2と放射率ε1,ε2,ε3との関係を示
すデータ、あるいはこの関係を示すデータを近似する複
数の検量線L1,L2,L3,L4のデータが記憶され
ている。
【0017】比率演算手段4は検出手段2により検出さ
れた異なる三つの波長帯λ1,λ2,λ3における分光
放射エネルギーE1,E2,E3に基づいて二組の分光
放射エネルギーの波長のべき乗の比X1,X2を演算し
て照合手段5に入力している。
【0018】照合手段5は記憶手段3に記憶されたデー
タに基づいて比率演算手段4が演算した二組の分光放射
エネルギーの波長のべき乗の比X1,X2に対応する放
射率ε3(ε1,ε2)を読み出して放射率決定手段6
および出力手段8に入力している。なお、照合手段5に
おいて読み出された二組の分光放射エネルギーの波長の
べき乗の比X1,X2に対応する放射率が同値の場合に
は、この放射率を測温のための最終的な放射率として選
択する。
【0019】放射率決定手段6は放射率比較手段6aと
放射率選択手段6bを備えて構成されている。放射率比
較手段6aは照合手段5が読み出した各組の分光放射エ
ネルギーの波長のべき乗の比X1,X2に対応する放射
率が複数存在する場合に、各々の放射率ε3aとε3
c,ε3bとε3dを比較し、その比較結果を放射率選
択手段6bに入力している。放射率選択手段6bは放射
率比較手段6aの比較結果に基づいて一致または最小誤
差の放射率を測温のための最終的な放射率として選択
し、温度演算手段7に入力している。
【0020】温度演算手段7は放射率選択手段6bで選
択された放射率ε3に基づいて被測温体Wの温度を演算
して出力手段8に入力している。出力手段8は放射率決
定手段6で決定された放射率ε3の値と、温度演算手段
7で求めた被測温体Wの温度Tの値を例えば指示出力し
ている。
【0021】次に、上記のように構成された放射測温装
置により被測温体の温度を計測するにあたっては、ま
ず、図2に示すように互いに異なる三つの波長λ1,λ
2,λ3における各々の分光放射エネルギーをE1,E
2,E3、放射率をε2としたときの各々の分光放射エ
ネルギーの波長のべき乗の比X1,X2と放射率ε3と
の関係を予め計算または実測により求めておく。
【0022】次に、三つの波長λ1,λ2,λ3におけ
る各々の分光放射エネルギーをE1,E2,E3を放射
検出器1の検出手段2によって検出する。次に、検出さ
れた各々の分光放射エネルギーE1,E2,E3に基づ
いて各々の分光放射エネルギーの波長のべき乗の比X
1,X2を求める。この求めた各々の分光放射エネルギ
ーの波長のべき乗の比X1,X2に対応する放射率ε3
を記憶手段3のデータから読み出す。
【0023】ここで、読み出された放射率ε3が各組の
分光放射エネルギーの波長のべき乗の比X1,X2毎に
複数存在すると(図2および図3におけるXA,XBの
点の放射率ε3a,ε3b,ε3c,ε3d)、放射率
比較手段6aが読み出した各組の分光放射エネルギーの
波長のべき乗の比X1,X2に対応する放射率ε3aと
ε3c,ε3bとε3dを各々比較する。そして、比較
された放射率において、一致する放射率(図ではε3a
=ε3c=0.4)を最終的な測温のための放射率とし
て選択決定し、この決定された放射率を(1)式に代入
演算して被測温体Wの温度を求める。なお、上述した複
数の放射率の比較にあたって、検量線の近似誤差等によ
り一致する放射率がない場合には、各組の分光放射エネ
ルギーの波長のべき乗の比X1,X2に対応する放射率
ε3aとε3c,ε3bとε3dを各々比較して差演算
(Δa=|ε3a−ε3c|,Δb=|ε3b−ε3d
|を行い、Δa<Δbの関係が成立することから、(ε
3a+ε3c)/2より求まる最小誤差の放射率を、最
終的な測温のための放射率として選択し決定する。
【0024】従って、この実施例による放射測温装置に
よれば、被測温体Wより検出される分光放射エネルギー
を、予め記憶された互いに異なる三つの波長λ1,λ
2,λ3の各々の分光放射エネルギーE1,E2,E3
の波長のべき乗の比X1,X2と放射率ε3との関係と
照合して対応する放射率を読み出し、読み出された放射
率が複数存在する場合、各組の放射率を比較し、一致ま
たは最小誤差の放射率を測温放射率として決定して温度
を演算しているので、最終的に選択される放射率の誤差
を低減でき、被測定体の測温を高精度に行うことができ
る。
【0025】次に、分光放射エネルギーの波長のべき乗
の比X1,X2と放射率ε3との関係を示すデータが低
放射率領域および中・高放射率領域の検量線L1,L
2,L3,L4で近似されたデータに基づいて被測温体
Wの測温を行う場合には、波長λ3を波長λ1の略2
倍、例えば、波長λ1=1μm、波長λ3=2μm(=
2λ1)に設定し、図2に示すように中・高放射領域に
おける検量線を、一本の検量線L2で代表する。
【0026】これにより、例えば、分光放射エネルギー
の波長のべき乗の比X1,X2が1.0の場合、図3の
特性グラフにおける検量線L4では、放射率の誤差が約
0.1あるのに対し、図2の特性グラフにおける検量線
L2では、放射率の誤差を約0.02まで低減させるこ
とができ、この結果、放射率による誤差の小さい被測定
体Wの測温を行うことができる。
【0027】ところで、上述した実施例では、異なる三
つの波長の各々の分光放射エネルギーの波長のべき乗の
比X1,X2と放射率ε1,ε2,ε3との関係とし
て、実施例では放射率ε3についてのみ図示して説明し
たが、放射率ε1,ε2についても同様に異なる三つの
波長の各々の分光放射エネルギーの波長のべき乗の比と
の関係を予め定めて放射率を決定してもよい。また、複
数の波長について分光放射エネルギーの波長のべき乗の
比と放射率との関係を定め、一つの波長を共通として二
組の波長の各々の分光放射エネルギーの波長のべき乗の
比と放射率との関係に基づいて被測定体Wの温度計測を
行っていたが、四個以上の波長を用いて温度計測を行っ
てもよい。また、二組以上の分光放射エネルギーの波長
のべき乗の比と放射率との関係を利用して測温を行うよ
うにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による請求
項1の放射測温装置は、被測温体より検出される分光放
射エネルギーを、予め記憶された互いに異なる複数の波
長の各々の分光放射エネルギーの波長のべき乗の比と放
射率との関係と照合して対応する放射率を読み出し、読
み出された放射率が複数存在する場合には、各組の放射
率を比較し、一致または最小誤差の放射率を測温のため
の放射率として決定して温度を演算しているので、最終
的に選択される放射率の誤差を低減でき、被測定体の測
温を高精度に行うことができる。また、請求項2の放射
測温装置は、略二倍の関係を満足するように二つの波長
を設定しているので、中・高放射率領域の検量線を一本
に収束でき、放射率による誤差の小さい被測定体の測温
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による放射測温方法が適用される放射測
温装置の一実施例を示すブロック構成図
【図2】二倍の関係でなる二つの波長における各々の分
光放射エネルギーの波長のべき乗の比と分光放射率との
関係を示す特性グラフ
【図3】異なる二つの波長における各々の分光放射エネ
ルギーの波長のべき乗の比と分光放射率との関係を示す
特性グラフ
【符号の説明】
2…検出手段、3…記憶手段、4…比率演算手段、5…
照合手段、6…放射率決定手段、7…温度演算手段、W
…被測温体(金属)。
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、特別な関係を持たずに異なる二つの
波長を適当に選択した場合、図3に示すように中・高放
射率領域で特性曲線がうず巻き状で開いた状態になる。
このため、特性グラフにおいて、中・高放射率領域を一
本の検量線で代表させた場合、放射率に近似誤差が生
じ、常に高精度な被測定体の温度計測を行うことができ
なかった。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】照合手段5は記憶手段3に記憶されたデー
タに基づいて比率演算手段4が演算した二組の分光放射
エネルギーの波長のべき乗の比X1,X2に対応する放
射率ε3(ε1,ε2)を読み出して放射率決定手段6
に入力している。なお、照合手段5において読み出され
た二組の分光放射エネルギーの波長のべき乗の比X1,
X2に対応する放射率が同値の場合には、この放射率を
測温のための最終的な放射率として選択する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】次に、上記のように構成された放射測温装
置により被測温体の温度を計測するにあたっては、ま
ず、図2に示すように互いに異なる三つの波長λ1,λ
2,λ3における各々の分光放射エネルギーをE1,E
2,E3、放射率をε1,ε2,ε3としたときの各々
の分光放射エネルギーの波長のべき乗の比X1,X2と
放射率ε3との関係を予め計算または実測により求めて
おく。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】次に、三つの波長λ1,λ2,λ3におけ
る各々の分光放射エネルギーE1,E2,E3を放射検
出器1の検出手段2によって検出する。次に、検出され
た各々の分光放射エネルギーE1,E2,E3に基づい
て各々の分光放射エネルギーの波長のべき乗の比X1,
X2を求める。この求めた各々の分光放射エネルギーの
波長のべき乗の比X1,X2に対応する放射率ε3を記
憶手段3のデータから読み出す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】従って、この実施例による放射測温装置に
よれば、被測温体Wより検出される分光放射エネルギー
を、予め記憶された互いに異なる三つの波長λ1,λ
2,λ3の各々の分光放射エネルギーE1,E2,E3
の波長のべき乗の比X1,X2と放射率ε3との関係と
照合して対応する放射率を読み出し、読み出された放射
率が複数存在する場合、各組の放射率を比較し、一致ま
たは最小誤差の放射率を測温放射率として決定して温度
を演算しているので、放射率を一義的に決定でき、被測
定体の測温を高精度に行うことができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】次に、二つの波長間に制約を設けない場合
には、図3に示すように中・高放射率領域で波長のべき
乗の比X2と放射率ε3との関係は、うず巻き状とな
り、一本の検量線で近似した場合、近似誤差を生じる。
そこで、波長λ3を波長λ1の略二倍、例えば、波長λ
1=1μm、波長λ3=2μm(=2λ1)に設定すれ
ば、図2に示すように中・高放射率領域での波長のべき
乗の比X1と放射率ε3との関係は一本の線に収束す
る。従って、中・高放射率領域における検量線を、一本
の検量線L2で代表できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】これにより、例えば、分光放射エネルギー
の波長のべき乗の比X1,X2が1.0の場合、図3の
特性グラフにおける検量線L4では、放射率の誤差が約
0.1あるのに対し、図2の特性グラフにおける検量線
L2では、放射率の誤差を約0.02まで低減させるこ
とができ、この結果、高精度に被測温体Wの測温を行う
ことがきる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による請求
項1の放射測温装置は、被測温体より検出される分光放
射エネルギーを、予め記憶された互いに異なる複数の波
長の各々の分光放射エネルギーの波長のべき乗の比と放
射率との関係と照合して対応する放射率を読み出し、読
み出された放射率が複数存在する場合には、各組の放射
率を比較し、一致または最小誤差の放射率を測温のため
の放射率として決定して温度を演算しているので、最終
的に放射率は一義的に決定され、被測定体の測温を高精
度に行うことができる。また、請求項2の放射測温装置
は、略二倍の関係を満足するように二つの波長を設定し
ているので、中・高放射率領域の検量線を一本に収束で
き、放射率による誤差の小さい被測定体の測温を行うこ
とができる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる複数の波長帯における被測
    温体の各々の分光放射エネルギーの波長のべき乗の比と
    放射率との関係に基づいて前記被測定体より実測した少
    なくとも二組の分光放射エネルギーによる放射率を求
    め、二個以上の放射率が算出された時に各組の放射率の
    値を比較して一致または最小誤差の放射率を選択し、こ
    の選択された放射率に基づいて前記被測温体の温度の演
    算を行う構成になることを特徴とする放射測温装置。
  2. 【請求項2】 略二倍の関係でなる二つの波長帯におけ
    る被測温体の各々の分光放射エネルギーの波長のべき乗
    の比と放射率との関係に基づいて前記被測定体より実測
    した分光放射エネルギーから放射率を求め、この求めた
    放射率に基づいて前記被測温体の温度の演算を行う構成
    になることを特徴とする放射測温装置。
JP34985891A 1991-12-10 1991-12-10 放射測温装置 Pending JPH05164615A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012132442A (ja) * 2010-12-17 2012-07-12 General Electric Co <Ge> タービンエンジン内の破砕を検出するシステム及び方法
JP2022165402A (ja) * 2021-04-19 2022-10-31 Jfeスチール株式会社 温度測定方法、温度測定装置、温度制御方法、温度制御装置、鋼材の製造方法、及び鋼材の製造設備

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