JPH0516323A - 印刷版の製造方法 - Google Patents

印刷版の製造方法

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JPH0516323A
JPH0516323A JP17376891A JP17376891A JPH0516323A JP H0516323 A JPH0516323 A JP H0516323A JP 17376891 A JP17376891 A JP 17376891A JP 17376891 A JP17376891 A JP 17376891A JP H0516323 A JPH0516323 A JP H0516323A
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JP
Japan
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metal layer
substrate
resist
printing
printing plate
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Pending
Application number
JP17376891A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Shinohara
茂之 篠原
Yoshikazu Shimamura
吉和 島村
Morikazu Hirota
守一 廣田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高精度の細密パターンを有し、直接印刷も可能
な可燒性を有し、しかも耐刷力にも優れた印刷板を簡便
に製造する方法を提供する。 【構成】表面にレジストパターンを設けた基板、または
このパターンを金属板に写し取った母型の表面に、厚さ
1μm以上100μm以下の金属層を設け、さらにその
上に樹脂層を設けた後、前記金属層と前記樹脂層との積
層体を前記基板または母型表面から剥離して印刷版を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷版の製造方法に関
し、特にプリント配線板、各種電気素子等を印刷を用い
て製造する精密印刷に好適な印刷版の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷版の製造方法としては、機械
彫刻法、感光性樹脂法、腐蝕法などが知られている。機
械彫刻法は、金属等よりなる版材表面をバイト等の工具
で彫刻する方法で、古くは凸版活字の製造、近年でも美
術印刷等に用いる彫刻凹版や、グラビア印刷用のヘリオ
クリッショグラフ法等として用いられている。感光性樹
脂法は、基材上の感光性樹脂層をパターン露光、現像し
て印刷版とする方法で、感光性樹脂凸版、平版印刷版
(PS版)、樹脂グラビア版等に用いられている。腐蝕
法は、金属等よりなる版材表面に所望のレジストパター
ンを設けた後、これを腐食液に浸漬してレジストの乗っ
ていない部分の版材を腐蝕除去する方法で、主に凹版の
製造に用いられている。
【0003】精密印刷の分野では、印刷パターンの細密
化の要求がますます高まるにつれて、上記した様な従来
の印刷版の製造方法の限界が明らかになった。すなわ
ち、機械彫刻法においては、使用する工具の寸法やその
駆動精度に限界があり、感光性樹脂法は、解像力と耐刷
力との両立に困難があり、腐蝕法は、腐蝕液による腐蝕
作用が版材の厚さ方向と同時に幅方向へも進行する所謂
サイドエッチ現象が起こるため、いずれもミクロン単位
の解像精度を得ることは、極めて困難である。
【0004】かかる状況に鑑み、解像精度を向上する目
的で、基板表面にレジストを用いて所望のパターンを形
成し、これに電解メッキを施して前記パターンを金属板
に写し取る方法が提案されている。しかしながらこの方
法では、電解メッキの析出速度が遅いため、印刷版とし
ての使用に耐え得る厚さにまで析出させるのに長時間を
要し、この間にメッキ層の内部応力等により、基板から
の剥離や反り等の事故を起こし易いこと、メッキ層を厚
くするに従って厚みムラやクラック・ピット等の欠陥を
生じ易いこと、また、版自体が金属製であるので極めて
硬く、従ってガラス等の硬質被印刷体への直接印刷が不
可能であること等の問題点があった。
【0005】そこで、同様の方法にて作成した金型を用
いて樹脂成形することにより、樹脂製の印刷版を製造す
る方法も提案されている。しかしこれは、工程がさらに
煩雑になるほか、樹脂製のため耐刷力に劣るなどの欠点
もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
従来の問題点を解決することを目的としてなされたもの
であって、ガラス等の硬質被印刷体への直接印刷も可能
で、耐刷力にも優れた精細パターンを有する印刷版を簡
便に製造する方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、基板表
面にレジストを用いて所望のパターンを形成し、前記パ
ターンを含む前記基板表面に、厚さ1μm以上100μ
m以下の金属層を設け、前記金属層上に樹脂層を設けた
後、前記金属層と前記樹脂層との積層体を前記基板表面
から剥離する印刷版の製造方法である。
【0008】本発明の第2は、基板表面にレジストを用
いて所望のパターンを形成し、前記パターンを含む前記
基板表面に金属層を設けた後、これを前記基板表面から
剥離して母型となし、前記母型表面に厚さ1μm以上1
00μm以下の金属層を設け、前記金属層上に樹脂層を
設けた後、前記金属層と前記樹脂層との積層体を前記基
板表面から剥離する印刷版の製造方法である。
【0009】本発明の第3は、上記本発明の第1または
第2において、基板表面または母型表面に金属層を設け
る際に、撥インキ性高分子分散金属層を複合メッキ法に
より設ける印刷版の製造方法である。
【0010】
【作用】本発明の第1の印刷版の製造方法によれば、基
板表面に設けたレジストパターンの形状が、そのまま印
刷版の版面に転写されるので、その解像精度は使用する
レジストの解像精度に一致し、極めて精密な印刷版を製
造することができる。
【0011】また、基板表面に設ける金属層は100μ
m以下でよいので、電解メッキ法等により前記金属層を
設ける際に欠陥を発生する虞が少なく、工程時間も短縮
できる。また、厚さ1μm以上100μm以下の金属層
に樹脂層を積層して印刷版とすることにより、直接印刷
に必要な適度の可撓性を有し、しかも耐刷力に優れた印
刷版を得ることができる。
【0012】本発明の第2の印刷版の製造方法によれ
ば、基板表面に設けたレジストパターンの形状がそのま
ま母型を介して印刷版の版面に転写されるので、前記本
発明の第1の印刷版の製造方法によった場合と同等の印
刷版が得られ、しかも前記母型を繰り返し用いることに
より、同一のパターンを有する印刷版を極めて精度良く
多数複製することができる。
【0013】本発明の第3の印刷版の製造方法によれ
ば、基板表面または母型表面に金属層を設ける際に、撥
インキ性高分子分散金属層を複合メッキ法により設ける
ことにより、インキ転写性に優れ、しかもすべり性の向
上により耐刷力がさらに優れた印刷版を得ることができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げ、図面を参照し
つつ詳細に説明する。
【0015】<実施例1>表面が平滑に研磨されたガラ
ス製基板1の表面に、レジスト2を均一に塗工し露光、
現像してレジストパターンを設ける(図1(a)参
照)。次にこの表面に無電解クロムメッキを施して厚さ
10μmの金属層3を設け(図1(b)参照)、さらに
これを射出成形金型4に装着し、樹脂注入口41から溶
融樹脂を注入して冷却固化させて樹脂層5を設け(図1
(c)参照)、射出成形金型4から取り出した後、基板
1から剥離して印刷版6を得る(図1(d)参照)。な
お、金属層3を設ける方法としては無電解メッキ法の
他、真空蒸着法またはスパッタ法等により導電薄膜層を
設けた後、電解メッキを施す方法などを、適用すること
もできる。
【0016】また、金属層3の材質はクロムの他ニッケ
ル、銅等でも良いが耐刷力の点でクロムが最も優れる。
また、異種の材質を組み合わせた複数層としても良い。
金属層3の厚さは、耐刷力の点で最低1μm以上が必要
であり、可撓性の点で100μm以下が良く、5〜30
μm程度が最も好適である。樹脂層5の材質は特に問わ
ず、例えばポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂等を用いることが
できる。成形方法は射出成形の他、感光性樹脂(2P)
法、熱圧着法、注型法等を適用することができる。樹脂
層5の厚さは使用する印刷機の仕様にもよるが、0.2
〜1.0mm程度が好適である。
【0017】<実施例2>表面が平滑に研磨されたガラ
ス製基板1の表面に、レジスト2を均一に塗工し露光、
現像してレジストパターンを設ける(図2(a)参
照)。次に、この表面にRFスパッタ法により、厚さ3
00Åのニッケル導電薄膜層71を設け(図2(b)参
照)、さらにスルファミン酸ニッケルメッキ浴にて厚さ
0.5mmの電解メッキ層72を設け(図2(c)参
照)、これを基板から剥離して母型7を得る(図2
(d)参照)。以下、実施例1と同様の手順により印刷
版6を得る(図2(e)〜(g)参照)。母型7の材質
はニッケルの他銅等でも良く、また、印刷版6と同様に
金属層と樹脂層との積層体であっても良い。
【0018】なお、この例では印刷版の凹凸が実施例1
の場合と逆になるので、レジストパターンを設ける際に
反転したパターンを設けるか、またはレジストパターン
を写し取った母型に電解メッキを施してパターンを反転
した母型を用いても良い。
【0019】<実施例3>表面が平滑に研磨されたガラ
ス製基板1の表面に、レジスト2を均一に塗工し露光、
現像してレジストパターンを設ける(図3(a)参
照)。次に、この表面に無電解複合メッキ法にて、ポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)粒子をニッケル中
に分散してなる、撥インキ性高分子分散金属層31を設
け(図3(b)参照)、以下、実施例1と同様の手順に
より印刷版6を得る(図3(c)〜(d)参照)。撥イ
ンキ性高分子分散金属層31に含ませる撥インキ性高分
子粒子32の材質としては、前記PTFEの他、各種フ
ッ素樹脂、シリコーン樹脂、長鎖アルキル基含有樹脂、
ポリオレフィン樹脂、アルキド樹脂、シェラック、含フ
ッ素シリコーン樹脂、フッ化黒鉛等が適用でき、その粒
径は0.1〜1.0μm、含有率は体積比で5〜30%
程度が好ましい。
【0020】また、金属マトリクス33の材質として
は、前記ニッケルの他銅、亜鉛、クロム等が適用でき
る。撥インキ性高分子分散金属層32の形成方法として
は、上記無電解複合メッキ法の他、基板表面に真空蒸着
等の手段により導電薄膜層を設けた後、電解複合メッキ
を施しても良い。後者の場合には、後で研磨または腐蝕
等の手段により、前記導電薄膜層を除去することが好ま
しい。
【0021】本実施例の要領で製造した印刷版は、特に
凹版として使用した場合、版面の撥インキ性やすべり性
が良いため、ドクタによるインキの切れが良い、版面や
ドクタの摩耗が少ない、被印刷体へのインキの転写性が
良いなど好適である。
【0022】
【発明の効果】本発明の印刷版の製造方法は、基板表面
に形成したレジストパターンを極めて精度よく印刷版面
に再現できるので、従来製版不可能であった超微細パタ
ーンの印刷版を精度よく製造することができる。厚さ1
μm以上100μm以下の金属層と樹脂層を積層して印
刷版とすることにより、ガラス等の硬質被印刷体への直
接印刷も可能な可燒性を有すると同時に、耐刷力にも優
れた印刷版を簡便に製造することができる。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に対応する印刷版の製造方法の一実施
例の工程の模式断面説明図である。
【図2】請求項2に対応する印刷版の製造方法の一実施
例の工程の模式断面説明図である。
【図3】請求項3に対応する印刷版の製造方法の一実施
例の工程の模式断面説明図である。
【符号の説明】 1…基板 2…レジスト 3…金属層 4…射出成形金
型 5…樹脂層 6…印刷版 7…母型 31…撥イ
ンキ性高分子分散金属層 32…撥インキ性高分子粒子
33…金属マトリクス 41…注入口 71…導電薄
膜層 72…電解メッキ層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板表面にレジストを用いて所望のパター
    ンを形成し、前期パターンを含む前記基板表面に厚さ1
    μm以上100μm以下の金属層を設け、前記金属層上
    に樹脂層を設けた後、前記金属層と前記樹脂層との積層
    体を前記基板表面から剥離することを特徴とする、印刷
    版の製造方法。
  2. 【請求項2】基板表面にレジストを用いて所望のパター
    ンを形成し、前期パターンを含む前記基板表面に金属層
    を設けた後、これを前記基板表面から剥離して母型とな
    し、前記母型表面に厚さ1μm以上100μm以下の金
    属層を設け、前記金属層上に樹脂層を設けた後、前記金
    属層と前記樹脂層との積層体を前記基板表面から剥離す
    ることを特徴とする、印刷版の製造方法。
  3. 【請求項3】基板表面または母型表面に金属層を設ける
    際に、撥インキ性高分子分散金属層を複合メッキ法によ
    り設けることを特徴とする、請求項1または請求項2に
    記載の印刷版の製造方法。
JP17376891A 1991-07-15 1991-07-15 印刷版の製造方法 Pending JPH0516323A (ja)

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Cited By (4)

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