JPH0516312U - インクジエツトプリンタヘツド - Google Patents

インクジエツトプリンタヘツド

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JPH0516312U
JPH0516312U JP6753591U JP6753591U JPH0516312U JP H0516312 U JPH0516312 U JP H0516312U JP 6753591 U JP6753591 U JP 6753591U JP 6753591 U JP6753591 U JP 6753591U JP H0516312 U JPH0516312 U JP H0516312U
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JP
Japan
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piezoelectric element
ptc thermistor
printer head
ink
piezoelectric
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JP6753591U
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雅彦 鈴木
高橋  義和
宏人 菅原
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電素子の分極状態が劣化した場合でも、容
易に再分極処理を施すことができ、それにより、圧電素
子の性能を回復させる。 【構成】 厚み方向に分極処理された圧電基板11の厚
み方向の上面及び下面には、それぞれPTCサーミスタ
材料からなるPTCサーミスタ層12a,12bが形成
されている。このPTCサーミスタ層12a,12bの
表面に負極駆動電極13とアース電極14とを交互に配
置することにより圧電素子11が構成されている。そし
て、PTCサーミスタ材料として、キュリー温度を80
℃に調整した材料を用いている。このPTCサーミスタ
材料は、キュリー温度より低温側では導電性であり、高
温側では絶縁性となる物質である。圧電素子10の分極
状態が劣化した場合には、室温においてPTCサーミス
タ層12a,12bにそれぞれ直流電源の陽極及び陰極
を接続することにより再分極を行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、圧電材料のせん断変形を利用してインクを噴射するインクジェット プリンタヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ノンインパクト式のプリンタヘッドとして、エネルギー発生体の作用に よりインクの噴射を行うインクジェットプリンタヘッドが提案されてきた。前記 エネルギー発生体としては、主に電気熱変換素子や電気機械変換素子が利用され ている。この電気機械変換素子として、代表的なものに圧電素子がある。つまり 、分極処理された圧電素子に電界を印加することにより変形させ、その変形によ る圧力変化をインク滴の噴射に利用するというものである。
【0003】 圧電素子の電界印加による変形モードの内、せん断変形を利用したホットメル トインクジェットプリンタヘッドの圧電素子として、図6に示すような構成のも のが提案されている。この圧電素子51は、図6に矢印Aで示すように厚さ方向 の下向き方向に分極方向を持つように分極処理された圧電基板52の両面に、電 界を印加するための駆動電極53及びアース電極54を設けることにより形成さ れている。そして、この圧電素子51の駆動電極53とアース電極54との間に 電界を印加すると、矢印Aで示す圧電基板52の分極方向と矢印Bで示す電界印 加方向とが直交するため、局所的なせん断変形が発生して圧電基板52は厚み方 向に変形する。この圧電基板52の局所的せん断変形を利用することによりイン ク滴の噴射を行う。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、エネルギー発生体として圧電素子を用いた場合、圧電素子の分 極状態が温度上昇によって劣化してしまうという問題点を内在していた。そのた め、熱により圧電素子の分極状態が劣化した場合、圧電素子の持っている特性を 最大限に有効利用するためには再分極処理を施すことが必要となる。圧電式イン クジェットプリンタヘッドでは、ヘッドの組立工程中に、熱処理などによって圧 電素子の分極状態の劣化が起こったり、あるいは、ホットメルトインクの使用に 伴い長時間加熱状態にさらされることにより圧電素子の分極状態が劣化すること があった。そのような場合、上述したような圧電素子のせん断変形を利用したイ ンクジェットプリンタヘッドでは、圧電素子の分極方向と駆動電界方向とが直交 しているため、再分極処理を施すことによって分極状態を復帰させることが出来 なかった。
【0005】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、圧電素子の 分極状態が劣化した場合でも、容易に再分極処理を施すことができ、圧電素子の 性能を回復させることのできるインクジェットプリンタヘッドを提供することを 目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本考案のインクジェットプリンタヘッドは、厚み方 向に分極処理されており、電界が加えられることによりせん断変形する圧電基板 と、前記電界を加えるための電極からなる圧電素子を有するインクジェットプリ ンタヘッドであって、前記圧電素子の厚み方向の両面に設けられたPTCサーミ スタ材料からなる層を有する。
【0007】
【作用】
上記の手段を有する本考案のインクジェットプリンタヘッドでは、圧電素子に 形成された電極間に電界を印加することによりその圧電素子がせん断変形する。 また、PTCサーミスタ材料からなる層が圧電素子の厚み方向の両面に形成され ている。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。
【0009】 図2は本実施例のインクジェットプリンタヘッド20で使用されている圧電素 子10の構成を示す概略図である。
【0010】 厚さが0.3mmであり、矢印Cで示す厚み方向に分極処理された圧電基板1 1の厚み方向の上面及び下面には、それぞれPTCサーミスタ材料からなる厚さ 0.003mmのPTCサーミスタ層12a,12bが全面に形成されている。 そして、そのPTCサーミスタ層12の表面に負極駆動電極13とアース電極1 4とを交互に配置することにより圧電素子10を構成している。なお、PTCサ ーミスタ材料としてはキュリー温度を80℃に調整したチタン酸バリウム系の材 料を用いている。このPTCサーミスタ材料は、図4に示すように、キュリー温 度Tcよりも低温側では導電性であり、キュリー温度Tcよりも高温側では絶縁 性であるという特性を有している。
【0011】 このように形成されている圧電素子10の下面には、図1に示すように、貫通 口32が形成されているバックプレート33が絶縁性接着剤により接着されてお り、圧電素子10の上面には、インクキャビティ34が形成されたキャビティプ レート35が同様に絶縁性接着剤により接着されている。また、キャビティプレ ート35の上面には、インクキャビティ34内のインクを噴射するためのインク 噴射孔36を有するノズルプレート37が装着されている。そして、前記キャビ ティプレート35には、インクキャビティ34と常温では固体のインクを収納し ているインクタンク(図示せず)とを連通しているインク供給口(図示せず)が 形成されている。
【0012】 このように構成されたインクジェットプリンタヘッド20の搭載されたインク ジェットプリンタ(図示せず)では、インクタンク内に収納しているインクを溶 融して、その溶融状態を保持するために、インクジェットプリンタヘッド20付 近を100〜120℃で保っている。そして、所望の文字等を印字する場合には 、図示しない端末装置から前記文字等の印字データが入力されると、まず、前記 印字データに対応した負極駆動電極13とアース電極14との間にマイナス電圧 が印加される。すると、圧電素子10の分極方向と電圧印加方向とが直交してい るため、圧電素子10は局所的にせん断変形し、負極駆動電極13及びアース電 極14に対応するインクキャビティ34の容積が増加しインクキャビティ34内 の圧力が低下する。それにより、インクタンク内で溶融されたインクがインク供 給口を介してインクキャビティ34内に供給される。
【0013】 そして、印加された電圧が取り除かれると、圧電素子11は電圧印加時に充電 された電荷を放電して元の形状に復帰する。そのとき、インクキャビティ34の 容積が減少しインクキャビティ34内の圧力が増加する。この圧力増によってイ ンクキャビティ34内のインクがインク噴射孔36を通じて噴射され、前記印字 データに対応した文字等が印字される。
【0014】 このとき、前述したようにインクジェットプリンタヘッド20付近は100〜 120℃で保たれているため、圧電素子10を構成しているPTCサーミスタ層 12a,12bは絶縁性の物質として作用している。しかし、このような動作温 度では圧電素子11の分極状態は徐々に劣化していく。また、インクジェットプ リンタヘッド20の組立工程中でも圧電素子10と他の部材との接着工程におい て、通常150〜250℃の熱を加えることが多く、その時にも圧電素子10の 分極状態が劣化する。
【0015】 次に、圧電素子10の分極状態が劣化したインクジェットプリンタヘッド20 の再分極処理の方法について、図5を参照して説明する。なお、この再分極処理 は直流電源41を使用して室温で行うため、PTCサーミスタ材料は導電性とな る。
【0016】 まず、直流電源41の陽極41aを圧電基板11の上面側に配置されているP TCサーミスタ層12aに接続し、陰極41bを圧電基板11の下面側に配置さ れているPTCサーミスタ層12bに接続する。すると、圧電基板11に直流電 界が印加され、矢印Cで示す方向に分極処理がなされたことになる。この再分極 処理はインクジェットプリンタヘッド20を組み立てた後でも行うことができる ため、必要に応じて再分極を行うことにより、圧電素子10の性能を回復するこ とができる。
【0017】 また、図3に示すように、分極処理された圧電基板11の分極方向の両面に負 極駆動電極13及びアース電極14を配置し、その駆動電極13及びアース電極 14の一部を露出させた状態でPTCサーミスタ層12a,12bを分極方向の 両面に形成することにより圧電素子10を構成して、その圧電素子10を用いて インクジェットプリンタヘッド20を組み立てても、上述した効果と同様の効果 が得られる。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したことから明かなように、本考案のインクジェットプリンタヘッド によれば、圧電素子の厚み方向の両面にPTCサーミスタ材料からなる層を形成 したので、インクジェットプリンタヘッドを組み立てた後の分極処理が可能とな り、熱により圧電素子の性能が劣化した場合でも、分極処理を施すことにより、 圧電素子の性能を回復させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化したインクジェットプリンタヘ
ッドの構成を示す概略図である。
【図2】本実施例のインクジェットプリンタヘッドで使
用する圧電素子の構成を示す概略図である。
【図3】本実施例のインクジェットプリンタヘッドで使
用する圧電素子の別の構成を示す概略図である。
【図4】本実施例で使用するPTCサーミスタ材料の温
度と比抵抗との関係を示すグラフである。
【図5】本実施例のインクジェットプリンタの再分極処
理の方法を示す概略図である。
【図6】従来の圧電素子構成及び電界印加時の変形の様
子を示す概略図である。
【符号の説明】
10 圧電素子 11 圧電基板 12a PTCサーミスタ層 12b PTCサーミスタ層 13 負極駆動電極 14 アース電極

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向に分極処理されており、電界が
    加えられることによりせん断変形する圧電基板と、前記
    電界を加えるための電極からなる圧電素子を利用した圧
    電式インクジェットプリンタヘッドにおいて、 前記圧電素子の厚み方向の両面に設けられたPTCサー
    ミスタ材料からなる層を有することを特徴とするインク
    ジェットプリンタヘッド。
JP6753591U 1991-08-26 1991-08-26 インクジェットプリンタヘッド Expired - Fee Related JP2552421Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009302381A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Panasonic Electric Works Co Ltd 圧電薄膜デバイスおよびその製造方法
JP2018137268A (ja) * 2017-02-20 2018-08-30 三菱マテリアル株式会社 電子デバイス及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009302381A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Panasonic Electric Works Co Ltd 圧電薄膜デバイスおよびその製造方法
JP2018137268A (ja) * 2017-02-20 2018-08-30 三菱マテリアル株式会社 電子デバイス及びその製造方法

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