JPH05162917A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信情報を印刷した印刷用紙の取り出しが容
易で、かつ装置全体が大形化することのないファクシミ
リ装置を提供する。 【構成】 本体ケース１の下部に形成された開口部１６
から本体ケース１の内方に向かって、排紙トレイ２３が
設置される。排紙トレイ２３の奥行方向の長さは、印刷
用紙Ｐ２の長さよりも若干短く設定される。そのため、
排紙トレイ２３上に排出される印刷用紙Ｐ２の端部は前
記開口部１６から若干外方に突出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】ファクシミリ装置においては、原稿用紙
上の画情報の読み取り及び印刷用紙に対する画情報の印
刷が行われる。この場合、原稿用紙の挿入作業の容易性
のために、原稿挿入部から始まる原稿読み取り経路を本
体ケース内の上部に配置するこのが多い。このため、印
刷経路は本体ケースの下部に配置されて、印刷終了後の
印刷用紙の排出部も本体ケースの下部に配置される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って、従来、前記の
ようなファクシミリ装置においては、印刷終了後の印刷
用紙を取り上げやすくするために、本体下部に外方へ大
きく張り出す排紙トレイを設けて、そのトレイ上に印刷
用紙を排出するようになっている。このため、装置全体
が大形化して装置の設置場所に制約があったり、装置が
邪魔になったりする問題があった。前記のような排紙ト
レイを設けることなく、排出部を本体ケース内に設けた
場合には、当然印刷用紙の取り上げの容易性に問題を生
じる。

【０００４】本発明は、このような問題点に着目してな
されたものであり、その目的とするところは、受信情報
を印刷した印刷用紙の取り出しが容易で、かつ全体が大
形化することのないファクシミリ装置を提供することに
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のファクシミリ装置は、本体ケース内の印刷
経路を移送される印刷用紙に受信情報が印刷されて、本
体ケースの下部の開口部に対応する排紙部に前記印刷用
紙が排出されるファクシミリ装置において、前記排紙部
内の印刷用紙の端部が前記開口部から若干外方に突出す
るように排紙部と開口部との位置関係を設定したことを
その要旨としている。

【０００６】

【作用】上記構成によれば、受信情報を印刷した印刷用
紙は本体ケース内に配置された給紙部に排出され、印刷
用紙の端部が開口部から若干外方に突出する。そのた
め、印刷用紙の取り出しが容易にできるとともに、排紙
トレイが不要になる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例について
図面に従って説明する。図１に示すように、本体ケース
１の上面にはファクシミリ装置の操作キー等を備えたオ
ペレーションパネル２が設置され、その近傍には原稿用
紙Ｐ１の挿入口３と排出口４とが併設されている。前記
挿入口３には給紙トレイ５が配設され、前記排出口４に
は排紙スタッカ６が配設されている。前記挿入口３と排
出口４との間には原稿読み取り経路が構成されている。

【０００８】繰り込みローラ７は前記給紙トレイ５の下
端近傍において本体ケース１内に積極回転可能に支持さ
れている。摩擦部材としての分離パッド８は、繰り込み
ローラ７と対向するように本体ケース１に支持板９を介
して固定されている。そして、給紙トレイ５上に多数の
原稿用紙Ｐ１が積層支持された状態で、繰り込みローラ
７が回転駆動されると、給紙トレイ５上の原稿用紙Ｐ１
が分離パッド８に保持され、それらのうち、繰り込みロ
ーラ７に接している１枚の原稿用紙Ｐ１にのみ繰り込み
力が付与されて、同原稿用紙Ｐ１が本体ケース１内に繰
り込まれる。

【０００９】半円弧状のガイド板１０は前記繰り込みロ
ーラ７の外周に沿うように配設されている。一対の送り
ローラ１１は前記排紙スタッカ６の若干下方の前記繰り
込みローラ７よりも下流側に配置され、そのローラ１１
の回転により、原稿用紙Ｐ１に送りが付与されて、同原
稿用紙Ｐ１が前記排出口４を経て排紙スタッカ６上に排
出される。又、前記繰り込みローラ７と送りローラ１１
との間には原稿用紙Ｐ１の移送経路に対向するように光
源１２が配置されている。原稿用紙Ｐ１にはこの光源１
２から光が照射され、原稿用紙Ｐ１からの反射光が複数
のミラー１３及びレンズ１４を介してイメージセンサ１
５に導かれて、原稿用紙Ｐ１上の画情報が読み取られ
る。

【００１０】一方、本体ケース１の下部に形成された開
口部１６には給紙カセット１７が脱着可能に配設され、
その給紙カセット１７の内部には多数のカット紙よりな
る印刷用紙Ｐ２が積層収容されている。この給紙カセッ
ト１７の用紙取り出し側と開口部１６との間に印刷経路
が形成されている。前記給紙カセット１７の奥端部の上
方には給紙ローラ１８が配設され、この給紙ローラ１８
の近傍には円弧状のガイド板１９が配置されている。よ
って、印刷用紙Ｐ２は前記給紙ローラ１８の回転によっ
て１枚ずつピックアップされ、前記ガイド板１９に沿う
ようにして印刷経路内に導入される。

【００１１】インクジェットヘッド２０は印刷経路に対
向するように配置され、このインクジェットヘッド２０
によって受信情報のデータが印刷用紙Ｐ２上に印刷され
る。前記インクジェットヘッド２０をはさんで印刷経路
の上流側及び下流側の位置には各一対の送りローラ２
１，２２がそれぞれ配設され、これらの送りローラ２
１，２２の回転により印刷経路を通過する印刷用紙Ｐ２
に送りが付与される。

【００１２】又、前記開口部１６と前記送りローラ２２
との間に位置するように、給紙カセット１７の蓋を兼用
する、排紙部としての排紙トレイ２３が配設されてい
る。従って、前記インクジェットヘッド２０にて受信情
報が印刷された後に、送りローラ２２によって排出され
る印刷用紙Ｐ２は、排紙トレイ２３上にストックされ
る。このとき、前記排紙トレイ２３の奥行方向の長さは
印刷用紙Ｐ２の移送方向の長さよりも若干短くなるよう
に設定されている。このため、排紙トレイ２３上にスト
ックされる印刷用紙Ｐ２は、その先端部が前記開口部１
６から若干外方に突出することになる。従って、印刷用
紙Ｐ２が排出されたことを確認すれば、印刷用紙Ｐ２の
突出した端部を取り上げて、印刷用紙Ｐ２を排紙トレイ
２３から取り出せばよい。

【００１３】以上のように、本実施例のファクシミリ装
置においては、排出された印刷用紙Ｐ２は、その端部が
本体ケース１の開口部１６から若干外方に突出するよう
に構成されていれるため、従来のファクシミリ装置とは
異なり、受信情報を印刷して排出された印刷用紙Ｐ２の
取り出しに不都合を生じることはない。さらに、本体ケ
ース１から外方へ突出するトレイを設けることなく用紙
の取り出しを容易にできるため、ファクシミリ装置全体
の大形化を招くことはない。

【００１４】

【その他の実施例】尚、本発明は前記実施例に限定され
るものではなく、次のような態様で具体化することも可
能である。

【００１５】図１に仮想線で示すように、排紙トレイ２
３上の内端部位置に排紙面長さ調節部材２４を配置す
る。同調節部材２４は上面に用紙案内用の斜面を形成す
るとともに、排紙トレイ２３に配設された図示しないレ
ールに沿って排紙トレイ２３上を排紙方向に沿ってスラ
イドして排紙面の長さを調節することができる。このた
め、この実施例においては、印刷用紙Ｐ２が開口部１６
から外方へ突出する量を変えたり、大きさの異なる印刷
用紙を使用する際にその用紙の長さに対応させて前記排
紙面の長さを変えたりすることが可能になる。さらに、
図示はしないが、排紙トレイを給紙カセットと別体にす
ることも可能である。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、受信情報を印刷して排
出された印刷用紙の取り出しを容易に行うことができる
とともに、装置全体の小形化が可能になるという優れた
効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を具体化したファクシミリ装置の構成を
示す断面図である。

【符号の説明】

１…本体ケース、１６…開口部、２３…排紙部としての
排紙トレイ、Ｐ２…印刷用紙。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体ケース内の印刷経路を移送される印
   刷用紙に受信情報が印刷されて、本体ケースの下部の開
   口部に対応する排紙部に前記印刷用紙が排出されるファ
   クシミリ装置において、前記排紙部内の印刷用紙の端部
   が前記開口部から若干外方に突出するように排紙部と開
   口部との位置関係を設定したファクシミリ装置。