JPH05162430A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JPH05162430A
JPH05162430A JP3333368A JP33336891A JPH05162430A JP H05162430 A JPH05162430 A JP H05162430A JP 3333368 A JP3333368 A JP 3333368A JP 33336891 A JP33336891 A JP 33336891A JP H05162430 A JPH05162430 A JP H05162430A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外周に製版された孔版原紙が巻着されている円
筒状版胴に印刷用紙を圧接手段により圧接させることに
よって印刷を行なう孔版印刷装置において、振動や騒音
の問題を解消しつつ、良好な印刷状態を得ることのでき
る孔版印刷装置を提供すること。 【構成】圧接手段を、2本のプレスローラ(38a,3
8b)と、これら2本のローラの間に掛け渡された弾性
の無端ベルト(48)を具備したベルトプレスローラ
(4)をもって構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、孔版印刷装置に関し、
詳細にはその印圧加圧手段に関する。
【0002】
【従来の技術】外周に製版された孔版原紙が巻着されて
いる円筒状版胴に印刷用紙を圧接手段により圧接させる
ことによって印刷を行なう孔版印刷装置がある。かかる
孔版印刷装置においては、版胴の円筒状外周面上に孔版
原紙の先端部を保持するための原紙保持部が設けてあ
る。
【0003】この原紙保持部は版胴の円筒状外周面より
半径方向外方へ突き出た構成となっているため該原紙保
持部をかわすべく、印刷ドラムの回転に同期して版胴が
1回転する毎に、圧接手段としてのプレスローラをその
回転中心軸線に垂直の方向に急速に往復動させることが
必要である。
【0004】このプレスローラの往復動は大きな加速度
を以って行なわれ、そのため印刷装置全体に大きな衝
撃、振動を与えて騒音の原因となり、さらに、孔版原紙
にしわが発生することもある。そして、これらは、プレ
スローラの版胴への圧接力が大きい程、ひどくなる。
【0005】また、孔版印刷装置において、印刷速度
や、室温、湿度等の印刷環境が変化すると、印刷濃度に
影響が生じ、用紙上にインキが滲んだり、用紙上にイン
キがきちんと転移せず鮮明な画像が得られない場合があ
る。
【0006】これらの問題、つまり、印刷濃度に影響す
る要因として、インキローラへのインキの塗量、版胴へ
のインキローラ又はプレスローラの圧接力等が挙げら
れ、これらを調整することで、印刷速度や環境による濃
度の変化を小さくする手段が考えられる。
【0007】このような要因の中、インキローラへのイ
ンキの塗布量を可変にして印刷濃度を調整する場合に
は、インキローラとドクターローラとの微小な間隔を調
整すればよいが、その間隔が1/100mm単位とかな
り微小であること、及び、インキローラやドクターロー
ラをそれぞれの長手方向に沿って均一な間隔になるよう
に調整しなければならず、その調整が熟練を要するもの
であり、ユーザー自身がこれを調整することは極めて困
難である。
【0008】又、版胴へのインキローラの圧接力を変化
させて印刷濃度を調整する場合には、偏心カム等を調整
することでその圧接力を変えることができるが、この場
合においても濃度むらを考慮して均一に圧接力がかかる
ように左右の偏心カム等を調整しなければならず、作業
が極めて困難である。
【0009】さらに、版胴へのプレスローラのプレス圧
を変えて印刷装置を調整する場合は、プレス圧を設定す
るばねのばね掛けの位置を調整したり、又、ねじ調整に
よリばねの復帰力を変えてプレス圧を可変にする等、比
較的簡単ではあるが、これもプレスローラの平行度を考
慮して調整しなければならず、ユーザ自身がこれを調整
することは困難である。
【0010】加えて、温度変化や印刷速度変化等の要因
で印刷濃度が変化した場合においては、ユーザー自身が
その印刷濃度を調整することはできないという問題があ
る。
【0011】現在、プレスローラの版胴への圧接力をか
なり大きくすることによって温度変化や印刷速度変化等
による印刷濃度の変化の程度を小さくしているが、先に
述べたように版胴が1回転する毎に版胴の回転に同期し
てプレスローラをその回転中心軸線に垂直の方向にその
都度急速に往復運動させて逃すと、これに伴って衝突音
や振動等が発生し、オフィス内等で使用すると耳障りで
ある。
【0012】これらの問題に対し、操作パネルからの入
力操作によってプレスローラの版胴への圧接力を調整し
て印刷濃度の調整を行なうように構成した孔版印刷装置
が提案されている(特開昭62−127276号公報、
特開平2−151473号公報等参照)。
【0013】例えば、特開平2−151473号公報に
開示の技術では、プレスローラの版胴への圧接力をばね
圧によって与え、このばね圧を、印刷濃度設定手段によ
り設定された印刷濃度設定情報に応じて調整することで
印刷濃度の調整を行なっている。
【0014】例えば、通常(常温又は常速印刷)時に比
べ、低温又は低速印刷時には印圧を小さくし、高温又は
高速印刷時には印圧を大きくするのである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、温度変
化や印刷速度変化に合わせてプレスローラの圧接力を調
整しているが、この方式を効果的に行なうためには印圧
の範囲を高いところに設定しなくてはならない。
【0016】つまり、低温時や高速印刷時には印圧をか
なり高くしないと良好な印刷濃度を得ることができな
い。又、前記条件時と比べて比較的印刷濃度の出やすい
高温時や低速印刷時でもある程度は大きな印圧を加えな
くては良好な印刷濃度を得ることができない。
【0017】このように、大きな印圧を必要とする理由
は次のように考えられる。つまり、印刷時において、用
紙へインキを転移させるには版胴を、プレスローラとの
ニップ間(版胴外周面への印刷用紙の圧接部)において
インキが版胴の開口部から印刷原紙内まで流動させるエ
ネルギーと、インキと用紙表面とを接着させるためのエ
ネルギーとをインキに与える必要がある。
【0018】一方、印刷環境が変われば流動させるのに
必要なエネルギーが変化する。例えば、低温ではインキ
の粘度が大きくなり、大きなエネルギーを必要とする。
又、印刷速度が大きくなれば用紙がニップ間を通過する
時間が短くなり、インキにエネルギーを与える時間が短
くなる。
【0019】結局、少ないエネルギーしか与えることが
できず、インキの流動や転移が行なわれ難くなる。よっ
て、印圧を大きくすれば短時間でもインキに大きなエネ
ルギーを与えることができるので、印刷濃度の変化を小
さくする効果があると考えられる。
【0020】そのため、従来技術では、印圧の高い範囲
での設定条件下での印圧の調整を行なわなくてはなら
ず、結局、振動や騒音を発生させていた。
【0021】そこで、本発明は、振動や騒音の問題を解
消しつつ、良好な印刷状態を得ることのできる孔版印刷
装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明では、 (1).外周に製版された孔版原紙が巻着されている円
筒状版胴に印刷用紙を圧接させる圧接手段を、2本のプ
レスローラと、これら2本のローラの間に掛け渡された
弾性の無端ベルトを具備したベルトプレスローラをもっ
て構成した。
【0023】(2).(1)において、2本のプレスロ
ーラを版胴回転方向に揺動可能に連結した連結手段と、
前記ローラの軸間距離を可変とする調整手段を設けた構
成とすることができる。
【0024】(3).(2)において、印刷濃度情報や
印刷速度情報を設定する情報設定手段を設け、これらの
情報に合わせて調整手段を作動させて、版胴と用紙との
接触距離や圧接力を適宜変更すると効果的である。
【0025】
【作用】これまでのプレスローラに代えて、弾性を有す
る無端ベルトを主要素とするベルトプレスローラとした
ので、版胴とのニップ幅が長くなり、用紙がニップ間を
通過する時間(インキが流動し、転移する時間)が長く
なり、低い印圧でも印刷ドラムとのニップ間において多
くのエネルギーをインキに与えることができ、低い印圧
でも良好な画像が得られる。
【0026】さらに、無端ベルトを支持する2本のプレ
スローラの軸間距離を変えることでニップ距離及び、ベ
ルト張力(ローラの見かけの硬度)を調整し、印刷濃度
の調整を可能にする。
【0027】
【実施例】図1において、本発明に係る孔版印刷装置1
は外周面に孔版原紙のクランプ機構10を、内側にイン
キ供給手段11を有している。
【0028】又、図1中、時計回りの向きに回転駆動さ
れる多孔構造の円筒状の版胴12とベルトプレスローラ
4と、給紙台14と、給紙ローラ15と、ベルト式の強
制排紙装置16と、サーマルヘッド17及びプラテンロ
ーラ18とによってロール状に収納されている孔版原紙
19に感熱製版する製版装置2と、原紙切断カッター2
0と、使用済みの原紙を版胴12から剥離して収納する
排版装置3を有している。
【0029】給紙台14上の印刷用紙Pは給紙ローラ1
5によって1枚ずつ順に送られ、版胴12と本発明の要
部であるベルトプレスローラ4との間で画像を形成され
てから、分離爪13で版胴12から剥離され、強制排紙
装置16で搬送されて排紙台21上に積載されるように
なっている。
【0030】さらに図1に示すように版胴12は、自身
の中心軸線22の回りに、図示を省略された構成によっ
て、回転可能に支持されている。この版胴12は、多孔
構造に構成されていて、外周部にクランプ機構10を有
しており、このクランプ装置10は孔版原紙19から切
断された孔版原紙(図2に符号23で示す)の一端を間
欠的に係止するように構成されている。
【0031】すなわち、クランプ機構10は、版胴12
の外周面に固定されて、その1つの母線にそって延在す
る帯状の永久磁石24と、版胴12にその軸線方向にそ
って延在する軸25によって支持された可動クランプ片
26等を有している。
【0032】可動クランプ片26は図示を省略された機
構により、永久磁石24に吸着されて閉じるときのクラ
ンプ位置と、前記クランプ位置より図中、反時計回りの
向きに略180°回動して全開するアンクランプ位置の
2位置間に回転駆動されるように構成されている。
【0033】版胴12は図示を省略された駆動装置によ
り、図1中、反時計回りの向きに間欠的、或いは、連続
的に回転駆動されるようになっている。また、版胴12
の胴内には、印刷用のインキ供給手段11が設けられて
おり、このインキ供給手段11はこれを構成するインキ
ローラ28の外周面が版胴12の内周面に接触するよう
に配置されている。インキローラ28は軸27を軸とし
て回転される。
【0034】又、このインキローラ28の外周面に対し
所定の間隙をおいて該ローラ母線方向にそって延在する
ようにドクターローラ29が設けられていて、インキロ
ーラ28が版胴12の回転に同期して該版胴と同方向に
回転駆動されることにより、インキ溜り30の印刷用の
インキが版胴12の内周面に供給されるようになってい
る。
【0035】すなわち、図2において、インキ溜り30
のインキは、インキローラ28の回転に伴い、インキロ
ーラ28とドクターローラ29との間隙を通過し、その
際にインキが計量されてインキローラ28の外周面に一
様な厚さのインキ層を形成する。
【0036】このインキ層は、インキローラ28の回転
に伴って版胴12の内周面に供給され、版胴外周面上に
巻かれている網状のスクリーン31と孔版原紙23内を
流動通過し、印刷に供される。
【0037】図3により、ベルトプレスローラ4及びそ
の周辺部の構成を説明する。印刷用紙Pを版胴12に押
しつけるべく、ベルトプレスローラ4に運動を与える連
結手段を符号5で示す。
【0038】この連結手段5は、アーム要素33、軸3
4、レバー35、緊縮性のばね36等からなる。アーム
要素33には、その一端側にベルトプレスローラ4が取
り付けられている。軸34は図示を省略された側板に枢
着されていて、かつ、前記アーム要素33の他端側と一
体的に固定されている。
【0039】レバー35についても、その一端側を軸3
4に一体的に固定されている。レバー35の他端側に
は、ばね36が掛けてあり、このばね36の力により、
アーム要素33及びレバー35は一体的に、軸34を中
心にして図3において時計回りの向きに回動するように
付勢されている。
【0040】この付勢力によるアーム要素33、レバー
35等の回動は、レバー35の他端に設けられたカムフ
ォロワがカム37に当接することにより阻止されてい
る。カム37は図示を省略された機構によって、版胴1
2の回転と同期して回転するようになっており、このカ
ム37の制御により、版胴12の回転動作中においてク
ランプ機構10が到来する毎にベルトプレスローラ4が
逃げ、干渉を回避する。
【0041】ベルトプレスローラ4は、次の要素、つま
り、プレスローラ38a、プレスローラ38b、これら
ローラ間に掛け渡されたゴム製の無端ベルト48等によ
って構成され、印刷時に印刷用紙Pを版胴12の外周面
に押しつけて画像形成を行なう機能を有する。
【0042】次に、前記ローラ間の軸間距離を可変とす
る調整手段について説明する。アーム要素33はプレス
ローラ38aを軸39をもって回転自在に支持する第1
のアーム要素33aと、プレスローラ38bを軸40を
もって回転自在に支持する第2のアーム要素33bから
なる。これらプレスローラ間には無端ベルト48が掛け
られている。
【0043】第1のアーム要素33aには支持端子43
a、43bが植設されており、一方、第2のアーム要素
33bにはベルトの張り具合を調整する方向長い長孔状
の案内溝42a、42bが形成されていて、この案内溝
に前記支持端子が係合することにより、第1のアーム要
素33aに対して第2のアーム要素33bが方向及び移
動量を規制されて往復動されるようになっている。
【0044】なお、第1のアーム要素33aの下側部は
L字状に折り曲げられて案内レール41が形成されてお
り、この案内レール41に第2のアーム要素33bを係
合させることで支持案内機能を補助している。第1のア
ーム要素33aに対し、第2のアーム要素33bを移動
させることで、無端ベルト48の張り具合を調整するこ
とができる。
【0045】この移動をさせるための手段について説明
する。第1のアーム33aにはラック47が形成されて
おり、このラック47にギヤ46が噛み合っている。こ
のギヤ46は第1のアーム要素33aに植設された軸3
9に回転自在の取付けられている。
【0046】又、このギヤ46はウオーム45と噛みあ
っている。ウオーム45は第1のアーム要素33aに固
定されたパルスモータ44の軸に取付けられており、従
って、このパルスモータ44の正転ないし逆転に応じて
第2のアーム要素33bは往移動し、無端ベルト48の
張力(ベルトの表面硬度)が調整される。
【0047】この張力の調整により、版胴12に対する
ベルトプレスローラ4の圧接力や版胴12とベルトプレ
スローラ4との接触距離(ニップ幅)を調整することが
できる。この調整は、後述するように、その時々の印刷
濃度情報に基づく。
【0048】よって、第1のアーム要素33aに対して
第2のアーム要素33bを摺動自在にした構成や、ラッ
クとギヤ及びウォーム、パルスモータ等による構成は調
整手段を構成する。
【0049】次に、印刷濃度情報や印刷速度情報によっ
て、前記調整手段を作動させるプロセスについて説明す
る。図4に示したのは、印刷濃度情報や印刷速度情報を
設定する情報設定手段の一例としての操作パネル50で
ある。
【0050】この操作パネル50のテンキー50aによ
り印刷枚数設定情報が、印刷スピード設定キー50bに
よって印刷スピードが、印刷濃度設定キー50cによっ
て印刷濃度情報が、それぞれ入力設定されると、これら
の設定情報は図示省略の記憶装置のそれぞれのエリアに
格納、記憶される。
【0051】以下、図5のフローチャートにより説明す
る。前記設定情報の記憶はステップ100、101、1
02においてなされる。これらの記憶情報は、以下、印
刷処理の条件の一つとなる。
【0052】このように所定の印刷処理情報が設定され
ると、インキの温度を検出する図示されていない温度セ
ンサにより現在のインキ温度を検出し、記憶装置のそれ
ぞれのエリアに格納し、記憶される(ステップ10
3)。
【0053】次に、製版スタートキー50eが押下され
ると(ステップ104)、図示省略の制御装置からの指
令に基づいて、前回、印刷に使用され、版胴12の回り
に巻き付けられている孔版原紙23をクランプ状態から
解放し、排版装置3によって版胴12の外周面から剥ぎ
取り、排版ボックス49に破棄する(ステップ10
5)。
【0054】製版装置2により製版された孔版原紙23
の一側縁部はクランプ機構10によるクランプされ、版
胴12が図3における時計回りの向きに回転駆動され、
版胴12の外周面に孔版原紙23が巻き付けられる(ス
テップ106)。
【0055】次のステップ107において印刷スタート
キー50dが押下されたことが確認されると、ステップ
108において記憶装置に格納されている印刷枚数情報
設定情報、印刷スピード設定情報、印刷濃度設定情報と
共に、インキ温度情報に基づいて印刷処理が開始される
(ステップ109)。
【0056】この印刷処理においては、印刷スピード及
びインキ温度に応じて設定された印刷濃度の印刷処理が
実行されるようにプレスローラ38a及び38b間の軸
間距離の調整を行ない、これにより、無端ベルト48の
張力及び、版胴12とベルトとの接触距離や圧接力を制
御する。
【0057】つまり、マイクロプロセッサ等により構成
され、記憶装置と接続されている制御装置(図示省略)
によって、記憶装置に格納されている印刷濃度設定情報
の印刷濃度を満たすべく、印刷スピード及びインキ温度
を総合的に判断し、パルスモータ44に供給すべきパル
ス数を決定する。
【0058】例えば、図4に示す印刷濃度設定キー50
dにより印刷濃度を濃い方向又は、印刷速度設定キー5
0により印刷速度を速い方向に設定した場合、パルスモ
ータ44へ供給されるパルス数もそれぞれに対応して大
きくなり、その結果、ベルトプレスローラ4の版胴12
への圧接力や接触距離が大きくなり、印刷濃度が大きく
なる(図6参照)。
【0059】或いは、印刷濃度を薄い方向、又は、印刷
速度を遅い方向に設定した場合、パルスモータ44へ供
給されるパルス数が小さくなり、その結果、ベルトプレ
スローラ4の版胴12への圧接力や接触距離が小さくな
る(図7参照)。
【0060】次に、制御装置はステップ110におい
て、印刷が終了した印刷用紙Pが設定された印刷枚数に
達したか否かを判断し、設定された印刷枚数に達してい
ない場合には操作パネル50の印刷濃度設定キー50
c、又は、印刷速度設定キー50bの操作により、印刷
濃度や印刷速度が変更されていないことを確認し(ステ
ップ111)、前回と同様の印刷条件の下で次の印刷を
行なう。
【0061】印刷濃度又は印刷速度が変更されている場
合には、ステップ112において記憶装置に格納されて
いる印刷濃度設定情報、又は、印刷速度設定情報を変更
後の各情報に変更する。
【0062】従って、以降の印刷処理においては、パル
スモータ44へ供給されるパルス数は、変更された印刷
濃度設定情報、又は、印刷速度設定情報に応じて決定さ
れた内容で制御され、ベルトプレスローラ4の版胴12
への圧接力や接触距離が変更される。
【0063】その後、操作パネル50の印刷濃度設定キ
ー50c、又は、印刷速度設定キー50bの操作により
印刷濃度や印刷速度が変更されるたびに上記の処理が行
なわれる。
【0064】以上説明したように、本例によるベルトプ
レスローラでは、ベルトをもって構成したことで、版胴
外周面と印刷用紙が接触する距離を長くすることがで
き、従来の孔版印刷装置におけるように1本のプレスロ
ーラで印刷時の版胴外周面へ圧接するのに比べ、非常に
小さな圧接力で印刷を行なうことができる。
【0065】これにより、ベルトプレスローラが版胴に
衝突する際に生ずる衝突音や振動が著しく緩和される。
同時に、ベルトプレスローラの揺動部における負荷変動
が小さいので、版胴の駆動系にかかるストレスが小さ
く、装置の耐久性がよくなる。
【0066】又、2本のプレスローラを版胴回転方向に
往復動自在に連結し、軸間距離を調整できる手段と、印
刷濃度情報や印刷速度情報及び、インキの温度情報を設
定する手段を有し、これらの情報に合わせて版胴とベル
トプレスローラとのニップ幅や、押しつけ力を適宜変更
できるように構成したので、操作パネル等での簡単な操
作だけで、版胴とベルトプレスローラとのニップ幅や押
しつけ力等を調整して、印刷速度や環境(インキの温
度)の影響による印刷濃度の変化を無くす等、印刷濃度
の調整を行なうことができる。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば振動や騒音の問題を解消
しつつ、良好な印刷状態を得ることのできる孔版印刷装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる孔版印刷装置の説明図である。
【図2】インキローラ部の詳細説明図である。
【図3】ベルトプレスローラの説明図である。
【図4】操作パネルの正面図である。
【図5】印刷のプロセスを説明したフローチャートであ
る。
【図6】ベルトプレスローラの版胴に対する接触距離を
長く調整した状態を説明した図である。
【図7】ベルトプレスローラの版胴に対する接触距離を
短く調整した状態を説明した図である。
【符号の説明】
4 ベルトプレスローラ 38a プレスローラ 38b プレスローラ 48 無端ベルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に製版された孔版原紙が巻着されてい
    る円筒状版胴に印刷用紙を圧接手段により圧接させるこ
    とによって印刷を行なう孔版印刷装置において、 圧接手段を、2本のプレスローラと、これら2本のロー
    ラの間に掛け渡された弾性の無端ベルトを具備したベル
    トプレスローラをもって構成したことを特徴とする孔版
    印刷装置。
  2. 【請求項2】請求項1の孔版装置において、2本のプレ
    スローラを版胴回転方向に揺動可能に連結した連結手段
    と、前記ローラの軸間距離を可変とする調整手段を有す
    ることを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】請求項2の孔版装置において、印刷濃度情
    報や印刷速度情報を設定する情報設定手段を有し、これ
    らの情報に合わせて調整手段を作動させて、版胴と用紙
    との接触距離や圧接力を適宜変更することを特徴とする
    孔版印刷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5845571A (en) * 1994-06-29 1998-12-08 Michio Kurashige Method and apparatus for preventing ink blurring in a stencil printer
JP2005138550A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Tohoku Ricoh Co Ltd 印圧部材可変機構及び孔版印刷装置

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JP2005138550A (ja) * 2003-11-10 2005-06-02 Tohoku Ricoh Co Ltd 印圧部材可変機構及び孔版印刷装置

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JP2965413B2 (ja) 1999-10-18

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