JPH05162338A - 記録濃度補正方法及びその方法を用いた記録装置 - Google Patents

記録濃度補正方法及びその方法を用いた記録装置

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JPH05162338A
JPH05162338A JP3327227A JP32722791A JPH05162338A JP H05162338 A JPH05162338 A JP H05162338A JP 3327227 A JP3327227 A JP 3327227A JP 32722791 A JP32722791 A JP 32722791A JP H05162338 A JPH05162338 A JP H05162338A
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JP3327227A
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Toshihiko Otsubo
俊彦 大坪
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多値画像を記録する際、その画素を記録する
のに使用されるノズルの補正データに基づいて補正デー
タを作成することにより、正確な濃度補正が出来る記録
濃度補正方法及びそれを用いた記録装置を提供する。 【構成】 記録ヘッドのノズルの記録濃度特性に基づい
て、記録ヘッド117のノズルに出力する画像データの
補正データを求め、それら補正データを記録ヘッド11
7のノズルのそれぞれに適用して記録データを補正す
る。こうして補正された記録データの各画素を、その記
録濃度値に応じて複数のノズルにより記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット法によ
り画像を記録する記録装置及び記録濃度補正方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット式の記録ヘッドを
使用したプリンタ等の記録装置において画像を記録する
際、記録ヘッド固有の特性により、即ち、ヘッドノズル
の特性差により記録画像に濃度差が生じ、記録された画
像にむらが生じることがある。このような画像むらの発
生を防止するために、この画像むらを光電的に読取り、
記録された画像の濃度が均一となる様に記録ヘッドに出
力する記録データに対し補正を行なっている。このよう
なインクジェット記録ヘッドを使用して、1画素が複数
のドットで形成される多値画像の記録を行う場合、記録
される各画素の濃度データに対応して2値、3値、4値
というように、1画素を複数のドットに分割して記録が
行われる。このように、1画素の濃度データが2値、3
値、4値というように分割され、各値を記録するインク
ジェットヘッドのノズルが異なる場合、記録ヘッドに出
力する画像データに対して従来通りの補正を行うだけで
は不十分であった。
【0003】次に、従来の多値記録方法について説明す
る。
【0004】インクジェット方式等のように、ドットを
記録するか記録しないかにより多値画像を表現する方法
として、ディザ法や誤差拡散のように面積階調法により
濃度を表現する方法がある。この様な2値表現に基づい
て、より高画質な画像を形成するために、図3に示す様
に1画素にインク滴を2度打ちして3値を表現し、3度
打ちして4値を表現する方法が考えられている。これに
より、1画素を4値で表現すると、2値表現の場合に比
べて濃度表現が2倍となり、より表現能力の増した画像
が得られる。
【0005】このような記録方法の一例を図4に示す。
【0006】図4において、〜で示された数字は、
記録ヘッド41の走査によるスキャンの順番を示し、4
2は記録ヘッド41の上1/3のノズル群、43は記録
ヘッドの中央のノズル群、44は下位1/3のノズル群
を示している。このように記録ヘッド41のノズル群を
3つに分割し、記録ヘッド41のノズル幅に対応する記
録領域45を3値で記録するには、図4に示すように記
録ヘッド41を5回に分けて走査する必要がある。この
場合の動作を説明すると、まず記録ヘッド41のノズル
を3つノズル群42〜44に分割し、それぞれのノズル
群によりどの値を記録するかを決定する。即ち、図4の
場合では、記録ヘッド41の上位1/3のノズル群42
により4値目を記録し、中央のノズル群43では3値目
を記録し、下位のノズル群44では2値目を記録するも
のとする。
【0007】こうして、記録領域45を記録する際、
スキャンで記録領域45の上1/3を2値のノズル群4
4で記録し、次にスキャンで記録領域45の上1/3
にノズル群43を、中央にノズル群22を位置付け、3
値目と2値目とをそれぞれ記録する。次にスキャンで
記録領域45の上1/3にノズル群42が、中央にノズ
ル群43、ノズル群44が下1/3に位置付けられ、4
値目、3値目、2値目の画像データがそれぞれ記録領域
45の1/3ずつ記録される。また、スキャンで記録
領域45の中央に4値目を記録し、下1/3に3値目を
記録する。最後にスキャンで記録領域45の下1/3
に4値目を記録し、1ノズル幅に相当する記録領域45
の記録が終了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の記
録濃度方法により、濃度補正が行なわれた画像データに
基づいて、前述した多値記録法により記録を行うと、1
画素が記録ヘッドの各ノズルに対応するように補正され
ていることになる。このため、前述した多値記録のよう
に、1画素データを記録するノズルが異なってしまうた
めに、十分な濃度補正が出来ないという欠点があった。
【0009】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、多値画像を記録する際、その画素を記録するのに使
用されるノズルの補正データに基づいて補正データを作
成することにより、正確な濃度補正が出来る記録濃度補
正方法及びそれを用いた記録装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は以下のような構成を備える。即
ち、インクジェット法により記録を行う記録装置であっ
て、記録ヘッドのノズルの記録濃度特性に基づいて前記
ノズルに出力する画像データの補正データを求める演算
手段と、前記補正データを前記ノズルのそれぞれに適用
して記録データを補正する補正手段と、前記補正手段に
より補正された記録データの各画素をその記録濃度値に
応じて複数のノズルにより記録する記録手段とを有す
る。
【0011】上記目的を達成するために本発明の記録濃
度補正方法は以下のような工程を備える。即ち、インク
ジェット法により記録を行う記録装置における記録濃度
補正方法であって、記録ヘッドのノズルの記録濃度特性
を求める工程と、その求められた記録濃度特性に基づい
て前記ノズルに出力する画像データの補正データを求め
る工程と、前記補正データを前記ノズルのそれぞれに適
用して記録データを補正する工程と、それら補正された
記録データの各画素をその記録濃度値に応じて複数のノ
ズルにより記録する工程とを有する。
【0012】
【作用】以上の構成において、記録ヘッドのノズルの記
録濃度特性に基づいて、記録ヘッドのノズルに出力する
画像データの補正データを求め、それら補正データをノ
ズルのそれぞれに適用して記録データを補正する。こう
して補正された記録データの各画素をその記録濃度値に
応じて複数のノズルにより記録する。
【0013】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。
【0014】図1は本実施例のデジタルカラー複写機の
概略構成を示すブロック図であり、本図を参照して説明
する。尚、この実施例では、説明の都合上、4値の多値
記録を行い、記録ヘッド117のノズルを1/3ずつに
分割し、上位1/3ノズル群で4値目を、中央の1/3
のノズル群で3値目、下位1/3のノズル群で2値目の
それぞれを記録するものとする。また、図1では1色分
しか表記していないが、多色の場合はブロックが複数化
するだけであるため、他の色の記録部については省略し
ている。
【0015】記録濃度を補正するためには、まず最初
に、補正するために記録ヘッド117固有の濃度特性を
知る必要がある。このために、光学系シェーディング補
正部109において基準濃度パターンを生成し、これに
対応した記録結果を得る。次に、記録ヘッド117によ
り記録した結果を読取り、補正すべき量を把握する。こ
の際、原稿台ガラス101上に記録ヘッド117により
記録された画像を載置し、光電的に走査して原稿画像を
読取部102で読み取る。この画像信号は、シェーディ
ング補正部109で光学的にシェーディング補正され、
記録濃度補正用の記録濃度サンプリン部110に収納さ
れる。このデータを演算制御部120で演算し、記録ヘ
ッド117の各ノズルに与える画像データに対する補正
量を決定する。こうして算出された補正データは、記録
濃度補正データ部115に記憶される。
【0016】そして通常の複写記録時は、原稿台ガラス
101上に原稿を置き、読取部102で原稿画像を読取
る。原稿は光源103、照明ガサ104で照明され、反
射光がレンズ105を通して、イメージセンサ106に
照射される。イメージセンサ106で光電変換された画
像信号はビデオアンプ107で所定量増幅され、A/D
コンバータ108でデジタル画像信号に変換される。シ
ェーディング補正部109で、光源103、照明ガサ1
04、レンズ105、イメージセンサ106のシェーデ
ィングを補正し、log変換部111により輝度信号か
ら濃度信号に変換する。ここでカラー画像信号の場合
は、UCR部112により黒成分の押出を行なって黒デ
ータを作成する。
【0017】この場合、マスキング補正部113によ
り、イメージセンサ106の分光特性及び記録インクの
濃度特性を補正する。そして、記録濃度補正部114に
おいて、記録濃度補正データ部115に記憶されている
記録ヘッド117の記録ノズルに対応した補正データを
基に画像データに補正する。こうして補正された画像デ
ータは、4値化された後、記録ヘッドドライバ116に
出力されて記録ヘッド117を駆動する。これにより、
記録ヘッド117により濃度むらのない記録画像を得る
ことができる。
【0018】次に、図5を参照して本実施例の記録部に
おいて記録ヘッド117を搭載して走査する走査キャリ
ッジ58周辺の構成について詳細に説明する。
【0019】図5において、68は記録紙を副走査方向
に沿って間欠送りするための駆動源である紙送りモータ
である。この紙送りモータ68は、その回転量を任意に
設定及び変更でき、この紙送りモータ68の回転は紙送
りローラ64、及び給紙第2ローラ用クラッチ70を介
して給紙第2ローラ52を駆動するよう構成されてい
る。また、前述した走査モータ62は、走査キャリッジ
58を走査ベルト72を介して矢印のA,Bで示す主走
査方向に沿って往復走査させるための駆動源として設け
られている。
【0020】なお、本実施例では、任意の送り量での正
確な紙送り制御が必要なことから、紙送りモータ68と
走査モータ62にそれぞれパルスモータが使用されてい
る。更に、本実施例においては、プラテン74の下端に
対向した位置に不図示の紙押え部材が配設されており、
走査キャリッジ56の走査中に、この紙押え部材が記録
紙をプラテンに固定することにより、記録紙の移動等が
発生しないよう制御されている。
【0021】ここで、記録紙が給紙第2ローラ52に到
達すると、給紙第2ローラ用クラッチ70及び紙送りモ
ータ68が夫々オンされ、記録紙の先端が一対の紙送り
ローラ64に挾持されるまでプラテン74上を搬送され
る。このようにして記録紙が搬送されると、プラテン7
4上に設けられた紙検知センサ76によってプラテン7
4を通過して記録紙が搬送されたことが検知される。こ
の紙検知センサ76よりの情報は、記録紙の位置制御や
ジャム制御等に利用される。
【0022】記録紙の先端が紙送りローラ64の位置に
到達すると、給紙第2ローラ用クラッチ70,紙送りモ
ータ68が夫々オフされ、次にプラテン74の内側空間
は、不図示の吸引モータの起動により負圧となされ、記
録紙のプラテン74方向への吸引動作が開始される。こ
のような吸引動作により、記録紙はプラテン74上に密
着させられることになる。この時、同時に上述した紙押
さえ部材も記録紙をプラテンに固定する。
【0023】ここで、記録紙への画像プリント動作に先
立って、走査キャリッジ58はホームポジションセンサ
78が配設されたホーム位置まで移動され、次に矢印
A,Bの方向に沿って往復走査が行われる。
【0024】この往復走査において、所定の位置よりシ
アン“C”,マゼンタ“M”,イエロー“Y”,ブラッ
ク“K”の夫々のインクを適宜記録ヘッド117より吐
出して、画像の記録(プリント)が行われる。そして、
主走査方向に沿った所定の長さ分の画像記録動作を終え
たら、走査モータ62の駆動方向を逆転し、走査キャリ
ッジ58を逆に、即ち、矢印Bで示す方向に移動させて
復路走査を開始する。この場合、走査キャリッジ58が
ホームポジションセンサ78の配設位置に戻るまで、走
査モータ62が逆転駆動される。
【0025】また、この復路走査の間、紙送りモータ6
8を起動させて紙送りローラ64を回転駆動することに
より、矢印Cで示す副走査方向に、記録ヘッド117で
記録した長さに対応する長さ分(記録ヘッド117のほ
ぼ幅相当分)だけの紙送り動作が行われる。なお、本実
施例においては、この副走査方向の紙送り量は、上述し
た記録ヘッド117の幅分の定移動量のみが設定される
わけではなく、最終ライン幅により規定される片移動量
に設定される場合がある。
【0026】本実施例では、記録ヘッド117は複数の
インクジェットノズルを有しており、Y,M,C,Kの
各色の記録ヘッド毎に、それぞれ256本のノズルが配
置されている。
【0027】一方、走査キャリッジ58がホームポジシ
ョンセンサ78で規定されるホームポジションに停止す
ると、記録ヘッド117の回復動作が行われる。この回
復動作は、安定した記録動作を行うための処理であり、
記録ヘッド117のノズル内に残留しているインクの粘
度変化等から生じる吐出開始時のムラを防止するための
処理である。この処理では、給紙時間、装置内温度、吐
出時間等の予めプログラムされた条件に従って、記録ヘ
ッド117の各ノズルへの加圧動作を行い、各ノズルか
らインクの空吐出動作を行う。
【0028】以上の説明の動作を繰り返すことにより、
記録紙上の全面に亙って所望の画像記録が行われること
になる。
【0029】図2(A)は記録ヘッド117のノズルを
3つのノズル群に分割した配列状態を示す図で、図2
(B)は求められた記録ヘッド117のノズルの濃度特
性例を示す図である。
【0030】いま、求められた記録ヘッド117の各ノ
ズルの補正係数をC(n) とする。ここで、nは図2
(A)に示すノズル番号を表し、各ノズル群毎の補正デ
ータD(n ) は下式によって表現される。
【0031】 D(n) =C(n) ×C(2n)×C(3n) …(1) ここでn=1〜nであり、nの最大値は記録ヘッド11
7の全ノズル数の1/3である。また、C(n)
(2n),C(3n)は1を中心とした値をとる。
【0032】このデータにより、ノズル全体の1/3の
補正データが計算できる。
【0033】図2(B)のグラフ図では、上部に記録ヘ
ッド117の各ノズルの濃度特性を示し、このノズルの
濃度特性に対応したノズル補正データを図2(B)の下
部に示す。この図2(B)から明らかなように、ノズル
補正データは、記録濃度の薄い部分に対しては濃くなる
ような値に設定され、濃い記録が行われるノズルに対し
ては記録される画像を薄くするように働く。これを多値
記録用に式(1)を用いて求めると、上部1/3のノズ
ル群に対する補正データが求まり、1/3の中央部ノズ
ル群、下部1/3のノズル群に対する補正データも同じ
ようにして求められる。こうして求められた補正データ
は、記録濃度補正データ部115に記憶される。これに
より、記録濃度補正部114において、記録ヘッド11
7により記録される各ドットに対して濃度補正を行うこ
とができる。これにより、各ノズル群に2値、3値、4
値用の濃度特性を反映させることができる。
【0034】このような記録ヘッド117の分割(3つ
のノズル群)に応じて、画像データを4値に変換する方
法は、2値に対して更に2つのスレッショルドレベルを
設定することにより達成される。これらスレッショルド
レベルを明るい方からL1 、L2 、L3 とすると、入力
データがL1 を越えたら2値目(1度打ち)を記録し、
2 を越えたら2値と3値目(2度打ち)を記録し、L
3 を越えたら2値、3値及び4値目(3度打ち)を記録
する。このような変換方法は、公知のディザ方法や、誤
差拡散法等の2値化方法の延長線上にある。 (実施例2)次に、前述の実施例1の補正係数演算式に
対し、記録値によって重み情報を変化させる第2の実施
例の方法を説明する。
【0035】多値記録の場合、2値、3値、4値の順で
記録される頻度が低下する傾向にあり、更には、1箇所
に3つのノズルによる記録が行われた場合(高濃度の場
合)には、記録された画像の濃度差は少なくなる。これ
に対し、ハーフトーン時に記録された画像における濃度
差が目立つ傾向があるため、2値(1度打ち)、3値目
(2度打ち)のヘッドノズルの補正量に特に重み付けを
行って補正するようにする。この時の補正データ作成式
を下式(2)に示す。
【0036】 D(n) =(a×C(n) )×(b×C(2n))×(c×C(3n)) …(2) 上述の場合、a>b>cの関係となる。また、ヘビーコ
ート紙のようにインクがにじみやすい場合や、BPF
(バックプリントフィルム)の場合は先に打ったインク
が濃度に反映しやすいので、a>b>cとすればよく、
逆に普通紙のようにインクがにじみにくい場合は後に打
ったインクが濃度に反映しやすいので、a<b<cとす
る方が望ましい。尚、C(n) の値は一定の値でなく、画
像入力データに応じて異なることはいうまでもない。こ
れによって補正値を求めて補正記憶部115に記憶し、
記録濃度補正部114により濃度を補正することは、前
述した実施例1と同様である。 (実施例3)上述した実施例1、2は、補正データを乗
算しただけであるが、実際は、補正データを作成する場
合、入力画像データに対してそれぞれ補正量を求めるの
が常であるため、この実施例3では、スレッショルドレ
ベルL2 迄の入力画像データの補正データの算出は、下
式により行う。
【0037】 D(n)L1 =a・C(n) +b・C(2n)+c・C(3n) …(3) ここで、a+b+c=1で、a≒0.6,b≒0.3,
c≒0.1とする。
【0038】 D(n)L2 =d・C(n) +d・C(2n)+e・C(3n) …(4) ここで、d≒0.4、e≒0.2である。
【0039】 D(n)L3 =f・C(n) +f・C(2n)+f・C(3n) …(5) ここで、f≒0.33である。
【0040】以上の式によって、1〜n画素の各濃度デ
ータの補正値を求める。尚、上式において、D(n)L1
スレッショルドL2 迄の濃度時の補正データ、D(n)L2
はスレッショルドレベルL2 〜L3 の画像濃度時の補正
データ、D(n)L3 はスレッショルドレベルL3 以上の画
像濃度時の補正データである。式(3),(4)におい
てC(n) ,C(2n),C(3n)の順で補正量に重み付けがな
されているのは、C(n ) ,C(2n)を1度打ち,2度打ち
で用いるため、濃度の低い場合の使用頻度がC (n) ,C
(2n)の方が高いからである。
【0041】これによって、実施例1の1〜n画素の補
正データを求めることが出来、以後補正データの設定等
は同様である。
【0042】尚、前述したa,b,c,d,e,fの値
はあくまでも一例であり、任意に設定可能な定数である
ことは言うまでもない。 (実施例4)補正データ作成方法として、 D(n) =(C(n) +C(2n)+C(3n))/3 …(6) により補正データD(n) を求めることができる。この補
正データは、各ノズル群に対する補正データの平均値と
なる。この補正データも同様に補正データ記憶部115
に記憶され、記録濃度補正部114により実際の画像デ
ータ補正が行われる。なお、上記各実施例ではC(n)
(2n),C(3n)の順序で1度打ち,2度打ち,3度打ち
を行う場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、順序は任意でよい。
【0043】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッド、記録装置に
おいて優れた効果をもたらすものである。
【0044】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0045】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、優れた記録を行うことができる。
【0046】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成としても良い。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成とすることもで
きる。
【0047】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0048】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0049】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0050】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0051】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温
度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるよう
に温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号
付与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0052】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0053】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、上述のようなリーダ等と組み合わせた複写
装置の他に、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報
処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けら
れるもの、さらには送受信機能を有するファクシミリ装
置の形態を取るものであっても良い。
【0054】尚、本発明は複数の機器から構成されるシ
ステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用し
ても良い。また、本発明はシステム或は装置に、本発明
を実施するプログラムを供給することによって達成され
る場合にも適用できることは言うまでもない。
【0055】以上説明したように本実施例によれば、イ
ンクジェットを用いた記録装置において、多値記録を行
なった場合、記録箇所に使用されるノズル全ての濃度補
正データを使用して画像データ補正データを作成するこ
とにより、多値記録においても濃度補正が正確に出来
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
値画像を記録する際、その画素を記録するのに使用され
るノズルの補正データに基づいて補正データを作成する
ことにより、正確な濃度補正ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のデジタルカラー複写機の概略構成を
示すブロック図である。
【図2】実施例のカラー複写機のプリンタ部の記録ヘッ
ドの分割形態及びノズル濃度特性を説明するための図で
ある。
【図3】4値での記録例を示す図である。
【図4】4値記録時における記録ヘッドの走査と記録幅
を説明するための図である。
【図5】本実施例のプリンタ部における記録ヘッドを載
置したキャリッジ周辺を説明するための図である。
【符号の説明】
101 原稿台ガラス 109 シェーディング補正部 110 濃度補正用サンプリング部 111 log変換部 112 UCR部 113 マスキング補正部 114 記録濃度補正部 115 記録濃度補正データ記憶部 116 記録ヘッドドライバ 117 記録ヘッド 120 演算制御部 121 操作部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット法により記録を行う記録
    装置であって、 記録ヘッドのノズルの記録濃度特性に基づいて前記ノズ
    ルに出力する画像データの補正データを求める演算手段
    と、 前記補正データを前記ノズルのそれぞれに適用して記録
    データを補正する補正手段と、 前記補正手段により補正された記録データの各画素をそ
    の記録濃度値に応じて複数のノズルにより記録する記録
    手段と、を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、1画素の記録濃度値に
    対応して使用される記録ヘッドのノズルの記録濃度特性
    に、各ノズル毎の濃度補正データを乗算することにより
    補正データを求めることを特徴とする請求項1に記載の
    記録装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、各ノズル毎に求められ
    る濃度補正データに所定の係数を乗算して補正データを
    作成することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、記録データの濃度に応
    じて使用されるノズルの重み付けを行って、記録された
    画像濃度に影響するノズルの補正データを大きくするよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 インクジェット法により記録を行う記録
    装置における記録濃度補正方法であって、 記録ヘッドのノズルの記録濃度特性を求める工程と、 その求められた記録濃度特性に基づいて前記ノズルに出
    力する画像データの補正データを求める工程と、 前記補正データを前記ノズルのそれぞれに適用して記録
    データを補正する工程と、 それら補正された記録データの各画素をその記録濃度値
    に応じて複数のノズルにより記録する工程と、を有する
    ことを特徴とする記録濃度補正方法。
JP3327227A 1991-12-11 1991-12-11 記録濃度補正方法及びその方法を用いた記録装置 Withdrawn JPH05162338A (ja)

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