JPH05161931A - 受口付ライニング管及びその製造方法 - Google Patents

受口付ライニング管及びその製造方法

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JPH05161931A
JPH05161931A JP3327396A JP32739691A JPH05161931A JP H05161931 A JPH05161931 A JP H05161931A JP 3327396 A JP3327396 A JP 3327396A JP 32739691 A JP32739691 A JP 32739691A JP H05161931 A JPH05161931 A JP H05161931A
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diameter
socket
expanded
pipe
core
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JP3327396A
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Inventor
Mitsuhiro Watanabe
満博 渡辺
Tetsuhiro Okuyama
哲弘 奥山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受口に対してシール用ゴム輪を容易にセット
することができ、しかも受口からのコアやゴム輪のはみ
出し又は脱落を防止し得る受口付ライニング管及びその
製造方法を提供する。 【構成】 ライニング管11の端部を二段に拡径し、そ
の開口端4a側の一部を除いて金型15内に保持したま
ま、その金型15外に突出している拡径部14の開口端
4a側に対して縮径用金型16を管軸方向に押しつけ、
開口端4aを縮径して受口4を形成した後、更に所定量
だけ縮径用金型16を同方向に押しつけて、一段目拡径
部分12と二段目拡径部分13との間を座屈・縮径させ
る。そして、その縮径部10の内面側をコア7に当接さ
せて、その当接部の摩擦力でコア7を所定位置に固定保
持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の排水管等に利
用される受口付ライニング管に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば建築物の排水管として使用される
ライニング管は、金属管の内面に耐蝕性の合成樹脂をラ
イニングしたものであるが、この種の管には、その管端
部に他の管又は管継手の差口を挿入して接続するための
受口が設けられることがある。この受口と差口とはゴム
輪によってシールされるのが通例であるが、このゴム輪
が施工中、及び施工後、受口部内から管央側に脱落する
おそれがある。
【0003】そこで、これを防止するため、図10に示
すように、ライニング管50の受口51には、機械的強
度と耐熱性に優れた合成樹脂やステンレス鋼等でなるコ
アと称せられる筒状部材が設けられる。この種のコア5
2は、従来においては受口51内に単に挿入されている
だけであり、従って移動可能なルーズな状態で設けられ
ていた。
【0004】尚、上記のような受口には、これに接続さ
れる他管等の差口との間をシールすするゴム輪がセット
される。その場合、ゴム輪が予めセットされる仕様の受
口においては、ゴム輪が脱落してしまわないように受口
の先端(開口端)は所定量だけ縮径されるが、施工時に
ゴム輪のセットされた差口が挿入される仕様の受口で
は、先端は縮径されないのが通例である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、受口内に設
けられたコアが上記のように移動自在となっていたので
は、次のような問題が生じる。すなわち、他管接続時に
その差口との間をシールするゴム輪をセットする場合
に、受口内の奥までコアを一旦押し込んでからゴム輪を
セットしなければならず、そのため手間が掛かることに
なる。
【0006】また、受口にゴム輪を予めセットしたもの
を工場から出荷する場合、移載時や輸送時における振動
等により受口内でコアが動くため、受口の中からゴム輪
がはみ出しやすくなる。更に、受口にコアのみセットし
て他管接続時にその差口にゴム輪をセットする場合にお
いては、ゴム輪のセット以前にコアが受口から脱落して
しまうおそれがある。
【0007】本発明は、上記のような問題に対処するも
ので、受口に対してゴム輪を容易にセットすることがで
き、しかも受口からのコアやゴム輪のはみ出し又は脱落
を防止し得る受口付ライニング管及びその製造方法を提
供することを目的とする。また、その場合、特に、受口
に寸法のバラツキや受口外面に金型の合わせ目傷を生じ
させないようにする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の受口付ライニング管は、金属管の内面に合成樹脂
をライニングしてなる管の端部に受口が形成されており
且つその受口内にコアが備えられる構成において、上記
受口の少なくとも一部に、コアを受口内の所定位置に保
持する縮径部を設けたことを特徴とする。
【0009】ここで、ライニング管の外層部を構成する
金属管の素材としては、例えば鉄、アルミ、鋳物等が挙
げられ、また、内層部を構成する合成樹脂としては、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、ポリ
ブチレン、ポリエチレン・ポリふっ化ビニリデン共重合
体等の熱可塑性樹脂が挙げられる。また、受口の先端部
(開口端)については、受口内にシール用のゴム輪を予
めセットする仕様のものでは所定量だけ縮径させておく
が、施工時にゴム輪のセットされた差口が挿入される仕
様のものでは、受口先端を縮径させる必要はない。
【0010】更に、受口内へのコアのセット方法につい
ては、上記のような縮径部を設けた受口の奥部所定位置
にコアを押し込んでセットしてもよいし、縮径部が形成
される前に受口内にコアをセットして、その後に受口の
一部に縮径部を形成するようにしてもよい。要するに、
コアが受口内の奥部に縮径部によって最終的に保持され
るようになってさえいればよい。
【0011】また、コアは、施工後、例えば当該ライニ
ング管が縦管として用いられた場合にゴム輪を介して差
管の重量を支えるために、先端部が折り曲げられている
のが一般的であるが、このような折り曲げではなく、他
の構造にて、この重量を支えてもよい。この種のコア
は、機械的強度と耐熱性の優れた樹脂で成形されるのが
通例であるが、ステンレススティール等の金属であって
もよいことは勿論である。
【0012】また、上記縮径部の位置は、コアを受口内
の所定位置に保持できる位置であればどこでもよいが、
受口内にコアをセットした状態で受口の一部に縮径部を
形成する場合には、受口全体を縮径させてもよい。但
し、後からコアを挿入する場合には、受口の一部に縮径
部を形成しておく方がコアの挿入は容易である。一方、
本発明の受口付ライニング管の製造方法は、上記のよう
な受口付ライニング管を製造する特に好ましい方法とし
て、次のように構成したことを特徴とする。
【0013】先ず、所定の金型によりライニング管の端
部を2段に拡径して、一段目の拡径部分とこれよりも径
大で開口端側に位置する二段目の拡径部分とでなる拡径
部を形成する。次に、その拡径部の開口端側に対して金
型を管軸方向に所定量だけ押しつけることにより、一段
目拡径部分と二段目拡径部分との間を座屈させて縮径さ
せる。この場合において、拡径部の開口端は金型内にあ
ってもよいし、金型外にあってもよい。
【0014】
【作用】上記構成の受口付ライニング管によれば、受口
の少なくとも一部に設けられた縮径部によってコアが受
口内の奥部の所定位置に保持されて固定されるので、受
口にゴム輪を予めセットする仕様においては、そのゴム
輪のセット作業が容易になると共に、輸送時等に受口内
でコアがガタつくことによるゴム輪の移動が低減又は防
止される。
【0015】また、施工時に他の管又は管継手の差口に
ゴム輪をセットした上で受口内に挿入する仕様において
は、受口内の奥部の所定位置にコアが固定されているこ
とで、受口からのコアの脱落が確実に防止されると共
に、受口内へのゴム輪付差口の挿入作業が行いやすくな
る。一方、上記構成の製造方法によれば、拡径部の開口
端側に金型を押しつけた時に、拡径部(受口)において
最も強度が弱く、しかも応力が集中しやすい箇所、つま
り拡径部における一段目拡径部分と二段目拡径部分との
境界部分に金型による押しつけ力が作用して、その部分
が変形しようとする。
【0016】その場合、受口(拡径部)の外面側は所定
の金型に保持されているから、上記境界部分が内方に向
けて座屈する。換言すると、受口の一段目拡径部分と二
段目拡径部分との境界部分がカシメられたような状態に
なって縮径される。その結果、このようにして受口の一
部に形成された縮径部の内面が、受口内にセットされた
コアの外面にカシメ状態で当接することとなり、その当
接部における摩擦力によってコアが受口内の奥部所定位
置に確実に保持されて固定されることになる。
【0017】ところで、このような受口の一部に縮径部
を形成するに際して、例えば上下2つ割りの縮径用金型
によって受口をその外側からプレスする方法を採用する
と、受口外面に該金型による合わせ目の跡が傷となって
残るのみならず、プレスの影響により一段目拡径部分や
二段目拡径部分の外径寸法にバラツキが生じる。また、
受口の肉厚が変わった場合には、これに伴って上記のよ
うな縮径部の内径も変わってしまうため、該内径を所望
寸法に調整することができない。
【0018】しかし、本発明方法によれば、上述の如く
受口の開口端に対し管軸方向に金型を押しつけて受口の
一部(一段目拡径部分と二段目拡径部分との境界部分)
を座屈させる構成を採用しているので、上記のような合
わせ目傷が受口外面に残ることはなく、しかも受口各部
における寸法のバラツキもほとんど生じないことにな
る。
【0019】また、この場合において、受口開口端に対
する金型の押し込み量を加減することで上記境界部分に
おける座屈量を調整し得るから、受口の肉厚に応じて金
型を適量押し込むことにより、所望の内径寸法が得られ
ることになる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。この実施
例は、建物の排水管として用いられる口径100mmの
受口付ライニング管に本発明を適用した場合に関する。
図1に示すように、受口付ライニング管1は、鋼管2の
内面に架橋ポリエチレンでなる樹脂層3をライニングし
た構成で、その管端部には、他の管の差口(図2参照)
が挿入される受口4が設けられている。
【0021】この受口4は、管端部を2段に拡径するこ
とによって形成されており、その奥側が一段目拡径部分
5とされ、先端の開口端4a側が二段目拡径部分6とさ
れている。このうち二段目拡径部分6は、一段目拡径部
分5よりも僅かに大きい外径を有し、その開口端4a側
が所定量だけ縮径されている。また、受口4内には、そ
の奥部の所定位置に筒状のコア7が備えられていると共
に、一段目及び二段目の拡径部分5、6にわたって筒状
のシール用ゴム輪8が装着されている。
【0022】上記コア7は、本実施例では肉厚が0.5
mmのステンレス製のものが用いられており、その奥側
の先端部分7aが折り曲げられている。そして、その先
端部分7aの中に、ゴム輪8の先端部8aが嵌入されて
いることにより、例えばこのライニング管1を縦管とし
て用いた場合に、これに接続される他の管又は継手の重
量をコア7の先端部分7aで支えるようになっている。
【0023】一方、ゴム輪8の基端部8bは、受口4に
おける二段目拡径部分6の内面に密着されており、その
基端部8bには、斜め内方に突出するかえし部分8cが
設けられている。そして、図2に示すようにライニング
管1の受口4内に他の管の差口9を所定状態に挿入した
時に、ゴム輪8のかえし部分8c及びその前方部分の内
面が差口9の外面に密着することで、受口4と差口9と
の間を液密にシールするように構成されている。
【0024】尚、ゴム輪8の先端部8aは差口9用のス
トッパとなっており、上記のように受口4内に他管の差
口9を所定量だけ挿入した時に、その先端部8aに差口
9の先端が当接することにより、その挿入先端位置が規
制されるように構成されている。そして、本発明の特徴
部分として、このライニング管1における受口4には、
上記一段目拡径部分5と二段目拡径部分6との間の境界
部分にコア保持用の縮径部10が設けられている。
【0025】この縮径部10は、本実施例では、受口平
行部分を形成している一段目拡径部分5に比べて外径が
約1mm程度小さくなるように縮径されている。そし
て、この縮径部10の内面側が内方に突出してカシメた
ような状態でコア7の外面に押しつけられていることに
より、コア7が図1に示す受口4内の奥部所定位置に固
定保持されている。
【0026】次に、この実施例における受口付ライニン
グ管1の製造方法について述べる。先ず、所定の金型を
用い、素材となるライニング管の端部をゴムバルヂ成形
法により2段に拡径して、図3に示すように、ライニン
グ管11の端部に一段目の拡径部分12とこれよりも径
大で開口端4a側に位置する二段目の拡径部分13とで
なる拡径部14を形成する。
【0027】その場合、二段目拡径部分13の長さを所
望長さよりも3〜6mm程度(図例では4mm)長くし
ておき、また、一段目拡径部分12と二段目拡径部分1
3との境界部分14aが管奥方向に向けて先細りのテー
パ状(テーパ角は30〜45°、図例では35°)とな
るようにしておく。次に、開口端4a側の二段目拡径部
分13の所定長さaだけを除いて上下2つ割りの金型1
5内に拡径部14を保持したまま、その拡径部14内の
最奥部にコア7を挿入する。このようなコアとしては、
その外径が一段目拡径部分12の内径よりも0.1〜1
mm程度小さいものを使用するが、図例では0.3mm
だけ小さいものを使用した。
【0028】そして、この状態で、上記所定長さaより
も所定量だけ長さbの短い開口端縮径用成形部16aを
有する縮径用金型16を用い、金型15の一端面15a
から外方に一部が突出している二段目拡径部分13の開
口端4a側に対して図3の矢印A方向に押しつけて、図
4に示すように、二段目拡径部分13の開口端4a側を
縮径することにより受口4を形成する。
【0029】次いで、このようにして受口4を形成した
後、二段目拡径部分13の開口端4a側に縮径用金型1
6を図4の状態から更に所定量だけ押しつける。この
時、金型15の一端面15aから突出している上記二段
目拡径部分13の所定長さaが縮径用金型16における
成形部16aの長さbよりも長く(a>b)されている
ので(図3参照)、受口4が全体として矢印A方向に押
される。
【0030】しかし、受口4は、その金型15の外に突
出している部分を除いて金型15内に保持されて移動す
ることができないから、縮径用金型16による押圧力を
内方への変形によって吸収しようとする。そして、この
時の変形は、受口4において最も強度が弱く、しかも応
力の集中しやすいテーパ状の部分、つまり一段目拡径部
分12と二段目両拡径部分13との間の境界部分14a
における一段目拡径部分12側で起きる。具体的には、
縮径用金型16による押圧力が前記境界部分14aに沿
って矢印B方向に沿って作用し、その部分が内方に変形
する。
【0031】従って、上記のようにして開口端4a側に
対して縮径用金型16を所定位置から更に一定量だけ押
し込むことで、受口4における両拡径部分12、13間
の境界部分14aが内方に座屈してカシメたような状態
で縮径される。その結果、図5に示すように、上記のよ
うにして受口4における両拡径部分12及び13(図1
の受口付ライニング管1の一段目拡径部分5及び6に相
当する)間の境界部分に形成された縮径部10の内面
が、受口4内にセットされたコア7の外面にカシメ状態
で当接することとなり、その当接部における摩擦力によ
ってコア7が受口4内の奥部所定位置に確実に保持され
て固定されることになる。
【0032】更に、この状態で受口4内にゴム輪8を図
1に示したようにセットすることで、同図に示す受口付
ライニング管1を得る。このような方法によれば、二段
目拡径部分13の開口端4a側に対する縮径用金型16
の矢印A方向への押しつけによって縮径部10が形成さ
れるから、上下2つ割りの縮径用金型によって受口の一
部をプレスして縮径部を形成した場合に受口外面に生じ
るような金型による合わせ目傷ができることはない。
【0033】また、受口4を、その外面側からプレスせ
ず、開口端4aを管軸方向(矢印A方向)に押圧するこ
とで縮径部10を形成するので、受口4の各部における
寸法のバラツキもほとんど生じない。しかも、縮径用金
型16の押し込み量を加減することで一段目拡径部分1
2と二段目拡径部分13との間の境界部分14aに対す
る座屈量を調整し得るから、受口4の肉厚に応じて縮径
用金型16を適量押し込むことにより、所望の内径寸法
が得られることになる。
【0034】そして、このようにして得られた図1の受
口付ライニング管1においては、上述した如く受口4の
少なくとも一部に設けられた縮径部10によってコア7
が受口4内の奥部の所定位置に固定保持されるので、受
口4内にシール用ゴム輪8をセットする際に、そのセッ
ト作業が容易に行えることになる。また、輸送時や移載
時においても、受口4内でコア7がガタつかなくなるの
で、そのコア7内に先端側が保持されたゴム輪8も動揺
しなくなる。従って、受口4内におけるゴム輪8の移動
が低減又は防止される。
【0035】尚、上記実施例は受口の先端部が縮径され
る場合に関するものであるが、本発明は、このようなも
のに限らず、例えば図6及び図7に示す第2実施例や図
8及び図9に示す第3実施例のように、受口の先端部が
縮径されていない受口付ライニング管の製造方法にも適
用することができる。このうち、第2実施例は、図6に
示すように、素材たるライニング管11の端部を2段に
拡径することにより形成された拡径部14を金型15’
内にセットし、その拡径部14の開口端4aを金型1
5’内に位置させたまま、その金型15’内に他の金型
16’を図7に示すように押し込むことによって、ライ
ニング管1’(11)の受口4(拡径部14)の一部に
縮径部10を形成するものである。
【0036】また、第3実施例は、図8に示すように、
ライニング管11の端部における2段拡径されてなる拡
径部14を金型15内にセットした際に、上記第1実施
例の場合と同様に拡径部14の開口端4a側を金型15
の外に所定量だけ突出させておき、その状態で、図9に
示すように開口端4aに別の金型16”を押しつける
(又は金型16”に開口端4aを押しつける)ことによ
り、ライニング管1”(11)の受口4(拡径部14)
の一部に縮径部10を形成するものである。
【0037】これら第2及び第3実施例において、第1
実施例の場合と同様の符号で示した部分は、第1実施例
の場合に準ずる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明の受口付ライニング
管によれば、受口の少なくとも一部に設けられた縮径部
によってコアが受口内の奥部の所定位置に保持され固定
されるので、受口にゴム輪を予めセットする仕様におい
ては、そのゴム輪のセット作業が容易になると共に、輸
送時等に受口内でコアがガタつくことによるゴム輪の移
動が低減又は防止される。
【0039】また、施工時に他の管又は管継手の差口に
ゴム輪をセットした上で受口内に挿入する仕様において
は、受口内の奥部の所定位置にコアが固定されているこ
とで、受口からのコアの脱落が確実に防止されると共
に、受口内へのゴム輪付差口の挿入作業が行いやすくな
る。また、本発明の受口付ライニング管の製造方法によ
れば、受口の外面に金型による合わせ目傷が生じること
がなく、しかも受口の各部における寸法のバラツキを生
じさせずに受口の一部に縮径部を形成することが可能と
なる。更に、受口の肉厚に応じて縮径用金型の押し込み
量を加減することで、縮径部の座屈量(縮径量)を調整
し得るから、所望寸法の内径を有する縮径部を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る受口付ライニング管
を示す一部切り欠き正面図である。
【図2】上記ライニング管の受口に差口を挿入した状態
を示す一部切り欠き正面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る受口付ライニング管
の製造方法を示すもので、ライニング管の端部に拡径部
を形成した状態を示す縦断面図である。
【図4】上記製造方法において、拡径部の開口端側を縮
径した状態を示す縦断面図である。
【図5】上記製造方法において、受口の一部に縮径部を
形成した状態を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る受口付ライニング管
の製造方法を示すもので、ライニング管の端部に拡径部
を形成した状態を示す縦断面図である。
【図7】同製造方法において、受口の一部に縮径部を形
成した状態を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る受口付ライニング管
の製造方法を示すもので、ライニング管の端部に拡径部
を形成した状態を示す縦断面図である。
【図9】同製造方法において、受口の一部に縮径部を形
成した状態を示す縦断面図である。
【図10】従来の受口付ライニング管の管端部周辺を示
す一部切り欠き正面図である。
【符号の説明】
1,1’,1”・・・受口付ライニング管、 2・・・金属管(鋼管)、 3・・・合成樹脂(架橋ポリエチレンの樹脂層)、 4・・・受口、 4a・・・開口端、 7・・・コア、 10・・・縮径部、 11・・・ライニング管、 12・・・一段目拡径部分、 13・・・二段目拡径部分、 14・・・拡径部、 15,15’・・・所定の金型、 16,16’,16”・・・金型(16・・・縮径用金
型)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属管の内面に合成樹脂をライニングし
    てなる管の端部に受口が形成されており且つその受口内
    にコアが備えられる受口付ライニング管であって、上記
    受口の少なくとも一部に、コアを受口内の所定位置に保
    持する縮径部が設けられていることを特徴とする受口付
    ライニング管。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の受口付ライニング管を
    製造する方法であって、先ず、所定の金型によりライニ
    ング管の端部を2段に拡径して、一段目の拡径部分とこ
    れよりも径大で開口端側に位置する二段目の拡径部分と
    でなる拡径部を形成し、開口端を管軸方向に所定量だけ
    押しつけることにより、一段目拡径部分と二段目拡径部
    分との間を座屈させて縮径することを特徴とする受口付
    ライニング管の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の受口付ライニング管を
    製造する方法であって、先ず、所定の金型によりライニ
    ング管の端部を2段に拡径して、一段目の拡径部分とこ
    れよりも径大で開口端側に位置する二段目の拡径部分と
    でなる拡径部を形成し、次に、この拡径部の開口端側の
    所定量だけを除いて金型内に該拡径部を保持したまま、
    その金型外に突出している拡径部の開口端側に対し縮径
    用金型を管軸方向に押しつけて、その拡径部の開口端を
    縮径することにより受口を形成し、その後、所定量だけ
    縮径用金型を更に押しつけることにより、一段目拡径部
    分と二段目拡径部分との間を座屈させて縮径することを
    特徴とする受口付ライニング管の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100983206B1 (ko) * 2008-05-23 2010-09-20 (주)금아플로우 체크밸브가 내재된 자동차 조향 장치용 파이프 제조방법 및그 방법에 의해 제조된 파이프
CN105562530A (zh) * 2016-02-04 2016-05-11 柳州龙润汽车零部件制造有限公司 空调管端面密封压板镦接成型模具
CN110886912A (zh) * 2019-12-31 2020-03-17 黄石新兴管业有限公司 一种球墨铸铁顶管的管路装置、顶管模具、及其制备方法

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