JPH05161238A - 繊維強化架空送電線のクランプ法 - Google Patents
繊維強化架空送電線のクランプ法Info
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- JPH05161238A JPH05161238A JP3318065A JP31806591A JPH05161238A JP H05161238 A JPH05161238 A JP H05161238A JP 3318065 A JP3318065 A JP 3318065A JP 31806591 A JP31806591 A JP 31806591A JP H05161238 A JPH05161238 A JP H05161238A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、パイロットワイヤとして用
いられる強化繊維のクランプ応力を軽減することにあ
る。 【構成】 電線部分をマトリックス金属2でパイロット
ワイヤ部分を強化繊維1で構成した繊維強化架空送電線
のクランプ部分にア−マロッド(4,5)を多層に巻き
付け、内層のア−マロッド4を除く外層のア−マロッド
5に、外層のア−マロッド5と内層のア−マロッド4と
の間で機械的に摩擦力が発生するようにクランプ(6
a,6b)を設けたことを特徴とする。
いられる強化繊維のクランプ応力を軽減することにあ
る。 【構成】 電線部分をマトリックス金属2でパイロット
ワイヤ部分を強化繊維1で構成した繊維強化架空送電線
のクランプ部分にア−マロッド(4,5)を多層に巻き
付け、内層のア−マロッド4を除く外層のア−マロッド
5に、外層のア−マロッド5と内層のア−マロッド4と
の間で機械的に摩擦力が発生するようにクランプ(6
a,6b)を設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維強化架空送電線の接
続及び鉄塔への引留めのための繊維強化架空送電線のク
ランプ法に関する。
続及び鉄塔への引留めのための繊維強化架空送電線のク
ランプ法に関する。
【0002】
【従来の技術】送電線路には、各種線路の用途に応じて
(1) 鋼心アルミより線、(2) インバ心合金より線、(3)
低損失電線、(4)環境対策電線、(5) 光ファイバ複合架
空地線、(6) その他の新種電線が用いられ、これらの送
電線を鉄塔に引留めるために、送電線端末に圧縮型引留
クランプ(図5)、クサビ型引留クランプ(図6)、又
はボルト締付け型引留クランプを用いるというクランプ
法が採用されている。
(1) 鋼心アルミより線、(2) インバ心合金より線、(3)
低損失電線、(4)環境対策電線、(5) 光ファイバ複合架
空地線、(6) その他の新種電線が用いられ、これらの送
電線を鉄塔に引留めるために、送電線端末に圧縮型引留
クランプ(図5)、クサビ型引留クランプ(図6)、又
はボルト締付け型引留クランプを用いるというクランプ
法が採用されている。
【0003】圧縮型クランプ法は、圧縮型引留クランプ
10の鋼心部11(圧縮処理部)に鋼心アルミより線電
線の鋼心を挿入した後、その鋼心部11を外側から押し
潰して圧縮型引留クランプ10と鋼心とを一体にすると
いう工法である。この工法には、鋼心部11を六角形の
外観に圧縮変形させるように構成されたダイス及びこれ
を作動する油圧クランプが用いられる。圧縮後は、圧縮
型引留クランプ10に一体に設けられているクレビス1
2(又はアイ型の連結部)を鉄塔に引留める。
10の鋼心部11(圧縮処理部)に鋼心アルミより線電
線の鋼心を挿入した後、その鋼心部11を外側から押し
潰して圧縮型引留クランプ10と鋼心とを一体にすると
いう工法である。この工法には、鋼心部11を六角形の
外観に圧縮変形させるように構成されたダイス及びこれ
を作動する油圧クランプが用いられる。圧縮後は、圧縮
型引留クランプ10に一体に設けられているクレビス1
2(又はアイ型の連結部)を鉄塔に引留める。
【0004】クサビ型クランプ工法は、圧縮型クランプ
法と同様に主として鋼心アルミより線などの引留に適し
た工法であり、クランプ本体13と、クサビ14、並び
に連結用の二枚リンク15から成るクサビ型引留クラン
プを用い、そのクランプ本体の溝16に収めた鋼心アル
ミより線を、クサビ14を打ち込むことによってクラン
プ本体に固定し、連結部を鉄塔に引留める工法である。
法と同様に主として鋼心アルミより線などの引留に適し
た工法であり、クランプ本体13と、クサビ14、並び
に連結用の二枚リンク15から成るクサビ型引留クラン
プを用い、そのクランプ本体の溝16に収めた鋼心アル
ミより線を、クサビ14を打ち込むことによってクラン
プ本体に固定し、連結部を鉄塔に引留める工法である。
【0005】ボルト締付型クランプ法は、上記クサビ型
クランプのクサビ14を廃止してその代わりにクランプ
本体13の溝16に電線を押さえつけるための押さえ金
具を複数形成し、これらを個々にボルトで締付けるよう
にしたボルト締付型クランプを用いる工法である。
クランプのクサビ14を廃止してその代わりにクランプ
本体13の溝16に電線を押さえつけるための押さえ金
具を複数形成し、これらを個々にボルトで締付けるよう
にしたボルト締付型クランプを用いる工法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで本出願人等
は、最近の電力の増容量化の要請に答えるために、図3
に示すような構造の繊維強化架空送電線を鋭意検討し、
併せてその鉄塔引留めのためのクランプ法を検討してい
る。繊維強化架空送電線3は、電線部分を、電力増容量
化を可能にする組成のマトリック金属2で構成し、その
金属マトリックス2の軸心に、その軸芯線に沿わせて超
軽量素材の強化繊維1をテンションメンバ的に設けたも
のであるが、この繊維強化架空送電線3のクランプ法に
は、クランプ処理後の強化繊維1の張力低下を防止する
ために、クランプ時に、強化繊維1にせん断力が働かな
いようにするという配慮が必要になる。この点、従来の
クランプ法は、いずれも架空送電線のクランプ部分にク
ランプの圧縮力を直接作用させてこれらを一体にすると
いう工法であるため、この工法を用いて繊維強化架空送
電線3にクランプ処理を施すと、クランプされた部分の
強化繊維1にせん断力が働き、強化繊維1に応力の集中
部分がつくられ、クランプ処理後の強化繊維1に張力低
下が発生してしまうという問題がある。したがって、従
来のクランプ法は繊維強化架空送電線のクランプ法とし
て採用できない。
は、最近の電力の増容量化の要請に答えるために、図3
に示すような構造の繊維強化架空送電線を鋭意検討し、
併せてその鉄塔引留めのためのクランプ法を検討してい
る。繊維強化架空送電線3は、電線部分を、電力増容量
化を可能にする組成のマトリック金属2で構成し、その
金属マトリックス2の軸心に、その軸芯線に沿わせて超
軽量素材の強化繊維1をテンションメンバ的に設けたも
のであるが、この繊維強化架空送電線3のクランプ法に
は、クランプ処理後の強化繊維1の張力低下を防止する
ために、クランプ時に、強化繊維1にせん断力が働かな
いようにするという配慮が必要になる。この点、従来の
クランプ法は、いずれも架空送電線のクランプ部分にク
ランプの圧縮力を直接作用させてこれらを一体にすると
いう工法であるため、この工法を用いて繊維強化架空送
電線3にクランプ処理を施すと、クランプされた部分の
強化繊維1にせん断力が働き、強化繊維1に応力の集中
部分がつくられ、クランプ処理後の強化繊維1に張力低
下が発生してしまうという問題がある。したがって、従
来のクランプ法は繊維強化架空送電線のクランプ法とし
て採用できない。
【0007】本発明の目的は上述の問題を有効に解消し
た繊維強化架空送電線のクランプ法を提供するにある。
た繊維強化架空送電線のクランプ法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、繊維強化架空送電線のクランプ部分にア−
マロッドを多層に巻き付け、内層のア−マロッドを除く
外層のア−マロッドに、外層のア−マロッドと内層のア
−マロッドとの間で機械的に摩擦力が発生するようにク
ランプを設けたものである。そしてア−マロッドの材質
に、アルミニウム以外の耐熱金属又は耐熱合金を用いる
ものである。
するために、繊維強化架空送電線のクランプ部分にア−
マロッドを多層に巻き付け、内層のア−マロッドを除く
外層のア−マロッドに、外層のア−マロッドと内層のア
−マロッドとの間で機械的に摩擦力が発生するようにク
ランプを設けたものである。そしてア−マロッドの材質
に、アルミニウム以外の耐熱金属又は耐熱合金を用いる
ものである。
【0009】
【作用】繊維強化架空送電線のクランプ部分にア−マロ
ッドを多層に巻き付け、このア−マロッドの外層に、外
層のア−マロッドと内層のア−マロッドとの間で機械的
に摩擦力が発生するようにクランプを設けると、強化繊
維には、過大なせん断力が作用することがない。このた
め鉄塔引留め後の引留め張力を負担する強化繊維の強
度、信頼性に悪影響はでず、強化繊維は、クランプ処理
後において所定の張力(強化繊維架空送電線の自重を含
む鉄塔間の径間張力)に耐え得るようになる。
ッドを多層に巻き付け、このア−マロッドの外層に、外
層のア−マロッドと内層のア−マロッドとの間で機械的
に摩擦力が発生するようにクランプを設けると、強化繊
維には、過大なせん断力が作用することがない。このた
め鉄塔引留め後の引留め張力を負担する強化繊維の強
度、信頼性に悪影響はでず、強化繊維は、クランプ処理
後において所定の張力(強化繊維架空送電線の自重を含
む鉄塔間の径間張力)に耐え得るようになる。
【0010】ところで電気を通過させる電線部分をマト
リックス金属としてその電力を増容量化を図る場合、マ
トリックス金属にはその電力増容量化に伴う高い発熱が
生じてア−マロッドに熱的な影響が生じてしまうような
危惧があるが、ア−マロッドの材質を従来のアルミニウ
ムとせずにそれ以外の耐熱金属又は耐熱合金とすること
によって、ア−マロッドの溶融はなく引留の信頼性は確
保される。
リックス金属としてその電力を増容量化を図る場合、マ
トリックス金属にはその電力増容量化に伴う高い発熱が
生じてア−マロッドに熱的な影響が生じてしまうような
危惧があるが、ア−マロッドの材質を従来のアルミニウ
ムとせずにそれ以外の耐熱金属又は耐熱合金とすること
によって、ア−マロッドの溶融はなく引留の信頼性は確
保される。
【0011】
【実施例】以下に本発明に係る繊維強化架空送電線のク
ランプ方法の好適一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
ランプ方法の好適一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
【0012】図1は、本発明に係る繊維強化架空送電線
とこれを鉄塔に引留めるためのクランプ等との関係を示
すための長手方向に沿った断面を示し、図2は同じく軸
方向に沿った断面を示している。
とこれを鉄塔に引留めるためのクランプ等との関係を示
すための長手方向に沿った断面を示し、図2は同じく軸
方向に沿った断面を示している。
【0013】強化繊維1とマトリックス金属2とからな
る繊維強化架空送電線3の端末(クランプ部分)に、通
常電線の保護や補修用として用いられているア−マロッ
ド4,5を2層状に二重巻きし、これらア−マロッド
4,5間に摩擦抵抗が発生するように二つ割り(半割
り)のクランプ6a,6bを取付ける。各クランプ6
a,6bには、その両側部分に、これらクランプ6a,
6b相互の接合面相互を互いに密着させてクランプ6
a,6b相互を接合させるためのボルト挿入穴7を有し
たクランプを使用する。すなわち本発明に係るクランプ
6a,6bは、クランプ6a,6b相互の接続において
ボルト、ナットを用いるという点では従来のボルト締付
型クランプと共通点があるものの、次の点において相違
した構成を有している。つまり、クランプ6a,6b
は、相互の接合面に、ア−マロッド4,5間及び外側の
ア−マロッド5とクランプ6a,6bとの間に、外層の
ア−マロッド5のみを収容する半筒状のア−マロッド収
容部8を有している。この構成のため、マトリックス金
属2の外周面と内層のア−マロッド4との間及び内層の
ア−マロッド4と外層のア−マロッド5との間に、繊維
強化架空送電線3を鉄塔に引留めるために必要な摩擦力
が機械的に発生するようになり、強化繊維1には過大な
せん断力が働らかなくなる。内層のア−マロッド4の巻
き付け距離l1 、巻き付け力P1 は、強化繊維1のせん
断強度σを越えず、かつ繊維強化架空電線3の最大使用
強度Tに耐え得る摩擦力を確保できる値とし、また外層
のア−マロッド5の巻き付け距離l2 、巻き付け力P2
も同様に強化繊維1のせん断強度σを越えず、かつ繊維
強化架空電線3の最大使用強度Tに耐え得る摩擦力を確
保できる値とする。ただしア−マロッド4,5の巻き付
け距離l1 ,l2 は、l1 >l2 となるように、内・外
層のア−マロッド4,5の巻き付け力P1 ,P2 は、P
1 <P2 となるように設定する。これは、内層のア−マ
ロッド4は、直接マトリックス金属2と接触するもので
あるため、強化繊維1への負荷を可能な限り減少させて
その負担を軽減させるためである。またア−マロッド収
容部8には、これに収容されたア−マロッド5の両端部
の摩耗も考慮しておくという配慮から、ア−マロッド収
容部8の両端に耐摩耗金属9(円形)が配置される。
る繊維強化架空送電線3の端末(クランプ部分)に、通
常電線の保護や補修用として用いられているア−マロッ
ド4,5を2層状に二重巻きし、これらア−マロッド
4,5間に摩擦抵抗が発生するように二つ割り(半割
り)のクランプ6a,6bを取付ける。各クランプ6
a,6bには、その両側部分に、これらクランプ6a,
6b相互の接合面相互を互いに密着させてクランプ6
a,6b相互を接合させるためのボルト挿入穴7を有し
たクランプを使用する。すなわち本発明に係るクランプ
6a,6bは、クランプ6a,6b相互の接続において
ボルト、ナットを用いるという点では従来のボルト締付
型クランプと共通点があるものの、次の点において相違
した構成を有している。つまり、クランプ6a,6b
は、相互の接合面に、ア−マロッド4,5間及び外側の
ア−マロッド5とクランプ6a,6bとの間に、外層の
ア−マロッド5のみを収容する半筒状のア−マロッド収
容部8を有している。この構成のため、マトリックス金
属2の外周面と内層のア−マロッド4との間及び内層の
ア−マロッド4と外層のア−マロッド5との間に、繊維
強化架空送電線3を鉄塔に引留めるために必要な摩擦力
が機械的に発生するようになり、強化繊維1には過大な
せん断力が働らかなくなる。内層のア−マロッド4の巻
き付け距離l1 、巻き付け力P1 は、強化繊維1のせん
断強度σを越えず、かつ繊維強化架空電線3の最大使用
強度Tに耐え得る摩擦力を確保できる値とし、また外層
のア−マロッド5の巻き付け距離l2 、巻き付け力P2
も同様に強化繊維1のせん断強度σを越えず、かつ繊維
強化架空電線3の最大使用強度Tに耐え得る摩擦力を確
保できる値とする。ただしア−マロッド4,5の巻き付
け距離l1 ,l2 は、l1 >l2 となるように、内・外
層のア−マロッド4,5の巻き付け力P1 ,P2 は、P
1 <P2 となるように設定する。これは、内層のア−マ
ロッド4は、直接マトリックス金属2と接触するもので
あるため、強化繊維1への負荷を可能な限り減少させて
その負担を軽減させるためである。またア−マロッド収
容部8には、これに収容されたア−マロッド5の両端部
の摩耗も考慮しておくという配慮から、ア−マロッド収
容部8の両端に耐摩耗金属9(円形)が配置される。
【0014】したがってクランプ6a,6bのボルト挿
入穴7にボルトを挿入し、これにナットを螺合してクラ
ンプ6a,6b相互を強固に締付しても、繊維強化架空
電線3の強化繊維1には、過大なせん断力が作用するこ
とがない。このため鉄塔引留め後の張力を負担する強化
繊維1の強度、信頼性に悪影響が発生せず、強化繊維1
は、所定の張力に耐え得るようになる。
入穴7にボルトを挿入し、これにナットを螺合してクラ
ンプ6a,6b相互を強固に締付しても、繊維強化架空
電線3の強化繊維1には、過大なせん断力が作用するこ
とがない。このため鉄塔引留め後の張力を負担する強化
繊維1の強度、信頼性に悪影響が発生せず、強化繊維1
は、所定の張力に耐え得るようになる。
【0015】ところでア−マロッド4,5の材質には、
通常アルミニウムが用いられているが、繊維強化架空送
電線3は、電力の増容量化を目的とするため、融点の低
いアルミニウムは材料として不適当となる。このため、
本発明では、維強化送電線3に適するア−マロッド4,
5の材料として、鉄、銀、タングステン、モリブデン、
タンタル、ニオブ、銅、その他これら金属を含む合金を
用いる。尚、本発明は上記実施例の如く鋼心の代りに強
化繊維を用いた電線のみならず、例えば図7の繊維強化
アルミニウム素線のみの撚線など、全ゆる種類の繊維強
化型架空送電線のクランプに適用できる。
通常アルミニウムが用いられているが、繊維強化架空送
電線3は、電力の増容量化を目的とするため、融点の低
いアルミニウムは材料として不適当となる。このため、
本発明では、維強化送電線3に適するア−マロッド4,
5の材料として、鉄、銀、タングステン、モリブデン、
タンタル、ニオブ、銅、その他これら金属を含む合金を
用いる。尚、本発明は上記実施例の如く鋼心の代りに強
化繊維を用いた電線のみならず、例えば図7の繊維強化
アルミニウム素線のみの撚線など、全ゆる種類の繊維強
化型架空送電線のクランプに適用できる。
【0016】図4に示すクランプ6c,6dは、径間途
中(鉄塔間における途中)での繊維強化架空送電線3の
接続に本発明に係る繊維強化架空送電線3のクランプ法
を応用するために、クランプ6c,6bを長くして、そ
の両端に上記ア−マロッド収容部8をそれぞれ形成した
ものである。このクランプ6c,6dにより径間途中の
繊維強化架空送電線3相互の接続は何等支障のないもの
となる。
中(鉄塔間における途中)での繊維強化架空送電線3の
接続に本発明に係る繊維強化架空送電線3のクランプ法
を応用するために、クランプ6c,6bを長くして、そ
の両端に上記ア−マロッド収容部8をそれぞれ形成した
ものである。このクランプ6c,6dにより径間途中の
繊維強化架空送電線3相互の接続は何等支障のないもの
となる。
【0017】なお、本発明の実施例において繊維強化架
空送電線を2つに分割されたクランプ6a,6bによっ
て引留るという説明を行ったが、クランプ6a,6bの
側部に、これらクランプ6a,6bをヒンジ的に連結す
る枢支部を設け、クランプ6a,6bを一つのクランプ
として取扱えるようにすることも当然可能である。
空送電線を2つに分割されたクランプ6a,6bによっ
て引留るという説明を行ったが、クランプ6a,6bの
側部に、これらクランプ6a,6bをヒンジ的に連結す
る枢支部を設け、クランプ6a,6bを一つのクランプ
として取扱えるようにすることも当然可能である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば次の如き優れた効果を発揮する。
発明によれば次の如き優れた効果を発揮する。
【0019】(1)繊維強化架空送電線とクランプ相互
を、ア−マロッドによる摩擦力により、機械的に接続す
るので、繊維強化架空送電線の張力を負担する強化繊維
に対するせん断方向の応力が軽減され、鉄塔などの引留
後における強化繊維の強度、信頼性を確保することがで
きる。
を、ア−マロッドによる摩擦力により、機械的に接続す
るので、繊維強化架空送電線の張力を負担する強化繊維
に対するせん断方向の応力が軽減され、鉄塔などの引留
後における強化繊維の強度、信頼性を確保することがで
きる。
【0020】(2)超軽量素材の強化繊維の利点を生か
すことができる。
すことができる。
【0021】(3)従来のように架空送電線の引留のた
めにクランプを圧縮する必要がないため、作業性が著し
く改善され、簡易で効率のよい引留を行うことができ
る。
めにクランプを圧縮する必要がないため、作業性が著し
く改善され、簡易で効率のよい引留を行うことができ
る。
【図1】本発明に係る繊維強化架空送電線のクランプ法
の好適一実施例を示す図である。
の好適一実施例を示す図である。
【図2】クランプ部分の正面図である。
【図3】繊維強化送電線にア−マロッドを装着した状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図4】径間途中に使用するクランプの横断面図であ
る。
る。
【図5】従来の圧縮型クランプを示す図である。
【図6】同じくクサビ型クランプを示す図である。
【図7】繊維強化アルミニウムのみの撚線の断面図であ
る。
る。
1 強化繊維 2 マトリックス金属 3 繊維強化架空送電線 4 内層のア−マロッド 5 外層のア−マロッド 6a,6b クランプ
Claims (2)
- 【請求項1】 繊維強化架空送電線のクランプ部分にア
−マロッドを多層に巻き付け、内層のア−マロッドを除
く外層のア−マロッドに、外層のア−マロッドと内層の
ア−マロッドとの間で機械的に摩擦力が発生するように
クランプを設けたことを特徴とする繊維強化架空送電線
のクランプ法。 - 【請求項2】 前記ア−マロッドはアルミニウム以外の
耐熱金属又は耐熱合金であることを特徴とする請求項1
記載の繊維強化架空送電線のクランプ法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3318065A JPH05161238A (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 繊維強化架空送電線のクランプ法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3318065A JPH05161238A (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 繊維強化架空送電線のクランプ法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05161238A true JPH05161238A (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=18095092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3318065A Pending JPH05161238A (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | 繊維強化架空送電線のクランプ法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05161238A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008125292A (ja) * | 2006-11-14 | 2008-05-29 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | スリーブ保持アダプタ |
US9458632B2 (en) | 2012-10-18 | 2016-10-04 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Composite materials and applications thereof and methods of making composite materials |
US9835418B2 (en) | 2009-05-04 | 2017-12-05 | James Carl Peters | Composite materials and applications thereof |
-
1991
- 1991-12-02 JP JP3318065A patent/JPH05161238A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008125292A (ja) * | 2006-11-14 | 2008-05-29 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | スリーブ保持アダプタ |
US9835418B2 (en) | 2009-05-04 | 2017-12-05 | James Carl Peters | Composite materials and applications thereof |
US9458632B2 (en) | 2012-10-18 | 2016-10-04 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Composite materials and applications thereof and methods of making composite materials |
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