JPH0516072U - ネジ締め機におけるネジ供給機構 - Google Patents

ネジ締め機におけるネジ供給機構

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JPH0516072U
JPH0516072U JP7160691U JP7160691U JPH0516072U JP H0516072 U JPH0516072 U JP H0516072U JP 7160691 U JP7160691 U JP 7160691U JP 7160691 U JP7160691 U JP 7160691U JP H0516072 U JPH0516072 U JP H0516072U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネジ打出し位置におけるネジの位置設定なら
びに保持を確実に行なえると共にドライバビットによる
ネジ締め部位の狙いが容易で作業性に富み、全体の小型
化設計も容易なネジ締め機におけるネジ供給機構を提供
すること。 【構成】 一対の送りホイール60はノーズ部材14の
フレームに個々に回転自在に支持され、両ホイール60
の間にドライバビット12が挿通可能な作動空間66が
形成されている。該作動空間66を介して、ドライバビ
ット12はネジ締め動作時に、軸線X−Xに沿い両ホイ
ール60の回転軸線Y−Yを含む中心部を通る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、連結帯上に列装されたネジを、ネジ締め動作に応答して間欠回転す る送りホイールを有するネジ供給機構によって、ドライバビットに対応する打出 し位置に順次供給し、該ドライバビットによってネジ締め部位に向ってネジを打 出すネジ締め機のネジ供給機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のネジ供給機構を備えたネジ締め機は、例えば米国特許第405903 4号あるいは実開平2−126776号に開示されている。これら公知のネジ締 め機において、可撓性のある連結帯上に列装されたネジ、いわゆる連結ネジ、を 順次、ドライバビットに対応するネジ打出し位置へ送る為に、ドライバ本体に対 してドライバビットの軸方向に相対移動可能なノーズ部上に送りホイールが設け られ、このホイールの外周の係合歯に連結帯の側縁を係合させ、上記相対移動に 応答してホイールを間欠回転させて連結帯上のネジをネジ送りするネジ供給機構 が設けられている。
【0003】 このような公知のネジ供給機構では、一般に送りホイールが連結帯の両側縁に 形成された係合部に対応して互いに間隔をおいて一対設けられ、これら両ホイー ルが回転軸線に沿って連結軸によって一体回転するように連結されている。この 為にドライバビットは連結軸との干渉を避ける為に該一対のホイールの回転軸線 を含む中心部からオフセットした位置を通るように設定されており、従って、ド ライバビットと対応するネジ打出し位置も該連結帯が送りホイールの係合歯との 係合により保持された位置より若干離れたところに設けられる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述のように、従来機構においては、送りホイールの連結軸がホイール中心部 にある為に、ドライバビットの挿通路を該中心部よりオフセットさせねばならな い制約があったが、これが種々の不具合をもたらしていた。すなわち、オフセッ ト構成の為に、ノーズ部を含めてネジ締め機全体の横幅が大きくなり、小型化設 計の障害になっていた。又、ドライバビットはネジ締め機全体の中心からずれて いる為にネジ締め作業の際に該ドライバビットのネジ締め部位への狙いが作業者 にとってし辛く作業性に難点があった。更に、ネジ打出し位置は前述のように連 結帯が送りホイールの係合歯との係合により保持された位置より若干離れたとこ ろにある為に、該位置にところでは連結帯を積極的に押圧保持する部材がなく、 従って、該ネジ打出し位置においてネジの位置設定が不安であり、ネジが傾いた りしてネジ締め不良を起こす等の問題も発生した。
【0005】 従って、本考案は上記従来のネジ供給機構における諸問題に鑑みなされたもの で、その目的はネジ打出し位置におけるネジの位置設定ならびに保持を確実に行 なえると共にドライバビットによるネジ締め部位の狙いが容易で作業性に富み、 しかも小型化設計も容易なネジ締め機におけるネジ供給機構を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成の為に、本考案においては、回転駆動されるドライバビットを備 えたドライバ本体と;該ドライバ本体に対してドライバビットの軸線に沿って相 対移動可能なノーズ部と;該ノーズ部に形成されネジを列装した連結帯をドライ バビットの軸線と交差する方向に案内する供給路と、該連結帯の両側縁に形成さ れた係合部にそれぞれ係合する係合歯を外周に有すると共に前記ノーズ部に回転 可能に支持された一対の送りホイールと、前記ドライバ本体とノーズ部との相対 移動に応答して前記送りホイールの回転を生じさせるホイール駆動手段とを有し 該ホイール駆動手段により供給路中の連結帯のネジを順次ドライバビットに対応 するネジ打出し位置に供給する供給機構とを備えたネジ締め機を前提として、前 記一対の送りホイールの間に、該ドライバビットを挿通可能な作動空間を設け、 該ドライバビットが該作動空間を介して該一対の送りホイールの回転軸線を含む 中心部を通るように設定した構成を特徴とするネジ供給機構を提案するものであ る。
【0007】
【作用】
上記本考案の構成によれば、一対の送りホイールを中心部で連結する連結軸が 解消され、該中心部にドライバビットを挿通可能な作動空間が設けられ、該空間 を介してドライバビットが送りホイールの回転軸線を含む中心部を通るように設 定される。従って、ネジ打出し位置は、連結帯が送りホイールによって保持され たところにあり、該ネジ打出し位置におけるネジの安定が増し、確実なネジ締め 動作がなされる。
【0008】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案のネジ供給機構を具体化した自動ネジ締め機の実 施例を説明する。
【0009】 図1にはこの自動ネジ締め機の先端部を示してあるが、10は内部に軸線X− Xに沿うドライバビット12を収容したドライバ本体、14はチャック16及び 本考案に係るネジ供給機構18を配設するとともに、ネジ20を間隔をおいて列 装した合成樹脂製の連結帯22を案内するガイド面14aを備えたノーズ部材、 24はドライバ本体10とノーズ部材14との間に介在し相互に摺動可能な関係 におかれたスライド部材、26はこれらドライバ本体10、ノーズ部材14及び スライド部材24の3部材相互間の固定ならびに解除を選択的に遂行する連携機 構である。
【0010】 図1においてノーズ部材14は最突出位置にあり、この位置は 該ノーズ部材 14がドライバ本体10より最も離間する方向(図において右方)に突出した状 態で、ネジ締め動作の開始状態あるいは休止状態である。該最突出位置において 、ノーズ部材14は該部材14に螺合したネジ頭部よりなるストッパ28がスラ イド部材24の開口30の一端に当接して突出方向の位置が規制され、又、スラ イド部材24は連携機構26によりドライバ本体10に軸線X−Xに沿う相対的 なスライド移動不能状態に固定されている。
【0011】 連携機構26は、球体よりなる転動体32、これを収容するスライド部材24 のスリーブ壁24aに形成した透孔34、スリーブ壁24aの外周面に摺接する ドライバ本体10のスリーブ壁10aの内周面に形成した凹部36、前記スリー ブ壁24aの内周面に摺接するノーズ部材14のスリーブ壁14bの外周面に形 成した凹部38を有する。
【0012】 ノーズ部材14が最突出位置にあるとき、転動体32はノーズ部材14の凹部 38とは合致した状態になく、他方ドライバ本体10の凹部36に合致して、こ れに図示のごとく部分的に係合し、該転動体32によりスライド部材24とドラ イバ本体10とが上述のごとく相対移動不能に固定されている。転動体32を含 む連携機構26は、この実施例において直径方向に対向して一組ずつ設けられて いる。各凹部36,38は転動体32の球面を部分的に受入れる円錐台状の穴形 状で、図示のごとく、凹部の周壁面が若干、外に向って開く傾斜面構成で、この 傾斜面が転動体32に対して外方へ押し出す分力を付与する。これにより、転動 体32の、よりスムーズな切換移動が可能である。
【0013】 尚、ドライバ本体10、ノーズ部材14及びスライド部材24は、軸線X−X 周りに相対回転しないようにされている。すなわち、ノーズ部材14上のストッ パ28が進入しているスライド部材24の開口30は、その幅がストッパ28を 丁度、軸方向にスライドさせるだけの寸法になっているので、この関係により両 部材14,24の相対回転は阻止されている。他方、ドライバ本体10のスリー ブ壁10aには外側からストップネジ40がねじ込まれ、その先端部がスライド 部材24のスリーブ壁24aの外周面に軸線X−X方向に形成したガイド溝42 に係入しており、しかも該溝42の幅はネジ40の先端部を丁度スライドさせる だけの寸法になっているので、この関係により両部材10,24の相対回転は阻 止されている。尚、図1においてストップネジ40及びガイド溝42が設けられ た部分のみ説明上、回転方向の異なる断面を示してある。
【0014】 図2においては自動ネジ締め機の外観を、ネジ締め作業状態で示してある。図 示のごとく、ドライバビット12の先端部はノーズ部材14ならびにチャック1 6よりも外方に長く突出できるので、ネジ締めを行なうべき建材等の相手部材4 4のネジ締め部位44aが深穴位置にあるような場合でも、該部位44aまで、 先端部にネジ20を装着した状態で導入することができるものである。ドライバ 本体10の筒体外周には該外周面に沿って所定距離移動可能な係止リング46が 設けられ、これに軸線方向に形成された長孔48に操作ロッド50の一端部が進 入し、他端部はドライバ本体10の後端部において枢支軸52により回転可能に 枢支された操作部材54に連結されている。長孔48は直径方向に一対形成され 、それに対応して操作ロッド50は操作部材54から2又状に延出して各長孔4 8に対応している。操作部材54は図において、操作ロッド50及び係止リング 46とともに、便宜上、該ネジ締め機の不作動状態ないしは休止状態で示してあ る。該操作部材54をネジ締め作業開始に当って圧縮コイルバネ53に抗して矢 印方向に押圧すると、該操作部材54の下方位置でドライバ本体10上に配設し た始動スイッチ釦56が同時に押され、これによって、該スイッチ釦56に電気 的に接続されたドライバビット駆動用モータ58が始動し、ドライバビット12 を回転駆動する連動構成となっている。
【0015】 図1及び図3に示された本考案のネジ供給機構18において、60は送りホイ ール、62は後述するアーム形状の送り用作動レバー、64は同様に後述する本 考案の送り制御機構である。送りホイール60はその外周に連結帯22の側縁2 2aに係合する角度方向に所定ピッチの係合歯60aを有し、各側縁に対応して 一対設けられ、ドライバビット12が図3の鎖線で示すように、ノーズ部材14 に支持された個々のホイール60の支軸68を結ぶ軸線Y−Yと軸線X−Xとの 交点を通り、該軸線X−Xに沿って一対の送りホイール60間のスペース66中 を通過する。該スペース66は、従って、ドライバビット12の為の作動空間を 構成する。図1で示すように、ドライバビット12の軸線X−Xは、送りホイー ルの回転中心Sを通るように、設定してあり、このようにホイールの中心部を通 る為に、ネジ20の打出し位置Pは、連結帯22が送りホイール60より離れな い位置となる。すなわち、該打出し位置Pは軸線X−Xとガイド面14aとの交 点部に設けられるが、該位置Pにおいて、連結帯22は、一面においてガイド面 14aにより保持され、他面において、送りホイール60の係合歯60aとの係 合により押圧保持された状態にある。この為、図1において2点鎖線で示すよう に打出し位置Pにあるネジ20は、位置ずれや傾き等を起こすことなく該位置P に確実に保持される。
【0016】 上述のように一対の送りホイール60の間にドライバビット12の為の作動空 間を構成するスペース66を形成する為に、各ホイール60は、それぞれ、ノー ズ部材14のフレームの側壁にスリーブ69を介してそれぞれ独立して回転自在 に支持され、回転軸心を構成するネジ込みボルトよりなる支軸68によりノーズ 部材14に固定されている。
【0017】 ノーズ部材14に取着されたチャック16は図3で示すごとく、ノーズ部材1 4上の支軸70をそれぞれ支点として開閉自在に一対設けられ、常時は、それぞ れ圧縮コイルバネ72により図示の実線で示す閉成状態にあると共に、ドライバ ビット12が鎖線で示すように突出した際にはバネ72に抗して鎖線の開成状態 となる。
【0018】 ネジ締め作業開始に当って図2で示すように操作部材54が押下げられると、 前述のように始動スイッチ釦56を介してドライバビット駆動用モータ58が始 動してドライバビット12が回転駆動される。これと同時に、ノーズ部材14は 図示されていないが本体10中に設けたノーズ部材移動機構により、ノーズ部材 の端壁14cに端部を固定した紐状体74を介してスライド部材24と一体に図 5で示す引込位置にまで引込まれる。そして、スライド部材24はノーズ部材1 4と共にドライバのネジ締め作業中、この引込位置に保持される。
【0019】 ドライバのネジ締め作業が終了して操作部材54(図2)を解放すると、これ に応じて操作ロッド50により本体10内のノーズ部材移動機構の逆転駆動がな され、ノーズ部材14がスライド部材24と共に突出した原位置に戻り、これと 同時に駆動用モータ58が停止する。尚、操作部材54の押下作動ならびに解放 による動作停止の一サイクルのネジ締め作業において、ドライバ本体10内では 駆動用モータ58と各機構との動作の連動・切離を行なうクラッチ機構及びスラ イド部材24及びノーズ部材14を引込位置に対し保持する保持機構が設けられ ているが、これらの各機構ならびに前記ノーズ部材移動機構については、この種 のネジ締め機の公知機構を採用し得るとともに本考案の主要部でないので具体的 図示を省略してある。
【0020】 次に、図1及び図2で示した本考案のネジ供給機構18について、そのネジ送 り動作を図6〜図8に基づき説明する。 各送りホイール60に対応してホイール駆動手段をなす送り用作動レバー62 が支軸76を回動支点としてその支軸76によりスライド部材24に基端部にお いて回転可能に枢支され、復帰バネ78により図において常時時計方向に付勢さ れるとともにスライド部材24上に設けたストッパ80によりバネ78に抗して 図示の原位置に保持されている。各送りホイール60の外側部には該ホイール6 0と一体に複数のリブ82が送りピッチの数(実施例において6個)だけ半径方 向に沿い放射状に突設され、その一方の係合縁に略山形状ないしは、くの字形状 を相互に形成する第1及び第2の係合傾斜面82a,82bが形成されている。 この傾斜面82a,82bに対し作動レバー62の係合端部をなすローラ84が 係合するように対応している。
【0021】 図6に示す送りの初期位置において、ローラ84はリブ82の第1の係合傾斜 面82aに対応し、ここからノーズ部材14とスライド部材24との相対移動に より、ローラ84が第1の係合傾斜面82aを押しながらホイール60を矢印で 示す時計方向(送り方向)に回転させる。この間、レバー62はストッパ80に 接した原位置を保ちながらローラ84を軸線X−Xと平行に真直ぐに相対移動さ せる。ホイール60の回転が進むにつれて、ローラ84は第1の係合傾斜面82 aから第2の傾斜面82bへと自然に対応が移り、リブ82の半径方向内方へ向 かう状態となり図7で示す1ピッチ分の送りが完了し、連結帯22上の次位のネ ジ20を軸線X−Xに沿うネジ打出し位置Pに設定する。この位置Pにおいて、 前述のように、連結帯22がガイド面14aとホイール60により保持された状 態にあるので、ネジ20は安定した位置状態に保たれる。
【0022】 1ピッチ分の送り完了後、ノーズ部材14がスライド部材24より離間する方 向に相対移動する戻り動作においては、図8に示すようにローラ84が隣接する 次位のリブ82の反対側の係合縁82c上を滑るとともにバネ78に抗して原位 置から反時計方向に回動しながら逃げてリブ82より外れるように動作して次位 のリブ82に対し図6で示す初期位置で対応する。この間、ホイール60は送り 制御機構64により逆転方向について拘束され、送り位置に設定されたネジ20 をそのネジ打出し位置Pに保持する。
【0023】 次にネジ送り制御機構64を、特に図1につき以下説明すると、該ネジ送り制 御機構64は、各ホイール60に対応してそれぞれ設けられた一対の制御レバー 90を有し、これらレバー90は、その基端部がノーズ部材14上の支軸92に 枢動可能に支持され、該支軸92に基端が巻回固定された付勢手段をなすバネ9 4により一方向(図1において時計方向)に付勢されている。該各レバー90は 所定の開き角度をもって一体に形成された一対の腕を有し、一方の腕の先端部に は逆転防止爪96が、又、他方の腕にはオーバーラン防止爪98が形成されてい る。これら各レバー90に対応して各送りホイール60には、この側面にこれと 一体に歯付き部材100が設けられ、その外周には、送りホイール60の周囲の 係合歯60aと同じ角度方向に突出した歯100aが一体に形成され、これら歯 100aは、制御レバー90上の上記両爪96,98と共働するようになってい る。制御レバー90は、バネ94の付勢作用によって常時は、対応する歯付き部 材100の歯100aと係合するようにその歯100aの回転軌跡内に位置付け られている。ネジ送り動作中、送りホイール60が図1において時計方向に間欠 回転すると、これに伴って歯付き部材100も同様に回転する。そして、1歯分 のピッチ回転によりネジ20が軸線X−Xに対応したネジ打込み位置Pに位置づ けられる。この動作において、歯付き部材100上の1つの歯100aが逆転防 止爪96を押上げ、バネ94に抗してレバー90を反時計方向に回動させ、該歯 100aが該爪96を越えたところで、再び該爪96が歯100aに係合し、図 9の状態に戻る。これにより、送りホイール60は歯付き部材100と逆転防止 爪96との係合によって、もはや逆回転方向の移動が拘束され、従って、同方向 についてネジ打込み位置Pに位置付けられた連結帯22上のネジ20の位置が決 定される。
【0024】 他方、制御レバー90の他方の腕90b上のオーバーラン防止爪98は、バネ 94の付勢作用により、常時は歯付き部材100の歯100aと係合しない図1 に示す非係合状態にある。そして、送りホイール60の送り方向の回転が通常の 回転状態においては、一方の逆転防止爪96が歯付き部材100の歯100aを 順次乗り越えるネジ送り動作時にオーバーラン防止爪98は該歯100aには係 合せず、従って、送りホイール60の送り方向の回転に何等支障がない。
【0025】 ところが、送りホイール60が矢印で示す送り方向に急激に回転させられた場 合、歯付き部材100の歯100aと係合していた制御レバー90の逆転防止爪 96は該歯100aより急激な押出し力、すなわち、該歯100aの回転軌跡外 への力を受けるので、これによって生ずる慣性移動により、該制御レバー90は バネ94に打勝って反時計方向に大きく回動する。この為、オーバーラン防止爪 98が対応する歯100aに当接状態で係合する。これによって送りホイール6 0の回転方向の過度の回転、すなわちオーバーランが防止され、打出し位置にあ るネジ20は送りホイール60の送り方向についても位置規制がなされる。この 規制は送りホイール60の回転が止められるとすぐに、バネ94の作用により制 御レバー90が図1,9の原位置に戻ることにより解除され、その後のネジ送り 動作には支障がない。
【0026】 以上のように構成された自動ネジ締め機におけるネジ締め作業の一連の動作に おいて、ノーズ部材14,スライド部材24及びドライバ本体10の3部材の相 対移動につき、以下、まとめて説明する。
【0027】 ネジ締め作業開始直前の状態ないしは不使用状態において、該ネジ締め機は図 1で示すごとく、ノーズ部材14が最突出位置にあり、スライド部材24はドラ イバ本体10と連携機構26により相互に固定された状態にある。この状態から 、ネジ締め作業を開始すると、本体10内のクラッチ機構が結合状態になり、紐 状体74が引張られ、その結果、まず、ノーズ部材14のみが第1段目の引込ス トロークとして最突出位置から引き込まれ、図1で示すように凹部38が転動体 32に合致する図4に示す位置(中間位置)までのストロークAの間でネジ供給 機構18により1ピッチのネジ送りが遂行される。そして、ここで連携機構26 の切換動作によりノーズ部材14とスライド部材24が相互に固定され、一体と なって更に引込まれ、引込動作が終了するとクラッチ切離状態になる。この間、 両部材14,24は第2段目の引込ストロークとして中間位置から更に所定のス トロークに引込まれる。他方、ドライバビット12はドライバ本体10に対して は回転するのみで軸線X−X方向には固定されているので、上述の第2段目の引 込ストロークにより、図2及び図3の鎖線で示すごとく該先端部がノーズ部材1 4より長く突出した状態に露出し、従って、先端部に保持したネジ20を図2で 示したごとく深穴状等の凹凸のある部位に導入でき、従って、これら部位におけ るネジ締めも容易に行なわれる。
【0028】 なお、上記実施例においては、ノーズ部としてのノーズ部材24,ドライバ本 体10及びその中間にあって相互にスライド移動するスライド部材24を備えた 自動ネジ締め機について説明したが、本考案は中間のスライド部材を設けないで ノーズ部がドライバ本体に対し直接相対移動する構成のものにも勿論適用し得る し、又、手動操作のものであってもよく、実施例に限定されるものではない。又 、実施例では一対の送りホイール60にそれぞれ対応して、ホイール駆動手段と しての送り用作動レバー62を設けた構成を示したが、該送りホイール60のい ずれか一対にのみ送り用作動レバー62を対応して設けることも可能である。他 方の送りホイール60は連結帯22との係合により従動回転するからである。
【0029】
【考案の効果】
以上のように、本考案のネジ供給機構によれば、一対の送りホイールの間にド ライバビットを挿通可能な作動空間を設け、このドライバビットが該作動空間を 介して該一対の送りホイールの回転軸線を含む中心部を通るように設定したので 、従来のネジ供給機構において余儀なくされていたドライバビットのオフセット 配置が必要でなくなり、ノーズ部を含んでネジ締め機全体の横幅寸法を挟めて全 体の小型化設計が容易となった。又、ドライバビットはネジ締め機の中央軸線に 沿ってネジを打出す動作態様となるので作業者にとって、ネジ締め部位への狙い も容易となり作業性の向上が得られた。更に、ネジ打出し位置が、送りホイール から離れた位置でなく該送りホイールとノーズ部のガイド面との間で連結帯が十 分に保持された位置となるので、該ネジ打出し位置においてネジの傾き等の不具 合が生ぜず、常に確実なネジ締め作業が可能である等、種々の実用的効果を奏す る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した自動ネジ締め機の一実施例
の先端部の縦断面図である。
【図2】図1に示す自動ネジ締め機を、ドライバビット
を突出させたネジ締め作業状態で示す全体外観図であ
る。
【図3】図1に示す先端部のドライバビットの軸線X−
Xに沿う3−3線縦断面図である。
【図4】ノーズ部材が中間位置にある状態で示す図1に
対応する動作説明図である。
【図5】ノーズ部材がスライド部材と共に引込位置にあ
る状態で示す自動ネジ締め機の主要部の動作説明図であ
る。
【図6】本考案のネジ供給機構の初期動作を示す自動ネ
ジ締め機の要部縦断面図である。
【図7】ネジ供給機構の送り完了動作を示す図6に対応
する図である。
【図8】ネジ供給機構の戻り動作を示す図6及び図7に
対応する図である。
【符号の説明】
10 ドライバ本体 12 ドライバビット 14 ノーズ部材 14a ガイド面 18 ネジ供給機構 20 ネジ 22 連結帯 60 送りホイール 62 送り用作動レバー 66 スペース(作動空間) 68 支軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動されるドライバビットを備えたド
    ライバ本体と、 該ドライバ本体に対してドライバビットの軸線に沿って
    相対移動可能なノーズ部と、 該ノーズ部に形成されネジを列装した連結帯をドライバ
    ビットの軸線と交差する方向に案内する供給路と、該連
    結帯の両側縁に形成された係合部にそれぞれ係合する係
    合歯を外周に有すると共に前記ノーズ部に回転可能に支
    持された一対の送りホイールと、前記ドライバ本体とノ
    ーズ部との相対移動に応答して前記送りホイールの回転
    を生じさせるホイール駆動手段とを有し該ホイール駆動
    手段により供給路中の連結帯のネジを順次ドライバビッ
    トに対応するネジ打出し位置に供給する供給機構と、 を備えたネジ締め機において、 前記一対の送りホイールの間に、該ドライバビットを挿
    通可能な作動空間を設け、該ドライバビットが該作動空
    間を介して該一対の送りホイールの回転軸線を含む中心
    部を通るように設定したことを特徴とするネジ締め機に
    おけるネジ供給機構。
JP7160691U 1991-08-12 1991-08-12 ネジ締め機におけるネジ供給機構 Expired - Lifetime JPH0746463Y2 (ja)

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JP7160691U Expired - Lifetime JPH0746463Y2 (ja) 1991-08-12 1991-08-12 ネジ締め機におけるネジ供給機構

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JP (1) JPH0746463Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59176414U (ja) * 1983-05-13 1984-11-26 岡野機工株式会社 圧力鍋の圧力調整弁孔防塞フイルタ

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JPS59176414U (ja) * 1983-05-13 1984-11-26 岡野機工株式会社 圧力鍋の圧力調整弁孔防塞フイルタ

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JPH0746463Y2 (ja) 1995-10-25

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