JP2607732Y2 - ラチェット式パイプカッタ - Google Patents

ラチェット式パイプカッタ

Info

Publication number
JP2607732Y2
JP2607732Y2 JP1993045221U JP4522193U JP2607732Y2 JP 2607732 Y2 JP2607732 Y2 JP 2607732Y2 JP 1993045221 U JP1993045221 U JP 1993045221U JP 4522193 U JP4522193 U JP 4522193U JP 2607732 Y2 JP2607732 Y2 JP 2607732Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
cut
handle
ratchet
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993045221U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0715217U (ja
Inventor
哲夫 石川
博 清水
純一 倉谷
孝史 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
MCC Corp
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
MCC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd, MCC Corp filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP1993045221U priority Critical patent/JP2607732Y2/ja
Publication of JPH0715217U publication Critical patent/JPH0715217U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2607732Y2 publication Critical patent/JP2607732Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shearing Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主として大径のパイプ
を切断するために使用されるラチェット式パイプカッタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス管などの大径のパイプを切断するた
めに使用されるラチェット式パイプカッタとしては、特
開昭64-16311号公報や本出願人の実公平1-15462 号公報
に示されるように、円弧状の本体に被切断パイプを保持
するためのローラとカッターホイールとを取付け、ハン
ドルを回転させることによりカッターホイールを被切断
パイプに押し込みながら被切断パイプの回りを回転さ
せ、切断を行うようにしたものが知られている。
【0003】ところが従来のラチェット式パイプカッタ
は、2個のローラとカッターホイールとの3点で被切断
パイプの外周を保持する方式を採用していたため、ロー
ラとカッターホイールとの回転抵抗の違いによってハン
ドルを操作したときにカッターホイールが必要以上にパ
イプ表面に食い込み、パイプを3点で支持することが困
難となる。その結果、1個のローラと1個のカッターホ
イールとによる2点支持の状態となり、特に樹脂製パイ
プのような柔らかい材質のパイプの場合には被切断パイ
プを安定に保持することができなくなることがあった。
【0004】また従来のラチェット式パイプカッタは、
被切断パイプの外径の大小に応じてカッターホイール側
のアームを移動させていたので、小径のパイプを切断す
る際にはパイプのセンターがハンドルから遠い側にず
れ、工具の作業回転半径が大きくなっていた。このため
に溝の内部のような狭い場所でパイプの切断作業を行う
場合には溝を大きくしなければならないという問題があ
った。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記した従来
の問題点を解決し、柔らかい材質のパイプを切断する場
合にもパイプの保持状態が不安定となることがなく、ま
た小径のパイプを切断する場合にも工具の作業回転半径
が拡大することのないラチェット式パイプカッタを提供
するためになされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本考案のラチェット式パイプカッタは、
定された被切断パイプを挿入するための開口部を備えた
円弧状の本体と、この本体の側面に相対的に回転できる
ように取付けられた円弧状のラチェットとを備え、この
ラチェットの外側には回転用のハンドルを一体的に設け
るとともに、本体側の爪とラチェットの歯とを係合させ
ることにより、ハンドルを一方向に回転させたときにの
み本体を固定された被切断パイプの回りに回動できるよ
うにし、本体の内部には1つのカッターホイールと、そ
の側方に位置する1個のローラと、 被切断パイプをカッ
ターホイールと接する位置に保持するための2個のロー
ラを持つ揺動アームとを設けるとともに、カッターホイ
ールの軸には外側に羽根車が固定された送りネジを設
け、またハンドルの基部にはハンドルを本体に対して回
転させたとき羽根車を蹴り、カッターホイールを被切断
パイプ側に送るためのピンを設けたことを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】本考案のラチェット式パイプカッタは、被切断
パイプをカッターホイール側に押圧する2個のローラを
持つ揺動アームを本体に枢着するとともに、本体のカッ
ターホイールの側方位置にも1個のローラを設けたの
で、被切断パイプは常に3個のローラによって保持され
ることとなる。このために、樹脂製のパイプのような柔
らかい材質のパイプを切断する場合にも、パイプの保持
状態が不安定となることがない。
【0008】また、本考案のラチェット式パイプカッタ
は、2個のローラを持つ揺動アームを動かすことによっ
て被切断パイプの径の大小に対応するようにしたので、
小径のパイプを切断する場合にはパイプの中心がカッタ
ーホイールの送り込み機構側に移動することとなる。こ
のため、後の実施例に示すように作業回転半径が拡大す
ることがなく、従来のラチェット式パイプカッタよりも
狭い場所で切断作業が行えることとなる。
【0009】
【実施例】以下に本考案を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1は実施例のラチェット式パイプカッ
タの全体正面図、図2はヘッド部の拡大正面図、図3は
ヘッド部の本体の断面図、図4はヘッド部の縦断面図、
図5は揺動アームの部分を示す断面図、図6は本体に対
してハンドルを90度回転させた状態の正面図、図7は小
径のパイプを切断する状態を示す断面図である。
【0010】図1〜図4において、1は被切断パイプを
挿入するための開口部を備えた円弧状の本体、2はこの
本体1と同様の円弧状をしたラチェット、3はこのラチ
ェット2と一体化されたハンドルである。また4は本体
1に取り付けられたカッターホイール、5は2個のロー
ラ6、6を持つ揺動アーム、7はカッターホイール4の
側方位置において本体1に取り付けられたローラであ
る。
【0011】上記のラチェット2は、図4に示されるよ
うに本体1に対して相対的に回転できるように本体1の
側面に取り付けられている。また図2に示すように、本
体1の両端部付近にはそれぞれ1個ずつの爪8が設けら
れており、ラチェット2の内側の歯2aと係合している。
このため、図面上でハンドル3を時計方向に回転させる
と、爪8が歯2aと係合して本体1を被切断パイプの回り
に時計方向に回転させるが、ハンドル3を反時計方向に
回転させたときには爪8が歯2a上を滑り、本体1を回転
させることはない。なお、被切断パイプは図示しない適
宜の固定手段によって、回転しないように保持されてい
るものとする。
【0012】本体1には被切断パイプを保持するための
3個のローラがある。前記したようにそのうちの2個は
揺動アーム5に設けられたローラ6、6であり、残りの
1個はカッターホイール4の側方位置のローラ7であ
る。図3に示されるように、揺動アーム5は軸9により
本体1に枢着されており、その他端はスプリング10によ
り牽引されている。このために揺動アーム5はローラ
6、6が被切断パイプから離れる側に弾発されている
が、本体1の外側に設けられた調節ネジ11により揺動ア
ーム5を押圧し、被切断パイプがローラ7側に接触する
よう調節することができる。なお、図7に被切断パイプ
が小径である場合の揺動アーム5の位置を示した。
【0013】本考案のラチェット式パイプカッタは、被
切断パイプをこれらのローラ6、6とローラ7とにより
保持させ、本体1とともにカッターホイール4を(固定
された)被切断パイプの回りに回転させながら切断する
ものである。このために、カッターホイール4を被切断
パイプに向かって送るための送り込み機構12が本体1に
設けられている。この送り込み機構12は、図3、図4に
示すようにカッターホイール4を下端に備えた軸13と、
この軸13と螺合する送りネジ14と、この送りネジ14の外
側に固定された羽根車15とからなる。一方、前記したハ
ンドル3の基部付近には図1に示すように3本のピン16
が突設されており、本体1に対してハンドル3が図6の
ように回転するとき、ハンドル3のピン16が羽根車15を
蹴って送りネジ14を回転させ、軸13を中心側に移動させ
ることによってカッターホイール4を被切断パイプに向
かって移動させるようになっている。
【0014】次にこのラチェット式パイプカッタの使用
方法を説明する。まず図1〜図3のように本体1とラチ
ェット2の開口部を一致させた状態で被切断パイプを本
体1の内部に挿入したうえで、調節ネジ11を回して揺動
アーム5を移動させ、ローラ6、6とローラ7の3点に
おいて被切断パイプが保持されるようにする。前述した
とおり、被切断パイプは図示されない適宜の手段によ
り、回転しないように固定されているものとする。
【0015】次にハンドル3を上下動させるが、前記し
たようにハンドル3を反時計方向に回転させたときには
ハンドル3とラチェット2とは本体1及び被切断パイプ
に対して空転し、時計方向に回転させたときにはハンド
ル3とラチェット2とは本体1とともに被切断パイプの
回りを回転する。なお、ローラ6、6には図5に示すよ
うにワンウェイクラッチを組み込み、ハンドル3を反時
計方向に回転させたときに本体1が被切断パイプに対し
て回転することを防止している。このようにしてハンド
ル3とラチェット2とは本体1に対して次第に回転して
行くこととなるが、図6の位置まで回転すると、ハンド
ル3のピン16が羽根車15を蹴って送りネジ14を回転さ
せ、カッターホイール4を被切断パイプに向かって所定
量だけ送り込む。このため、ハンドル3が1回転する毎
に徐々にカッターホイール4に送りが与えられ、固定さ
れている被切断パイプの回りを本体1が回転することに
よって、被切断パイプは外表面から切断される。なお、
切断終了後は調節ネジ11を緩めて揺動アーム5を開き、
被切断パイプを開口部より抜き取る。
【0016】
【考案の効果】上記のようにして被切断パイプを切断す
ることができるが、本考案のラチェット式パイプカッタ
によれば被切断パイプは常に3つのローラ6、6、7に
よって安定に保持されながら切断されるため、従来のよ
うに2点支持の状態となることがなく、樹脂製パイプの
ような柔らかい材質のパイプを切断する場合にも被切断
パイプを安定に保持することができる。
【0017】また本考案のラチェット式パイプカッタに
よれば、被切断パイプの径が小さい場合には2個のロー
ラ6、6を持つ揺動アーム5を動かすことによって対応
するようにしたので、被切断パイプの径が小さいほど被
切断パイプの中心がカッターホイール4の送り込み機構
12側に移動することとなる。このため、従来のように被
切断パイプの中心からハンドル3の先端までの回転半径
が大きくなることがなく、従来のラチェット式パイプカ
ッタよりも狭い場所で切断作業を行うことができる。さ
らに、ハンドル3が反時計方向に回転される毎に徐々に
カッターホイール4に送りが与えられるので、固定され
ている被切断パイプの回りに本体1を回転させるだけ
で、被切断パイプの切断が可能である。よって本考案は
従来の問題点を解決したラチェット式パイプカッタとし
て、その実用的価値は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の全体正面図である。
【図2】ヘッド部の拡大正面図である。
【図3】ヘッド部の本体の断面図である。
【図4】ヘッド部の縦断面図である。
【図5】揺動アームの部分を示す断面図である。
【図6】本体に対してハンドルを90度回転させた状態の
正面図である。
【図7】小径のパイプを切断する状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 本体 2 ラチェット 3 ハンドル 4 カッターホイール 5 揺動アーム 6 ローラ 7 ローラ 8 爪13 軸 14 送りネジ 15 羽根車 16 ハンドルのピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 倉谷 純一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2 号 大阪瓦斯株式会社内 (72)考案者 横山 孝史 三重県津市高茶屋小森町2555番地

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定された被切断パイプを挿入するため
    の開口部を備えた円弧状の本体(1) と、この本体(1)の
    側面に相対的に回転できるように取付けられた円弧状の
    ラチェット(2)とを備え、このラチェット(2)の外側には
    回転用のハンドル(3)を一体的に設けるとともに、本体
    側の爪(8) とラチェット(2)の歯(2a)とを係合させる
    ことにより、ハンドル(3)を一方向に回転させたときに
    のみ本体(1)を固定された被切断パイプの回りに回動で
    きるようにし、本体(1)の内部には1つのカッターホイ
    ール(4) と、その側方に位置する1個のローラ(7) と、
    被切断パイプをカッターホイール(4) と接する位置に保
    持するための2個のローラ(6) を持つ揺動アーム(5) と
    を設けるとともに、カッターホイール(4)の軸(13)には
    外側に羽根車(15)が固定された送りネジ(14)を設け、ま
    たハンドル(3)の基部にはハンドル(3)を本体(1)に対し
    て回転させたとき羽根車(15)を蹴り、カッターホイール
    (4)を被切断パイプ側に送るためのピン(16)を設けた
    とを特徴とするラチェット式パイプカッタ。
JP1993045221U 1993-08-19 1993-08-19 ラチェット式パイプカッタ Expired - Fee Related JP2607732Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993045221U JP2607732Y2 (ja) 1993-08-19 1993-08-19 ラチェット式パイプカッタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993045221U JP2607732Y2 (ja) 1993-08-19 1993-08-19 ラチェット式パイプカッタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0715217U JPH0715217U (ja) 1995-03-14
JP2607732Y2 true JP2607732Y2 (ja) 2002-07-08

Family

ID=12713220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993045221U Expired - Fee Related JP2607732Y2 (ja) 1993-08-19 1993-08-19 ラチェット式パイプカッタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2607732Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2766622B2 (ja) * 1995-01-19 1998-06-18 株式会社松阪鉄工所 吊り下がり棒鋼カッタ
JP5283224B2 (ja) * 2009-03-24 2013-09-04 株式会社松阪鉄工所 樹脂管用スクレーパ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0715217U (ja) 1995-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4147076A (en) Reversing-ratchet socket wrench
US6742418B2 (en) Torque wrench
JP2607732Y2 (ja) ラチェット式パイプカッタ
JP2003011009A (ja) アングルドリル
JP5044186B2 (ja) 握持停止機構を具えるチャック
JP2007125688A5 (ja)
JP2008543595A (ja) ラチェットレンチ装置
TW474860B (en) Chuck
JP2998886B2 (ja) 連結ネジ用ネジ締め機における連結ネジの逆抜き機構
JPH0746463Y2 (ja) ネジ締め機におけるネジ供給機構
JPH0615940U (ja) 螺締機におけるビス自動送り装置
JPS61203213A (ja) パイプカツタ−
JP2596676Y2 (ja) レシプロソーにおけるガイドシューの固定構造
JP2502973Y2 (ja) 配管用作業工具の揺動駆動装置
JP3374065B2 (ja) 電動スクリュードライバのクラッチ装置
JPS5936377Y2 (ja) 空気回転工具のトルク調節操作装置
JP2900982B2 (ja) 連結ネジ用ネジ締め機における連結ネジの逆抜き機構
JPS6125735Y2 (ja)
JPS6246497Y2 (ja)
JPS5831966U (ja) ボルト締付機
JPS6342969Y2 (ja)
JPH0746462Y2 (ja) ネジ締め機におけるネジ送り制御機構
JPH0340413Y2 (ja)
JP3043106U (ja) 作業工具
JPH0110114Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020108

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees