JPH05160650A - クリップ付きアンプ回路 - Google Patents
クリップ付きアンプ回路Info
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- JPH05160650A JPH05160650A JP3030916A JP3091691A JPH05160650A JP H05160650 A JPH05160650 A JP H05160650A JP 3030916 A JP3030916 A JP 3030916A JP 3091691 A JP3091691 A JP 3091691A JP H05160650 A JPH05160650 A JP H05160650A
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- transistor
- clip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】高速動作が可能で回路構成が簡単なクリップ付
きアンプ回路を得る。 【構成】入力端子2,3,4にそれぞれ入力電圧VIN,
下限クリップ電圧VL ,上限クリップ電圧VH を印加す
る。入力電圧VINと下限クリップ電圧VL ,上限クリッ
プ電圧VH とを比較し、VL <VIN<VH のときは出力
電圧VOUT =VINとし、VH ≦VINのときはVOUT =V
H とし、VIN≦VL のときはVOUT =VL とする。
きアンプ回路を得る。 【構成】入力端子2,3,4にそれぞれ入力電圧VIN,
下限クリップ電圧VL ,上限クリップ電圧VH を印加す
る。入力電圧VINと下限クリップ電圧VL ,上限クリッ
プ電圧VH とを比較し、VL <VIN<VH のときは出力
電圧VOUT =VINとし、VH ≦VINのときはVOUT =V
H とし、VIN≦VL のときはVOUT =VL とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、クリップ付きアンプ
回路に関するものである。
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のクリップ付きアンプ回路を図6に
示す。図において、23は入力端子、24は出力端子、
25,27,29は反転入力端子、26,28,30は
非反転入力端子、A1 ,A2 ,A3 は演算増幅回路、D
1 ,D2 はダイオード、31〜35は抵抗、36は基準
電圧E0 の電圧源、37は上限クリップ電圧VH の電圧
源、38は下限クリップ電圧VL の電圧源、39はグラ
ンド端子である。
示す。図において、23は入力端子、24は出力端子、
25,27,29は反転入力端子、26,28,30は
非反転入力端子、A1 ,A2 ,A3 は演算増幅回路、D
1 ,D2 はダイオード、31〜35は抵抗、36は基準
電圧E0 の電圧源、37は上限クリップ電圧VH の電圧
源、38は下限クリップ電圧VL の電圧源、39はグラ
ンド端子である。
【0003】次に、この従来のクリップ付きアンプ回路
の動作を図7の波形図に基づいて説明する。
の動作を図7の波形図に基づいて説明する。
【0004】入力端子23に例えば正弦波の入力電圧V
INを印加したとする。抵抗31の値をR31、抵抗32の
値をR32とすると、演算増幅回路A1 のみ単体での出力
電圧VOUT は、 VOUT =E0 −(R32/R31)・VIN ‥‥‥‥‥‥(1) となる。
INを印加したとする。抵抗31の値をR31、抵抗32の
値をR32とすると、演算増幅回路A1 のみ単体での出力
電圧VOUT は、 VOUT =E0 −(R32/R31)・VIN ‥‥‥‥‥‥(1) となる。
【0005】出力電圧VOUT が上限クリップ電圧VH よ
りも大きくなろうとするときは、ダイオードD1 が導通
する結果、出力電圧VOUT は上限クリップ電圧VH にク
リップされる。すなわち、 VOUT =VH ‥‥‥‥‥‥(2) となる。
りも大きくなろうとするときは、ダイオードD1 が導通
する結果、出力電圧VOUT は上限クリップ電圧VH にク
リップされる。すなわち、 VOUT =VH ‥‥‥‥‥‥(2) となる。
【0006】出力電圧VOUT が上限クリップ電圧VH 以
下でかつ下限クリップ電圧VL 以上の範囲内(VL ≦V
OUT ≦VH )では、ダイオードD1 ,D2がともに導通
せず、演算増幅回路A2 ,A3 の出力が演算増幅回路A
1 の出力から切り離されるので、 VOUT =E0 −(R32/R31)・VIN ‥‥‥‥‥‥(3) となる。
下でかつ下限クリップ電圧VL 以上の範囲内(VL ≦V
OUT ≦VH )では、ダイオードD1 ,D2がともに導通
せず、演算増幅回路A2 ,A3 の出力が演算増幅回路A
1 の出力から切り離されるので、 VOUT =E0 −(R32/R31)・VIN ‥‥‥‥‥‥(3) となる。
【0007】出力電圧VOUT が下限クリップ電圧VL よ
りも小さくなろうとするときは、ダイオードD2 が導通
する結果、出力電圧VOUT は下限クリップ電圧VL にク
リップされる。すなわち、 VOUT =VL ‥‥‥‥‥‥(4) となる。
りも小さくなろうとするときは、ダイオードD2 が導通
する結果、出力電圧VOUT は下限クリップ電圧VL にク
リップされる。すなわち、 VOUT =VL ‥‥‥‥‥‥(4) となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のクリッ
プ付きアンプ回路では、演算増幅回路A1 の出力側で上
限,下限のクリップをかけているために演算増幅回路A
1 の出力段が飽和状態となってしまい、入力電圧VINの
変動に対する出力電圧VOUT の応答性が悪くなり、特に
高周波では高速動作がむずかしくなるという問題があっ
た。また、2つもの演算増幅回路A2 ,A3 とそれぞれ
に付属したダイオードD1 ,D2 などが必要で部品点数
が多くなり、回路構成の複雑化とコストアップとを招い
ていた。
プ付きアンプ回路では、演算増幅回路A1 の出力側で上
限,下限のクリップをかけているために演算増幅回路A
1 の出力段が飽和状態となってしまい、入力電圧VINの
変動に対する出力電圧VOUT の応答性が悪くなり、特に
高周波では高速動作がむずかしくなるという問題があっ
た。また、2つもの演算増幅回路A2 ,A3 とそれぞれ
に付属したダイオードD1 ,D2 などが必要で部品点数
が多くなり、回路構成の複雑化とコストアップとを招い
ていた。
【0009】この発明は、上記のような問題点を解消す
るために創案されたものであって、高速動作が可能で回
路構成の簡単なクリップ付きアンプ回路を得ることを目
的とする。
るために創案されたものであって、高速動作が可能で回
路構成の簡単なクリップ付きアンプ回路を得ることを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るクリップ
付きアンプ回路は、3つの入力端子の各々に入力電圧と
上限クリップ電圧と下限クリップ電圧とを印加して、各
入力端子と出力端子との間における回路部分にて入力電
圧を上限クリップ電圧および下限クリップ電圧と比較
し、その比較の結果、入力電圧が上限クリップ電圧と下
限クリップ電圧との間にあるときは出力電圧として入力
電圧を出力し、入力電圧が上限クリップ電圧を上回ると
きは出力電圧を上限クリップ電圧にクリップし、入力電
圧が下限クリップ電圧を下回るときは出力電圧を下限ク
リップ電圧にクリップすることを特徴とするものであ
る。
付きアンプ回路は、3つの入力端子の各々に入力電圧と
上限クリップ電圧と下限クリップ電圧とを印加して、各
入力端子と出力端子との間における回路部分にて入力電
圧を上限クリップ電圧および下限クリップ電圧と比較
し、その比較の結果、入力電圧が上限クリップ電圧と下
限クリップ電圧との間にあるときは出力電圧として入力
電圧を出力し、入力電圧が上限クリップ電圧を上回ると
きは出力電圧を上限クリップ電圧にクリップし、入力電
圧が下限クリップ電圧を下回るときは出力電圧を下限ク
リップ電圧にクリップすることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】この発明によれば、従来例のように出力側で上
限,下限のクリップをかけるのではなく、入力側でクリ
ップをかけるように構成したので、出力段が飽和状態に
なることがなく、入力電圧の変動に対する出力電圧の応
答性が改善される。また、部品点数も削減される。
限,下限のクリップをかけるのではなく、入力側でクリ
ップをかけるように構成したので、出力段が飽和状態に
なることがなく、入力電圧の変動に対する出力電圧の応
答性が改善される。また、部品点数も削減される。
【0012】
【実施例】第1実施例 図1および図2は、この発明の第1実施例に係り、図1
はクリップ付きアンプ回路の具体的回路構成を示す回路
図、図2は外付け回路を含めた概略的な回路構成図であ
る。
はクリップ付きアンプ回路の具体的回路構成を示す回路
図、図2は外付け回路を含めた概略的な回路構成図であ
る。
【0013】図において、1は反転入力端子、2は非反
転入力端子、3は下限クリップ電圧VL の入力端子、4
は上限クリップ電圧VH の入力端子、5は出力端子、6
は反転入力用NPN型トランジスタ、7は上限クリップ
電圧VH の入力用NPN型トランジスタ、8は下限クリ
ップ電圧VL の入力用NPN型トランジスタ、9は非反
転入力用NPN型トランジスタ、10〜14は差動部を
構成するトランジスタ、15〜19は定電流源、20は
出力用PNP型トランジスタ、21は直流電源Vccの電
源電圧端子、22はグランド端子である。
転入力端子、3は下限クリップ電圧VL の入力端子、4
は上限クリップ電圧VH の入力端子、5は出力端子、6
は反転入力用NPN型トランジスタ、7は上限クリップ
電圧VH の入力用NPN型トランジスタ、8は下限クリ
ップ電圧VL の入力用NPN型トランジスタ、9は非反
転入力用NPN型トランジスタ、10〜14は差動部を
構成するトランジスタ、15〜19は定電流源、20は
出力用PNP型トランジスタ、21は直流電源Vccの電
源電圧端子、22はグランド端子である。
【0014】トランジスタ6,7,8,9の各コレクタ
は電源電圧端子21に接続されている。トランジスタ6
のベースは反転入力端子1に、エミッタは定電流源17
の一端にそれぞれ接続され、定電流源17の他端はグラ
ンド端子22に接続されている。トランジスタ7のベー
スは上限クリップ電圧VH の入力端子4に、エミッタは
定電流源18の一端にそれぞれ接続され、定電流源18
の他端はグランド端子22に接続されている。トランジ
スタ8のベースは下限クリップ電圧VL の入力端子3に
接続され、トランジスタ9のベースは非反転入力端子2
に接続され、両トランジスタ8,9のエミッタは定電流
源19の一端に接続され、定電流源19の他端はグラン
ド端子22に接続されている。
は電源電圧端子21に接続されている。トランジスタ6
のベースは反転入力端子1に、エミッタは定電流源17
の一端にそれぞれ接続され、定電流源17の他端はグラ
ンド端子22に接続されている。トランジスタ7のベー
スは上限クリップ電圧VH の入力端子4に、エミッタは
定電流源18の一端にそれぞれ接続され、定電流源18
の他端はグランド端子22に接続されている。トランジ
スタ8のベースは下限クリップ電圧VL の入力端子3に
接続され、トランジスタ9のベースは非反転入力端子2
に接続され、両トランジスタ8,9のエミッタは定電流
源19の一端に接続され、定電流源19の他端はグラン
ド端子22に接続されている。
【0015】定電流源16の一端は電源電圧端子21に
接続され、他端はトランジスタ12,13,14のエミ
ッタに接続されている。トランジスタ12のベースはト
ランジスタ6のエミッタに接続され、トランジスタ12
のコレクタはトランジスタ10のコレクタに接続されて
いる。トランジスタ13のベースはトランジスタ7のエ
ミッタに接続され、トランジスタ14のベースはトラン
ジスタ8,9のエミッタに接続され、トランジスタ1
3,14のコレクタはトランジスタ11のコレクタおよ
びベースに接続されている。トランジスタ10,11の
ベースは共通接続され、エミッタはグランド端子22に
接続されている。定電流源15の一端は電源電圧端子2
1に接続され、他端はトランジスタ20のエミッタおよ
び出力端子5に接続されている。トランジスタ20のベ
ースはトランジスタ12,10のコレクタ共通接続点に
接続され、コレクタはグランド端子22に接続されてい
る。出力端子5は反転入力端子1に負帰還接続されてい
る。なお、定電流源17,18,19による定電流は互
いに等しいものとする。
接続され、他端はトランジスタ12,13,14のエミ
ッタに接続されている。トランジスタ12のベースはト
ランジスタ6のエミッタに接続され、トランジスタ12
のコレクタはトランジスタ10のコレクタに接続されて
いる。トランジスタ13のベースはトランジスタ7のエ
ミッタに接続され、トランジスタ14のベースはトラン
ジスタ8,9のエミッタに接続され、トランジスタ1
3,14のコレクタはトランジスタ11のコレクタおよ
びベースに接続されている。トランジスタ10,11の
ベースは共通接続され、エミッタはグランド端子22に
接続されている。定電流源15の一端は電源電圧端子2
1に接続され、他端はトランジスタ20のエミッタおよ
び出力端子5に接続されている。トランジスタ20のベ
ースはトランジスタ12,10のコレクタ共通接続点に
接続され、コレクタはグランド端子22に接続されてい
る。出力端子5は反転入力端子1に負帰還接続されてい
る。なお、定電流源17,18,19による定電流は互
いに等しいものとする。
【0016】次に、この第1実施例の動作を図3の波形
図に基づいて説明する。非反転入力端子2に例えば正弦
波の入力電圧VINを印加したとする。
図に基づいて説明する。非反転入力端子2に例えば正弦
波の入力電圧VINを印加したとする。
【0017】 VL <VIN<VH の場合 PNP型トランジスタ14のベース電位は、(VIN−V
BE)と(VL −VBE)のうち高い方の電位によって決定
される。VL <VINであるときは、トランジスタ14の
ベース電位は、(VIN−VBE)となる。また、PNP型
トランジスタ13のベース電位は、(VH −VBE)とな
る。並列に接続されたトランジスタ13とトランジスタ
14とのうち何れが優先するかは、PNP型であるので
ベース電位が低いかどうかによって決定される。トラン
ジスタ13のベース電位(VH −VBE)とトランジスタ
14のベース電位(VIN−VBE)とを比較すると、VIN
<VH であるときは、トランジスタ14の方が優先す
る。
BE)と(VL −VBE)のうち高い方の電位によって決定
される。VL <VINであるときは、トランジスタ14の
ベース電位は、(VIN−VBE)となる。また、PNP型
トランジスタ13のベース電位は、(VH −VBE)とな
る。並列に接続されたトランジスタ13とトランジスタ
14とのうち何れが優先するかは、PNP型であるので
ベース電位が低いかどうかによって決定される。トラン
ジスタ13のベース電位(VH −VBE)とトランジスタ
14のベース電位(VIN−VBE)とを比較すると、VIN
<VH であるときは、トランジスタ14の方が優先す
る。
【0018】ミラー回路を構成するトランジスタ11,
10のコレクタ電流が互いに等しくなることから、トラ
ンジスタ12のコレクタ電流はトランジスタ14のコレ
クタ電流と等しくなり、したがって、トランジスタ12
のベース電位は、トランジスタ14のベース電位である
(VIN−VBE)と等しくなる。
10のコレクタ電流が互いに等しくなることから、トラ
ンジスタ12のコレクタ電流はトランジスタ14のコレ
クタ電流と等しくなり、したがって、トランジスタ12
のベース電位は、トランジスタ14のベース電位である
(VIN−VBE)と等しくなる。
【0019】さて、トランジスタ12のベース電位は、
トランジスタ6のベース電位からVBEを減じたものであ
るから、トランジスタ6のベース電位は、トランジスタ
12のベース電位(VIN−VBE)にVBEを加えたVINと
なる。すなわち、トランジスタ6のベース電位は、非反
転入力端子2に印加された入力電圧VINそのものとな
る。
トランジスタ6のベース電位からVBEを減じたものであ
るから、トランジスタ6のベース電位は、トランジスタ
12のベース電位(VIN−VBE)にVBEを加えたVINと
なる。すなわち、トランジスタ6のベース電位は、非反
転入力端子2に印加された入力電圧VINそのものとな
る。
【0020】トランジスタ6のベースは反転入力端子1
と接続され、また、出力端子5とも接続されているの
で、出力端子5における出力電圧VOUT は、結局、入力
電圧VINそのものになる。つまり、VL <VIN<VH の
ときは、 VOUT =VIN ‥‥‥‥‥‥(5) となる。この場合、出力電圧VOUT に対するクリップ動
作は行われない。
と接続され、また、出力端子5とも接続されているの
で、出力端子5における出力電圧VOUT は、結局、入力
電圧VINそのものになる。つまり、VL <VIN<VH の
ときは、 VOUT =VIN ‥‥‥‥‥‥(5) となる。この場合、出力電圧VOUT に対するクリップ動
作は行われない。
【0021】 VH ≦VINの場合 この場合も、と同様にVL <VINであることから、ト
ランジスタ14のベース電位は、(VIN−VBE)とな
る。しかし、トランジスタ13のベース電位(VH −V
BE)とトランジスタ14のベース電位(VIN−VBE)と
を比較すると、VH ≦VINであるときは、トランジスタ
13のベース電位の方がトランジスタ14のベース電位
よりも低いために、トランジスタ13の方が優先する。
したがって、トランジスタ12のベース電位は、トラン
ジスタ13のベース電位である(VH −VBE)と等しく
なる。
ランジスタ14のベース電位は、(VIN−VBE)とな
る。しかし、トランジスタ13のベース電位(VH −V
BE)とトランジスタ14のベース電位(VIN−VBE)と
を比較すると、VH ≦VINであるときは、トランジスタ
13のベース電位の方がトランジスタ14のベース電位
よりも低いために、トランジスタ13の方が優先する。
したがって、トランジスタ12のベース電位は、トラン
ジスタ13のベース電位である(VH −VBE)と等しく
なる。
【0022】そして、トランジスタ12のベース電位
(VH −VBE)にVBEを加えた電位と等しい電位となる
トランジスタ6のベース電位ひいては出力電圧V
OUT は、上限クリップ電圧VHそのものとなる。つま
り、VH ≦VINのときは、 VOUT =VH ‥‥‥‥‥‥(6) となり、出力電圧VOUT は、上限クリップ電圧VH でク
リップされる。
(VH −VBE)にVBEを加えた電位と等しい電位となる
トランジスタ6のベース電位ひいては出力電圧V
OUT は、上限クリップ電圧VHそのものとなる。つま
り、VH ≦VINのときは、 VOUT =VH ‥‥‥‥‥‥(6) となり、出力電圧VOUT は、上限クリップ電圧VH でク
リップされる。
【0023】 VIN≦VL の場合 この場合も、の場合とは逆に、トランジスタ14のベ
ース電位は、(VL−VBE)となる。このベース電位
は、トランジスタ13のベース電位(VH −VBE)より
も低いので、トランジスタ14の方が優先する。したが
って、トランジスタ12のベース電位は、トランジスタ
14のベース電位である(VL −VBE)と等しくなる。
ース電位は、(VL−VBE)となる。このベース電位
は、トランジスタ13のベース電位(VH −VBE)より
も低いので、トランジスタ14の方が優先する。したが
って、トランジスタ12のベース電位は、トランジスタ
14のベース電位である(VL −VBE)と等しくなる。
【0024】そして、トランジスタ12のベース電位
(VL −VBE)にVBEを加えた電位と等しい電位となる
トランジスタ6のベース電位ひいては出力電圧V
OUT は、下限クリップ電圧VLそのものとなる。つま
り、VIN≦VL のときは、 VOUT =VL ‥‥‥‥‥‥(7) となり、出力電圧VOUT は、下限クリップ電圧VL でク
リップされる。
(VL −VBE)にVBEを加えた電位と等しい電位となる
トランジスタ6のベース電位ひいては出力電圧V
OUT は、下限クリップ電圧VLそのものとなる。つま
り、VIN≦VL のときは、 VOUT =VL ‥‥‥‥‥‥(7) となり、出力電圧VOUT は、下限クリップ電圧VL でク
リップされる。
【0025】以上のように本実施例のクリップ付きアン
プ回路では、演算増幅回路Aの出力端子5において上
限,下限のクリップをかけるのではなく、演算増幅回路
A自体の内部であって出力端子5に対する入力回路部分
で予め上限,下限のクリップをかけるようにしたたた
め、演算増幅回路Aの出力端子5が飽和状態になること
が回避され、入力電圧VINの変動に対する出力電圧V
OUT の応答性が良くなる。特に、高周波での高速動作が
改善される。
プ回路では、演算増幅回路Aの出力端子5において上
限,下限のクリップをかけるのではなく、演算増幅回路
A自体の内部であって出力端子5に対する入力回路部分
で予め上限,下限のクリップをかけるようにしたたた
め、演算増幅回路Aの出力端子5が飽和状態になること
が回避され、入力電圧VINの変動に対する出力電圧V
OUT の応答性が良くなる。特に、高周波での高速動作が
改善される。
【0026】また、上限クリップをかけるのに使用する
素子はトランジスタ7,13であり、下限クリップをか
けるのに使用する素子はトランジスタ8,14であるか
ら、演算増幅回路A2 ,A3 およびダイオードD1 ,D
2 を用いていた従来例に比べて部品点数を削減すること
ができ、その分、回路構成の簡素化とコストダウンを達
成することができる。
素子はトランジスタ7,13であり、下限クリップをか
けるのに使用する素子はトランジスタ8,14であるか
ら、演算増幅回路A2 ,A3 およびダイオードD1 ,D
2 を用いていた従来例に比べて部品点数を削減すること
ができ、その分、回路構成の簡素化とコストダウンを達
成することができる。
【0027】第2実施例 図4および図5は、この発明の第2実施例に係り、図4
はクリップ付きアンプ回路の具体的回路構成を示す回路
図、図5は外付け回路を含めた概略的な回路構成図であ
る。
はクリップ付きアンプ回路の具体的回路構成を示す回路
図、図5は外付け回路を含めた概略的な回路構成図であ
る。
【0028】図において、1aは反転入力端子、2aは
非反転入力端子、3aは下限クリップ電圧VL の入力端
子、4aは上限クリップ電圧VHの入力端子、5aは出
力端子、6aは反転入力用トランジスタ、7aは上限ク
リップ電圧VH の入力用トランジスタ、8aは下限クリ
ップ電圧VL の入力用トランジスタ、9aは非反転入力
用トランジスタ、10a〜14aは差動部を構成するト
ランジスタ、15a〜19aは定電流源、20aは出力
用トランジスタ、21aは直流電源Vccの電源電圧端
子、22aはグランド端子である。
非反転入力端子、3aは下限クリップ電圧VL の入力端
子、4aは上限クリップ電圧VHの入力端子、5aは出
力端子、6aは反転入力用トランジスタ、7aは上限ク
リップ電圧VH の入力用トランジスタ、8aは下限クリ
ップ電圧VL の入力用トランジスタ、9aは非反転入力
用トランジスタ、10a〜14aは差動部を構成するト
ランジスタ、15a〜19aは定電流源、20aは出力
用トランジスタ、21aは直流電源Vccの電源電圧端
子、22aはグランド端子である。
【0029】この図4の回路構成は、図1の回路構成に
おいてPNP型とNPN型の論理を逆転し、かつ、それ
に伴って定電流源の接続位置を上下に入れ替えたものに
相当している。すなわち、トランジスタ6a,7a,8
a,9a,10a,11aをPNP型とし、トランジス
タ12a,13a,14a,20aをNPN型としてい
る。なお、図5における抵抗R1 ,R2 および直流電源
E0 は外付けされたものであり、図4では省略されてい
る。
おいてPNP型とNPN型の論理を逆転し、かつ、それ
に伴って定電流源の接続位置を上下に入れ替えたものに
相当している。すなわち、トランジスタ6a,7a,8
a,9a,10a,11aをPNP型とし、トランジス
タ12a,13a,14a,20aをNPN型としてい
る。なお、図5における抵抗R1 ,R2 および直流電源
E0 は外付けされたものであり、図4では省略されてい
る。
【0030】この第2実施例の場合も、論理的に第1実
施例と同様の動作をなし、同様の効果が得られる。
施例と同様の動作をなし、同様の効果が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、上限,
下限のクリップを演算増幅回路の出力側ではなく出力端
子に対する入力回路部分において予めクリップをかけて
おくように構成したので、出力段が飽和状態になること
が回避され、入力電圧の変動に対する出力電圧の応答性
を改善でき、特に高周波での高速動作が可能となる。ま
た、演算増幅回路の内部において上限,下限のクリップ
をかけるので、従来例に比べて部品点数を削減すること
ができ、その分、回路構成の簡素化とコストダウンを達
成することができる。
下限のクリップを演算増幅回路の出力側ではなく出力端
子に対する入力回路部分において予めクリップをかけて
おくように構成したので、出力段が飽和状態になること
が回避され、入力電圧の変動に対する出力電圧の応答性
を改善でき、特に高周波での高速動作が可能となる。ま
た、演算増幅回路の内部において上限,下限のクリップ
をかけるので、従来例に比べて部品点数を削減すること
ができ、その分、回路構成の簡素化とコストダウンを達
成することができる。
【図1】この発明の第1実施例に係るクリップ付きアン
プ回路の具体的回路構成を示す回路図である。
プ回路の具体的回路構成を示す回路図である。
【図2】第1実施例に係る外付け回路を含めた概略的な
回路図である。
回路図である。
【図3】第1実施例の動作説明に供する波形図である。
【図4】この発明の第2実施例に係るクリップ付きアン
プ回路の具体的回路構成を示す回路図である。
プ回路の具体的回路構成を示す回路図である。
【図5】第2実施例に係る外付け回路を含めた概略的な
回路図である。
回路図である。
【図6】従来例に係るクリップ付きアンプ回路を示す回
路図である。
路図である。
【図7】従来例の動作説明に供する波形図である。
2 非反転入力端子 3 下限クリップ電圧の入力端子 4 上限クリップ電圧の入力端子 5 出力端子
Claims (1)
- 【請求項1】 3つの入力端子の各々に入力電圧と上限
クリップ電圧と下限クリップ電圧とを印加して、各入力
端子と出力端子との間における回路部分にて入力電圧を
上限クリップ電圧および下限クリップ電圧と比較し、そ
の比較の結果、入力電圧が上限クリップ電圧と下限クリ
ップ電圧との間にあるときは出力電圧として入力電圧を
出力し、入力電圧が上限クリップ電圧を上回るときは出
力電圧を上限クリップ電圧にクリップし、入力電圧が下
限クリップ電圧を下回るときは出力電圧を下限クリップ
電圧にクリップすることを特徴とするクリップ付きアン
プ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3030916A JPH05160650A (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | クリップ付きアンプ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3030916A JPH05160650A (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | クリップ付きアンプ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05160650A true JPH05160650A (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=12317027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3030916A Pending JPH05160650A (ja) | 1991-02-26 | 1991-02-26 | クリップ付きアンプ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05160650A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009150709A1 (ja) * | 2008-06-09 | 2009-12-17 | 株式会社島津製作所 | リミッタ回路 |
-
1991
- 1991-02-26 JP JP3030916A patent/JPH05160650A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009150709A1 (ja) * | 2008-06-09 | 2009-12-17 | 株式会社島津製作所 | リミッタ回路 |
CN102057569A (zh) * | 2008-06-09 | 2011-05-11 | 株式会社岛津制作所 | 限幅电路 |
JP5168354B2 (ja) * | 2008-06-09 | 2013-03-21 | 株式会社島津製作所 | リミッタ回路 |
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