JPH0516021A - ワイヤーソーおよびその接続方法 - Google Patents
ワイヤーソーおよびその接続方法Info
- Publication number
- JPH0516021A JPH0516021A JP2015691A JP2015691A JPH0516021A JP H0516021 A JPH0516021 A JP H0516021A JP 2015691 A JP2015691 A JP 2015691A JP 2015691 A JP2015691 A JP 2015691A JP H0516021 A JPH0516021 A JP H0516021A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire rope
- wire
- joint
- saw
- fixed
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D—PLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23D61/00—Tools for sawing machines or sawing devices; Clamping devices for these tools
- B23D61/18—Sawing tools of special type, e.g. wire saw strands, saw blades or saw wire equipped with diamonds or other abrasive particles in selected individual positions
- B23D61/185—Saw wires; Saw cables; Twisted saw strips
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワイヤーソーを構成するワイヤーロープの両
端接続部において、接続強度を高めるとともに最小曲率
半径を小さくする。 【構成】 ワイヤーロープの一方の端部を同一軸線に沿
って他方の端部に圧入することにより、一端部を構成す
る各素線の間に、他端部を構成する各素線をそれぞれ分
散させて差し込んだ後、この差し込みにより太くなった
大径部の外周に、筒状のジョイントを加締め固定する。
端接続部において、接続強度を高めるとともに最小曲率
半径を小さくする。 【構成】 ワイヤーロープの一方の端部を同一軸線に沿
って他方の端部に圧入することにより、一端部を構成す
る各素線の間に、他端部を構成する各素線をそれぞれ分
散させて差し込んだ後、この差し込みにより太くなった
大径部の外周に、筒状のジョイントを加締め固定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種被削材の切断に使
用されるワイヤーソーおよびその接続方法に関するもの
である。
用されるワイヤーソーおよびその接続方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーソーは、ダイヤモンド等の超砥
粒を結合材で固めてなる円筒状のビーズとスペーサとを
一定間隔毎にワイヤーロープに固定したうえ、このワイ
ヤーロープの両端をつないだ無端状の工具であり、石材
やコンクリート等の被削材に巻き付け、モーターで回転
するプーリによって張力をかけながら回転させることに
より、被削材の切断を行なう。
粒を結合材で固めてなる円筒状のビーズとスペーサとを
一定間隔毎にワイヤーロープに固定したうえ、このワイ
ヤーロープの両端をつないだ無端状の工具であり、石材
やコンクリート等の被削材に巻き付け、モーターで回転
するプーリによって張力をかけながら回転させることに
より、被削材の切断を行なう。
【0003】図3は、従来のワイヤーソーのロープ接続
部を示す断面図である。図中符号1に示すワイヤーロー
プは、金属製の素線を多数より合わせたストランドを、
さらに複数より合わせたもので、このワイヤーロープ1
の両端を鋼製円筒状のジョイント2内に突き合わせ状態
で挿入し、このジョイント2を加締めることにより無端
状に接続されている。
部を示す断面図である。図中符号1に示すワイヤーロー
プは、金属製の素線を多数より合わせたストランドを、
さらに複数より合わせたもので、このワイヤーロープ1
の両端を鋼製円筒状のジョイント2内に突き合わせ状態
で挿入し、このジョイント2を加締めることにより無端
状に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ワイヤーソーでは、ジョイント2の内面と挿入されたワ
イヤーロープ1との接合強度に限界があるため、接続強
度を向上するにはジョイント2の全長を長くする必要が
ある。
ワイヤーソーでは、ジョイント2の内面と挿入されたワ
イヤーロープ1との接合強度に限界があるため、接続強
度を向上するにはジョイント2の全長を長くする必要が
ある。
【0005】しかし、ジョイント2の全長を長くする
と、接続部においてワイヤーロープ3を屈曲させ得る最
小曲率半径が大きくなり、その結果、ワイヤーソーの円
滑な回転に支障が生じる問題があった。
と、接続部においてワイヤーロープ3を屈曲させ得る最
小曲率半径が大きくなり、その結果、ワイヤーソーの円
滑な回転に支障が生じる問題があった。
【0006】また、ジョイント2はワイヤーロープ1に
比して剛性が高いため、接続部を繰り返し屈曲させるう
ちに、ワイヤーロープ1のジョイント1の両端部に内接
する部分で集中的に剪断応力が生じ、やがてはこれら部
分でワイヤーロープ1が破断して、ワイヤーソーの使用
寿命が短く制限される欠点も有していた。
比して剛性が高いため、接続部を繰り返し屈曲させるう
ちに、ワイヤーロープ1のジョイント1の両端部に内接
する部分で集中的に剪断応力が生じ、やがてはこれら部
分でワイヤーロープ1が破断して、ワイヤーソーの使用
寿命が短く制限される欠点も有していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、まず本発明のワイヤーソー
は、ロープ接続部において、一方のワイヤーロープ端部
を構成する各素線の間に、他方のワイヤーロープ端部を
構成する素線がそれぞれ分散して差し込まれ、この差し
込みにより大径化した大径部の外周に、筒状のジョイン
トが前記大径部を締め付けた状態で固定されていること
を特徴とする。
するためになされたもので、まず本発明のワイヤーソー
は、ロープ接続部において、一方のワイヤーロープ端部
を構成する各素線の間に、他方のワイヤーロープ端部を
構成する素線がそれぞれ分散して差し込まれ、この差し
込みにより大径化した大径部の外周に、筒状のジョイン
トが前記大径部を締め付けた状態で固定されていること
を特徴とする。
【0008】また、本発明のワイヤーソーの接続方法
は、ワイヤーロープの一端部を同一軸線に沿って他端部
に圧入することにより、前記一端部を構成する各素線の
間に、前記他端部を構成する各素線をそれぞれ分散させ
て差し込んだ後、この差し込みにより大径化した大径部
の外周に、筒状のジョイントを加締め固定することを特
徴としている。
は、ワイヤーロープの一端部を同一軸線に沿って他端部
に圧入することにより、前記一端部を構成する各素線の
間に、前記他端部を構成する各素線をそれぞれ分散させ
て差し込んだ後、この差し込みにより大径化した大径部
の外周に、筒状のジョイントを加締め固定することを特
徴としている。
【0009】
【作用】本発明のワイヤーソーおよびその接続方法によ
れば、一方のワイヤーロープ端部を構成する各素線の間
に、他方のワイヤーロープ端部を構成する素線をそれぞ
れ分散して差し込むため、各素線とジョイントとが接触
するだけでなく、一方側の各素線と他方側の各素線との
総接触面積が大きいうえ、差し込みにより大径化した大
径部の外周に、筒状のジョイントが前記大径部を締め付
けた状態で固定するから、各素線とジョイントとの摩擦
係数、および各素線間の摩擦係数が大きく、ワイヤーロ
ープの総合的な接続強度を高めることが可能である。
れば、一方のワイヤーロープ端部を構成する各素線の間
に、他方のワイヤーロープ端部を構成する素線をそれぞ
れ分散して差し込むため、各素線とジョイントとが接触
するだけでなく、一方側の各素線と他方側の各素線との
総接触面積が大きいうえ、差し込みにより大径化した大
径部の外周に、筒状のジョイントが前記大径部を締め付
けた状態で固定するから、各素線とジョイントとの摩擦
係数、および各素線間の摩擦係数が大きく、ワイヤーロ
ープの総合的な接続強度を高めることが可能である。
【0010】また、接続強度が高められる分、ジョイン
トの全長が短くて済み、ワイヤーロープの最小曲率半径
を小さくすることが可能であるうえ、ジョイントはワイ
ヤーロープの大径部のみを締め付け、他の細い部分とは
干渉しないため、繰り返し屈曲後にもジョイントの両端
におけるワイヤーロープの破断が生じにくい。
トの全長が短くて済み、ワイヤーロープの最小曲率半径
を小さくすることが可能であるうえ、ジョイントはワイ
ヤーロープの大径部のみを締め付け、他の細い部分とは
干渉しないため、繰り返し屈曲後にもジョイントの両端
におけるワイヤーロープの破断が生じにくい。
【0011】
【実施例】図1および図2は、本発明に係わるワイヤー
ソーの接続部を示す縦断面図および横断面図である。こ
のワイヤーソーは、ダイヤモンド等の超砥粒を結合剤で
固定した円筒状のビーズおよびスペーサ(共に図示略)を
ワイヤーロープ10にそれぞれ間隔を空けて多数固定
し、このワイヤーロープ10の両端部を無端状に接続し
たもので、この接続部に特徴がある。
ソーの接続部を示す縦断面図および横断面図である。こ
のワイヤーソーは、ダイヤモンド等の超砥粒を結合剤で
固定した円筒状のビーズおよびスペーサ(共に図示略)を
ワイヤーロープ10にそれぞれ間隔を空けて多数固定
し、このワイヤーロープ10の両端部を無端状に接続し
たもので、この接続部に特徴がある。
【0012】この接続部においては、ワイヤーロープ1
0の一方の端部を構成する各素線の間に、他方の端部を
構成する素線がそれぞれ分散して(ほぐして)差し込ま
れ、相対的に太い大径部12とされている。そしてこの
大径部12の外周には、円筒形のジョイント13が被せ
られ、このジョイント13を加締めることにより大径部
12が強固に締め付けられて接続されている。
0の一方の端部を構成する各素線の間に、他方の端部を
構成する素線がそれぞれ分散して(ほぐして)差し込ま
れ、相対的に太い大径部12とされている。そしてこの
大径部12の外周には、円筒形のジョイント13が被せ
られ、このジョイント13を加締めることにより大径部
12が強固に締め付けられて接続されている。
【0013】ワイヤーロープ10としては、金属製の素
線を多数より合わせたストランド11を、さらに複数よ
り合わせたもの等が一般に使用され、その中心には別の
心線が配置されていてもよい。
線を多数より合わせたストランド11を、さらに複数よ
り合わせたもの等が一般に使用され、その中心には別の
心線が配置されていてもよい。
【0014】ジョイント13は、鋼など各種金属で成形
され、好ましくはその全長が大径部12の長さよりも大
きくされるとともに、ジョイント13の肉厚は、十分な
締め付け強度が得られるように、ワイヤーロープ10に
応じて設定されている。
され、好ましくはその全長が大径部12の長さよりも大
きくされるとともに、ジョイント13の肉厚は、十分な
締め付け強度が得られるように、ワイヤーロープ10に
応じて設定されている。
【0015】次に、上記ワイヤーソーの接続方法を説明
する。この方法ではまず、ワイヤーロープ10にビーズ
およびスペーサを所定の間隔で固定した後、ワイヤーロ
ープ10の両端を支持台上で同一軸線上で突き合わせ、
軸線に沿って一方の端部を他方の端部に圧入する。する
と、ワイヤーロープ10の各端部では素線が徐々にほぐ
れて広がり、一方側の各素線の間に、他方側の各素線が
一定長に亙って分散して入り込む。これにより、元のワ
イヤーロープ10よりも太い大径部12が形成される。
なお、前記圧入時に、ワイヤーロープ10の端部をスト
ランド11および素線がほどける方向に捻ることによ
り、積極的に素線をほぐし、ロープ圧入を容易化しても
よい。また、予め素線をほぐしたうえで圧入を行なって
もよい。
する。この方法ではまず、ワイヤーロープ10にビーズ
およびスペーサを所定の間隔で固定した後、ワイヤーロ
ープ10の両端を支持台上で同一軸線上で突き合わせ、
軸線に沿って一方の端部を他方の端部に圧入する。する
と、ワイヤーロープ10の各端部では素線が徐々にほぐ
れて広がり、一方側の各素線の間に、他方側の各素線が
一定長に亙って分散して入り込む。これにより、元のワ
イヤーロープ10よりも太い大径部12が形成される。
なお、前記圧入時に、ワイヤーロープ10の端部をスト
ランド11および素線がほどける方向に捻ることによ
り、積極的に素線をほぐし、ロープ圧入を容易化しても
よい。また、予め素線をほぐしたうえで圧入を行なって
もよい。
【0016】次に、形成された大径部12の外周にジョ
イント13を被着する。初期形状が円筒形のジョイント
13を使用する場合には、ジョイント13を予めワイヤ
ーロープ10のいずれかの端部に通しておき、ロープ両
端部を圧入接続した後に大径部12まで移動させ、ジョ
イント13を加締めればよい。一方、ジョイント13と
して板材を使用する場合には、前記圧入後に大径部12
に巻回し、加締めればよい。
イント13を被着する。初期形状が円筒形のジョイント
13を使用する場合には、ジョイント13を予めワイヤ
ーロープ10のいずれかの端部に通しておき、ロープ両
端部を圧入接続した後に大径部12まで移動させ、ジョ
イント13を加締めればよい。一方、ジョイント13と
して板材を使用する場合には、前記圧入後に大径部12
に巻回し、加締めればよい。
【0017】上記実施例によれば、ワイヤーロープ10
の一端部の各素線の間に、他端部の各素線をほぐして差
し込んでいるため、各素線とジョイント13とが接触す
るのみならず双方の素線の総接触面積が大きいうえ、大
径部12の外周にジョイント13が前記大径部を締め付
けた状態で固定されているから、各素線とジョイント1
3との摩擦係数、および各素線間の摩擦係数が大きく、
従来品に比べ、ワイヤーロープ10の総合的な接続強度
を著しく高めることが可能である。
の一端部の各素線の間に、他端部の各素線をほぐして差
し込んでいるため、各素線とジョイント13とが接触す
るのみならず双方の素線の総接触面積が大きいうえ、大
径部12の外周にジョイント13が前記大径部を締め付
けた状態で固定されているから、各素線とジョイント1
3との摩擦係数、および各素線間の摩擦係数が大きく、
従来品に比べ、ワイヤーロープ10の総合的な接続強度
を著しく高めることが可能である。
【0018】また、接続強度が高められる分、ジョイン
ト13の全長が短くて済むから、ワイヤーロープ10の
最小曲率半径を小さくすることが可能であるうえ、ジョ
イント13はワイヤーロープ10の大径部12のみを締
め付け、他の細い部分との間には図1に示すように間隙
14がそれぞれ形成されるため、繰り返し屈曲後にもジ
ョイント13の両端におけるワイヤーロープ10の破断
が生じにくく、従来品よりもワイヤーソーの使用寿命が
延長できる。
ト13の全長が短くて済むから、ワイヤーロープ10の
最小曲率半径を小さくすることが可能であるうえ、ジョ
イント13はワイヤーロープ10の大径部12のみを締
め付け、他の細い部分との間には図1に示すように間隙
14がそれぞれ形成されるため、繰り返し屈曲後にもジ
ョイント13の両端におけるワイヤーロープ10の破断
が生じにくく、従来品よりもワイヤーソーの使用寿命が
延長できる。
【0019】次に、上述の方法によりワイヤーロープの
接続を実際に行ない、その接続強度を従来品と比較し
た。外径5mm、ストランド数7本、素線数19本のワイ
ヤーロープの両端を突き合わせ、さらに15kgfの力で
圧入して、長さ5mm、外径6.5mmの大径部を形成し
た。この大径部上に円筒形のジョイントを通して加締
め、ワイヤーロープの両端を接続した。ジョイントの寸
法は、外径9mm、内径7mm、長さ20mm、材質はSS4
1である。
接続を実際に行ない、その接続強度を従来品と比較し
た。外径5mm、ストランド数7本、素線数19本のワイ
ヤーロープの両端を突き合わせ、さらに15kgfの力で
圧入して、長さ5mm、外径6.5mmの大径部を形成し
た。この大径部上に円筒形のジョイントを通して加締
め、ワイヤーロープの両端を接続した。ジョイントの寸
法は、外径9mm、内径7mm、長さ20mm、材質はSS4
1である。
【0020】一方、比較例として、上記と同じワイヤー
ロープの両端を外径8mm、内径5.6mm、長さ20mmの
円筒形ジョイントの両端に差し込み、ジョイントを加締
めて固定した。ジョイントの材質は上記と同様である。
ロープの両端を外径8mm、内径5.6mm、長さ20mmの
円筒形ジョイントの両端に差し込み、ジョイントを加締
めて固定した。ジョイントの材質は上記と同様である。
【0021】両者のワイヤーロープ接続部の引っ張り強
度を測定したところ、本発明の接続構造では1100kg
fであったのに対し、比較例では600kgfだった。な
お、本発明は図示の例に限定されるものではなく、例え
ばジョイントの形状等は必要に応じて適宜変更してよ
い。また、ジョイントの内面に凹凸を形成し、ワイヤー
ロープに対する食い込みを高めたり、ジョイントの両端
をワイヤーロープ側に若干窄めて、大径部12の両端に
係合させてもよい。
度を測定したところ、本発明の接続構造では1100kg
fであったのに対し、比較例では600kgfだった。な
お、本発明は図示の例に限定されるものではなく、例え
ばジョイントの形状等は必要に応じて適宜変更してよ
い。また、ジョイントの内面に凹凸を形成し、ワイヤー
ロープに対する食い込みを高めたり、ジョイントの両端
をワイヤーロープ側に若干窄めて、大径部12の両端に
係合させてもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わるワ
イヤーソーおよびその接続方法によれば、一方のワイヤ
ーロープ端部を構成する各素線の間に、他方のワイヤー
ロープ端部を構成する素線をそれぞれ分散して差し込む
ため、各素線とジョイントとが接触するだけでなく、一
方側の各素線と他方側の各素線との総接触面積が大き
い。さらに、差し込みにより大径化した大径部の外周
に、筒状のジョイントが前記大径部を締め付けた状態で
固定するから、各素線とジョイントとの摩擦係数、およ
び各素線間の摩擦係数が大きく、ワイヤーロープの総合
的な接続強度を高めることが可能である。
イヤーソーおよびその接続方法によれば、一方のワイヤ
ーロープ端部を構成する各素線の間に、他方のワイヤー
ロープ端部を構成する素線をそれぞれ分散して差し込む
ため、各素線とジョイントとが接触するだけでなく、一
方側の各素線と他方側の各素線との総接触面積が大き
い。さらに、差し込みにより大径化した大径部の外周
に、筒状のジョイントが前記大径部を締め付けた状態で
固定するから、各素線とジョイントとの摩擦係数、およ
び各素線間の摩擦係数が大きく、ワイヤーロープの総合
的な接続強度を高めることが可能である。
【0023】また、ワイヤーロープの接続強度が高めら
れる分、ジョイントの全長が短くて済み、接続部におけ
るワイヤーロープの最小曲率半径を小さくすることが可
能であるうえ、ジョイントはワイヤーロープの大径部の
みを締め付け、他の細い部分とは干渉しないため、繰り
返し屈曲後にもジョイントの両端におけるワイヤーロー
プの破断が生じにくく、ワイヤーソーの使用寿命の延長
が図れる。
れる分、ジョイントの全長が短くて済み、接続部におけ
るワイヤーロープの最小曲率半径を小さくすることが可
能であるうえ、ジョイントはワイヤーロープの大径部の
みを締め付け、他の細い部分とは干渉しないため、繰り
返し屈曲後にもジョイントの両端におけるワイヤーロー
プの破断が生じにくく、ワイヤーソーの使用寿命の延長
が図れる。
【図1】本発明に係わるワイヤーソーの実施例のロープ
接続部を示す縦断面図である。
接続部を示す縦断面図である。
【図2】同実施例のロープ接続部の横断面図である。
【図3】従来のワイヤーソーでのロープ接続構造を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
10 ワイヤーロープ
11 ストランド
12 大径部
13 ジョイント
14 間隙
Claims (2)
- 【請求項1】 超砥粒を結合剤で固定した円筒状のビー
ズおよびスペーサがワイヤーロープにそれぞれ複数固定
され、このワイヤーロープの両端部が接続部で無端状に
接続されたワイヤーソーにおいて、 前記接続部では、一方のワイヤーロープ端部を構成する
各素線の間に、他方のワイヤーロープ端部を構成する素
線がそれぞれ分散して差し込まれ、この差し込みにより
大径化した大径部の外周に、筒状のジョイントが前記大
径部を締め付けた状態で固定されていることを特徴とす
るワイヤーソー。 - 【請求項2】 超砥粒を結合剤で固定した円筒状のビー
ズ、およびスペーサをそれぞれ複数固定したワイヤーロ
ープの両端部を、無端状に接続するワイヤーソーの接続
方法であって、 前記ワイヤーロープの一端部を同一軸線に沿って他端部
に圧入することにより、前記一端部を構成する各素線の
間に、前記他端部を構成する各素線をそれぞれ分散させ
て差し込んだ後、この差し込みにより大径化した大径部
の外周に、筒状のジョイントを加締め固定することを特
徴とするワイヤーソーの接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015691A JPH0516021A (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | ワイヤーソーおよびその接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015691A JPH0516021A (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | ワイヤーソーおよびその接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0516021A true JPH0516021A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=12019299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015691A Withdrawn JPH0516021A (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | ワイヤーソーおよびその接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0516021A (ja) |
-
1991
- 1991-02-13 JP JP2015691A patent/JPH0516021A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980514 |