JPH106329A - ワイヤソーかしめ用スリーブ - Google Patents

ワイヤソーかしめ用スリーブ

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JPH106329A
JPH106329A JP18136396A JP18136396A JPH106329A JP H106329 A JPH106329 A JP H106329A JP 18136396 A JP18136396 A JP 18136396A JP 18136396 A JP18136396 A JP 18136396A JP H106329 A JPH106329 A JP H106329A
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JP
Japan
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sleeve
wire
wire saw
saw
caulking
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JP18136396A
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English (en)
Inventor
Masa Matsubara
雅 松原
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Asahi Diamond Industrial Co Ltd
Original Assignee
Asahi Diamond Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D61/00Tools for sawing machines or sawing devices; Clamping devices for these tools
    • B23D61/18Sawing tools of special type, e.g. wire saw strands, saw blades or saw wire equipped with diamonds or other abrasive particles in selected individual positions
    • B23D61/185Saw wires; Saw cables; Twisted saw strips

Abstract

(57)【要約】 【課題】ワイヤソーの両端をワイヤソーかしめ用スリー
ブに差し込んで、かしめることによりワイヤを接合して
エンドレス状にする際に、スリーブからワイヤにかかる
応力が分散され、ワイヤが破断するおそれのないワイヤ
ソーかしめ用スリーブを提供する。 【解決手段】内周面の両端部に円錐テーパ又は曲面を有
するワイヤソーかしめ用スリーブであって、スリーブの
外径をD1、内径をd、スリーブ端面における内周面の
直径をD2、軸方向の円錐テーパ部又は曲面部の長さを
Lとするとき、 0.2≦(D1−D2)/(D1−d)≦0.8 1/1.866≦(D2−d)/L≦1/0.596 であることを特徴とするワイヤソーかしめ用スリーブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤソーかしめ
用スリーブに関する。さらに詳しくは、本発明は、接合
部におけるワイヤ破断を有効に防止することができるワ
イヤソーかしめ用スリーブに関する。
【0002】
【従来の技術】超砥粒を焼結により固着した円筒状のチ
ップが、ステンレス鋼ワイヤなどに数珠状に連なって多
数個固定されたワイヤソーは、ビーズソーとも呼ばれ、
広く知られている。このようなワイヤソーは、ワイヤの
両端をつないでエンドレス状とし、張力を与えてプーリ
駆動することにより、コンクリート構築物の切断や、石
材原石の切断などに使用される。ワイヤソーによる切断
は、ソーブレードによる切断に比べて騒音や粉塵の発生
が少なく、装置が簡単であり、大型の構築物や原石を切
断することができ、水中での切断が可能であるなど多く
の特長を有するため広く使用されている。ワイヤの両端
をつないでエンドレス状とする作業は、ワイヤの両端部
を撚り戻したのち撚り継ぎすることにより、あるいは、
ワイヤの両端をワイヤソーかしめ用スリーブに差し込ん
で高圧プレスなどを用いてかしめることにより行われ
る。撚り継ぎ法によれば、ワイヤの太さを一定に保った
ままエンドレス状とすることができるが、作業に長時間
を要し、現場での作業には適さない。ワイヤソーかしめ
用スリーブを用いる方法は、短時間でワイヤをつなぐこ
とができるが、かしめた部分でスリーブからワイヤに応
力がかかり、ワイヤの細素線の切断からワイヤの破断に
至るおそれがある。ワイヤソーは通常20〜40m/秒
の速度で使用し、防護カバーを設けるなど十分な注意を
払って使用されるが、作業中にワイヤが破断すると、重
大な人身事故につながるおそれがある。図1は、かしめ
用スリーブによるワイヤソーの接合状態を示す説明図で
ある。本図においては、接合部分のみを断面図として示
している。接合すべきワイヤソー1は、端部を切断砥石
を用いて滑らかな切断面が得られるように切断し、被覆
材2を完全に除去してワイヤ3を露出させる。次いで、
ワイヤをスリーブ4の両端から挿入し、ワイヤの端面ど
うしがスリーブの中央で接触し、かつチップ5とスリー
ブの間にワイヤが露出していない状態とする。この状態
で油圧式機械などを用いてスリーブをかしめ、十分な圧
着強度が得られるようワイヤの両端を接合してエンドレ
ス状のワイヤソーを作製する。図2は、ワイヤソーかし
め用スリーブの斜視図である。ワイヤソーかしめ用スリ
ーブは、被覆材を除去したワイヤの挿入が容易なよう
に、通常は両端部に円錐テーパ6が設けられている。図
3は、従来のワイヤソーかしめ用スリーブの断面図であ
る。従来のワイヤソーかしめ用スリーブは、円錐テーパ
のテーパ角度が90度、すなわち、テーパ比が1/0.
5である。このようなワイヤソーかしめ用スリーブを用
いてかしめると、円錐テーパ6と内周面7の境界に形成
される稜線8がワイヤに強く押し付けられ、ワイヤの細
素線の切断の原因となり、ひいてはワイヤ自体を破断に
至らしめていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ワイヤソー
の両端をワイヤソーかしめ用スリーブに差し込んで、か
しめることによりワイヤを接合してエンドレス状にした
とき、スリーブからワイヤにかかる応力が分散され、ワ
イヤが破断するおそれのないワイヤソーかしめ用スリー
ブを提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ワイヤソーかしめ
用スリーブの円錐テーパのテーパ角度を小さくし、ある
いはなだらかな曲面を設けることにより、スリーブの内
面がワイヤに強く押し付けられることによる細素線の切
断が生じにくくなり、ワイヤの破断を防止し得ることを
見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明は、(1)内周面の両端部に円錐
テーパを有するワイヤソーかしめ用スリーブであって、
スリーブの外径をD1、内径をd、スリーブ端面におけ
る内周面の直径をD2、軸方向の円錐テーパ部の長さを
Lとするとき、 0.2≦(D1−D2)/(D1−d)≦0.8 1/1.866≦(D2−d)/L≦1/0.596 であることを特徴とするワイヤソーかしめ用スリーブ、
及び、(2)スリーブの両端の内周面がスリーブの内部
から端部にかけて直径が連続的に拡張する曲面であるワ
イヤソーかしめ用スリーブであって、スリーブの外径を
1、内径をd、スリーブ端面における内周面の直径を
2、軸方向の曲面部の長さをLとするとき、 0.2≦(D1−D2)/(D1−d)≦0.8 1/1.866≦(D2−d)/L≦1/0.596 であり、かつ曲面が外方に凸であることを特徴とするワ
イヤソーかしめ用スリーブ、を提供するものである。さ
らに、本発明の好ましい態様として、 (3) 1/1.374≦(D2−d)/L≦1/0.866 である第(1)項記載のワイヤソーかしめ用スリーブ、及
び、 (4) 1/1.374≦(D2−d)/L≦1/0.866 である第(2)項記載のワイヤソーかしめ用スリーブ、を
挙げることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明を説明す
る。図4は、本発明のワイヤソーかしめ用スリーブの一
態様の中心軸を通る断面図である。本発明のワイヤソー
かしめ用スリーブは、スリーブの外径をD1、内径を
d、スリーブ端面における内周面の直径をD2、軸方向
の円錐テーパ部の長さをLとすると、 0.2≦(D1−D2)/(D1−d)≦0.8 1/1.866≦(D2−d)/L≦1/0.596 により表される関係を有し、さらに、 1/1.374≦(D2−d)/L≦1/0.866 により表される関係を有することがより好ましい。(D
1−D2)/(D1−d)は、スリーブ端面の幅のスリー
ブ厚さに対する比である。(D1−D2)/(D1−d)
が0.2未満であると、スリーブ端部におけるスリーブ
の肉厚が薄くて強度が不足し、スリーブをかしめてワイ
ヤソーをエンドレス状として使用を続けると、直径の小
さい駆動プーリを使用する場合などのようにワイヤソー
が小さい曲率半径で曲げられたとき、かしめたスリーブ
端部が変形してめくれ、ワイヤの末端がスリーブから抜
け落ちるおそれがある。(D1−D2)/(D1−d)が
0.8を超えると、円錐テーパ部が小さくなり、ワイヤ
末端をスリーブに挿入する作業が容易でなくなるおそれ
がある。
【0006】(D2−d)/Lは、JIS B 0612
に定義される円錐テーパのテーパ比であり、(D2
d)/L=1/1.866はテーパ角度30度に、(D2
−d)/L=1/1.374はテーパ角度40度に、
(D2−d)/L=1/0.866はテーパ角度60度
に、(D2−d)/L=1/0.596はテーパ角度80
度に対応する。テーパ角度を用いて表現すると、本発明
のワイヤソーかしめ用スリーブは、テーパ角度が30〜
80度であり、より好ましくは40〜60度である。
(D2−d)/Lが1/1.866未満、すなわちテーパ
角度が30度未満であると、かしめしろが短くなり、か
しめる力が小さくなってしまう。(D2−d)/Lが1
/0.596を超える、すなわちテーパ角度が80度を
超えると、ワイヤソーかしめ用スリーブをかしめたとき
やワイヤソーの使用中に、スリーブの内周面の稜線がワ
イヤに強く押し付けられ、細素線の切断を生ずるおそれ
がある。図5は、図4に示すワイヤソーかしめ用スリー
ブをかしめてワイヤを接合した状態を示す説明図であ
る。本図においては、接合部分のみを断面図として示し
ている。ワイヤソーは、端部を切断砥石を用いて滑らか
な切断面が得られるように切断し、被覆材2を完全に除
去してワイヤ3を露出させる。次いで、ワイヤをスリー
ブ4の両端から挿入し、ワイヤの端面どうしがスリーブ
の中央で接触し、かつチップ5とスリーブの間にワイヤ
が露出していない状態とする。通常は、手動油圧式の装
置と圧着用ダイスを用い、10トン程度の圧力を目安と
して圧着する。スリーブの片側ずつを圧着したのち、さ
らにスリーブを軸まわりに90度回転させて同じ操作を
繰り返し、合計4回の圧着によりワイヤを接合すること
が好ましい。本態様のワイヤソーかしめ用スリーブは、
円錐テーパのテーパ比すなわちテーパ角度が小さいの
で、従来のワイヤソーかしめ用スリーブに比べて、円錐
テーパと内周面が形成する稜線がワイヤに強く押し付け
られて細素線が切断するおそれが少ない。
【0007】図6は、本発明のワイヤソーかしめ用スリ
ーブの他の態様の中心軸を通る断面図である。本図のワ
イヤソーかしめ用スリーブは、円錐テーパの代わりに、
スリーブの両端の内周面がスリーブの内部から端部にか
けて直径が連続的に拡張する曲面をなしている。本発明
のワイヤソーかしめ用スリーブは、スリーブの外径をD
1、内径をd、スリーブ端面における内周面の直径を
2、軸方向の曲面部の長さをLとすると、 0.2≦(D1−D2)/(D1−d)≦0.8 1/1.866≦(D2−d)/L≦1/0.596 により表される関係を有し、さらに、 1/1.374≦(D2−d)/L≦1/0.866 により表される関係を有することがより好ましい。ただ
し、軸方向の曲面部の長さとは、図中において破線で示
す内周面が内径dより拡張しはじめる位置Aから、スリ
ーブ端面Bまでの長さである。また、この曲面は外方に
凸である。すなわち、中心軸を通る平面上において曲面
に接線をひいたとき、その接線の中心軸に対する傾き
は、接点がスリーブの内部から端部に移動するにつれて
連続的に増大する。(D1−D2)/(D1−d)が0.2
未満であると、スリーブ端部におけるスリーブの肉厚が
薄くて強度が不足し、スリーブをかしめてワイヤソーを
エンドレス状として使用を続けると、直径の小さい駆動
プーリを使用する場合などのようにワイヤソーが小さい
曲率半径で曲げられたとき、かしめたスリーブ端部が変
形してめくれ、ワイヤの末端がスリーブから抜け落ちる
おそれがある。(D1−D2)/(D1−d)が0.8を超
えると、曲面部が小さくなり、ワイヤの末端をスリーブ
に挿入する作業が容易でなくなるおそれがある。
【0008】(D2−d)/Lが1/1.866未満であ
ると、かしめしろが短くなり、かしめる力が小さくなっ
てしまう。(D2−d)/Lが1/0.596を超える
と、ワイヤソーかしめ用スリーブをかしめたとき、スリ
ーブの内周面、特に内周面が内径dより拡張しはじめる
位置A付近がワイヤに強く押し付けられ、細素線の切断
を生ずるおそれがある。図7は、図6に示すワイヤソー
かしめ用スリーブを用いてワイヤを接合した状態を示す
説明図である。本図においては、接合部分のみを断面図
として示している。ワイヤソーは、端部を切断砥石を用
いて滑らかな切断面が得られるように切断し、被覆材2
を完全に除去してワイヤ3を露出させる。次いで、ワイ
ヤをスリーブ4の両端から挿入し、ワイヤの端面どうし
がスリーブの中央で接触し、かつチップ5とスリーブの
間にワイヤが露出していない状態とする。この状態で、
油圧式装置と圧着用ダイスを用い、スリーブをかしめ
る。ワイヤの両端が、スリーブの中央部で端面を接し、
かしめられたスリーブにより接合される。本態様のワイ
ヤソーかしめ用スリーブは稜線を有せず、なだらかな曲
面が形成されているので、従来のワイヤソーかしめ用ス
リーブのように、円錐テーパと内周面が形成する稜線が
部分的にワイヤに強く押し付けられることがなく、応力
集中が生じないので、細素線が切断するおそれがいっそ
う少ない。
【0009】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 実施例1 外径D1が8.0mm、内径dが5.0mm、長さが20.0mm
の配管用炭素鋼製の素材の両端部に、 (D1−D2)/(D1−d)=0.5 (D2−d)/L=1/0.866 すなわち、テーパ角度60度の円錐テーパ加工を行い、
図4に示す形状のワイヤソーかしめ用スリーブを作製し
た。また、外径8.0mm、内径5.2mm、長さ12.0mm
の鋼製の円筒状スリーブの外周に、銅系金属粉末に粒度
40/50の人造ダイヤモンド砥粒を集中度50になる
よう配合し、幅6.0mmの円環状に焼結したのち、スリ
ーブに糸面取り加工を行って、図8に示す形状のビーズ
308個を作製した。JIS G 3535に規定する、
A3号、A7×19、外径4.76mmの炭素鋼ワイヤを
長さ8.0mに切断し、上記の円筒状のビーズ308個
を挿通した。図9に示す形状を有し、ピッチ25mmで上
記のビーズに対応するビーズ部を設け、ワイヤ部の内径
が8.0mmである金型を用い、165℃で7分間生ゴム
の加硫を行い、ゴムによるビーズのワイヤへの固定と、
ワイヤ及びビーズ外周のスリーブの露出面の被覆を繰り
返すことにより、ワイヤ全長へのゴムの被覆を行った。
ワイヤの両端のビーズから各8mmを残し、切断砥石を用
いてワイヤを切断し、ワイヤを被覆しているゴムを完全
に除去してワイヤを露出させた。次いで、ワイヤをワイ
ヤソーかしめ用スリーブの両端から挿入し、手動油圧式
工具[(株)泉精機製作所製、EP−365]で圧着用ダ
イスを用いてスリーブをかしめ、図5に示す状態にワイ
ヤの両端を接続してエンドレス状とし、全周7.7mの
ワイヤソーを完成した。このワイヤソーについて、疲労
試験を行った。直径500mmのプーリー2個にワイヤソ
ーをかけ、張力800kg、ワイヤソーの速度20m/秒
の条件で30時間走行させた。その後、ワイヤソーかし
め用スリーブを取り外して接合部の素線の状態を観察し
たところ、ワイヤの一方の端で素線が1本切れ、他の端
で素線が2本切れていた。 実施例2 外径D1が8.0mm、内径dが5.0mm、長さが20.0mm
の配管用炭素鋼製の素材の両端部に、 (D1−D2)/(D1−d)=0.5 (D2−d)/L=1/0.866 となるよう、スリーブの内周面がスリーブの内部から端
部にかけて直径が連続的に拡張し、かつ外部に凸となる
よう曲面加工し、図6に示す形状のワイヤソーかしめ用
スリーブを作製した。このワイヤソーかしめ用スリーブ
を用いたこと以外は実施例1と同じ操作を繰り返し、全
周7.7mのワイヤソーを作製して30時間の疲労試験
を行った。疲労試験後、ワイヤソーかしめ用スリーブを
取り外して接合部の素線の状態を観察したが、ワイヤの
端部における素線の切断は認められなかった。 比較例1 外径D1が8.0mm、内径dが5.0mm、長さが20.0mm
の配管用炭素鋼製の素材の両端部に、 (D1−D2)/(D1−d)=0.5 (D2−d)/L=1/0.5 すなわち、テーパ角度90度の円錐テーパ加工を行い、
図3に示す形状のワイヤソーかしめ用スリーブを作製し
た。このワイヤソーかしめ用スリーブを用いたこと以外
は実施例1と同じ操作を繰り返し、全周7.7mのワイ
ヤソーを作製して30時間の疲労試験を行った。疲労試
験後、ワイヤソーかしめ用スリーブを取り外して接合部
の素線の状態を観察したところ、ワイヤの一方の端で素
線が5本切れ、他の端で素線が7本切れていた。
【0010】
【発明の効果】本発明のワイヤソーかしめ用スリーブ
は、スリーブの両端部にテーパ比の小さい円錐テーパ又
はなだらかな曲面を有するので、スリーブをかしめるこ
とによりワイヤの両端を接合し使用したとき、かしめた
スリーブから細素線に対して応力集中が生ずることがな
く、細素線の切断からワイヤ自体の破断に至る事故を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、かしめ用スリーブによるワイヤソーの
接合状態を示す説明図である。
【図2】図2は、ワイヤソーかしめ用スリーブの斜視図
である。
【図3】図3は、従来のワイヤソーかしめ用スリーブの
断面図である。
【図4】図4は、本発明のワイヤソーかしめ用スリーブ
の一態様の断面図である。
【図5】図5は、図4に示すスリーブによりワイヤを接
合した状態を示す断面図である。
【図6】図6は、本発明のワイヤソーかしめ用スリーブ
の他の態様の断面図である。
【図7】図7は、図6に示すスリーブによりワイヤを接
合した状態を示す断面図である。
【図8】図8は、実施例に用いたビーズの一部を断面と
した側面図である。
【図9】図9は、実施例に用いた金型の断面図である。
【符号の説明】
1 ワイヤソー 2 被覆材 3 ワイヤ 4 スリーブ 5 チップ 6 円錐テーパ 7 内周面 8 稜線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周面の両端部に円錐テーパを有するワイ
    ヤソーかしめ用スリーブであって、スリーブの外径をD
    1、内径をd、スリーブ端面における内周面の直径を
    2、軸方向の円錐テーパ部の長さをLとするとき、 0.2≦(D1−D2)/(D1−d)≦0.8 1/1.866≦(D2−d)/L≦1/0.596 であることを特徴とするワイヤソーかしめ用スリーブ。
  2. 【請求項2】スリーブの両端の内周面がスリーブの内部
    から端部にかけて直径が連続的に拡張する曲面であるワ
    イヤソーかしめ用スリーブであって、スリーブの外径を
    1、内径をd、スリーブ端面における内周面の直径を
    2、軸方向の曲面部の長さをLとするとき、 0.2≦(D1−D2)/(D1−d)≦0.8 1/1.866≦(D2−d)/L≦1/0.596 であり、かつ曲面が外方に凸であることを特徴とするワ
    イヤソーかしめ用スリーブ。
JP18136396A 1996-06-21 1996-06-21 ワイヤソーかしめ用スリーブ Pending JPH106329A (ja)

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