JPH05160012A - 電子線縮小転写装置 - Google Patents

電子線縮小転写装置

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JPH05160012A
JPH05160012A JP3348750A JP34875091A JPH05160012A JP H05160012 A JPH05160012 A JP H05160012A JP 3348750 A JP3348750 A JP 3348750A JP 34875091 A JP34875091 A JP 34875091A JP H05160012 A JPH05160012 A JP H05160012A
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JP
Japan
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electron beam
lens
target
mask
magnetic
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JP3348750A
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English (en)
Inventor
Mamoru Nakasuji
護 中筋
Hiroyasu Shimizu
弘泰 清水
Shohei Suzuki
正平 鈴木
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 視野が大きくとも各種の収差が小さくなるよ
うにする。 【構成】 電子銃1より放出された電子線をコンデンサ
レンズ2を介して電子線透過マスク3に照射し、このマ
スク3を透過した電子線を2段の結像レンズ7,8を介
してターゲット6上に導く電子線縮小転写装置におい
て、それら2段の結像レンズ7,8のそれぞれのギャッ
プS3,S4/焦点距離f1,f2の値を1.5以上に
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば投影レンズ系と
して対称磁気ダブレットを用いた電子線縮小転写装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子線によりマスクパターンの縮小転写
を行う電子線縮小転写装置には対称磁気ダブレットと呼
ばれる投影レンズ系が使用されている。図5は対称磁気
ダブレットを用いた従来の電子線縮小転写装置を示し、
この図5において、電子銃1より放出された電子線は、
コンデンサレンズ2により略々平行なビームに変換され
てマスクパターンが形成された電子線透過マスク3に照
射される。
【0003】この電子線透過マスク3で整形された電子
線を、先ず磁気レンズよりなるマスク側レンズ4により
集束することによりクロスオーバ(電子線源の像)が形
成され、このクロスオーバから発散する電子線を更に磁
気レンズよりなる試料側レンズ5でターゲット6上に集
束することにより、ターゲット6上に電子線透過マスク
3のパターンが一括して縮小転写される。それらマスク
側レンズ4及び試料側レンズ5により対称磁気ダブレッ
トが形成されている。このような対称磁気ダブレットを
用いることにより、11種類の3次収差の内の全ての非
等方性収差、回転と倍率とに関する色収差及び等方歪の
6種類の収差を良好に補正することができる。
【0004】従来の対称磁気ダブレットの構成条件は次
の4条件である。 (1) 2段のレンズ4及び5の磁場の方向は互いに逆方向
である。 (2) マスク側レンズ4のレンズギャップ及びボーア径を
それぞれS1及びD1として、試料側レンズ5のレンズ
ギャップ及びボーア径をそれぞれS2及びD2とする
と、両者のレンズギャップに対するボーア径の比は互い
に等しい。即ち、次式が成立する。 S1/D1=S2/D2 (3) マスク側レンズ4の焦点距離をMf、試料側レンズ
5の焦点距離をfとした場合、マスク側レンズ4の物側
主平面4Hと試料側レンズ5の像側主平面5Hとの間隔
Lを(1+M)fに設定すると、対称磁気ダブレットに
よる縮小率が1/Mになる。
【0005】(4) 2段のレンズ4及び5の励起パラメー
タは互いに等しい。即ち、レンズ4及び5の励起パラメ
ータをそれぞれk1 2 及びk2 2 とすると、次式が成立
する。 k1 2 =k2 2 ただし、一般に磁気レンズの加速電圧をV、レンズ軸上
の最大磁束をBmax 、ボーア半径をR、電子の電荷量及
び質量をそれぞれe及びmとすると、その磁気レンズの
励起パラメータk2 は次式で定義される。 k2 =eBmax 22 /(8mV)
【0006】具体的に従来の文献(M.B.Heritage,J.Va
c.Sci.&Technol.,Vol.12,No.6,Nov/Dec,1975)では、S
1/D1=S2/D2=1.5、k1 2 =k2 2 =0.
155に設定されている。更に、マスク側レンズ4及び
試料側レンズ5の焦点距離をそれぞれf1及びf2、マ
スク側レンズ4及び試料側レンズ5のボーア半径をそれ
ぞれR1及びR2とすると、f1/R1=f2/R2=
3.0に設定されている。このような設定により、3×
3mm2 の視野で最大歪0.05μmが得られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、3×3
mm2 の視野では近時の用途には充分ではない。また、
従来の対称磁気ダブレットではレンズギャップに対する
ボーア径の比(=Si/Di)の値として1.5程度の
比較的小さい値が採用されている。従って、対称磁気ダ
ブレットでは消せない収差である球面収差、非点収差、
像面湾曲、コマ収差及び軸上色収差が大きく、視野を大
きくすると収差が大きくなり過ぎる不都合があった。本
発明は斯かる点に鑑み、投影レンズ系として対称磁気ダ
ブレットを用いた構成で、各種の収差が小さく且つ視野
が大きい電子線縮小転写装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の電子
線縮小転写装置は、例えば図1に示す如く、電子線源
(1)より放出された電子線を照射レンズ(2)を介し
て電子線透過マスク(3)に照射し、この電子線透過マ
スク(3)を透過した電子線を2段の結像レンズ(7,
8)を介してターゲット(6)上に導く電子線縮小転写
装置において、それら2段の結像レンズ(7,8)のそ
れぞれのギャップS3,S4に対する焦点距離f1,f
2の比の値、即ちギャップ/焦点距離を1.5以上にし
たものである。
【0009】また、本発明による第2の電子線縮小転写
装置は、例えば図1に示す如く、電子線源(1)より放
出された電子線を照射レンズ(2)を介して電子線透過
マスク(3)に照射し、この電子線透過マスク(3)を
透過した電子線を2段の結像レンズ(7,8)を介して
ターゲット(6)上に導く電子線縮小転写装置におい
て、それら2段の結像レンズの内のそのターゲット
(6)側の結像レンズ(8)のその電子線源(1)側の
ボーア径D4をそのターゲット(6)側のボーア径D5
より小さくしたものである。
【0010】その第2の電子線縮小転写装置において
は、更にそれら2段の結像レンズの内の電子銃側結像レ
ンズ(7)の位置を、対称磁気ダブレット条件から決ま
る位置よりもその電子線源(1)側へε(ε>0)だけ
ずらし、それら2段の結像レンズによる結像倍率をMと
した場合に、それら2段の結像レンズの内のターゲット
側結像レンズ(8)の位置を、対称磁気ダブレット条件
から決まる位置よりもそのターゲット側へほぼε/Mだ
けずらすことが望ましい。
【0011】
【作用】本発明者が1個の磁気レンズで物点と像点との
間の距離及びレンズのボーア径を一定にして、レンズの
磁極間の距離(即ち、レンズギャップ)を変えて収差計
算を行った結果、縮小転写のように大視野で且つ小開口
の場合に問題となる収差である歪曲、非点収差及び像面
湾曲については、収差係数はレンズギャップの減少関数
となることが分かった。特に、対称磁気ダブレットでは
消せない収差の内で最も大きい収差となる非点収差につ
いては、レンズギャップが焦点距離の1.5倍迄は収差
係数の小さくなり方が著しく、その1.5倍を過ぎると
レンズギャップを大きくしても収差係数の小さくなり方
は緩やかになることが分かった。これはレンズギャップ
をそのレンズの焦点距離の少なくとも1.5倍以上に設
定することが重要であることを意味する。
【0012】そこで、本発明による第1の電子線縮小転
写装置では、2段の結像レンズ(7,8)のそれぞれの
レンズギャップS3,S4に対する焦点距離f1,f2
の比を1.5以上にしている。これにより諸収差、特に
非点収差が非常に小さくなるので、視野を比較的広くし
ても諸収差を所定量以下に抑えることができる。また、
対称磁気ダブレットでは、2段の結像レンズのそれぞれ
のレンズギャップに対するボーア径の比を等しくしてい
る。従って、全体として次式が成立している。 S3/f1≧1.5,S4/f2≧1.5
【0013】この条件を満たすように2段の結像レンズ
(7,8)を構成すると、それぞれのレンズギャップS
3及びS4が大きくなるので、電子銃側結像レンズ
(7)のターゲット側の磁極(7b)とターゲット側結
像レンズ(8)のマスク側磁極(8a)とが近接するこ
とになる。その結果、電子銃側結像レンズ(7)の軸上
磁場分布がターゲット側結像レンズ(8)の磁極の影響
を受けて変化し(具体的には軸上磁場分布の傾斜が急峻
になる。)、対称磁気ダブレットの条件から外れ、歪が
消えないことが分かった。
【0014】そこで、本発明による第2の電子線縮小転
写装置では、ターゲット側結像レンズ(8)の電子線源
側のボーア径D4をターゲット側のボーア径D5よりも
小さく設定することによって軸上磁場分布の傾斜を急峻
にしている。これにより、その歪が完全には消えないま
でも大幅に減少した。一般的にも対称磁気ダブレットで
は、ターゲット側結像レンズ(8)の電子線源側のボー
ア径D4をターゲット側のボーア径D5よりも小さく設
定することにより、2段の結像レンズ(7,8)間の磁
場の干渉が少なくなり歪が減少する。
【0015】また、そのようにターゲット側結像レンズ
(8)の電子線源側のボーア径D4をターゲット側のボ
ーア径D5よりも小さく設定すると、ターゲット側結像
レンズ(8)の軸上磁場分布はマスク側に延び、逆に電
子銃側結像レンズ(7)の軸上磁場分布はターゲット側
結像レンズ(8)の方向に延びて、レンズ位置が対称磁
気ダブレットの条件から実質的に外れてしまう。そこ
で、電子線側結像レンズ(7)をεだけ電子線源側にず
らし、ターゲット側結像レンズ(8)をε/Mだけター
ゲット側にずらすことにより、対称磁気ダブレットの条
件が実質的に満足され、歪が問題にならない程度に減少
する。
【0016】
【実施例】以下、本発明による電子線縮小転写装置の一
実施例につき図1〜図4を参照して説明する。本例は対
称磁気ダブレットを用いた電子線縮小転写装置に本発明
を適用したものであり、図1において図5に対応する部
分には同一符号を付してその詳細説明を省略する。図1
は本例の電子光学鏡筒の構成を示し、この図1におい
て、電子線透過マスク3から下方に順に、マスク側レン
ズ7、試料側レンズ8及びターゲット6を配置する。マ
スク側レンズ7及び試料側レンズ8により対称磁気ダブ
レットが構成されている。
【0017】この対称磁気ダブレットによる縮小率を1
/M、マスク側レンズ7の物側主平面7Hの対称磁気ダ
ブレットの成立条件から定まる位置をH1、試料側レン
ズ8の像側主平面8Hの対称磁気ダブレットの条件から
定まる位置をH2とする。本例では、前者の物側主平面
7Hを位置H1から電子銃1側にε(ε>0)だけずら
し、後者の像側主平面8Hを位置H2からターゲット6
側にε/Mだけずらして配置する。また、試料側レンズ
8のマスク側(即ち、電子線源側)磁極8aのボーア径
D4をターゲット側磁極8bのボーア径D5よりも小さ
く設定する。
【0018】本例の動作を説明するに、電子線源として
の電子銃1から放出された電子線は、代表的な軌跡EB
に示されているように、コンデンサレンズ2により平行
なビームに変換されて電子線透過マスク3を照射する。
電子線透過マスク3を透過した電子線を、マスク側レン
ズ7により集束することによりクロスオーバを形成し、
このクロスオーバから発散する電子線を更に試料側レン
ズ8でターゲット6上に集束することにより、ターゲッ
ト6上に電子線透過マスク3のパターンが一括して縮小
転写される。電子線は電子線透過マスク3に対してほぼ
垂直に入射する。
【0019】次に具体的な数値例について説明する。先
ず、電子線透過マスク3とターゲット6との間の距離を
2.4mとし、マスク側レンズ7の焦点距離f1を1.
0m、レンズギャップS3を1.52m、ボーア径D3
を38cmとした。従って、(レンズギャップS3)/
(焦点距離f1)=1.52である。また、ボーア径D
3が38cmであるため、視野は少なくとも10mm角
程度は確保できる。一方、試料側レンズ8のレンズギャ
ップS4は30.4cm、ターゲット側磁極8bのボー
ア径D5は7.6cm、焦点距離f2は20cmとし
た。従って、(レンズギャップS4)/(焦点距離f
2)=1.52である。また、試料側レンズ8のマスク
側磁極8aのボーア径D4は5.0cmに設定し、ター
ゲット側磁極8bのボーア径D5よりも35%程小さく
した。
【0020】また、対称磁気ダブレットの条件では、電
子線透過マスク3からマスク側レンズ7の物側主平面7
Hまでの距離は1.0mであるが、5.0cm(=ε)
短くして95cmとした。更に、対称磁気ダブレットの
条件では、ターゲット6からターゲット側レンズ8の像
側主平面8Hまでの距離は20cmとすべきであるが、
1cm短くして19cmとした。本例の対称磁気ダブレ
ットの縮小率は1/5であり、1[cm]=ε/Mが成
立している。
【0021】図2を参照して、そのように物側主平面7
Hをεだけ電子銃1側にずらし、物側主平面8Hをター
ゲット6側にε/Mだけずらした場合の電子光学鏡筒の
軸(Z軸)上の磁場分布の変化について考察する。図2
(a)は物側主平面7H及び8Hがそれぞれ対称磁気ダ
ブレットの条件から定まる位置H1及びH2に位置する
場合のZ軸上の磁場Bの分布を示し、この図2(a)に
おいて、点線で示す曲線9及び11はそれぞれマスク側
レンズ7及び試料側レンズ8が単独で存在する場合の磁
場分布である。しかしながら、図1に示すように、本例
ではマスク側レンズ7のターゲット側磁極7bと試料側
レンズ8のマスク側磁極8aとが接近しているため、マ
スク側レンズ7の軸上磁場分布は図2の実線の曲線10
で示すように試料側レンズ8の方向に延び、且つ傾斜が
急峻になる。更に、試料側レンズ8のマスク側磁極8a
のボーア径D4がターゲット側磁極8bのボーア径D5
よりも小さいことにも起因して、試料側レンズ8の軸上
磁場分布は図2の実線の曲線12で示すようにマスク側
レンズ7の方向に延びると同時に傾斜が急峻になる。こ
れによって対称磁気ダブレットの条件が実質的に成立し
なくなる。
【0022】これに対して、物側主平面7Hをεだけ電
子銃1側にずらし、物側主平面8Hをターゲット6側に
ε/Mだけずらした場合の軸上磁場Bの分布を図2
(b)に示す。この場合には、マスク側レンズ7の磁場
分布及び試料側レンズ8の磁場分布は、それぞれ実線の
曲線13及び14で示すように実質的に対称磁気ダブレ
ットの条件を満たすようになり、歪が減少する。
【0023】上記の構成における収差の計算結果を図3
及び図4に示す。この収差計算は、試料側レンズ8の電
流の値を図3及び図4の横軸に示した条件に設定し、マ
スク側レンズ7に流す電流を調整して合焦条件を求め、
各合焦条件で種々の収差係数を計算したものであり、収
差係数の計算結果を図3及び図4の縦軸に示す。
【0024】図3(a)は、試料側レンズ8のマスク側
磁極8aのボーア径D4とターゲット側磁極8bのボー
ア径D5とを等しくして、レンズ位置を対称磁気ダブレ
ットの条件で定まる位置に設定した場合の収差係数を示
し、曲線15Aは歪曲、曲線16Aは倍率と回転の色収
差を示す。これに対して、図3(b)は、試料側レンズ
8のマスク側磁極8aのボーア径D4を5.0cmに小
さくした場合の収差係数を示し、曲線15Bは歪曲、曲
線16Bは倍率と回転の色収差を示す。
【0025】図4は更に試料側レンズ8の物側主平面8
Hの位置及びマスク側レンズ7の像側主平面7Hの位置
を図1の状態に調整した場合の収差係数を示す。図4に
おいて、曲線17は非点収差、曲線18は像面湾曲、曲
線19及び20はそれぞれコマ収差、曲線21は球面収
差、曲線22は軸上色収差、曲線23は縮小倍率を示
し、曲線15は歪曲、曲線16は倍率と回転の色収差を
示す。歪曲については、図3(a)の曲線15Aと図3
(b)の曲線15Bとの比較より、試料側レンズ8のマ
スク側磁極8aのボーア径D4を小さくした場合の方が
歪曲が約1/5に減少していることが分かる。また、図
4の曲線15より、レンズ位置の調整により歪曲は更に
1/4程度に減少していることが分かる。図4の曲線1
7〜22で表される収差についてはほとんど変化がなか
った。
【0026】これらの結果より、本例によれば10mm
角の視野で電子ビームのボケを0.1μm以下にして、
歪曲を0.05μm以下にできることが計算上で示され
た。なお、本発明は上述実施例に限定されず本発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得ることは勿論
である。
【0027】
【発明の効果】本発明の第1の電子線縮小転写装置によ
れば、2段の結像レンズのそれぞれのギャップに対する
焦点距離の比、即ちギャップ/焦点距離を1.5以上に
設定しているので、収差係数はかなり低いレベルまで小
さくなっている。従って、視野を大きくしても各種収差
が小さい利点がある。
【0028】また、第2の電子線縮小転写装置によれ
ば、ターゲット側の結像レンズの電子線源側のボーア径
がターゲット側のボーア径よりも小さいので、2段の結
像レンズ相互の磁場の干渉が小さくなり歪曲が小さくな
る。従って、視野を大きくしても歪曲が小さい利点があ
る。更に、2段の結像レンズの位置を対称磁気ダブレッ
トの条件からずらした場合には、磁場分布が実質的に対
称磁気ダブレットの条件に近づくので、より歪曲が小さ
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子線縮小転写装置の一実施例の
電子光学鏡筒を示す縦断面の端面図である。
【図2】(a)は対称磁気ダブレットの条件で定まる位
置に2段の結像レンズを配置した場合の磁場の分布を示
す線図、(b)は対称磁気ダブレットの条件で定まる位
置から2段の結像レンズをずらして配置した場合の磁場
の分布を示す線図である。
【図3】(a)は試料側レンズの2個のボーア径が等し
い場合の収差係数を示す線図、(b)は試料側レンズの
マスク側磁極のボーア径を小さくした場合の収差係数を
示す線図である。
【図4】更に2段の結像レンズの位置をずらした場合の
収差係数を示す線図である。
【図5】従来の対称磁気ダブレットを用いた電子線縮小
転写装置の電子光学鏡筒を示す縦断面の端面図である。
【符号の説明】
1 電子銃 2 コンデンサレンズ 3 電子線透過マスク 6 ターゲット 7 マスク側レンズ 8 試料側レンズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子線源より放出された電子線を照射レ
    ンズを介して電子線透過マスクに照射し、該電子線透過
    マスクを透過した電子線を2段の結像レンズを介してタ
    ーゲット上に導く電子線縮小転写装置において、 前記2段の結像レンズのそれぞれのギャップに対する焦
    点距離の比の値を1.5以上にした事を特徴とする電子
    線縮小転写装置。
  2. 【請求項2】 電子線源より放出された電子線を照射レ
    ンズを介して電子線透過マスクに照射し、該電子線透過
    マスクを透過した電子線を2段の結像レンズを介してタ
    ーゲット上に導く電子線縮小転写装置において、 前記2段の結像レンズの内の前記ターゲット側の結像レ
    ンズの前記電子線源側のボーア径を前記ターゲット側の
    ボーア径より小さくした事を特徴とする電子線縮小転写
    装置。
  3. 【請求項3】 前記2段の結像レンズの内の電子銃側結
    像レンズの位置を、対称磁気ダブレット条件から決まる
    位置よりも前記電子線源側へεだけずらし、 前記2段の結像レンズによる結像倍率をMとした場合
    に、前記2段の結像レンズの内のターゲット側結像レン
    ズの位置を、対称磁気ダブレット条件から決まる位置よ
    りも前記ターゲット側へほぼε/Mだけずらした事を特
    徴とする請求項2記載の電子線縮小転写装置。
JP3348750A 1991-12-04 1991-12-04 電子線縮小転写装置 Pending JPH05160012A (ja)

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