JPH05159719A - 電子銃 - Google Patents
電子銃Info
- Publication number
- JPH05159719A JPH05159719A JP32183191A JP32183191A JPH05159719A JP H05159719 A JPH05159719 A JP H05159719A JP 32183191 A JP32183191 A JP 32183191A JP 32183191 A JP32183191 A JP 32183191A JP H05159719 A JPH05159719 A JP H05159719A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrode
- main lens
- electron gun
- line
- cup
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 カラーテレビのインライン状の3ビームに共
通な複合主レンズの電極形状を改良して電極形状寸法精
度を向上させ、耐電圧特性を向上させる。 【構成】 電子銃の複合主レンズを構成するインライン
状の3ビームに共通に働く横長カップ形状のG5 B電極
15CおよびG6 B電極16Cの開放端部を直線部から
なる角形のリム155,165とした。 【効果】 電極部品の形状寸法精度が向上し、部品製作
が容易になる。更に耐電圧特性が向上する。
通な複合主レンズの電極形状を改良して電極形状寸法精
度を向上させ、耐電圧特性を向上させる。 【構成】 電子銃の複合主レンズを構成するインライン
状の3ビームに共通に働く横長カップ形状のG5 B電極
15CおよびG6 B電極16Cの開放端部を直線部から
なる角形のリム155,165とした。 【効果】 電極部品の形状寸法精度が向上し、部品製作
が容易になる。更に耐電圧特性が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカラーブラウン管用の
電子銃の組立精度を向上させるための電極形状に関する
ものである。
電子銃の組立精度を向上させるための電極形状に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】カラーブラウン管用の電子銃は画面の大
型化に伴いフォーカス性能を一段と向上させる必要がで
てきた。このため電子銃の主レンズ構造を改良し主レン
ズの球面収差を減らすため、赤、緑、青の3本の電子ビ
ームに共通な複合の主レンズを採用し、等価レンズ口径
をより大口径化してきた。その従来の電子銃1を図4に
示す。
型化に伴いフォーカス性能を一段と向上させる必要がで
てきた。このため電子銃の主レンズ構造を改良し主レン
ズの球面収差を減らすため、赤、緑、青の3本の電子ビ
ームに共通な複合の主レンズを採用し、等価レンズ口径
をより大口径化してきた。その従来の電子銃1を図4に
示す。
【0003】図4を参照して赤、緑、青に相当する電子
ビームを発生する3個のカソード10がインライン状に
配列され、それに対向して電子ビームをコントロールす
るG1 電極11が設けられている。さらに電子ビームを
加速するG2 電極12、前段レンズを構成するG3 電極
13、G4 電極14、G5 A電極15aが配列されてい
る。電子銃1の複合の主レンズを構成する電極はフォー
カス電極としてのG5B電極15b、高圧電極としての
G6 B電極16bである。G6 B電極16bにはコンタ
クター18、シールドカップ17、およびG6A電極1
6aを介してブラウン管に印加する高電圧(約30K
v)が加えられる。又G5 B電極15bにはフォーカス
電圧Fとして高電圧の25〜30%程度の中高圧(8K
v〜)が加えられる。このように、複合の主レンズを構
成する電極は大口径化させるため複合レンズが採用され
ている。その詳細な構造をG5 B電極15bを例として
図3に拡大して示す。図3の(a)は正面図であり、図
3の(b)は中央縦断面図である。このように横長カッ
プ形状をしたG5 B電極15bの底面部には赤、緑、青
に相当する電子ビームを通過させる孔151,152,
153が設けられ、開放端部には横長カップ形状を維持
し、かつ主レンズを構成するG5 B電極とG6B電極の
間に高電圧差ができるため耐電圧対策の目的で全周にカ
ール部154が設けられている。
ビームを発生する3個のカソード10がインライン状に
配列され、それに対向して電子ビームをコントロールす
るG1 電極11が設けられている。さらに電子ビームを
加速するG2 電極12、前段レンズを構成するG3 電極
13、G4 電極14、G5 A電極15aが配列されてい
る。電子銃1の複合の主レンズを構成する電極はフォー
カス電極としてのG5B電極15b、高圧電極としての
G6 B電極16bである。G6 B電極16bにはコンタ
クター18、シールドカップ17、およびG6A電極1
6aを介してブラウン管に印加する高電圧(約30K
v)が加えられる。又G5 B電極15bにはフォーカス
電圧Fとして高電圧の25〜30%程度の中高圧(8K
v〜)が加えられる。このように、複合の主レンズを構
成する電極は大口径化させるため複合レンズが採用され
ている。その詳細な構造をG5 B電極15bを例として
図3に拡大して示す。図3の(a)は正面図であり、図
3の(b)は中央縦断面図である。このように横長カッ
プ形状をしたG5 B電極15bの底面部には赤、緑、青
に相当する電子ビームを通過させる孔151,152,
153が設けられ、開放端部には横長カップ形状を維持
し、かつ主レンズを構成するG5 B電極とG6B電極の
間に高電圧差ができるため耐電圧対策の目的で全周にカ
ール部154が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように複合の主レ
ンズを構成する横長カップ形状のG5 B電極、G6 B電
極の開放端部にカールが巻かれているが、通常の円筒状
の電極の開放端部にカールを形成する場合に比べ、横長
カップ形状の電極の全周にわたり均一なカールを付ける
のに製作上の難しさがあった。このため横長カップ形状
のG5 B電極、G6 B電極の全長Lの寸法精度が悪かっ
た。又カール巻き付けを行う場合、巻き込みが不十分で
カール部の端縁158が広がってしまい、複合の主レン
ズを構成する電極15b,16b間の耐電圧特性を劣化
させてしまっていた。くり返すが、かかる従来の複合の
主レンズを構成するカップ状のG5 B電極、G6 B電極
の構成の拡大図を図2に示す。これでは、例えばG5 B
電極15bの全長寸法Lの寸法精度が不安定であった。
またカール部154の巻き込みが不十分なためカール部
の端縁158に電界が集中しやすかった。
ンズを構成する横長カップ形状のG5 B電極、G6 B電
極の開放端部にカールが巻かれているが、通常の円筒状
の電極の開放端部にカールを形成する場合に比べ、横長
カップ形状の電極の全周にわたり均一なカールを付ける
のに製作上の難しさがあった。このため横長カップ形状
のG5 B電極、G6 B電極の全長Lの寸法精度が悪かっ
た。又カール巻き付けを行う場合、巻き込みが不十分で
カール部の端縁158が広がってしまい、複合の主レン
ズを構成する電極15b,16b間の耐電圧特性を劣化
させてしまっていた。くり返すが、かかる従来の複合の
主レンズを構成するカップ状のG5 B電極、G6 B電極
の構成の拡大図を図2に示す。これでは、例えばG5 B
電極15bの全長寸法Lの寸法精度が不安定であった。
またカール部154の巻き込みが不十分なためカール部
の端縁158に電界が集中しやすかった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解決する
ため横長カップ形状のG5 B電極、G6 B電極の開放端
部に設けた巻き込みのカール形状を変更することによ
り、これら電極部品の製作を容易にし、寸法精度を向上
させると共に、カール巻き込みを深くして、耐電圧特性
をも向上させる目的としたものである。
ため横長カップ形状のG5 B電極、G6 B電極の開放端
部に設けた巻き込みのカール形状を変更することによ
り、これら電極部品の製作を容易にし、寸法精度を向上
させると共に、カール巻き込みを深くして、耐電圧特性
をも向上させる目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電子銃の
複合の主レンズを構成する横長カップ形状のG5 B電
極、G6 B電極の開放端部のカール巻き込み形状を半球
から直線部を結ぶ角形のリムとした。
複合の主レンズを構成する横長カップ形状のG5 B電
極、G6 B電極の開放端部のカール巻き込み形状を半球
から直線部を結ぶ角形のリムとした。
【0007】
【作用】カール巻き込み形状を半球から直線部を結ぶ角
形のリムに変更したため部品製作工程において、全長寸
法の精度出し工程が改善されかつ角形のリムの折り曲げ
た端縁の深さが十分確保できた。
形のリムに変更したため部品製作工程において、全長寸
法の精度出し工程が改善されかつ角形のリムの折り曲げ
た端縁の深さが十分確保できた。
【0008】
【実施例】本発明の複合の主レンズを構成する横長カッ
プ形状のG5 B電極、G6 B電極の一実施例を図1に示
す。本発明の複合の主レンズを構成するG6 B電極16
CおよびG5 B電極15Cは横長カップ形状の電極であ
り、その開放端部には各々角形のリム155,165が
設けられている。そしてリムの端縁159はフラット区
域156から充分に後退せしめられている。このリム1
55,165は直線部を板厚程度の極率半径のRで結ぶ
角形のものである。特に、G5 B電極15CとG6 B電
極16Cの対向する部分は従来の球状に比べフラット区
域156,166になっている。かかる角形のリム15
5,165の形成は部品製作上、金型内で外径寸法、折
り曲げ寸法を容易に設計・製作できるものである。
プ形状のG5 B電極、G6 B電極の一実施例を図1に示
す。本発明の複合の主レンズを構成するG6 B電極16
CおよびG5 B電極15Cは横長カップ形状の電極であ
り、その開放端部には各々角形のリム155,165が
設けられている。そしてリムの端縁159はフラット区
域156から充分に後退せしめられている。このリム1
55,165は直線部を板厚程度の極率半径のRで結ぶ
角形のものである。特に、G5 B電極15CとG6 B電
極16Cの対向する部分は従来の球状に比べフラット区
域156,166になっている。かかる角形のリム15
5,165の形成は部品製作上、金型内で外径寸法、折
り曲げ寸法を容易に設計・製作できるものである。
【0009】
【発明の効果】以上のように本発明は、複合の主レンズ
を構成する横長カップ形状の電極の開放端部に角形のリ
ムを採用したため電極の全長の寸法バラツキ、平行度が
大幅に改善(約40%改善)でき、従来のカール部の形
状の不安定による端縁の深さ不足も解消され、耐電圧特
性も向上し安定させる事ができた。
を構成する横長カップ形状の電極の開放端部に角形のリ
ムを採用したため電極の全長の寸法バラツキ、平行度が
大幅に改善(約40%改善)でき、従来のカール部の形
状の不安定による端縁の深さ不足も解消され、耐電圧特
性も向上し安定させる事ができた。
【図1】本発明の電子銃の複合の主レンズの部分を示す
拡大断面図。
拡大断面図。
【図2】従来の電子銃の複合の主レンズの部分を示す拡
大断面図。
大断面図。
【図3】図2の主レンズを構成するフォーカス電極とし
てのG5 B電極を示す正面図と断面図。
てのG5 B電極を示す正面図と断面図。
【図4】カラーTV用電子銃の一般的な電極構成図。
1 電子銃 10 カソード 11 G1 電極 12 G2 電極 13 G3 電極 14 G4 電極 15a G5 A電極 15b G5 B電極 15c 本発明によるG5 B電極 16a G6 A電極 16b G6 B電極 16c 本発明によるG6 B電極 17 シールドカップ 18 コンタクター 151 電子ビーム通過孔 152 電子ビーム通過孔 153 電子ビーム通過孔 154 カール部 155 角状のリム部 165 角状のリム部 156 フラット区域 159 端縁
Claims (1)
- 【請求項1】 インライン状の3本の電子ビームを収束
する共通の複合の主レンズを構成する横長カップ形状を
した高圧電極とそれに対向するフォーカス電極の対向す
るそれぞれの開放端部を角形のリムとして相対向する部
分をフラットにしたことを特徴とした電子銃。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32183191A JPH05159719A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 電子銃 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32183191A JPH05159719A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 電子銃 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05159719A true JPH05159719A (ja) | 1993-06-25 |
Family
ID=18136913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32183191A Pending JPH05159719A (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 電子銃 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05159719A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0655764A1 (en) * | 1993-11-30 | 1995-05-31 | ORION ELECTRIC Co., Ltd. | Electron gun for a color picture tube |
-
1991
- 1991-12-05 JP JP32183191A patent/JPH05159719A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0655764A1 (en) * | 1993-11-30 | 1995-05-31 | ORION ELECTRIC Co., Ltd. | Electron gun for a color picture tube |
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