JPH0515961A - 射出成形機におけるガス抜き装置の金型構造とガス抜き装置本体取り出し用治具 - Google Patents

射出成形機におけるガス抜き装置の金型構造とガス抜き装置本体取り出し用治具

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JPH0515961A
JPH0515961A JP21454691A JP21454691A JPH0515961A JP H0515961 A JPH0515961 A JP H0515961A JP 21454691 A JP21454691 A JP 21454691A JP 21454691 A JP21454691 A JP 21454691A JP H0515961 A JPH0515961 A JP H0515961A
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Yorimune Yamauchi
山内率旨
Kazuaki Kawai
河合和昭
Hitoshi Ishida
石田人志
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス抜き装置本体を金型本体に対して着脱可
能とすること、並びに、ガス抜き装置本体を金型本体か
ら容易に取り出し可能なガス抜き装置本体取り出し用治
具を提供すること。 【構成】 内部に開閉弁43等を備えたガス抜き装置本
体113を金型本体101とは別個にユニット化して設
け、該ガス抜き装置本体を該金型本体と入れ子105に
より画成されるガス抜き装置本体嵌挿用凹部111に対
して着脱可能とする。また該ガス抜き装置本体を該ガス
抜き装置本体嵌挿用凹部から取り出すための、ガス抜き
装置本体取り出し用治具129を設ける。 【効果】 ガス抜き装置本体が金型本体から容易に分離
でき、保守点検部品交換が容易に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイカスト等の射出成
形機のガス抜き装置に関し。更に詳しくは、ガス抜き装
置本体を固定金型又は可動金型とは分割して構成し、こ
れを該金型に対して着脱可能としたガス抜き装置の金型
構造及び、該ガス抜き装置本体を該固定または移動金型
に対し容易に取り出し得るガス抜き装置本体取り出し用
治具に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機については、例えば、特開昭
63−313645号公報等に開示されたものが知られ
ている。上記公報で開示されている射出成形機について
図8に従って説明する。
【0003】図8は従来の射出成形機の構成の概略を示
す断面図である。該射出成形機は固定金型1と可動金型
3等を有し、固定金型1と可動金型3との間には、キャ
ビティ9が形成されている。キャビティ9の下端は、ゲ
ート7を介して、ランナー5と接続されている。固定金
型1の下部には、鋳込みスリーブ11の一端が挿入され
ており、挿入された一端は該ランナ5の下端に連通して
いる。該鋳込みスリーブ11の他端側には、注湯口13
が形成されており、注湯口13を介して溶湯が注湯され
る。鋳込みスリーブ11内には、プランジャ15がスリ
ーブ11の軸方向に摺動可能に収容されている。このプ
ランジャ15はシャフト17を介して射出シリンダ19
に連結されており、射出シリンダ19を駆動させること
により、プランジャ15が鋳込みスリーブ11内で摺動
することとなる。
【0004】該シャフト17の射出シリンダ19側端部
にはストライカ21が取付けられている。更に、射出シ
リンダ19が作動してシャフト17と共にストライカ2
1が移動した際の該ストライカ21が通過する位置に、
真空スタートリミットスイッチ23と、高速リミットス
イッチ25が配置されている。
【0005】固定移動金型1、3の当接面は分割面部2
7となっており、該分割面部27の上方にはガス抜き路
29が形成されている。該ガス抜き路29は、配管31
を介して真空吸引装置33に接続されている。この真空
吸引装置33は、電磁切換弁35と、タンク37と、真
空ポンプ39と、駆動モータ41とから構成されてい
る。該電磁切換弁35は、第1の切換位置35aと第2
の切り換え位置35bを備えていて、第1の切換位置3
5aに切換わった際には、ガス抜き路29と真空吸引装
置33とが連通される。
【0006】該ガス抜き路29には、開閉弁43が介挿
されている。この開閉弁43は、弁駆動機構45によっ
て開閉されるよう構成されている。開閉弁43は、弁体
47と弁棒49とから構成されている。この弁棒49
は、弁駆動用シリンダ51内に摺動可能に収容されたピ
ストン53に連結されている。弁駆動機構45は、射出
成形機の外部に位置する弁駆動用コンプレッサ55と電
磁切換弁57を有し、該コンプレッサ55は電磁切換弁
57を介し配管59、61によって弁駆動用シリンダ5
1に接続されている。該弁駆動用コンプレッサ55から
の圧縮空気は電磁切換弁57、配管59、61を通して
選択的に弁駆動用シリンダ51の前部室63又は後部室
65内に供給される。
【0007】この圧縮空気によって、ピストン53は弁
駆動用シリンダ51内を前後に摺動する。このピストン
53の摺動によって弁体47をシート部67に対して離
接させ、弁の開閉を行なう。該電磁切換弁57は第1切
換位置57a、第2切換位置57bとを具備し、第1切
換位置57aでは圧縮空気は配管59を介し前部室63
に供給されピストン53を後退させて弁体47がシート
部67に着座しガス抜き路29と配管31の連通は遮断
される。一方、第2切換位置57bでは圧縮空気は配管
61を介して後部室65に供給されピストン53を前進
させて弁体47がシート部67から離間し、ガス抜き路
29と配管31とが連通される。
【0008】又、ガス抜き路29には溶湯検知棒69が
設置されている。この溶湯検知棒69はプランジャ15
によってスリーブ11方向から押し上げられてくる溶湯
を検出し、不図示の電気回路に溶湯検知信号を送る。こ
の信号に従って該電気回路は電磁切換弁57を制御し、
開閉弁43を開閉させる。
【0009】次に該構成を有する射出成形機の動作を説
明する。まず、開閉弁43を開弁させた状態で、注湯口
13より溶湯をスリーブ11内に注入する。引続いて、
射出シリンダ19を駆動させ、スリーブ11内でプラン
ジャ15を固定金型1方向に摺動させる。このプランジ
ャ15の摺動によって注湯口13は閉鎖され、更に、該
ストライカ21が真空スタートリミットスイッチ23を
作動させる。この真空スタートリミットスイッチ23の
作動に応答して、図示しない電気回路によって電磁切換
弁35が第1切換位置35aに切換わる。この電磁切換
弁35の作動によって、ガス抜き路29と真空吸引装置
33とが連通され、鋳込みスリーブ11、ランナ5、キ
ャビティ9内のガスは、ガス抜き路29、配管31を通
して吸引され金型外部に排気される。
【0010】プランジャ15がさらにスリーブ11内を
摺動すると、溶湯がキャビティ9内に充満し、さらにガ
ス抜き路29内に押し出され、溶湯検知棒69に接触す
る。この接触によって溶湯検知棒69は溶湯検知信号を
発生させる。この信号によって電気回路が電磁切換弁5
7を第1の切換位置57aに切換える。該電磁切換弁5
7の作動によって、弁駆動用コンプレッサ55からの圧
縮空気が、弁駆動シリンダ51の前部室63内に供給さ
れ、ピストン53はシリンダ51内を後ろ方向(弁体4
7が接続されている方向と逆の方向)に移動する。ピス
トン53が所定位置まで後退すると、弁体47がシート
部67に着座して閉弁状態となる。開閉弁43が閉弁す
ることによって、ガス抜き路29の真空吸引装置33と
の連通は遮断され、真空吸引装置33によるキャビティ
9、ガス抜き路29方向からの真空引きが停止される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】一般に射出成形機にあ
っては、射出成形の際にガス抜き路29及び開閉弁43
付近にまで溶湯が侵入する。そして繰り返し射出成形し
ていると小さな鋳放りが弁棒49の近傍に付着し、付着
物として堆積する。又油等が弁棒49に焼付いて付着物
として堆積することともある。これら付着物が原因とな
って、ガス抜き装置の動作不良が生じた場合には、ガス
抜き装置の保守・点検を行って、付着した鋳放り等を除
去したり、あるいは部品を新規なものと交換する必要が
ある。
【0012】ところが、上述のような構成を有する従来
の射出成形機では、ガス抜き路29が金型1、3上に直
接形成されており、更に、開閉弁43やその近傍の部材
が、固定金型1又は可動金型3に対して、容易に着脱で
きる構成にはなっていないため、ガス抜き装置の保守・
点検、部品交換作業が困難であるという問題があった。
【0013】又、このような問題に対しては、ガス抜き
路29及び開閉弁43近傍の構成を別ユニットとし、固
定金型1又は可動金型3に対して着脱可能な構成にする
ことが考えられるが、その場合、鋳放りあるいは相互面
の変形等によって該ユニットの取出しが困難になり、保
守・点検作業等が容易に行えないことが予想される。
【0014】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、ガス抜き路及び開閉弁近傍の構成を別ユニットと
し、固定金型1又は可動金型3に対して着脱可能な構成
にするとともに、上記ユニットの取出作業を容易なもの
にすることが可能な、射出成形機におけるガス抜き装置
の金型構造と取り出し用治具を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内部にキャビティを有する金型と、該キ
ャビティと外気とを連通するガス抜き路と、上記連通を
選択的に遮断する遮断手段とからなる射出成形機におけ
るガス抜き装置の金型構造において、嵌入用開口部が形
成された金型本体と、該遮断手段を内部に備え、該金型
本体と分離独立して設けられ、一定の外形輪郭を有する
ガス抜き装置本体と、該嵌入用開口部内に嵌入されるこ
とによって、該嵌入用開口部と相まって該ガス抜き装置
本体の外形輪郭と同一の輪郭を有しかつ該ガス抜き装置
本体が着脱自在に嵌挿されるガス抜き装置本体嵌挿用凹
部を形成する入れ子と、該ガス抜き装置本体嵌挿用凹部
内に嵌挿された該ガス抜き装置本体を該凹部内に固定す
るための固定手段とを有する射出成形機におけるガス抜
き装置の金型構造を提供している。
【0016】本発明では更に内部にキャビティと該キャ
ビティと外気とを連通するガス抜き路とを形成し嵌入用
開口部が形成された金型本体と、該連通を選択的に遮断
する遮断手段を内部に備え、該金型本体と分離独立して
設けられ、上端面に排気管取付孔を形成し一定の外形輪
郭を有するガス抜き装置本体と、該嵌入用開口部内に嵌
入されることによって、該嵌入用開口部と相まって該ガ
ス抜き装置本体の外形輪郭と同一の輪郭を有しかつ該ガ
ス抜き装置本体が着脱自在に嵌挿されるガス抜き装置本
体嵌挿用凹部を形成する入れ子と、該ガス抜き装置本体
嵌挿用凹部内に嵌挿された該ガス抜き装置本体を該凹部
内に固定するための固定手段とを有する射出成形機にお
けるガス抜き装置の金型構造の該嵌挿用凹部に対し該ガ
ス抜き装置本体を取り出すためのガス抜き装置本体取り
出し用治具であって、該金型本体上に該ガス抜き装置本
体の該排気管取付孔と対向して設置され、該ガス抜き装
置本体の該排気管取付孔と対向する位置に孔部が穿設さ
れた治具本体と、頭部と、該治具本体の該孔部に挿通可
能であり該排気管取付孔に螺合可能な軸端部を有し該頭
部と一体な軸部とを有するボルト状移動部材と、該ボル
ト状移動部材を上下方向に移動させるために該ボルト状
移動部材と該治具本体との間に設けられたボルト状移動
部材駆動手段とを有し、該治具本体をガス抜き装置本体
上に設置し、該ボルト状移動部材の軸端部を該ガス抜き
装置の該排気管取付孔に螺合した後に、該駆動手段を駆
動して該ガス抜き装置本体を該治具本体に対して鉛直方
向に移動させることにより該ガス抜き装置本体を取り出
し可能にしたガス抜き装置本体取り出し用治具を提供し
ている。
【0017】
【作用】上記構成を有する本発明の金型構造にあって
は、開閉弁等からなるガス抜き装置本体をユニット化
し、金型本体(固定金型若しくは移動金型)と入れ子と
により画成されるガス抜き装置本体嵌挿用凹部に対して
容易に着脱可能となる構成としているため、ガス抜き装
置本体を金型本体に容易に着脱することができる。この
ため、開閉弁付近に付着した鋳放りの除去等のガス抜き
装置の保守・点検作業や、破損した部品の交換作業を容
易に行うことが出来るようになる。
【0018】又、上記構成を有する本発明のガス抜き装
置本体取り出し用治具にあっては、取り出し用治具本体
に支持されたボルト状移動部材の端部をガス抜き装置本
体に螺合させ、該移動部材を該駆動手段により引き上げ
ることにより該ガス抜き装置本体を金型本体から容易に
取り出すことができる。
【0019】
【実施例】以下、図1を参照して本発明の第1実施例に
よる射出成形機におけるガス抜き装置の金型構造につい
て説明する。図1は本実施例のガス抜き装置の金型構造
の要部の構成を示す分解斜視図である。
【0020】本実施例のガス抜き装置の金型構造は移動
金型(図示せず)との接合面上部に横断面形状がT字状
のT字状開口部(嵌入用開口部)103を有する固定金
型101と、該T字状開口部に嵌合される入れ子105
と、該T字状開口部103と入れ子105によって規定
された横断面十字状の開口部(ガス抜き装置本体嵌挿用
凹部)111に着脱自在に嵌挿されるガス抜き装置本体
113等から構成される。
【0021】上記横断面形状がT字状をなすT字状開口
部103は、固定金型101の移動金型(不図示)との
接合面側の最上部に形成されている。このT字状開口部
103のT字の頭部は該入れ子105の高さと同一の深
さを有する。更に、該T字状開口部103のT字の足部
はガス抜き装置本体113の高さと同一の深さを有す
る。更に、T字状開口部103のT字の頭部には当接面
d’、f’が形成されている。
【0022】このT字状開口部103のT字の頭部には
該入れ子105が嵌入される。この入れ子105は該T
字状開口部103のT字の頭部と同一の幅を有するとと
もに、横断面がT字状のT字状溝部109が形成されて
いる。該T字状溝部109の底面には当接面g’が規定
されている。更に、T字状溝109の深さは該ガス抜き
装置本体113の高さと同一であり、このT字状溝10
9のT字の足部の左右には当接面a’、b’が、T字の
頭部の下側には当接面c’、e’がそれぞれ形成されて
いる。又、この入れ子105の移動金型との接合面側に
は、ガス抜き路107が形成されている。更に、該入れ
子105の上面には後述するボルト121が螺合され得
る一対のねじ込み孔127が穿設されている。この入れ
子105をT字状開口部103のT字の頭部に嵌合させ
ると、固定金型101のT字状開口部103及び入れ子
105のT字状溝部109とにより、横断面形状が十字
状をなす十字状溝部(ガス抜き装置本体嵌挿用凹部)1
11が形成される(図1)。
【0023】十字状溝部111には、ガス抜き装置本体
113が着脱可能に嵌挿される。このガス抜き装置本体
113の内部には、図示されていないが、従来の技術の
項で説明したものと同様のシリンダ、ピストン、弁体、
シート部等が組み込まれている。このガス抜き装置本体
113は横断面形状が十字状をなし、固定金型101方
向から移動金型(不図示)との接合面方向に突出形成さ
れた横方向位置決め突起113cと、該横方向位置決め
突起113cの付け根部分から該突起113cに対して
直角方向にそれぞれ突出形成された前後方向位置決め突
起113a、113bとが形成されている。
【0024】横方向突起位置決め突起113cの幅及び
奥行きは、該入れ子105のT字状溝部109のT字の
足部の幅及び奥行きと同一寸法である。そして該横方向
位置決め突起113cの幅方向側面には、当接面a,b
が形成されており、その下面には当接面gが形成されて
いる。又、前後方向位置決め突起113a及び113b
には当接面e、f及びc、dがそれぞれ形成されてい
る。この前後方向位置決め突起113a及び113bの
幅は、入れ子のT字状溝部の当接面c’、e’と固定金
型103のT字状開口部103の当接面d’、f’との
なす距離と等しくなっている。またガス抜き装置本体1
13の十字状袖部の幅(突起113aの幅方向端面と突
起113b幅方向端面間の距離)は、入れ子105のT
字状溝部109の頭部の幅方向距離よりわずかに小さく
形成されている。更に、ガス抜き装置本体113の十字
状の足部の幅及び長さは、固定金型101のT字状開口
部103のT字状の足部の幅及び長さよりわずかに小さ
く形成されている。すなわち、ガス抜き装置本体113
の外形形状は、固定金型101のT字状開口部103と
入れ子105のT字状溝部109によって規定される十
字状溝部111の形状とほぼ同一形状であり、前述のよ
うに形成することにより、該十字状溝部111にガス抜
き装置本体113が着脱自在にかつ位置決めされて嵌挿
される。
【0025】又、ガス抜き装置本体113の移動金型側
の面(横方向位置決め突起113c側面)には、弁孔1
15が穿設されるとともに、その上面には排気管取付孔
117が穿設されている。この弁孔115と、排気管取
付孔117とはガス抜き装置本体内において連通されて
いる。この連通部分に上述の不図示の弁体、シート部が
配置されている。又、排気管取付孔117の内周には雌
ネジ部が形成されており、該取付孔117には電磁切換
弁(図8の35)を介して真空ポンプ(図8の39)に
接続されている配気管(図8の31)が螺合される。
【0026】本実施例の金型構造には更に、ガス抜き装
置本体113を固定金型101に固定するための固定手
段119が含まれる。該固定手段119はボルト121
と、板体125とからなり、板体125にはボルト12
1のシャフト部が挿通され得る寸法の長孔123が穿設
されている。該板体125は、該板体125がボルト1
21によって入れ子105上に固定される際に、その一
部分がガス抜き装置本体113の上端面に当接し、該ガ
ス抜き装置本体113を十字状溝部111内に固定させ
るに十分な大きさを有している。
【0027】次に上記構成を有する本実施例のガス抜き
装置の金型構造の組立てについて説明する。まず、入れ
子105を固定金型101のT字状開口部103の頭部
に嵌入させる。この結果、固定金型101のT字状開口
部及び入れ子105のT字状溝部109によって横断面
十字状の十字状溝部111が規定される。次に、該十字
状溝部111内に、ガス抜き装置本体113を嵌挿させ
る。この際、十字状溝部111の左右方向(図中X方
向)の位置決めは、ガス抜き装置本体113上の当接面
a、bを十字状溝部111の当接面a’、b’に当接さ
せることにより行う。又、前後方向(図中Y方向)の位
置決めは、ガス抜き装置本体113上の当接面c、d、
e、fを十字状溝部111内の当接面c’、d’、
e’、f’にそれぞれ当接させることによって行う。更
に、上下方向の位置決めは、ガス抜き装置本体113の
当接面gを十字状溝111底部の当接面g’に当接させ
ることによって行なう。
【0028】ガス抜き装置本体113が十字状溝111
に嵌挿された後に、当該ガス抜き装置本体113を該固
定手段119により該十字状溝111内に押し付け固定
する。まず、板体125を入れ子105の上端面に当接
させる。この時、板体125の長孔123が入れ子10
5の上面のねじ込み孔127に対応し、更に、板体12
5の一部分がガス抜き装置本体113の上端面にも当接
するようにする。更に、ボルト121を板体125の長
孔123内に挿通させ、入れ子105の上部のねじ込み
孔部127に螺着する。この作業を一対のねじ込み孔部
127の他方のねじ込み孔部127に対しても行う。該
ボルト121を締付けることにより板体125、125
が入れ子105及びガス抜き装置本体113の上端面に
強固に当接し、該ガス抜き装置本体113の抜けが防止
される。
【0029】このガス抜き装置本体113を固定金型1
01から取り外す場合は、まず、ボルト121をゆる
め、板体123とガス抜き装置113の上面との当接を
解除する。そして、後述する取り出し用治具を使用して
ガス抜き装置113を固定金型101から抜き取るもの
である。
【0030】次に、図2に従って本発明の第2実施例の
金型構造について説明する。本実施例の金型構造の構成
要素は該第1実施例と同一であるため図2においては固
定手段119等は省略されている。本実施例と第2実施
例の相違はガス抜き装置本体113’の形状及びこのガ
ス抜き装置本体113’が嵌挿される十字状溝部11
1’の形状である。
【0031】本実施例の固定金型101’は横断面がT
字状のT字状開口部を有し、更に、入れ子105’も横
断面T字状のT字状溝部を有している。そして第1実施
例の場合同様、固定金型101’のT字状開口部に入れ
子105’と嵌入すると該T字状開口部と入れ子10
5’によって横断面十字状の十字状溝部(ガス抜き装置
本体嵌挿用凹部)111’が形成される。
【0032】図2に示されるように本実施例のガス抜き
装置本体113’は第1実施例のガス抜き装置本体11
3同様に、横断面十字状の形状を有する。即ち、ガス抜
き装置本体113’は、不図示の可動金型方向に突出形
成された横方向位置決め突起113c’と、該横方向位
置決め突起113c’の付け根部分から該横方向位置決
め突起と直交する方向にそれぞれ突出形成された前後方
向位置決め突起113a’、113b’とを有する。そ
れぞれの位置決め突起113a’、113b’、113
c’はガス抜き装置本体113’の下端面に向かって先
細りする形状を有している(図2)。この各位置決め突
起の形状に対応して、ガス抜き装置本体113’が嵌入
される十字状溝部111’も固定金型101下側方向に
向かって先細りするように構成されている。
【0033】即ち、ガス抜き装置本体113’の横方向
位置決め突起113’cに設けられた当接面a、bが抜
き勾配を有する傾斜面に形成されている。そしてガス抜
き装置本体113’が十字状溝部111’に嵌入させら
れた際にガス抜き装置本体113’の当接面a、bが当
接する入れ子105’の当接面a’、b’は該横方向位
置決め突起113’の当接面a、bが有する抜き勾配に
対応した傾斜面に形成されている。同様にガス抜き装置
本体113’の前後方向位置決め突起113a’、11
3b’に設けられた当接面c、eも抜き勾配を有する傾
斜面に形成されており、この当接面が当接する入れ子1
05’の当接面c’、e’も当接面c,eに対応する傾
斜面に形成されている。
【0034】上記実施例では、当接面a、b、c、e及
びa’、b’、c’、e’が抜き勾配を有する傾斜面に
形成されているが、当接面c、e及びc’、e’ではな
く、前後方向位置決め突起113a’、113b’の当
接面d、f及び、この当接面d、fが当接する固定金型
101’の当接面d’、f’を傾斜面に形成しても良
い。この場合は当接面a、b、d、f及びa’、b’、
d’、f’が傾斜面に形成される。又、当接面a〜f、
及びa’〜f’の全てを抜き勾配を有する傾斜面に形成
しても良い。かかる構成により、ガス抜き装置本体11
3’を嵌挿用凹部111’に嵌挿するとき、例えば横方
向位置決め突起113c’の傾斜面a,bと嵌挿用凹部
の傾斜面a’、b’に着目すると、傾斜面a’,b’の
上端開口部間の距離は、傾斜面a、b下端間の距離より
も大きいため、横方向位置決め突起113c’が容易に
嵌挿用凹部内に挿入可能となり、また挿入が完了したと
きは第1実施例と同様にガス抜き本体113’は嵌挿用
凹部に対して密接に嵌挿されることとなる。
【0035】次に、図3に従って本発明の第3実施例に
ついて説明する。第3実施例の金型構成も基本的には上
記第1実施例の金型構成と同一であるため固定手段11
9等については図3においては省略されている。第1実
施例との相違点はガス抜き装置本体213の横断面形状
と、固定金型201のT字状開口部と入れ子205のT
字状溝部209によって構成される溝部(ガス抜き装置
本体嵌挿用凹部)の横断面形状である。以下、詳述す
る。
【0036】本実施例の固定金型201は上記第1実施
例の固定金型101同様な横断面T字状のT字状開口部
203を有している。このT字状開口部203のT字の
頭部に横断面がT字状のT字状溝部209を有する入れ
子205が嵌入される。ここではT字状溝部209のT
字の向きが第1実施例とは反対になっている。T字状溝
部209のT字の頭部側面には当接面a’b’が頭部下
面には当接面c’、e’が形成されている。
【0037】入れ子205を固定金型201のT字状開
口部203に挿入するにあたっては、入れ子205のT
字状溝部209のT字の足部が固定金型201のT字状
開口部203のT字状の足部方向と同一方向になるよう
にする。この結果、T字状開口部203と入れ子205
のT字状溝部の組合せで、長方形の長辺部に角型の切り
欠き部が形成された形状(横断面略I字形状)の嵌挿用
溝部211が形成される。その際入れ子205の外側面
には当接面d’、f’が形成される。
【0038】本実施例のガス抜き装置本体213も該嵌
挿溝部211の横断面と同一の寸法、形状の横断面を有
している。即ち、長方形の各長辺の一端側に対称的な切
欠部213b、213cが形成された横断面形状を有し
ている。この切欠部213b、213cには当接面c、
d、e、fが形成されている。更に、この切欠部213
a、213bによって区切られた横断面T字状のT字状
端部213aが形成されている。このT字状端部213
aのT字の頭部側面には当接面a、bが形成されてい
る。本実施例においても、ガス抜き装置本体213と嵌
挿溝部211の横断面の形状及び寸法は同一であるの
で、該第1実施例と同様にガス抜き装置本体213を該
嵌合溝部211内に嵌挿することができる。
【0039】ガス抜き装置本体213の嵌挿用溝部21
1へ着脱は上記第1実施例の場合と同様に行われる。本
実施例においては、ガス抜き装置本体213の左右方向
(図中X方向)の位置合わせはガス抜き装置本体の当接
面a、bを入れ子205のT字状溝部の当接面a’、
b’に当接させることによって行う。更に、前後方向
(図中Y方向)の位置合わせは、ガス抜き装置本体21
3の当接面c’、d’、e’、f’を入れ子205の当
接面c、d、e、fに当接させることによって行う。
【0040】次に図4に従って本発明の第4実施例の金
型構造について説明する。本実施例の金型構造は基本的
には上記第3実施例の金型構造と同一であるが、相違点
としては、本実施例のガス抜き装置本体213の当接面
a、b、d、f及び入れ子205の当接面a’、b’、
d’、f’が上記第2実施例同様に抜き勾配を有する傾
斜面に形成している点にある。更に、ガス抜き装置本体
213の当接面c、e及び入れ子205の当接面c’、
e’も抜き勾配を有する傾斜面に形成してもよい。
【0041】なお上記実施例では、固定金型101に対
して、各ユニットを着脱自在に取付けた例を示している
が、可動金型に対して各ユニット取付けるようにしても
よい。
【0042】次に、ガス抜き装置本体を金型本体から取
り出すための取り出し用治具について、該取り出し用治
具を該金型構造の第1実施例に適用した場合を例に図
5、図6に基づき説明する。
【0043】取り出し用治具129は、逆U字状(門
型)の治具本体131と、該治具本体131に挿通され
ている取り出し用ボルト137と、該取り出し用ボルト
137に螺合されたナット135等からなる。逆U字状
(門型)の治具本体131は、2本の柱部131b、1
31cとこれらの柱部131b、131cを連結する梁
部131aとからなる。2本の柱部131b、131c
は少なくともガス抜き装置本体113の前後方向位置決
め突起113a,113bの幅より長い間隔をもって離
間している。梁部131aのほぼ中央には取り出し用ボ
ルト(ボルト状移動部材)137のネジ切りされた軸部
137bの外径より大きな内径を有する孔部131dが
穿設されている。
【0044】取り出し用ボルト137は横断面六角形の
形状を有する頭部137aと、該頭部137aと一体的
に形成された軸部137bとからなる。軸部137bは
治具本体131の柱部131b及び131cより長く、
その端部はガス抜き装置本体113に穿設された排気管
取付け孔117に螺合し得るネジ形状となっている。更
に、軸部137bには雄ネジが形成されており梁部13
1a上に配置される取り出し用ナット(ボルト状移動部
材駆動手段)135と螺合可能となっている。更に、こ
の状態で軸部137bは治具本体131の梁部131a
の孔部131dに挿通されている。この際、取り出し用
ナット135と梁部131aの間にはワッシャ133が
挿通されている。
【0045】次に、該取り出し用治具129を使用した
ガス抜き装置本体113の取出し動作について説明す
る。まず、治具本体131をその柱部131b、131
cがガス抜き装置本体113を跨ぐようにして固定金型
101上に設置する。それと同時に、固定手段119の
ボルト121を緩めて、長穴123の範囲で板体125
を移動させ、板体125とガス抜き装置本体113との
干渉を避け、ガス抜き装置本体113を取出可能な状態
とする。次に、取り出し用ボルト137を回転させ、そ
の軸部137bの先端をガス抜き装置本体113の排気
管取付け孔117に螺着する(図5)。そして、取り出
し用ナット135を回転させることにより、取り出し用
ボルト137がガス抜き装置本体113と共に上方に持
ち上げられる(図6)。
【0046】上述のように取り出し用ボルト137の軸
部137bの先端がガス抜き装置本体113の排気管取
付け孔部117に螺着されているので、取り出し用ボル
ト137の上昇に伴ってガス抜き装置本体113も上昇
し、ガス抜き装置本体113が十字状溝部111内より
上方に取り出すことができるものである。その後、取り
出し用ボルト137の軸部137bの先端を排気管取付
け孔部117より取り外し、ガス抜き装置本体113内
の弁体、シート部等の保守・点検、部品交換等を行う。
【0047】次に、図7に従って取り出し用治具の他の
実施例について説明する。本実施例の取り出し用治具1
29’は、テコの原理を応用したテコ部材(ボルト状移
動部材駆動手段)140を用いて、ガス抜き装置本体1
13の排気管取付け孔117にその軸部137b’の先
端が螺合された取り出し用ボルト(ボルト状移動部材)
137’を持ち上げるように構成したものである。本実
施例においても上記実施例同様の逆U字状の治具本体1
31が使用される。この治具本体131の梁部131a
の中央部付近には孔部131dが穿設されている。この
孔部131dに第1実施例同様に取り出し用ボルト13
7’の軸部137b’が挿通されている。本実施例の取
り出し用ボルト137’の軸部137b’はガス抜き装
置本体113の排気管取付け孔117に螺合する部分の
みにネジ切りがされていればよい。
【0048】本実施例ではこの他に移動部材駆動手段た
るテコ部材140が使用されている。このテコ部材14
0は図7に示されるように縦断面がL字状の形状を有
し、テコの作用点としての機能を有する作用端部140
aと、力点としての機能を有する力点部140bと、支
点としての機能を有する中央支点部140cを有する。
更に、作用端部140aには取り出し用ボルト137’
の軸部137b’が挿通される切込部140dが形成さ
れている。尚、この切込部140dの開口幅は取り出し
用ボルト137’の軸部137’bの直径より大きく、
且つ、取り出し用ボルト137’の頭部137’aの直
径より小さな幅を有する。
【0049】本実施例は該テコ部材140の作用端部1
40aが取り出し用ボルト137’の頭部137’aと
治具本体131の梁部131aの間に位置するよう、テ
コ部材140の切込部140dに取り出し用ボルト13
7’の軸部137’bが挿通して使用するものである。
本実施例のテコ部材140はこのようにして取り出し用
ボルト137’の軸部137’bが作用端部140aの
切込部140dに挿通された際、作用端部140aの上
面が取り出し用ボルト137’の頭部137’aの下面
に当接し、又、支点部140cが治具本体131の梁部
131aの上面に当接するような寸法を有している(図
7)。
【0050】次に、本実施例の取り出し用治具129’
を使用してガス抜き装置本体113を十字状溝部から取
り出す工程について説明する。まず、図5、図6に示さ
れる実施例の場合と同様に治具本体131がガス抜き装
置本体113を跨ぐように取り出し用治具129’を固
定金型101上に設置する。更に、固定手段119によ
るガス抜き装置本体113の固定を解除し、取り出し用
ボルト137’の軸部137’bの先端をガス抜き装置
本体113の排気管取付け孔117に螺合する。次に、
テコ部材140の作用端部140aの切込部140dを
ボルト部137’の軸部137b’に挿通させ、テコ部
材140の力点部140bを固定金型方向(図7の矢印
方向)に押し下げる。この押し下げ動作によって、該テ
コ部材140の作用端部140aが取り出し用ボルトの
137’の頭部137’aを持ち上げ、取り出し用ボル
ト137’が上方に持ち上げられる。これに伴って、該
ボルト137’の軸部137b’に螺合されているガス
抜き装置本体113も上方に持ち上げられ、嵌挿用凹部
から取り出されることとなる。なお上記した他の実施例
ではテコ部材140を使用して取り出し用ボルト13
7’を持ち上げる取り出し用治具について開示したが、
取り出し用ボルト137’を押し上げる装置としては、
ジャッキ式のものを使用することも可能である。更に、
上記説明では本発明の第1実施例による金型構造に対し
て本発明の取り出し用治具を使用する場合を例とした
が、本発明の取り出し用治具は上記第2乃至第4実施例
による金型構造に対しても使用可能であることは勿論で
ある。更に、本発明は該実施例に限定されることなく、
請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内で種々の改
良・変更が可能である。
【0051】
【発明の効果】以上本発明による射出成形機のガス抜き
装置の金型構造によると、次のような効果を奏すること
ができる。
【0052】まず、金型本体に形成した嵌入用開口部に
対して、別体の入れ子を取り出し可能に設け、金型本体
及び入れ子により規定された嵌挿用凹部に対して、ガス
抜き装置本体を取り出し自在に取り付けたので、ガス抜
き装置本体、入れ子を適宜取り出すことにより、鋳放り
の除去等の保守・点検作業、部品の交換作業が容易にな
る。
【0053】該嵌挿用凹部を構成するに際しては、例え
ば、金型本体と入れ子にそれぞれT字状開口部、T字状
溝部を形成し、それらを組合わせることにより構成する
ようにしているので、容易に嵌挿用凹部が提供でき金型
構造の制作が容易である。
【0054】更に、ガス抜き装置本体に先細り状の傾斜
面を形成し、嵌挿用凹部に該傾斜面に対応する傾斜角を
なす傾斜面を形成したのでガス抜き装置本体の着脱がよ
り容易になる。
【0055】又、本発明による取り出し用治具による
と、取り出し用ナットの回転若しくはテコ部材による取
り出し用ボルトの持ち上げによって、ガス抜き装置本体
を固定金型等に形成された嵌挿用凹部から容易に取り出
すことができるため、ガス抜き装置本体と固定金型又は
可動金型との間に鋳放りあるいは変形があっても、ガス
抜き装置本体を容易に取り出すことができる。このた
め、該ガス抜き装置の保守・点検作業、交換作業が行い
易くなり、作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金型構造の第1実施例を示す分解斜視
図。
【図2】本発明の金型構造の第2実施例を示す分解斜視
図。
【図3】本発明の金型構造の第3実施例を示す分解斜視
図。
【図4】本発明の金型構造の第4実施例を示す分解斜視
図。
【図5】本発明の取り出し用治具の第1実施例を示す側
面図。
【図6】図5の取り出し用治具の動作を示す側面図。
【図7】本発明の取り出し用治具の第2実施例を示す側
面図。
【図8】従来例の射出成形機の概略断面図。
【符号の説明】
101 固定金型 103 T字状開口部(嵌入用開口部) 105 入れ子 109 T字状溝部 111 十字状溝部(ガス抜き装置本体嵌挿用凹部) 113 ガス抜き装置本体 117 排気管取付孔 119 固定手段 129 取り出し用治具 131 治具本体 135 取り出し用ナット(ボルト状移動部材駆動手
段) 137 取り出し用ボルト(ボルト状移動部材) 140 テコ部材 (ボルト状移動部材駆動手段)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】一般に射出成形機にあ
っては、射出成形の際にガス抜き路29及び開閉弁43
付近にまで溶湯が侵入する。そして繰り返し射出成形し
ていると小さな鋳放りが弁棒49の近傍に付着し、付着
物として堆積する。又油等が弁棒49に焼付いて付着物
として堆積することもある。これら付着物が原因となっ
て、ガス抜き装置の動作不良が生じた場合には、ガス抜
き装置の保守・点検を行って、付着した鋳放り等を除去
したり、あるいは部品を新規なものと交換する必要があ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】このガス抜き装置本体113を固定金型1
01から取り外す場合は、まず、ボルト121をゆる
め、板体125の長孔123で移動可能な範囲まで板体
125を移動させ板体125とガス抜き装置113の上
面との当接を解除する。そして、後述する取り出し用治
具を使用してガス抜き装置113を固定金型101から
抜き取るものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】本実施例の固定金型101’は横断面がT
字状のT字状開口部を有し、更に、入れ子105’も横
断面T字状のT字状溝部を有している。そして第1実施
例の場合同様、固定金型101’のT字状開口部に入
れ子105’と嵌入すると該T字状開口部と入れ子10
5’によって横断面十字状の十字状溝部(ガス抜き装置
本体嵌挿用凹部)111’が形成される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】上述のように取り出し用ボルト137の軸
部137bの先端がガス抜き装置本体113の排気管取
付け孔117に螺着されているので、取り出し用ボルト
137の上昇に伴ってガス抜き装置本体113も上昇
し、ガス抜き装置本体113が十字状溝部111内より
上方に取り出すことができるものである。その後、取り
出し用ボルト137の軸部137bの先端を排気管取付
け孔117より取り外し、ガス抜き装置本体113内の
弁体、シート部等の保守・点検、部品交換等を行う。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にキャビティを有する金型と、該キ
    ャビティと外気とを連通するガス抜き路と、上記連通を
    選択的に遮断する遮断手段とからなる射出成形機におけ
    るガス抜き装置の金型構造において、 嵌入用開口部が形成された金型本体と、 該遮断手段を内部に備え、該金型本体と分離独立して設
    けられ、一定の外形輪郭を有するガス抜き装置本体と、 該嵌入用開口部内に嵌入されることによって、該嵌入用
    開口部と相まって該ガス抜き装置本体の外形輪郭と同一
    の輪郭を有しかつ該ガス抜き装置本体が着脱自在に嵌挿
    されるガス抜き装置本体嵌挿用凹部を形成する入れ子
    と、 該ガス抜き装置本体嵌挿用凹部内に嵌挿された該ガス抜
    き装置本体を該凹部内に固定するための固定手段とを有
    することを特徴とする射出成形機におけるガス抜き装置
    の金型構造。
  2. 【請求項2】 上記ガス抜き装置本体の外形輪郭を規定
    する互いに対称な位置にある少なくとも2個の面が先細
    り状の傾斜面にて形成され、該傾斜面に対向し前記嵌挿
    用凹部を規定する面が、該傾斜面に対応する傾斜角をな
    す傾斜面にて形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の射出成形機におけるガス抜き装置の金型構造。
  3. 【請求項3】 内部にキャビティと該キャビティと外気
    とを連通するガス抜き路とを形成し嵌入用開口部が形成
    された金型本体と、 該連通を選択的に遮断する遮断手段を内部に備え、該金
    型本体と分離独立して設けられ、上端面に排気管取付孔
    を形成し一定の外形輪郭を有するガス抜き装置本体と、 該嵌入用開口部内に嵌入されることによって、該嵌入用
    開口部と相まって該ガス抜き装置本体の外形輪郭と同一
    の輪郭を有しかつ該ガス抜き装置本体が着脱自在に嵌挿
    されるガス抜き装置本体嵌挿用凹部を形成する入れ子
    と、 該ガス抜き装置本体嵌挿用凹部内に嵌挿された該ガス抜
    き装置本体を該凹部内に固定するための固定手段とを有
    する射出成形機におけるガス抜き装置の金型構造の該嵌
    挿用凹部に対し該ガス抜き装置本体を取り出すためのガ
    ス抜き装置本体取り出し用治具であって、 該金型本体上に該ガス抜き装置本体の該排気管取付孔と
    対向して設置され、該ガス抜き装置本体の該排気管取付
    孔と対向する位置に孔部が穿設された治具本体と、 頭部と、該治具本体の該孔部に挿通可能であり該排気管
    取付孔に螺合可能な軸端部を有し該頭部と一体な軸部と
    を有するボルト状移動部材と、 該ボルト状移動部材を上下方向に移動させるために該ボ
    ルト状移動部材と該治具本体との間に設けられたボルト
    状移動部材駆動手段とを有し、該治具本体をガス抜き装
    置本体上に設置し、該ボルト状移動部材の軸端部を該ガ
    ス抜き装置の該ねじ込み孔部に螺合した後に、該駆動手
    段を駆動して該ガス抜き装置本体を該治具本体に対して
    鉛直方向に移動させることにより該ガス抜き装置本体を
    取り出し可能にしたことを特徴とするガス抜き装置本体
    取り出し用治具。
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