JPH05159329A - トラック追従制御装置 - Google Patents

トラック追従制御装置

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JPH05159329A
JPH05159329A JP32070491A JP32070491A JPH05159329A JP H05159329 A JPH05159329 A JP H05159329A JP 32070491 A JP32070491 A JP 32070491A JP 32070491 A JP32070491 A JP 32070491A JP H05159329 A JPH05159329 A JP H05159329A
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JP
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tracking
track
actuator
output
light spot
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JP32070491A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ito
憲一 伊藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 速度制御からトラック追従制御に切り替えた
ときの安定性とトラック追従性能とを両立させる。 【構成】 第1及び第2のトラッキングサーボ手段1
5,16を備え、2段サーボでトラック追従制御を行
う。減算手段17は、第1のトラッキングサーボ手段1
5の出力から第2のトラッキングアクチュエータ4によ
って発生する光スポットの加速度に相当する加速度信号
ACSを減算することによって出力を補正する。このと
き、切り替え制御手段19は、第1及び第2のトラッキ
ングサーボ手段15,16が非動作状態から動作状態に
切り替えられたときに所定の整定時間のあいだ減算手段
17によって減算補正を行うようにし、その後は減算補
正を行わないように減算手段17の動作状態を切り替
え、第1のトラッキングアクチュエータ3の駆動信号と
して入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光スポットの微細な位
置決めをする精アクチュエータと光スポットの概略位置
決めをする粗アクチュエータとの2つを制御してトラッ
キングを行う光学式情報記録/再生装置のトラック追従
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光学式記録媒体として光ディスクを用い
た光ディスク装置においては、光ディスク上のトラック
に光スポットを追従させるため、微小な範囲を高精度で
光スポットの位置決めをすることのできる第1のアクチ
ュエータ(精アクチュエータ)と光ディスクの半径方向
全体にわたって光スポットを移動させることのできる第
2のアクチュエータ(粗アクチュエータ)とを使用する
のが一般的である。前記第1のアクチュエータとしては
ガルバノミラーのようなトラッキングアクチュエータが
使用され、第2のアクチュエータとしてはボイスコイル
モータ(VCM)が一般には使用されている。
【0003】これらのアクチュエータを用いて、トラッ
ク位置ずれの低周波成分はVCM、高周波成分はガルバ
ノミラーによって追従する2段サーボ系を構成する。ま
た、任意のトラックから他の任意のトラックに移動する
シーク動作を行う場合は、光スポットがトラックを横断
する速度が予め決められた速度になるように速度制御が
行われる。
【0004】しかし、トラック追従制御に2段サーボ系
を採用した場合、シークが完了して速度制御からトラッ
ク追従制御に切り替えるトラック引き込み時に、VCM
による位置制御信号がオーバーシュートしてから正常な
位置に復帰する過程でVCMの移動による光スポットの
動きがガルバノミラーによる光スポット位置制御に対し
て外乱として作用し、トラック追従誤差が十分小さくな
るのに時間がかかる。このため、特開平3−11654
4号公報では図7に示すようなトラックアクセス制御装
置が提案されている。
【0005】図7において、光ディスク1のトラックに
光スポットを照射して情報を記録再生する光学ヘッド2
には、前記光スポットをトラックを横切る方向に微小に
移動させる第1のトラッキングアクチュエータ3、例え
ばガルバノミラーが設けられる。また、光学ヘッド2は
第2のトラッキングアクチュエータ4、例えばVCMに
よって光ディスク1の半径方向全体にわたって移動され
る。
【0006】トラック追従制御時は、第1のトラッキン
グアクチュエータ3には光学ヘッド2から出力されるト
ラッキングエラー信号TESが第1のトラッキングサー
ボ手段5を介して入力され、光スポットとトラックとの
位置ずれが零になるように制御される。また、第2のト
ラッキングアクチュエータ4には、第1のトラッキング
アクチュエータ3の中立位置からのずれを示す信号LP
OSが第2のトラッキングサーボ手段6を介して入力さ
れ、第1のトラッキングアクチュエータ3の中立位置か
らのずれが零になるように制御される。第2のトラッキ
ングサーボ手段6はサーボ帯域切り替え手段7によっ
て、サーボ帯域が切り替えられるようになっている。
【0007】一方、シーク時には、トラッキングエラー
信号TESが速度制御手段8に入力されて、TESから
検出した光スポットとディスクとの相対速度があらかじ
め決められている速度プロファイルに従って変化するよ
うに第2のトラッキングアクチュエータ4が速度制御さ
れる。そして、第2のトラッキングアクチュエータ4を
速度制御することによって光スポットを目標トラックに
移動させた後、2段サーボによるトラック追従制御に切
り替える。前記第1のトラッキングサーボ手段5,第2
のトラッキングサーボ手段6,速度制御手段8の出力
は、制御手段9によって切り替えられ、トラック追従制
御,速度制御が切り替えられるようになっている。
【0008】トラック追従制御に切り替えた直後は、所
定の期間だけサーボ帯域切り替え手段7によって第2の
トラッキングサーボ手段6のサーボ帯域を低くし、第2
のトラッキングアクチュエータ4が急激に動かないよう
にしてトラック追従制御の安定性を高める。所定の期間
経過後は、サーボ帯域切り替え手段7によって第2のト
ラッキングサーボ手段6のサーボ帯域を高くしてトラッ
ク追従性能を高めるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例においては、速度制御からトラック追従制御に切り
替えた直後の所定の期間、第2のトラッキングサーボ手
段6の帯域を低くしているので、第2のトラッキングア
クチュエータ4の応答が遅くなる。そのため、第2のト
ラッキングアクチュエータ4が、第1のトラッキングア
クチュエータ3の中立位置からのずれが零になるような
位置に整定するのに時間がかかり、第2のトラッキング
サーボ手段6の帯域を低く保たなければならない期間が
ますます長くなってしまう。このように、第2のトラッ
キングサーボ手段6の帯域が低い状態が長く続くと、ト
ラック追従制御ループの低域ゲインが不足してトラック
偏心に追従できなくなる。
【0010】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、速度制御からトラック追従制御に切り替えたときの
安定性とトラック追従性能とを両立させることが可能な
トラック追従制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるトラック追
従制御装置は、情報記録媒体上のトラックに対して情報
の記録、再生の少なくとも一方を光学的に行う、光学式
情報記録/再生装置において、前記情報記録媒体上に照
射する光スポットの位置を前記トラックを横切る方向に
微小の範囲で移動させる第1のトラッキングアクチュエ
ータと、前記情報記録媒体上に照射する光スポットの位
置を前記トラックを横切る方向に記録領域全体にわたっ
て移動可能な第2のトラッキングアクチュエータと、前
記光スポットと目的のトラックとの位置ずれを検出する
トラッキングエラー検出手段と、前記第1のトラッキン
グアクチュエータにおける中立位置からの位置ずれを検
出するアクチュエータ位置ずれ検出手段と、前記光スポ
ットと目的のトラックとの位置ずれが最小となるよう
に、前記トラッキングエラー検出手段の出力に基づいて
前記第1のトラッキングアクチュエータを制御する第1
のトラッキングサーボ手段と、前記第1のトラッキング
アクチュエータの中立位置からの位置ずれが減少するよ
うに、前記アクチュエータ位置ずれ検出手段の出力に基
づいて前記第2のトラッキングアクチュエータを制御す
る第2のトラッキングサーボ手段と、前記第2のトラッ
キングアクチュエータによって発生する光スポット移動
の際の加速度に相当する加速度信号を生成する加速度信
号生成手段と、前記加速度信号を前記第1のトラッキン
グサーボ手段の出力から減算することにより前記第1の
トラッキングサーボ手段の出力を補正する減算補正手段
と、前記第1のトラッキングサーボ手段と前記第2のト
ラッキングサーボ手段とが非動作状態から動作状態に切
り替えられたときに前記減算補正手段による減算補正を
行うことを選択する切り替え制御手段とを備えたもので
ある。
【0012】
【作用】切り替え制御手段は、前記第1のトラッキング
サーボ手段と前記第2のトラッキングサーボ手段とが非
動作状態から動作状態に切り替えられたときに、前記減
算補正手段によって減算補正が行われるようにするた
め、第2のトラッキングアクチュエータの動きのために
第1のトラッキングサーボ手段に対して作用する外乱が
キャンセルされ、トラック追従制御が第2のトラッキン
グアクチュエータの動きに関わらず安定に行われる。ま
た、第2のトラッキングサーボ手段のサーボ帯域は常に
高い状態にあるので、第2のトラッキングアクチュエー
タは速やかに第1のトラッキングアクチュエータの中立
位置からのずれが零になる位置に移動する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。まず、図1を参照して本実施例の概略を説明し、
その後、トラック追従制御装置の詳細について説明す
る。
【0014】図1に示すように、光ディスク1のトラッ
クに光スポットを照射して情報を記録再生する光学ヘッ
ド2には、前記光スポットをトラックを横切る方向に微
小に移動させる第1のトラッキングアクチュエータ3が
設けられる。また、光学ヘッド2を光ディスク1の半径
方向全体にわたって移動可能な第2のトラッキングアク
チュエータ4が設けられる。
【0015】前記第1のトラッキングアクチュエータ3
による光スポットの位置制御を行うための第1のトラッ
キングサーボ手段15と、任意のトラックから他の任意
のトラックに移動するシーク動作時に光スポットの速度
制御を行うための速度制御手段18とが設けられ、光学
ヘッド2から出力されるトラッキングエラー信号TES
が入力されるようになっている。また、第2のトラッキ
ングアクチュエータ4による光スポットの位置制御を行
うための第2のトラッキングサーボ手段16が設けら
れ、光学ヘッド2から出力される第1のトラッキングア
クチュエータ3の中立位置からのずれを示す信号LPO
Sが入力されるようになっている。
【0016】前記第1のトラッキングサーボ手段15,
第2のトラッキングサーボ手段16,速度制御手段18
の出力制御信号を制御モードに応じて切り替える切り替
え制御手段19が設けられ、第2のトラッキングサーボ
手段16,速度制御手段18の出力は切り替え制御手段
19を介して第2のトラッキングアクチュエータ4に供
給されるようになっている。また、切り替え制御手段1
9には、第2のトラッキングアクチュエータ4よりその
加速度に比例した信号ACSが入力され、この信号AC
Sと第1のトラッキングサーボ手段15の出力とが切り
替え制御手段19を介して減算手段17に入力されるよ
うになっている。この減算手段17で減算された出力
は、第1のトラッキングアクチュエータ3に供給される
ようになっている。
【0017】トラック追従制御時において、第1のトラ
ッキングアクチュエータ3に対しては、切り替え制御手
段19によって、光学ヘッド2から出力されるトラッキ
ングエラー信号TESが第1のトラッキングサーボ手段
15を介して入力され、光スポットとトラックの位置ず
れが零になるように制御される。また、第2のトラッキ
ングアクチュエータ4には、切り替え制御手段19によ
って、第1のトラッキングアクチュエータ3の中立位置
からのずれを示す信号LPOSが第2のトラッキングサ
ーボ手段16を介して入力され、第1のトラッキングア
クチュエータ3の中立位置からのずれが零になるように
制御される。これらの位置制御により2段サーボ系が構
成される。
【0018】一方、シーク時には、トラッキングエラー
信号TESが速度制御手段18に入力され、切り替え制
御手段19によって速度制御手段18の出力が第2のト
ラッキングアクチュエータ4に供給されるように切り替
えられて、TESから検出した光スポットとディスクと
の相対速度があらかじめ決められている速度プロファィ
ルに従って変化するように第2のトラッキングアクチュ
エータ4が速度制御される。そして、第2のトラッキン
グアクチュエータ4を速度制御することによって光スポ
ットを目標トラックに移動させた後、2段サーボによる
トラック追従制御に切り替える。トラック追従制御に切
り替えた直後は所定の期間、第1のトラッキングサーボ
手段15の出力から第2のトラッキングアクチュエータ
4が発生する加速度に比例した信号ACSを減算手段1
7によって減算し、その出力信号を第1のトラッキング
アクチュエータ3の駆動信号とする。
【0019】これによって、第2のトラッキングアクチ
ュエータ4の動きのために第1のトラッキングアクチュ
エータ3による位置サーボ系に対して作用する外乱がフ
ィードフォワード的にキャンセルされ、トラック追従制
御が第2のトラッキングアクチュエータ4の動きに関わ
らず安定に行われる。また、第2のトラッキングサーボ
手段16のサーボ帯域は常に高い状態にあるので、第2
のトラッキングアクチュエータ4は速やかに第1のトラ
ッキングアクチュエータ3の中立位置からのずれが零に
なる位置に移動する。その後は直ちに切り替え制御手段
19で切り替えを行いACSによる補正をカットして、
通常の2段サーボを行う。このため、トラック追従制御
の低域のゲインが低下している期間は従来よりも短か
く、トラック偏心に対する追従性能が向上する。
【0020】次に、本実施例の詳細の構成について説明
する。図2ないし図5は本発明の第1実施例に係り、図
2はトラック追従制御装置の詳細の構成を示す構成説明
図、図3は制御スイッチ回路の動作を示すタイムチャー
ト、図4は本実施例の動作時におけるトラッキングエラ
ー信号TESとガルバノミラーの角度センサ出力LPO
Sの変化の様子を示す波形図、図5は速度制御モードか
ら直接追従制御モードに移った場合におけるTESとL
POSの変化の様子を示す波形図である。
【0021】図2において、1は情報記録媒体としての
光ディスク、20は前記光ディスク1を回転させるスピ
ンドルモータ、2は光ディスク1上のトラックに光スポ
ットを照射して情報の記録再生を行う光学ヘッドであ
る。光学ヘッド2には、前記光スポットを光ディスク1
の半径方向に移動させるガルバノミラー21が設けられ
ており、これが第1のトラッキングアクチュエータ3に
相当する。ガルバノミラー21は、回動ミラー22とこ
れを駆動するためのミラー駆動手段23とミラー22の
角度を検出するための角度センサ24とから構成され
る。25は光ディスク1上のトラックと光スポットとの
位置ずれを検出するフォトディテクタであり、複数の受
光領域に分割されている。なお、光学ヘッド2には光源
や集光レンズ、焦点位置制御用アクチュエータ、情報記
録再生用光学系等が配設されているがここでは図示しな
い。
【0022】前記光学ヘッド2は、光ディスク1の半径
方向に移動自在に設けられており、VCM26によって
駆動されるようになっている。VCM26は第2のトラ
ッキングアクチュエータ4に相当する。また、光学ヘッ
ド2には移動時の加速度を検出し加速度信号ACSを出
力する加速度センサ27が設けられている。
【0023】また、前記フォトディテクタ25の出力を
演算処理してトラッキングエラー信号TESを出力する
トラッキングエラー検出回路28が設けられ、このトラ
ッキングエラー信号TESを入力信号としてサーボ系を
安定させるように位相補償を行う第1の位相補償回路2
9が接続されている。角度センサ24には、角度センサ
24の出力LPOSを入力としてサーボ系を安定させる
ように位相補償を行う第2の位相補償回路30が接続さ
れている。さらにトラッキングエラー検出回路28の出
力端には、トラッキングエラー信号TESを2値化する
2値化回路31、及びこのTESの2値化信号から光ス
ポットがトラックを横断する速度を検出する速度検出回
路32が接続されている。
【0024】前記2値化回路31の出力端には、入力さ
れるTESの2値化信号から光スポットが横断したトラ
ックの数をカウントするトラックカウント回路33が接
続されており、カウント値がコントローラ34に供給さ
れるようになっている。コントローラ34には、光スポ
ットの目標速度を出力する目標速度発生回路35が接続
されており、目標速度発生回路35はコントローラ34
からの制御信号により前記カウントされた目標トラック
までに横断しなければならないトラック本数に基づい
て、光スポットがトラックを横断する速度の目標値を演
算し出力するようになっている。前記速度検出回路32
及び目標速度発生回路35の出力は、それぞれ誤差検出
回路36に供給され、ここで光スポットの目標速度と実
際の速度との誤差が検出されて増幅されるようになって
いる。
【0025】また、コントローラ34からの指示とトラ
ック横断本数に基づいてシークの開始と終了を判断し、
制御モードを切り替えるための制御スイッチ回路37が
設けられている。この制御スイッチ回路37は、スイッ
チS1,S2,S3,S4で構成され、第1の位相補償
回路29の出力はS1を介して減算回路38の正入力端
に、加速度センサ27からの加速度信号ACSはS2を
介して減算回路38の負入力端に、第2の位相補償回路
30の出力はS3を介してVCM26を駆動できるよう
に入力信号を増幅する第2のパワーアンプ40に、誤差
検出回路36の出力はS4を介して第2のパワーアンプ
40にそれぞれ供給されるようになっている。減算回路
38は、第1の位相補償回路29の出力から加速度信号
ACSを減算するもので、この出力がガルバノミラー2
1を駆動できるように入力信号を増幅する第1のパワー
アンプ39に供給されるようになっている。前記第1の
パワーアンプ39の出力はガルバノミラー21に、第2
のパワーアンプ40の出力はVCM26にそれぞれ駆動
信号として出力されるようになっている。
【0026】次に、第1実施例の動作について説明す
る。図3はトラック追従制御と速度制御の各モードにお
ける制御スイッチ回路37の各スイッチS1,S2,S
3,S4の状態を示すものであり、図2と合わせて図3
を参照しながら説明する。
【0027】光学ヘッド2によって光ディスク1に照射
された光スポットは、光ディスク1によって反射されフ
ォトディテクタ25に入射する。複数に分割されたフォ
トディテクタ25の各受光領域の出力をトラッキングエ
ラー検出回路28に入力してトラッキングエラー信号T
ESを得る。
【0028】光ディスク1の偏心によって移動するトラ
ックを光スポットが追従するように制御するトラック追
従制御モードにおいては、制御スイッチ回路37のなか
のスイッチS1とS3をONとしてS2とS4はOFF
とする。そして、トラッキングエラー信号TESを第1
の位相補償回路29によって位相補償し、減算回路38
を介して第1のパワーアンプ39に入力して増幅した
後、ガルバノミラー21に入力し第1の位置制御系を構
成する。このとき、スイッチS2はOFF状態になって
いるので、第1の位相補償回路29の出力がそのまま第
1のパワーアンプ39に入力され、ガルバノミラー21
はVCM26の動きに関係なくトラッキングエラーが零
に近づくように制御される。また、角度センサ24の出
力LPOSを第2の位相補償回路30によって位相補償
し、第2のパワーアンプ40に入力して増幅した後、V
CM26に入力し第2の位置制御系を構成する。VCM
26はガルバノミラー21の角度が中立状態に近づくよ
うに制御され、前記のガルバノミラーによる第1の位置
制御系と合わせて2段サーボ系が構成される。
【0029】光スポットを現在追従状態にあるトラック
から他のトラックへ移動させるシーク動作においては速
度制御モードとなる。この場合は、制御スイッチ回路3
7のなかのスイッチS4をONとしてS1とS2とS3
はOFFとする。そして、トラッキングエラー信号TE
Sを2値化回路31によって2値化し、それを速度検出
回路32に入力してトラック横断速度信号を得る。また
2値化回路31の出力をトラックカウント回路33に入
力し、シーク開始の時点から現在までに横断したトラッ
クの本数を得てコントローラ34に入力する。コントロ
ーラ34は目標トラックまで横断しなければならない残
りトラック数を演算して目標速度発生回路35に対して
出力し、これを基に目標速度発生回路35は速度目標値
を出力する。前記速度目標値とトラック横断速度信号は
誤差検出回路36に入力されて速度誤差信号が得られ
る。この速度誤差信号は第2のパワーアンプ40を介し
てVCM26に入力され、速度制御系が構成される。V
CM26は光スポットのトラック横断速度が目標速度発
生回路35の出力する速度目標値に一致するように駆動
される。コントローラ34は、トラックカウント回路3
3の出力が横断するべきトラック数に達したことを検出
すると、制御スイッチ回路37に指令して速度制御モー
ドから整定モードに切り替える。
【0030】整定モードにおいては、制御スイッチ回路
37のなかのスイッチS1、S2、S3をONとしてS
4をOFFとする。整定モードでは、追従制御モードの
状態に加えて加速度信号ACSを減算回路38に入力し
てこれを第1の位相補償回路29の出力から減算するよ
うにした形となっている。追従制御モードと同様に、ガ
ルバノミラー21はトラックに追従し、VCM26はガ
ルバノミラー21の角度が中立状態に近づくように制御
される。追従制御モードとの違いは、整定モードではV
CM26による光スポットの移動をVCMの加速度によ
って推定し、そのVCM26による光スポットの移動を
ガルバノミラー21によってキャンセルしながらトラッ
クに追従するようにしていることである。これによっ
て、VCM26の移動がガルバノミラー21による位置
制御系に与える外乱がフィードフォワード的に補正され
る。整定モードに切り替えた後、コントローラ34は予
め決められている一定時間が経過したことを検出する
と、再び追従制御モードに切り替える。ここで、一定時
間とは例えば、トラッキングエラー信号が所定の範囲以
内に収まったと予測される時間を定める。
【0031】以上のようにして、光スポットをトラック
に追従させる追従動作時には追従制御モード、シーク時
には速度制御モード及び整定モードで光学ヘッド2が制
御される。
【0032】本実施例の動作時のトラッキングエラー信
号TESとガルバノミラーの角度センサ24の出力LP
OSの変化の様子をシミュレーションによって求めた結
果を図4に示す。また比較のために、速度制御モードか
ら直接追従制御モードに移った場合のTESとLPOS
の変化の様子を図5に示す。図4では図5に比べてシー
ク終了直後のトラッキングエラーの整定時間が短くなっ
ているが、ガルバノミラーの角度が中立角度に整定する
時間、すなわち、VCM26の位置制御の応答速度はほ
とんど変わっていないことがわかる。
【0033】以上のように、本実施例によれば、シーク
時の速度制御から2段サーボによるトラック追従制御に
切り替える際にトラック追従制御の低域ゲインが低下し
ている期間を延ばすことなくトラッキングエラーの整定
に要する期間を短縮することができる。これにより、シ
ーク終了時の光スポット位置制御の安定性と追従性能と
を両立させることができる。
【0034】図6は本発明の第2実施例に係るトラック
追従制御装置の構成を示す構成説明図である。
【0035】図6に示すように、第2実施例では、第2
の位相補償回路30の出力を適当なゲインで増幅する増
幅回路41が設けられており、この増幅回路41の出力
を第1実施例における加速度センサ27の出力のかわり
に光学ヘッド2に作用する加速度を表す信号ACSとし
ている。これにより、加速度センサ27を設けない構成
となっている。また、トラッキングエラー信号TESを
デジタル値に変換するA/D変換器42が設けられてお
り、A/D変換器42の出力はコントローラ34に入力
されるようになっている。なお、その他は第1実施例と
同様に構成されており、同一符号を付して説明を省略す
る。
【0036】第2実施例では、シークが終わって整定モ
ードに切り替え後、コントローラ34はTESを監視し
予め決められた範囲内に整定したことを検出すると整定
モードから追従制御モードに切り替える信号を制御スイ
ッチ回路37に対して出力する。光スポットがトラック
に対して整定したかどうかを判断するには、例えばTE
Sの値が一定時間以上に渡って、あらかじめ決められた
範囲内にあるかどうかを調べるようなプログラムを設け
ればよい。
【0037】この実施例では、加速度を検出するために
特に検出器を設ける必要がないので、光学ヘッドを低価
格で提供することができる。また、整定モードにしてお
く時間を固定でなく、実際の整定の状況によって決める
ので、シークが終了して目標トラックに到達したときの
VCMのオーバーシュート量が外部振動等の原因で変化
した場合にも適応して、整定モードの長さが決まり、よ
り安定性が向上するという効果がある。
【0038】なお、第1実施例において、トラッキング
エラー信号が所定の範囲以内に収まったことを検出する
手段を設け、この手段によって検出されるトラッキング
エラー信号が所定の範囲以内に収まったときに、整定モ
ードから追従制御モードへと切り替えても良いし、第2
実施例において、トラッキングエラー信号が所定の範囲
以内に収まったと予測される時間で整定モードから追従
制御モードへと切り替えても良い。
【0039】また、第1および第2実施例において、第
1のトラッキングアクチュエータ3をガルバノミラー2
1としているが、第1のトラッキングアクチュエータを
可動光学ヘッドに搭載する場合には、ガルバノミラー方
式のアクチュエータの他に、光学ヘッドに作用する加速
度がそのままディスク上の光スポットの動きに反映され
る形式のアクチュエータであれば同様の効果が得られ
る。また、集光レンズなど一部の光学部品を可動光学ヘ
ッドに搭載し、光源や第1のトラッキングアクチュエー
タを固定光学系に設置する分離型光学ヘッドにおいて
は、トラッキングアクチュエータの方式によらず、可動
光学ヘッドに作用する加速度が必ずそのまま光ディスク
上の光スポットの動きに反映されるので、どのような方
式のアクチュエータを使用する場合でも同様の効果が得
られる。
【0040】また、本実施例ではシーク時の速度制御の
方式としてVCMをトラックと光スポットの相対速度に
よって制御する場合を示したが、これに限定されるもの
ではなく、本発明は2段サーボ方式の追従制御を用いる
ならば、速度制御の方式にはかかわらず効果がある。例
えば、外部スケールを用いてシーク制御を行う場合も含
まれる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ーク時の速度制御から2段サーボによるトラック追従制
御に切り替える際にトラッキングエラーの整定に要する
期間を短縮することができ、シーク終了時の光スポット
位置制御の安定性と追従性能とを両立させることができ
る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のトラック追従制御装置の概略の構成
を示す構成説明図
【図2】図2ないし図5は本発明の第1実施例に係り、
図2はトラック追従制御装置の構成を示す構成説明図
【図3】制御スイッチ回路の動作を示すタイムチャート
【図4】第1実施例の動作時におけるトラッキングエラ
ー信号TESとガルバノミラーの角度センサ出力LPO
Sの変化の様子を示す波形図
【図5】速度制御モードから直接追従制御モードに移っ
た場合におけるTESとLPOSの変化の様子を示す波
形図
【図6】本発明の第2実施例に係るトラック追従制御装
置の構成を示す構成説明図
【図7】従来のトラック追従制御装置の構成を示す構成
説明図
【符号の説明】
1…光ディスク 2…光学ヘッド 3…第1のトラッキングアクチュエータ 4…第2のトラッキングアクチュエータ 15…第1のトラッキングサーボ手段 16…第2のトラッキングサーボ手段 17…減算手段 18…速度制御手段 19…切り替え制御手段 21…ガルバノミラー 24…角度センサ 26…VCM 27…加速度センサ 28…トラッキングエラー検出回路 32…速度検出回路 34…コントローラ 35…目標速度発生回路 36…誤差検出回路 37…制御スイッチ回路 38…減算回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録媒体上のトラックに対して情報
    の記録、再生の少なくとも一方を光学的に行う、光学式
    情報記録/再生装置において、 前記情報記録媒体上に照射する光スポットの位置を前記
    トラックを横切る方向に微小の範囲で移動させる第1の
    トラッキングアクチュエータと、 前記情報記録媒体上に照射する光スポットの位置を前記
    トラックを横切る方向に記録領域全体にわたって移動可
    能な第2のトラッキングアクチュエータと、 前記光スポットと目的のトラックとの位置ずれを検出す
    るトラッキングエラー検出手段と、 前記第1のトラッキングアクチュエータにおける中立位
    置からの位置ずれを検出するアクチュエータ位置ずれ検
    出手段と、 前記光スポットと目的のトラックとの位置ずれが最小と
    なるように、前記トラッキングエラー検出手段の出力に
    基づいて前記第1のトラッキングアクチュエータを制御
    する第1のトラッキングサーボ手段と、 前記第1のトラッキングアクチュエータの中立位置から
    の位置ずれが減少するように、前記アクチュエータ位置
    ずれ検出手段の出力に基づいて前記第2のトラッキング
    アクチュエータを制御する第2のトラッキングサーボ手
    段と、 前記第2のトラッキングアクチュエータによって発生す
    る光スポット移動の際の加速度に相当する加速度信号を
    生成する加速度信号生成手段と、 前記加速度信号を前記第1のトラッキングサーボ手段の
    出力から減算することにより前記第1のトラッキングサ
    ーボ手段の出力を補正する減算補正手段と、 前記第1のトラッキングサーボ手段と前記第2のトラッ
    キングサーボ手段とが非動作状態から動作状態に切り替
    えられたときに前記減算補正手段による減算補正を行う
    ことを選択する切り替え制御手段と、 を備えたことを特徴とするトラック追従制御装置。
  2. 【請求項2】 前記切り替え制御手段は、前記第1のト
    ラッキングサーボ手段と前記第2のトラッキングサーボ
    手段とが非動作状態から動作状態に切り替えられたとき
    に、所定の時間のあいだ前記減算補正を行うことを選択
    し、その後前記減算補正を行わないことを選択すること
    を特徴とする請求項1記載のトラック追従制御装置。
  3. 【請求項3】 前記トラッキングエラー検出手段におい
    て検出されるトラッキングエラー信号が所定の範囲以内
    に収まったことを検出するトラッキングエラー範囲検出
    手段を備え、 このトラッキングエラー範囲検出手段により検出される
    トラッキングエラー信号が所定の範囲以内に収まったと
    きを、前記所定の時間の終了とすることを特徴とする請
    求項2記載のトラック追従制御装置。
  4. 【請求項4】 前記トラッキングエラー検出手段におい
    て検出されるトラッキングエラー信号が所定の範囲以内
    に収まったと予測される時間を、前記所定の時間の終了
    とすることを特徴とする請求項2記載のトラック追従制
    御装置。
JP32070491A 1991-12-04 1991-12-04 トラック追従制御装置 Withdrawn JPH05159329A (ja)

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