JPH05159312A - 光ピックアップ装置の制御方法 - Google Patents

光ピックアップ装置の制御方法

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JPH05159312A
JPH05159312A JP5602292A JP5602292A JPH05159312A JP H05159312 A JPH05159312 A JP H05159312A JP 5602292 A JP5602292 A JP 5602292A JP 5602292 A JP5602292 A JP 5602292A JP H05159312 A JPH05159312 A JP H05159312A
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JP
Japan
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optical system
light receiving
objective lens
optical
signal
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JP5602292A
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Inventor
Hideo Inuzuka
英雄 犬塚
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分離光学系型の光ピックアップにおいて、固
定光学系と移動光学系の光軸ずれによる悪影響を除去。 【構成】 固定光学系14から出力される信号光を対物
レンズ25に偏向する偏向プリズム24の反射面24a
を、対物レンズ25の有効口径LLに対応した部分のみ
反射面に構成し、それ以外の部分を透過した信号光を、
2分割受光面を持つ受光素子30で受光する。この受光
素子30の2つの受光面から出力される受光信号の差に
基づいて、固定光学系14と移動光学系15の光軸ずれ
を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、すくなくともレーザビ
ームを記録媒体に集束する対物レンズおよびこの対物レ
ンズの移動機構を備えた移動光学系と、この移動光学系
の光学要素以外の光学要素からなる固定光学系から構成
された光ピックアップ装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、光ディスクや光磁気ディスク
(以下、光ディスクと総称する)にデータを記録/再生
するための光ピックアップ装置の移動重量を軽減するた
めに、レーザビームを記録媒体に集束する対物レンズと
その移動機構を、それ以外の光学系要素から分離して、
その分離した光学系要素のみを移動させるようにしたい
わゆる分離光学系型の光ピックアップ装置が実用されて
いる。
【0003】この分離光学系型の光ピックアップ装置
は、光ディスクの記録領域をアクセスするために移動す
る光ピックアップ装置の要素(以下、移動光学系とい
う)の重量が小さいので、高速に移動することができ、
高速なデータアクセスが可能となる。
【0004】しかしながら、このような分離光学系の光
ピックアップ装置には、次のような不都合を生じてい
た。
【0005】すなわち、例えば、図11に示すように、
移動光学系1を、光ディスク2の外周側(実線で示す)
から内周側(二点鎖線で示す)に移動したとき、移動光
学系1に設けたシーク機構3やこの光ピックアップ装置
が設けられている光ディスク駆動装置のベース部材(図
示略)の寸法精度などが原因となり、移動光学系1の対
物レンズ4と、光ディスク2の記録面との距離が変動す
る(例えば、寸法dだけ上方向に移動する)。
【0006】一方、固定光学系5から射出されるレーザ
ビームLBの高さは、常に一定であるので、移動光学系
1が外周側に位置するときと、内周側に位置するときと
で、移動光学系1において、レーザビームLBを対物レ
ンズ4の光軸に一致させるための偏向プリズム6に、レ
ーザビームLBが入射する位置が変化する。
【0007】ここで、移動光学系1が外周側に位置して
いるときに、レーザビームLBが対物レンズ4の光軸に
一致するように、偏向プリズム6の取り付け位置が調整
されているとすると、移動光学系1が内周側に移動した
とき、偏向プリズム6に対するレーザビームLBの入射
位置が、所定の位置よりも寸法dだけ下方向に移動す
る。
【0008】これにより、偏向プリズム6により偏向さ
れたレーザビームLBは、対物レンズ4の光軸に一致せ
ず、したがって、対物レンズ4が光ディスク2の記録面
に集束するレーザビーム光束は、光ディスク2の記録面
に対して垂直に入射せず、したがって、移動光学系1か
らの戻り光LB’はレーザビームLBと同じ光路を通ら
ず、その結果、戻り光LB’は、固定光学系5から出力
されるレーザビームLBと寸法d’だけずれて固定光学
系5に入射される。
【0009】ところで、固定光学系5においては、光デ
ィスク2の記録トラックへのレーザビームLBの位置決
め誤差をあらわすトラッキング誤差信号を形成してお
り、このトラッキング誤差信号は、レーザビームLBが
記録トラックを横切るように移動光学系1を光ディスク
2の半径方向に移動したとき、図12に実線の波形L1
で示したように変化する。
【0010】ところが、上述したように、移動光学系1
からの戻り光LB’が、固定光学系5から出力されるレ
ーザビームLBとずれた態様で固定光学系5に入射され
ると、トラッキング誤差信号は、図12に破線の波形L
2で示したように、波形L1にオフセット値OFを加え
たような態様で変化する。
【0011】したがって、移動光学系1の移動に伴った
位置変動、あるいは、光ディスク2と移動光学系1の傾
きなどが原因となって、移動光学系1からの戻り光L
B’が固定光学系5から出力されるレーザビームLBと
ずれた態様で固定光学系5に入射されると、固定光学系
から得られるトラッキング誤差信号にオフセット値OF
が含まれ、レーザビームLBを記録トラックに正確に追
従させることができなくなるという不都合を生じてい
た。
【0012】このような不都合を解消するものとして
は、例えば、特開平2−62729号に開示されたもの
がある。この装置では、固定光学系の光束(平行光)を
2分割し、一方の光束を、移動光学系に設けた反射板に
より固定光学系に戻し、固定光学系に設けた2分割の受
光素子によりその反射光を受光し、この受光素子の2つ
の受光面の受光信号の差に基づいて、光軸ずれを検出し
ており、この検出した光軸ずれを解消する方向に、対物
レンズ移動機構などを移動するようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置では、光束を2分割して使用するために、
光源として用いる半導体レーザ素子の出力容量を大きく
する必要があり、半導体レーザ素子の価格が高くなり、
装置コストが高くなるという不都合を生じていた。ま
た、信号光を分割するための光学要素が必要となり、装
置コストが高くなり、また、装置の小型化の妨げとなる
という不都合を生じていた。
【0014】本発明は、かかる不都合を解消するために
なされたものであり、移動光学系と固定光学系の光軸ず
れを解消できるとともに、装置コストの上昇を抑制でき
る光ピックアップ装置の制御方法を提供することを目的
としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、すくなくとも
レーザビームを記録媒体に集束する対物レンズおよびこ
の対物レンズの移動機構を備えた移動光学系と、この移
動光学系の光学要素以外の光学要素からなる固定光学系
から構成された光ピックアップ装置の制御方法におい
て、上記移動光学系に、少なくとも上記対物レンズの有
効口径に相当する領域に反射面が設けられて、上記固定
光学系の光軸を上記対物レンズの光軸に一致させるため
の偏向プリズムと、その受光面が記録媒体の記録トラッ
ク配列方向に2分割され、上記偏向プリズムを透過した
固定光学系の信号光を受光する受光素子を設け、この受
光素子の2つの受光信号の差に基づいて、上記固定光学
系の光軸と上記対物レンズの光軸のずれを検出するよう
にしたものである。また、前記固定光学系の光軸と前記
対物レンズの光軸のずれ量を解消する方向に前記移動機
構により対物レンズを移動するようにしたものである。
【0016】また、すくなくともレーザビームを記録媒
体に集束する対物レンズおよびこの対物レンズの移動機
構を備えた移動光学系と、この移動光学系の光学要素以
外の光学要素からなる固定光学系から構成された光ピッ
クアップ装置の制御方法において、上記移動光学系に、
少なくとも上記対物レンズの有効口径に相当する領域に
反射面が設けられ、上記固定光学系の光軸を上記対物レ
ンズの光軸に一致させるための偏向プリズムと、その受
光面が記録媒体の記録トラック配列方向およびその記録
トラック配列方向と直交方向にそれぞれ分割された4分
割受光面に形成され、上記偏向プリズムを透過した固定
光学系の信号光を受光する受光素子を設け、この受光素
子の4つの受光面から得られる受光信号に基づいて、対
物レンズのフォーカシング誤差信号のオフセット成分、
および、トラッキング誤差信号のオフセット成分を検出
するようにしたものである。
【0017】
【作用】したがって、1つの受光素子を用いて光軸ずれ
を検出することができるので、光学系の部品コストが大
きくなることを抑制することができる。また、装置が大
型化することを抑制できる。
【0018】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0019】図1(a),(b)は、本発明の一実施例
にかかる光ディスク駆動装置を示している。なお、この
場合には、記録媒体として、光記録媒体を用いた追記型
の光ディスクを用いている。
【0020】図において、スピンドルモータ10の回転
軸11に固定されているターンテーブル12には、光デ
ィスク13が着脱自在に取り付けられており、この光デ
ィスク13の記録面にデータを記録/再生する光ピック
アップ装置は、固定光学系14と、移動光学系15に分
割されている。また、この移動光学系15のキャリッジ
16には、移動光学系15を光ディスク13の半径方向
に移動するためのシーク機構17が設けられている。ま
た、案内部材18は、シーク機構17の移動方向を案内
するためのものである。
【0021】次に、この光ピックアップ装置の光学系に
ついて説明する。なお、この光ピックアップ装置は、ト
ラッキングエラー検出方法としてプッシュプル法を用
い、フォーカシングエラー検出方法としてナイフエッジ
法を用いるものである。
【0022】図において、半導体レーザ素子20から出
力された信号光は、カップリングレンズ21によって平
行光に変換され、偏光ビームスプリッタ22に直線偏光
として入射し、このP偏光の信号光は、偏光ビームスプ
リッタ22により反射されて、1/4波長板23に導か
れる。
【0023】1/4波長板23を透過した直線偏光の信
号光は、1/4波長板23によって円偏光に変換された
後に、移動光学系15の偏向プリズム24の反射面24
aにより反射されて対物レンズ25に入射され、対物レ
ンズ25により集光されて、光ディスク13の記録面に
結像される。
【0024】光ディスク13からの反射光は、対物レン
ズ25を透過して略平行光に変換された後に再度偏向プ
リズム24の反射面24aにより反射されて固定光学系
14に導かれ、再度1/4波長板23に入射される。そ
れにより、1/4波長板23を透過した反射光は、入射
光と方位が直交する直線偏光に変換され、これにより、
偏光ビームスプリッタ22を透過する。
【0025】このようにして、偏光ビームスプリッタ2
2を透過した光ディスク13からの反射光は、レンズ2
6によって集束され、その光束のほぼ半分は、ナイフエ
ッジを構成する分割鏡27により反射されて、トラッキ
ング方向(すなわち、光ディスク13の半径方向)に受
光面が二分割されている、トラッキングエラー検出用の
受光素子28に入射される。
【0026】また、レンズ26により集束される光束の
残りの部分は、分割鏡27の稜線と平行な分割線で受光
面が二分割されている、フォーカシングエラー検出用の
受光素子29に入射される。
【0027】そして、受光素子28の分割された2つの
受光面から出力される受光信号の差に基づいてトラッキ
ング誤差信号が得られ、受光素子29の分割された2つ
の受光面から出力される受光信号の差に基づいてフォー
カシング誤差信号が得られる。また、受光素子28およ
び受光素子29の受光信号の総和に基づいて、光ディス
ク13からの再生信号が得られる。また、対物レンズ2
5には、対物レンズ25をトラッキング方向およびフォ
ーカシング方向に移動するための対物レンズ移動機構
(後述)が付設されている。
【0028】ここで、偏向プリズム24の反射面24a
は、対物レンズ25の有効口径LLに相当する部分に反
射膜が形成され、それ以外の部分は、固定光学系14よ
り入射した信号光を透過する。通常、固定光学系14か
ら出力される信号光は、対物レンズ25の有効口径LL
よりも大きな光束をもっており、この偏向プリズム24
を透過した信号光は、トラッキング方向に受光面が2分
割されている受光素子30に入射されている。なお、こ
の反射面24aに形成する反射膜は、少なくとも、対物
レンズ25の有効口径LLよりも大きい領域に設定する
とよい。
【0029】したがって、図2(a)に示すように、受
光素子30には、固定光学系14から入射した信号光が
リング状に受光され、それぞれの受光面30a,30b
から受光信号が発生する。例えば、固定光学系14の光
軸よりも移動光学系15の光軸が下がった場合、同図
(b)に示すように、受光素子30における信号光の受
光位置が上がる。これにより、受光面30aの受光量が
受光面30bの受光量よりも大きくなる。
【0030】そこで、受光面30aから出力される受光
信号と、受光面30bから出力される受光信号の差を演
算すると、固定光学系14と移動光学系15の光軸ずれ
に伴って、この差の値は、図3に示すように変化する。
【0031】これにより、受光素子30の受光面30a
から出力される受光信号と、受光面30bから出力され
る受光信号の差に基づいて、固定光学系14と移動光学
系15の光軸ずれを検出することができる。
【0032】図4および図5は、対物レンズ25の移動
機構の一例を示している。
【0033】図において、対物レンズ25には、リング
状のホルダ31が取り付けられており、このホルダ31
は、対物レンズホルダ32に形成されている孔32aの
上端部に固定されている。また、対物レンズホルダ32
には、2組の平行板ばね33,34,35,36の一端
が固定されており、この平行板ばね33,34,35,
36の他端は、ピンサポータ37に固定されている。
【0034】このピンサポータ37は、その回転中心の
上端部および下端部にピン38およびピン39が設けら
れており、ピン39は、ハウジング40に取り付けられ
た軸受け部材41に挿入されている。また、ピン38
は、保持部材42に取り付けられている軸受け部材43
に挿入されている。
【0035】保持部材42は、ハウジング40から立ち
上げられた支持部材44に固定されており、したがっ
て、対物レンズホルダ32は、ピンサポータ37のピン
38,39を中心にして、ハウジング40に対して回動
自在に取り付けられている。
【0036】ハウジング40には、対物レンズホルダ3
2をはさんで、略コの字状のヨーク部材45,46、お
よび、このヨーク部材45,46の一方の立ち上り部に
磁気的に吸着している永久磁石47,48からなる磁気
回路部材49,50が設けられており、この磁気回路部
材49,50の磁気ギャップに鎖交する駆動電流を印加
するためのフォーカスコイル51が、対物レンズホルダ
32の側面に設けられている。また、このフォーカスコ
イル51の表面には、平面状に巻回されているトラック
コイル52,53,54,55が取り付けられている。
【0037】また、ハウジング40の底面には、光束を
通過させるための孔56が穿設されている。また、ピン
サポータ37の一方の側端部には、発光素子57が取り
付けられており、この発光素子57の発光部には、筒状
のアパーチャ部材58が設けられている。また、発光素
子57の検出光を受光する受光素子59が、ハウジング
40に設けられている。
【0038】したがって、フォーカスコイル51に駆動
電流を印加すると、その駆動電流の大きさと方向に応じ
た力がフォーカスコイル51に作用し、これにより、対
物レンズホルダ32にフォーカス方向への力が作用し
て、板ばね33,34,35,36が変形する。
【0039】それにより、対物レンズホルダ32は、変
形した板ばね33,34,35,36の復帰力と、フォ
ーカスコイル51に作用する力がつりあう態様に板ばね
33,34,35,36が変形した状態で支持され、こ
れにより、対物レンズホルダ32がフォーカス方向に移
動する。
【0040】また、トラックコイル52,53,54,
55に駆動電流を印加すると、トラックコイル52,5
3,54,55には、トラック方向の力が作用する。こ
れにより、対物レンズホルダ32にトラック方向の力が
作用して、その作用する方向にピンサポータ37が回動
する。
【0041】このようにして、フォーカスコイル51お
よびトラックコイル52〜55に駆動電流を印加するこ
とで、対物レンズホルダ32をフォーカス方向およびト
ラック方向に移動することができる。
【0042】また、図6に示すように、対物レンズホル
ダ32をトラッキング方向に移動すると、それに伴い、
アパーチャ部材58から出力されて受光素子59の2つ
の受光面59a,59bで受光されるスポットの位置
が、その移動した方向に移動するので、この受光素子5
9の2つの受光面59a,59bからそれぞれ出力され
る受光信号の差に基づいて、対物レンズホルダ32の移
動を検出することができる。
【0043】図7は、光ディスク駆動装置の制御系の一
例を示している。
【0044】同図において、受光素子28の受光面28
aから出力される受光信号Paは、減算器61のプラス
側入力端および加算器62の入力端に加えられており、
受光素子28の受光面28bから出力される受光信号P
bは、減算器61のマイナス側入力端および加算器62
の入力端に加えられており、受光素子29の受光面29
aから出力される受光信号Pcは、減算器63のプラス
側入力端および加算器62の入力端に加えられており、
受光素子29の受光面29bから出力される受光信号P
dは、減算器63のマイナス側入力端および加算器62
の入力端に加えられている。
【0045】受光素子30の受光面30aから出力され
る受光信号Peは、減算器64のプラス側入力端に加え
られており、受光素子30の受光面30bから出力され
る受光信号Pfは、減算器64のマイナス側入力端に加
えられている。
【0046】減算器61は、受光信号Paから受光信号
Pbを減算するものであり、その減算結果は、トラッキ
ング誤差信号ETとしてトラッキングサーボ制御部65
に加えられている。
【0047】減算器63は、受光信号Pcから受光信号
Pdを減算するものであり、その減算結果は、フォーカ
シング誤差信号EFとしてフォーカシングサーボ制御部
66に加えられている。
【0048】加算器62は、受光信号Pa,Pb,P
c,Pdの総和を演算するものであり、その演算結果
は、再生信号RFとして信号再生部67に加えられてい
る。
【0049】トラッキングサーボ制御部65は、入力し
たトラッキング誤差信号ETに基づいて、トラッキング
誤差を0に変化させるトラッキング制御信号STを形成
するものであり、そのトラッキング制御信号STは、ト
ラッキングコイル駆動部68に加えられている。
【0050】トラッキングコイル駆動部68は、入力し
たトラッキング制御信号STに基づき、対物レンズ移動
機構のトラックコイル52〜55に駆動電流を供給する
ものである。
【0051】フォーカシングサーボ制御部66は、入力
したフォーカシング誤差信号ETに基づいて、フォーカ
シング誤差を0に変化させるフォーカシング制御信号S
Fを形成するものであり、そのフォーカシング制御信号
SFは、フォーカシングコイル駆動部69に加えられて
いる。
【0052】フォーカシングコイル駆動部52は、入力
したフォーカシング制御信号SFに基づき、対物レンズ
移動機構のフォーカスコイル51に駆動電流を供給する
ものである。
【0053】信号再生部67は、入力した再生信号RF
に基づいて、光ディスク13に記録されているデータを
再生するものであり、その再生データは、復号器70に
加えられている。
【0054】復号器70は、入力する再生データに付加
されている誤り訂正符号を用いて、再生データに含まれ
ている誤りを検出して訂正するものであり、その出力デ
ータは、再生データとして制御部71に加えられてい
る。
【0055】符号器72は、制御部71から出力される
記録データに、所定の誤り訂正符号を付加するものであ
り、その出力データは、記録信号として記録制御部73
に加えられている。記録制御部73は、入力した記録信
号に対応して、半導体レーザ素子20の出力レベルを制
御するものである。これにより、記録データに対応して
半導体レーザ素子20の出力レベルが変化し、記録デー
タに対応した記録情報が光ディスク13の記録トラック
に記録される。
【0056】位置検出器74は、シーク機構17により
移動される移動光学系15の位置を検出するものであ
り、その検出信号は、位置検出信号SPとしてシークモ
ータ制御部75に加えられている。
【0057】受光素子59の受光面59aから出力され
る受光信号Pgは、減算器76のプラス側入力端に加え
られており、受光素子59の受光面59bから出力され
る受光信号Phは、減算器76のマイナス側入力端に加
えられている。
【0058】減算器76は、受光信号Pgから受光信号
Phを減算するものであり、その減算結果は、移動誤差
信号EKとしての加算器DPLの一方の入力端に加えら
れている。
【0059】減算器64は、受光信号Peから受光信号
Pfを減算するものであり、その減算結果は、光軸ずれ
信号ESとして加算器DPLの他方の入力端に加えられ
ている。これにより、加算器DPLからは、固定光学系
14と移動光学系15の光軸ずれが原因となって、移動
誤差信号EKに含まれているオフセット成分が除去され
た補正移動誤差信号EKcが出力され、その補正移動誤
差信号EKcは、シークモータ制御部75に加えられて
いる。
【0060】シークモータ制御部75は、位置検出信号
SPの値が、制御部71から指令された目標位置に対応
する値になるように、シーク機構17の駆動源であるシ
ークモータ77を駆動するものである。また、シークモ
ータ制御部75は、補正移動誤差信号EKcの値が所定
の範囲を超えたときには、その符号に対応した方向に、
その補正移動誤差信号EKcに対応した距離だけシーク
機構17が移動するように、シークモータ77を駆動す
る。
【0061】速度検出器78は、スピンドルモータ10
の回転速度を検出するものであり、その検出信号は、速
度検出信号SVとしてスピンドルモータ制御部79に加
えられている。
【0062】スピンドルモータ制御部79は、速度検出
信号SVの値が、制御部71から指令された目標速度に
対応する値になるように、スピンドルモータ10を駆動
するものである。
【0063】また、ホストインタフェース回路は、この
光ディスク駆動装置を外部記憶装置として用いるホスト
装置との間で、種々のデータをやりとりするためのもの
である。
【0064】以上の構成で、光ディスク駆動装置に光デ
ィスク13が装着されると、スピンドルモータ制御部7
9によりスピンドルモータ10が所定の回転速度で回転
され、光ピックアップ装置による光ディスク13へのデ
ータ記録/再生動作が可能になる。
【0065】そして、シーク機構17により移動光学系
15を所定の初期位置に移動した状態で、半導体レーザ
素子20を再生レベルで駆動すると、光ディスク13の
記録面からの反射光が得られ、制御部71は、フォーカ
シングサーボ制御部66の動作を開始させる。これによ
り、フォーカシングサーボ制御部66によるフォーカシ
ングサーボ制御動作が行われて対物レンズ25の焦点位
置が光ディスク13の記録面に一致するように制御され
る。
【0066】このフォーカシングサーボ制御部66の制
御がロック状態になると、制御部71は、トラッキング
サーボ制御部65の動作を開始させ、これにより、トラ
ッキングサーボ制御部65によるトラッキングサーボ制
御動作が行われて、レーザビームが記録トラックを追従
する。
【0067】また、半導体レーザ素子22の駆動が開始
されて、固定光学系14より信号光が出力されると、受
光素子30の受光面30a,30bから有効な受光信号
Pe,Pfが得られ、それにより、光軸ずれ信号ESが
加算器DPLの他方の入力端に加えられる。
【0068】それとともに、トラッキングサーボ制御部
65により対物レンズ移動機構がトラッキング方向に移
動したとき、その移動量が所定値よりも大きくなると、
このときには、受光素子59の2つの受光面59a,5
9bから出力される受光信号Pgおよび受光信号Phの
差が大きくなり、減算器76から出力される移動誤差信
号EKの大きさが増大し、それに伴って、加算器DPL
から出力される補正移動誤差信号EKcの大きさも増大
する。
【0069】そして、その補正移動誤差信号EKcの値
が、所定範囲を超えると、シークモータ制御部75は、
その補正移動誤差信号EKcの値に応じて、シークモー
タ77を移動させる。その結果、対物レンズ25が光デ
ィスク13に集束する光軸の倒れが解消される。
【0070】このようにして、固定光学系14と移動光
学系15との光軸ずれが解消されるとともに、対物レン
ズ25をトラッキング方向に移動したために生じる光デ
ィスク13の記録面での信号光の光軸倒れを解消するこ
とができる。
【0071】図8は、光ディスク駆動装置の制御系の他
の例を示している。なお、同図において、図7と同一部
分、および、相当する部分には、同一符号を付してい
る。
【0072】同図において、減算器61から出力される
トラッキング誤差信号ETは、加算器81の一方の入力
端に加えられており、減算器64から出力される光軸ず
れ信号ESは、乗算器82により所定値のゲインを乗ぜ
られた後、トラッキングオフセット信号EToとして加
算器81の他方の入力端に加えられている。
【0073】これにより、加算器81からは、固定光学
系14の光軸と移動光学系15の光軸ずれが原因となっ
て、トラッキング誤差信号ETに含まれているオフセッ
ト成分が除去された補正トラッキング誤差信号ETcが
出力され、その補正トラッキング誤差信号ETcは、ト
ラッキングサーボ制御部65に加えられている。
【0074】トラッキングサーボ制御部65は、入力し
た補正トラッキング誤差信号ETcに基づいて、トラッ
キング誤差を0に変化させるトラッキング制御信号ST
を形成し、そのトラッキング制御信号STをトラッキン
グコイル駆動部68に出力する。
【0075】ところで、上述した実施例では、受光素子
30の受光信号に基づいて形成した光軸ずれ信号ESを
用い、トラッキングサーボ制御の誤差を解消したり、あ
るいは、トラッキング誤差信号に含まれるオフセット成
分を除去するようにしたが、図9に示すように、受光素
子30の受光面を4つに分割することにより、さらに、
フォーカシングサーボ制御の誤差を解消することができ
る。
【0076】すなわち、受光素子30の受光面を、トラ
ッキング方向に平行な分割線と、トラッキング方向に直
交する分割線で4分割する。ここで、分割した受光面の
うち、右上のものから時計回りに30a’,30b’,
30c’,30d’と符号を付す。
【0077】図10は、これらの受光面30a’,30
b’,30c’,30d’から得られる受光信号を処理
する処理回路の一例を示している。
【0078】同図において、受光面30a’から出力さ
れる受光信号Daは、加算器90の一方の入力端および
加算器91の一方の入力端に加えられている。受光面3
0b’から出力される受光信号Dbは、加算器91の一
方の入力端および加算器92の一方の入力端に加えられ
ている。受光面30c’から出力される受光信号Dc
は、加算器92の一方の入力端および加算器93の一方
の入力端に加えられている。受光面30d’から出力さ
れる受光信号Ddは、加算器90の一方の入力端および
加算器93の一方の入力端に加えられている。
【0079】加算器90は、分割線BL2で分割された
上半分の部分の受光信号の総和を算出するものであり、
その出力信号Saは、減算器94のプラス側入力端に加
えられている。加算器92は、分割線BL2で分割され
た下半分の部分の受光信号の総和を算出するものであ
り、その出力信号Sbは、減算器94のマイナス側入力
端に加えられている。
【0080】加算器91は、分割線BL1で分割された
右半分の部分の受光信号の総和を算出するものであり、
その出力信号Scは、減算器95のプラス側入力端に加
えられている。加算器93は、分割線BL1で分割され
た左半分の部分の受光信号の総和を算出するものであ
り、その出力信号Sdは、減算器95のマイナス側入力
端に加えられている。
【0081】減算器94は、信号Saから信号Sbを減
じるものであり、したがって、その演算は、分割線BL
2で分割された上半分の部分の受光信号から、下半分の
部分の受光信号を減じた値、すなわち、トラッキングサ
ーボ制御に関する補正信号を算出する演算であり、その
演算結果は、トラッキング補正信号SStとして、次段
回路に出力される。
【0082】また、減算器95は、信号Scから信号S
dを減じるものであり、したがって、その演算は、分割
線BL1で分割された右半分の部分の受光信号から、左
半分の部分の受光信号を減じた値、すなわち、フォーカ
シングサーボ制御に関する補正信号を算出する演算であ
り、その演算結果は、フォーカシング補正信号SSfと
して、次段回路に出力される。
【0083】これらのトラッキング補正信号SStおよ
びフォーカシング補正信号SSfは、それぞれ、上述し
た実施例と同様に処理されて、それぞれトラッキングサ
ーボ制御およびフォーカシングサーボ制御の補正に用い
られる。
【0084】ところで、上述した実施例では、トラッキ
ングエラー検出方法としてプッシュプル法を用い、フォ
ーカシングエラー検出方法としてナイフエッジ法を用い
る光ピックアップ装置に本発明を適用したが、それ以外
の検出方法を用いる光ピックアップ装置についても、本
発明を同様にして適用することができる。
【0085】また、上述した実施例では、追記型光ディ
スクを記録媒体に用いる光ディスク装置に本発明を適用
したが、それ以外の光ディスクを記録媒体に用いる光デ
ィスク装置についても、本発明を同様にして適用するこ
とができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1つの受光素子を用いて光軸ずれを検出することができ
るので、光学系の部品コストが大きくなることを抑制す
ることができる。また、装置が大型化することを抑制で
きるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる光ディスク装置を示
す概略構成図。
【図2】受光素子の一例を示す概略図。
【図3】受光素子の2つの受光面から得られる受光信号
の差と、光軸ずれとの関係を示すグラフ図。
【図4】対物レンズ移動機構の一例を示す概略斜視図。
【図5】対物レンズ移動機構の一例を示す概略断面図。
【図6】トラッキング方向の移動検出手段の一例を示す
概略部分図。
【図7】図1に示した装置の制御系の一例を示すブロッ
ク図。
【図8】図1に示した装置の制御系の他の例を示すブロ
ック図。
【図9】受光素子の他の例を示す概略図。
【図10】図9の受光素子の各受光面から得られる受光
信号の処理回路の一例を示すブロック図。
【図11】分離型光ピックアップ装置の不都合を説明す
るための概略図。
【図12】トラッキング信号にオフセット成分が生じる
ことを説明するための波形図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すくなくともレーザビームを記録媒体に
    集束する対物レンズおよびこの対物レンズの移動機構を
    備えた移動光学系と、この移動光学系の光学要素以外の
    光学要素からなる固定光学系から構成された光ピックア
    ップ装置の制御方法において、上記移動光学系に、少な
    くとも上記対物レンズの有効口径に相当する領域に反射
    面が設けられて、上記固定光学系の光軸を上記対物レン
    ズの光軸に一致させるための偏向プリズムと、その受光
    面が記録媒体の記録トラック配列方向に2分割され、上
    記偏向プリズムを透過した固定光学系の信号光を受光す
    る受光素子を設け、この受光素子の2つの受光信号の差
    に基づいて、上記固定光学系の光軸と上記対物レンズの
    光軸のずれを検出することを特徴とする光ピックアップ
    装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 前記固定光学系の光軸と前記対物レンズ
    の光軸のずれ量を解消する方向に前記移動機構により対
    物レンズを移動することを特徴とする請求項1記載の光
    ピックアップ装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 すくなくともレーザビームを記録媒体に
    集束する対物レンズおよびこの対物レンズの移動機構を
    備えた移動光学系と、この移動光学系の光学要素以外の
    光学要素からなる固定光学系から構成された光ピックア
    ップ装置の制御方法において、上記移動光学系に、少な
    くとも上記対物レンズの有効口径に相当する領域に反射
    面が設けられ、上記固定光学系の光軸を上記対物レンズ
    の光軸に一致させるための偏向プリズムと、その受光面
    が記録媒体の記録トラック配列方向およびその記録トラ
    ック配列方向と直交方向にそれぞれ分割された4分割受
    光面に形成され、上記偏向プリズムを透過した固定光学
    系の信号光を受光する受光素子を設け、この受光素子の
    4つの受光面から得られる受光信号に基づいて、対物レ
    ンズのフォーカシング誤差信号のオフセット成分、およ
    び、トラッキング誤差信号のオフセット成分を検出する
    ことを特徴とする光ピックアップ装置の制御方法。
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